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『マイティ・ソー』

2011年07月07日
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「そ~らを自由に、と~びた~いな。」 「はい、トンカチ~!」

あらすじ・・・
金髪碧眼の肉襦袢が、類稀なるトンカチで悪者をどついたり建物をぶっこわしたり蒼空高く舞い上がったりします。

『スパイダーマン』『アイアンマン』『ファンタスティック・フォー』『X-MEN』などなど、アメコミを華麗に映画化した作品が世界中を熱狂させてゆく中、またひとり、新たなヒーローが誕生。
先に挙げたコミックについても、名前くらいは聞いたコトがあったものの詳しい設定や相関図などは全くわからない、つまりそんなにアメコミに詳しくないアガサが、今回初めてその存在を知ったヒーロー。 
その名は「ソー」。
北欧神話に登場する雷神トール(Thor)をベースとしたアメコミの主人公で、宇宙の彼方に位置する「アスガルド」に生まれ、父親は「全ての神々の王」として何千年もの間アスガルドやその他の星星を統治してきたオーディン。

ま、要するに超つよい宇宙人ってコトですね!

超つよい宇宙人の中でも更に腕っ節の強いソーが、長年微妙な和平関係を維持してきた敵国・ヨトゥンヘイムに、勝手に殴りこみを果した事で父王の怒りをかい、パワーを奪われ地球に追放されるトコロから物語は始まります。
実は、この殴りこみの裏には、ソーの弟・ロキの裏切り行為が隠されており、ヨトゥンヘイムに対する疑念を植えつけたのも、怒る兄を宥めるフリをしてそそのかしたのも、地球へ追い出させたのも、全ては「強いはかっこいいわモテるわカリスマ性はあるわ頼りがいはあるわの兄を亡き者にし父王の寵愛を一身に得たい」という、彼の謀略によるものだった訳なのです。

ま、要するに兄弟喧嘩ってコトですね!

ソーの相棒は、「死にゆく星の心臓」というメチャクチャ底力がありそうな原材料をもとに作られた「ムジョルニア」と呼ばれるトンカチ。 
ソーの追放とともに地球に落とされたムジョルニアは、一般市民が一生懸命持ち上げようと試みるも全く歯が立たず、国家の特殊機関にも仕組みを解明することができず、こっそり拾いにきた宇宙人・ロキですら持ち上げる事が出来ません。
当然の事ながら、パワーを失った元所有者・ソー自身に対しても、なんの反応も示さないムジョルニア。
相棒との絆を断ち切られ、さらに自分の思いあがった行動のせいで母国が危険に晒されている事を知ったソー。
「滅法強いスーパー肉襦袢」から「ただの肉襦袢」に成り下がってしまったソーは、地球で初めて出会った女性・ジェーンから慈愛の心を学び、さらに、地球に呼び戻しにきた宇宙人仲間を危機から守る為、我が身を犠牲にしようとした事で「愛ある肉襦袢」へと成長し、再びその手にムジョルニアを握り締めます。
この、トンカチを取り戻す時のくだりが、物凄く熱くて、おもしろくて、絶望が一転して勝利の祝砲へと変わる瞬間は、全身が粟立つ程の興奮に包まれてしまいました。

ま、要するにとにかくもうガツーン!!ってドシャーン!!ってウガー!!ってなるんですよ! オノマトペー!!

と、このように、初夏の筋肉まつりのような様相を呈しているムキもある本作なのですが、演出家としても俳優としてもシェイクスピア作品と深く関わり続けてきたケネス・ブラナーがメガフォンを執った事で、絢爛豪華な舞台劇を見ているような瞬間を生み出す事にも成功。 アクション部分、ドラマ部分、ユーモラスな部分共に申し分ないバランスで盛り込まれていたと思います。
心の底から「あー!おもしろかったー!」と言いながら、ほっこりとした笑顔で帰途に着くことが出来たのでした。
アメコミの映画化って、どれもこれも確実に楽しめますし、必ずと言っていい程高い満足度を得られるトコロがホントにすごいと思います。  それに比べて日本の漫画の大規模映画化ときたら、トモダチのアレとか上戸彩のアレとか「おいらの名前はどろろってんでい!ベベンベン!」っていうアレとか、なんかもう剣山で頭を掻き毟りたくなるようなアレなナニのまぁ多い事・・・。 
とりあえず、主役が無名でも映画は作り手次第でどこまででも面白くなるんだ、という事を、日本の映画界のえらい人にも教えてあげたいものですね。

ガタイのいい男性はどちらかというと苦手なアガサでも思わずためいきを漏らしてしまうような「全身お肉」っぷりが目に眩しいクリス・ヘムズワース(※ソー)の愛嬌溢れるキャラクター、
これでもかというほどの空気っぷりを発揮する浅野忠信(※ホーガン)
「思慮深く偉大な王」と言われているけれど、実は敵の赤ちゃんをのちの和平に利用する気満々でちゃっかり持ち帰ってしまうような狡猾さを兼ね備えてもいる、俺様キングダムなサー・アンソニー・ホプキンス(※オーディン)
じっとりとした目つきと「仲間と一緒にいるのにハブにされている感」がたまらなく愛しいトム・ヒデルストン(※ロキ)
その他にも、オスカー女優ナタリー・ポートマン(※ジェーン)やラース・フォン・トリアー作品でお馴染みステラン・スカルスガルド(※ジェーンの仲間の博士)、久しぶりに見たレネ・ルッソ(※ソーのお母さん)などなど、魅力的なキャストもてんこ盛りで、次に続くであろう『アベンジャーズ』はもとより、『マイティ・ソー』自体の続編製作も大いに期待したくなるような楽しい映画でした。
夏のお供におすすめです。



-追記-

・ 敵国・ヨトゥンヘイムというのは、氷の巨人たちが暮らす星なのですけれども、この巨人たちがみんな同じ顔だった(微妙に違うのかもしれないけれど、AKBの顔すら区別出来ないようなポンコツまなこのアガサには到底判別不可能)せいで、誰が王様で誰が雑魚キャラなのかさっぱりわからなかったのですよね・・。  「アレ?! もうボスやっつけられちゃった?!」と思ったらもう一人出てきたり・・王冠でも被ってくれてればナア。

・ そんなヨトゥンヘイムとの激しい戦いの末、巨人の王・ラウフェイをこてんぱんにしたオーディン。 氷の王宮の片隅で見つけたラウフェイの赤ちゃんを拾って帰ってしまうのですが、おまえマジそれ犯罪だかんね! そういう時は、「もしもし、これお宅のお子さんじゃないですか?」って先方に聞こう!すぐ聞こう!!

