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『パラノーマル・ヴィレッジ』

2011年04月05日
村

あらすじ・・・
コロラドのスキー場でスノーボードを満喫した仲良し三人組が、ペンシルバニアの山奥で人喰いおじさんに出会って大騒ぎの巻。

『パラノーマル・ヴィレッジ』のココがすごい!

・ ヴィレッジ(村)じゃない
・・・どっちかというとコテージ(山小屋)
・ 普通にグロイ・・・肉切り包丁でブチャーン!!ってアレがふんだんに出てきます
・ 前半がエロい・・・この監督さんは相当『ホステル』好きだと思うよ!たぶん、DVD版を持ってるのにブルーレイ版を買いなおしちゃうレベル!
・ スノーボード関係ない・・・車の屋根に載せてたけど、全然関係ない
・ なんかもうすごく寒い・・・リアルな肌寒さを追求した衝撃映像
・ 悪魔が出てこない・・・悪魔的に歯が黄色いおじいちゃんは出てきますけどね
・ 超常現象も出てこない・・・ポルターガイスト?はあ?なにそれおいしいの?
・ 手持ちカメラも出てこない・・・もちろん定点カメラもなし

・・

超常現象もなし・・・

・・定点カメラもなし・・・

・・・

おい!「パラノーマル」部分どこ行った?!



と、言う事で、雨後のパラノーマルシリーズから新たな刺客・『パラノーマル・ヴィレッジ』です。
本当は『パラノーマル・フェノミナン3』が観たかったのですが、アガサがよく行くレンタル屋さんには置いておらず、代わりにホラー棚の片隅から魔性の眼差しを向けていたコチラを、気がついたらレジに持って行っていたという・・ね・・フフフ・・  みんな気をつけろ!レンタル屋さんには魔物が潜んでいるぞ!

でまぁ、「パラノーマル」な「ヴィレッジ」なんつって扇情的なタイトルがつけられているのですが、勿論これは日本の配給会社が適当につけた邦題で、原題は全く「パラノーマル」とは関係なく、ズバリ『scarce』。 
「scarce=不足」という単語が意味する通り、雪に閉ざされたド田舎の山奥で食べ物に困ったおじいちゃんたちが、通り掛かった都会の人たちをおいしく召し上がる、という物語だったのであります。
わかってたけどね! わかってたけど・・もうちょっとほら、なんかこうさぁ・・近い要素が欲しかったよね・・せめて固定カメラ的要素くらいはさぁ・・いやわかってたけどね!
そもそも、本家の「パラノーマル」シリーズ自体の人気がさほど盛り上がっている様にも思えない中、なぜ「パラノーマル」の欠片もない本作にここまで大胆な邦題をつけてしまったのか。
「パラノーマル」の文字だけを見てうっかり借りてしまう人が、それ程居るとは思えないんだけどなあ! ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

さて、気になる中身はというと、これまた大胆な内容で、本編開始早々繰り広げられる「大麻パーティでハッスルするぼんくら3人組」というくだりはまんま『ホステル』。
その後誤った道を教えられ、怪しげな山小屋に辿り着いてしまうくだりは『クライモリ』。
食肉パーティのくだりは『悪魔のいけにえ』と、一部の人たちがだいすきな要素を臆面もなく大胆にリスペクトし、一部のひとたちがだいすきな映画を一本作ってしまったという意欲作でなのであります。
意欲作なので、人喰いおじいさんはお面着用です。
scarce15.jpg
(※ 人喰いおじいさんの意欲的なお面)

violentshit3-1.jpg  ジャギ様  humungus.jpg
(※ ちなみにこちらが世界3大お面)(※ みなさん超意欲的)

お面のおじいちゃんの頼れるパートナー、アイヴァンじいさんは迷い込んだ都会人の引止め工作役。
コテージの地下にはちょっとした作業場もあって、まんまと捕まえた食用肉(都会人)を寝かせて味わいをよくしたりします。よっ!名コック!
この、「襲い掛かってくるおじいちゃん」という設定が、今まで観た「田舎怖い」系映画の中でもダントツに微笑ましくて、高齢化が進んだ田舎でほそぼそと生計をたてるおじいちゃんコンビの姿が非常に果敢なげで、思わず応援したくなってしまったのでした。 (もちろん人喰いはダメ!ぜったい!)

scarce7.jpg
(※ 悪魔的に歯が黄色いアイヴァンおじいちゃん。)

低予算ながらも、解体シーンでちらりとお目見えする生首のクオリティはかなり高く、ホントに臭そうな地下室や、ホントにマズそうなお食事など、リアリティにとことんこだわった映像も素晴らしかったと思います。
まぁ、話はホントいつもの感じで「逃げたり捕まったり食べたり食べられたり」と、大いなる予定調和の大雪原をのんびり進んでゆく感じですので、新鮮な驚きはありません。 逆に言えば、安心して観ていられますので、一部のひとたちは「今夜はちょっくら田舎にでも行ってみるか」という軽い気持ちでご覧頂ければいいのではないでしょうか。 そうじゃない方は「パラノーマル」だからってだけでうっかり借りちゃダメ!ぜったい!

一部のひとに含まれるアガサはというと、なかなかおもしろかったですよ。 逆さに吊るして捌くシーンとか、なんとも言えない詩的な感じが漂っていたりしてね・・。 ただ、せっかく逆さにしてるんだから、切った瞬間ドブォって臓物が零れ落ちて欲しかった気はしました。チョロっとしか落ちないのは勿体無いよ。ドゥルルンって小腸が垂れ下がってなんぼですよ。ゴアのお作法ですよ。 ね!

とまぁ、一般的な嗜好を持つ方々からはあまり賛同を得られない熱弁を振るいつつ、今夜はさぞかし世帯主さまに怒られるんだろうなー(※大の嫌ホラー家)と若干気が気でない部分もあるのですが、本作で一番衝撃だったのは生首でも黄色い歯でもなく、主人公の男の子たちが本編の半分以上をTシャツとパンツ一丁で過ごしていたというトコロだったと言うコトを最後にお伝えしておこうと思います。
上映時間100分の作品なのですが、なんと45分を経過した辺りからほぼ半裸ですからね!
しかも、その格好のまま、雪山を走り回ります。
正真正銘のガチンコ映像です。(低予算だから)
彼らは、がいきちのおじいちゃんに追われて震えているのではない! 雪が冷たいから震えているのだ!!
雪山
(※ しかも裸足!)

