ブログパーツ

『デビル・インサイド』

2013年03月10日
The+Devil+Inside+Movie+Poster_convert_20130310125621.jpg


あらすじ・・・
悪魔がいるように感じるから悪魔祓いをするのか悪魔祓いをするから悪魔がいるように感じるのか、さあ!どっち!

・ 若く美しい娘、イザベラ。 彼女には悩みがありました。 それは20年前に母が起こした事件のこと。

・ 神父を含む3人の男性を冥土送りにした罪で引っ立てられた母・マリア。 解離性同一性障害と診断されたマリアは、釈放後イタリアの精神病院に強制入院させられました。 それ以来、一度も母と会うことなく成長したイザベラが、大人になって思うことはただひとつ。 母は本当に「精神障害」だったのか。 それとも「何か」に「憑かれて」いたのか。

・ そんなイザベラの疑問に救いの手を差し伸べてくれる人がいました。 ドキュメンタリー監督のマイケルです。 マイケルは当時の捜査資料を集めたり、イタリア調査旅行の同行など、ちょっとどうかと思うくらいの全面フォローを申し出てくれました。 いやぁ!やっぱかわいいは正義だわ!

・ ということで、あとはイタリアで悪魔祓いをしてギャーってなって終わりです。それ以上も、それ以下もない。いつものアレです。

・ 本作は、イザベラに同行したマイケルがフィルムに収めたあれやこれや。というていで進められてゆく、いわゆる「モキュメンタリー」方式の映画な訳ですが、「母の無実(?)を証明したい娘」の頼みだけでバチカンが協力してくれたり、病院が部外者であるカメラマンも招き入れてくれたり、あちらこちらへカメラを仕掛けることすら許可してくれたりと、「本気でモキュメンタリーにする気・・・あんの?」と言いたくなるような至れり尽くせりっぷり。

・ その反面、冒頭【バチカンは悪魔祓いを認めておらず、本作に関しても一切承認・援助はしていない】とテロップを出してみたりもするので、本当にね、どういう方向性に持って行きたいのかわかりづらいですよね。 ええとええと、じゃあ何ですか?バチカンでの「悪魔祓い講座」のシーンは隠し撮りだったってことですか? 講堂内も堂々と撮影してたみたいですけど。 ああもうなんかやだ!中途半端!ふんずけてやる!

・ まあね、この手のテロップはよくある手法ですし、いちいち目くじら立てるようなものではないと思うのですけどね、なまじ「真面目に作ってます」という姿勢が感じられるだけに・・ねぇ・・・。 【バチカンは認めていない】雰囲気でいくのならコソコソ撮影&バレて怒られるぐらいのシーンがあっていいと思いますし、【堂々と撮影したのちに揉めた】方向でゆくのならテロップは「バチカンはこれらのフィルムを認めていない」とかにする方がよかったような気がしましたねぇ。 ウソはおもしろいけど、つくんなら上手について欲しいっス。

・ あと、イザベラさんがお母さんの事件の真実に迫りたい、という気持ちは理解できるものの、なぜ病院を訪ねるよりも前に悪魔祓いの授業を受ける必要があるのかさっぱりわかりませんし、いざ再会した時、絶対知る筈のない自分の過去(数年前に堕胎した)をお母さんにデスヴォイスで囁かれたイザベラさんが、超常現象さ加減に心打たれてすんなり「悪魔憑きであること」を受け入れるのではなく、さらに悪魔憑きのなんたるかを知ろうと奔走する意味がわからない。 しかも、なんたるかを教わる相手は「無認可のエクソシスト」ですよ。 こないだバチカンの教室で知り合ったばっかの学生ですよ。 みんなチャレンジャー精神旺盛すぎるだろ!

・ ・・と、まぁ、ああだこうだ言いながらも、「悪魔祓い」映画を見かけるたびに借りてしまう私なのですけどね。 なぜかというと、それは「キリスト教を信じる」人たちの世界における「悪魔」という概念が興味深いからだと思います。

・ じぶん、仏教徒なんで。 ・・・というかどちらかというと無宗派ですし、「悪魔憑き」と言われても「どの世界の悪魔だよ!イスラム系か?仏教系か?それとも山羊爪系か?ヘイヘーイ!」と怖がるどころかおもしろがってしまいがちなのですが、じっさい問題「悪魔に憑かれた」人やその家族にとっては生死に関わる大問題なわけで。  恐ろしく曖昧で、しかしものすごい破壊力を持つ「悪魔」というものは、どこからやってきてどこに去ってゆくのか? 果たしてその正体は? 続きはwebで!(※続きません)

・ エクソシスト映画で時々見かける論法に、「悪魔がいるんだから神さまもいるんだよ」というものがありまして。 アガサはそれを初めて目にしたとき、「すごいなぁ」と感心してしまったのですよね。 「神さまが居るかどうかは証明出来ないけど、悪魔がいるんだから居るにちがいない」という。 「卵が先か鶏が先か?」みたいな歯切れの悪さでいいんだ~!へ~!、と。 

