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『ゾンビ・ドッグ』

2007年12月17日
ゾンビドッグ


近所のTSUTAYAで、ゾンビ商人に呼び止められました。

奥さん! いいゾンビ入ってるよ! しかも犬、すなわちドッグだよ!

・・その話 ・ ・ ・ のったぁ!!

と言う訳で、またもや阿漕なゾンビ商法にまんまと小銭を持っていかれたアガサだったのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

あらすじ・・・
アニメの脚本家・ミラードは、結構な前から大スランプに陥っていました。
頭をどう捻っても、一行も浮びません。
浮ばないから落ち着かない。
落ち着かないから酒を呑む。
酒を呑むから浮ばない。
堂々巡りです。

ほとんどアル中状態だったミラードは、ある日、飲酒運転の果てに一匹のわんこを轢いてしまいます。
何となく家につれて帰ったものの、腸がはみ出し、瀕死の状態のわんこ。
「ラッキー」というネームプレートをつけていたわんこは、看病の甲斐なくその数日後死去。
しかし、裏庭に掘った穴にわんこを埋め、お清めのつもりで酒を撒いたその時、奇蹟が起こりました。
なんと、わんこが蘇ったのです。

一度は確かに死んだ筈のわんこが生き返った。
すなわち生ける屍。
すなわちゾンビ。
すなわち ゾンビ・ドッグ。

ふ ざ く ん な 


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勿論、皆さんお察しの通り 『ゾンビ・ドッグ』 は邦題です。
原題はわんこの名前をとり 『LUCKY』 となっており、ゾンビのゾの字も入っておりません。
そしてそれはとても正しい事なのです。
なぜならこの作品は、ちっともゾンビじゃないから・・・。

いえ、確かにゾンビはゾンビなのです。
一度死んだ後生き返って人の肉を喰らう。という条件はクリアしていますし、喋るゾンビが過去にいなかった訳でもない。(このわんこも喋ります)
しかし何なのでしょう・・・   この凄まじい程の失望感は・・・。

ゾンビ・ドッグ のくせに、腐食メイクは全く無しのキャワイイわんこのままで、つぶらな瞳で語りかけてくる様が癪に障るのでしょうか。
周りに全くゾンビの輪が広がらない所が、物足りないのでしょうか。
登場人物が揃いも揃ってくたびれた中年ばかりなのが、もの寂しいのでしょうか。
いいえ、きっと画面からゾンビ臭がまったく漂ってこないトコが、なにより許せないのです。

数多のゾンビモノにありがちな、激しい低予算スメルと共に幕を上げる本作。
主人公ミラードは生粋の変態であり、一日の半分以上は妄想世界で過ごしています。
仕事も欲しいがそれより恋人がもっと欲しい!
で、あらゆるツテを総動員して、色んな女性と会ってみた。
でも全くモテなかった。
そっかそっか。 現実世界でモテないんだったら、妄想世界で理想の恋人を作り出せばいいんだ!
そっち側の世界でなら、オレ、最強だもんね!!


と言う事で、脳内でメイキングした恋人・ミスティを相手に「あんなプレイやこんなプレイ」と、変態プレイの限りを尽くしていたミラードでしたが、なんとある日偶然、ミスティに瓜二つな女性と出会ってしまいます。
しかも彼女の名前もミスティ。
わんこの助けもあり、奇跡的に彼女と交際する事になったミラードでしたが、妄想世界の住人にありがちな“現実世界ではチキン野郎”と言う鉄則どおり、リアル・ミスティに手を出す事が出来ません。

仕方なく、今までどおり脳内ミスティ相手に性欲を解消するミラード。
しかし、ある日リアル・ミスティが彼の前から姿を消します。
鬼畜プレイを強いてきた脳内ミスティならまだしも、清い交際を続けてきたリアル・ミスティに逃げられてしまい、ミラードは失意のどん底に。
そしてその失意が怒りに変わった時、ミラードは今までの鬱憤を全て晴らすかのように、あらゆる女性を拉致し、変態プレイの果てに殺して行くのでした。
殺しても殺しても、一向に晴れようとしない気持ち。
ミラードは、自分が唯一本当に愛した女性・ミスティへの愛を再確認し、自らに銃口を向けるのでした・・・。


・・・ね?  ゾンビ関係ないでしょ?

