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『宇宙戦争』

2006年05月07日
最愛のケイティとの間に最愛の娘が誕生して、せっかくのイメージアップのチャンスである 『M:i:Ⅲ』 の記者会見場でまで、痛々しい程のはしゃぎっぷりを見せている我らがトム様

・・・ダメなのか?
・・・もうダメなのか?  トム・・・?

それにしても、愛娘の名前スリちゃんって・・・。
どうして名前を考える時、親友・戸田奈津子にお伺いを立てなかったんでしょうね?
聞いて置けば 「マズイよトム~! それ日本じゃ犯罪の名前だよ~!」 って教えて貰えてただろうに・・・。
そこの辺に配慮されたのかどうなのか、最近の報道ではスーリちゃんと表記が変わっていますね。
それと、私が見るインタビューでは、必ずと言っていい程「僕は娘のおしめを変えるのが大好きさと言っているのですが、あのはしゃぎ方で言われると何だかおしめに特別な思い入れがあるみたいに聞こえるので、出来れば控えた方がいいと思うのですが・・・。


昨年夏に公開された 『宇宙戦争』 ですが、思い起こせばあの当時も「テレビのインタビュー番組で、ケイティへの愛を叫んだ拍子にソファーからずっこけた」だの、「エッフェル塔で片膝ついてプロポーズした」だの、聞こえてくるのは香ばしいネタばかりでした。
さっさと結婚すればいいのに、モニャモニャと先送り。
やっとこさ赤ちゃんが誕生したのに、口から出るのは「おしめ」の事ばかり。
肝心のイメージアップには程遠く、このままじゃあやっと公開に漕ぎ着けた 『M:i:Ⅲ』 の客の入りも大いに不安です。 
これはもう、どっかの海水浴場で人命救助でもしておいた方がいいんじゃないですかねぇ? 


まぁそれはともかく、そんなトムの濃縮ぶりに比べて随分影の薄い印象だった 『宇宙戦争』 。
それもその筈、
宇宙人の造形は 『ID4』。
破壊風で巻き揚げられる建物は 『ツイスター』。
宇宙人兵器による殺略シーンは 『スターシップ・トルーパーズ』。
フェリーが沈むシーンは 『タイタニック』。
等等、全編通してデジャヴ満載でお届けされていたからです。

物語はと言うと、
製作陣が総力を挙げてアピールしていたのによると、“普通の湾岸労働者”らしいトム様の今日は、疎遠になっている別れた妻&息子&娘と面会の日。
ものすごーーーく嫌そうに子供のお守りを引き受けますが、その時上空に見た事も無いような稲妻が!
好奇心旺盛なトム様は、怖がる娘をほっぽらかして落雷現場に駆けつけます。
普通の労働者・トム様は、何故か現場でリーダーシップを発揮。
そして地中から現れた金属製の破壊マシーン(トライポッド)に襲われ、次々と灰にされる人々の中をただ一人無傷で逃げ切る普通の労働者・トム様は、気のいい修理工のおじさんから無理やり車をかっぱらい、子供を連れて妻の家目指して逃げ出します。
逃げる最中も、みるみる内に灰にされる人々を尻目に「俺も軍隊に入ってエイリアンと闘いたい! やりたいやりたい!!」と生意気全開の息子や、「おしっこしたい! おしっこおしっこ!」とわめく娘という、全く空気の読めない子供達にウンザリするトム様。


生意気な息子に見切りをつけて、若干懐いて来た娘だけを引き連れて逃亡を続ける普通の労働者・トム様は、トライポッドの総攻撃にもひるむ事無く、何度もあわや!と言う状況に立たされますが、娘共々元気一杯逃げ回ります。
終盤、そんな普通の労働者・トム様もついにトライポッドに捕まり、機械の餌食にされる寸前の危機に立たされます。
すると、なんと言う事でしょう!
それまで無気力に捕らえられるがままだった人達が、普通の労働者・トム様を助けようと一斉に立ち上がったではありませんか!
トム様以外の犠牲者を出しながらも、普通の労働者・トム様と娘だけはトライポッドからの脱出に成功し、二人は再び元妻の実家を目指します。
モニョモニョしながら無事NYに辿り着いた二人ですが、そこにもトライポッドの大群が!
さあどうする?!
トムならどうする?
普通の労働者・トム様は、その時ふと気付きます。
「あの鳩が止まってるトライポッド、シールドがかかってないじゃん!!」
鋭い勘でいち早くトライポッドの異常に気付いた普通の労働者・トム様は、トライポッドの中からタコっぽいエイリアンを引きずり出して漢の一撃を喰らわします。
何故だか、一斉に動きに衰えが見え始めたトライポッドが次々と倒される中、普通の労働者・トム様はついに元妻も実家の前に辿り着きます。
そこで彼らを迎えたものは、こざっぱりとした格好の元妻&再婚相手&妻の両親そして

・・・バカ息子、やっぱり生きてたーー!