なんかもう、途中からはストーリーに集中するよりも、撮影後肺炎になるんじゃなかろうか・・みたいな心配ばかりが浮かんでは消え浮かんでは消えしてしまいました。
なんにせよ、裸足はダメ!ぜったい!(凍傷になっちゃうよ!)

あと、どこか既視感あふれる映像だなぁ・・と思っていたら、 ロマンポルシェ。さんの「親父のランジェリー」のプロモそっくりだったのでした。 
と言う訳で、一部のひと以外のあなたも、このPVをご覧頂ければ『パラノーマル・ヴィレッジ』に入村出来る!かもよ!!





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『パラノーマル・エンティティ』

2011年03月26日
パラノーマル

おい! 『パラノーマル・アクティビティ』って知ってるか?! そうそうそれそれ! 少ない元手でがっつり儲けたらしいじゃないか! うちもやろう! 是非やろう!

そんな社長の一言で、プロジェクトは動き始めました。
「雨後のパラノーマル」プロジェクトです。

まず、大前提ですが、お金はありません。 本家の人たちがどれほど貧乏だったのかは知りませんが、貧乏度合いならぼくらも負けません。
いつもなら一番くろうするお金問題ですが、今回はオリジナルも手持ちカメラ限定の画作りだったので、あまり苦労はありませんでした。
とてもうれしいです。
次にストーリーです。
本家は

一軒家に住むカップルを襲う怪奇現象

というコトなので、ぼくらはもう一人人数を増やして

一軒家に住む3人家族を襲う怪奇現象

というコトにしました。 万全です。
カメラも、本家では手持ちカメラ一台と定点カメラ一台のみの視点だったので、定点カメラの台数を3台に増やしてみました。 これまた万全です。
主人公の男性とヒロインの関係を、おにいちゃんといもうと、という日本市場を意識した設定にしました。
ちなみにいもうとはツンデレです。 大勝利です。
そして、そこに絡んでくるのはカトリーヌ・ドヌーブ系おかあさん。
今日本では熟女もそこそこ熱いそうなので、万全を期します。
本家で不評を招いていた、
「お色気要素がない」
という点にも配慮して、いもうと役にはムチムチプリンなJDを配置。 常に丘陵地帯を意識させるようなピッタリシャツを着用させます。 憎いばかりの心配りです。

さて、撮影手法についてですが、本家で非難の的だった
「都合のいい場面ばかりカメラに映り込むのが不自然だ」
という声に耳を傾けて、敢えて
「肝心な場面は映らない」
という手法を選んでみました。
そりゃそうですよ。 家の中でハンディカメラを回しっぱなしにする時点でもじゅうぶん不審者グルーヴ感丸出しなのに、家族の命に危険が迫っている時まで悠長にフレームインする範囲を考えて行動しますか?って話ですから。
定点カメラだってそうですよ。
毎回毎回カメラの真ん前で怪奇現象って、ゴースト、お前人類をナメてんのか?って話じゃないですか。
投稿ビデオをご覧なさいな。 毎回毎回、肝心なトコロで画像が乱れたり、あさっての方向にパンしちゃったりするでしょう。 で、カメラが戻るとすでに、コトは終わっているんですよ。 それが現実なんですよ。
というコトで、定点カメラの映像も、一番観たい部分、つまり、いもうとに性的なナニがアレされる場面で異常をきたして映らなくなる、という表現にしてみました。 だいじょうぶ。ぼくらも鬼じゃありませんから。声だけは流しますよ。 あわてないあわてない、ひとあんしんひとあんしん。

さて、手法ばかりに気をとられていましたが、ストーリーの方ももう少しひねりを加えて行きましょうか。
本家にはないウェッティな要素を、というコトで、「主人公一家の父親は事故で亡くなったばかり」というおまけポイントを入れてみましょう。
ドヌーブ系おかあさんは、愛する夫の死をいまだ受け入れるコトが出来ず、なんとかコンタクトを取ろうと夜中に霊通信を始めてしまう。
ところが、安易な交霊術が邪悪な悪霊を招いてしまい、いもうとの貞操が脅威に晒される。つまり、すべての元凶はおかあさんだった、という種明かしでどうでしょうか。
マズいですよね。 おかあさん大失態です。 これは身内なだけにガツーンと来ますよ。
ついでに、おにいちゃんがいもうとの言い分を明らかにバカにしていたせいで、女系家族から疎まれている、という設定もプラスしましょう。
どこの家庭に於いても、男というのは女に疎外されるものです。 亭主元気で留守がいい、というアレですね。
と言う訳で、本編開始早々から、ハイテンションでカメラを回すひょうきんなおにいちゃんと、それを生ゴミを見るような眼差しで見つめる母といもうと、という構図が映し出されますので、すわ「真犯人はおにいちゃん?!」みたいなスリルをも感じさせる事が出来るかもしれません。 瓢箪から駒とは、まさにこの事です。
ま、オリジナルに倣って、映画の冒頭で事件のあらましをオチも含めて説明しちゃっていますので、結論から言うと、スリルもへったくれもない訳ですが。

さあ、これで本編はほぼ完成です。
オリジナルでは「山羊足系の悪魔」というざっくりとした存在だった悪霊も、「若い女性の寝込みを襲うエロ悪魔」と目的や存在意志をクリアにしましたので、安心してご覧頂けることと存じます。
あとは、その道のプロ(心霊研究家)を登場させて、その辺(オカルト方面)の説明を足早に済ませたら一気にクライマックスへ。
オリジナルにはなかったおっぱいポロリのひとつも散りばめれば、男性のお客さまにとっては願ったり叶ったりなのではないでしょうか。 ドリームズカムトゥルー。 夢は必ず、叶う。

どうですか。 この完璧なプラン。

完璧ですよ。


ほんと完璧。


完璧におもしろくない。 おい!どうしてこうなった!責任者ちょっと表でろ!!