で、わんこはこの間何をしていたのかと言うと、スランプ状態だったミラードにプロットを授け、原稿にチェックを入れ、一躍売れっ子ライターに仕立て上げてくれていました。
才能の無いミラードを、脅したりなだめたりスカしたりしながら育て上げる様は、『ブロードウェイと銃弾』 のチーチさながらです。
まぁ、流石にそれだけではわんこの役割が薄いと思ったのか、中盤からは人も襲っていました。
ミラードの家を訪ねてきた女性を、こっそりたんぱく源にしていたのです。

・・・なんですかねぇ、この「人喰っときゃゾンビだろ」的ななげやり感は。

妄想世界に片足を突っ込む、スランプの脚本家。
悪魔か天使かはたまた妖精か、創作の手助けをするわんこ。
何もかもが少しずつ狂い始め、救いようの無い展開に陥ってしまうストーリーは、どこか観たような感覚はあるものの、決して面白くない訳ではありません。

これが “ゾンビ” で無いのなら・・・。
“ゾンビ・ドッグ” で無かったなら、変態サスペンスとしてそこそこ楽しめたかもしれないものを・・・。
ベンテン・エンタテイメント(配給会社)の奴らめぇ〜・・・(`Д´#) いらん邦題つけやがって

でもまぁ、 “ゾンビ” がついてなきゃ、そもそも借りていなかったのですけどね。
はいはい。 ベンテンはえらいえらい

わんこ好きで、変態プレイが好きな方には永久保存版の一本でしょうが、生粋のゾンビファンの方は、間違ってもカウンターに持って行ってはいけない一本だと思いますので、皆さんはくれぐれもお気をつけ下さい。

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『デッド・フライト』

2007年11月25日
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ホンマ、好っきゃねん。

えー、今に始まった事では無いのですが、最近またもやホラー鑑賞率が上昇中のアガサです。
『バイオハザード』 も 観終わったし、ちょっとゾンビは一休み・・・と思いつつレンタル屋に脚を運んだら、何故か 『デッドフライト』 を片手に帰宅していたという摩訶不思議ワールド。
いっその事お前もゾンビになってしまえ。と世帯主さまに言われそうでドキドキが止まらない晩秋の夕暮れですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

あらすじ・・・
ロサンジェルス発パリ行きのジェット機。
普通のジェットなのに、何故か国家機密レベルのヤヴァイ荷物を積んでいたそうな。
ついでに国際手配中の詐欺師も護送中だったそうな。
ただし、どちらの件も警備にあたっていたのは一人だけだったそうな。

さあさあ、ヤバイ空気が漂って参りましたよ〜!


以下は、あらすじを書くのもバカらしくなってしまう程予想通りの展開ですので、割愛させていただきます。

まぁ要するに、
荷物の中身がゾンビウィルスであっという間に機内がゾンビだらけになってイヤんバカん。
と言うお話です。

凄まじいほどのB級スメルを放つ今作。
なにせ舞台は機内ですので、セットは最小限で済みました。
何度か機外も出てくるのですが、セットが2面しか映らないペンタゴンの一室で、たった3人の役人が「あーだこーだ」言っているだけですので、これまた最小限。
あとは、空撮も撃墜に来る戦闘機も全てCGが何とかしてくれました。
いやぁCG最高。(←棒読み)

しかし、そんな低予算臭を吹き飛ばすほどの張り切りを魅せてくれる皆さんがいます。
それはズバリ、生ける屍のみなさんです。
あ、そうそう。
飛行機の客室の床って、素手で穴が開くんですね。
この歳になるまで知りませんでした。
いやぁ、勉強になるなぁ・・ゾンビ映画って。
で、最初は床下の貨物室に閉じ込められていたゾンビの皆さんは、空腹の余り床に穴を開け、下から乗客を引っ張り込みます。
ちょっとした蟻地獄感覚ですね。
この便利穴を使って、機内のゾンビ率は爆発的に上昇。
あっちでパクリ。 こっちでガブリ。そこはまさにゾンビパラダイス。

