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『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

2014年02月28日
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あらすじ・・・
街を牛耳る犯罪組織のボス、フランク・ダミーコが謎の死を遂げて4年。
その死に深く関わった「スーパーヒーロー」キック・アスことデイブは、ヒーロー稼業から足を洗い、ごくごく普通の高校生活を送っていた。
ダミーコと死闘を繰り広げたヒット・ガールことミンディもまた、父の友人だったマーカスに引き取られ、デイブと同じ高校に通うことに。
一方、姿を消した(引退した)キック・アスが世間に与えた影響は大きく、いまだに多くのフォロワーを生み出し続けていた。
正義の心をマスクに包み、街を練り歩く一般市民たち。
しかし、しょせんコスプレをした普通の人でしかない「ヒーロー」たちを前に、反社会的な犯罪行為がおさまる筈もなく、相変わらず街は「わるいやつ」で溢れかえっていたのだった。

今こそヒーローとして復帰すべき時なのではないか・・・ どうせ毎日退屈だし・・なんだかんだ言ってヒット・ガールと闘ってた時って充実してたし・・・

デイブの中に、再び正義を求める気持ちがくすぶり始めたその頃、ダミーコの息子であるレッド・ミストことクリスの中にも、キック・アスに対する復讐の炎がメラメラと燃え上がっており・・・



物心ついた頃から父親に「殺人術」を叩き込まれ、悪党を倒すことにこそ生きる意味はある、と信じて育ってきたヒット・ガール。
幼い頃から「正しい闘い」について教え込まれ、自爆テロをも辞さない生き方を強いられてきた過激派組織の子ども達と彼女とは、一体何が違うのか。
きっと何も違わない。
彼らはみんな、洗脳され、銃を持たされ、人を殺しに出掛けるかわいそうな子ども達なのです。

だけれどわたしは、過激派の子どもたちに抱かない感情を、ヒット・ガールにだけは抱いてしまう。
彼女の生き方を、圧倒的に肯定してしまう。
なぜなら、わたしもまた、ひとりよがりな義侠心に突き動かされるタイプの人間だから。
「卑劣な性犯罪者は去勢してしまえばいい!」
「自己中心的な殺人者は死刑でいい!」
そんな独善的な怒りで、新聞に涙のしみをつけてしまうわたしに、「狂気」を食んで育ったヒット・ガールの「正義」はとても眩しいものでした。
美しさすら感じてしまうほどに。


そもそも「正義」って、実に曖昧なシロモノですよね。
どこに立つか、どちら側から見るかで、全く逆の意味を持ってしまうあやふやな概念。
そんな「正義」がもつ危うさを、前作には出てこなかった一般人を巻き込むことで、さらに際どさを増しつつ描いてみせていた『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』。
わたしはとても夢中になって鑑賞しました。
「おもしろいか?」 と聞かれれば「しんどいよ」と答えるでしょう。
「たのしかったか?」 と聞かれれば「つらかったよ」と答えるでしょう。
とにかく、前作以上に酷い内容でしたし。
復讐が新たな復讐を呼び、誰かを思いやることの出来る人間がバタバタと(しかも何の余韻もなく)殺され、血の上に新たな血が流される、とても残酷な映画でしたので。
けれども、そんな酷い世界で、なんとか「自分の中の正義」を貫こうとする人たちの姿に、わたしは何度も心を揺さぶられ、なんだったら涙すら流さんばかりの勢いで感情移入してしまったのですよ。

人はそんなに強くない。
絶対的に正しくもない。
とどのつまり、自分の観点でしか判断できない。
だから何もしない? 
見て見ぬフリを決め込むしかない? 
そうじゃない! そうじゃないでしょう?、と。
たとえ独善的だろうと、崇高な目的などなかろうと、「これは放っておけない」という場面に出くわした時には勇気を持って踏み出すキック・アスを、ただの「度が過ぎたお調子者」と呼ぶことは、わたしには出来ません。

もちろん、そうやって勢いよく放たれた「正義」は、当然のことながら万人にとっての「正義」などである筈もなく。
本作では、羽毛のごとき軽いノリでヒーロー稼業を再開したデイブに、前作など比ではない、無情すぎるしっぺ返しが襲い掛かります。
あんな人やこんな人に降りかかる悲劇的な展開は、「人命軽視」と受け取られても仕方ないかもしれませんが、まぁ、たしかにさっくり殺されすぎな気もするのですが、でも、そういうものだと思うのですよね、「正義」の代償って。
みんながみんな、名誉ある引き際を用意されるわけではない。
誰かがふるった「正義」の拳は、どこかに跳ね返っているものなのではないでしょうか。
わたしたちが知らない間にも。

本作は他にも、「正義」のあやふやさにハっとさせられる部分が随所にあり、製作者の冷静な眼差しをひしと感じました。
一般人が参加しているから「正義」、犯罪者が参加しているから「悪」と、わたしが心の中で勝手に描いていた縮図が、結局どちらも手に凶器を携え殺人も厭わない覚悟でにらみ合っているという、どっちもどっちなシーンで猛烈にぼやけて行った時などは、自分の浅はかさを笑われたようでドキドキしましたよね。
「正義って何?」 「きみのそれは正義なの?」、と。
そこに立っていたのがプロの殺し屋などではない、もしかしたら今までの人生で人を殴ったことすらないかもしれないような「普通」の人たちだったからこそ、より一層身近な疑問として突きつけられたような気がします。


さて、色々書きましたがここいらで本題に入りますね。(前フリだったのか)

考え方に一貫性のないキック・アス、いつまでも幼稚くさいレッド・ミストあらためマザー・ファッカーによる復讐合戦はさておき、本作で一番わたしの心をとらえたのは、ヒット・ガールことミンディさんの成長でした。

父親に「洗脳」され、息をするように悪党を殺してきたミンディの生き様。
それは、彼女が選んだように見えてその実、父親が敷いたレールの上を走っていたに過ぎなかったのですよね。
あまりに大きい父の影響力により、そのことに気付きもしなかったミンディ。
しかし、異様な生活を共にしてきた父を亡くし、至極まっとうな生き方のマーカスに引き取られた為、一度そのレールから降ろされ、「普通」の世界に足を踏み入れることとなる。
そしてはじめて気付くのです。
「スラム街も普通の世界も、同じなのだ」ということに。

同じ年頃の女の子が流行りの音楽やオシャレの話で盛り上がり、放課後には部活で汗を流したり、友達のうちで恋バナに花を咲かせる「普通の世界」。
しかし、「普通の世界」はあくまで「普通」なだけであって、「安全」な世界ではないのです。
隙あらば弱いものを弄び、甚振ってやろうと、ピンク色のカーディガンの下で爪を研いでいる悪党が。
銃やナイフこそ用いらないけれど、心をズタズタに切り裂くだけのスキルは充分に持ち合わせている悪党どもが、キラキラとした学校生活の中にも潜んでいる。
自分の心無い言葉がたとえ相手を死に追いやろうと気にも留めないような、悪魔のような同級生と対峙し、ミンディはいまだかつて味わったことのないような深い傷を負います。
きっと、どんな大男に殴られても、ここまでの痛みは感じなかったことでしょう。

そして彼女は悟る。
「なんだ、どこにでも悪党はいるんじゃないか」、と。

ちょっとおかしい父親・ビッグダディとの約束や、「普通の善人」であるマーカスとの約束は、結局「大人の希望」の押し付けでしかなかったのですよね。
それは、子どもを思ってのことでしょうし、自分の経験と照らし合わせてアドバイスという名の制限をしてしまうのは無理もないこと。
しかし、子どもの人生は子ども自身が決めなければ。だって子どもは親の操り人形ではないのだから。
ミンディが鏡の中にヒット・ガールを見てハッと立ち止まるシーンで、わたしはなぜだか泣きそうになってしまいました。
親の理想と自分らしさとの板ばさみになった彼女の姿が、あまりにつらすぎて。
デイブがかけた「きみはヒット・ガールなんだよ」という一言は、彼としては大したつもりなどなかったのかもしれないけれど、ミンディにとっては重要な言葉だったのではないでしょうか。