・ まぁ、感心すると同時に、ちょっとズルイんじゃないかとも思ってしまったのですが。 だって、「悪」がこの世の中から消え去るコトなんてないじゃないですか。そしたらもう、神さまも居るに決まっちゃうじゃないですか。「あー神さま居るわーごめん居たわー」ってなりますって。

・ ただ純粋に「悪意」だったり、何かを成立させる為に「必要悪」になったり・・。 いずれにせよ、この世界には、人の心の中には、常に色々なかたちの「悪」が潜んでいる。 まさしく「デビル・インサイド」なわけです。 しかし、それは「一部分」であって「人そのもの」ではない。 

・ 「悪魔」とは、「あなたはわるくない。わるいのは悪魔なのだ」という「救い」の為に生み出された存在なのかもしれませんね。 先に書いた「悪」以外にも、情緒的な不安定さからくる混乱や肉体的な苦痛や精神疾患も全部ひっくるめて、自分自身が、あるいは近しい人が、どうにも出来ないような「混乱」に陥った時、それを「悪魔」のせいにして乗り越えようとする、ひとつの知恵みたいなものなのかもしれないなぁ・・と思います。  もちろん、「わるくない」って言ってくれるのは「神さま」です!ハレルヤ!

・ ちょっと話が逸れてしまったような気もしますが、本作に関してまとめると、中途半端さはさておき「なんだか知らないけど豹変した人」とそれを無理やりねじふせようとする「キリスト教」の噛み合わなさや無力さはおもしろかったです。

・ くらべちゃいけませんけど、同じくバチカンのエクソシスト講座に関する描写が出てくる『ザ・ライト -エクソシストの真実-』の方が、色々と振り切れていて私はすきですねぇ。 そういえばあっちは「実話ベース」を売りにしていたような・・・バチカン・・怒らなかったのかなぁ。(まぁ本作のテロップもただのハッタリでしょうけどね)



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『ムカデ人間2』

2013年02月13日
ムカデ
(これだけ釘を刺されても尚観ようだなんて、あなたよっぽどですよね!)(※と言われているような気持ちになれます)(※レジで)


(※ 以下盛大にネタバレしています)


あらすじ・・・
【ムカデ人間2】あらため【第2回雑仕上げ王選手権】まとめ

雑ポイント・その1「暮らしぶりが雑」・・・主人公の青年がベッドの上で寝便!
もよおしたら、迷わずおべんじょへ! そりゃおかあさんもがっかりするわ!

雑ポイント・その2「計画が雑」・・・だいすきな『ムカデ人間』を再現したい!よし、どうせだから12人つなげよう!
雑! 多けりゃいいっていう考え方がとても雑!

雑ポイント・その3「チョイスが雑」・・・勤め先の駐車場内で手当たりしだいさくさく捕獲!男も女も妊婦さんもなんでもアリ!
あとあとつながないといけないってこと、少しは考えてますか・・・妊婦さんが産気づくと結構大変なんやで・・・

雑ポイント・その4「さらい方が雑」・・・銃で足を撃つ事で行動を制限させたら、いっきにバールのようなもので頭部を殴打!噴き出す血!消えゆく意識!
そのまま命まで消えゆく可能性大!

雑ポイント・その5「お片づけが雑」・・・気絶したムカデ候補生を自家用車に積み込んで作業終了!
駐車場に残したまんまの血痕とか被害者の車とか、そういう関連のやつはもう気にしない!

雑ポイント・その6「作業場の契約方法が雑」・・・大勢の人を連れ込んで外科的な処置を行なってもご近所さんに通報されない場所、ということで小汚い倉庫を契約。ていうか家主さんを殺すことで(脳内で)契約完了。
割とすぐ捜索願いとか出される感じの人じゃないですか。「あれ?家主さんどこいった?」「あーそういえば賃借人と倉庫の下見に行くっていってたよ」「なに!」みたいな。あと、家主さんの車置きっぱなしなのも雑ポイント高し。

雑ポイント・その7「繋ぎ方が雑」・・・覚えるほど観た『ムカデ人間』のハイター博士の施術を見よう見まねで再現してみるも、外科的なさじ加減が全くわからずムカデ候補生は死亡。しょうがないので残りの候補生の口とおしりをホッチキスでくっつけて、あとはもうビニールテープでぐるぐる巻きだ!とにかく固定さえしとけばなんとかなるさ!
ビニールテープってさぁ・・・水分つくと剥がれるよね・・・うん・・・・固定・・ホントにできますか・・?