はい、と言う事で『パラノーマル・エンティティ』な訳ですが。

本家は言うまでもなく、小さな元手でがっつり儲けた映画界のわらしべ長者こと『パラノーマル・アクティビティ』。
それを大胆にリメイク・・・じゃなかったリ・イマジネーションしたのが本作でして。
製作したのはモックバスター(※)の雄・アサイラム社。

(※参考記事・・・ここまでパクっていいの?訴訟上等!チープだけどアイデア満載の超B級「モックバスター」!! - シネマトゥデイ)


普段はビッグバジェットムービーをスモールライトで縮小したような作品を多く送り出しているアサイラム社ですが、本作に関してはオリジナルの元手が極端に少なかった為、ところどころで逆転現象が発生しております。
まあ、逆転っつっても大したレベルじゃないんですけどね。 ほら・・なんつうか・・画質がね、家庭用ハンディカムだったのが、プロ仕様のカメラに変わったっていうか・・ まぁ・・その程度の話なんですけどね・・フフ・・。

先に挙げたように、いくつかの改良(?)点や創意工夫を重ね、追い抜け追い越せオリジナル!とばかりに頑張った本作なのですが、肝心要なシーンが映らなかったり、カメラに映る「怪奇現象」がちっとも「怪奇っぽくない」という致命傷を負い、結局終わってみると、オリジナルと目くそ鼻くそ大して変わらない、すっとこどっこいな仕上がりになっていたのでした。

そもそもの始まりは、
「いもうとの身に降りかかった夜毎の怪奇現象」で、それを心霊博士に相談したら「じゃあ家中にカメラ仕掛けてみたら?」とアドバイスされた
というコトなのですが、のちのちの会話を聞いていると、どうやら最初の怪奇現象が起こったのが1週間前で、カメラを仕掛けたのがその2日後らしいんですよね。
で、カメラを仕掛けた当日から、がっつり怪奇現象(夜中にイタ電がかかってくる)が映り込むのですが、博士に「たいへんですよー!」と電話をしても、全く繋がらない。
それもそのはず、なんと博士はカメラのセッティングを指示した翌日、旅行に出掛けてしまっていたのだ!
う お お い !
今行くタイミング? ねえ、それ今行くタイミング? 相談者放りっぱなしかよ! ていうか旅行行くにしても、携帯くらい持っていこうよ!
もしかしたら、イタ電の主って心霊博士なんじゃねえn・・ゲフンゲフン  ・・まあそれはいい。それはひとまず置いておこう。

で、博士無き今、頼りの綱はおにいちゃんだけなのですが、このおにいちゃんもまた、やる気が空回りしているというかなんというか。
最初は女系家族の主張を、全く信じていなかったおにいちゃん。
カメラに映り込んだ諸々の現象に衝撃を受け、やっとこさ家族を守る為に立ち上がるのですが、なんというか、ズレてるんですよね。色々と。
天井に謎の足跡がついているのを発見したおにいちゃんは、敵の動きを捉えるため、廊下のあちこちにテグスを張り、そこに鈴をつけるという簡易トラップを仕掛けるのですが、いやオバケさっき天井歩いてたじゃん。
家中の天井を練り歩いていたのを見て「ファアアック!!」って言ってたのに、なぜ廊下に罠を仕掛けようと思ったのか兄よ。 ま、オバケもそんなおにいちゃんの気持ちを酌んで、きっちり鈴に引っ掛かってくれるんですけどね。 おい!おまえら両方律儀な性格か!

おかあさんが軽い気持ちで初めてしまった交霊術に、部外者のクセしてちゃっかりやって来てしまった悪魔も悪魔ですよ。
心霊博士によると、
「この悪霊の名前はMARON。ゲルマン祖語で夢魔を意味します。ゲルマン民族の間で、夜な夜な乙女の貞操を狙いに来ると評判の悪魔で、キリスト教ではインキュバスとも呼ばれている類のアレなのです」
だそうなのですが、だったらそれ、インキュバスでよくね?
そのこだわりは何なのか。 なぜゲルマン民族でなければならなかったのか。

気になったので、試しに「ゲルマン祖語」でグーグル先生にお伺いをたててみました。

現在、この言語を話す者は一人もいない。文献も残っているわけではないので、子孫の言葉から遡って、こんな言葉だっただろうという推測がなされているだけだ。
インド・ヨーロッパ祖語」より引用



おい! 煙に巻く気満々じゃねえかYO!!!

アガサ思うに、たぶんアサイラム社に依頼された脚本家の人が、思いついたのではないでしょうか。 誰も知らなくて、確認もとれない言葉をね! アイデア一本勝負!!


という訳で、『パラノーマル・アクティビティ』の類似品なので、間違って手にとると痛い目に遭う可能性が大だった『パラノーマル・エンティティ』なのですが、そもそも『パラノーマル・アクティビティ』自体が自由奔放な映画でしたので、仮に見間違っても大したダメージは食らわない様な気がしますし、どっちがどっちか判らない時は、この際どっちでもいいのではないでしょうか。 
なに? 投げやりすぎる? よしわかった!じゃあ、「おっぱいが出てくる方がエンティティ」で「おっぱいが出ない方がアクティビティ」ってコトで! みなさんの健闘を祈ります!!


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『パラノーマル・アクティビティ2』

2011年02月25日
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ハイパー鍋エンターテインメント。


あらすじ・・・
某月某日。 出産を終えたクリスティと生まれたての息子ハンターが、産後の肥立ちもよく産院から帰宅。

一年後。  家族が外出中に、家の中が荒らされるという事件が発生。

某月某日。 世帯主・ダニエルの提案により、空き巣対策として家中に監視カメラが取り付けられる。

某月某日。 鍋が揺れる。

某月某日。 乳母がんばる。

某月某日。 乳母解雇さる。

某月某日。 犬が吠える。

某月某日。 鍋が落ちる。

某月某日。 ハンターが歩く。

某月某日・夜。 犬が失神する。

同日・夜中。  クリスティが転ぶ。

某月某日。 おもちゃの汽車が鳴る。

某月某日。 投げの名人がふたたび現われる。


<おまけ>
上映後。  「待望の第3作は今秋堂々ロードショー」のアナウンスに場内がどよめく。


と言う訳で、上映前に「本編は、エンドクレジット終了後に衝撃の真相が明らかになりますので、本編終了後も席をお立ちにならないようお願いいたします」とのテロップが映し出されるんだけど全然衝撃の真相じゃないので早めにお手洗いに行っても大丈夫ですよ!とばかりにいきなり大ネタバレしてしまいましたが、全然後悔していません。こんにちは、アガサです。