で、そんな自由な心を持つゾンビの皆さんを、辛くも生き残った刑事・スッチー・詐欺師・運輸局員の4人が、これまた自由気ままに撃ちまくり。
ええっと・・・ ここ、機内ですから。
弾が無い時には、カセットボンベをくくって簡易爆弾を作り、それでゾンビを爆破。
・・もう一回言っておきますが、ここ機内ですから・・て、まぁもういっか。

床はベニアでしたが壁は防弾仕様だった機内で、ゾンビ&非ゾンビの皆さんがワッショイワッショイ大騒ぎ。
なんだよ・・何か楽しそうだなオイ。

ゾンビファンなら、きっと思わず「おばちゃんもよせてぇ〜」と言いたくなる様な地獄絵巻は、まさに「お金が無いならアイデアを使え」と言う優れた低予算ムービーのお手本の様な、楽しさに溢れています。
ゴテゴテはしていないものの、キチンと塗りこまれたゾンビメイク。
内臓は殆ど出ないものの、その分惜しみなく噴出す血飛沫。
非ロメロ系のアクティブなゾンビも、狭い機内にはピッタリ。

閉所恐怖症の方には全くもってオススメ出来ませんが、ゾンビ好きな方でしたら間違いなく好きになる映画なのではないでしょうか。

以前、今作をオススメ下さったwataruさん、おもろい作品をどうもありがとうございました♪

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『バイオハザード』

2007年11月15日
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困った時には「記憶喪失顔」。 さあ!みんなも修羅場で活用してみよう!!

今さら 『バイオ』 だけどいいじゃない。

今さら 『パート1』 だけどいいじゃない。

今さら 『バイオハザード』 しかも 『1』 だけどいいじゃない・・・

(大オチを解放した上での)あらすじ・・・
おれ、スペンス!
世界に羽ばたく大企業・アンブレラ社に雇われて、特殊部隊員やってます。
相棒のアリスは、女ながらに滅法強い。
そして美しい。
おれたちは夫婦のフリをしながら、(有)ハイブの秘密保全の為、日夜アホな市民団体を追い払っていた。
えー、ちなみに(有)ハイブとは、世間に公表できないヤヴァイ兵器などの開発に勤しむ、アンブレラ社の最高機密組織です。
黒いです。
おれの履歴書、かなり黒いです。
でもまぁいいよね!
世の中金だもんね!
みんなもそうだよね!!


ところがある日、そんなおれと恋女房アリスの密月を邪魔するヤツが現れた。
なんと(有)ハイブの悪事を暴こうと、アホな市民団体のメンバーがアリスに接触を図ったんだ。
しかもアリスはそれに合意。
そして、こっそり(有)ハイブ内から、証拠となる細菌兵器を盗み出す代償に、一つの条件を提示。
徹底的に(有)ハイブをぶっ潰して。
そ ・ そ ・ そうだよね!
そっち側だよね!
やっぱ世の中愛と平和だよね!!
いやおれも最初っからそっちだと思って(以下略)


恋女房アリスと、崇高な思想の持ち主である市民団体様のやり取りを、一部始終盗聴させて頂いたおれは迷う事無く行動に出た。
これしきの事、愛するアリスの手を煩わせるまでもないさ。
(有)ハイブの研究室から細菌兵器を根こそぎ盗み出し、去り際にそのウィルスの一本を部屋にばら撒いてやったさ。
これで(有)ハイブ内の人間は全て皆殺し。
アリスの願いも叶うって算段さ。
なんならこの盗んだ細菌兵器は、どこかの企業に高値で売りつけてもいいかもね。
でもって、おれとアリスはセレブなライフを満喫だ。
それもアリだよね!
世の中愛と金だもんね!
みんなもぶっちゃけそうだよね!!