・ 王家の継承者は略取されるわ、大事な家宝は取り上げられるわ、強烈なレーザービームでロックオンされ続けている為いつ焼き討ちにされるかわからないわ、弄ばれるわ、いきなり攻め込まれるわのヨトゥンヘイム王国が気の毒でなりません。 ラウフェイさんはもっと毅然とした態度で遺憾の意を表明してもいいと思う。

・ ソーとつるんでいる「伝説の3戦士」がほぼ地球人レベルの戦闘力しか持っていなかった件。 「困った時のソー頼み」にも程がある。

・ 史上初!ドロップキックを繰り出す神様! ザ・肉弾戦!

・ いちおうナタ子さん(ナタリー・ポートマン)がヒロインという事になっているのですが、アガサは断然アンジェラ・アキ推しです!
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(※ハリウッドのアンジェラ・アキことダーシーさん)(※中の人はカット・デニングスさん)

まあ・・、ほら、・・アレだ、とりあえず踏まれたいよね!


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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』

2011年06月20日
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あらすじ・・・
エリックがヘルメットを被り、チャールズは車椅子に乗ります。


(※ 以下、前3部作込みでネタバレあり)



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「君 か わ う ぃ ー ね !」

■ チャールズがチャラい!!!

正直言うと、アガサはチャールズ(プロフェッサーX)の事が前々からあまりすきじゃなくてですね。
なぜかというと、「地上最強のテレパス」の筈なのに、若いみんなをぐいぐい率いて行くどころか毒を盛られて人事不省になったり(シリーズ1作目)、思考回路を乗っ取られて人事不省になったり(シリーズ2作目)、強大なパワーを放射されて人事不省(というか雲散霧消)になったり(シリーズ3作目)と、「これから」という時を狙い済ましたかのように、毎回「使えない人」になるからなんですよね。
で、じゃあ起きている時は大活躍なのか、というとそれはそれで、ただただおくちぽかん状態(シリーズ2作目ラスト)だったりして。 
いや、今ジーン呼び戻すトコじゃん、と。ご自慢のテレパスで「おーい!中からでもサイコキネシス使えるぞー!」って「カンバックジーン!」って呼びかけるトコじゃん、と。 石原良純ばりに赤ふん締めて「カンバックサーモンジーン!」ってやるべき場面じゃん、と。
そんな風な歯がゆさを感じてしまいまして、どうもすきになれなかった。

ただ、今回の『ファースト・ジェネレーション』はチャールズを演じるのがマカヴォイさんだと言う事もあり、ちょっと期待を抱いておりました。髪もふさふさだし。きっと今回こそはやってくれるのではないか、と。
それなのに。
まぁチャラいのチャラくないのって。

バーで好みの(遺伝子的に異なる特徴を持っている)女性を見つけると、ここぞとばかりに心を読んで彼女がすきな飲み物を注文したり、知的美女が話しかけてきたら、ここぞとばかりに共通の話題を見つけて懇意になったり、シャレオツなジャケットを羽織ってみたり、稲垣メンバーばりに髪型に気をつかってみたり、髪に触らせなかったり、やたらと爽やかな笑顔だったり、なんかもうチャラい!チャラいよチャールズさん!人生楽しそうでよろしゅうおすなぁ!

まぁね、チャラいのは若さゆえの特権というか、しょうがないのかなぁとは思いますよ。
こっちは「おまえそんなんしてるけどいずれは抜け落ちるんだぞ」という情報をがっちり押さえておりますゆえ、ちょっぴり生温かい目で見れる部分もありますし。
ただ、肝心の「地上最強のテレパス」部分までもが、これもまた「同じくらい地上最強のテレパス美女」にしてやられちゃったり、イザという時には相手がテレパス防御ヘルメットを被っていて役に立てなかったりと、いまいちピリっとしないんですよね。
ざっくり言うと、要するに今回もトランシーバー代わりみたいなものだったチャールズ。
アーアー、こちらチャールズ、ちょっと電波が入りにくいですドウゾー。みたいな。 おい!なんかもっとすごい技とか無いのかよ!

性格はチャラい。 ミュータントとしての能力も「ちょっと便利」程度。 
では、それ以外の所では何をやっていたのかと言うと、熱のこもった励ましな訳ですよね、コレが。
「おい!おい!諦めんなよお前!!どうしてそこでやめるんだ!?もう少し頑張ってみてみろよ! お前ならできるよ!絶対絶対絶対できる!!!」っていう松岡修造ばりの。 
もうね、エントリーシートに特技・応援って書いといてもいいよ、って言うくらいの。 おしなべて応援係だったチャールズ。
とは言え、このお陰で結構みんなやる気になっていたりもするので、役に立ってないという事はないのですけどね。
地上最強の応援係、ここに誕生す。 


■ フランケンシュタイン(人間)によって作られたモンスター、マグニートー

先に作られている 『X-MEN』3部作に於いて、エリックとチャールズは常に相容れない関係にあり、小競り合いを繰り広げていました。
「話せばわかるさ」とばかりにミュータントと人類との平和的共存を目指すチャールズと、「話すだけムダ」とばかりに人類の抹殺を目指すエリック。
同じミュータントながら、全く異なった考え方の二人。
そこから遡ること数十年(40年くらい?)、20代の若者だった二人の考え方はどうだったのかというと、チャールズはさほど変わらないものの、エリックはまだ、「人類抹殺」という過激思想にまでは行き着いていません。

人間はキライ。 ただ、全員殺してしまいたいのではなく、個人的な仇であるナチスの残党を殺したいだけで、「人類抹殺」を目論んでいるのはむしろ、エリックが一番憎んでいる元ナチス高官のショウだったりします。
しかし、ショウに復讐する為チャールズと共に活動する中、行く先々で人間たちに失望させられてしまったエリックは、もともと心にくすぶっていた「人間への不信感」をどんどん増大させて行き、人間による残酷すぎる裏切り行為の果て、ショウの意志を継ぐ事を選ぶに至ってしまう。
エリックの磁気パワーを目覚めさせたのはショウですが、人の命を命と思わないモンスターに育て上げてしまったのは、他ならぬ人間たちなのです。
慈愛の欠片もない人間。 命令されれば無実の者に火を放つ事すら厭わない人間。 
悪気のない悪意の中で正気を保つのが、どれだけ困難な事か。

