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『スーパー!』

2012年01月17日
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※ 今回もネタバレしていますので、ご鑑賞後に読んで頂けると嬉しいです。



あらすじ・・・
性に目覚めれば厳格なクリスチャンである父に折檻され、就学すれば同級生にイジメられ、奇跡的にゲットできた女の子と一緒にプロムに行こうとすればカメラマンに寝取られ、取り立てて誇れるような特技はなく、髪はくせっ毛、顔もブサイク。
かように、屈辱と苦痛にまみれたフランク・ダルボの人生だったが、ある日天から救いの手が差し伸べられた。
彼の前に現れた天使の名前はサラ。
クスリで身を滅ぼした事があるサラは優しく、美しく、フランクの全てを包み込んでくれた。
彼女の存在こそが、暗闇に閉ざされたままだった彼の人生に差し込む唯一の光だった。

しかし、蜜月は、サラの悪癖にぴったりマッチするイケメンドラッグディーラー・ジョックの登場によって、あっけなく幕を閉じる事となる。

光を奪われ、絶望のどん底に叩き込まれたフランク。
その耳元をかすめる、崇高で完美なささやき声。
「今こそ悪に立ち向かうのだ・・ 神がその力を与えてくださることだろう・・・」


フランクは かいでんぱを キャッチした!!

【ヒーローはなぜマスクを被っているのか】
いわゆるアメコミのヒーローの多くは、自分の素顔を隠すため個性的なマスクを着用していますよね。
それはもちろん、世の中の悪人たちに素性をさらす事で発生する様々な危険を回避する為だとは思います。
もしくは、心理学的な知識を持つ人ならば、あのマスクにはまた何か別の意味が込められている事を発見出来るのかもしれません。
しかし、なんの知識も持たない野生児アガサはこう思うね!
ヒーローはみんなちょっとばかしへんたいだからだと!
・・・そうそう、マスクをかぶっていないと興奮しないタイプで・・ってオイ!今沢山のアメコミファンの人を敵に回した気がする・・ッ!!

まぁ、へんたいは言い過ぎかもしれませんが、ちょっとオカシイ人なんだろうな、とは思うのですよね。
日常生活の中で、「えっ」と思う事や「なんじゃコイツ・・」と憤る事は多々あります。
でも、多くの人は自分に出来る範囲の「正義」を行うのが精一杯ですし、また、アガサはそれでいいと思います。
自分の大切な人を守る。それよりも大切な事なんてないと思うからです。
でも、ヒーローは違う! 
ヒーローはけっこうな広範囲で悪を倒す・・・己の信じた「正義」の為なら、たとえ体がボロボロになろうと身内を危険に晒そうと致し方ない・・なぜなら、それがヒーローなのだから!! こえぇー!ヒーローの行き過ぎた「正義観」こえぇー! 
みんなの為であることは確かながら、その一方、どこか「満たされない自分の心の穴を埋める」為であることも否めないヒーローの行い。
そのマスクは、もしかしたら彼らの「正義って言いながら自己満足になっちゃっててゴメン」という罪悪感を包み隠そうとしているのかもしれない・・・ あとやっぱ嗜好の問題かな!


【「神のお告げ」最狂説】
訳もなく、いや、きっと訳はあるのでしょうが、突然「いけすかない奴」を襲い始める人たち。
「いけすかない奴」は、時に個人的な恨みを抱えた相手ではなく、全く縁もゆかりもない人であることもある。
なぜ?  と私たちは思う。特にそれが度を超えた暴力であったり、あまりに大人数に対する仕打ちだったりした時に。
そんな問いに、「神のみ心に従ったのです」って答えられた時のおそろしさね! こえぇー!!神のみ心超こえぇー!!
まだ「腹が立つ事があったからやりました」って言われる方がなんぼかマシですよ! なんとなく「あー、人間なんだなー」という気持ちが湧きますもん。
ところが「神の代理人を仰せつかりました」なんて名乗り始められたりなんかしたら、もう完全にアウトですよ。
「うわぁ・・」ですよ。 
「これは話が通じないタイプのアレやで・・」ってドっと疲れますよ。
自分が人生で受けてきた不当な扱いに対する復讐。
それを「正義」だの「神のみ心」だのにすり替えて正当化する人には、底なしの狂気を感じますね、ぼくは。


【しあわせのものさし】
ちょっと前に、「世界一幸せな国」としてがっつり紹介されていたブータン王国。
あるテレビ番組では、「どれくらい幸せなのか実際に体験してみよう!」というあたまのわるそうな企画を放送。 わざわざ山奥の村に出かけ、やれ電気がないの電話がないのと大騒ぎした挙句、「でも慎ましやかな幸せってのもあるんですよね」とかなり上から目線で締めていましてワチャーという気持ちになってしまったのですが、結局、しあわせのものさしって自分の中にしかないのではないかと思うのですよね。
なにをしあわせと思うか、なにをふしあわせと思うかなんて、所詮自分次第。
同じように100円を拾ったとしても、「超ついてる!」と思う人もいれば「この程度の運しかないんだよね・・」と思う人もいる。
誰かにとって不幸な事が、他の誰かにとっては幸せな事がある。 そういうものなのではないでしょうか。
要は、どんなものさしが持てるか。 
自分の周りに転がっているミクロ単位の出来事をも、大きなしあわせとしてはかれるものさしを持っていれば、きっとその人はとてもしあわせに過ごせるだろうと思います。