さて、ウィルスの入ったカバンと共に、無事(有)ハイブから逃げ去ろうとしていたおれだったんだが、最後の最後に予期せぬ事態が訪れた。
(有)ハイブのマザーコンピューターが、緊急時のマニュアルにのっとり、神経ガスを噴気させた為、逃亡中のおれまで一時的な記憶喪失状態に陥ってしまったんだ。
もちろんアリスも同じく。
かくして、おれがやっと記憶を取り戻した頃には、そこらじゅうゾンビだわ、アリスはすっかり武闘派になってるわ、開発中だった“リッカー”という怪物までウロチョロしてるわ、もう何がなんだかさっぱりわからない。
まぁもういいや!
世の中金だけでいいや!
とりあえずおれだけ逃げればいいや!!
愛がなんだ平和がなんだ。
ホント言うと、最初からアリスはタイプじゃなかったんだよね。
どっちかっつったら、もうちょっとポッチャリとした井川遥タイプが(以下略)


という話をアリス目線で描いたのが本作です。
(※ハイブは有限会社ではありません。念の為。)

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只今絶賛公開中の 『バイハザード3』 。
その鑑賞にあたっての、“おさらい企画”第1弾ですが、おさらい指数は極めて低いともっぱらの評判だそうです。(どこで?)
まぁあれですよ。本格的な解説ブログさんとか沢山ありますし・・ねぇ・・。(←若干投げやり)

アガサが初めて「バイオハザード」なるゲームを知ったのは、麗らかな春の日の午後の事でした・・・。(何年前かは省略)
ゾンビがワンサカ出てくる洋館に潜入してとにかく撃ちまくるらしい。ちなみにゾンビ犬も出るらしい。
という最小限の情報を仕入れたアガサは、友人にゲーム一式を借り、早速ゾンビ掃討作戦に着手。
ところが、
主人公プレイヤーを右に動かそうとすれば壁に当たり続け、
ドアを開けようとすればドアノブを掴み損ね続け、
階段を上がろうとすればロビーをグルグル回り続ける、
と操作のコツが全くつかめない。

なぜなんだい? 
そんなにアタイに操作されるのは不本意かい?
グルグル回ってばっかりじゃそのうちバターになっちまうけど、お前さんそれが本望なのかい?


・・・で、バターになったそうな。

めでたしめでたし。(めでたくはない)

とまぁ、燦々たる結果と共に小一時間で「バイオ」人生から脱落したアガサでしたので、映画化となった作品を観ても知ったキャラクターがいるはずは無く、観るもの全てが新鮮な、とても楽しい映画体験となった訳です。

例え、500人が勤める研究所なのに、ゾンビの数が50人程度だったとしても、
主人公・アリス様ご一行が度々ゾンビに追い込まれるのに、次のシーンになるとアッサリ逃げ遂せていたりしても、
シーンが変わるたびに、転がっていた筈の死体があちこちから消えていたとしても、
リッカーの舌が、凄まじい張力に耐えれるミラクル舌だったとしても、まぁいいじゃない・・。


ミラジョボがミニスカでゾンビを蹴り倒しているんだから、それでいいじゃない。

そしてこの1作目は、ミラジョボの他にも「アメリカが誇るミス三白眼」ことミシェル・ファイトガール・ロドリゲスも登場。
記憶が戻りきらないミラジョボをバックアップしてくれています。
まさに女の為の映画ですねぇ。

しかし、それに引き換え男連中ときたら・・・。
何か役に立つ事してましたっけ?
ミラジョボの背後でウロウロしていただけぢゃないですか?
・・あぁ、そういえば「研究所内が寒そうだよ」とか何とか言って、皮ジャンを羽織らせてあげていましたっけ。
まぁ結局ミラジョボ途中で脱いじゃってましたが。
「あちぃよ」って。
「腕、上げにくいよコレって。

使えない事プライスレスですね。男連中。

・・・ともかく、主人公も女、共闘するのも女、敵のボス(というべき存在)もマザーコンピューター、つまり女と、女だらけの101分。
女たるもの武闘派たれ。
と言う小気味いい程直球のメッセージを、あなたもきっと感じる事が出来るはず・・・!