雑ポイント・その8「術後のフォロ-が雑」・・・麻酔薬の代わりにバールのようなもので一撃とか、膝にカッターナイフで切り込みを入れてそこから神経みたいなの引っ張り出してハサミでぶったぎるとか、かなり大胆な外傷を与えてきたのに、抗生物質の類は一切なし。 食事はドックフード的な缶詰。 それが拒否されるっていうんなら、ホースのついた漏斗を口からグイグイ押し込んでスープでも流し込んどけ!
ハイター博士と違って、医術のイロハも知らない素人さんな訳ですから。ある程度の雑仕上げは覚悟しておりましたが。 もはや雑の範疇を越えたよね。ただのヤケクソだよね。排便プレイにご執心なだけにね。クソだよね。

雑ポイント・その9「後始末が雑」・・・行き当たりばったりにも程があるムカデ人間プロジェクトは、予想通りわずか1日足らずで頓挫。 雑につっくけた繋ぎ目もちぎれ、逃げ場を探してさ迷い始めるムカデ人間たち。 どうする、マーティンくん!元気そうな人だけ残して、もっかいつないでみるか?!
思い通りにならないパーツなんて、自分をがっかりさせるだけのパーツなんて、もういらない! とばかりに全員殺処分。 おまえはホントさいごまで雑な男だな!

雑ポイント・その10「夢の叶え方が雑」・・・クソみたいな毎日を忘れさせてくれた名作『ムカデ人間』。 知性、男前な容姿、決断力、実行力の全てを兼ね備えた、人生の師とも言えるハイター博士。 自分も、彼のように人々を支配したい。 そして、でっかいムカデ人間を作りたい。 それはしょせん、儚い夢なのか・・・。 いや、夢ではない。 夢を夢で終わらせはしない。 なぜなら、夢は、心の底からねがえば、必ず叶うのだから・・・!
・・・って思ってたらホントに夢だった! おい!シックス!あとで職員室こい!

【結論・今回の雑仕上げ王 トム・シックス監督】


はい、というわけで世紀の不謹慎映画『ムカデ人間』の続編、『ムカデ人間2』を観ましたよ。
血糊も排泄物も前作を遥かに上回る量となっており、シックスさんのあまりの熱意に、心の奥底にあるはずの「正気」が焼き尽くされ灰になるような、そんな魂の1本となっておりました。 まぁもちろん、良識ある人は絶対観ちゃダメなタイプのアレですけどね!

今回の見所はなんといっても主人公マーティンさんを演じるローレンス・R・ハーヴィーさん。
画面に登場した瞬間、「woo...」と重々しいため息を漏らさずにはいられない濃密フェイス。
くまのプーさんを思わせるような、丸みを帯びたボディ。
かろうじて臀部にひっかかっているだけのパンツと、そこから顔をのぞかせた割れ目で観る者を(いろんな意味で)ノックアウト。

マーチンくん_convert_20130212230725 プーさん_convert_20130212230758
(うまれてはじめて、「ああ・・プーさんってホントに居たらちょっと引くかも・・・」と思いました。)


夢を叶えようとがんばったけど、現実は意外ときびしくて、マーティンくんの計画は脆くも崩れ去ってしまった・・・ ・・と思ったらまさかの夢オチでした。 ビックリしたなあ、もう!
しかし、全てが夢だったのだ、と思えば、全編通して感じられた不自然さもしっくり来る。というか収まる場所にパチっと収まるのが憎いトコロ。

あまりに無鉄砲な捕獲大作戦。
ターゲットになりそうな人間は次から次へとやってくるものの、彼らを探そうとする人間(警察や管理会社を含め)が一切現れない駐車場。
床に飛び散った血飛沫も、車の中に残した幼い子どもも完全放置だけれど、誰にも見つからないし、誰にも咎められない。なぜなら、そこは夢の中だから。

この「夢の中」には、マーティンくんが現実世界で目にし、さまざまな感情を掻き立てられてきたであろう人々が次々と登場するのですが、そこには「ただ無残に命を奪われる人」と「ムカデ人間のパーツとしてハントされる人」という線引きがありまして。
無計画に見えたムカデ大作戦ですが、闇雲につなげようとしていた訳ではなかったように感じたのですよね。
では、彼らを分けていた違いとは一体何だったのか。
アガサは、「パーツにされた人々のキャラクターはそのままマーティンくんの心の中を象徴していた」のではないかと思いました。
男の性欲を満たしてくれる便利な女は、マーティンくんが欲しているもの。 
暴力的なマッチョ男は、マーティンくんがなりたくてなれないもの。
カップルは、マーティンくんの妬みの対象。
お高くとまったモデル体型の女性は、マーティンくんを嘲笑う(とマーティンくんが思い込んでいる)憎しみの対象。
『ムカデ人間』出演女優は、マーティンくんの憧れ。
お腹に赤ちゃんを宿す母親は、マーティンくんが実母へ抱く「こんな風ならいいのに」という希望と「どうせこんなもんなんだろ」という軽蔑。
色々な感情は入り混じっていますが、根底にあるのは「ほしい」「こうなりたい」という欲求だったのではないでしょうか。
ムカデ人間は、文字通りマーティンくんの「夢」だったのです。