【フランクは怪電波をキャッチした!】
本作は、冴えない中年男が愛する妻を寝取ったチンピラに対し制裁を加える、というとっても好感の持てるお話だったのですが、そこに「神の名のもと」に繰り広げられる流血祭りが加わる為、さらに好感度が増してしまいました。
自分の人生に於いて、「逃走犯を追うおまわりさんに協力した」ことと「超美人のサラと結婚できた事」以外はすべて苦痛でしかなかった、と語るフランクは、不当な扱いの源はすべてこの世の中に存在する「悪」のせいなのだ、と思い込みます。
ものさしがガラクタなので、「ダイナーのコックさんだけど立派な一戸建てに住めている」とか「一緒に映画を観に行ける悪友もいる」とか「特に問題なく日々暮らせている」といった恵まれた環境には目もくれません。
そして、「自分のしあわせの象徴」であるサラに捨てられて意気消沈のフランクは、寝る直前に観た宗教バラエティの影響をモロに受けた内容の夢から「これこそは天啓なのだ・・・!」と、ビリビリっと、アレな電波を華麗にキャッチ。
へんたいの象徴である手作りマスク&コスを身にまとい、普段は出来ない乱暴な行為に躊躇することなく手を染めて行きます。
途中、アメコミとセッ○スとバイオレンスが大好きなギャル・リビーとの交流を経て、諸悪の根源であるジョックの巣窟に乗り込むまで、初志貫徹して「狂気」を貫き通すその姿のなんと潔いことか。

そう、アガサは、フランクは最初から最後まで堂々たる狂人だったと思うのです。幼稚な狂人だったと。
テンションがあがると凶暴性に磨きがかかるリビーを見て、多少怖じ気付いたようなそぶりをみせるものの、ターゲットを「おおまかな悪」から「私怨」に絞るのみで、方向性を変える事無く聖戦の準備を始めるフランク。
フランクにとって、「ヤクを購入している主婦の頭上にブロックを落とす」事にも、「行列に割り込んだカップルをレンチで滅多打ちにする」事にも、「銃器と爆弾を抱えてジョックの家を襲撃する」に事も大きな違いなどないのです。
あるのは「人が困る事をする奴は全部悪(あく)!」という信念だけ。
「ただし、やっている事の程度によって、注意するくらいで済ませるのか、ちょっと一発ぶん殴るのか、おまわりさんに引き渡すのかは区別しないとね」なんていう分別はない! 
当然「お仕置きはかかせないとして、レンチはシャレにならないから別の道具にしよう」なんて配慮もない!
悪いからお仕置き!  強そうだからレンチ! でも顔を見られたらコワイからマスク! 小学生か!!

「悪気があるんじゃないよ。神さまの言うとおりなんだよ」と言い通すフランクの狂いっぷりと言ったらねぇ・・・ 
なまじっか、害の無さそうなとっちゃん坊や然とした風体をしているだけに、より一層恐ろしかったですね。
元ジャンキーのサラにヤクを与え、まんまと寝取って我がものとし、新製品の試し打ちや取引相手への貢物として利用するクズ人間・ジョックなんてかわいいものですよ。
自らの鬱積を神の名のもとに晴らしまくるフランクの狂気は本作の見所であり、さらに言うならば、そんなフランクが死体の山を築いたのちも何のお咎めも受けず、それどころか、以前よりも制度のいいものさしを手に入れ、たくさんの「しあわせ」に囲まれるというラストこそは、最も狂っているポイントだと思います。
こわい・・・ オレはこの作品が心底おそろしい・・・!! (でも好き)


【まとめ】
フランクに訪れる穏やかそうな日々を見て、不条理な世の中を表しているバッドエンドと思う人もいるでしょうし、紆余曲折の果てに新たな人生を歩み始めた希望漂うラストと思う人もいるでしょう。
前者のアガサは、「神のお告げ」が、実は「自分を救う為」ではなく「世界に必要とされている女性を救う為」だったのだとフランクに気づかせるという、建て前に欺瞞を塗り重ねたような結末も含めて、とてもおもしろい作品だったなぁと思いました。
フランクの姿をアメリカに重ねて見ると、このお話はまた一段と興味深くなります。
「困っている」人の所に出かけて行って「正義」の鉄槌を振り下ろす。時には、自らが定めた「正義」の執行によって犠牲となった仲間を思い涙を流し、自分たちがどれだけ恵まれているかという事を神に感謝してみたりもする・・・。
フランクはアメリカなのか。 
いや、フランクは私たちが勝手に抱く「都合のいい正義」そのものなのか。
自分が設定した「悪」が退治される様にカタルシスを感じる一方、どこかバツの悪さを感じてしまうのは、自分の中に潜む残酷な本音を暴かれているような気持ちになるからなのではないでしょうか。
市井の人・フランクの狂気は、多かれ少なかれ私たちの中にも備わっている狂気なのかもしれませんね。もしかするとね。


【追記】
・ ジェームズ・ガン監督の前作『スリザー』も、冴えない夫が若くて美しい妻に夜の営みを拒まれるトコロから始まるのですが、ジェームズはあれか、夫婦生活に何かトラウマでもあるのか。

・ 本作は、妻の愛を取り戻そうと暴走をはじめる夫や、夫を変えるきっかけになる「ヌメヌメした物体」など『スリザー』と共通するポイントがいくつかあり、なんというか、監督の趣味のよさが垣間見えてすばらしいと思いました。 ユーモアとゴア描写のバランスもとてもいい!