そして、そんなデイブが大切な人の死に打ちのめされた時、以前彼が自分の為にそうしてくれたように、彼女は再びコスチュームに身を包む。
「やってやろうじゃねえの」、と。
それは、ミンディが自分の意志で「正義」を貫く覚悟を決めた瞬間だったのではないでしょうか。
大人に敷かれたレールではなく、自分自身で選んだ道を歩む覚悟を。
血塗られた道かもしれないけれど、もしかしたら「正義の反動」であっけなく死んでしまうかもしれないけれど、決して褒められた道ではないかもしれないけれど、保護者の庇護と決別し、バイクで颯爽と走り出すヒット・ガールの姿は、わたしの目にとても眩しく映ったのでした。


ということで、コミックブックのような荒唐無稽なキャラクターと、考えが浅かったり集団心理に弱かったり等等現実味がありすぎるストーリーという、矛盾した描写がうみだすギャップが今回もとてもすばらしかった本作。
成長が感じられなかった登場人物も、頼もしい一歩を踏み出した登場人物も、まだまだもうひと暴れしてくれそうな予感を漂わせつつ物語は終了するのですが、わたしは第3弾を望みません。

1作目の導入部、デイブがキック・アスとしてチンピラに絡まれている人を助けるシーンで、傷だらけになりながら発した言葉。
「見て見ぬフリなんて出来ない」。
これこそが、すべての始まりだったと思うのですよね。
向こう見ずで、勇敢で、純粋な「正義」というものの。
今回のラストでも、「マスク」というスーパーパワーを捨てた素顔のドクター・グラビティが、目の前のひったくり犯に敢然と立ち向かって行くシーンがありました。
色んな形の「正義」を経験したからこそ辿り着いた、自分なりの「ヒーロー像」。
わたしはとても感動したのですよ。
ああ、これなんだよな、と。
マスクを被って活躍することも「正義」だろう。
危険なマフィアを殲滅することも「正義」なのだろう。
ただ、目の前で困っている人に手を差し伸べる、そんな小さな「正義」を持ち続けることも、とても大事なことだし、わたしたちにはそれが出来るはずなんだ、と。
「正義」を無くしてはならない。 そう思った時、タイトルの「ジャスティス・フォーエバー」が改めて胸に響きました。

原作はまだまだ続くようですが、映画としてはもう、充分だと思いますね。



- おまけ -

・ マザー・ロシアが警官たちをプチプチと殺して行くシーンを観た時、なんだか漠然と「板垣恵介先生のマンガに出てきそうだな・・」と思ってしまいました。 一度でいいから見てみたい、マザーロシアがホッキョクグマを素手で倒すとこ。

・ ジム・キャリーさん演じるスターズ・アンド・ストライプス大佐のキャラもよかったです。 宗教に目覚めて自警団となった元マフィアの用心棒なのですが、信仰深く言葉遣いにも超シビアな一方、暴力に滾ってしまうという二面性のある役柄で、「あー、いかにもアメリカにいそうだなー」とブルブルしました。 信心とバイオレンスが併存してしまえる国、それがアメリカ。(もちろん他の国にもいるでしょうけども)

・ マーティ、かわいいよマーティ。

・ 諸手を挙げて大満足!というわけではなく、中にはどうしても納得いかない部分もありました。 デイブの友達のトッドの言動なんかは特にひどかったです。 まぁ、それもミンディとスクールカースト上位組女子との諍いと同じで、「後先考えないティーンエイジャーゆえの残酷さ」の表れなのかもしれませが。

・ いくら「普通」を望んでいるからといって、ミンディとは全くジャンルの違う女子会に参加させるマーカスは、保護者としてどうかと思う。 そもそもどこで段取りつけてきたんだよ。 

・ ジョン・レグイザモさんはいい役だったなぁ。 あんなおとうさんほしい。(おにいちゃんでもいい)



関連感想
『キック・アス』(1作目)



- おまけ・その2 -


(1作目の名シーン。 わたしはこのシーンが一番すきです。 キックアスくんに関してだけいうと、あとのくだりは全部おまけだと思ってます。)(あとはヒットガールちゃんが主役だと思ってる。)





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『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(シリーズ2作目)

2014年02月21日
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あらすじ・・・
ロンドン市内において、屈強なコスプレ男性がトンカチのようなものを振り回す事案が発生!

というわけで、楽しみにしていた『マイティ・ソー』の続編「ダーク・ワールド」を観てきましたよ。
結論から言うと、めちゃくちゃおもしろかったです。
主人公であるソーさんはもとより、彼を取り巻くゆかいな面々も前作以上に味わい深くて見せ場もたっぷり。

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オーディン王「突然ではありますが、シエスタの時間なのでわし寝ますね。」(※前作より)

魅力的な人たちの中でもひときわ輝いていたのが、父王オーディンさん。
前作では、国の存続を揺るがしかねない有事の真っ最中に冬眠に入るという、高級割烹でギョーザ定食をオーダーする級のマイペースっぷりでみなを驚かせてくれたオーディンさんでしたが、本作ではキャラクターの存続を揺るがしかねないクズ親っぷりを惜しみなく披露。
誰が聞いても「わあ!クズだ!」と声張って答えることの出来るであろう、「どうかと思う」珠玉の迷言がキラ星のごとく散りばめられておりましたので、今回はその一部をご紹介しながら本編のたのしさをお伝えしてみたいと思います。
(※セリフはすべてアガサによる意訳です)

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「お前にあったのは死ぬ権利だけだったんだよ」

はい、いきなり出ましたクズ発言!
両親と血の繋がりがなかったことを知った息子さんが、当然のことながら激しくいじけるのを尻目に、オフトゥンにインしていたオーディンさん(ここまで前作)
その後、さらにこじらせた結果地球で悪さをはたらき、お兄ちゃんやその仲間のみんなに迷惑をかけまくってしまった息子さんを、どうにかこうにかしょっぴいた(ここまでアベンジャーズ)果ての、久方ぶりの再会シーンでの第一声がこれですよ。
雷を落とすでも、冷静に諭すでもなく、いきなりの「死んでりゃよかったのに」宣告。
そりゃこじらせるわー養子にしといてそれはないわー。

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「誰が育ててやったと思ってるんだ」

しょっぱなから「こんな神様はいやだ!」コントが始まったのかと思うようなゲスい発言を繰り出したオーディンさんが、死ぬ権利うんぬんと一緒にさりげなくお見舞いしたのがこのセリフ。
あのですね! そもそも敵国の跡取り息子だったロキたんを、赤ちゃんだからわかんねーだろーつって勝手に連れて帰ったのは誰ですかというね! そういうお話じゃないんですかね! 頼まれもしないのに! 
「しょせん血の繋がりもないんだし、大きくなっても国は継がせないよ?」というのなら、養子ではなく一国民として面倒をみてあげればよいだけのことで! その方が本人(ロキたん)も期待とかしなかったでしょうし! ね!そういうことは全部棚上げですか! おい! 金ピカ眼帯! 中二病か!