マグニートーとして生きる道を選んだエリックを非難する権利など、誰にもないのではないか。 
そう思ってしまいました。

■ 「きみはきみでいいんだよ」という事の理想と現実

エリック、チャールズと共に本作の核となるのは、変幻自在のスーパー美少女・レイヴン。 通称ミスティークさんです。 
何を隠そう、アガサは本シリーズの中で一番好きなのがミスティークさんで、過去の3部作の好きな度合いはミスティークさんの扱いと見事に比例。
八面六臂の活躍を魅せたりマグニートーといちゃいちゃしたりする第2作は最高傑作で、物凄く雑な扱いをされてボロ雑巾のように捨てられる第3作はオールタイムワーストに入るくらい大嫌いです。 
ブレット・ラトナー、お前だけは 絶 対 に ゆ る さ な い 。
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(※ ひそひそ話をする会長と愛人)(X2より)

それはさておき。
本作では、まだミスティークさんになる前のレイヴンちゃんが、「明らかに周りと異なる外見」を持つ事について悩み、救いを求め、拒絶され、そして差し伸べられた手を掴むまでが描かれています。
青い皮膚を隠し、「普通」に振舞う事をアドバイスしたチャールズ。 
青いままでいい、それこそが「普通」なんだ、とアドバイスしたエリック。
幼い頃から一緒に過ごしてきたチャールズに、少なからず恋心めいたものを抱いていたレイヴンちゃんが、その想いを振り切ってまでエリックを選んだのは、仕方のない事なのかもしれません。
皮膚を隠せ、というのは、その皮膚で生まれてきた彼女自身を否定する事であり、すがってきたものに拒絶された、と考えるのは、至極当たり前だと思うからです。

レイヴンちゃんの選択を否定するつもりは毛頭ないのですが、アガサが思うに、チャールズのアドバイス(というか考え方)というのは、親目線に近いのではないかなぁ、と。

ミュータントであること。
周りの人と違った特性を持って生まれるということ。
そのことを世間はどう受け止めるのかということ。

もちろん、全てを含めて当たり前に受け入れる世の中になってくれるのが一番である事は言うまでもありません。 でも、哀しいかな現実はそうではない。
身近な存在(親)が「周りに合わせた方がいいよ」って言うだなんて、それ自身が差別じゃないか! と思われるかもしれません。
しかし、身近な存在だからこそ、愛する者につらい思いをさせたくない。 
周りに合わせることで、疎まれる回数が減るのなら、傷付く回数が減るのなら・・・。 「合わせるようにしてごらん」、とアドバイスせずにはいられないのではないでしょうか。 
当事者だからわかること、当事者をずっと傍で見守っている者だからわかること、ってあると思うのですよ。
それは愛する者の個性を否定しているのではなく、守りたいから。 生きる術のひとつとして、覚えておいて欲しいから。

チャールズの場合は、テレパス能力があるから余計に「異なる性質を持つ者がどう思われるか」がわかってしまう。
「差別しない世の中になればいい」という理想と、「そうは思っても実際目の前にいると目をそむけられてしまう」という現実は、確実に存在するし、残念ながら無くならないと思います。
だからこそのチャールズの言葉だったのではないでしょうか。

ま、とは言っても、もしもアガサがレイヴンちゃんの立場だったら、やはりエリックの手を握り返してしまうと思いますけどね。 
無条件で受け入れて欲しい時が、女の子にはあるんですよ。 たとえそれが余計に自分を苦しめる事になるとしても。


■ 理解し合う事の難しさ

先にも述べたように、チャールズは人間の事がわかりすぎていた。「人間は一筋縄じゃ行かない。本音を建前を使い分ける生き物だ」と言う事を。
そしてエリックもまた、人間の事がわかりすぎていた。 「人間は弱く、流されやすく、自分と違うものに敏感な生き物だ」という事を。
結局、二人は目指す世界が異なっただけで、同じように現実を把握していたのではないかと思います。
だからこそ、「人間とミュータントの共存」の為には、彼らが歩み寄る事が何より重要だった。 
なのにチャールズはエリックを突き放してしまう。
いやいやいや! そういう時は「あーまぁねー、そういう考え方もあるよねーうーんそっかそっかー。ま、とりあえずエリックの気持ちはわかったから、一旦家帰って一晩ゆっくりしてね、それからまたね、いろいろね、アレをね、ナニして行けたらいいんじゃないかな」って何となく包み込んじゃえばいいんじゃんか! 「オレ、お前と考え方違うわ」って何その絶交宣言! 助け合って行こうよ! 玉虫色な態度でもいいじゃない!歩み寄る気持ちが大切なんじゃない! やっぱわしチャールズきらい! 続編を待たず、あいつの毛を全部毟り取ってやりたいよマジで!

同じ悩みを抱えているからと言って、苦しみが同じとは限らない。
共通する生い立ちを持っていようと、育った環境や、受けた痛みは全く別のものだから。
「有色人種」として差別を受けていても、黄色人種に黒色人種の怒りや哀しみを完全に共有する事は出来ないように、同じ病気を患っていたとしても、軽度の人に重度の人の嘆きを理解する事は出来ないように、同じミュータントとして生まれてきたけれど、不自由なく生きて来たチャールズには、この世の地獄を味わったエリックの絶望を理解する事は出来なかったのでしょうね・・。
その一片を、テレパスによって見た筈なのになぁ。一瞬でも共有した筈なのに。 ホンマあのチャールズだけは・・・!(ギ・・ギギ)

まぁ、今回の判断ミスは、若さゆえの過ちだと思いますので、製作の可能性が高いとされる続編(10年後くらいの設定になるのでしょうか?)においては、もっと精神的に成長しているであろう事を期待したいと思います。
チャールズは正論ばっか言ってないで、もっと他者に歩み寄ろう!

■ その他いろいろ

重いテーマを扱っておりますが、友情や淡い恋などを巧みに散りばめ、口当たりよくまとめあげていたと思います。
「悪い」ミュータントが政府施設を襲撃するシーンや、終盤の海上戦など、特殊能力を存分に活かしたアクションシーンも見応えたっぷり。
アガサが特にすきだったのは、羽の生えたエンジェル・サルバドールと超音波で空を飛ぶバンシーが猛スピードでチェイスするシーンで、バンシーの肩越し目線で描かれた海面スレスレの滑空シーンはものすごい臨場感でしたよ。 いいなぁ。私も飛んでみたい!
ずっと特殊能力に負い目を感じて生きてきた若者たちが、やっと判り合える仲間に出会い、「オレこんなの出来るんだぜー」「キミはどんなの?」「あたしはこんな感じ!」と盛り上がるシーンもすごく素敵でした。
チャールズがのちの創設する“恵まれし子らの学園”は、まさにこういう場である筈なんじゃないかと。
ミュータントたちが安心して、自分の個性を誇れる場で。
なのにチャールズと来たら、少々羽目を外したくらいで「なに調子乗ってるんだよ・・・おまえらにはガッカリだな」とか言っちゃうんですよね! あのハゲだけはホンマ!!今度会ったら絶対毟り取ったる!