道中やけにトム様が心配して無いと思ったら・・・。
そうか、やっぱりか。
軍に入って活躍していた筈の息子も、はぐれた時のままのピンピンとした状態で生還です。
結構頑張ったトム様など存在していなかったかのように、一目散に母の所に駆け寄るバカ娘。
・・・やっぱりトム様の眼が、どこか怖かったのでしょうか。

それにしても、世界戦争がそこだけ起きていなかったかのように、シャッキリとした格好の元妻一家。
この手の映画の脚本が大雑把なのは、何も今に始まった事では有りませんが、それにしてもひどい
私が観た限りでは、果てしなく特別な存在だったトム様。
普通の労働者だなんて、はなから言わなきゃいいのに・・・。
一番訳がわからないのは、バックレ名人のバカ息子です。
確か最初に謎の稲妻が連続して落ちて地域住民騒然の時も、どっか遊びに行ってて留守でした。
映画の冒頭では、えらく派手に車を乗り回すシーンがあったので、何かの伏線になっているのかと思いきや、中盤でバックレてからそのままラストまで登場しませんし・・・。


息子・・・。  必要だったのでしょうか?


娘(怪奇子役ダコタ・ファニング)も、やたら「キャーキャー」騒いで鬱陶しい事この上なし。
それより何より、前に観た時より格段に背が伸びて、すっかり幼女から少女になっていたのが気になります。
向こうの子は成長が早いですからねぇ。
もうそろそろ、子役は厳しいんじゃないでしょうか?


それからスピルバーグ。
数年前 『ロスト・ワールド』 の冒頭で子供が恐竜に食べられるシーンを観た時、 「アンタ変わったねぇ・・・」 と思ったものですが、あれは彼が本性を現した(カミングアウトした)瞬間だったのか!と納得できるくらい、今作でも血みどろ路線まっしぐらです。
容赦なく人々が抹殺されるシーンを観ていると「見給え!人がゴミのようだ!」と高笑いするスピルバーグの心の叫びが聞こえるようです。
ラストで、倒れたトライポッドから這い出てきた宇宙人に、ETそっくりな指のしぐさをさせた御大の中に、本当の修羅を感じました。


色々書いてみましたが、全然普通の労働者に見えなかったトム様も、現在の痛々しい程の壊れっぷりからすれば「充分普通に見えた」と思えるという事は、それなりの演技力をお持ちなのかも知れません。


『M:i:Ⅲ』 のご成功を心よりお祈りしております。

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『ラスト・サムライ』

2006年04月08日
あらすじ
明治維新直後の日本(仮)が舞台。日本政府から、西洋式軍隊の指導の為に雇われたオールグレン大尉(トム)は、最初の合戦でいきなりサムライ軍団に敗北。 捕虜となるが、サムライ軍団と暮すうちに(どうしても他人と思えない体型のせいなのか)サムライスピリットに心打たれ、サムライ軍団共々政府軍に捨て身の攻撃を仕掛ける。 サムライ(+なりきりサムライ)達の運命やいかに?!


はい、トムが本懐を遂げました!


頭の先からしっぽの先まで、100%トムが詰まった映画です。
ここまで我が映画を作ったら、さぞかし気分がいいであろう。 
と言うか、ここまで自分の意向を形に出来るトムは、いかにハリウッドで力のある人か、と言うべきか。
当時、アメリカでの賞レースでえらくケン・ワタナベがもてはやされていたので、どれだけ主役を喰っちゃったのかと思っていました。
が、今こうして目を閉じると脳裏に浮かぶのは、あんなトムやこんなトム。

トムの大行進です。
只今トム祭り開催中!   ワッショイワッショイ。 

確かにケン・ワタナベも熱演を魅せていましたが、あくまで脇役脇役。
トム様を喰うような編集はさせてません。
美味しい役でよかったねー、 と思わせる程度であとはトム。
隠し味に真田広之を少々。
正直言って、この作品に対して期待していなかったので、出来ればこの場をお借りしてトムに謝りたいくらいです。
こんな面白い作品作ってくれて(しかも舞台を‘日本(仮)’にしてくれて)ありがとう! トム!!


では、前置きはこれくらいにして本編をいじって行きましょう。
まず大前提として言って置かないといけませんが、これは日本の話ではありません。
判っている人が殆どだとは思いますが、まれに本気で「日本が正しく描かれていない プンプンなんて息巻く人がいるかもしれないので。
映画はやさぐれているトムから始まります。
歴戦の勇者として、銃メーカーのセールスマン的な仕事をやっていますが、戦争で罪も無い大勢の人を殺した事で、酒でも呑んでなきゃやってらんねぇよ状態なトムに、新たな仕事の依頼が舞い込みます。
それが、「近代化を目指す日本に軍隊を作りたいので、教官やって下さい」と言う物。


えぇ~・・・? そんなのワザワザ海渡って頼みに来る~?