約130万円の元手で90億以上稼いだ、映画界のわらしべ長者こと『パラノーマル・アクティビティ』。
公開当時、かのスピルバーグが「リメイク無理!」と言ったとか言わないとかで話題となっておりましたが、実はその言葉のあと、「でもさー、リメイクが無理なら、続編を作ればいいんじゃねえの?」と付け足したのではなかろうか、そんなロマンティックな夢想な止まらなくなる程、派手に増殖し続ける“パラアク関連作品”のみなさま。
第1作目公開直後から、(大方の予想通り)雨後の筍のように作られてきたそれらの作品の中で、“パラノーマル”の部分だけを頂戴した擬似タイトルの方はさておき、正規の続編の方がいささかわかりづらい展開となっておりましてですね。
・ アメリカ版1作目(事件発生)

・ 日本版2作目(後日談)

・ アメリカ版2作目(前日談)
という具合に、時間枠が前に行ったり後ろに下がったりあっちゃこっちゃしてしまいますので、なんかもうイラっとしますよね! 正直ベースで!
でまぁ、やみくもにイライラしていてもしょうがないので、今回は“現段階で公開済みの3作”を簡潔にまとめてみようと思います。
いいですか。 
早口で言いますので聞き漏らさないように気をつけてくださいね。
いきますよ。






【これまでのまとめ】 悪魔が地味な嫌がらせをする。

はい、どうですか!
ここはひとつ、これで刀を納めて頂けないでしょうかね! アガサからのお願い!
ていうか、これだけ押さえておけば大概の事はなんとかなりますよ。だいじょうぶ!いい薬です!



さて、日本版第二章を経て、このアメリカ版パート2まで辿り着かれた方というのは、きっと大前提として第1作目のことがキライじゃない方が殆どだと思いますので、いまさら改めて書く必要もないのですが、(※一応それ以外の「観ようかな~どうしようかな~」という方もいらっしゃるかもしれませんので書いておきますと)本作には、前2作で描かれた以上のことは何も起こりません。
よく言えば“お約束の踏襲”、悪く言えば“勢いだけで作った類似品”。
ですので、“「DA.YO.NE」は好きだったけど「DA.GA.NE」辺りになるともうついて行けない。ギリで「SO.YA.NA」までかなぁ・・”というような方にはあまりお薦め出来ないと思います。 

で、第1作目に大いに恐怖し、続く第二章にも好意を抱いたアガサなのですが、今回の第3弾はさすがに「あちゃー・・」と心の中で呟いてしまいました。
劇場をあとにする足取りが重いの重くないのと。

このシリーズを(今度は真面目に)簡潔にまとめると、パート1は
“都合のいい所を映す”
作品だったと思うのですよね。
で、今回のパート2は、
“都合の悪い所は映さない”
作品だったのではないか、と。
結果だけ見ると大差は無いのかもしれませんが、受ける印象は随分違ってくるのですよコレ不思議なことに。

例えばパート1は、固定カメラの前でばかり怪奇現象が起こり、固定カメラめがけてアレが飛んでくる。
対して今回は、
固定カメラに、ベッドの柵を垂直に滑り上がる(眠ったままの)赤ちゃんの姿が映る・・・  んだけど、別視点のカメラに切り替わると既に赤ちゃんはベッドの下を普通に歩いてる。
固定カメラに、フレーム外に向けて激しく吠えまくる犬が映り、犬はそのままフレームアウトして悲痛な叫び声を上げる・・・  んだけど、別視点のカメラに切り替わると怪我もなく「気絶している」とだけ説明される。
固定カメラに、邪悪な存在によって家の外に締め出された長女の姿が映る・・・  んだけど屋外に設置されたカメラは長女のその後を映さない。
固定カメラに、階段から引きずり下ろされる妻の姿が映り、妻はそのまま地下室に引っ張り込まれる。しばらくして、生気の無い顔で地下室から歩き出る妻の姿が再び固定カメラに映し出される・・・  んだけど、別視点のカメラに切り替わらないまま、妻は「様子がおかしくなった」とだけ説明される。

1作目になかった程の、(赤ちゃんや犬を使った)衝撃展開があるにも関わらず、その直後を映さないので観客の頭に中にはショックや恐怖ではなく「?」だけが残ってしまう。
いや、映さないんじゃなくて、映せないのか。
赤ちゃんの例で言うと、「寝たままの赤ちゃんがするすると柵を滑って行く」映像を観たら、当然「柵の頂上からどうやって降りるのか」と思う訳ですよね。もしかしたら「落っこちちゃう?!」んじゃないか、「死んじゃう!!」んじゃないか、と。 はい、恐怖!
しかし、赤ちゃんは元気いっぱいベッドの下を歩きまわる。 階段を器用にトコトコと降り、台所を徘徊して、またベッドの近くまでよちよち歩いて戻る。 はい、すこやか赤ちゃん!ノー恐怖!!
ここで赤ちゃんを死なせる訳にはいかない(展開上)ので、都合の悪い所は映せないんですよね。 

都合のいい所が映った映像は、その人のツボにさえ嵌れば充分な恐怖を感じさせてくれます。(あくまでツボにはまった人ですよ。その映像自体がウソ臭いからキライ、という人は別ですよ)
しかし、都合の悪い所を映さない映像は、冷え冷えとした気持ちと微かな失笑しか生み出さない。
何故もっと出来る事を出来る範囲でしなかったのか。
続編だからってカメラを増やせばいいってもんじゃないじゃないか。
日本のオリジナル展開に無い要素・・と 言 え ば ! とばかりに動物と赤ちゃん出すとか安いにも程があるじゃないか。
そんな疑問と憤りが混じりあった、複雑な心境で鑑賞していたアガサ。

ほんとにね。

複雑ですよね。

そんな粗ばっかりな続編なのに、椅子から飛び上がる程怖がってしまった自分を思うとね!


