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『ナイト&デイ』

2010年10月09日
knight_and_day_poster.jpg
すきなトムだけでいいです。

10月6日はトムの日。 
というコトで先日、ダジャレ大国日本限定で先行上映されたトム・クルーズ最新作『ナイト&デイ』を観てきたのですが、“10・6”でトムになると言うのだったら、ついでに9と10も足して10月6日、9日、10日も全部トムの日にしてしまうというのは如何でしょうか。 
ほら、“10(ト)6(ム)9(キュウ)10(ジュウ)”、ト ム キュウ ジュウゥ、 トム キュウゥゥ ジュウ、 トム キュルゥ ジュ、 トム クルゥジュ トムクルー

あらすじ・・・
どうもこんにちはトムです! 今日も頑張っておっぱいを揉みしだき・・じゃなかった、諜報活動に精を出しますよー!
今回はここ、カンザス州ウィチタの空港で、すてきなおっぱい・・じゃなかった、最高機密の隠し場所を探したいと思います!
実はお恥ずかしい話、ぼくが所属している組織の内部に裏切り者がおりまして。 
この最高機密を狙っている事が判ったもので、なんとか一般人のスーツケースに紛れ込ませてボストンへ持ち逃げしてしまおう、という計画を立てた訳なのです。
と言う事で、あの彼女なんかどうでしょうかねー、うーん、ちょっと小さいかなー・・・  あ、いや、スーツケースがね。ちょっと小ぶりだなぁー・・なんて。いや、小ぶりでも適度な張りがあれば全然オッケーなんですが・・ いやだから“張り”ってスーツケースの表面の話ですからね! 
あ!あのパツキン美女とてもナイスなおっぱ・・スーツケースですよ! よーし!今回のお相手は彼女に決定!
偶然を装ってファーストタッチ! お!こりゃDカップは下らないな!

違いますよ。 ケースのね、外側についてる、このポケットの事をね、業界ではカップって言うんですよ。マジでマジで。
彼女に気付かれないよう、最高機密をスーツケースに忍ばせて機内への持ち込みに成功したぼくは、自然を装いながら彼女に近づきおっぱいにタッチ! じゃなくって、最高機密をキャッチ!
あとはボストンにいる重要証人と合流して、裏切り者を告発するのみ! と思いきや、敵は既に先手を打っていました。
なんと、裏切り者の正体はぼくだ、という嘘の情報をあちらこちらに流していたのです!
その情報を信じた組織は、飛行機の中に手の者を送り込み、ぼくが持つ最高機密を取り戻さんと銃をちらつかせて迫ってきます! トムピーンチ!
このままでは、せっかく知り合ったパツキン美女のおっぱいを揉む事も叶わぬま・・・ 最高機密を守る事も儘ならぬまま、裏切り者の汚名を着せられて海の藻屑と消え果てしまう・・・ そんな事が許されてなるものか!
たとえこの命を失うような事になろうとも、ぼくは必ず彼女の美乳を揉みしだいてやりますよ! ちがった、国家の最高機密を守り抜いてやりますよ! 
そりゃもうせいいっぱいの力でね!
しっぱいなんて恐れずにね!
冷や飯をいっぱい食わされる様な結末が待ち受けていようとも! 
いっぱい。
おっぱい。 
うん、
やっぱおっぱい最高!!


ネタバレしないようにしたらこんなあらすじになりました にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  いろいろとすみませんでした。


■ 『ナイト&デイ』のここがすごい!
ナイト2

・ 息もつかせぬアクションのトム!
冒頭の飛行機シーンから始まり、ボストン市内での激しいカーチェイス、南の島を縦横無尽に駆け抜けたかと思うと、今度は一転白銀の世界。 次から次へと矢継ぎ早に展開されるアクションは流石は娯楽作といった迫力に満ち、存分に目を楽しませてくれること間違いなし。

・ 屋根の上のトム!
ビルから飛んだり、車の屋根から屋根へ飛び移ったり、建物の屋根を駆け巡ったり、バイクで疾走したり、今回のトムはとにかく高いところが大好き。 え?バイクのシートは高くない? 大丈夫!バイクで空を飛べばそこはもう高所だもん。  違うから!高いところに立ってれば周りと身長が比較されにくいからとか、そういうんじゃないから! 