・ 幼いころから受けてきた「イヤな思い出」によって、屈折した性格になっているフランクの気持ちもよくわかるのですよ。 アガサも、物心ついた頃から容姿の事では散々つらい経験をしましたし、それらが積み重なった結果、周りの人がかけてくれる温かい言葉を素直に受け入れる事が出来ないくらい捻じ曲がってしまっていた事もありました。 でも、辛い経験をした事のない人などいないし、やたらと「自分がわるいんだ・・」と自分を責めるのもどうかと思いますが、「全部周りがわるいんだ」と攻撃的になるのも、結局自分がしんどくなるだけなんですよね。 フランクも、サラと結婚出来た時に「これからは彼女を支える事に全力を注ごう」と思う事が出来ていれば、お互いにいい方向に進めたかもしれないのになぁ・・と思いました。  もったいないなぁ。

・ 鼻ソケットの死にざま!!(股間!!)

・ フランクを目覚めさせる宗教チャンネルのヒーロー番組が、愛のないセッ○スを避難し「BまでならまだしもCまで行ったら二人とも地獄に堕ちるぞ」と諌めるくだりがあるのですが、フランクとリビーはその直後まんまと肉欲に溺れ関係を持ってしまうのですよね。 これは、その後二人が地獄に堕ちるフラグとなっているのだと思いますので、無残に死んでいったリビーだけではなく、新生活を始めたフランクを待ち受けるのも、きっと地獄なのでしょう。 わしはそう願う。

・ ま、それもみな神のみぞ知る、なのですけどね。

・ 映画史上最強のサイドキック・ボルティ登場!

・ メンタル面は強いわ、可愛いわ、凶暴だわ、淫乱だわって・・  なんや!これ以上なにが必要なんや!!

・ リビーの魅力に気づかないフランクは史上最低の大まぬけ。

・ オープニングが最高にかっこいい! みんなもテレビの前で一緒におどろう!!(※グロ注意)


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『ピラニア 3D』

2011年09月14日
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抜けるような青空。 照りつける太陽。 ありあまる程のビール。 爆音で鳴り響くチャラいダンスミュージック。 ベンチの上で舌を絡ませあう恋人たち。 必要最小限の布切れだけを身にまとい、腰をくねらせる女の子。 ボートの上からそれを眺めて喝采をおくる男の子。 
ラブ。 
セックス。 
セックス。 
ラブ。

なんだよなんだよ!楽しそうにしやがってよ!オレはおっぱいねえちゃんなんて全然羨ましくないんだからな!そんなビッチには興味ないね!だいたいこの手のヤツらって、知能指数が低そうでヤだよね!なんつうの?バカ丸出しっつうの? 聴いてる音楽もさー、ドンツクドンツクうるせえんだよなー!ったくよー! なーにが春休みだよ!なーにが水着パーティだよ!こんなチャラついた連中は死ねばいいんだ!くそう!リア充は全員死ね!!
と思ったいたらホントに全員おっかない魚に食べられちゃって、楽しげな水辺は血の池地獄ですよ! というお話。 最高ですね!

ビックゲストをお招きしてのサプライズな殺生シーンで幕を開け、その後は間髪居れずにおおよそ思いつく限りの「リアルに充実している人たち」の姿をこれでもかとばかりにスクリーンに焼き付け、観る者のルサンチマン・カウンターの針を一気に跳ね上げるというスピーディな展開。
チャラい同級生にバカにされている非モテの主人公までもが、偶然の成り行きから「有名なポルノ監督の助手に任命される」というアメリカンドリームを手にし、片思い中の彼女やナイスバディな女優さんと女体酒盛りに勤しんでしまうという、隙の無さが素晴らしく、「主人公だろうがなんだろうが、もういいから全員もげてしまえ!」と心置きなく叫べるシステムとなっております。 ホント最高ですね!

と言う訳で、アガサの心のベスト10に入る名作『ハイテンション』と『ヒルズ・ハブ・アイズ』を世に送り出した総責任者・アレクサンドル・アジャさんの最新作『ピラニア3D』を、飛び出すメガネ持参で鑑賞してきたのですが、スクリーンというリングの上からリズミカルに繰り出される「エロ」と「グロ」のコンビネーションが小気味よく脇腹をくすぐる、とても素晴らしいバカ映画で、ぼくにはもう何も言う事はないですね。
アジャはあれですよね、ホントもう何回も書いてますけど、無駄に男前だわ作る映画はおもしろいわグロ方面に手加減しないわで、「地上に舞い降りた鮮血の貴公子」とかなんとかあだ名をつけちゃいたいくらい最高の監督さんですよね。 いっそひとおもいにけっこんしてくれ!

アガサ思うんですけどね、人間なんてものはね、どれだけキレイ事を言っていても、その心の奥底にはどろどろじめじめした本性が眠っているものだと思うんですよね、いや、アガサの性根が腐ってるだけだとかそういうんじゃなくてね。
所構わず乳繰り合っているカップルを見れば、
「ヒューヒュー!おしあわせに!」
ではなく
「チッッ!!!」
と舌打ちをしたくなるのが世の常ですし、超スタイルのいい美女を連れて高そうな車に乗って首からジャラジャラと貴金属をぶらさけて腰パンで闊歩しているイケメンを見れば、
「いやぁ、あやかりたいものですなぁ!」
ではなく
「しね!しね!いますぐ壮絶にしね!!」
と毒を吐きたくなるモノじゃないですか。たとえ自分がそこそこ幸せな人生を歩んでいたとしても。 
自分には甘く、他人には厳しい。 そういうものじゃないですか、人間なんて。
ただ、そういう本音を曝け出して生きていると、顰蹙もかうし猛烈に嫌われる。
だから、人の営みに寄り添うように、ずっとずっと昔から、「ほおら!たんと溜飲をお下げなさーい!」という映画が作られてきたのではないかと思うのですよ。 
思う存分「いやー、けしからんですな!もっとやれ!」と野次を飛ばす事の出来る、不謹慎極まりない映画が。