(↑ あくまで予想)

では、次回は 『2』 のおさらい行ってみます。

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『デモンズ’95』

2007年11月08日
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やたらとアンニュイな次世代ゾンビ映画! ここに誕生!! (ってコレ12年前の映画か・・)

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どうもどうも!アガサです。
嫌ホラー家の世帯主さまに、日々冷たい目線を浴びせられながらも頑張って生きてます。
で、その世帯主さまはと言うと大のアメコミファンですので、先日発売された 『怪奇!蜘蛛男、三度現る!』(通称:スパイダーマン3) のコレクターズボックスを手配してあげましたさせて頂きました。
アガサ  「怪奇!蜘蛛男、今日届くよ」
世帯主さま「おお。サンキュー」
ア    「これ、家計から買ったんだからねぇ。私も何か買って欲しいなぁ・・」
世    「そうかそうか。じゃ、クリスマスにはゾンビ3部作を買ってやんよ

えええええええ━━ヽ(゚д゚)ノ━━?!

マヂすか??!!
ロメロがうちにやって来るんスか?!
ホントにホントにいいんスか?

とりあえず世帯主さまが正気に戻らないうちに、アマゾンに手配しておきたいと思います。

では本題に。
『デモンズ’95』あらすじ・・・
オレの名前はフランチェスコ・デラモルテ。
仕事は墓守。
最近オレの縄張りでは、死後7日目の死体が生き返ると言う現象が続いている。
なんでかなぁ。

オレの名前はフランチェスコ・デラモルテ。
母方の苗字はデラモーレ。
超笑える。(←イタリアンジョークらしい ※アガサ註)
墓地で知り合った喪服の未亡人と一目で恋におちたオレは、迷う事無く墓場で運動会。じゃなかった墓場で情事にふけっていた。
ところが、コトの真っ最中に彼女の旦那が生き返り、彼女に襲い掛かってきたんで一同大パニック。
旦那に噛まれた彼女はゾンビになるかもしれず、已む無くオレは、彼女にとどめをさしたんだ・・。

オレの名前はフランチェスコ・デルモンテ。
・・・うそ。  それはケチャップ。
趣味は電話帳集め。
“生涯の恋人”と思っていた喪服の美女を、苦渋の選択で葬ってからというもの、何故かオレの身の回りはスッキリしないんだ。
相変わらず死者は墓から蘇るし。
死神まで目の前に現れるし。
ゾンビは死神の管轄だから手を出すな」ってクレームつけられるし。
だけど「生身の人間だったらいいよ」って言われたので、早速街の悪ガキどもを銃殺してみた。
意外とお咎め無しだった。て言うか、完全犯罪?

オレの名前はフランチェスコ以下省略。
運命の恋ってあるんだね。
墓地で、喪服の美女に生き写しの美女に出会いました。
ブラボー オレ!!
ところが彼女は、他に男が出来たんでそいつと結婚すると言う。
なんじゃそれ!!
憂さ晴らしに出掛けたバーで逆ナンされたオレは、なんとまたまた喪服美女に生き写しの美女と瓜二つな美女に出会いました。(ああややこしい)
その彼女と束の間の暑い夜を楽しむオレ。
ところが彼女は、実はただの金目当ての娼婦だった事が判明。
ムカついたオレは、彼女の家に火を放って逃亡。

オレの名前はフランチェスコ・・・のハズ・・違うのか・・?
殺人&放火で投獄を覚悟していたオレ。
ところが刑事がやって来て言うには、真犯人が捕まったらしい。
何がどうなってるのか、さっぱりわからへん。
とりあえず、その真犯人が収容されている病院に忍び込んだはいいが、なんとそこにいたのは古くからの友人だった。
オレの罪は、彼に横取りされてしまったんだ。
激しく問い詰めるオレを見て彼は一言・・・
「お前は誰だ?」

オレはフランチェスコじゃないのか?
オレは一体誰なんだ?
何故人を殺しても捕まらないんだ?

何もかもイヤになったオレは、相棒・ナギと街を出る決心をした。
車を走らせて、トンネルを抜け、辿り着いたその先にあった風景とは・・?