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「くせえくせえ ちきゅうじんのにおいがしやがるぜ」

『マイティ・ソー』と『アベンジャーズ』での闘いを経て、人(神?)として一回りも二回りも成長したもうひとりの息子・ソーさん。
そんな彼に大きな影響を与えたのが、地球人女性・ジェーンさんだったわけなのですが、どうやら「えらいかみさま」であるオーディンさんは、ジェーンさんと息子さんとの交際にあまりいい印象をお持ちではないようで。
ひょんなことから、エーテルという物質を体内に取り込んでしまったジェーンさんは、その様子の変わりようにいち早く気付いたソーさんの指示により、アスガルドの医療チームから最先端医療を施されることとなるのですが、診察の真っ最中ズカズカと入ってきたオーディンさんはジェーンさんを一目見るなり「もうええでっしゃろ、さっさと帰ってもらいまひょか」と一喝。
いやいやいや父上、と。
まだ原因も対処法もわかってないでしょうよ、と。
こういっちゃなんですけど、ぼくの大切な人ですよ、と。
息子の恋心まるっきり無視ですか。 まぁね、オーディンさん的には、種族も身分もかけ離れている地球人よりも、常に陰日向となって息子を支え続けてきた女剣士・シフさんの方が、しっくりくるのでしょうけどね。 美人ですし。 部下でもあるので忠誠心も強いですし。
ただ、息子さんが初めて連れてきた(しかも体調が悪いとおぼしき)女性への態度としては、大人としても王様としても最低最悪ですよね! エブリバディーセイ!「YO!クズ神(しん)!」

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「取り出し方? 知らんよ」

それはさておき、ほんじゃあジェーンさんの体内に入り込んでいたエーテルって一体なんだったの? という話になるのですが、遡ること5千年前。 数千年来の宿敵であるダークエルフ一族の長・マレキスさんから、オーディンさんのお父上・ボーさんが取り上げて地中深くに埋めておいたはずの超宇宙パワーの源こそが、問題のエーテルだったのですよね。
エーテルが醸し出す不思議な力と、惑星直列とが生み出した奇跡のハーモニーによって次元が捻じ曲げられ、たまたま近くで重力調査中だったジェーンさんが、そこに吸い込まれたというのがコトの発端でして。
これねー、もしかしてだけど、掘り方とか管理の仕方が甘かったんじゃないんですかね! ねぇ、アスガルドのみなさん! ね!
「エーテル、埋めといたよ!」というトコロまでしか明記されていない歴史書をドヤ顔で引っ張り出し、過去の戦歴をとうとうと語った挙句、「それはわかったから、体内に入ったエーテルの取り出し方おせーてよ!」というジェーンさんの質問に対し、オーディンさんがここ一番のすっとぼけた表情と共に言い放った一言は、観る者に、それはもう強烈な勢いで、アスガルドに対する「おい・・おたくのリーダーやばいんじゃないの・・・」という同情心を煽り立てていったのでした。

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「もういいじゃん!みんなで死ねばいいじゃん!」

さてさて、一方ジェーンさんの体内に寄生したエーテルの匂いを嗅ぎ付けたダークエルフ軍団はというと、数千年ぶりの眠りからばっちり目覚めておりました。
その上、くだんのジェーンさんがにっくきアスガルドに滞在中というトコロまで察したものですから、一石二鳥を兼ねんとばかりに一個連隊を率いて殴りこみを掛けてきてしまいます。
一足先にアスガルド入りしていたダークエルフの戦士・アルグリムさんが、内部から大騒動を巻き起こしてくれていたお陰で、マレキスさんは悠々と王宮を破壊。
何もかも後手に回ってしまったオーディンさんは、兵士は犠牲になるわ最愛の妻・フリッガさんまで喪うわで、めっきり老け込む有様です。
このままでは、アスガルドは滅亡の危機だ・・・。 
そう判断したソーさんは、一か八かの危険な賭けではあるものの、体内にひそむエーテルごとジェーンさんを国外へ連れ出し、極力民間人の犠牲が少なくなる状況に移動してからダークエルフ軍団と対峙する事を父王に提案しますが、キレて自暴自棄になってしまっているオーディンさんは全く聞く耳をもってくれません。
「そんなん失敗したらどうすんねん!」「ええんや!どうせ死ぬんや!せやったらみんなで名誉ある死を遂げたらええんや!」と、ホラー映画なら真っ先に死ぬであろうキャラクターが言いそうな捨てゼリフを滑舌よく投下。
あのね! おとうさんね! 名誉じゃお腹はふくれませんよ! 一国のリーダーなら、もっとおいしい名言お願いしますよ! 思わずついて行きたくなるようなやつを! おねがいしますよ!

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「王としては祝福できんのだ・・・王としてはな・・ ・・だが、父としては別だ・・!」

これこれ! こういうやつ! よっ!待ってました大統領! クズ神とか言ってゴメンね!
王である自分の方針を否定し、反逆罪を犯してまでアスガルドを飛び出した息子・ソーさんのスタンドプレーを、さぞかし苦々しく思ったことでしょう。
おまけに地下牢に閉じ込めておいた不肖の息子・ロキまで連れ出されたのですから、裏切られたような気持ちになった夜もあったでしょう。
でも、なんだかんだでソーさんの判断は正しく、アスガルドの民は守られ、強敵・マレキスさんまで倒してくれた。
万感の思いに包まれつつ迎えた、息子の帰還の瞬間(とき)・・・ 潔く王の座を譲ろうとしたオーディンさんに、ソーさんは静かに胸のうちを語り始めます。
「自分は王にふさわしくない」「本当に王というもののなんたるかを判っていたのはロキのほうだ」「名誉の死を遂げたロキのように、自分も誇りある生き方がしたい」「かいつまんで言うと、ジェーンと暮らしたい」

とうちゃんショック!

しかし、とうちゃんは愛する人との生活を選んだ息子に、王として、愛する人を守れなかった男として、そっと目配せするのでした。
“ 王 と し て は ” 祝福できない、と。
いいじゃん! さいこうじゃん! 
威厳を保ちつつ、親としての道も示す・・ なんという思いやりある言葉なのでしょう! オレ・・オーディンさんのこと見損なうトコだった・・・ ホントは偉大な王さまだったんだよ・・・ ・・そうだったんだよ・・ ありがとう!とうちゃんありがとう!

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「いいえ、こちらこそ」(クスッ)

なんと、やっと使えるセリフ言ったと思ったら言葉の主はオーディンさんに化けたロキたんでした!なんだーやだーもーでもかわいいからゆるす! あ、あとオーディンさんお疲れさまでした!


次回はロキたんがソーさんとジェーンさんの新居にドッキリを仕掛けちゃうよ! おたのしみに!(※製作未定)(※わたしの脳内では先日クランクイン)



- 追記 -

・ マーベル界のアンジェラ・アキことダーシーたんのまぁかわいいこと! 前作以上に見せ場もあるし、その見せ場は本編にあんまり関係ないし、要するに「かわいいから編集で切れなかった」ってことでやったねダーシー!

・ ラース・フォン・トリアー監督作品でおなじみステ子スカ雄Åことステラン・スカルスガルドたんも超さいこうでした! 前作に引き続き、ヒロインの共同研究者であるエリック・セルヴィグ博士を演じていたのですが、ピタピタニットにルーズなジャージというおしゃれ上級者テクで、流行に敏感なファッションモンスターのハートをキャッチ! 同時に世の中のおっさんフェチのハートも鷲掴みにするという、二兎も三兎も逃さない仕事っぷりには、ただただ感嘆あるのみです。

・ まぁ、結局のところ、博士が発明した装置の仕組みはてんでさっぱりだったのですけども。 とりあえず、すごい装置ってコトと、博士がヤバいぐらい賢いというコトだけ覚えて帰ってもらえたら、なんつって思っとります。

・ クライマックスのアクションの自由さがとても素敵だったと思います。 多くの方が指摘されていると思いますが、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04』のスケールの大きい版みたいな感じで、ホントにもうひたすら「うおー!」「うひゃー!」と興奮しっぱなしでした。ちなみにダークエルフの仮面は完全に「かぐたば」でしたよね。 ははーん、さてはアラン・テイラー監督、白石晃士監督のファンだな! いいんだよ!素直にゲロっちゃいなよ!