そして本作もまた、過去に作られてきた諸先輩方に負けじとばかりに、薄さの限界に挑戦したかのような薄っぺらいストーリーを、くどい程に繰り返される「パイ!オツ!パイ!オツ!」のコールアンドレスポンスと、えげつない程に食い散らかされた肉片で彩り、登場人物がいまわの際に漏らすのも「ぬ・・濡れ濡れTシャ・・ツが・・見・・たい・・(ガクッ)」という最高にくだらない言葉という、どこを切り取っても上品さの欠片も見当たらないような、超最低な映画に仕上がっておりまして、良識ある大人のみなさんから浴びせられるであろう罵倒がすべて賛辞に変わるという、奇跡のような逸品だったと思うのです。
つまり、「酷い」、「人間性を疑う」、「下品」、「3D映画の質を下げる低俗ムービー」という言葉が「バッキャロー!おまえさいこうだぜ!!」の一言に変わるというね。
それでいいと思うのですよ。 
思う存分眉をひそめられればいいのですよ。 だって、そういう映画なのだから。
目指しているのは「品行方正」とは無縁な、不真面目でお下劣な感情の捌け口なのだから。

それにしても、今までは(特に日本では)日陰の存在だったこの手の罪深き映画が、こうしてお天道様の下堂々と鑑賞出来る日が来ようとは・・・ 本当にありがたい事ですね。
これからももっともっと、えらい人から非難されるようなバカ映画が公開されるといいなぁ、と思います。
そして、もっともっと沢山の人たちが勇気を出してそれを観て、たまには自分の心の裏側に隠しているジメっとした感情を、スクリーンから射す光に当てて日向干しすればいいのになぁ、と。
きっとそれは、健全なことなんだと思うよ!

と言う訳で、未見の方は是非一度ご鑑賞ください!
そんで、「ちくしょう!リア充はしね!! ・・・あ・・いや・・ そこまでしなくても・・うん・・しねは言い過ぎた・・ごめん・・・」と思えたら、真人間まであと一歩ですよ! 
わたしですか? 
わたしはまだまだ遠い道のりになりそうです!ヒャッハー!!


― 追 記 ―

・ 『JAWS/ジョーズ』のリチャード・ドレイファスが『ジョーズ』と全く同じ役で登場。超ヘボいCG処理の上ミンチにされるという胸アツな役柄を嬉々として演じていました。 いいひとだなー。

・ 「スプラット・パック」仲間のイーライ・ロスことユダヤの熊が、“濡れ濡れTシャツコンテスト”の司会者として登場。 ノリノリでチャンネーのシャツに水をぶっかけるユダヤの熊。 大量発生したピラニア軍団から逃げる最中、ボートに挟まれて頭を飛ばされるユダヤの熊。 ピラニアの映画なのに、喰っても貰えなかったユダヤの熊。 扱いがおいしすぎだろ! どんだけ愛されてるんだよ!

・ 主人公のぼんくら青年の母を演じていたのはエリザベス・シュー。 そして、熱帯魚ショップのオーナー役を演じていたのはクリストファー・ロイド。 なんと、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のジェニファー(2代目)とドクが奇跡の再会! もーホントにアジャは粋な事するよなぁ! け っ こ ん し て く れ !!

・ 水中人魚のシーンは最高でしたよね! 無駄に尺を使ってるのがまた最高! 超必要ないシーンじゃん! あと、このシーンがぼかし無しだったのも最高! あ、そうか、ヘアーが無いから規制にひっかからなかtt(モゴモゴ)

・ アジャは『ハイテンション』『ヒルハブ』『P2』(プロデュースのみ)と傑作が続いて、『ミラーズ』でちょっと躓いて、また今回の『ピラニア』でホームランを放った訳ですが、こうして見てみるとおもしろい作品は「は行」ばかりなんですよね。 次回作『コブラ』の成否やいかに。 思い切って『ヒ・コブラ』とかにタイトル変更してみるとか・・今ならまだ間に合うよ!

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『クライモリ デッド・リターン』(シリーズ3作目)

2011年09月06日
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あらすじ・・・
ある日、そんなに人里はなれたように見えない森の中、脱走した囚人と看守とおまわりさんと森ガールが、人喰いおじさんに出会った。
花咲く森の道、人喰いおじさんに、出会った。


近親相姦と産廃汚染の末に生まれた人喰い一家が森の木陰でどんじゃらホイ! でお馴染み『クライモリ』シリーズも、早いものでもう3作目。
「どうせ、いつものアレなんでしょ? リア充が田舎道走ってたらキチガイに捕まってわしわし食べられるっていう、いつものアレなんでしょ?」というお客さんの冷ややかな眼差しに負けず、2作目以降はがっつりビデオスルーというビジネスライクな関係にも負けず、雪にも、夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、食欲以外なく、いつも静かに笑ってみせる人喰い一家の大黒柱、三本指おじさんが、今回も元気いっぱい野山を駆け回ります。

【三本指おじさん・思い出アルバム】
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(※ 第1作目の頃のおじさん)
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(※ 第2作目の頃の三本指おじさん。 ・・あれ?髪切った?)
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(※ 第3作目での三本指おじさん。 ・・ええと・・なんか色々と雑になってるよう・・な・・)

名脇役ジュリアン・リッチングスさん(判りやすい代表作『死ぬまでにしたい10のこと』のお医者さん役)が、見事な表現力で魅力あるキャラクターへと昇華させた、この三本指おじさん。
2作目以降は誰が中に入っているのか定かではありませんが、他の人喰い中年のみなさんが続々と脱落してゆく中、唯一レギュラー出演者として若者を狩り続けて行く姿は、人々に「あきらめない生き方」というものを教えてくれるのではないでしょうか。 