・ スタントに頼らないトム!
『M:I-2』の時も「ひとりでできるもん!」とばかりに実際クリフをハングしてみせたトムですが、今回のハードなアクションシーンの数々もすべてトムの自演! 車をドリフトさせながら停止させるシーンや、バイクにキャミ子(※キャメロン・ディアス)を乗せて街中を走り回るシーンを「まさか本物じゃないよなぁ」と思い切り穿った目線で見ていたアガサでしたが、どっこい本物なんだそうです。ありがたや~ありがたや~。

・ 一緒に旅行してみたいトム!
行きがかり上行動を共にすることになったキャミ子にもちょう優しいトム。
どんなに足手まといでも絶対に見捨てないトム。 誰にも教えたことの無い隠れ家にも連れて行ってあげて、お魚まで料理してあげるトム。 ナイト(騎士)の様に優しく、マスター(師匠)の様に根気強くキャミ子に接するトム。 トム、かっこいいよトム。  くそう!サイエントロジーの事さえなければなぁ!
(←無かったらどうしようというのか)

・ 沢山の国に行くトム!
いっぱい行くよ!

■ 『ナイト&デイ』のここがなんかもうドすごい!
ナイト

・ 不死身のトム!
冒頭の飛行機シーンからいきなり、「見たまえ!無名の俳優がゴミのようだ!」と言わんばかりの大殺戮が繰り広げられます。 悪いFBIも悪いCIAも悪いスペイン人マフィアも全員ゴミ扱い! いいぞ!もっとやれ! 一方我らがトムと可憐なキャミ子は、マシンガンで撃たれようとヘリを襲撃されようと視界を遮られたまま高速を爆走しようとかすり傷一つ無し。 万が一わき腹刺されたりしても絆創膏一つで治っちゃうくらいな感じで。 なんでかって? 主役だからさ!

・ 80年代なトム!
さらさら前髪、ブラックジーンズ、ダンガリーのシャツ、中には白いTシャツをインという井出達のトム。 もちろん袖は捲り済み。 現代でも充分通用する仕様なのに、なぜこんなにも80年代テイストなのか。 トムから醸し出される成分の中に、特殊な80年代エキスでも混ざり込んでいるのだろうか。 いや、もしかしたらあのトムの瞳のきらめきが、数十年前から変わっていないからなのかもしれない。 トム・・・マイ、エンドレスラブ・・!  ・・おい!誰だ今「昔の男前みたいな顔だから」っつったの!後で職員室こいコノヤロー!

・ 夢のようなトム!
世界の名だたる都市でロケしているのに、なぜか合成みたいにみえるという摩訶不思議現象。 ガチンコスタントなハズなのに、ブルーバックで撮ったみたいな非現実感。 スーパーイリュージョニスト・トム。 そう、彼はリアルをバーチャルにしてしまう男。

・ 目が覚めたらそこにトム!
絶体絶命な危機的状況に立たされる度、キャミ子に一服盛るトム。 そして、目覚めればそこにトム。 その間に何があったのか、どうやって窮地を脱したのか、全てはトムの神秘のベールに包まれたままなのであるが、なあに!いいんだよ、細けえ事は!

・ 最高機密がトム!
物語の鍵となる“国家の最高機密”とは、とある天才高校生が開発した乾電池なのですが、その高校生を拉致した犯人は、トムが消息を絶っている間全く行動を起こそうとしません。 今なら邪魔されずに密売とか悪いことし放題なのに。 そんでもって、トムが復帰するのを見計らったかのように悪いスペイン人に接触。 もちろんその場に駆けつけていたトムにこてんぱんにやられるの図。 これはもしかしたらアレか!もはや最高機密はトムなんだってことか! ま、乾電池よりは尺も大きいしな!(←暴言)