ふくふくとしたレイヴンちゃんの肢体も眼福でしたし、本シリーズに誠実であり続けるウルヴァリンのカメオ出演も楽しかったです。 あと、ミスティークさんの中の人(レベッカ・ローミンさん)がちょっとだけ顔を覗かせるのも、アガサにとってはたまらんプレゼントでした。 アガサは気付かなかったのですが、世帯主さまによると「サングラスの少年もチラっと映ってたよ」との事ですので、スコット・サマーズくん皆勤賞達成です!おめでとうございます!

今回は「車椅子」になる所までしか描かれなかったチャールズが、次回どのようにして例のクリアな頭頂部になるのか。
完全にはげ散らかす前に全部剃ってしまう、という松山千春方式なのか、それとも放射線の関係なのか、その辺りの事情も明らかになるといいですね。


最後になりましたが、のちのビーストであるメガネ青年、ハンク・マッコイさんと出会えた事が、本作において一番の喜びであった事を付け加えさせて頂きたいと思います。 ビーストに変幻してからもメガネかけてるとかさいこうすぎる!!
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(※ハンク!オレだ!けっこんしてくれ!!!)


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『キック・アス』

2011年01月24日
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あらすじ・・・
全くもって冴えない生活を送っている高校生・デイヴはある日、ずっと憧れていた“スーパーヒーロー”になるべく、ネット通販で取り寄せた衣装を身にまとい、持ち前の正義心だけを武器に立ち上がる。
しかし、ヒーロー活動開始早々、街のチンピラからヒドすぎるしっぺ返しを喰らい、病院送りとなってしまう羽目に。
幸いなことに命に別状はなく、おまけに怪我の代償として全身の骨を金属版で補強される、というヒーローに似つかわしいスキルまで手に入れたデイヴは、くじかれた出鼻を猛烈な勢いで建て直し、“正義のヒーロー・キックアス”として再び街へと繰り出して行くのですが・・・。


この世の中に“スーパーヒーロー”なんているのだろうか。
面白半分に人を殺しながらもたった数年で社会に野放しになる鬼畜な人間や、保身しか頭に無いがらくたな政治家や、知性を持つ人間同士としての会話すら成り立たないどこかの都知事や、弱いものをピンポイントで狙って有り金を巻き上げて行くクソみたいな連中に、憤然と立ち向かえる人などいるのだろうか。
いや、もちろん日本には警察がいて法がある。 抗議する術もいくらでもある。(効果の程はさておき)
でも、それすらも通用しないゴミみたいなヤツラに、拳を固めて殴りかかることが出来る人などいるのだろうか。
公然と踏みにじられた“正義”を、自分の力で甦らせることが出来る人などいるのだろうか。

わたしたちの中の多くは、ぺっしゃんこになった“正義”に見てみぬフリをします。
「しょうがないよね・・」とためいきをつき、いつか彼らに公平な裁きが下ることを祈りながら、その場を立ち去る。
だって、こわいから。
中途半端な正義の代償がこわいから。
自分や、自分の大切な誰かが傷付くことがこわいから。

本作の“スーパーヒーロー”、キックアスとビッグダディとヒットガールも、決して“世の中の巨悪に立ち向かう正義のヒーロー”などではありません。
キックアスがヒーローのコスチュームを着るに至った理由は「澱んだ人生を変えてみたい」「もっと強くなりたい」「できればモテたい」とあくまで自分自身を満たす為。
ビッグダディは、「自分の人生をめちゃくちゃにしたマフィア組織をぶっつぶしたい」と完全に私怨。
ヒットガールに至っては、「おとうさんがそうしようって言ったから」と自分自身の意志とは言いがたい、なんというか、巻き込まれちゃったようなパターン。
それぞれが自分の都合に合わせた活動をするだけですので、「この世の悪をぶっつぶすぜ!」みたいな熱いノリとはちょっと違うような。

とはいえ、キックアスに関しては、確かに最初は純粋に、「見てみぬフリ、という風潮が許せない」という熱い気持ちを持っていたのですよね。
ところが、骨補強後の活躍が世間の注目を集め、一躍時の人になったとたん、“正義”へのテンションが急激に低下して行くことに。 
「みんながぼくを尊敬してくれた・・・!」 「こんなぼくでもスーパーヒーローになれた・・!」 「Myspaceのフレンド登録が1万人を越えた・・!」 と、今まで虚ろだった人生が一気に満たされてしまったキックアス。 
おまけに、見向きもしてくれなかった片想いの相手ともなんとなくいい関係になりそうになってきたりなんかしちゃったりなんかして。
もうね、正直、ヒーロー活動どころではないですよね。
リアルの方面が充実しちゃってますもん。

自分の中の虚栄心やモテへの渇望が満たされてしまい、且つ、“すきなことを続ける事の理想と現実”をも突きつけられてしまったキックアスは、あっけなくヒーロー業を捨てる事を決意します。
誰がそんな彼を責められるでしょうか。
目の前で、人の命がくだらない理由で奪われて行って、道理が通じない連中の存在を見せ付けられて、自分の命の軽さを思い知らされて、それでもまだ立ち上がれる人などいるのでしょうか。 いや、いないね。 
自分が軽い気持ちで足を突っ込もうとしていた物の、その余りの途方も無さに戦意を喪失してしまうキックアスことデイヴ。

本作はとにかくこの、“スーパーヒーローになろうとした男の子”のリアクションがとことん等身大に描かれているのが魅力的なんですよね。
・ パっとしない自分に自信をつけたい。
・ 彼女が出来たら他のことはどうでもよくなった。
・ でも、なんとなく中途半端な正義心に振り回される。
・ 身の程を知り、“諦める”という名の成長を選ぶ。
ね、身に覚えが無い人なんて、いないですよね、ね。

しかし、そんなデイヴですが、一生に一度だけ本当の“スーパーヒーロー”になるべく再びマスクを被る。
それは、自分よりもかなり歳の小さいヒットガールが、仁義を通そうとしている姿を目の当たりにしたから。
自分の命は、他の誰かの犠牲の上に成り立っているんだという事に気付かされたから。

自分の為だけじゃなく、誰かの為に奮起しおうとする姿。
自分の人生に於いても脇役のようだった人間が、主役の座を取り戻す瞬間。
もうねぇ、これに燃えなくて何に燃えるんだって話ですよ!