ストーリーは例によって例の如く、あるようでないような、非常にエアリー感溢れる内容となっているのですが、若干ひねってあるように見えなくもない点をあげるとするならば、「追う者と追われる者」だけではなく、そこにさらにもう一組の「追う者と追われる者」を加えたという所でしょうか。
「若いチャンネーVSおじさん」と、「囚人VS看守」、というね。 三つ巴ならぬ、四つ巴の戦い。
もちろん、途中でそのうちの二つがくっついて結局三つ巴になってしまう事は織り込み済みですよ。 イケメソとグラビアタレントっぽいのが出てきた時点で、そんな事だろうと思ってましたもん。世の中そんなものですもん。 まぁね、アガサとしましては、三つ巴だろうと四つ巴だろうと関係ないんですよ。要するに全員もげればいい。ちぎっては投げ、ちぎっては投げしてもらえばいい、と、そういう事なんですけどね。

で、アガサの意向はさておき、この三つ巴作戦がスタッフの目論み通り物語を盛り上げてくれたかというとあまり効果的だったとは言えず、敵同士がいがみ合ったり共闘したり、というせっかく楽しくなりそうな図はモッタリしすぎて緊張感に欠け、立ち上がるべき人がぼんやりしていたり、潜伏捜査官という超オモロイ肩書きを持った人は何をするでもなくもっぱら暮れなずんでいたり、ほうほうのていで人喰いおじさんから逃げてきた筈の森ガールもしょっちゅう「疲れたぜよ!」と休憩を要求してみたり、と、ひたすら間延びする要因にしかなっていなかったという。 返す返すも残念であります。

・・・

えーと、他に何かあったっけなぁ・・・(←これを書いている時点で鑑賞後10日ほど経過)(←実はもうほとんど内容覚えてない)

・・あ、そうだ、おっぱい! おっぱいの事忘れるトコだった!
この手の作品において、脱ぎっぷりのいいフェロモンねえちゃんの存在ほど必要不可欠なものはない訳ですが、本作も 「本編開始後4分でおっぱい解放、その1分後にはおっぱい串刺し」 という生き急ぐにも程があるスピード感で、パツキンのチャンネーがたわわなおっぱいを見せ付けてくれます。 
しかもそれ以降はノーオッパイという、これまたセミの一生に負けないくらいの見事な燃え尽きっぷり。  
さらば我が人生のおっぱい。  出来れば来世でまた会おう!

ええと、おっぱい以外ですと、第1作に登場した監視搭(焼却済み)が出てきたお陰で、この森があの森と同じである事がわかった、という点がとてもよかったですね。
なぜかというと、第2作は人喰い一家が大所帯になりすぎていて、なんだかとっても違和感があったもので・・。 とても同じ森の出来事とは思えない・・っていうかおまえらいつの間に繁殖したんだよ! と、問いかけたくて、でも問えなくて、唇を噛み締めた夜。
そっかそっか、アレ(※第2作)はやはり別世界の話だったのか。
いわゆるひとつのパラレルワールドだったんでしょうね。 
もしくは三本指おじさんが見た真昼の夢。
おじさんが目を覚ました時には、家族はそこに、いない。   ・・全米が泣いた!いや、オレが泣いた!!

原典回帰とばかりに狭い森の中を駆け巡り、2作目の冒頭で観客のハートを鷲づかみにした縦割りの夢ふたたび、とばかりにバージョンアップした縦割り(なんと今回は3枚おろし)をお見舞いし、「飛び出す目玉」「顔面スライス」「痛そうなワイヤーで巻かれて市中引き回しの刑」といったやる気溢れるゴア描写を盛り込み、なんとか「メシのタネ」を次に繋いだスタッフ陣。
多くのまっとうな人たちからは顰蹙を買い、少なくないホラーファンからは呆れ半分の眼差しを向けられつつも、この秋ついにシリーズ第4作をDVDリリースする彼らの姿は、人々に「あきらめない生き方」というものを教えてくれるのではないでしょうか。 

いや・・まぁ、なんだったらもうそろそろ、あきらめてくれてもいいんですけどね!

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『ミッドナイト・ミート・トレイン』

2011年07月21日
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あらすじ・・・
真夜中に、肉を、列車で、運ぶんですよ!


“血の本”という、見るからにおっかない名前を冠に掲げた小説シリーズの中の一遍、「ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車」を、『VERSUS ヴァーサス』『あずみ』でお馴染みの日本人監督・北村龍平が華麗に映像化。
目ん玉が飛び出たり、目ん玉がぶっこ抜かれたり、トンカチでポカーンと叩いたら生首が飛んだり、その生首の視点で画面が回転したり、列車の内と外とをカメラがぐるんぐるん回ったり、やたらと反射された世界の中の映像を使ったりと、なんかもう「趣向をこらしてみました!」という意気込みだけでおなかがいっぱいになりそうな、とても楽しい映画でしたよ。

主人公のフリーカメラマン・レオンは、自分が住むニューヨークの“心臓”を撮る事が夢なのですが、なかなか「コレ!」という一瞬を捉える事が出来ず、事故写真などで日銭を稼ぐ日々。
ある日同棲中の恋人が、有名画廊のオーナーとの面接を取り付けてくれて、意気揚々と今までに撮った自信作を携え出かけるレオン。
しかし、オーナーからは「これじゃあ上っ面を撫ぜただけだじゃねえかよこのへっぽこカメラマン!」(※要約)と厳しいダメ出しを食らい、もっと踏み込んだ写真を撮るべく、真夜中のダウンタウンへと繰り出すのであった・・・。
・・・
・・で、まぁ、真夜中の列車で肉と出会うんですけどね。(←雑なまとめ)
ニーチェの有名なアレ(深淵をのぞき込むとき、その深淵もこちらを見つめている)の通りの展開が繰り広げられる原作をそこそこ忠実になぞった本作。  
ただ、それだけだとあっという間に終わってしまう(※原作は短編小説)ので、レオンの恋人がすわファイナルガールか?!というような頑張りをみせたり、精肉工場でかくれんぼしたりといった肉付けがなされています。
他にも、日本人監督だからなのか、事件の発端となる女性が日本人モデルだったり、主人公がベジタリアンで豆腐好きだったり、BGMがちょっと日本チックだったりもしますので、日本のお客さんはプラスアルファの部分でも楽しめるかもしれませんね。