物語終盤、妊婦さんに関して、とても酷くて、正視に耐えないようなシーンがありました。
アガサは、子どもや赤ちゃんが殺される姿をそのまま描く、という事が、たとえ映画という作り物の世界であってもどうしても受け入れられない性格なので、このシーンは本当にショックで、「こんな展開があるって知ってたら観なかったのに・・」とさえ思ってしまいました。
しかし、直接描写は依然受け入れられないものの、そのシーンが伝えようとしているものは、「すべてが夢」とわかった瞬間受け入れられたような気がしたのです。
「車に閉じこもって手出しができない母親」は「自分を拒絶する母親」。
「産まれ出た事を祝福されなかった赤ちゃん」は「愛情を注がれなかった自分」。
「無残に踏みつけられた赤ちゃん」は「実の父親からの性的虐待を母親に見てみぬふりされ、あまつさえ刺し殺されそうになった自分」。
死んでしまった赤ちゃんは、誰にも救ってもらえず心を殺されたままで生きてきたマーティンくんの絶望、そのものだったのではないでしょうか。
そう考えると、あれは残酷であればあるほどマーティンくんの痛ましさを引き立てる、という非常に秀逸な表現方法だったのかもしれません。
ま、だからといって、やはりそれを「直接描く」という必要は感じられませんでしたけどね。そこはね、間接表現でも充分伝わると思うんだ。ぼくはね。

マーティンくんが現実の生活の中でストレスに感じているものと、思うままに行動できる無敵のパワーが混在する夢の世界。
その中でマーティンくんは、壊しに壊し、繋げるだけ繋ぎ、「子ども」だけは慈しみ、人生を支配しようとしました。 自分自身の人生を。
夢から醒めた時、マーティンくんの脳裏に浮かんだのは、安堵だったのでしょうか?それとも失望だったのでしょうか?

彼の耳の奥では、今もなお赤ちゃんの泣き声が響いています。
赤ちゃんを、自分自身を救うため。
立ち上がったマーティンくんは再びムカデの夢を見るのか、それとも夢のような現実を完成させるのか。 
そのつづきは、私の夢の中で繰り広げられるのかもしれません。
ていうか、夢に出るわ!今晩オレは悪夢にうなされる自信があるよ! よいこのみんなは観ちゃダメ、ぜったい!


― 追記 ―

・ 聞くところによると、次回第3弾は1作目のハイター博士と本作のマーティンくん(の中の人)が再登板して、ムカデのパーツ数も500人を超える予定なんだとか。 ま た も や 雑 な 仕 上 げ に な り そ う な 予 感 ・ ・ ・ !!

・ マーティンくんは出オチみたいな顔をしているのに、初見の印象が薄れる事無く最後まで新鮮な気持ちで「うへえ」と感じられたのがすごいと思います。 おなかが出っ張りすぎて、パンツを穿いているのか脱いでいるのかパッと見判断つかない辺りも謎めいてグー! 途中なんかずっと裸に白衣なんだと思ってましたからね。どこのオンデマンドやねん。

・ 紙ヤスリを使った自慰行為、通称ヤスニー誕生。 人の探究心に限界はないのか・・・神よ・・・!

・ そんなんやってるから血尿が出るんだよ!ばーか!おまえばーか!

・ マーティンにバールのようなものでフルボッコにされ、頭がへしゃげてしまったおかあさん。 ぐっしゃりと潰れた頭蓋骨の隙間から向こうの景色が見える粋なカットに心震えました。これ!この作り物感ですよ! トム・サビーニ精神を感じたね!ぼかあ!

・ 「喋ることができないのではなく喋らない」という主人公の心象を、「ウーウー」「ダアダア」「ブrrrrr」という喃語(なんご)だけで表現しきったローレンス・R・ハーヴィーさんは、すごく演技力の高い役者さんなのではないか、と思います。 

・ 喃語に地団駄ふみに癇癪に寝便。 そう、マーティンくんはやはり赤ちゃんだったのだ。 幼い頃に負った心の傷によって、成長を止めてしまった赤ちゃんだったのだ。 そっかー、そうですよねー、伊達にオムツ姿が超似合いそうなビジュアルをしてるわけじゃないや!

・ それにしても、マーティンくんの雑仕上げっぷりを観ていると、前作のハイターさんがスーパードクターみたいに見えてくるんだから、にんげんのはんだんりょくってもろいものですよね! あたまのおかしいおいしゃさんにしか見えなかったはずなのに! 今や「神の手」!



前作の感想・・・『ムカデ人間』(1作目)

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『インフェルノ』

2012年09月05日
インフェルノ_convert_20120904115954

あらすじ・・・
・ 衝撃! 知る人ぞ知る錬金術師兼一級建築士のバレリさんが伝説の魔女三姉妹に依頼されて作ったお屋敷は欠陥住宅だった!!

