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『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』

2007年05月06日
20070506082936.jpg

リメイクを作りたい方は、見本にして下さい。


ゴールデンウィークも、ついに最終日ですね。
平日となんら変わりない生活を送っていたアガサですが、世間の行楽モードに乗っかり、フラリと近所を散策に出掛けてみました。
そして、普段は決していく事のない、昔ながらのビデオレンタル屋(ビデオと言うところがミソ)を覗いてみた所、なんと凄い物を発掘してしまいました!

まずは
『ブレインデッド』。
これはまぁいいとして
もう一本が
『ピーターの悪魔の女医さん』 !!!

出 た ! !

有名すぎるほど有名な、あの悪名高き『ピーターの悪魔の女医さん』。
ホラーファン=異常者という方程式を、マスコミに植えつけた元凶・宮崎勤の部屋にあったと言う、例のアレです。
どこのレンタル屋にも置いていない、この恐るべき作品が、我が家の近所に存在しようとは・・・。
うーん・・・。
さすが、昭和の香りをそのまま残すレンタル屋さんですね。
ホラー規制の魔手も、ここまでは届いていないようです。

・・・まぁ、だからといって借りる勇気は無いのですけど。
『ブレインデッド』は近日中に会員登録して借りて来ようと思います。

そんなこんなで、無事ゴールデンウィークを満喫(?)したアガサ。
満喫ついでに、今日はゾンビの父・ロメロの名作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(以下NOTLD)』を特殊メイクの父・トム・サビーニがメガフォンを執りリメイクした、『NOTLD/死霊創世記』を鑑賞です。

あらすじ・・・
お調子者の兄・ジョニーと、母親の墓参りをしていたバーバラ。
しかし、静かな墓場に突如現れた、不気味な老人。
いきなりバーバラに襲いかかったその老人を、阻止しようとしたジョニーは、墓石に頭を打ち付けて死亡してしまいます。
恐れ慄いて、その場から逃げ出すバーバラ。
目に飛び込んできた一軒家に助けを求めて駆け込んだバーバラは、その家の中でも同じ様に不気味な目をした人間たちに遭遇します。

一体この人間たちは何者なのでしょうか。
生きているのでしょうか? 死んでいるのでしょうか?
体を撃ち抜かれても動くとは、これいかに?
生きているけど死んだ様に動いているのか?
死んだ様に動くと言うのは、日本語としてどうなのか?
と、堂々巡りのいい旅夢気分状態だったバーバラ。

同じく車で逃げ込んできた黒人男性・ベンや、家の地下に隠れていたクーパー一家と若いカップルたちの総勢7人による、生き残りをかけた闘いが始まろうとしていました・・・。


言わずもがなの、ゾンビ映画のオリジン『NOTLD』と、殆ど同じストーリー。
ゾンビの基本条件である、
● ノロノロ動く
● 頭を撃たないと倒せない
● 齧られたら感染する
● 人を喰らう

をキッチリと踏まえた上で、オリジナルでは白塗りに毛が生えた程度だったゾンビメイクは格段にスケールアップ。
古典的「キャーキャーメソメソ」だったヒロインは、リプリー並の闘うお姉ちゃんに。
嫌味なキャラはより嫌味で姑息に。
人間の嫌らしさ(醜さ)はよりダイレクトに。

如何せんオリジナルは68年製作ですので、今観るとメイクや特撮に物足りなさを感じるのもこれ事実。
そこで、そんな物足りなさは上手に補い、ストーリーの基本は手をつけ無い謙虚さ。
いくら御大ロメロが直接絡んでいたとは言え、全くと言っていい程そのまんまなストーリー展開ですので、オリジナル大好き人間にも大満足な仕上がりです。

とにかくもう全ての面に於いて、オリジナルの良さはそのままに、今の観客にも満足出来る、とても優れたリメイクだと言えるでしょう。
いいえ。 この際ですので言い切っちゃいます。

『死霊創世記』、最高!!