原作同様、物語のクライマックスで、“なぜ・公営の地下鉄で・堂々と・肉を・さばいているの・か”という5W1Hっぽい秘密が明らかとなるのですが、この部分がやや説明不足なので、原作を未読の方にはわかりづらかったのではないかと思います。

(※ 以下ネタバレ)



実はNYの地下には、人類が誕生するずっと前から存在している“父祖”が棲まっていてですね。
クトゥルフ神話でいうトコロの“旧支配者”のようなモノなのかもしれませんが、ニューヨーカーの中の一部の人々は、百年以上に渡ってこの“父祖”のお口に合うようなマイウーなシーメーを用意し続けていたという訳なのです。
なぜそんな田舎の旧家に嫁いだ嫁みたいな事をしなければならないのか。
それが“恐怖”なのか“畏怖”なのか“崇拝”なのかはわかりません。 
もしかしたら、ごはんをあげないと近所じゅうに「うちの嫁は食事の支度も満足に出来ない」と触れ回れられるからなのかも(※要約・NY市民を手当たり次第喰い散らかされるからなのかも)しれませんね。
ともかく、“父祖”の僕となった人間は、夜毎人気の無い地下鉄に乗り込み、乗り過ごした人やたまたま居合わせた人をトンカチでどつき倒し、“父祖”のみなさんが食べ易いよう、服を脱がせて歯を抜き髪を刈り目ん玉をほじくり出し、最後に逆さに吊るした状態にセッティングするという重労働を任される事と相成るのです。 
あのね、たぶんちょいちょいね、人間側にクレームがついてたんだろうと思うのですよね。 
「おまえが持ってくるメシさぁ、髪ついてんじゃん。アレあるとさぁ、飲み込む時ムグってなるから刈っといてよ」
とか
「目ん玉にはDHAが含まれてるってほんまでっかTVで言ってたから別のお皿によけといてよ」
とか
「歯は噛みにくいから予め抜いとくのが気配りってもんでしょ」
とかもうおまえらどんだけグルメやねん! 黙ってもしゃもしゃ食べといたらええねん!

ホント、めんどくさい父祖ですよね! そりゃストレスでイボも出来るわ!(※お食事係のおじさんは、なぜか体にイボイボが出来ていて、それを切り取って壜にコレクションしておくのが日課となっているのです。ま、そのエピソード自体はストーリーに全然絡んでこないんですけどね。)

地下鉄における謎の失踪&殺人事件に引き込まれてしまった主人公は、イボイボのおじさんをストーキングした挙句、この“父祖”の存在を目の当たりにし、恋人の心臓を生きたまま抉り出す程の圧倒的パワーに完全降伏してしまいます。
まあね、“街の心臓”を撮りたいって言ってたらほんまもんの心臓を見せられるとかね。 そりゃ「コレわアカン!」ってなりますよね。
ただ、完全降伏するだけならともかく、そのまま大いなる力の僕となってしまうのが、ちょっと唐突すぎたように感じました。
そこに至るまでに、“父祖その1”にスカウトされるくだりもあるのですが、もうちょっと“なぜ主人公が選ばれたのか”とか“恐怖に屈したのではなく魅入られた”みたいな描写があってもよかったのではないかなぁ・・と。

さて。そんな摩訶不思議な物語の出演キャストですが、『特攻野郎Aチーム』でフェイスマンになる前のブラッドリー・クーパーや、『X-MEN3』でジャガーノートになった後のヴィニー・ジョーンズ、『特攻野郎Aチーム』でコングになる前のランペイジ・ジャクソンや、『青い珊瑚礁』で珊瑚礁になる前のブルック・シールズなど、とても未公開映画とは思えない程の充実っぷり。 す み ま せ ん 、 珊 瑚 礁 は う そ で す 。

いかにも「殺される為だけにやって参りましたー!!」といった面持ちの中年男性が、主人公の知りあいの役で登場するのですが、「どこかで観た事あるなぁ・・」と思っていたら『プロデューサーズ』でゲイの演出家助手を演じていたロジャー・バートさんでした。 
ロジャーさん、たしか『ホステル2』でも散々な目に遭っていたのですよね・・  まぁ・・ね・・そういう日もありますよね!がんばれロジャーさん!
ちなみに、エンドクレジットをぼんやりと眺めていたら、“テッド・ライミ”の文字が流れてきましたので、どうやらサム・ライミさんの弟さんもどこかで殺されていたようですね。 顔と名前が一致していないのでアレなのですが、もしかしたら途中で目ん玉引っ張られてたサラリーマン・・だったのか・・も・・ うん・・マァ・・ね・・ そういう事もありますよね!がんばれライミさん! 

若干、観客を置いてきぼりな部分はあるものの、ザバーと流れる血糊や適度なグロは夏のお供に最適なのではないでしょうか。
ま、ざっくり言うと、カップルとかでイチャイチャしながら観りゃいいんじゃねえの。(←雑なまとめ・2)
“血の本”シリーズは他にも何作品が映像化されているようですので、また機会がありましたら観てみたいと思います。


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『悪魔のえじき2 デビルズ・マザー』

2011年05月02日
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誰がデビルズ・マザーなのか?