もうね。 なんやねん、と。 脇汗が止まらんわ、と。


オカルト方面一直線、ともならず、相も変わらずゆるーい怪奇現象を繰り広げた結果、新たな謎だけを残して終わってしまった本作。
でもね、やっぱり怖いものは怖いんですよね。 急に大きい音を出されるとね!(そういうトコが前回嫌われた原因なんだろうけども)  少しだけ開いたドアの隙間から、何が出るかな出ないかな?とか、 真っ暗な部屋をハンディカメラのナイトショット機能だけを頼りに進む時の不安感とか、 なんというか、お化け屋敷感覚で観るとやっぱり怖かったです。 すみません、心のハードル低くてすみません。

ということで、今回もまた賛否を醸し出しそうな内容だった訳ですが、きっと前作に失望した方は観ないでしょうし、前作を気に入った方は今回も「はい!ブン投げキタ━━━━(゚∀゚)━━━━! 」と大らかな気持ちでお約束の数々を楽しまれることでしょうから、誰も傷付かずに済んでいいのではないでしょうか。
ちなみに、「今秋ロードショー!」とアナウンスされた続編についてですが、アガサはまた観に行きますよ。
もちろん行くね。 ていうか、行かないっていう選択肢はないね!
オレは『SAW』も最後まで見届けた女だぜ・・・!(キリッ)

もしも第4弾も劇場で鑑賞されるご予定の方がおられましたら、是非一緒に「ブン投げやっぱりキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !」と盛り上がりましょう!
たぶん3Dで飛び出すと思うよ!!



-追記-

おなべ
(※ 風も吹いていないのに揺れる、鍋のみなさん。 突如落ちる鍋!元の位置に戻される鍋!再び落ちる鍋! もう一時たりとも鍋から目が離せない・・! これはまさに、ハイパー鍋エンターテインメント!!)

(※ って思えば腹も立たないって!どんまいどんまい!)



関連感想・・ 『パラノーマル・アクティビティ』(アメリカ版第1作目)
       『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』(日本版第2作目)

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『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』

2010年11月25日
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異種格闘ホラー。

※ 以下、あけっぴろげな内容になっております。 要するにネタバレです。


あらすじ・・・
山野幸一の受難は、アメリカ旅行中に両足を複雑骨折してしまった姉・春花が帰国した夜から始まった。
まずは、姉の部屋のベッドサイドに置いていた車椅子が、眠っている間に移動。
すわ幽霊か、とばかりに、部屋の隅に盛り塩をすれば、眠っている間に山が崩され巻き散らかされてしまう。
ビデオカメラに興味があり、何台ものカメラを持っていた幸一は、春花の部屋に監視用のカメラを設置。 猛烈に反対する春花を説得し、もう一晩だけだからとカメラを回すことに。
翌朝、カメラには明らかな不審音が残されていたものの、春花は頑なに撮影続行を拒絶。
決定的な映像を期待し、撮影を希望する幸一と春花が言い争いをしていたその時、テーブルの上のガラスコップが突然激しく砕け散る。
予想を上回る怪奇現象に怯えはじめた春花は態度を軟化させ、幸一は希望通り撮影を続行させるのだが、夜中の怪奇現象は収まるどころかどんどんヒートアップし・・・。


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はい、と言う訳で、先週から公開が始まった新作ホラー『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』を観て来ましたよ。
超低予算で作られ、超高収益を叩き出したという話題作『パラノーマル・アクティビティ』の正式な続編であり、なおかつアメリカ製ではなく完全日本製という、ちょっぴり変わった作品です。

登場する男女は、 “恋人同士“ ではなく “姉と弟” と言う、より濃密な関係に変更され、家に閉じ篭らざるを得ない理由づけとしては、 “姉の両足が複雑骨折” という文字通りの足かせを用意。
大学浪人中の弟もまた、単身赴任中の父にかわって姉の面倒を見なければならない為、家に繋がれた状態、と、オバケに襲われる下準備はバッチリ。
その後の展開は、かなりの部分でオリジナルをなぞって作られており、
「ヘンな現象が起こってる」と相談してきたクセに、その原因を突き止める為カメラを設置する事には異様に反対するヒロインや、
回り続けるカメラに収められた「ヴゥーン・・・」というモーター音、
無風なのに舞い上がるカーテン、
何者かにおさわりされるヒロイン、
「ドバーン!!」といきなり開くドア、
顔の部分が割られた写真フレーム、
怖気をなして退散する霊媒師(※本作では霊感少女)などなど、いつか観た光景がアジエンスな登場人物と共に繰り広げられます。

これらの超常現象は、全て姉弟の部屋の入り口のドア(と、その向こうにあることになっている階段)を中心に起こりまして、 “ドアの真向かい” という “うまいこと全てが入り込む位置” に置かれたカメラに余す事無く収められます。 
絶妙です。 まるで “作りこまれた画” のように、まるで “監督が計算した構図が完成するコトを想定して置かれた” かのように置かれたカメラ。 
絶妙です。不自然なくらい絶妙です。 恐怖の根源というのは、 “目に見えないもの” や、 “意図せずに映りこんだもの” に宿ると言われておりますので、100%の力で逆走行しています。 高速道路だったら大事故です。

絶妙なカメラは何気ないシーンでも大活躍。
姉弟が白米をもりもり食べる様ななんてことはない食事の風景も、机の上の丁度2人が収まる位置でキャッチ。 あなたは食事の時にカメラを回しますか? 前の日の煮物が再び食卓に並ぶさまを、自ら後世に残そうと思いますか? このカメラならそれができます、そう、iPhoneな(ry

オリジナルの中盤に、床に巻いた粉についた山羊っぽい足跡から、犯人の正体が “いわゆるひとつのエロイムエッサイム” 系だとわかるシーンがあるのですが、正式な続編である本作でも、その設定はきちんと受け継がれており、というか、姉がアメリカで骨折する原因となったのは、何を隠そうオリジナルのヒロイン・ケイティとの接触事故だったのですよね。
『悪魔を憐れむ歌』方式で春花に乗り移った悪魔が、帰国先の山野家で大暴れしている、というコトに気付いた弟は、錯乱状態の姉の手に十字架を握らせるのですが、ここで悪魔は絶妙なカメラと連携して、抜群のサービス精神を発揮。
弟が部屋を出、姉ひとりになったのを見計らって、部屋の窓ガラスを割りまくり、そのあと十字架を床に滑り落として炎上させる、というド派手なパフォーマンスを、全て1台のカメラのフレームからはみ出さない様やり遂げる悪魔。 よっ!名演出家!