他にも、『フライトプラン』でジョディ・フォスター相手に小物感いっぱいな悪党っぷりを披露していたピーター・サースガードさんが、今回もまた、抜群にスケールの小さい小悪党を好演。 何がしたいのかよくわからないけれど、トムと比較する為だけに画面に引っ張り出されては、意味ありげにほくそえむピーターさん。 いや、違う。 ピーターさんだからこそ、刺身のパックに入れられたタンポポのような扱いをされても尚、観客に強烈な存在感を与えられるのだ・・・。 ホント、空気じゃないから。そういうんじゃないから。やればできる子だから。(←えらそう)
そして、『ゼア・ウィルビー・ブラッド』で独自の生え際危機を展開させたポール・ダノさんも、危機を回避したらしき豊かな毛髪と、童顔にヒゲをたくわえた姿で、天才高校生に大変身。 主張の強い顔が立ち並ぶ中、毒気のないダノさんの存在は一服の清涼剤となり、我々の心を潤してくれることでしょう。 ホントねぇ、ゴクゴク飲みたいよね、ゴクゴクと。

実を言うと、本作に対するアガサの心の第一声は
ああ・・やっちゃった・・
でした。
リアル一辺倒な最近のアクション映画に対し、とことん荒唐無稽な方向に舵をきった姿勢が悪いとは言いません。
が、あまりに物語の進行に無理がありすぎる点や、肝心な(これから盛り上がろうかという)トコロで暗転&省略してしまうやり方が連続する点のせいで、せっかくの世界を股に駆けた活劇も物凄くこじんまりとした印象を受けてしまったのです。
この“暗転&省略”は、のちのちに小粋な伏線となって活かされてきますので“終わりよければ全て良し”なのかもしれませんが、一度ならず二度までもこの手を使われると、なんだかなぁ・・・。
にんともかんとも肩透かしというか・・。 せめて一度だけにしておく方がよかったのではないでしょうか。
いやホント、オチの部分はとっても面白かったので、尚の事ね・・。

せっかく久しぶりにトムの主演作なのに、人気者のキャミ子とタッグを組んだ、バリバリのロマンティックコメディなのに、それなのにどこか消化不良な印象を受けてしまうだなんて、なんと勿体無いことか。
観終ったアガサは、遠くアメリカに想いを馳せ、一人涙に暮れましたよ。
だからアレほど言ったじゃないか・・・ 公開前には人命救助しておけよ・・と! なんて叫んでみたり。(←そういう問題じゃない)

でもね、家に帰って冷静になって、今自分が観てきたものを思い返してみたらですね、まあ瞼に浮かぶの浮かばないのって。トムが。
結局、自分が何を求めていたのかって言うと、飛んだり跳ねたり笑ったり目が据わったりしてるトムな訳ですよ。
トムが元気に白い歯を乱反射させてくれていれば、他には何もいらないんですよ。ってコトにオレは気付いちゃったんだよね!ンアァッ!ってね。

と言う訳で、超ご都合主義だったり、やや端折り過ぎだったり、やや老化気味だったりと、やや国境なき諜報団だったりと、つっこみポイントがかなり高い映画だったのですが、そこはほら、トムの頑張りに免じて目を瞑って頂いて、あとはゆっくりと、数十年前と変わらぬトムの眼力に焼かれるがいいよ! 骨の髄までこんがりとな! 
(※ただし、トムがそんなに好きじゃない方は、あまり楽しめないかもしれませんで、そういう方はキャミ子がワーキャー言う姿に何某かの希望を見出して頂ければ宜しいのではないでしょうか) 



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『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』

2009年06月30日
トロピック
“バカ”は大の大人が本気でやるから面白いのです。


あらすじ・・・
落ちぶれたアクションスター、お下劣ネタが売りのコメディアン、オスカー常連のなりきり俳優が一堂に会した一大プロジェクトが発進した。
その内容は、実話を基にしたベトナム戦争モノ。
ハクをつける為の英国人監督も抜擢され、ベトナムの奥地で大掛かりなロケで撮影が始まったのだが、撮影は5日目にして暗礁に乗り上げる。
原因は、プライドだけはヒマラヤ並みの豪華出演陣と、意志の疎通が図れない現地スタッフ、そしてナメられっぱなしの新人監督。
単純ミスから400万ドルの撮影費を灰にしてしまい、怒り心頭の出資者からは製作中止の警告も発せられる中、追い込まれた監督にナイスなアドバイスを耳打ちする原作者。