「作品をテンポアップするのなら、ゾンビも機敏にすればいい」
と言う安直なリメイクに走った何処かのアホウは、コレを観てもう一回出直した方がいいのではないでしょうか。

この作品で、見事“闘うヒロイン”のお手本となるに相応しい、高成長を披露してくれたバーバラが目を付けたのは、まさにそのゾンビモノのキモである、
ゾンビはノロマ
と言う点でした。
窓から冷静に、家に群がるゾンビたちを見て、
「あのスピードなら普通に歩いても逃げ通せるわ」
と分析したバーバラ。
他のアホな男共は、
やれ「とりあえずバリケードだ」
だの
やれ「地下に篭れば安全だ」
だのと、ホラーの鉄則である“逃げ場を無くす方向”ばかりをチョイスしては、
「俺の案がいい」 「いんや俺の案だ」 「にゃにおぅ?!」 「やるか?」 「やんのか?」 「上等だコンニャロー!」
と、バカ丸出しの内部抗争に明け暮れます。

これが人間の愚かさだ。  と言うロメロのメッセージは、自分の奥底にある本性を抉り出される様で居た堪れない事この上なし。
家の外にウジャウジャ集まる、生ける屍たちに目もくれず、我を通す為に小競り合いを繰り返す男共。
そして、なんとか家から脱出して、自警団に助けられたバーバラが、一夜明けて目にしたものは、無事ゾンビ掃討に成功し、捕らえたゾンビをオモチャ代わりにしてなぶり殺しにする人間たちの姿でした。

ゾンビ映画(ロメロの)の本当の恐ろしさは、この“人間の本性”なのだという事を、改めて見せ付けてくれるラスト。
オリジナルよりもさらにハッキリと、人間たちが元人間たちを弄ぶ様が描かれており、それを見たバーバラが苦々しく呟く
「私たち人間は、奴らと同類なのね」
と言う言葉は、私たちの胸に突き刺さる事でしょう。

ロメロの魂がそのままに込められ、申し分ない特殊メイクも堪能できる本作は、オリジナルと合わせてゾンビモノの名作と呼ぶに相応しい作品なのではないでしょうか。
並みの人間ドラマより、よっぽどか深く考えさせられる逸品でした。
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『バタリアン5』

2007年04月06日
20070405211244.jpg  映画史上初! ゾンビねずみ出現!!


先日、“アガサ更正プログラム”と題して、爽やか癒し映画を立て続けに鑑賞してみたアガサだったのですが、 『ハチミツとクローバー』 を返しに行ったレンタル屋で、気が付いたら 『バタリアン5』 を手に握り締めてレジの前に立っていました。

「1週間レンタルでよろしかったでしょうか?」

「いや。 明日で。」

うんうん、そうだね。
どう言えば今のこの状態を言い表す事が出来るかなぁ。
こう言ったらいいのかなぁ。
やっぱ好っきゃねんやしきたかじん)

『ハチクロ』のお陰で、『TCB』や『ぼっけえ』のえげつない脳内残像も浄化された事ですし、これでまた新たな気持ちでホラーに向き合えると言うものですよ。
もっと来い!!
えげつないの、もっと来いよ!!


20070405214656.jpg 「所詮血塗られた道よ・・」

↑↑アガサ・イメージ図↑↑

さて、そんな性懲りも無いホラー体質の為、どうしても手を出さずには居られなかった『バタリアン5』。

前作の『4』を観ただけで、続く『5』が面白い訳が無いのは重々承知だったのですが、それでも無視するには忍びなかった・・。
だって、タールマンが出るんだもん・・。
と言う訳で、転売されるのを承知でホステスにブランド品をプレゼントする、団塊ジュニアのような気持ちで鑑賞に挑んだ本作。
その一部始終をとくとご覧あれ!!

あらすじ・・・
前作で、最強ゾンビに人体改造されていた自分の両親を秒殺し、何とかゾンビに占拠されたビルから生還したジュリアンは、その後何事も無かったように大学に進学し、恋人や友人達とパーティー三昧の日々を送っていました。

そんなある日、叔父のチャーリー死亡の一報が入った為、叔父さんの遺品の整理をしに叔父さんの家に向かったジュリアンは、屋根裏で奇妙なドラム缶を見つけます。
とりあえず中身が知りたかったジュリアンは、科学の知識が豊富なパーティ仲間のコーディにドラム缶を託すのでした。
ところがどっこい、コーディはその中身が「ハイになれる」物質だと判るや否や、徹夜で液体をカプセルに詰め込み、朝一で構内のドラッグディーラーに売りつけてしまいます。

呑気に朝寝を決め込んでいたジュリアンをよそに、“Z”と名付けられたそのドラッグは、構内で爆発的な売れ行きを記録。
その日の晩に予定されていたパーティに備えて、あっちでもこっちでもラリって涎を垂らす大学生たち。

・・・授業は?