ここまでは、キックアスにせよヒットガールにせよ、“自己満足”や“刷り込まれた復讐”のため生きていただけだった。
しかし、個人的な恨みの対象だった相手の非道な振る舞いが、ネット中継によって全世界に発信され、“いち個人”が“公共の敵”となった時、彼らはそれらに向かって死を恐れず憤然と立ちあがる。
この時2人は、真の“スーパーヒーロー”になったのではないかと。
自分の都合上だけで動く“ヒーロー”から、本当の意味での“スーパーヒーロー”になったのではないかと思いました。 
人々に勇気と希望を与える、“スーパーヒーロー”に。


スーパーヒーローとしての資質を持つ人、なりうるべき人というのは、みんな心のどこかが満たされない人なのではないかという気がします。
心に傷を負っている人や、人生に大きな穴が穿たれている人、修復困難な程の痛手を経験した事があるからこそ、その穴を埋めるべく闘おうとするのではないでしょうか。
誰かが助けを求める声に敏感なのは、自分もその痛みを知っているから。
どんな困難な状況においても誰かを守ろうとするのは、そのことによって自分自身をも救いたいから。
ヒーローが被るマスクの下に見え隠れする、弱さや脆さ。
それらを感じ取れるからこそ、私たちは否応なく“スーパーヒーロー”に惹き付けられるのではないか。そんな気がしてなりません。

彼らは私たちがなりたくてなれなかった“わたし”であり、“ぼく”なのですよ。きっと。
だから彼らが血を吹き闘う姿は、こうも胸をとらえて離さないのですよ。 
きっとね。

この世の中に、現実に、“スーパーヒーロー”はいないと思う。残念ながら。
けれど、スクリーンの中から「何かを守る」ことの尊さ、美しさを教えてくれる“スーパーヒーロー”は、うれしいことに沢山いる。
彼らの魂が胸に灯してくれた火を、消さないように生きたいと願う。



さて。もうひとつ。
これはもう言わずもがななのですが、本作の大きな魅力は、なんといっても可憐で雄雄しいヒットガールなのですよね。

説明なんて必要ないんですよ。
「かわいい女の子がわるい大人をぎったんぎったんにやっつける」 ・・・な、もうわかるよな! 

自分の1.5倍ほどもある大男に立ち向かい、正義の鉄槌を下すヒットガールをすきにならずにいられようか。 いられるわけがない! なぜなら恋や憧れに理屈などないのだから!!


このヒットガールの生い立ちについては、観た方の中で賛否が分かれるところなのかなぁ、と思います。
物心がついた頃から問答無用で殺人スキルを叩き込まれた無垢な少女。
自分の復讐の為に、幼い娘を殺戮の場へ送り込む父。
これは一種の、虐待なのではないか、と。
たしかにアガサも、ビッグダディがヒットガールを単身ジャンキーの巣窟に送り込むシーンでは「いやいやいや・・お前が行けよ・・」と思いましたし、無邪気にバタフライナイフを操り、屈託の無い笑顔を浮かべて悪人の喉笛を掻っ捌く姿がいち保護者としてゾっとしない、という意見もわからなくはない。
事実、アガサが観に行った映画館では、上映後スタッフに「子どもが人を殺しまくる映画は不快ですね」と苦言を呈していた大人もいました。

しかし、アガサはあえて、声を大にして言いたい。

おまえらの目は節穴か、と。

ヒットガールとビッグダディの間に確かに存在している、“愛”と“信頼”が見えないのか、
と。

復讐を決意した時点で、ビッグダディは自身の死を覚悟していたのだろうと思います。
仮に我が子を一人置いて先立たなければならないとしたら、子どもに何を残せるだろうか。
生きる力を持っていて欲しい。 そう思うのではないでしょうか。
いや、もちろん、だからって子どもを人間兵器に仕立て上げるのは如何なものか、と眉を潜めたくなる気持ちもわかります。
ただ、父は徒に娘の寿命を減らすように仕向けていたのではない、と思うのです。
強くあって欲しい。 
自分の分まで。
母の分まで。 
そう思っていたのではないでしょうか。
そして、そんな父の惜しみない愛情と、全幅の信頼に、全力で以って応えようとした娘。

誤解を恐れず言いますが、アガサはこんな親子関係に憧れますね!
(アガサが我が子を殺人鬼として育てたがっている、と読み解く人がいるとは思いませんけどね)
ホント、この映画を全編しっかりと観ていて、よく“これは虐待だ”とかなんとか言えるよなぁ。 と思います。
いやまぁ、たしかに“虐待”なのかもしれないけども、でも、表面の血みどろだけじゃなく、もっと深いトコロも観て欲しいのですよね。 こんなにいい作品なんだもの!

ともかく、ヒットガールとビッグダディの共闘は、最高にグっとくる名シーンだったと思います。
子どもは砂場でうふふきゃははするだけだと思うなよ! 子どもを馬鹿にすんな! 小学生だって大人が汚いってことくらいわかってんだぞ!
(だから子どもが人を殺してもいい、なんて言いたい訳じゃないですよ。念の為)

うーん、なんだか“ヒーローとは”みたいな気持ちを書きすぎて、何が言いたかったのかよくわからなくなってしまいましたが、とにかく
『キック・アス』最高!! 
ってことで。
そして、きっとこの先数年間は塗り替えられることがないであろう世界女王(強い女映画部門)の座をヒットガールに捧げて今回の感想はおしまいということに。



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『アイアンマン2』

2010年06月22日
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はい、どっちがアイアンマンでしょうか! ちょっと難しいけど、みんなで考えてみよう!


あらすじ・・・
丸が三角になります!