「リアルな演技を求めるんなら、あいつらをクソの中に叩き込めばいい」

かくして、その気になった監督とアドバイザー役の原作者、そして特殊効果マンは、主要キャスト5人を連れて本物のクソ(ジャングル)の中に降り立った。
森の中には無数の小型カメラ。
そして無数の爆薬。
最小限の打ち合わせのもと、限りなくリアルな撮影が行われるハズだった。

監督が、うっかり前世紀に仕掛けられていた地雷を踏んで、木っ端微塵に飛び散るまでは・・・。


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トム! どうしちゃったの!トム!!

徹底的にバカを追求し、本気でバカになりきった出演者たち。
そんなバカたちの真摯な姿勢に、熱いものが込み上げるのを抑えられなかったアガサですが、中でも一番グっと来たのが一応カメオ出演扱いのトム・クルーズ。

バカの中のバカ。 バカ界のラストエンペラー、トム・クルーズ。
ハゲづら、モジャモジャの体毛、そしてメタボ腹。
その昔、スター選手を抱えるエージェントに扮して
「ショーミーザマニー!」
って叫んでたトムが、まさかそのエージェントに
「お前のナニを引きちぎって、そのケツに突っ込んでやろうか!」
などとイカした台詞を吐く日が来ようとは・・・!

ホントにもう・・・
・・・あんた最高だよ!+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

それにしても、『オースティンパワーズ』の時といい今回のこれといい、トムはカメオ出演だと異様な破壊力を発揮しますよね。
むしろ本職(普通に主役の時)よりも活き活きとしていると言う。
もうアレですね。
トムはスーパーカメオ俳優になっちゃえばいいのではないでしょうか。
最後のアイラブプッシー的ダンシングも含めて、本編の美味しいところを全部浚って行ってしまったトムの姿を観て、彼が今後進むべき道を確信したのは私だけではない筈です。

という事で、もっぱらトムに視線が釘付けだったアガサなのですが、もちろんそれ以外の皆さんも本気でバカになりきっていて最高でした。
使われているギャグの内容も、「おならプー」みたいな小学生必笑ネタから、完成度のやたらと高いフェイク予告、オスカー絡みの業界ネタ、身内いじり(カンフーパンダを生剥ぎ)、各種戦争映画パロディ、自虐ネタなどなど、幅広い年齢に擦り寄る周到さ。
もう、これを笑わずして何を笑えというのか。

主役トリオに触れると、全力で「自分に酔ってる大スター」を演じるベン・スティラーは、申し分なくウザい。
役柄にのめり込む余り、自分のアイデンティティを失ってしまうロバート・ダウニーJrのキャラも、ハリウッドという魔界に於いては居なさそうで居そうなトコが怖い。
「黒人になりきる為に肌の色を整形で変える」なんてのは、下手するとクリスチャン・ベイル辺りがやっちゃいそうというかやりかねない。 そういう漢(オトコ)です、彼奴は。
そんな濃密シロップみたいな2人に比べると、“もろエディ・マーフィな1人6~7役コメディ”が代表作のジャック・ブラックだけは、若干見せ場が物足りなかった気がして残念でしたねぇ。
最後の最後まで「おならプー」かよ! みたいな。
まぁ、本作に於けるJBの役割がそのまま投影されているからこそ、この笑いのベタさ加減なんだ、と言えばそうなのかもしれませんが。

あと、スター俳優に囲まれた売れない新人役のジェイ・バルチェル。
彼のメガネはいいね! 
もっかい言おう。
彼はいいメガネだね! よし!けっこんしてくれ!
(←なにが「よし」なんだ)