そして、 “どんなことが起きても、決して家から離れない” という一見不自然極まりない不文律が、またぞろ繰り返される様。
まず、序盤の “塩が軽く蹴散らかされる” という段階で「こんな家絶対住みたくない」オーラがビンビンなのですが、「風が吹き飛ばしたんだよ」と気にも留めない姉。 言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信です。
そして、毎夜の怪奇現象に、向こう三軒両隣に響き渡るような叫び声をあげる姉。 なんの嫌がらせですか。 こんな人たちが隣に住んでいたら、布団を叩きながら「ひっこし!ひっこし!」と進言したくなりませんか。 
でもね、なっても出て行かないんですよー。作り手の都合が重視されるこんな世の中じゃ!ポイズン!!

衰弱しきった姉が、ある晩何者かにとり憑かれたようにベランダをうろちょろしていた姿を目の当たりにし、流石の弟も荷物をまとめて出て行く事を決意するのですが、その晩も結局、自宅で睡眠してしまいますしねぇ。 しかも、姉弟別々の部屋で。 うおおい!と。 そこ付き添っとこうよ!と。 彼女いない歴19年はなんの為ですか。 きれいなおねいさんはすきではないのですか。 いやちがう、おまえはすきなはずだ。 解き放て!おまえの煩悩を! そして石原慎太郎に叱られろ!!


そんなこんなで、荷物をまとめるトコまで行ってもなお、引っ越さないという展開まで、オリジナルに沿った内容だった本作は、なんと衝撃のラストまでオリジナルを踏襲。
そうです。 例の「カメラに向かってドガシャーン!!」です。
びっくらかしの技法としては、失笑を招き兼ねない程古臭いやり方を、その後日本版独自の展開を付け加えるとは言え再び繰り返してみせるとは・・・。 
監督の男気に完敗です。

定点カメラに映った映像。 唸りはじめるモーター音。 「ドスン!ドスン!ドスン!」という大音量。 
オーソドックスに進められる物語と、単調なおどろかしの繰り返しは、Jホラーを見慣れていないナイーブな方くらいしか楽しめないと言われてしまうかもしれませんし、お化け屋敷に行く方がよっぽどか恐怖体験できるよ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ということで、アガサの感想を言うと、むちゃくちゃ怖かったです。 

なんなの?オリジナルとほぼ同じ展開なのに手汗が止まらないとかなんなの?こわいよ!ああそうさ!こわいよこんちきしょう!!!



実は、先に書いた色々な “マイナスと思われる要素” は、とある有名人のポッドキャストで前作『パラノーマル・アクティビティ』について語られた“不満点”なのですが。(性格悪くてすみません)
私はこれらの点を、まったくマイナス要素とは思わなかったのですよね。
カメラの位置が不自然すぎるとか、意味の無いトコロを撮り過ぎとか、なんで寝室のドアが開きっぱなしなの?とか、悪霊がカメラサービスし過ぎとか言われても、いやいや、これ映画でしょ?と。(寝室のドアに関しては、誰でも必ず閉めて寝るものだとも限りませんし)
“ドキュメンタリー”ではなく“モキュメンタリー”なわけじゃないですか。 
驚かす為に作られた映画に対して、“驚かすポイントがカメラにきっちり収まりすぎ”って、なんだかもう「うーん」と唸るしかないと言うか。 逆に、肝心なトコが映ってなかったら、「そこ撮らなくてどうするの」って言うんじゃないのかなぁ、と。(本物っぽさを売りにしているとは言え、映画ですからねぇ。映すべきものは映して当然なんじゃないかと)
もちろん、演出が単調で全く恐怖を煽られない、恐怖のツボを刺激されない、と感じるのは人それぞれだと思いますし、正直、アガサも「ちょっとそれは無理があるだろ・・」(何が起きても一向に家を出ようとしないとか)と思った箇所がありました。
しかし、“都合のいいポイントにカメラを置く”ことは、映画として当然なんじゃないかと思いますし、ラストの“ぶん投げシーン”も古臭いとは思いませんでしたよ。 
悪魔と主人公(カメラ)との戦いだった訳ですから、最後にそのカメラを破壊すべく“ぶん投げ”てくるのは、悪魔の勝利宣言のようで、ゾっとしましたけどね。 「おまえら自慢の文明の利器なんて、何の助けにもならねえぞ」ってね。
ま、感じ方は人それぞれで当然なのですが。

それと、POV方式の映画でしょっちゅう槍玉に挙げられる、”いつでもどこでも撮影しすぎ”という点なのですが、これもアガサは“不自然だから面白くない”とは全く思わなくってですね。
突如街中に現われた怪獣や、全速力で懸けてくる感染者、うじゃうじゃと忍び寄るゾンビ、といった “理解を超えた存在”。
主人公が構える無機質な記録媒体は、それらに対する盾であり、共に立ち向かう仲間であり、自らの正気を証明してくれる証人でもあるのではないかと。
誰だって、最前線に立つのは怖いです。 だから、自分の眼の一歩前にカメラのレンズを置くことで、少しでも恐怖を和らげようとするのではないでしょうか。
POVは、彼らの恐怖や戸惑いを追体験出来る、とても効果的な演出だと思いますし、アガサはPOV映画がだいすきです。 そこにいるのはスーパーマンではなく、自分と同じ臆病な普通の人間だから。


オリジナルを「怖くておもしろい」と感じられた方はきっと、さらに親近感の増した舞台設定に満足されるでしょうし、押入れや遺体安置所を使ったクライマックスの“いかにも日本のホラー”な展開は、オリジナルを超えた恐怖を与えてくれるのではないでしょうか。
オリジナルを「単調でつまらない金返せこんちくしょう」と思われた方は、今回もお気に召さないかもしれませんので。あしからず。
アガサはとっても楽しみました。 


― おまけ ―

・ 悪魔に憑依された姉がギクシャクと立つシーンがコントっぽくてちょとだけフイタ。 立ったよ立った!クララが立った!!