・ 概ね大満足だった本作。 少しだけ気になるとすれば、ヒロインのナタ子(ナタリー・ポートマンさん)が前作の時よりもかなりアレな感じになっていた点でしょうかね・・。 なんというか、言葉のとげとげしさがペッパー・ポッツ寄りになってきているというか・・・  かあさん・・オレ、心配です・・。

・ 「こっち来てたのに便り一つよこさんてどーゆーこと?!」とソーさんに噛み付くナタ子さんの気持ちは判らんではないのですが、ほら、あちらにも色々事情があるでしょうし、本当の愛情は信頼しあうことだって、じっちゃん言ってた!

・ で、国のみんなとかお父ちゃんとか沢山守りたいものあるのに、ジェーンがやいのやいの言うから地球にやってきちゃうソーさん。 ほら・・どっかの誰かにロボット全部棄てさせられたあの人に似ていませんか・・ あくまで自由意志ですけど・・  こりゃ『アベンジャーズ2』は飲んでクダ巻く男二人の話で大いに盛り上がりそうだな!ええ?

・ 意外なゲストキャラや、アベンジャーズ絡みのネタ、湿っぽすぎないけど深みのあるストーリーに、溢れんばかりの遊び心などなど、サービス精神に満ちたとてもおもしろい作品だったと思いました!



- 追記2 -

・ わーい! ベニチオ・デル・トロさんだー!!



関連感想
『マイティ・ソー』(シリーズ1作目)
『アベンジャーズ』



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『ウルヴァリン: SAMURAI』

2013年09月13日
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(※ ネタバレせずに感想を書くことを早々に放棄したため、以下配慮のない文章が続きます)






あらすじ・・・
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「よっ!久しぶり! オレオレ!第二次大戦の時、長崎で世話になったヤシダ! あのさ、ローガンさんさ、ずっと前に“不老不死なんだーつらいわー死にたいわー”って言ってたじゃん! だからさ、恩返しと言っちゃあなんだけど、不老不死じゃなくしてあげるよ! いいよね!死にたいって言ってたもんね! よかったね!! 迷うことなんてないよね!ね!」
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「オー!オオ?!ォォ・・・・ なんかすげえ あ り が た 迷 惑 !」



■ ローガンがローニンになります

愉快なミュータントコミュ「X-メン」の中の人気者「ウルヴァリン」が、単独で主役を張った『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』から4年を経て作られた『ウルヴァリンSAMURAI』。
前作のラストで記憶を失ってしまったローガンの放浪記から幕を開けるのかと思いきや、突如(本家シリーズ『X-MEN: ファイナル ディシジョン』で死んだはずの)ジーン・グレイさんが叶恭子おねえさまばりの美肌効果を施され登場し、戸惑うオレ!
と、思ったらジーン死亡!
と、思ったら夢だったらしく目覚めたローガン絶叫! ていうかローガンのビジュアル荒れ放題だよ!ホームをレスしちゃった人のそれだよ!
これは一体いつ(という設定)の話なのか・・・再び困惑するオレ!

とまぁ、波乱の幕開けだった訳なのですが、今回はどうやら『ファイナル ディシジョン』のその後という設定だったらしく、正義心の強い愛されミュータント・ローガンさんは、愛しのジーンも頼りにならないポンコツハゲプロフェッサーXをも失い、人生の岐路に立たされてしまっているようです。
「主をうしなった侍」つまり「ローニン」状態だったローガンさん。
これといってすることもないので、平日の昼間っからゴロゴロしたり、山奥の洞窟でお酒を飲んだりクマと交流をはかりながら暮らしていたところ、以前命を救ったことのある日本人男性から呼び出しがかかり・・・ というのが今回のおもなあらすじとなります。

ローガンが浪人・・・ ローガンなだけにローニン・・・ ダジャレか・・・ダジャレなのか・・・・

そんな風にわたしの心をざわつかせた、不安とフアンとほんのちょっとのFUANは、その後見事に裏切られることに。 いい意味で!

■ 人の話をきかない大人たち

長崎に原爆が落とされた日、丁度捕虜となっていたローガンさんによって助けられた、割と話のわかる日本兵・ヤシダさん。
その時目にした不死身のパワーに魅了され、以降数十年間に渡ってローガンさんの監視と調査を秘密裏に進めてきたのですが、知れば知るほどあこがれは強くなりばかり。
年々年老いてゆく一方の我が身を憂い、
「そうだ!どうせだからローガンさんの不死身のパワーをもらっちゃおう!なんか前、いらないって言ってたし! ついでにアダマンチウムでロボ作っちゃおう!なんか強そうだし!」
と、周囲の人間にろくすっぽ相談もせず決めてしまいます。
ローガンさんの意志、関係なしか!
事前交渉なしか! いきなり「全部頂戴」って言うか! 
なんつうか、ほら、せめてね、「遺伝子、ちょっと分けてもらってもいい?」とかなんとか聞いてみればよかったのではあるまいか。ヤシダさんよ・・・。

で、そんなヤシダさんの一人息子である真田広之さんは、おとうさんの腹積もりなど知る由もなく、ある日とつぜん
「うちの会社、おまえじゃなく孫のマリコに継がせっから!夜露死苦!」
とだけ告げられ失意のドン底へ。
おとうさんとしては、結構デキる系の真田さんに継がれてしまうと
「おい!なんじゃいこの等身大超合金ボロは!予算こんなに使い込みよって!」
とかなんとかこってり絞られること間違いなしなので、ぼんやり女子のマリコに名ばかりの社長をやらせときゃいいやぐらいな考えだったのですが、そうとは知らない真田さんにとっては寝耳にウォーターなわけで。
ここでおとうさんに
「どうしたの?どういうことなの?怒らないから言ってごらんなさい?」
と優しく話を振ってあげればよかったのですが、家族を含めた周囲の人間にろくすっぽ相談もせず、失意から激怒、激怒から錯乱へと勝手に移行した結果、実の娘の誘拐&殺害を企てるまでに荒んでしまいます。

で、そんな真田さんとヤシダさん一族に、ご先祖さまの時代から数百年もの間つかえ続けてきたニンジャのリーダー・原田さんもまた、ヤシダさんの計画をフォローしたりフォローしなかったり、真田さんを見守ったり見守らなかったりと、物事の真相をすべて把握しているとは思えないようなバタバタっぷり。
子どもの頃相思相愛だったマリコの存在が一番大事なのか・・・というとそうでもなかったり。
おまえは結局、なにがしたかったのだ原田よ・・にほんごもカタコトだしさぁ・・・。
もしかしたらですけど、屋根の上や塀の上からクルクル回りながら降りることが一番大事だったのかもしれませんね。 まあね、まあね、ニンジャですし。
せっかく隠密なんだから、ひとりひとりと個別懇談を設けて事情を聞いてあげていれば、みんなの思惑をひとつにまとめることだって出来たような気もしないでもないのですが・・・。
ま、隠密のくせして瓦の上で丸見え状態でしたけどね!
灰色の瓦なのに黒い服着てやんの! そりゃ目立つわ!