お屋敷_convert_20120904121356
(※耐久性無視で隠し通路や床下収納を増設した結果、とっても崩れやすくなりました)

・ NYの小洒落たマンションに住むローズさんは、近所の古本屋さんで購入した「三母神」という本を読んで驚愕します。 なぜなら、そこに紹介されていた「魔女に依頼されて作った家」と自宅マンションの風貌が瓜二つだったからです。

・ 家を作った張本人・バレリ氏の日記をもとに書かれたというその本には、魔女の家がどうかを見分けるポイントが紹介されており、1つ目は「ご近所周りがけっこう臭い」2つ目は「地下に魔女の絵がある」3つ目は「その鍵は君の靴底の下に・・・」というものだった。

・ なんで3つ目のトコだけちょっと金田一少年の事件簿みたくなっちゃってんの・・。

・ 「そう言われてみれば、うちの近所モウレツに臭いわ・・・!」 と、まず1つ目の「臭さ」を確認したローズは、マンション脇にあった蓋を開け地下室に潜入。 水没していた地下2階部分にダイブすると、2つ目の「魔女絵」もチェック。 しかし、戻ろうとした瞬間、どこからか腐乱した死体が浮かび上がってきて、彼女の体に絡みつくのでした。

・ 命からがらマンションに着くと、地下から壮絶に何かが崩れ落ちる物音が・・・  ・・そう、地下の主柱がポキっと折れたこの時から既に、マンション倒壊の序章は始まっていたのです・・!



・と、いう訳で魔女三部作の第2部にあたる「3人の母はつらいよ・NY旅情篇」こと『インフェルノ』を鑑賞しました。 ドイツのフライブルグにあるバレエ鬼宿学校を舞台にした『サスペリア』と、ローマに世界中の魔女が集まって大騒ぎする『サスペリア・テルザ』の真ん中にあたる本作は、魔女とのお付き合いの中で深淵に魅せられ、頼まれれるがままにお屋敷を作ったものの、なんかもう色々とイヤになってしまった錬金術師のおじいちゃんが、自由の為に闘い、自由を勝ち取り死んでゆくまでの一代記となっております。 ちょっと盛ってますけど、だいたいそんな感じです。

・ とは言っても、本編のほとんどを割いて描かれるのは、かわいい女の子が出てきては死ぬ。また新たな女の子が出てきては死ぬ、という繰り返し。 時々おっさんも死にますが、女の子のねちねちとした殺され方に比べれば随分あっさりとしたものです。 アルジェントさんは素直さが魅力!

・ 殺害シーンはすべて自ら黒手袋を嵌め行なっていたという変態の鑑・アルジェント。 白眉だったのは、主人公・マークの姉・ローズさんが、逃げ込んだ地下室で謎の人物に追い詰められ、半分割れた状態のガラスがはめられた窓枠に押し付けられるシーンです。 あわやギロチンの如くガラスが落下するのでは・・・?!と思った瞬間、ローズさんの喉元すれすれで止まるガラス。 一安心・・・ と気持ちが緩んだトコロを見計らって、ガラスをつかみ無理やりローズさんの首にスライドさせる黒手袋。 断末魔の叫びをあげるローズさん。 もっかいガラスを引上げ、再び落とす黒手袋。 かわいい女の子はとことん虐め抜くアルジェントさんスゲー!!変態力(へんたいりょく)たけー!!

・ NYとローマを縦横無尽に駆け回り、「三母神」という本を読んだ(もしくは興味を持った)人物を殺しまくる謎の人物の正体とは一体・・・  なにかというのは大した問題ではないのですが、一応書いておきますと暗黒の母さんなんですよね。魔女っ子三姉妹のうちのひとりです。 で、そもそも魔女っ子三姉妹とはなんなのか?なんで命を生み出さない宣言してるのに「母」って言っちゃってるのか?と言いますと、それは彼女たちが「死神」だからなのだ!ババーン!ねえねえ!ビックリした?!ねえ、ビックリした?!

・ だったら「死神三姉妹」でいいじゃない・・・

・ ため息の母ことサスペリオルム!涙の母ことラクリマクリスティ!暗黒の母ことテネブラルクアンシエル! オレたち三人あわせてビジュアル系死神三姉妹!(※一部事実と異なる表記があります)

・ 死神っていちおう名前に神さまってついてるのに、汚れ仕事は全部手作業なのな。 ・・・マーテル、おまえかわいいトコあんじゃん・・(おでこコツン)

・ シリーズ3部作全てに於いて全焼・倒壊してしまった魔女屋敷。 あまりに脆いそれはきっと、最後の最後で良心を取り戻したバレリさんからの贈り物だったのではないか。 設計の途中でちょちょっと手を加え、いざとなったらぶっこわれるように仕込んでおいたのではないか。 「わしはしょせん囚われの身なのじゃよ・・・」と最後の力を振り絞って告白するバレリさんの姿から、そんな邪推をしてしまったアガサだったのでした。

・ ま、たぶん全然そういうんじゃないと思いますけどね! だって!お屋敷は!最後燃える方が!絶対かっこいいじゃない!!