・ 悪魔に憑依された姉がみせるカクカク歩きが面白すぎてかなりの量フイタ。 レッツ・リンボー!(リンボーダンスの一歩手前みたいなポーズでした)

・ 姉の部屋で体調を崩した霊感少女の件に、その後全く触れられなかったのが残念でしたよ。 電話くらいしようよ。 ほんで誰か霊能力が強い人紹介してもらおうよ。

・ アガサは“映画だから映して当然”と思っているのでアレなんですが、弟がいつもカメラを回していて、夜中に姉が悲鳴をあげていても真っ先にカメラを構えてから駆けつけるトコロなんかは、きっと“ほーらねー不自然でしょー”と言われてしまうんだろうなぁ、と思いました。 まぁ、確かに、姉の部屋にも自分の部屋にも定点カメラを設置しているのですから、「何も手持ちカメラまで持って行かなくてもいいだろ」とつっこみたくなりましたケドねw

・ そんなアガサも、お祓いシーンまで固定カメラと手持ちカメラで撮っていた弟には、さすがに「おまえそれ神様に怒られるぞ」と思いました。 片手にカメラを持っているせいで、満足に手を合わせることすら出来ていないじゃないか!やい!真面目にやれ! 

・ そのお祓いシーン。 悪魔VS祝詞という異種格闘戦が非常にすてきです。 その前にやっていた盛り塩もそうなんだけど、山羊アタマの悪魔に和風の魔よけって効くのかなぁ。 オラなんだかわくわくしてきたぞ!!

・ 効きませんでした。(お祓いしていた陰陽師さんは直後に死亡)

・ パンフレットが見づらい件。


とかなんとか書きましたが、さすがにこのやり方はそろそろ潮時なんじゃないかとも思います。
同じ作品で何度繰り返しても尚おもしろい、という表現方法ではないですよね。
『SAW』の轍を踏まないよう、来年日本公開予定のパート2くらいで終わらせて頂きたいものですなあ。



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『パラノーマル・アクティビティ』

2010年02月02日
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家が燃えればよかったのに。

あらすじ・・・
ヴゥーンってなって、
ミシッってなって、
ドスンってなって、
ほんでもってドーンってなるんだよ!


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小さな出資で大きく儲ける、という胡散臭い投資ビジネスみたいな謳い文句をそのまま現実のものとしてしまった、21世紀の『ブレアウィッチ』こと 『パラノーマル・アクティビティ』 を観て来たですよ!
願わくば作り手さん(オーレン・ペリ監督)のキャリアまでもが『ブレアウィッチ』の惨劇を繰り返さない事を祈るばかりですが、ま、こればっかりはね!(←やんわりと暴言)

それにしても、早くも鑑賞後の方々の反応がまっぷたつに割れており、しかもどちらかと言うと
「クソつまんねーじゃねえか! 金返せドこんちきしょう!」
という怒りの声の方が多いような気もしないでもないのですが、アガサはすごく楽しめましたよ!これ!


物語は、いたってシンプル。
豪華な一軒家に住む若いカップル。
彼女の方が「あたし、ちっちゃい頃から怪奇現象に悩まされてきたんだよねー」と何度もアピールするので、彼氏は白黒はっきりつけようと高級ビデオカメラを購入。
一番現象が起こりやすいという寝室にセッティングして、動かぬ証拠(彼女の自作自演の現場)を収めようとするのだけれど、彼氏の思惑とは裏腹に、マジもんの心霊現象がばんばん映り込んでしまった!どーうーしーよーうー。

というお話で、一応“マジもん”という点に重きを置いている為、彼女と彼氏の極々自然な日常生活、またの名を「やたらと鬱陶しい乳繰り合い」を織り交ぜつつ、物語は進んで行きます。

アガサ思うんですけどね、まずこの時点で、カチンと来ている方もいらっしゃるのではないか、と。
「お前らのイチャイチャを見る為に、1800円も払ったんじゃねえんだよ」と。
「なんだその豊満バディは」と。
でも大丈夫です!
これ、所詮フィクションですからね!
撮影が終わったら、全然乳繰り合いの「ちち」の字もありませんから。
ていうか多分ミカ役の人もケイティ役の人も(※本作の彼氏彼女)、両方一人身ですもん。
本職は、独身のマタギです。 オレの予想はまず外れない!

で、そのイチャイチャの後、いよいよカメラに心霊現象(超常現象)が映り込み始めるのですが、とにかくケイティ(彼女)の方が嫌がるんですよね、撮られるのを。
まぁ、四六時中ライブな映像をレコーディングしようとするミカ(彼氏)もどうかとは思うのですが、そもそも「超常現象が起きてるですよ!」と自己申告したのはお前じゃないのか、と。
初めてミカにカメラを向けられた時の、あの満更でもない表情をどう説明するつもりなのか、と。
そして、嫌がるわりにはイザとなったら自分で撮影し始めるとか、メチャクチャ前駆姿勢じゃないか、と。
本気でイヤなら、カメラ壊しちゃえばいいじゃない!
もしくはジャパネットにクーリングオフしちゃえばいいじゃない!

そうでないなら、もっと素直になればいい! 

オレの前でくらい、心も体も裸になってしまえ! 時には娼婦のように!!



自分が何を書いてるのか、時々わからなくなってしまいます。


ええと、ミカですね。
その相手のミカなのですけど、こいつがまた行動が支離滅裂だわ、出来る事といったら大気中の二酸化炭素を増やすくらいしか無い、と言う超使えない男でして。
不可思議な現象に怯えるケイティに「オレがお前を守る!」と宣言しつつ、まったく守る気配がないわ、
現われた霊(悪霊?)に悪態をついて怒らせるわ、
落ち込むミカにカメラを向けるわ、
霊媒師さんに「絶対使うな」と言われたウィジャボード(※西洋版こっくりさん)を使うわ、
悪魔祓いを頑として呼ばせないわ、
挙句には、ケイティが持っていた十字架を燃やすわ、もうやりたい放題し放題。
あまりにもヒドイので、「もしかしたらコイツ自身が悪魔の僕なんじゃ・・・」と思ってしまいましたよ。
「まさかの『ローズマリーの赤ちゃん』オチだったらどうしよう・・・」と。
ま、いうまでも無く全然違いましたけどね! ていうか、思わないか! めんごめんご!