■ 球が多すぎて拾いきれない
クズリ
(※ 据え膳に手を出すクズリさん)(※ イメージ)

『ラスト・サムライ』『SAYURI』『コンタクト』等等・・・、ちょっとどうかという感じの「日本」が登場するハリウッド映画は、今までも何度か鑑賞してきたわたしですよ。
ですので、いまさら何が描かれようと驚くことはないと思っていました。
なんだったら、全部拾ってつっこんでやろう、ぐらいの心づもりで映画館に向かいました。
「とんでもニッポン・百本ノック」にいざ挑戦!ぐらいのね、そういう気持ちでね。
そしたらまぁ、飛んできたの飛んでこないのって。
最初のうちこそ、「なんでヤクザは上半身丸出しなんだよwww」とか「そんな風呂ねえよww」とかがんばって拾っていましたけどね、諦めましたよね、途中で。
だって「千本ノックか!」という勢いなんですもん。 無理だわー。 これ拾いきれないわー。
とりあえず、時速300キロぐらいで移動する新幹線の屋根にしがみつき、挙句ドスだけを駆使しその屋根を移動する日本のヤクザは超すごい。 
っていうかドス超すごい。 
ジャパニーズ短刀(ドス)がアダマンチウムを越える日も近い・・・かもよ!

■ とにかくヒドイ!いい意味で!

もはやコントの域に達しているといっても過言ではない新幹線シーンといい、日本列島の端から端へものの数時間で高速移動してしまう魔法のアウディ(高級外車)といい、そんなに悪いことをしているつもりはないけれど実際恩を仇で返してしまっているヤシダさんの「あえて言わないのが美徳」という日本っぽさといい、でっかすぎるロボの中のヤシダさんのこじんまりとした収まり具合といい、日本のカルチャーにショックを受けているように見えて「据え膳食わぬはなんとやら」という日本のことわざをマッハで習得してしまっているローガンさんといい、とにかくヒドい! 
一緒に鑑賞した世帯主さまと交わす言葉のほとんどが「いやぁ・・・ヒドかったな!」「まったくヒドかったね!」に尽きたというぐらいヒドい! 
でも、「だから嫌い!」とか「おもしろくなかった!」とかではないのですよね。
よくぞこんな映画を作ってくれたなぁ・・と感謝の気持ちこそあれ、嫌悪感や不快感などはまったくありませんでした。

「いい意味でヒドい!」 
わたしはこれを最高の褒め言葉として、『ウルヴァリンSAMURAI』に送りたいと思います。
手に汗握るシーンあり、胸を打つシーンあり、んなアホな!というシーンあり、色々な表情を楽しむことの出来る素敵な作品でした!
ヒュー・ジャックマンさん、おもしろい映画をありがとう!


■ おまけ

・ ユキオちゃん!! さいこうだよユキオちゃん!!
ユキオ

・ 不幸な生い立ちから救い出してくれたヤシダさんにつかえ、ローガンのガイドとして通訳からボディガード役まで引き受けるユキオちゃんが超さいこうでした! ボーダーのニーハイにいかついロングブーツ、そしてぱっつん前髪にストレートのロングヘアと、ビジュアルもわしの大好物ですわい!たまらんですわい!

・ 演じているのは、国内外でトップモデルとして活躍されている福島リラさん。 趣味がテコンドーというだけあって、殺陣のキレは半端なかったですねぇ。 特殊な能力を持つ、という設定ですので、今後は是非ポンコツハゲチャールズ・エグゼビア氏からのスカウトを期待したいものです。

・ もうね、正直ヒロインのマリコは空気でしたし、この際ユキオちゃんがヒロインってことにしちゃえばいいと思うんですよね。 だいたいマリコの「特技・ナイフ」っていう設定活かされなさすぎだろ! 最後しか出てこないじゃんか! ていうか「村の祭りのイベントが弓矢選手権とナイフの使い手選手権」ってどんな村なんだよ! アサシン養成村か!

・ ちょっとどうかというレベルの日本がある一方、ものすごくリアルな描写もあり、パチンコ屋さんやおもしろルーム満載のラブホテル、英語に対しとりあえず「オッケー!オッケー!オッケー?・・オッケー!」を連呼する気弱な獣医さんや、ガニ股で肩をいからせ歩く暴力団構成員のみなさんなど、「あーわかるわーこれぞ日本だわー」というお馴染みな光景にモジモジしてしまいました。 

・ 外国の方が日本に期待する要素を全て詰め込み、且つダイナミックな娯楽作に仕上げてありますので、日本以外の方にもたのしんでいただけるのではないでしょうか。 というか是非ヒットして欲しいです。

・ 英語のシーンと日本語のシーンの切り替えのタイミングが超不明なので、字幕版の方が余計にたのしめると思いました。

・ あと、真田さんを除く女性キャストと男性キャストのほとんどが、日本語を話し始めた瞬間カタコトになったり超棒読みになるのもおもしろかったですよ。

・ 予習は特に必要ないとは思いますが、『ファイナル ディシジョン』の内容をお忘れの方は、一度観直しておくとより一層感慨深いのではないでしょうか。

・ と、ここまでの感想を今から全て台無しにしちゃいますけど、エンドクレジット後のおまけに一番興奮したわたしですよ! マグニートーおじいちゃーん!!!

・ 来年公開予定の『X-MEN: デイズ・オブ・フューチャー・パスト』もたのしみですね!

・ ふと思ったのですが、第2次大戦中ということはビクターおにいちゃんも一緒に世界行脚していた頃ですよね! 画面に出てこなかったおにいちゃんを妄想するだけで白飯3~4杯はイケるで!


■ おまけのおまけ

・ 本編で、襲撃されたお寺からマリコと手に手を取り逃走したローガンさんが、長崎の古い港町に向かうくだりがあるのですが、実はそのロケーション場所となった「福山市」はわたしが住む岡山市の隣市でありまして、昨年の9月5日、まさにヒュー・ジャックマンさんやスタッフの方々が撮影を行なっていたその日、わたしと世帯主さまもその場を訪れておりました。

・ 真夏の日差しが照りつける中、ローガンとマリコを乗せたバスが停留所に到着するシーンを、何回も、何回も、気の遠くなるほど何回も繰り返すスタッフのみなさん。 写りこまない場所に移動し、ポカーンと口を開けバスを見守る見学者一同。 「映画って、こんなに細かいことの積み重ねなんだなぁ・・・」と感動を覚えました。

・ そして、今日晴れて完成した作品を観て確認したところ、実際本編で使われたのは、その時撮影していたうちのほんの数秒。  改めて「すごい・・・!」と思いました。 なんというこだわり・・・!

・ ヒュー・ジャックマンさんは、カットがかかるたび、周囲で見学しているわたしたちににこやかに手を振って下さり、なんというか、その人間離れした足の長さや手のひらにのっかるのではないかと思うほどスマートな尻も相まって、「これが神か・・・!」と思いましたね!ぼかあ!

・ 気遣いをみせて下さったのはヒューさんだけではなく、スタッフの方々も、ただの見学者であるわたしたちに、冷たく冷えたお茶を手渡してくださるというサービスっぷり! なんという気持ちのいい連・・気持ちのいい方々なのじゃ・・・

・ ちなみにアメコミだいすきの世帯主さまは、バスの中でスタンバイしていたヒューさんに一生懸命アピールした結果、アイコンタクトをとることに成功。 爪シャキーン!ポーズをキメ合い、「グッ」と親指を立て合って微笑みを交わすという仲良しっぷりで、わたしは「なんや!ともだちか!」とひとりハンカチを噛み締めていたのでした。 いいなー。 世帯主さまマジでいいなー。

・ 撮影が休憩に入った時点で、わたしと世帯主さまは岡山に帰らなければならない時間になっており、後ろ髪をひかれる思いで駐車場へ向かっていた所、トレーラー付近で再びヒューさんに遭遇! 先程親指を立て合っていた世帯主さまは、ヒューさんと握手をさせていただくことで見事男の本懐を遂げ、以降一週間は満面の笑みが顔から消えることはなかったといいます。 いいなー。 なんか思い出したら改めていいなー。

・ あの日から、映画の公開を首を伸ばしに伸ばしながら待ち続け約一年。 未だに目に焼きついている沢山の機材、大勢のスタッフさん、エキストラのみなさま、そしてヒューさんの和やかな笑顔を思い出しつつ鑑賞した『ウルヴァリンSAMURAI』は、いい意味で期待通りで、いい意味でとてもすてきな映画でした! 素晴らしい経験をありがとうございました! 