そんな心の叫びはひとまず置いといて、やけっぱち状態のトムはお金に釣られて一路(この頃からジャパンマネー炸裂の)日本(仮)へ。
なんでも日本国内では、時代錯誤な奴ら(サムライ軍団)が近代化を阻止しようと、妨害工作を行っているそうで、出来ればそいつらをやっつけたいらしいのです。

・・え?    その意向は天皇の?  
・・・ん? 違うの?  トムをスカウトした「政府高官(ヒゲ)」の策略? 

このヒゲは、結構な権限があるらしいですね。
実はこの辺(日本到着後)のくだりは、いまいち判りづらいです。
「天皇に楯突いている勝元は実は天皇からの信頼が厚い」 だったり、勝元が 「自分の行いは天皇の意思なのら」 と思ってたり、「勝元が列車を襲う」 と聞いて早速軍隊が駆り出されるのですが、何故か鉄道付近でなく山林の中で合戦が始まったり、第一、時間もどれくらい経ってるのかはっきりしない。
でもまぁ、そんな細部は無論トムには全く関係無く、結構やる気満々で戦に挑んだトムは、さっくりと捕まってしまいます。
そこで敵の大将・勝元があっさり一言、「連れて帰れ」。 
こんな上司やだ。


何故か捕虜になったトムが向った先は、勝元率いる反乱軍の村。
どこかからホビットが現れそうな風景です。  
変なパインツリーも見えます。
間違ってガンダルフが走って来ませんように・・・。
その村でちゃっかりアルコールも抜いて貰ったトムは、いよいよサムライ道を歩み始めます。 
どこの人にも、どんな相手でも直ぐ懐く。 さすがトム。
出世したい人は見習わないといけません。
ナンバー2ポジションだった真田広之を軽く追い越して、すっかり勝元とマブダチ状態です。
ちなみにこの村でピカイチなのは、勝元の甥っ子を演じた池松壮亮(子役)です。
洋画は子役を探すのが上手い(邦画はどうしてあんなに棒読み子役なんだろう)と思うのですが、この子はもう特筆すべき役者です。
なんでテレビで見ないんだろう?  神木隆之介なんか比じゃないと思うのですが・・・。
そしてトムは、自分の世話をしてくれる女性、たか(勝元の妹=トムが殺した侍の妻)にちゃっかり色目も使います。
フェロモン出しまくってます。 
ケイトに出逢う前で良かったですね。
あまりの眼光の鋭さに、小雪(たか役)がトムの目力だけで妊娠させられそうでハラハラしました。

この後、お約束の「ニンジャ」もしっかり襲撃して来たり、トムも滅法剣術が上達していよいよ政府軍とのラストバトルですが、その辺はもうなんか、どうでもいいと言うかなんと言うか・・・。
所詮は銃VS刀なので、結果は火を見るより明らかなのです。
それでもサムライ魂を見せる勝元とトム!


もうなんか・・・ 来年の大河はトムでいいんじゃないの? と言う気持ちにすらなってきました。


そして最後にはガトリング砲の登場で、反乱軍はあえなく一掃されます。
これには流石のトムも撃たれまくってます。 
武士として散ったか・・・ トム。

・・・あれ?      起きた?

心が(見た目も)日本の武士に近づいたトムは、最後の力を振り絞り、虫の息の勝元に最後の介錯を行い、異国の地で出会った真の友の最後を見送ったのでした。
さよならトム・・・。  あなたの事は忘れない・・・。


場面変わって、意気揚々と天皇の前に居るヒゲ。 
邪魔な勝元も居なくなって、益々私服を肥やす算段のようです。
そこに一人の伝令が。


・・・あれ?!      ト・トム・・・!!!

なんと、足を若干引きずって、トム参上!
トム・・・   あれだけ弾丸浴びたのに・・・    
怖い子・・・!!(姫川亜弓)
そうです。   
要は、トム映画なのに最後にトムが居なくてどうするの。 と言う事です。
あっぱれなラストでした。


思う存分ツッコミが入れられて、なおかつ一流ハリウッド作品に相応しい、ダイナミックかつ壮大なクライマックスも堪能出来て、 改めてハリウッドってすごいな・・と思いました。
日本じゃこんなちゃんとしたスケールの映画、絶対無理。
本当に、トムに感謝しないといけません。
映画と言う物をしっかり満喫出来る、楽しい作品でした。

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