登校したら学校中ヤク中だらけだったジュリアンは、あわててコーディの元に駆けつけ、精製されたドラッグと半分くらい空になったドラム缶を取り戻しますが、すでに時遅し。
ゾンビ化した学生達がポロポロ現れ始め、旧友の後頭部にかじりついてしまいました。
しかし、そんな弱り果てたジュリアンたちの前に、颯爽と現れた黒服の2人組。
インターポールから派遣されて来たと言うその男たちは、あっという間に構内のゾンビを処分し、ジュリアンが持ち出したドラム缶とその中身の危険性を説くのでした。

やっと事の重大さに気付いたジュリアンたちは、“Z”が大量にばら撒かれている筈のパーティー会場に駆けつけます。

そこでジュリアンたちが目にしたのは、ハイになって踊り狂う若者と、その若者に混じって脳ミソにかじりつくゾンビの姿でした。

今、恐怖の一夜が始まろうとしていた・・・。


やられましたね。
まんまと質屋に持って行かれちゃいました。私があげたロレックスは。
とにかく、ツッコミどころが満載過ぎて、逆にツッコムのもダルくなってしまう様な、低~いクオリティ。

主人公のジュリアン、友人のコーディとジュリアンは、『4』からの続投のようなのですが、正直『4』の記憶なんて、アガサの中には欠片も残っておりません。
と言う事で、
はじめまして、ジュリアン。
はじめまして、その他の愉快な仲間たち。


そして、今回ゾンビ(バタリアン)を相手に大活躍するのが、自称インターポールのお二方。
イタリア人とロシア人のコンビが、黒服に身を包み、くだらないお喋りを交えながら、バッタバッタとゾンビたちを仕留めて行きます。

(私が)普通の状態だったなら、鼻で笑うこともなかったような、おサムい事この上ないコンビなのですが、なにせ本編がそれ以上に厳寒状態ですので、そんなコンビですら愛しいと思えてくるからアラ不思議。
バズーカ砲で、ゾンビに襲われた車を爆破するシーンなどは、不覚にもちょっと笑ってしまいました。

まぁ、どれだけ笑えた所で、この作品の評価が上がる事は無いと思いますが。

ホントにもう、誰がこんなモノにGOサインを出したのか、責任の所在は明らかにしておいた方が今後の為だと思います。
低予算の続編ホラーの鉄則として、おっぱい姉ちゃんのサービスショットだけは無意味にてんこ盛りだったのですが、そのサービスも本編の前半に集中してしまい、後半の大パーティシーンでは、わずかな乳が垣間見えるだけ。
もっぱら頭蓋骨をガリガリ齧るゾンビたちに、時間配分がなされているのですが、そのショットも同じアングルばかりなので、途中からは「またか」と言う空気になってしまいます。

お色気もダメ、脳ミソもダメ、お笑い要素もダメ、ストーリーは(言うまでも無く)もっとダメ。
こうなると私たちは、タールマン以外に何を楽しめばいいのか?

その答えが、ストーリーの中盤に突如現れました。
実験用ねずみのスティンキー君です。
他のねずみと違って、“秀才”のスティンキー君。
ドラム缶の中身を調べる為、ジュリアンの恋人が缶から抜き出した液を実験用ねずみにのませたせいで、秀才ねずみのスティンキー君がゾンビねずみになっちゃいました。

20070405210705.jpg  ←ゾンビねずみ・・予想図


普通のゾンビやゾンビ犬はお馴染みですが、ゾンビねずみ(しかも秀才)だなんて・・・!
なんて斬新なアイディアなのでしょう!
きっと自慢の知能を活かして、被害拡大に一役も二役も買ってくれるに違いありません!!

今回の『5』は、タールマンゾンビねずみの2枚看板でキ・マ・リ!!

・・しかし、そんな期待に胸を膨らませていたのですが、スティンキー君が成し遂げた事は結局、「檻をこじ開けた」た事と「手に噛み付いた」事だけだったのでした。

知能・・、関係無いし!!

しかも、スティンキー君も他の凡才ねずみたちも、常にフレームアウトしているので、ゾンビ化を感じられるのはガタガタと檻を揺らす音と、それを見て恐れ慄くヒロインの表情のみ。
そして、たまに画面にチラリと映った姿は、100%普通のねずみ。

そこは、スタン・ウィンストンか誰かに頼もうよ・・

映画のほうは、ゾンビねずみ君がまんまと逃げ出しても、何の支障も無く進んで行きます。

あっちこっちで脳ミソをポリカリ齧られ、何のひねりも無く死んでゆく若者たち。
まぁ、ヤク中ばっかなので、大して同情心も湧きませんが。
だいたい、脳ミソを心の底から欲して止まないゾンビたちなのに、どいつもこいつも後頭部一齧りだけで次の犠牲者に向かうって、一体どういう事なのか?