うーん・・。 夢オチか?コレ。

夢オチではないですか・・・。

じゃ、何オチなんだよ?!(←なぜか逆ギレ)

主人公の前に現れる絶世の美女。
一度死んだ(殺された)彼女は、その後も何度も姿を変えて主人公の前に現れます。
徐々に精神のバランスを崩してゆく主人公・・・。
思わず 『めまい』 や 『未来世紀ブラジル』 を連想してしまう様な迷宮世界meetゾンビ。
結局のトコ、何故死人が蘇るのかも、主人公が正気なのかどうかもよくわからないまま、物語は終わってしまいます。
どこまでが夢で、どこまでが現実だったのか・・・。
もしかすると、全てが幻想の中の出来事だったのかもしれません。


だって死人が生き返る訳ないもんね!(←そこから全否定か)

ギザな台詞と物憂げな表情で、片手間程度にゾンビ退治をしてくださるのはルパート・エヴェレットです。
余談ですが、最近、阿部寛のルパート化が著しいと思うのは私だけでしょうか。
阿部さんまでリアル・ゲイってことは無いでしょうが・・・。
もしもそこまで一緒なら、もうそれは運命でしょうね。(何の?)
それはさておき、ルパート・エヴェレット。
アガサの中では、いまだに 『アナカン』(※アナザー・カントリー)のガイです。
今で言うBLの走りです。
よい子のみんなは観ちゃダメだよ!

『デモンズ’95』 のアンニュイ担当として一人気を吐いているルパート。
彼以外の役者さんが主役だったなら、この作品はここまで「隠れた名店」的存在にはなっていなかったでしょう。
とにかくアンニュイ。
やる事成す事全てアンニュイ。
アンニュイの意味はよく知りませんが、きっとアンニュイ。
死と生、愛と憎の間でフニャリフニャリと苦しむルパートの姿は、
「なんだか支離滅裂なゾンビモノ」

「幻想的で哲学的なゾンビモノ」
勘違い変身させてくれる、不思議なフェロモンに満ち溢れています。
ルパートをブンブン振り回してくれる“運命の女”を演じるアンナ・ファルチも、その美貌・脱ぎっぷり共に文句なし!
他の作品でお見かけしないのが残念なくらいのファムファタールっぷりでした。

いやぁ、地味でしたがなかなか面白い作品だったと思います(*´∀`)b


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『ゾンゲリア』

2007年09月26日
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 いい仕事してまっせ。

何もかもがしたたり、滅多やたらとえじきになり、はらわたがいけにえにされる!!
これぞホラー界の常識・非常識!!


あぁ・・・
もう何がなんだかわからない・・・


・・・わからなくしているのは自分ですか。
ええ、そうですか。

つまり、ホラー界における“ムチャな邦題”に言及したかった訳なのですが、そんな“邦題界”で猛威を奮うもう一つの勢力こそが『〜ゲリア』 モノだったりします。
アガサがきちんと把握しているのは 『サンゲリア』 『ゾンゲリア』 くらいだと思うのですが、なぜだかもっと沢山あるように思えてならないのですよねぇ・・・。

他にあるゲリアもの・・・

ジャンゲリア?

ドンゲリア?

! ・・・フンゲリア!!
(←若干ヤケクソ気味)

あらすじ・・・
小さな小さな田舎町・ポッターズ・ブラフで休暇を楽しんでいた、大都会からの旅人・フレディ(仮名)
田舎町に似合わない美女を発見し、なんだかいい感じになったのも束の間、どこからとも無く現れた村人たちにボッコボコにされ、最終仕上げは人間バーベキュー。
しかし、「もーえろよもえろーよー♪」とばかりに炎上したフレディ(仮名)のご遺体は、回収に来た保安官・ダン葬儀屋・ドッブスの目の前で鮮やかに蘇生&シャウト!
ロックなゾンビだ! イェイ!
(※この時点ではまだゾンビではない)

無事病院に収容されたフレディ(仮名)の本名が判明しないままに、町ではまた新たな犠牲者が発生。
保安官・ダンは、何が起こっているやら訳も判らず右往左往するばかり。
一方、遺体をこよなく愛するマッドな葬儀人・ドッブスは、次から次に運ばれてくる遺体の修復に人生の春を謳歌中。