手抜きとかじゃないですよ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  ざっくり言うとこういう内容なんですよ。

公開されるや否や、世界中の“少年の心を忘れぬ殿方”から絶大な支持を得る事となった 『アイアンマン』 。
その待望の続編が、たった2年という短いスパンで製作された、という事からも、いかに
「お金持ちで超頭がいいイケメソ中年が、美人秘書を侍らせて、超つよいアーマーを身に纏って悪い敵をやっつける」
という煩悩全開なストーリーが、彼らのハートをキャッチしたであろうかは、想像に容易いことと存じます。
やっぱお金持ちはいいですよね!
お金があると、クヨクヨしないもん!
そりゃデアデビルは当たらない訳だ! (※弁護士なのになんか辛気臭い)

さて、そんな“男の夢とロマン”の体現者・アイアンマンの、今回の活躍はと言いますと、まぁ・・正直改めて説明するほどの内容でも無いんですよね・・ ホント、丸が三角になった、っていうくらいで・・ いやだってホントそうなんだもん。
前作のラストで「そうです、わたすがアイアンマンです!」と謙虚さゼロのカミングアウトをしたスターク社長。
一般人は逆立ちしても追いつけない圧倒的な技術力を武器に、高飛車にも程がある、超上から目線の企業経営を行っております。
当然、出る杭は打たれる、というか、周りの妬み、嫉み、僻みパワーで、ちょいちょい苦境に陥ったりもするのですが、とにかくそんな千の風邪も跳ね飛ばすほどの天才的頭脳を持っているので、パンチの効いた質疑応答で相手を捻じ込めたり、自分の作品を盗まれても、それよりもっとグレードの高い新作をパパっと作ってしまったり、とにかくもう、糠に釘。暖簾に腕押し。高そうな服を着てる非モテよりイケメソのホームレス。

「父の仇ー!」とばかりに私怨をぶつけてくる今回の敵・鞭の人も、いちおう人並み以上の科学の知識はあるようなのですが、残念な事に我らがスターク社長はその遥か上を行くウルトラど級の天才なので、「あー、これまぁまぁ上手く作れてるけど、ここもうちょっと改良した方がいんじゃねーの」と、敵に塩を送る、というかハナから相手にもしていない横柄っぷり。
で、これも全部天然(※悪意は無い)だってんだから、始末が悪いですよね!
怒るに怒れない。 イラっとした方が負け。 ていうか、もう、勝てる気がしない。

あ、それと一応今回は、新たな敵プラス社長の健康不安というネタもあったのですが、途中で出てきたサミュエル兄貴にサクっと注射してもらって、なんだかよくわからない間に有耶無耶になっていました。(※正確にいうと、注射したのはスカ子ですけどね)

と言うことで、今回も常に大船に乗った気持ちでのんびりと観られる、とてもおもしろい娯楽作だった訳なのですが、実は、本当の見所は、鞭の人でも狡っからいライバル企業でもなく、男たちのワーワーポカスカの裏でシビアに繰り広げられていた、2人の女のやりとりなのですよお立会い。

今回から新メンバーとして加わったスカ子(スカーレット・ヨハンソン)演じるブラック・ウィドウ。
表向きは有能な秘書として、その裏ではサミュエル兄貴の頼れる部下として、大いに観客の目を楽しませてくれるのですが、当然そのとばっちりは旧メンバーのケロヨン(※グウィネス・パルトロー)に来てしまう訳ですよね。

スカ子の初登場シーンから、すでにケロヨンの心には不吉なざざなみが立ち始めており、ムチムチ美女のスカ子を「あの子うちの秘書にしようよ」と目をハートにさせる社長に「ダメよ」と、にこやかに釘を刺すケロヨンの様子が、さも瑣末事のように描かれています。
これね、顔は笑っていますけどね、相当イラ立ってますよ! 「ダメよ」の一言に、どれだけの怨念が込められているか・・・ 世の男性陣はコレを見て勉強するアルよ!

そしてその次に、勉強出来てなかった社長が迂闊にもスカ子を我が秘書にしてしまっていた件が、ケロヨンに事後報告として伝えられるシーン。
居るはずの無いスカ子が、出張先のホテルにシレーっとした顔で立っていた様を見たケロヨンの一言。
「なんで彼女がいるの?」
はい、みんな撤収ー!  これは怖いよ! マジで貞子とか比じゃないよ!
アガサなんかこのシーンで、恐怖の余り内臓吐きそうになりましたよ。
それはやったらアカンて! 事後報告はアカン! 社長!もうちょっと考えなはれ!

ここでも、“社長にしてやられたわうふふ”みたいな穏やかな(まぁ、さすがにちょっと困惑気味ではありましたが)表情を浮かべていましたけど、そりゃもうケロヨンの胸のうちはさざなみを通り越して一気にツナミ級だったと思いますよ。
だって、いつも社長のそばにいるのが仕事の“秘書”ですからね。
信州信濃の新そばよりも、あたしゃあなたの側がいい。 どうもこんにちは、秘書です!
ただ、社長は天然なので、このケロヨンの一言にも全く動じていませんけどね。
この先の展開を想像するだけで、アガサは足腰が弱くなってしまいそうです。

さて、無理やり社長に押し切られた形でスカ子の存在を認めざるを得なくなってしまったケロヨンは、自分の事で精一杯な社長からその職を委嘱された事で、すこしばかり自尊心を回復し、気持ちを切り替えてバリバリ働きながら、徐々にスカ子との関係も見つめ直してゆきます。
やはり、自分にゆとりがないと、他人に厳しくなってしますし、過剰な嫉妬心が芽生えてしまいますものね。
世の男性のみなさんは、ココよおく肝に銘じておく方がいいですよ!
打ち込む対象が自分(男)だけだったら、女はどんどん凶暴化しますからね。
なにか意識を他に向けるよう仕向けるのがポイントですよ! (そこにお金が発生すればモアベターよ!)

ところが、そんな表向きの友好状態をぶち壊すような出来事が。
なんと、他社の製品発表イベントに出席したケロヨンと、そのお供をしたスカ子のスーツがほぼ被っていたのです!
いまや“社長兼会長”であるケロヨンと、一介の秘書であるスカ子が、似たような黒いスーツ。
丈も同じくらい。 胸元の開き具合も同じくらい。 
アカン!アカンて、スカ子! それだけはやったらアカンのや!!
女性にとって、服装が被るくらい癪に障るコトは無いのですからね!
ほんと、このままじゃ死人が出るですよ!(※石原伸晃・元道路交通省大臣) 

実は、このスーツ事件の前にも、勝手に自暴自棄になった社長がパーティで暴れまくっているのを見て、「あなたが来てからうちの生活はムチャクチャよ!」と、本妻じみた愚痴をぶつけていたケロヨン。
普段内に秘めていた本音がつい口に出てしまった瞬間として、アガサが一番凍えたシーンだったことを、ここに告白しておきます。

でも、何より一番怖いのは、こんなケロヨンの混迷っぷりとは裏腹に、当のスカ子は社長に全く関心なさそうだという事でしょうか。
社長とケロヨンがああだこうだやり取りしてるのを冷ややかに見て、
「それ新婚旅行でやれよ」
って言ってましたからね!
おま・・、それは未だにプロポーズされないケロヨンさんに対するあてつけか?!
モニター越しだったからよかったものの、直接言ってたら血の雨が降ってるぞ!