お母さんは、そんな勿体無い食べ方を教えたつもりはありませんよ!!
(まぁ、お母さんじゃないんですが。)

結局最後は、ゾンビだらけで収拾がつかなくなったパーティー会場から、自称インターポールの黒服コンビがアメリカ軍に助けを求める事になります。
飛んでくる米軍のパイロットは、「以前に対処の経験があるから大丈夫」と言っているらしい。
と、いう事は・・・!

アガサの脳裏に蘇る、『1』のラスト・・。
あの望みの無い、無情なエンディングがこの後に待っているんですね!
今まで散々な展開だったけど、最後の最後にオリジナルをリスペクトした、イカシたオチが観られるんですね!!

さあ、どんと来い!
主人公もろとも吹き飛ばしてしまい給え!!

ズババババーン!

核弾頭じゃないんかぃ!!

銃だったんですね。
わざわざ空からヘリで飛んできたのに、銃乱射だったんですね。
で、一通り銃ぶっ放して於いて、結局ミサイルで爆破しちゃうんですね。

・・・弾・・、無駄だよね・・。

なんかもう、色んな事が全てどうでもよくなるような、脱力感タップリな映画でした。
タールマンが出ていなかったら、成立していなかったのは間違いありません。
(出てても成立してないかも)

せめて、ラストで夕陽に向かって歩いてゆくタールマンの肩に、あのゾンビねずみでも乗っかっていたら・・。
そんなカットでもあれば、ニヤリと笑って鑑賞を終える事が出来たかもしれないなぁ・・と思ったアガサなのでした。


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『ウェスト・オブ・ザ・デッド』

2007年03月11日
20070310220643.jpg  荒野のゾンビ!! (パッケージより)



先日、いつものように訪れたTSUTAYAで、棚にズラリと並んだホラータイトルを見ている内に、なんだか思いっきりバカをしでかしたい衝動に駆られました。

何でもいい・・
何か弾けたタイトルは・・・
人を小馬鹿にしたようなタイトルは・・・

その時、私の目に飛び込んできたのが『ウェスト・オブザ・デッド』。

瞬時に人を惹き付ける、小悪魔的なネーミング。
パッケージには「荒野のゾンビ」という殺し文句と、西部劇の保安官の姿をしたゾンビ。

ゾンビが西部劇なのか、西部劇にゾンビなのか?

もうなんだっていいじゃない!!

そして、B級臭さが全面に漂うパッケージの裏を見てみれば、なんと出演にB級の帝王ダニー・トレホの名前があるじゃないですか!
もう、これを借りずに帰ったら女が廃るってモンですよ!
そうですよね? ね?!

と言う訳で、思う存分バカやってしまったアガサのレビュー、堂々開幕です!!

あらすじ・・
1892年、メキシコ・サンタボニータ。
町の実力者ディアスは、とある目的の為町民を一箇所に集め、彼らを皆殺しにします。

1952年、メキシコ・サンタボニータ。
旅行中だったアメリカ人家族は、ガソリン補充と休息の為とある町を訪れます。
しかし、宿の主人は不在。
中に居るのは不気味な女中と老婆のみ。
仕方が無いので勝手に上がり込み宿泊してしまう、厚かましい事ブッシュ並みの一家でしたが、彼らを待ち構えていたのは死の世界から蘇った者たちだったのでした・・。

2005年、同じくサンタボニータ。
恋人アリシアの両親に挨拶する為、メキシコを旅行していたジョスは、道に迷い小さな町に辿り着きます。
そこで彼らは、葬儀の列に突っ込んでしまい、その棺の中からは舌を切られた若き女性が転がり出たからさあ大変。
慌てるジョスは最寄の派出所に駆け込みますが、その警官は何やら怪し気。
車が故障してしまったジョスとアリシアは、修理を待つ間ホテルに一泊する事にしますが、中に居たのは不気味な女中と老婆のみ。
何とか部屋を取った2人はホテルに怪しい気配を感じ取り、念の為親友のタイラーを電話で呼び寄せておきました。
さぁどうする?どうする?
とりあえずエッチな事でもしとく?
ホラーなんだから、危機が近づいた時には乳繰り合っとかないとね!!

一仕事終えた二人は、改めて途方に暮れてみましたが、そこにタイラーと恋人のエリカが到着。
しかし、すぐ逃げればいいのにいきなり寛ぎ始めるタイラーとエリカ。
そうそう。
ホラーには空気が読めないバカップルが、最低1組は居ないとね!