あらすじ・・・
ハンブルグに出没する連続殺人鬼について調査していた新聞記者・ポールは、犯行の手口が20年前にドイツを震撼させた、とある大量殺人に似ている事に着目。
関係者に話を聞くうちに、2つの事件の裏には恐ろしい真実が隠されている事を知るのだが・・・。



【鑑賞中にメモしていたこと】

・ 画用紙
・ 謎の中国人
・ 特殊効果もシュナース
・ 主題歌がオンチ
・ プリンセスプリンセス大人気
・ フリッツ・ホンカ
・ お腹からかんぴょう
・ 特訓シーンもあるのか
・ まだ40分しか経ってない!!!
・ えっ 銃? 今更?
・ またかんぴょう 


【解説】

マイスタ
(※ 本作の主人公・カールJrさん。 のちのマイスター。)

「画用紙」
パっと見、『悪魔のえじき ブルータル・デビル・プロジェクト』の続編のように感じられるタイトルがつけられた『悪魔のえじき2 デビルズ・マザー』なのですが、実は製作順でいうと『ブルータル』があとで『デビルズ・マザー』が前。 (※さらに言うと、本シリーズは『デビルズ・マザー』の前にもう1本存在しており、本国ドイツでは『Violent Shit Trilogy』として狭く浅く愛されているそうです)
つまり、とある監督のとある映画がヒットした為、その映画より前に作られた作品に「パート2」と名付けてなし崩しに売ってしまおう、という、『サスペリア』方式で世に送りだされたという訳ですね。
ま、売り込み方が似ているとは言っても、『サスペリア』と本作とでは「かいめんじょうしょう」と「かいめんたいぼうちょう」くらいの違いがあるんですけどね。 何?例えがわかりづらい? つまり似てるようで全然似てないって言う・・あ、もういいんですか?そうですか。
で、3作目(『ブルータル』)で特に印象的だったのが、「出てくる人がほとんどお面を被っている」というカオスな状態だった訳なのですが、本作でも冒頭登場する麻薬組織のメンバーが怪しいマスクを着用。
そのお面が黒画用紙を切り抜いただけのシロモノだったという。 
それだけの話なんですけどね。 

ここまで引っ張ってしまって、申し訳なかったと思っている。

「謎の中国人」
先述の麻薬組織のボスは、どうやら中国人マフィアのようなのですが、ブツの品質のことで登場早々揉め始め、カンフーを使った死闘を繰り広げます。 
そういえば、『ブルータル』でもカンフー青年が何人か出てきてゾンビと闘ってたなーと思ったんですよね。 
それだけの話なんですけどね。 
ちなみに、その死闘と本編とは全く関係ありませんでした。 お面のおじさんが「うおー」って出てきてカンフーの人を殺しておしまいでした。 だったらカンフーのシーンいらないじゃん、って思いますよね。 でもね、「オレ最近ヌンチャク覚えたんだ。だからやらせてよ。」って友達に頼まれたらね、イヤって言えないじゃないですか。 きっとそういうコトです。
あと、ここまで中国人キャスト重視なのは、当時つきあってた彼女がアジア系だったとか、そういうコトなんじゃないかと思います。 彼女想いのナイスガイ。 それがシュナース。

「特殊効果もシュナース」
タイトルバックで、「スペシャルエフェクツbyアンドレアス・シュナース」って出てきてビックリしました。 
ちなみに、あとで調べていたら、監督の他に、脚本、特殊効果、そして主演もシュナースさんだったようです。
何から何まで一人でやるシュナースさん。 さながらドイツのロドリゲスの如くやでー! 
ま、やっているコトが似てると言っても、ロドリゲスさんとシュナースさんでは「ゼンジー北京」と「前戯カンペキ」くらいの違いがあるんですけどね。 もう解説しなくてもいいですか?そうですか。
いやあ、それはともかく、ここまで「全部オレ」で行くんなら、いっそのこと公開規模も「オレんちのホームパーティ限定」とかにすればよかったのになぁ! すこぶる惜しい!

「主題歌がオンチ」
謎の中国人キャストによるカンフー合戦、そして突如現われたお面の男による「オレがカールJrだー!」という雄叫びの後、タイトルバックに雪崩れ込むのですが、そこでX JAPANの失敗作みたいな主題歌が延々流されるのですよね。 ああ、もう言っちゃいましたけどね。 失敗作なんですよ。 それ以上も、それ以下も、ない。 惜しくも、ない。 君が、泣くまで、殴るのをやめないッ!(←特に意味は無い)

「プリンセスプリンセス大人気」 
さて、お話は現在に戻り、事件に首っ丈の新聞記者ポールは、独自調査の末ひとりの情報提供者と密会するコトに成功します。
待ち合わせたラウンジで極秘ファイルを取り出す情報提供者。
「この写真なんだが・・」
「こ・・これは・・・!」
(こんなに遠くー はなーれたー 今もー♪)
「ま・・まさかそんな・・」
(すごーい日々はー 胸でかーがやくのー♪)
「いいか、この写真は絶対公表しないでくれ」
(熱ーく ウォウウォウウォーウ♪)

2人の会話はさておき、後ろでかかってる曲がプリンセス・プリンセスさんのSEVEN YEARS AFTERやないか!!(※歌詞を検索して特定しました)