男たちが、かっこいいピカピカのパワードスーツを前に目を輝かせていた裏側で、ひっそりと繰り広げられていた女たちによるスーツの闘い。
全人類は今一度、女性間のタブーについて学び直さなければならないのかもしれない。
女同士の友好なくして、真の平和などあり得ないのだから・・・!


(※本文はすべてアガサの妄想であり、実際のアイアンマン2は普通に楽しいえいがですよ! ピカピカだし!)




その他の覚書

・ 友達である社長のアイアンスーツを勝手に着て逃げて、そのスーツを自分(米軍)トコが開発したみたいに加工しちゃう空軍中佐。

・ そのパクリ製品を、自社と空軍の共同開発品として堂々とエキスポに出すライバル企業。

・ なんなの? これは「パクリじゃないよ、すごく似てるだけだよ」が持論の某国が絶賛開催中の某エキスポに対する強烈な風刺なの?

・ スーツケース型のアイアンスーツ、ほしいよね! だめか、じゃ1週間だけ貸してくれ! (※これ前作の時も書いたような・・)

・ 特殊能力が無いヒーロー、って言うけど、社長の超頭脳は充分特殊だと思う。

・ エンドクレジットになった瞬間、ほとんどの人が退席してしまったのを見てほくそえむアガサと世帯主さま。

・ そのエンドクレジット、地面に刺さってる何かの柄を観た瞬間、嬉しそうに拍手をする世帯主さまと、意味がさっぱり判らずにポカーンとするアガサ。  これはホント、完全に“知ってる人向けのサービスカット”でしかないよなぁ。(まぁ、前作もそうだったけど)

・ ウィップラッシュはツンデレ。 「な、なによ!負けたんじゃないからね!あなたの負けなんだからね!」「あ、あなたが教えてくれたから改良できたんじゃないからね! まぁ・・アドバイスはちょっとだけ聞いてあげたけど!」

・ ピッタリスーツなのにはっきりとその形を主張してしまう、スカ子の脅威のちち。

・ 同じくしり。

・ スカ子の内腿に挟まれて死ねるなら本望だ。


まだ観てない方は、お早めに劇場へ!

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『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』

2009年09月26日
ウルヴァリン
★★★☆
アンタたちがいるってことは、派手なことが起こるってことだろ?

あらすじ・・・
ストライカー 「フロストくん、ウェポン11号の仕上がりはどうだね」
博士 「ミスター・ストライカー、11号は順調ですわ。 ただ、完成までにはあと少し時間が必要かと。それにして、一体何故この様な人間兵器を作ろうと・・?」
ストライカー 「聞きたい?! マジで?!」
博士 「え? ええ・・」
ストライカー 「そっかー、聞きたいかー! フロストくん聞きたいかー! あのな、ぼくめっちゃナイスな計画思いついてんねん!」
博士 「はあ・・」
ストライカー 「あのなぁ、ぼく、息子がミュータントだったばっかりに、奥さんが自殺してしもたやん?」
博士 「その件に関しましては、心からお悔やみ申し上げま・・」
ストライカー 「ええねん! そこスルーでええねん! でな、あんま腹立ったから、なんとかして地球上のミュータント全滅させたろ!って思ってんねんか!  でもミュータント強いやん? めっちゃ超能力者やん? ヘタしたらあいつら空とか飛びよるやん?」
博士 「え、ええ・・」
ストライカー 「せやからな、目には目を、歯には歯を!って思たのよ。 色んなミュータントの能力を一人の体にコピーして、究極のミュータント・キラーを作ろうって! 天才? もしかしてぼく天才?」
博士 「・・・」
ストライカー 「でな、やっぱキモになるのは、肉体再生能力と手から爪がシャキーンって出てくる能力を持つローガンやん? あいつ何とかして手にいれなあかんやん?」
博士 「しかし、その能力ならば、兄のビクターにも備わっておりますので、ローガンを狙う必要は無いかと・・」
ストライカー 「わー! 言う? 言っちゃう? ちゃうねん!全然ちゃうねん! ビクターはな、ほら、爪が伸びるだけやんか。 で、それで引っかくやん? なんか、怒ったおすぎみたいやんか!」
博士 「はあ・・」
ストライカー 「そこは男のロマンとして譲れない(キリッ」
博士 「・・・」
ストライカー 「ということで、手順としてはこうです。 まず、ぼくが編成した特殊部隊から離脱しよったローガンを監視する為、他人の精神を操れるミュータントのケイラをローガンに接近させる。 で、ケイラにローガンを夢中にさせる。 程よく夢中になったトコロで、ビクターがケイラを殺した様に見せかける。 そしたらローガンはどうなりますか?怒りますわな! で、怒ったローガンはビクターを追います。 ビクターはこの研究所に逃げ込みます。 ローガンはここまで追い駆けてきます。 はい、ローガン確保!! おれメシウマwww」
博士 「しかし、それならば何故ローガンにアダマンチウムを移植されたのですか? 単純におびき寄せるだけで良かったのでは?」
ストライカー 「ちゃうねん!ちゃうねん! そこはだから、なんかアレやん? シルバーの爪の方がかっこええやん? 男のロマンここに極まれり!」
博士 「ローガン・・、いえ、ウルヴァリンの体を無敵にしてしまったせいで、派手な逃走劇と無駄な民間人の犠牲を引き起こしてしまったのでは?」
ストライカー 「まぁ、まぁ、まぁ、そう言えなくも無いけど・・・。 あ! ほんまはな、ウルヴァリンの再生能力がアダマンチウムに耐えられるかどうかの実験やってん! そうそう!そうやねん!」
博士 「後付けですよね・・・それ」
ストライカー 「違う違う! 全然違うし! 最初から全部計算ずくやし!」
博士 「あ! って言っちゃったじゃないですか。 明らかに“今思いついた”って顔してたじゃないですか。 それに、その作戦で仮にウルヴァリンをおびき寄せたとして、果たして彼が素直に実験に協力してくれるでしょうか?」
ストライカー 「ん? それはだからほら、ここまで来た時点でケイラに対面させて、実は何もかも計画通りだったんだよ~!ってゲロさせたら、ワチャー!ってならへん? もう煮るなり焼くなり好きにして~!ってなるんちゃうの?」
博士 「むしろ真実を知ったら激昂するのではないですか? 愛する人の裏切りと、その裏に隠されたミスター・ストライカーの陰謀を知ったら・・ 怒るでしょ?普通。  って言ってる傍からホラ。」
ウルバリン 「ストライカー! おんどれ何さらしてくれとんねん(゚Д゚#)ゴルァァァァァァァ!!」
ストライカー 「Σ(´Д`;)」
プロフェッサーX 「X-MENスピンオフ企画・ウルヴァリン物語! もうちょっとだけ続くんじゃ!!」
ストライカー 「 「Σ(´Д`;|||)」


次回作はガンビットが大活躍すんのかなぁ! にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ おら、なんだかワクワクしてきたぞ!