そんな中、捜査と銘うって無駄にウロウロしていたダンに、フレディ(仮名)が生前宿泊していたホテルの主人が言うには、ダンの嫁・ジャネットが何らかの秘密を知っているとの事・・・。
しかし、チキンなダンにキレられるのが怖くて、単刀直入になんて聞けねえよ・・・夏
そんなこんなで依然ウロウロしている最中、国家公務員の分際で、あろう事か人身事故を起こしてしまったダン
しかし、轢いた筈の男はムックと立ち上がり、何事も無かったかの様に駆け出すではありませんか。
これはもしや、ゾンビ的な、専門用語で言う所のリビングデッド的な現象が起きているのでは・・・?
その後、嫁がパンツをしまっている引き出しから、「ブードゥー教大全集」の本&明らかに儀式仕様の短剣を見つけたダンは、死人のプロフェッショナル・ドッブスのご意見を拝聴しようと訪ねた葬儀社で、衝撃の事実を目の当たりにするのでした・・・。

果たしてポッターズ・ブラフに隠されていた秘密とは・・・?


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傷付いた心を癒すにはまずゾンビ。とばかりに借りてきた本作。
その、どうにもこうにもB級臭い題名からは思いもよらない、ゾクゾクするようなゾンビ・サスペンスでしてちょっと驚きました。
腐ってないけど血色は悪い。
走ってないけど肉も喰らわない。
そんな異色な生ける屍くん達は、作中で何をするのか?
それは、ポッターズ・ブラフに迷い込んだ人々を有無を言わさず町民に勧誘する、ただそれだけなのです。

ただし若干強引かもしれない、その勧誘手順。
ある時は、浜辺で豪快に人間バーベキュー
九死に一生を得ても、注射器を眼球にぶっ刺される
またある時は、藪からスティックにフルボッコ
もしくは、鼻から硫酸を流し込まれ顔面喪失

ありとあらゆる創意工夫により徹底的に破壊された体を、凄腕のマッド葬儀屋に復元して貰う。
その行為こそが、黄泉がえりへの最短コースであり、そうして新たな命を与えられた(要するにゾンビとなった)町民たちは、お日様の下でも臆する事無く堂々と日常生活をエンジョイするのです。

うーん・・・。
これ別に、放っておいてもいいのでは・・?
他の町までゾンビ仲間の勧誘に出かける訳でもなし、たまたま町に迷い込んだ見込みのある人材のみを手にかける。
で、蘇生後の就職先も、子供の転入先だってバッチリ用意してくれるのですから、老後の心配も無い。(老けないか)
団塊世代のみなさま! 
退職後のリ・スタートにポッターズ・ブラフはいかがですか?
ただし、一度死んでいるので、かなりのハイペースでの肉体メンテナンスは必須事項ですが・・・。
まぁそんな些細な事はこの際気になさらずに!

で一応、町民総ゾンビ化現象の仕掛け人であるマッド葬儀人のドッブスさんに、事のきっかけをお聞きしてみました。
そもそもどうして、ゾンビにしちゃおうと思ったのですか?
そりゃアンタ、ゾンビは絶対死なないし、病気も何にも無いからぢゃよ!

・・・て、ゲゲゲのアレかよ・・・Σ(`д´;)

『パラダイム』 のリサ・ブロントがエロいナースに扮して不敵な笑みを浮かべれば、 『エルム街の悪夢』 のロバート・イングランドがそこはかとない胡散臭さを撒き散らす。
ホラーファンが思わず小躍りしてしまう小ネタの宝庫だった本作は、ストーリーもしっかりしており、派手なゾンビの乱舞は無いものの、逆にその静かに迫り来る雰囲気がヒヤっとした恐怖を感じさせてくれる、とても見応えのある作品でした。

それもそのはず、脚本を手懸けたのはあの、ダン・オバノンだから・・・!!

最強だよ・・・
こりゃもう、敵いっこないよ・・・ね・・・゚.+:。(*´∀`)゚.+:。


いやぁ・・・ゾンビモノってヤツはまだまだ奥が深いデスなぁ・・・。

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