ラウンジで語らう2人のバックに、聞きなれたハスキーボイスが流れ続けていて、誰かなーと思ったらプリプリでした。 正直、そっちの方が気になって、極秘情報が頭に入ってきませんでした。
音声同時収録(ハンディカムで撮ってるから)作品ですので、現地で丁度かかっていたものと思われます。
プリプリはドイツでも人気、と。 五朗は鼻高々だなオイ!(※岸谷五朗)

「フリッツ・ホンカ」
猟奇殺人鬼カール・バーガーの囚人仲間として、実在するドイツ出身の有名殺人鬼フリッツ・ホンカさんの名前が挙げられていました。
ググってみても、あまり武勇伝が出てこなかったのですが、このホンカさんとやらは沢山人を食べちゃった系のおじさんなんだそうで、現地ではチョーこえぇーwwって言われてるらしいですよ。(←プチ情報)
カールさんの方は言うまでもないですが、シュナースさんが考えた超こわい殺人鬼(非実在)です。 カールJrのお父さんです。
実在する人物の名前を出す事で、物語にリアリティを与えようと頑張るシュナースさんですが、それ以前の、もっと根本的な何かを蔑ろにし過ぎなのではないでしょうか。 
つまり何が言いたいのかというと、そここだわるトコじゃねえだろ

「お腹からかんぴょう」
お腹から引きずりだされる臓物が、細くて、長くて、平たくて、物凄くかんぴょうです。 おふくろの味です。
もっとほら、レバーっぽいのとか、細長いにしてもねじれてるのとか、そういうのを用意してくれる人は居なかったのでしょうか。 おふくろ以外に。

「特訓シーンもあるのか」
ホラー映画であまり見る機会のない、「殺人鬼が肉体を鍛えている」シーンを拝むことが出来ます。
とは言っても、醜いデブが上半身裸で山の中をウロウロしたり懸垂っぽいことをしたりしているだけですが。
まぁ、珍しいと言えば珍しいですよね。 きっとシュナース監督がどうしても描きたかったリアリティの部分なのだろうと思います。
先程も書きましたが、そここだわるトコじゃねえだろ

「まだ40分しか経ってない!!!」
このメモだけ、ビックリマークが3つも書いてありました。 よほどショックだったのでしょうね。
お面のカールJrさんが、エキストラの人たちを「やー!」って捌いたり、ワチャワチャと追いかけっこをしたり、「とりゃー!」って懸垂っぽいコトをしたりして、流石にそろそろ終盤だろう、と思ってビデオデッキのカウンターを見たら、経過時間はたったの40分。
今までの人生のうちで、この瞬間ほど早送りボタンを凝視したことは無かったと言います。

「えっ 銃? 今更?」
手斧とか包丁とか素手とかで甚振っていたカールJrなのですが、途中で突然銃を使い始めます。
いつも図書館で静かに本を読んでいたあの子が、夏休み明けにミニスカ茶髪ピアスで登校するのを見た時って、こんな気持ちになるんでしょうね・・ オレ、がっかりだよ・・シュナース・・・。
と、冗談はさておき、冷静に分析すると、たぶんかんぴょうが足りなくなったんだと思いますよ。 おふくろに電話だ!

「またかんぴょう」
電話をうけたおふくろが、新しくかんぴょうを炊いてくれました。
ボディカウントを銃殺で増やしている間に、すっかり茹で上がったかんぴょうをマネキンのお腹に詰め、ズルズルーっとゴア描写の復活です。 
最初見た時は、「もうちょっと他に臓物らしい小道具はなかったのか?」と思ったのですが、よく考えてみるとこれは「ゴアだけどハードゴアになりすぎない」為、「女性客に敬遠されないホラー」にする為、わざとリアルさを排除した臓物にしてくれたのではないでしょうか。おふくろが。


J( 'ー`)し  「アンドレアス、お腹に詰めるもの用意しといたからネ。ホラーだって、自信持って作ればいいんだよ。」


('A`)  カーチャン・・・・



【まとめ】
「デビルズ・マザー」とは、要するにシュナースのおかあさんの事だった。 

みんなもお母さんは大切にしよう!



-追記-
・ これだけを見てもわからないと思いますが、要するに、『ブルータル』に出てきたマイスターはカールJrで、マイスターJrはカールの孫であるという事です。

・ ドイツのキャンプ場で虐殺をしていたカールJrが、何故無人島で人を集めてカルト集団を作るに至ったのか、そこいら辺は100%謎のままです。 ま、そういう映画じゃないしな!そういう映画じゃないしな!(2回言っとこう)

・ 斬新なタイトルバック。 なんと言ったらいいか、とにかく斬新。 ポケモン騒動の教訓を思い出して、目線を時々逸らしてしまったくらい斬新。 なんと4分間もある。 デンジャラス!

・ ニヤニヤするエキストラ。 芝居に集中する気がさらさら無いなんて、さてはお前らシュナースさんと同じ大学の映研出身だな!

・ 日焼けマシーンに入ろうとする熟女のナニの部分が延々と映し出されるだけのシーンがありましたが、どうかあれがシュナースさんのおかあさんじゃありませんように・・。(※身内総動員で作ったっぽいから非常に心配です)

・ あまりに超低予算で、超ぐだぐだで、超どうしようもないストーリーだった為、鑑賞中「あれ・・もしかして『ブルータル・デビル・プロジェクト』って結構おもしろかったんじゃね・・?」という危険な錯覚に陥ってしまいました。 これも一種の吊り橋効果なのでしょうか。 ・・ま、すぐ目が覚めましたけどね!
みなさんも、ドイツ製のゴアフィルムを観る時は、身近に好きでもない異性がうろついていないかどうか、充分ご確認下さいませ。 あまりにヒドイ出来だと、その異性の方がマシだと思ってしまうかもしれませんよ!ご用心ご用心!

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