何とか町から抜け出したいジョスは、とりあえず派出所に助けを求めてみますが、そこはもぬけの殻。
どうやら警官もグルだったようです。
拳銃を盗んでホテルに戻ったジョスでしたが、アリシアは何者かに連れ去られた後でした。
どうやら、アリシアを生贄にする事で、ゾンビの復活を阻止する事が出来るらしいのですが、熱血青春野朗のジョスがアリシアを助けた為、またぞろ墓場から腐りかけのご一行が蘇ってしまいました。

ジョスは弾の補充の為、再び派出所に向かう事を決意。
ゾンビからの援護射撃をかって出たアリシアを背に、一目散に走り出すジョス!
アリシアは空に向かって銃をぶっ放します!!

空じゃダメだよ、 ダメだよ空じゃ。相田みつお)(うそ)

どうやらアリシアは、出来ん子ちゃんのようですね。
何の援護も無いまま、奇跡的に派出所に辿り着いたジョスでしたが、そこで待ち構えていたゾンビに、メガマックを喰らうが如くカブリ付かれてしまいました。
負傷した足を引きずりながらも、ホテルの玄関まで帰ったジョスを援護する為、タイラーが果敢にゾンビに立ち向かって一言。

「こっち来んな!!」

・・タイラーのどアホォーー・・・!!

一度でいいから見てみたい、来るなと言えば来ないヤツ。
どうも今晩は、桂歌丸です。


あのねぇ、そんなゾンビだったら、一緒に暮したいですよ私は・・。
言うに事欠いて、「痛い目に遭いたくなかったら、こっちに来んな!」って。
・・タイラー、今夜のヘタレ王はアナタに決まり!


何とかホテルに逃げ込んだジョスとタイラーは、女連中と脱出方法を考えますが、走る事が出来ないジョスを連れて高級外車まで辿り着くのは、かなり困難と思われます。
さぁどうする?どうする?
とりあえずエッチな事でも、もう一回しとく?
タイラーとエリカは、到着してからまだチューすらして無いし、それよりなにより、ホラーなんだから危機が近づいた時には乳繰り合っとかないとね!!


一仕事終えたエリカは、自ら高級外車までダッシュして、ここまで運転してくる事を決意。
何を隠そう、チアリーダーのエリカですから、得意のアクロバットを活かして難なく車に辿り着きました。
しかし、ホテルに前づけされた車に乗り込もうとしたタイラーは、何故か反対側のドアから乗り込もうとした為、あえなくゾンビの餌食に・・。
目の前で恋人を喰われたエリカは、一度はその場を離れたものの、何を思ったか再び現場に引き返し、ドアを開けてタイラーの死体を車に乗せようとした揚句、当然の事ながらゾンビに喰われてしまいました。

殺され要員のバカップルも消え、残された主人公二人。
すでに足を齧られているジョスも、いつゾンビになるか判らない状況下で、アリシアは謎を握っていると思われる女中・マルティアを問いただしてみました。
すると、大して重くも無かった口を開いて、マルティアがこの町の哀しき過去を語り始めたのです。

113年前、サンタボニータで起きた悲劇の真相とは一体・・。


真相はこの際割愛しますので、気になる方は是非その目でご確認下さい。
きっと、知って驚くような真相でない事だけは確かだと思いますので。(←失言)

こんな作品なのに、予想外に名の知れた俳優さん(『マルホランド・ドライヴ』のローラ・ハリングや『愛と青春の旅立ち』のデヴィッド・キース)が出ていて、得したような損したような、複雑な心境でした。

映画が始まって終わるまで、ハプニング無しドンデン返し無しゴアシーンも無しと、一体なにがやりたかったのかサッパリ判らない、非常にヌルイ仕上がりの本作。
特に“1952年”のパートなどは、正直「このくだり・・必要だったのか・・?」と思わずにはいられない中途半端っぷり。
私が思いますには、きっとここが唯一の“おっぱい姉ちゃんの入浴チャンス”だったんでしょう。
おっぱい姉ちゃんは、入浴を済ませた途端ゾンビに喰われてしまいますから、間違い無いのではないでしょうか。

肝心のダニー・トレホはと言いますと、冒頭出て来たっきり何の音沙汰も無く、後はラストまで出て来ません。
彼らしいと言えば彼らしいのかもしれない、扱いの小ささだったのですが、私としてはもう少しゾンビ化したダニー・トレホに活躍して貰いたかったです。

『ウェスト・・』という誘惑度バツグンのタイトルを付けた配給会社の、完全なる勝利で幕を閉じた今回の鑑賞。

「釣れたんじゃない、釣ったんだ。」
と言う、ジェネオン(配給)の担当社員の声が聞こえてきそうな程、完璧に釣り上げられ、貴重な1時間半をまんまとドブに捨てたアガサ・花の30代。