冒頭のフェイク戦闘シーンで、豪快に臓物をぶちまけた瞬間から、アガサは君のとりこでした。
実際にも超人気者である主要キャストに囲まれ、しかし全く霞むことなく輝き続けたジェイくんのメガネ・・・ じゃなかった存在感。
クライマックス時には、うっかり松潤と見間違えた程のビジュアルも見ものです。
ま、実際問題、松潤のドラマなんて見たこと無いので、本人の判別基準は甚だ曖昧なんですけどね。

その他にも、オスカー授賞式の候補者写真シーンで、車椅子のランナー(っぽい)役に扮していた名優トム・ハンクスや、
いかにも盲目っぽい役柄で映りこんでいたショーン・ペン、
そして、候補者席に、いかにもアンジェリーナ・ジョリー風なビッチといそいそと並んでいたジョン・ボイトの悪ふざけ度も清々しくて素晴らしい。
おまけに、劇中主演俳優たちの片思いの対象として名前が挙げられた、ジェニファー・ラブ・ヒューイットやランス・バス(リアルにゲイをカミングアウトした人気歌手)までもが、きっちり彼らとカップルになって登場。
ほんと、芸が細かいというか、小ネタを仕込みすぎというか・・・。
いやぁ! 「プロの仕事」と言うものを拝ませていただきました!

と、散々キャストの事ばかり書きましたが、勿論そんな豪華すぎるキャストを完璧に活かしたストーリーも、成長あり、信頼あり、再生あり、切株ありと、ただのバカ映画と呼んだら失礼なくらい盛りだくさんで、なおかつきちんと纏められていますので、一見の価値あり。
何事も、本気で臨む事が大切なんですよね。
いい年した大人たちが、全力でバカバカしいことに取り組んだ本作。
そして、突き詰めるとそれは、じんわりと胸を打つ温かい感情に成るのだと言う事が、よくわかる本作。
若者よりはむしろ、いい年したアラサー、アラフォー、アラフィフの皆さんに観て頂きたい逸品です。

・・いや、違うな。
「いい年した中高年層」の皆さんね!(チャラい言い回ししてすみませんでした)

それにしても、本作の演技で、ダウニーさんが本物のオスカー(助演男優賞)にノミネートされたというのは、本編と合わせてみるとなんとも皮肉が過ぎるというか、・・・オスカー会員って意外と冗談が通じる連中なのな! (←失礼)
ただ、それだったらノミネートはトム様にあげて欲しかった。
今までのトム様のパフォーマンスで、オスカーに相応しいものがあるとするならば、本作のハゲデブ金満オヤジを完璧ななりきりメソッドで演じたトム様以外にはない。と思わずにはいられませんでした。


では最後に、冒頭流れる見事なフェイク予告の中でも抜群の魅力を放つ、『悪魔の小路』をご紹介させて頂き、今回の感想はお開きに。



(ロバート・ダウニー・Jrとトビー・マグワイアによる、神に仕えし者の禁じられた愛。)

もうやめてくれ・・・

萌え死んでまうわぁぁぁぁ (*`Д´)・:∴ぐはぁっ!!


なんと公式サイトまである念の入り様。 →『Satan's Alley』

ある意味、ホントに作って欲しさ加減で言うと、イーライ兄貴の『感謝祭』を超えたかもしれません。(アガサの中では)



いやぁ、頭の先から尻尾の先まで、見事なサービス精神に満ちたバカ映画でした!
ありがとう! バカ野郎ども!! (←とんでもない暴言)


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『レジェンド 光と闇の伝説』

2006年12月22日
20061217231833.jpg  トムさま、当時33歳


リドリー・スコット。
その徹底した映像美へのこだわりから、人は彼を光と影の魔術師と呼びます。
希代のスター俳優・トム・クルーズを主役に作り上げたファンタジー大作『レジェンド』で、リドリーは一体どのような魔術を私達に魅せてくれるのでしょうか・・!

“劇的ビフォアーアフター”か!?