・ ローマのパートで主人公をやたらとガン見する超絶美女が登場しまして、意味ありげにうろついた挙句そのままどっか行ってしまうのですが、今思うとあの人は涙の母ことラクリマルムさんだったのですね。 てことは、この頃はまだ元気だったって事・・なのか・・?(でもサスペリア・テルザの冒頭では封印されてましたよね・・)

・ あと、皆既月食が始まってから終わるまでの間に、近所の野良猫を始末しようとした古本屋のおじいちゃんが、ドブネズミの大群に襲われるというショッキングな事件が起こるのですが、その幕引きがとても意外なもので、なんと助けを求めるおじいちゃんの叫びを聞いて駆けつけたホットドッグ売りのおじさんは、手に持っていた包丁でネズミではなくおじいちゃんをひと突きしてしまうのですよ。 ちなみにおじさんは物語の本筋とは何の関係も無い人物ですよ。 どうかしてるぜ!

・ で、アガサはこの犯行が月食の間に行われた点に着目。 きっとおじさんは、月の魔力に取り憑かれたに違いない。 ネズミが猫殺しのおじいちゃんを襲ったのは、トムとジェリー的な、なんつうかほら、仲良くケンカしな!的な、そういうKIZUNA精神からに違いない。 そう思った訳ですが、あとでアルジェントさんのインタビューを見てみると「あのシーンに意味なんかないヨ!」とか「うそうそ!魔女パワー魔女パワー!」とか、煙に巻く気満々な発言をされているようなので、もうあまり、深く考えない事にします。

・ 赤と青を基調としたライティングが今回も美しかったので、今度我が家の外壁に赤セロファンで覆った懐中電灯を並べるという実験をしてみたいと思います。 めざせ!新・魔女っ子三姉妹!


関連感想:シリーズ第1作『サスペリア』
           第3作『サスペリア・テルザ 最後の魔女』



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『ザ・ブルード/怒りのメタファー』

2012年07月13日
215px-Thebrood.jpg

あらすじ・・・
「そんなバカな!」

弁護士の言葉にフランクは耳を疑った。
幼い頃に実母から受けていた虐待のせいで、精神のバランスを崩してしまった妻・ノーラ。
著名な精神科医・ラグラン博士から、サイコ・プラズミックという最先端セラピーを施されているものの、その成果はいまだ見えない。
そんな中、ラグラン博士に請われ、娘のキャンディスを入院中のノーラに面会させたフランクは、帰宅したキャンディスの背中に、数え切れないほどの傷跡が刻み込まれていたの発見したのだった。

「あれは妻がやったに違いないんだ!もう彼女に娘を会わせるつもりはない!」
「しかし、法というのものは母親に有利に働くものでしてね・・」

ラグラン博士が保証人である限り、ノーラの異常性を理由に娘を遠ざける事は出来ない。
むしろ、もしも面会を拒むような事をすれば、ノーラ側から訴えられるかもしれないと弁護士は言う。
娘を守るためにフランクが出来る、ただひとつの事は、ラグラン博士が「信頼に値しない人物である」と次の面会日までに証明する事。
残り時間は、あと7日間。


The Brood
(こんばんは!ジュディ・オングです!)(※うそです)

・ デヴィッド・クローネンバーグ監督による1979年の作品、『ザ・ブルード/怒りのメタファー』を観ました。 チャック・ノリスが一枚噛んでいそうなタイトルですが、ベトナム帰還兵も特殊部隊も出てきません。 そのかわり、こわい子どもとおっかない奥さんが出てきます。

・ IMDbを見てみると、本作の脚本はクローネンバーグさんが最初の奥さんとドロ沼の離婚訴訟&親権争いをしていた頃に書かれたそうで、溜まりにたまった恨みつらみや鬱憤が全編に渡ってぶちまけられ、ちょっとした「自分セラピー」のような映画となっておりました。

・ うつ病の経験を反映して「女こえぇ」映画を作ったラース・フォン・トリアー監督や、離婚の経験を反映して「心臓えぐりだしだー猿の脳みそだーウッヘッヘ」映画を作ったジョージ・ルーカスさんに先鞭を付け、「嫁なんて~嫁なんてみんなおらんことなったらええんや~!」映画を作っていたクローネンバーグさん。 さすがは時代の一歩先をゆく男ですね!

・ 物語はというと、心を病んだ嫁と、その嫁に怪しげなセラピーを施しているマッドな博士と、彼らから娘を守ろうと奮闘する(明らかにクローネンバーグさんが自らを投影したであろう)お父さんのキッツイ一週間が描かれておりまして、隅々から「がんばれオレ!がんばれオレ!」というクローネンバーグさんの心の声が響いてくるようで、なんかもう一緒になってワッショイワッショイと叫びたくなりましたね、ぼくは。

・ しかし一方、本当の意味で叫ばされた子どもさんが非情にかわいそうな物語でもありまして、「揉めている親の間に立たされた子どもの苦しみ」を知ってか知らずか、というか、もし知った上でそれを表そうとしているのなら、クローネンバーグさんはそうとうな鬼だと思うのですが、とにかく子どもさんが酷い扱いを受けます。

the-brood-crop-2.jpg
(※演技の枠を超えた“本気泣き”!)