あと、どうでもいいのですが、ウィジャボードのくだりでミカが使った言い訳がいくらなんでも酷すぎ。
「ウィジャボードなんて絶対買わないって約束したじゃない!」(ケイティ)
「いや、マジで買ってないって!」(ミカ)
「ウソつきなさいよ! じゃそのボードどうしたのよ!」(ケイティ)
「買ってないよ! 借りただけ!」(ミカ)

・ ・ ・ 小 学 生 か よ !


・・まぁ、上記のような微笑ましいエピソードも交えつつ、本作はひたすらひとつのパターンを繰り返してゆくのですよね。
で、きっとその単調な繰り返しもマイナス要素の一つと考えられてしまうであろう、
① 朝
② 昼
③ 夜
④ 深夜に怪奇現象

というパターンなのですが、何気にじわりじわりと気温を上昇させてゆくというか、一度繰り返されるごとに、そのテンションを少しずつ上げて行ってくれまして。
「ボレロ」のように、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、徐々に徐々に荒々しく、自己主張が激しくなってゆく怪奇現象と、精神が不安定になってゆくケイティ、それをボケーっと見ているしかないミカの三つ巴が、ラストでドカーンと爆発する瞬間の緊張感といったらもう、尋常ではありませんでした。
ていうか、あのラストでビックリしなかった人は、心臓の作りが何か特殊なんだと思います。
アガサなんて、劇場で吐きそうになりましたからね!(←心拍数が上がりすぎて)

確かに、毎回同じ構図で始まる怪奇現象は余りにもひねりが無いですし、現象の開始時には必ず低周波音(モーターの低いうねりの様な音)が聞こえ始めますので、「あ、来やがるな」と、心の準備もバッチリ出来てしまいます。
他でもない、登場人物そのものが突っ込んでいたくらいですからねぇ・・・「またか! 毎回毎回ワンパタな登場しやがって!」って。
見も蓋も無いキレ方をしていたミカさん、推定37歳。 ちなみに職業はデイトレーダー。 余談ですが、なんかムカつく。

それはともかく、登場人物ですらキレるのですから、観ていた方の中にも、これらがホラーの仕掛けとして致命的だと感じた方がいらした事と思います。

しかし、ミカにとって「またか!」とは、恐怖の裏返しでもあるのですよね。
ある時はヒタヒタという足音、それが遠慮の無いドスドスという足音に変わり、さらに怒りに任せてたたきつけたドアの音が加わり、まわし続ける文明の利器(高性能カメラ)を嘲笑うかのように、何者かの影までが視界を過ぎる。
自分の存在をこれでもかと主張する、見えざる者。
せめてその実体が目に見えれば・・・と思うものの、その願いは聞き入れられないし、きっと聞き入れられない方がマシな程最悪な何者かが待ち受けている事も明白なのです。
ネコが鼠を弄ぶように、ミカたちを追い込んでゆく存在。
そりゃキレたくもなりますよ!
「いい加減に出てこいやー!」って言いたくもなりますって!

アガサは、この繰り返しを観ているうちに、段々そんなミカの気持ちに同化していってしまい、それはもう怖かったのです。
途中あたりからは、低周波音が聞こえてきただけで疲労困憊です。
「またかー!」っなんつって悶えながら。 なんだったらもう、暴れてやってもいいくらいドっと疲れてしまいました。

だいたいねぇ、床に粉を撒く作戦で、見事ゲットした敵の足型が「三本指の獣タイプ」って! 無いよね!それは無い!

え? ヒト・タイプじゃなかったの? みたいな。
え、ごめん、もしかしてビースト系だった? 
ビースト系で低燃費系でビュンビュン系だった? みたいな!


すみません、勢いで文章書いてすみません。


とにかく、思いつく限りの地味な嫌がらせを連日仕掛けてくる“悪魔”は、仏教徒であるアガサにとっても、充分すぎるほど恐怖の存在だったのです。
何故ならそのどれもが、程度はどうあれ、我が家で起こらないとは言い切れない現象であり(ラップ音や何かの気配など)、もしそれが起こると物凄くイヤだからです。
子供みたいな感想ですが、本当にイヤだ。
夜中に、誰もいないのにドアが「ガチャン」って閉まったりとかしたら、ホント万事休すですよ。 
お願い!「ガチャン」だけはマジ勘弁!!

そういう想像が、すんなりと出来てしまう人にはたまらなく恐ろしい映画だと思いますし、ワンパタなところや演技が若干ヌルいところ、展開が「ねえよ!」なところも含めて、監督の“面白い映画を撮ってやるぞ!”という意欲をひしひしと感じられる、とても面白い映画だと思いました。
『ブレアウィッチ』や『ノロイ』と違って、最初から「作り物ですよ」と宣言しておいての映画ですので、これくらいのご都合主義なら長い目で見てあげてもいいのではないかなぁ、と。

惜しむらくは、ヒロインが散々「8歳の時の怪奇現象で家が燃えて・・・」と前フリしていたにも関わらず、“火事”が全く物語に絡んでこなかった点。
せっかくウィジャボードが炎上したり、意味深に暖炉に火をくべたりしていたのになぁ。
なんでも聞くところによると、ラストのやりすぎなオチ(←アガサは好きですけど)はスピルバーグが一枚噛んでいるそうですが、どうせ派手な事を足すんなら、最後に家まるごと燃やしちゃえばよかったのにな!
なんだったら後で、スピルバーグが新しいおうちを建ててあげればいいじゃない。
よっ! 世界長者番付205位!(←2009年度・フォーブス誌調べ) 微妙!微妙長者!(←失礼発言)


という事で、好き嫌いは分かれると思いますが、たまには映画館でこういうビックリ箱みたいな映画をみて、カップルでいちゃつくのもいんじゃないでしょうか。 と、思ってもいない事を書いて今回の感想はおしまいにしたいと思います。
むしろ感想が分かれて別れてしまえ!(←本音)

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