関連感想・・・『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』






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『アイアンマン3』

2013年04月27日
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あらすじ・・・
飛んできたアイアンマンをペッパー・ポッツがドーン!!!



(※ 以下ネバタレ感想となっております。)




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(※ ペッパー・ポッツ、小町に降臨!)


いやぁ、さいこうにおもしろかったですね!

予告篇やテレビCMで繰り返し流される「さらば アイアンマン」という謳い文句やトニー・スタークさんの辛気臭いモノローグ、そして監督が語ったといわれる「最終章となります」という言葉から、待ちに待った最新作は、一体どれだけいんきなおはなしになってしまっているのだろうか・・・と心が千々に乱れていたわたしなのですが、観終わった瞬間(もちろん、エンドクレジット後のアレも含めて、ですよ!言うまでもないことですが!)立ち上がって拍手喝采を贈りたい気持ちになりました!

『アベンジャーズ』として、地球(というかニューヨーク)をわるい宇宙人から守って1年。
ひどいPTSDに苦しんでいた、アイアンマンことスタークさん。
目を閉じるたび瞼にうかぶ、死闘の数々。
神さまとか興奮したらおっきくなる人とかご長寿じいさんといった特殊な人たちを前に、とめどなく押し寄せる無力感。
確かに闘いには勝った。 
しかし、一度宇宙人相手にガチンコ勝負をキメてしまった以上、いつなんどき、新たな強敵が現れるとも限らない。 
その日が来たとき、愛する人を守り抜くことはできるのか。
スーツがなければ空すら飛べない自分に、・・いや、まぁ、正確に言うと、じいさんも空は飛べないんだけど、果たしてそんな「ちっぽけな自分」に勝算はあるのか。 
えげつないストレスを紛らわせる為、パワードスーツの開発・改良に没頭するしかないスタークさん。

そんな中、無差別テロがアメリカ全土で多発し・・・  というのが、おおまかなあらすじなのですが、今回スタークさんは「アメリカ」を守ろうとはしていないのですよね。
なぜなら、「アメリカ」には前作で軍に寄贈された「ウォーマシーン」があるから。
中に入る人さえいれば、トニー・スタークは必要ない。 パワードスーツさえあれば、アイアンマンはいらない。
あれ?じゃあ、オレの存在理由って何なの・・?
闘いによるPTSDのみならず、アイデンティティーの危機にまで陥ってしまうスタークさん。

どうですか。
ジメっとした内容に寄せてきたなぁ・・と思いませんか。
過去の「ドカーン!ボカーン!イエーイ!」な路線から外れ、ダークなアメコミ路線に方向展開したのかなぁ・・・と不安になりませんか。
全然なってないんですよ!これが! おっさん(トニー・スタークさん)今回もめちゃくちゃ陽気やで!

さまざまな迷いはあるものの、ちょっと悩んだら「ま、いっか!」とポジティブになるのがスタークさんのいいところであり、『アイアンマン』という作品が多くのファンを惹きつける理由なのではないか、とわたしは思うのですよね。
そして、なんだかんだありながらも、きちんといつものスタークさんらしさを魅せてくれた本作。
落ち込むこともある、だけど常に自分を信じて前に進もう。
オレなら出来るさ。
だってオレは天才だから。
アイアンマンはスーツではない。 オレ自身がアイアンマンなのだから。
どうですかこの圧倒的なまでの「オレだいすき」オーラ! わかったよ!わしらこれからもずっと前・社長についてくよ!

スタークさんが住む海辺の豪邸が、テロ組織によって爆破されるダイナミックなシーン。
エアフォースワンから放り出された乗務員たちを、アイアンマンが得意のとんちで救出する爽快なシーン。
スタークさんの無責任な一言によって人生を狂わされたガイ・ピアースさんの、劇的ビフォーアフター。
遺伝子レベルで改造を施され、スーパーパワーを身につけた兵士たちとの船上バトル。
・・ん・・? ・・スーパーパワーソルジャー・・? ちょっと!キャップ!出番ですよ!!(残念ながら出てきませんでした。おじいちゃん、寝てたのかな・・)

矢継ぎ早に繰り出されるアクションに目を奪われ、ネガティブ思考をガシーンと跳ね返すスターク節に酔いしれた『アイアンマン3』。
非常に満足度の高い、すばらしい娯楽作だったわけですが、そんな本作を盛り上げていたもう一人の立役者がいたことにも、触れないわけには参りますまい。

1作目では有能秘書としてキビキビとスターク社長のお世話をし、
2作目ではその(秘書の)座を若くてプリっとしたケツのチャンネーに脅かされそうになり気を揉んだものの、一発逆転で社長に大抜擢され、
『アベンジャーズ』ではすっかり「本妻の座」を勝ち取ったみたいなドヤ顔全開で、スタークさんの身を案じてみせていたあの女性。
シリーズ3作目となった今回、スカ子(スカーレット・ヨハンソン)の陰でくすみがちだったお肌の輝きを再び取り戻すことはできたのか。キャリアとプライベート両方において、思う存分成り上がることはできたのか。
関係者各位の心配を笑い飛ばすかのように、我らがペッパー・ポッツことケロヨンは、スクリーンに舞い戻ってきました。
今までのシリーズにはなかった「強さ」を身につけて・・・!

そう、実は『アイアンマン3』はケロヨンがアイアンマンばりに活躍していたのですよ! 
というか、もうケロヨンがアイアンマンって言っても過言ではないんでねえの!


ケロヨン
(※ 眠れる獅子が・・目を覚ます・・・!)

アメリカ国民が憧れる世紀のヒーロー・アイアンマンことスタークさんの姿を、砂かぶりで眺めることを許された唯一の女性・ケロヨン。
シリーズ2作目で引き継いだ社長職もすっかり板につき、巨大企業の舵取りというハードなワークをなんなくこなす彼女は、だいたいの男が、いつの間にだか判らないもののいつの間にだか恋焦がれてしまっている、という謎フェロモンの持ち主なのであります。
今回も、スタークさんの昔の知り合いであるガイ・ピアースさんと、いつの間にか知り合いになっており、しかも理不尽なほど強く求愛を迫られるという、「ヒロイン」に相応しい役どころとなっており、さすがは世界で最も美しいケロヨンと呼ばれただけのことはあるな・・・!としか言いようがないんですよね!もう、ぼくにはそれ以外言葉がない!

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(※ 米ピープル誌「2013年最も美しい人」にグウィネス・パルトロウを選出! - ABC振興会★海外セレブ・ゴシップ課

そんなケロヨンは、スタークさんの体調不良を知ってか知らずか、はたまた、「ストレスにはもっとすごいストレスをあてがう事で色々有耶無耶にできる」という毒を持って毒を制する作戦に出てみたのか、夜中に悪夢を見てうなされるスタークさんにパンチの効いた毒を吐いてみせます。
そりゃまあね、寝起きざまに遠隔操作式のパワードスーツから急襲されれば、動転もするでしょうね、まあね。
もともとスタークさんのスーツ作り自体も、あまり快く思っていなかったこともありますしね、「あたしとパワードスーツ、どっちが大事なのよ!」つって怒った夜も、ケロヨンにはありました。(たぶん)
しかし、PTSDに苦しみ、常に緊張状態から抜け出せずにいる恋人に対し、「こんな部屋出てってやるから、一晩中ケチなフィギュアでもいじってろよ!このタコスケ!(意訳)」はあんまりなのではないか。
「わたしは大丈夫だから安心してね」の一言がなぜ言えないのか。 ホント、ケロヨンは当たりが強いよねー!
たとえ、一日当たり数万円分の高級食材を使ったヘルシーフードでもてなしたところで、肝心の愛情がこもっていなければ、心の平穏を手にすることは出来ないのと同じで、平素からどれだけ「あなたのことが心配なんですよーマジでー」と唱えていても、いざ苦しむ恋人に毒を吐いていては元も子もないですよ。

あとね、余談なのですけれども、アヒルの卵とか岡山のスーパーには売っていないので、次にレシピ本を出される時は、うずらか鶏卵の二択でおたのもうします!