と言う訳で、アメコミ好きな世帯主さまと鑑賞してきました 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』 。
そこには男の夢やロマンがみっしりと詰め込まれていました。
もちろん、女子だけど女子っぽくないアガサも大満足です。

X-MENシリーズで何が楽しいって、それは超人見本市のような各キャラクターの見せ場だと思うのですよね。
火や氷を操れるのなんてほんの序の口。
瞬間移動や念動力、各種エネルギーも自在に操り、天使の羽がメキメキ生えてくる人まで登場。
「あんなこといいな、できたらいいな」がスーパーパワーとして具現化される様は、観ていてホントに気持ちいいです。
アガサも出来る事なら欲しいです。
どれがいいかと聞かれたら、迷わずケイラの“精神操作能力”ですよね。
あの能力さえあれば、
「お前ってオレの友達の中で一番の親友だよ」
だなどと言う、全く有難くない褒め言葉を贈られた、学生時代のハバネロ風味な思い出を、全部塗り替える事が出来ただろうに・・・。
出会う男子みんなに告白させちゃったりして。
超愛されガールになっちゃったりなんかして。

ていうか男子のみんな! 遠まわしに告白をブロックするのはよそう! 逆に傷つくぞ!!(※しかも1度や2度ではない)

まぁ、アガサの黒歴史はさておき。


『X-MEN』シリーズで思わせぶりに引っ張っていた、ウルヴァリンことローガンの過去を、「この際だから大放出」とばかりに魅せてくれた本作。
その呪われた特異体質(不死身&超つよい)から生家を追われ、19世紀の半ばから、南北戦争、第1次大戦、第2次大戦、ベトナム戦争などなど、名だたる紛争にレギュラー参加してきたビクターとローガン兄弟。
冒頭で、その約150年間の雄姿を描いてくれているのですが、ここの立体感溢れる画作りが非常に素晴らしい。
いちいち静止画になるのですが、そのカットひとつひとつが、兄弟の絆や微妙に生じ始める隔たりなどを的確に表してくれていて、とても秀逸なオープニングだと思います。

そして、物語は、良心を残して育ったローガンと、残忍な心しか残さなかったビクターとの確執になだれ込んで行くのですが、こういう人生の過ごし方をしてきたら、お兄ちゃん(ビクター)が暗黒面に落ちてしまうのも仕方ないのかなぁ・・と思ってしまうのですよね。
人を殺す事でしか、自分の生きる価値を見出せない。
殺し合いの場でしか必要とされない能力を持つ、という悲劇。
ローガンはなんとか踏みとどまり、可愛いチャンネーとラブラブ生活をエンジョイするのですが(まぁそれもストライカーの計画どおりだった訳ですが)、血塗られた己の運命から逃れられず、不毛な非モテの荒野をさ迷うしかなかったお兄ちゃんの姿は、時に無様で時に残酷で時に哀しい。

運命を共にしようと誓ったはずなのに、気がつくと全く違う道を歩んでしまって、また、引き返す事も出来ない不器用な男たちには、どこか 『スラムドッグ・ミリオネア』 の貧乏兄弟に通ずるもどかしさを感じてしまいます。
そして、数々のボタンの掛け違いから生まれた憎しみでしか向き合えない兄弟が、共通の敵を前に一致団結するシーン。
単純ですがこれでいい。 いや、これがいい。
仲悪かった者同士が共闘するシチュエーションで燃えない人なんて居ないはず。
否が応でも盛り上がるクライマックス、是非素直に酔いしれて頂きたい。(←何この上から目線)


悲劇的な最期を迎えるケイラを見てもわかるのですが、結局本作は、男の男による男の為の映画だったのかもしれませんね。
女要素は、まぁ重要っちゃあ重要ですが、そんなことより男。
ビクターとローガンの兄弟愛、ローガンとガンビットの友情、ローガンとストライカーの怨恨劇、サイクロップスとハゲの初めての出逢いなどなど。
いやらしい意味ではなくて、男と男の色んな形の絆や愛情が描かれていて、訳も無くワクワクしてしまいました。
違いますって。
いつの世も、男同士の絆というのは、人の心を鷲掴みにする必須アイテムなんですって。
まぁ、だからこそ、欲を言えばもう少しその辺りの描写を増やして欲しかったのですけどね。
ガンビットとローガンがいつの間にか仲良しになってとか! なにその勿体無い省き方!
そこはもっと掘り下げようよ!! 
じゃなくって! 掘るってそういう意味じゃなくって!  ぁぁ・・・_| ̄|○il||li

なにはともあれ、
わんこみたいにワッホワッホと駆け寄ってくるお兄ちゃんがとても可愛かったり、
華麗なカードテクを駆使しつつ、ローガンとお兄ちゃんの遺恨試合を全力で邪魔しに来るガンビットの空気の読めなさ具合にキュンとしたり、
2本差しの刀をダースモールみたいにくっつけて、クルクル回すデッドプールがかっこよかったり、
ひとりでマトリックスごっこを満喫するエージェント・ゼロの早撃ちっぷりがクールだったり、
ホビット村出身のメリアドク・ブランディバック(ことドミニク・モナハン)の相も変わらぬこじんまりとした佇まいに癒されたり、
要は、サイクロップスが裸眼で走り回れば敵陣壊滅なんじゃね? みたいな突っ込みどころの多さに懐かしさを感じたり、
困ってるミュータントたちには手を貸さず、テレパシーで透視しているだけのクセに、最後だけシレっと登場しておいしいトコ取りするハゲ(チャールズ・エグゼビア)にカチンと来たり、
ていうかやっぱりこのハゲ感じ悪い、と再認識したり、
ハゲのシーンだけCG粗すぎ、と予算の割り振り方に疑問を抱いたり、などなど、
色んな楽しみ方が堪能出来る1時間48分だったのでした。

次は是非、生き残ったであろうお兄ちゃんと、王子様オーラ全開のガンビットをメインにしたスピンオフを作って貰いたいものですね。
もちろん、その際もサイクロップスは参加の方向で。
皆勤賞目指して、がんばれ!ヘタレ王・サイクロップス! 


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