今回の唯一の収穫は、自分のゾンビ好きを再確認出来た事だけだったのかもしれません。

主人公たちを取り囲み、ユラユラとそぞろ歩くゾンビエキストラの皆さん。
私も機会があったら、一度でいいからあのメイクをして、「ウ゛~」とか「ア゛~」とか言いながら闊歩してみたいものです。

それって最高に楽しそうじゃないですか?
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『マスターズ・オブ・ホラー/ゾンビの帰郷』

2006年12月02日
20061202123213.jpg ジョー・ダンテ監督作品


『グレムリン』は、私の人生を変えた一本です。
初めて小学生の時に劇場で見た洋画が、『グレムリン』でした。
世間ではギズモフィーバーが起こり、学校ではギズモグッズを持った女子が、黄色い声で見せあいっこに興じていました。

ちなみに私は、そんな女子たちを尻目に、ノートにストライプの似顔絵をいかに精巧に描くかに、情熱を注いでいたものでした。
20061202125407.jpg ←ストライプ

可愛い気の無い小学生ですね。
まぁ、こんな所で私の非モテの歴史を紐解いていてもなんですので、話を元に戻します。

80年代はキラ星の如く輝いていたジョー・ダンテでしたが、何故か90年代以降今ひとつパっとしませんでした。
何がいけなかったのでしょうか?
CGが肌に合わなかったのでしょうか?

そんな、すっかりあの人は今状態になっていたジョー・ダンテの『ゾンビの帰郷』。
素晴らしい出来映えになっています。

あらすじ
大統領選を控えたアメリカ。
大義無き戦争で、多くの若い兵士達の命が失われている中、戦争を始めた現大統領への批判も少なからず聴こえていました。
そんな中テレビの討論会で、自分の息子を戦争で失った母親が、大統領の選挙顧問であるデイビッドに問いかけます。
「私の息子は、何故死んだのでしょうか?」
戦争への非難と受け取れるこの質問に、デイビッドはいかにも心を打たれたような表情でこう言い返します。
「私の願いが叶うなら、息子さんに帰ってきて貰いたい。 そうすれば自分の犠牲が崇高な物だと、証言してくれるだろうから。」
はたから聞くと、これ以上ないほど的を得ない返答ですが、大統領陣営は大喜びです。
早速このフレーズをスピーチにも取り込み、“死人にくちなし”を良い事に、選挙を正当化すべく張り切っていました。

ところがその頃、戦争の犠牲者の棺を保管する格納庫で、信じられない出来事が起ころうとしていました。
永遠の眠りについていた筈の兵士たちが、次々と起き上がり、ある場所を目指してヨロヨロと歩き始めたのです。
その場所とは・・・ 投票所。
殆どの兵士が腐乱して話せない中、ハッキリと喋る事の出来る死体がテレビカメラに向かって話しかけます。
「俺たちは大統領選に投票をする為に帰ってきた。 意味の無い戦争を止められる者を大統領にする為に。」

マズいです。
この上なくナズい状況に陥った、選挙事務所の面々。
とりあえずゾンビ兵士たちを、“衛生上の問題”の為捕獲する事にしますが、世論は黙ってはいません。
日に日に劣勢化してくる、現大統領の勝率。
一方そんな状況を前に、「帰ってきて」と最初に言ってしまっていたデイビッドは、苦悩を強いられていました。
彼の兄もまた、ベトナム戦争で尊い犠牲となっていたからです。
兄の死は、犬死ではなかったのか・・?
自分達のやっている事は、正しいと言えるのか・・?
そしてデイビッドは、母の口から信じられない兄と自分の秘密を聞かされる事になります。

そして、追い詰められた選挙事務所は、ゾンビ兵士の投票を認める事にします。
しかし、その裏には、卑怯な作戦が隠されていたのです。
大統領選の行方は・・・?
ゾンビ兵士達の想いは報われるのでしょうか・・?


ゾンビと言われただけで、ロマンチックが止まらないホラーファンの心を、鷲掴みにするタイトル。
判ってらっしゃる。
日本の配給会社の方々は、そこのところをよぉーく判ってらっしゃるのですね。
しかし、この作品のゾンビたちは、脳みそを欲しがりもしなければ腸を引きちぎったりもしません。
投票所に行きたい。
ただそれだけなのです。
そのかわり、頭を吹き飛ばされても死にません。
細切れにされても動きます。
バタリアン風ゾンビな訳ですね。