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(※ グウィネス・パルトローの新料理本 お金持ちでないと作れないレシピだらけ - シネマトゥデイ

13年前にかった恨みから、命を狙われることとなったスタークさん。
そして、またもや騒動に巻き込まれることとなったケロヨン。
というか、自由に動き回って、田舎の子どもと仲良く共同戦線を張るスタークさんの代わりに、がっつり敵に捕まり、ごっさ拷問されるケロヨン。
今までなら、泣くか助けを待つかしかなかった彼女の中の獅子が目を覚ますきっかけとなったのは、皮肉にも敵が拷問に使用した「遺伝子組み換え点滴」でした。
オーガニック食材にこだわり、マクロビオティックな食生活を心がけてきた身体に、こともあろうに「遺伝子組み換え点滴」・・ガイ・ピアースよ・・おまえは今・・決してやってはならないことをした・・・。

というわけで、図らずも不死身の身体を手にしてしまったケロヨンは、炎の中から不死鳥のごとく舞い戻り、飛んできたアイアンマンをグーパンチでドーン! 
にっくきガイ・ピアースを掌底でダーン! 
とどめに小型ミサイルを撃ち込んでバーン! 

いけすかないヤツは完膚なきまでに叩きのめす・・・ それがケロヨンの流儀・・・!

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(※ ケロおこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム状態)

そして、すべての闘いが終わった時、スタークさんはひとつの決断を下します。
正気に戻ったケロヨンへ捨て身のプレゼント。
我が子同然だったフィギュアパワードスーツを、全て焼却処分したのです。
スクリーンの前のおともだちが(心の中で)悲鳴を上げる中、スタークさんに抱かれほくそえむケロヨン。

あのね・・ そこに至るまでのね・・自らもスーツを使って闘ってみたり、誰かを守るということについて見つめ直してみたりとかのね、経験から照らし合わせればね、「もうそんなことしなくていいのよ!トニー!」って言ってもいいと思うの・・闇雲に「フィギュア捨てろ!」って怒ってた頃とは、もう状況が変わってるはずじゃないスか・・・ ところがどっこいケロヨンはちがうんですよね・・してやったりみたいな顔なんですよ・・・

・・おそろしい・・・わしはケロヨンが心底おそろしいぞ・・!

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(※ 一度でいいからみてみたい、小町にトピを立てるとこ)(ケロヨンが)

ケロヨンによる、時に厳しく、時にハードで、時に世知辛い後押しの甲斐あり、大きな(個人的)闘いを終えたスタークさんは、物語の最後にパワードスーツを捨てさり、アークリアクターをも取り除き、「普通の人」へと戻って行きました。
はたして彼は、目論見通りの展開不安から解放され幸せそうな笑顔をうかべるケロヨンと共に、いち社長としての人生を歩んでゆくのでしょうか。
一度も映されなかったその胸元に願いをこめつつ、2014年春公開予定の『アベンジャーズ2』に期待したいと思います!
そう、『アベンジャーズ2』があるんだもんね!

「パワードスーツは繭だった。」 
そのスタークさんの言葉が示すとおり、さらなる成長を遂げ、華麗に羽ばたいてくれるであろう新生アイアンマンの活躍が、早くも楽しみでなりません!



― 追記 ―

・ “サー”ベン・キングスレー、マジきゃわたん!

・ とにかく、初登場シーンから退場シーンまでぶっ通しで萌えちぎりました。 大仰な衣装だなぁ・・とは思ったのですが、まさかこんなに愛らしいキャラクターだったとは・・・ 偉大な役者としてのイメージを逆手にとったマンダリンさんのゆるきゃわ具合に、ときめきがとまりません。

・ 今後はベンきゅんとお呼びしたい。

・ ウォーマシンの中の人ことドン・チードルさんも、力の抜けた感じでとてもよかったですね。 今回の闘いを観ていて、ああ、本当の意味での「相棒」になったのだなぁ・・・とうれしくなりました。 コメディリリーフとしても大活躍だったと思います。

・ ウォーマシンはともかく、なんだかケロヨンもこのままパワードスーツを着る方向に進んで行きそうで、震えた。

・ どうしてスタークさんがケロヨンに夢中なのか、どうしてもわからないままここまで来てしまったわたしです。(と嘆いていたら、世帯主さまに「オレはおまえがどうしてそこまでケロヨンに牙をむくのかがわからんよ・・」と言われました。ごめんねミスター。)

・ いや、きらいなわけじゃないのですよ。なんつうか、一周まわってすきって言うか、マジリスペクトなんスよ。

・ 歴代アイアンマンスーツが大集合・・という画を観た時は、正直「やりすぎじゃね・・」と思ったのですが、なるほど、そういう使い方になるとはね! もったいないけどおもしろかったです!もったいないけど!

・ とはいえ、出来れば一体一体をもうちょっとじっくり見せて欲しかったですよね。 暗闇でビュンビュン動き回られた日には動体視力も追いつきませんて!
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(※ この人とかすごいかっこいいじゃないか!名前わからないケド!)

・ アイアンマンのスーツって、防水加工してなかったの・・・?

・ アイアンマンのスーツって、意外と脆かったの・・・?(遺伝子組み換え人間はともかく、子どもに指部分をメキって折られちゃうのはマズイのではなかろうか)

・ あれかな、間接の内側に曲がる方向なら強いけど、外に向けて、逆関節とかキメられちゃったらアウトなのかな、そうなのかな。

・ エンドクレジット後のおまけもすばらしかったですね! いねむりバナーさんかわいいなぁ・・・。


― 追記その2―

・ スタン・リーさん、今回もきっちり顔出ししてましたね! 「10点!」

・ そういえば、鑑賞前にTwitterで 「アイアンマン3に『SPL 狼よ静かに死ね』のウー・ジンさんや『孫文の義士団』のファン・ビンビンさんやワン・シュエチーさんが出ているらしい」 という情報を目にしていたのですが、ワン・シュエチーさん以外全くわかりませんでしたよ・・・ ホントに出てたの・・・?

・ モブキャラ程度の扱いだったのでしょうかねぇ・・・。 もしもウー・ジンさんを出しておきながらアクションの絡みなしだったりしたのなら、それはもう正気を疑う一大事だと思うのですが・・。 DVDが出たら、もう一度コマ送りしながらチェックしてみたいと思います。 




関連作品の感想・・・『アイアンマン2』
          ・・・『アベンジャーズ』


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『アベンジャーズ』

2012年09月24日
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はい、と言う訳で、かれこれ一ヶ月くらい前に「日本よ、これが映画だ!」というキャッチコピーで色んな人を怒らせたり興奮させつつも華々しく公開された超娯楽作品『アベンジャーズ』をやっとこさ観てきましたので、ちょっくら感想を書いてみますよ。

あらすじ・・・
神の国アスガルドから追放された邪神ロキ。 宇宙で最も凶暴な種族と恐れられる「チタウリ」と手を組んだ彼は、国際平和維持組織・シールドによって管理されているコズミック・キューブに目をつけた。 無限のパワーを持つといわれる超宇宙物質を利用して地球上にワームホールを開き、そこから招き入れたチタウリ軍団と共に、一気に地球を支配しようという魂胆だ。 まずは順調にキューブを奪い取り、シールドの有能な射撃手であるホークアイを洗脳したロキは、宇宙物理学の権威・セルヴィグ教授にコズミックパワー増幅装置を作らせる。 一方、地球の危機を察知したシールドの長官・フューリーは、女スパイ・ブラック・ウィドウと部下のコールソンに連絡をとり、天才科学者・ブルース・バナーと伝説の兵士・スティーブ・ロジャース、実業家のトニー・スタークを呼び集める。 実は、彼らは超人的な能力を持つヒーロー。 世界の平和を脅かすものに鉄槌を下す「アベンジャーズ」なのだ・・・!