・ おばあちゃんちにご厄介になれば、その家になぞの子どもが忍び込んできてミートハンマーでおばあちゃんを撲殺。 学校に行けば、これまたなぞの子どもコンビがやってきてじりじりとにじり寄る。 連れて行かれたおかあさんのトコロから逃げ出そうとすれば、なぞの子ども集団にフルボッコの目に遭うキャンディスちゃん。 現実の世界であろうと、創作の世界であろうと、いつだって犠牲になるのは子どもなのだ。 そういうことですよね、クローネンバーグさん。 それにしてもちょっとやりすぎだよクローネンバーグさん。

・ 離婚問題で板挟みにされたキャンディスちゃん以外の子どもは安心なのかと思いきや、安全なはずの教室にやってきたなぞの子どもによって、担任の先生をメッタ打ちにされるという残酷絵巻を見せ付けられる羽目に。 全体的に子どもに優しくない映画だよ! だれか!アグネスはよ呼んできて!

・ 主人公の周りの人に襲いかかる、恐るべきなぞの子どもたちですが、その正体は「サイコ・プラズミック療法によって奥さんの体から分離された“怒り”の塊」なのでありまして、つまり、クローネンバーグさんは「子どもってこわいよね」と言っているのではなく、「嫁ってこわいよね」と言いたいのでありまして、そんな奥さんを(作中とはいえ)絞め殺してしまうラストは、色んな意味でクローネンバーグさんの半端なさを感じさせてくれたのでした。 わかる、わかるよ、過去に区切りをつける事って必要ですものね!

・ 実際心に傷を持つ患者さんにどのようなセラピーが行われているのか、アガサはよく知らないのですが、本編に出てくる「サイコ・プラズミック(患者さんが内に溜め込んでいた不満・畏れ・怒り・哀しみなどを“腫瘍”として体外に出させる)」の途中の段階までは効果的なことなのではないかなぁ、と思いました。 なにが自分を苦しめているのかを誰かをかばうことなくさらけ出し、改めてそれと向き合う事でやっと第一歩が踏み出せるのかもしれない。 なぜなら、つらいことだけれど、誰かによってつけられた傷を治せるのは、最終的には自分自身でしかないのではないかと思うからです。

・ 体外に出した「怒り」の塊が人の形となって、怒りの元凶となった相手を殺す、という本作は、言うまでもなくフィクションなわけですが、現実においても、たとえ自分を苦しめた相手を殺しても自分の苦しみは消えないのではないでしょうか。 怒りや嘆きは常に湧いてきます。 暴力的なやり方でそれを消化しても、より一層終わりのない苦しみに囚われてしまうだけ。 こわい奥さんから守り通したはずのキャンディスちゃんが、「母の怒り」の分身たちによって深すぎる心の傷を負わされ、あらたな腫瘍の芽生えを感じさせてしまう。というラストを観て、そう思ってしまいました。

・ とはいっても、不毛とわかっていても、結局自分が苦しむだけだとわかっていても、相手に怒りをぶつけずにはいられない事もあるのですけどね。 ていうか、私は多分ぶつける方ですけどね。 ぶつけるならぶつけるで、『キル・ビル』のザ・ブライドぐらいの覚悟のもとでやんなきゃダメでしょうけどね。

・ ちょっと話が逸れましたが、サイコ・プラズミックを施され全身に水泡が浮き出ている患者さんの、なんとも言えないぞわぞわっとした不気味さや、体内からとりだした「ブルード(一腹の子)」を愛おしそうに舐め回す奥さんのギラギラとした目つきが脳裏に焼き付き、もしも若い頃観ていたらトラウマ必至だったろうなぁ・・と思ってしまうような、最高におぞましい映画でしたよ。もちろん、褒め言葉ですよ。


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション』

2012年04月17日
※ 最初からネタバレし放題の感想となっておりますので、未見の方はくれぐれもお気をつけください。










a_convert_20120411225507.jpg

い_convert_20120411225648

A4NvzHL55TEQYob_convert_20120411225721.jpg

え_convert_20120411225741

b_convert_20120411225758.jpg

(※ おまわりさんが到着するまで、空気を読んで延々独白し続けてくれるジルちゃんはイイ子!ほんとはきっとイイ子!

【ざっくりあらすじ】
作家センセイになって故郷・ウッズボローに錦を飾ったシドニーを、ふたたびゴーストマスクが襲う! ・・・あと、同じくウッズボローでぬるま湯に浸かった生活をおくる倦怠期の夫婦・デューイ&ゲイルも襲う。

【おひさしぶりです!】
3人
● シドニーさん(中の人 ネーブ・キャンベル)
ビッチなマミィを持ったが為に、再三に渡り殺人鬼に付け狙われる羽目になったかわいそうな女性。
トラウマから立ち直る為自らの黒歴史を小説化した所、評論家筋からも大好評を得、只今絶賛ベストセラー中。
全米行脚の末、故郷ウッズボローに立ち寄った所、待ってましたとばかりに「ゴーストマスク殺人」が再発。
● デューイ・ライリーさん
長年に渡る保安官「代理」を経て、ついに堂々たる「保安官」へとスキルアップ!
しかし、自分の身の丈に合わないレベルの猟奇的殺人事件が勃発してしまい、仕事のできなさ具合がさっくりと露呈してしまう。
● ゲイル・ウェザーズ・ライリーさん
輝かしいジャーナリスト生活から潔く足を洗い家庭に入ったものの、過去の栄光が捨てきれず悶々とする日々。