と言う訳で、選挙事務所の面々は大いに困ってしまう事になります。
特に害のないゾンビ兵士は、むしろヒーローですから。

“マスターズ・オブ・ホラー”なので、ゾンビモノと銘打ってはいますが、作品の中身は果てしなくシリアスで、これでもかと言うほど政治批判満載の本作。
反戦活動家をののしり、大統領陣営に取り入ろうとする女性評論家の車のナンバープレートが「BSH BABY」(ブッシュベイビー?)となっていたり、顔は出てきませんが演説が流れる大統領の声はブッシュにソックリだったり、ゾンビになってまで投票したのにその票が丸々カウントされてなかったり、隅々に行き渡るあからさまなブッシュ批判は、スタッフの誰かgポロニウム210を盛られてもおかしくないような激しさです。
ここがロシアで無くてよかったですね。
しかし、今に限らず、そもそもアメリカと言う物は過去を振り返っても、誰の為か判らないような戦争を仕掛けるのはお手の物だった訳で、この作品でも投票が無効にされていた事を知ったゾンビ兵達の呼び声で、墓場に眠っていた“ベトナム戦争”や“朝鮮戦争”などの殉死者たちが、続々蘇って来ます。

“尊い犠牲”だなんてほざいているのは使った側だけで、死ぬ事に尊いもへったくれも無いのです。
誰もが無念の死を遂げ、誰もが墓石の下で声に出来ない悔しさを抱いている。
正しい戦争なんて無い様に、正しい犠牲なんて無いのです。
そんなストレートなメッセージが、尻尾の先までぎっしり詰まった本作。

こんな作品がきっちり作られるアメリカは、なんと懐が深いのでしょうか。
重ねて言いますが、ここがロシアでなくて本当に良かった。

可愛い気のあるゾンビも素敵な、骨太な反戦映画でした。

・・って、“ホラー”は・・?
『マスターズ・オブ・ホラー』なのに、まだホラー映画を観た気分にならないのはこれいかに・・・?

まぁ・・ 次に期待と言うことで・・・。
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『バタリアン 4』

2006年11月09日
アガサです。

小旅行に行っていました。
帰宅してみると、ハロウィン・ナイトに作った
20061110005045.jpg  カボチャのランタン

に、カビが生えてゾンビみたくなっていました。
20061110005121.jpg  (ロメロ版ジャック・オ・ランタン)


・・・クリスマスまで飾っていようと思っていたのですが・・。
さらば、ジャック・オ・ランタン・・。
とこしえに・・・。


で、そんなメロウな気持ちを吹き飛ばすがごとく、『バタリアン 4』を鑑賞してみました。

今回は、ストーリーを逐一チェック!
 チェルノブイリ原発事故跡地を走る、一台の車。
その中には、アメリカの巨大複合企業・ハイブラテック社のチャーリーが乗っていました。
チャーリーは現地のバイヤーを介して、チェルノブイリに保管してあった、“トライオキシン5(バタリアンの素)”を買占めに来ていたのです。

伝説の男、タールマンが入っていたあのタンクは、なんとチェルノブイリにこっそり隠されていたらしい・・・!
ウクライナの皆さん、ここ、怒っていい所ですよ!
 タンクを運ぼうとしていたバイヤーの一人が、タンクからこぼれていた液に触り、うっかりバタリアンに変身。
もう一人のバイヤーに飛び掛かり、脳みそを要求します。

字幕が「脳みそ~」となっていて、コーヒー吹きそうになりました。
「~」がミソです。
「脳みそ」なだけに「ミソ」。  つまらん!!
 陰気な高校生・ジュリアンは、両親を交通事故で亡くした後、小生意気な弟と共にチャーリーの元で暮していました。
友達にも恵まれ、楽しい学園生活を送っていたジュリアンでしたが、ここ最近は悪夢にうなされ、今ひとつパッとしません。
そこで放課後、仲間たちと一緒にモトクロスで遊んで憂さ晴らしを・・。
しかし、調子に乗ってアクロバティックなジャンプをしていた友人・ジークが、転倒、失神して救急車で運ばれる事態になります。

オッチョコチョイ、ハッカー、自己中、脱ぎ専、などなどキャラの立っている仲間たちに比べて、明らかに役不足気味の主人公・ジュリアン。
勉強も出来ない。
女の子に想いを寄せられても、その元彼に凄まれると「いや、彼女とはただの友達ですから」と、チキン全開。
モトクロスに出掛けても、ジャンプの一つも出来やしない。
何なんだ?お前。 
帰れ帰れ! 故郷に帰って二本足歩行からやり直せ!