今にも所ジョージが出て来そうな書き出しをしてしまいましたが、本作にはジョージも藤田弓子も出て来ません。
言うまでも無いことですが、ナレーションもサザエさんではありません。
そもそも、何ヶ月も前に放送終了した番組名を挙げる自分自身、どうなのかと思いますし。

それはさて置き、最初にハッキリお断りしておきますが、この作品はファンタジーに興味が無い方には全く楽しめないと思われます。
それ位、首尾一貫して総天然色オールファンタジーになっているのです。

あらすじ・・
時は昔・・、トムさまがまだ未婚で、ピチピチしていた頃。
サイエントロジーに入信していたかどうかはわかりませんが、まだ奇行のキの字も目立っていなかった頃。
世界は美しい光に満ち、森の中ではエルフやニンフが舞い踊っていました。
そんなある日、闇の世界を掌る魔王(パッと見阿藤快)は、我が力を最強のモノにする為、地上の番人(番馬?)・ユニコーンの角を取ってくるよう手下の小鬼に命じます。
ユニコーンが出没するのは、純真な心を持つ乙女のいる所・・。
小鬼達が森で待っていると、案の定純真なが現れます。
“純真な姫”は、ファンタジー映画の定説通り 好奇心旺盛 おてんば 食欲旺盛 ただし髪型はかた焼きソバ と言うやっかいそうな姫です。
はいつものようにお城を抜け出し、森の中で恋人のジャック(トムさま)と逢引していました。
ジャックは動物の言葉を解する不思議な能力を持ち、森の中に住んでいたのです。

・・・現代風に言うと、ホームレスですね。

ジャックユニコーンを見せてポイントを稼ぐ作戦に出ます。
しかし、がその純真な心でユニコーンと触れ合ったその時、後を付けていた小鬼の放った毒矢がユニコーンに突き刺さり、ユニコーンは森の奥へと逃げ去ります。
そうとは知らないジャックは、ユニコーン作戦が功を制し、との結婚の約束を勝ち取りますが、最終テストとして川に投げ込んだ指輪を取ってくる事を命じられます。
躊躇する事無く川に飛び込んだジャックでしたが、丁度その時小鬼がユニコーンの角を切り落とし、世界は雪に覆われてしまったのです。

とはぐれてしまったジャックは、焚き火のほとりで凍てついた体を暖めていました。
するとそこに、森に巣食う魑魅魍魎 妖精たちが現れます。
その中の一人、ガンプの出したナゾナゾを解いたジャックは、無事妖精たちの仲間入り。
森の異状の原因を探るべく、ガンプたちとユニコーンの元に出かけたジャックは、角を失い動かなくなった雄のユニコーンと、その周りを悲しげに徘徊する雌ユニコーンに遭遇します。
自分とが小鬼を導いてしまっていた事を知ったジャックは、自らが戦士となり、角を奪還する事を決意します。
奪還野朗Aチームの編成は、ジャック、ガンプ(子供サイズ)、ブラウン・トム(ホビットサイズ)、スクリュー・ボール(ホビットサイズ)、ウーナ(米粒サイズ)の5人組。
この中にいるとトムが必要以上に大きく見えると言うから、特殊効果の力って偉大ですよね。
・・・え?

特殊効果じゃない??!! 

一方、浮かれている小鬼達に、まだ一匹ユニコーンが残っている事を告げに来た阿藤快
なんだかやたらと
「日の光が私の天敵・・!」
と自分の弱点を吹聴していますが、もしや彼は自殺願望を抱いているのでしょうか?

慌てた小鬼達に、ユニコーンを奪われたジャックたちは、阿藤快のいる悪の城へと向かいます。
戦士になるに当たって、トムさまが身に付けた金の鎧。
どうしてなのか、上着部分しかありません。
従って、トムさまの膝小僧、略してトム小僧が丸出しで、目のやり場に困ってしまいます。

城の地下を探索していたジャックたちはたまたま阿藤快の弱点を聞きつけ、これを利用しない筈も無く、地上の光を地下に反射させてあのアゴを倒す計画を立てます。
自分の部屋の扉を全開で、またまた「太陽は我が天敵・・」発言をしていた魔王。
・・やっぱり自殺願望?