と、ここまで書いてはみたものの、予備知識を持つ方なら「はいはいキタキタ」という内容でしょうが、そうではない、例えばうちの母にこれを見せてもポカーンとした薄い反応しか帰ってこないような気がしますので、そんな「うちの母」的な方にでもザックリ察して頂けるように、簡単な人物紹介カモン!

アイアン 名前【ヒゲ】 特徴【ほとんどロボット】 武器【爆弾とレーザー光線】

ソー名前【胸板】 特徴【神さま】 武器【鈍器】

ハルク名前【ずんだもち】 特徴【ずんだもち】 武器【すんだもち】

ブラック名前【フェロモン】 特徴【わがままバディ】 必殺技【うそ泣き】

ホーク名前【オムそば】 特徴【高校の時の同級生の藤原くんに似ている】 武器【弓矢】

長官名前【ハゲ】 特徴【サミュエル・L・ジャクソン】 必殺技【小芝居】

キャップ名前【キャプテン・アメリカ】 特徴【真面目】 得意なこと【長生き】

ロキ名前【もやし】 特徴【じと目】 すきなこと【お兄ちゃんとゴロゴロ】

チタウリ名前【チタウリ】 特徴【質より量】 必殺技【人海戦術】

つまり、胸板とゴロゴロしたいのにできなくてつまんなくなったもやしがチタウリに頼んで一緒に暴れたら、ハゲに招集されたヒゲとかずんだもちとかキャプテン・アメリカとかフェロモンとかに本気で怒られて、超ションボリするというお話ですね。 あと、付け足すとするならばオムそばおまえ何やってんのというトコロでしょうか。
「国際平和維持組織」なのにアメリカしか守ってない感たっぷり(というかアメリカの中でもニューヨーク界隈しか危機に陥っていない感)な描写、そして「きょうびアメリカ国旗の柄の衣装ってマズくない・・?」と空気を読むキャップに「いや、逆に今コレが必要なんですヨ!」と恥ずかしいコスチュームを強要するシールドメンバーなどから、「なにはともあれアメリカさいこう!」な雰囲気がバシバシ伝わってきて、深く何かを考えることなく安心して惚けている事が出来ました。

とにかく「おもしろかった」くらいしか感想が出てこない程、とことん娯楽に徹した内容で、「みんなだいすきスーパーヒーローが一堂に会したらどうなるかって・・・?・・・そんなの内輪揉めに決まってるんだよ!」と身も蓋もない小競り合いを延々1時間半続けられた日にはもう「ごちそうさまでした」としか言いようがないですね。
だってこういうのが観たかったから。 キャップの盾とソーのトンカチどっちが強いか!みたいなね、こういうのが。 ほんで結局のトコロ、素手喧嘩(ステゴロ)のハルクが一番強かったという。 ま、いいんですけどね!ソーは神さまじゃなくて、ただの宇宙人ですから!

各キャラの持ち味を活かしたエピソード。 
説教臭くならない程度に盛り込まれた「協調」というメッセージ。
1+1は2ではない、史上最高にでっかい1なんだ! みたいなキラキラした主張が、なんだかくすぐったいような心地よいような、でもとても素直に胸に響いてきて、ちびっこ諸君にも是非観てもらいたいなぁ・・と思いました。
あとほら、「仕事で協力するんならプライベート部分でも仲良くないとダメ」みたいな押し付けがましさがないのもよかったですね。
それが最も伝わってくるイキなラストカットが、日本とアメリカ版にだけにしか無いというのは、非常にもったいないと思いました。

欲をいえば、ヒーローたちが気持ちをひとつにして街をぶっ壊しはじめてからの展開が短すぎる(つまりそこまでが長すぎる)為、今までの単発作品に感じていた「壮大な前フリ感」がここにきてまたしても漂ってしまった点でしょうか。
やっとこさ本編(アベンジャーズ)にたどり着いたのに、キャラ紹介で終わっちゃったよ・・・と。
まぁ、その紹介パートがめちゃくちゃおもしろかったので、ホント「欲を言えば」なんですけどね!



― 追記 ―

・ ロキとソーのやりとりを見ていた社長に「シェイクスピアかよ!」とつっこませたり、空から落ちてきたハルクを見た作業着姿のハリー・ディーン・スタントンに「エイリアンじゃないの?」とつっこませたりという、ちょっとしたお遊びシーンも楽しかったです。

・ 今回の作品を観て改めて思ったのですが、やっぱキャップさいこうですね!

・ もともと、ちょい悪タイプではなく真面目メガネタイプがだいこうぶつのアガサですので、キャプテン・アメリカことスティーブさんの「常に真剣そう」な眼差しが超グっときていた訳なのですが、本作におけるスティーブさんの「ぼっち感」というか「浮いてる感」はたまらんかったですね! そうでなくても周りとは異なる世代の人なのに、さらに周りみんな彼女持ち(もしくは元カノあり)で完全に取り残されてるスティーブ! かわいいよスティーブ!

・ なんかね、キャバ嬢に「数年前に患った病気が再発して入院しなければならないんだけどお金が・・」って相談されたら素直にお金渡しちゃって「本当は会ってお礼が言いたいんだけど面会謝絶なの・・」ってメールもらって我慢してその後も何回かお金振り込んじゃってたある日、街中でその女の子が別の誰かと腕を組んで歩いてるトコ目撃した時、「よかった、病気のキャバ嬢はいなかったんだ」って言いそうなんですよね、キャップって。 そういう所がだいすきです。

・ 元プレイボーイでエゴイストで鼻持ちならなかったけど今はケロヨン(グウィネス・パルトロウ)一筋で社会にも貢献してますよ!というスターク社長がちやほやされるのが、アガサは納得いかないのですよ。 更正した不良少年えらい!みたいな。  そうじゃなくてさぁ、最初からまじめで頑張りやさんで童貞のスティーブさんをもっと評価すべきじゃないのか!え?!

・ 今回仲間として共に闘った、ブラック・ウィドウとオムそばは、どちらも普通の人間であってキャップのような超人ではないはずなのに、一緒に並んでたらほとんど互角という所も物悲しくていいですよね。 ていうか、空を飛べない(飛んでみようという発想もない)キャップとは違い、軽々と敵の飛行マシンを乗っ取ってしまう普通人間コンビ。 おまえらもうちょっとキャップに気を遣えよ!

・ と、ヘタしたら「ただのへんたいマスクの人」と思われてしまいそうなキャップですが、いざという時にはヒーローたちの特性をきちんと把握してテキパキと指示を出すという、このギャップがね! 「仕事のデキるへんたいマスクの人」へと昇華する瞬間がね! 本当に愛おしいヒーローですよあなたは!

・ ということで、『アベンジャーズ』の続編はもちろんのこと、『キャプテン・アメリカ』の続きも早いとこお願いしたいものですね! 



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