 ジークを見舞いに病院にやって来たジュリアンでしたが、すでにジークは亡くなっていると告げられます。
しかし一方、ジークの元カノ・ケイティは、アルバイトしているハイブラテック社にジークが搬送されるのを目撃します。
きな臭い・・!
きな臭いぞ・・!!
そんな結論に達した仲間達は、一致団結してジークを救出に向かう事に。

伯父さんの勤め先に運びこまれたジーク。
で、聞いても教えてくれないからと言って、普段世話になっている伯父さんの会社に、徒党を組んで不法侵入しようとするジュリアン。
人格的にかなり問題ありだと思います。
それに、ジークってすごく高圧的でヤな奴だと思っていたのですが・・。
意外と慕われていた事に、一番ビックリです。
 一方伯父さんは、会社でとある研究を行っていました。
それはバタリアン・ガスを使った、人体再生実験。
実は、ジーク以外にも多くの病人が、実験用に運び込まれ、ゾンビ化されていたのです。

ガラスケースに入れられた片腕に、ガスを注入してほくそえむチャーリー伯父さん。
でも待って。
ホースの繋ぎ目から、ガスがモワモワ漏れ出してるわよ!
明らかに部屋に漂い始める、バタリアン・ガス。
20061110021228.jpg  ←見づらいですが、部屋中結構モクモクです。

ホースの繋ぎ目に、目張りぐらいしとこうよ・・。
 会社に侵入したジュリアン一味は、いきなりゾンビ化したホームレスに遭遇します。
しかし、ラッキーな事に銃を装備していたお陰で、ひるむ事無く撃ち殺し、先に進みます。

今日びの高校生は、ゾンビに出会ったくらいじゃ動揺しないんですね・・。
そして、今回のバタリアンは脳を吹き飛ばされたら死ぬんですね・・。
そして、今回のバタリアンは走らないんですね・・。
 勝手に付いて来ていた、小太りな弟と合流して、なんとかチャーリー伯父さんの研究室に辿り着いた一行でしたが、そこで伯父さんに見つかってしまいます。
開き直ってジークの引渡しを迫るジュリアン達を、伯父さんは研究室の見学に誘います。
様々なゾンビの牢獄を見せられた後、一行はジークを再会。
檻から救出しますが、その際発砲したせいで研究所の警報機が壊れ、あらゆる場所の鍵が一斉に解除され、ゾンビたちが一気に解き放たれます。

さあさあ、脳みそだ~!
あっちでも脳みそ、こっちでも脳みそ。
只今ハイブラテック社に於いて、脳みそ祭り開催中!

懐かしいポリポリ音と共に、頭にかじりつくゾンビたち。
アゴ強すぎじゃないですか?
生きている人間の頭蓋骨って、そんなに簡単に噛み切れるものなんですか?
思い切りの良いスプラッター描写と、丹念に色付けされたゾンビメイクは好感が持てるものの、襲い掛かるアングルがどれも似たり寄ったりな為、段々ダラけてしまうのが惜しい所です。
 チャーリー伯父さんから、交通事故で死んだ筈の両親が、保存されている事を聞いたジュリアンは、友人2人を巻き添えにして、両親の救出に向かいます。
しかし、探し当てた両親の姿を見たジュリアンは唖然・・。
なんと2人は、最強人間兵器に改造されていたのです。

20061110023841.jpg  ←ぼくのおとうさん

20061110023905.jpg  ←ぼくのおかあさん

ちなみに腕にはガトリング砲みたいなシロモノが装着されています。
おかあさんは電動カッターです。
なんでドレッドなのかは聞かないで下さい。
 両親に見切りをつけて、さっさと逃げ出したジュリアン。
しかし、チャーリー伯父さんはそんな両親にバタリアン・ガスを噴射し、覚醒させます。
ついに発動した、最終兵器・両親。
ジュリアンたちは、無事ハイブラテック社から逃げ出す事が出来るのでしょうか?
ゾンビたちの運命は?


ジュリアンの性格づけが雑すぎて、感情移入もへったくれもありません。
両親を失おうと、弟がかじられようと、友人が殺されようと、なんだか眠そうな眼差しでやる気の無い立ち回りをみせるジュリアン。
演じるジョン・キーフは、これがデビューだそうですが、まずこれが最初で最後の映画出演になる事は間違いないでしょうね。
シナリオを選ばないピーター・コヨーテ(『E.T.』の心優しき科学者)の熱演には頭が下がりますが、私ごときが何を下げようと、ピーターさんのキャリアがキワモノ道に分け入って行く事を止める事は出来ないでしょう。

総括するならば、
志しの低い『バイオ・ハザード』
と言った感じでしょうか。
ハッキリ言うと、“バタリアン”を付ける必要性は全く無いです。

そもそも誰一人として、「バタリアン」なんて言ってないし。

なんでも、同時に作られた『バタリアン 5』もあるそうですね。
せめて、字幕ぐらいでは「バタリアンがぁっ!!」とか言おうよ・・ね・・・。
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