【今回のニューフェイス】
Scream_4-9.jpg
● ジル・ロバーツさん
ジルさんのおかあさんはシドニーのビッチマミィのお姉さん。 つまり、シドニーの従姉妹。
映画好きな友人を持つ女子高生。
● カービィさん
ジルさんの親友。 ホラー映画マニア。
● オリヴィアさん
ジルさんとカービィさんの親友。 パツキン、そしてナイス&バディ。
● トレヴァーくん
ジルさんの元カレ。 映画ファン。 浮気が祟ってジルさんに捨てられるものの、復縁を迫りしつこく付きまとう。
● ロビーくん
ジルさんの友達。 映画オタク。 自らの高校生活をヘッドセットに組み込んだ小型カメラで撮影し、USTREAMで公開している。 中の人は『ソウ2』でマシューズ刑事の不憫な息子を演じていたエリック・ナドセンさん。
● チャーリーくん
ジルさんの友達。 映画オタク。 常にロビーくんと一緒に行動しているとこいらへんがそこはかとなく淫靡な匂い。 中の人はカルキン7兄弟の末っ子・ロリーさん。 三男坊のキーランさんと見分けがつきにくいですが、シャマラン監督の『サイン』でアルミホイルを被っていた方がロリーさんです。

【今回のゲスト】
anna-paquin-scream-4-.jpg
齢11歳にしてオスカー助演女優賞をゲットしたスキッ歯姐さんことアンナ・パキンさんが殺され要員になる時代SUGEE!!

【まとめ】
今までに起こった、すべてのゴーストマスク殺人事件の裏で糸を引いていた人物は、実はシドニーの種違いの兄であった事が明らかとなっていた前作(パート3)のラスト。
さすがにこれ以上は「近親者ネタ」も広げようがないだろう、という観客の予想を軽やかに飛び越え、今回お目見えした真犯人は、なんとシドニーの従姉妹ちゃんだったのでした!
超有名人であるシドニーと何かにつけ比べられる人生にうんざりした従姉妹・ジルちゃんは、浅い付き合いの友達や小煩い母親を殺してでも「“あの”ウッズボロー殺人事件の生き残り」というステイタスを手に入れる事を誓い、失敗し、派手な最期を迎えてしまう訳なのですが、「シドニーに関連付ける為であれば何処まででも身内をアレな人に仕立ててやる!」という製作者の姿勢には、正直アガサの方もうんざりしてしまいましたねぇ。
いやね、わかりますよ、シドニーやドゥーイやゲイルから離れてしまったら、もうそれは「スクリーム」ではなくなる事はわかるんですよ、わかるんですけどね。 シドニーの母方ってどんだけアレな身内だらけやねん!父方の皆さん、あきらめないで!

前作の「実はお兄ちゃんだったんだよ!」について、フェアかアンフェアかと自問自答の末かなり微妙な判定結果を弾き出したアガサにとって、今回のジル狂乱絵巻は「またかよ・・・」という風にしか思えず、果たしてオリジナルキャストを総動員してまで再開させなければならないシリーズだったのか?と、再び頭を抱えてしまう結果に。
お馴染みのメンバーがわいのわいのしている姿は同窓会気分で楽しかったですし、「はらわたドーン!」みたいなサービス精神溢れる殺害シーンも見ごたえはあったのですけどねぇ。
「シドニー&ゲイル&ドゥーイの中の人の飯の種」以外の理由が見つからない間は、もう手を付けない方がいいのではないでしょうか。
もしくは、同じ復活するのなら、オープニングの時点でオリジナル3人組をさっくり葬ってしまうくらい、トコトンはっちゃけた内容にするとか・・。
(あ、でも今回の悪夢が入れ子式になったようなオープニングも、これはこれで『エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター』のような底なし感があってすきですけどね)
もしくは、この手法をもっと突き詰めて、
「犯人は、シドニーのお母さんのお姉さんの旦那さんのおじいちゃんの友達の娘の従兄弟のおじさんのまたいとこの親戚・・・・ つまり、オバマ大統領なんだよ!!」 「ナンダッテー!」
くらいまで話を広げちゃうとかね、どうせやるのならそこまで行って欲しいですね。いや、しばらくの間はノーサンキューですけどね。

【今回の監督】
目を皿のようにして観ていたのですが、クレイヴン監督の姿は確認出来ず。
IMDbには「カメオは最終的にフィルムからカットされた」とあるのですが、撮影してみてからカットしたのか、撮影すらしなかったのかは判りませんでした。
なんだよーちぇー。


関連記事
「スクリームシリーズまとめ」


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

« Prev | HOME | Next »

※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。