一方その頃阿藤快は、囚われの身だったに一目惚れをしてしまい、彼女を妃に迎えるべくアプローチの真っ最中。
あやかしの術でを洗脳し、真っ黒な衣装に着替えさせ、何とか彼女をその気にさせようと必死です。
その間ジャックは地下の調理場(の様なところ)から、日光の反射に使う大皿をくすねて城の通路にズラリと並べる事に成功し、後は日が沈むまでに旧芸名阿藤海に光を当てるだけです。
魔王の棲家のわりには、手下が圧倒的に少ないお城。
通路も広間もガラガラです。
やっぱり自殺願・・・ (略)

ユニコーンを仕留めようと現れた赤い阿藤快
光の反射が間に合わなかった為、とりあえず斬ってかかるジャックに、手下が少ないので自ら討って掛かります。
死闘の果て、何とか届いた日の光に当たった「なんだかなー」でお馴染み阿藤快は、宇宙の彼方に吹き飛ばされてしまいました。
無事ユニコーンを奪還したジャックは、正気に戻ったと末永く幸せに暮したのでした。


めでたしめでたし・・って、う・宇宙?!

度肝を抜かれるような衝撃のラストは、『シックスセンス』以来かもしれません。
嘘です。
しかし、『サイン』以来かもしれません。
あながち嘘でもありません。

殺すつもりだった姫に発情してしまい、手を変え品を変えて口説きまくる魔王はどこか、『ロビン・フッド(ケヴィン・コスナー版)』のアラン・リックマンに共通するモノがあり、涙を誘います。
トム小僧を惜しみなく晒して走り回るトムは、まだどこか幼さをも感じ、現在のキワモノ感は微塵感じない色男っぷりを堪能させてくれました。
とは言え、アップになると若干眼に怪しい光を感じるのは、気のせいだけではないでしょうが。

色とりどりの花びら、シャボン玉、羽毛、そして雪・・。
常に画面の上に流れる様々な欠片たち。
その中で戯れる妖精たちの情景は、とても美しく、とても幻想的で、さすがは光と影の貴公子・リドリー・スコットだなー、と感動しました。

・・・貴公子じゃありませんでしたっけ?
・・まぁどっちゃでもいいですが。

ストーリーは若干お子様じみていなくもないのですが、小鬼や妖精の造形は古典的でありながら、まるで童話の挿絵から抜け出たように完璧で、ファンタジーへの橋渡しは万全です。
トムも意外とさっぱり味で、好青年(ただしホームレス)を無難に演じていると思います。
ファンタジーに抵抗の無い方なら、どなたでも楽しめる一本なのではないでしょうか。




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『M:i:III』

2006年11月18日
キャリア面でも人生面に於いても、窮地に立たされていたトムのためにも、是非とも劇場に足を運びたかった 『M:i:Ⅲ』 
私のせいで観客動員が1人増えなかった事は、残念の極みではありますが、増えていた所でトムのワーナー解雇は回避出来無かったでしょうから、この際気にしない事にします。

で、DVDが出たので、早速鑑賞しました。

※ 思いっきりネタバレです。 ※


① イーサン・ハント(とこトム)、ナース(ケイティ似)と婚約してウキウキ。
 教え子(女)が犯罪組織に囚われたので、救出の為ベルリン入り。
 教え子を救出するものの、頭に爆弾が埋め込まれていた為、教え子爆死。
 教え子を捕らえていた犯罪組織のリーダー・デイヴィアン(オスカー俳優・シーモア)をバチカンで誘拐する為、IMFに内緒でバチカン入り。
 デイヴィアン誘拐に成功したものの、アメリカで移送中に再び獲り逃がす。
 デイヴィアンの逆恨みで、婚約者をさらわれるイーサン。釈放の条件は、48時間以内に“ラビットフット”なるものを盗み出す事。
 急いでいるのに、服務規程違反でIMFに捕獲されるイーサン。しかし、話の判る上司・マスグレイブに助けられ、“ラビットフット”があるという上海入り。
 こっそり送り込まれていた仲間達と共に、“ラビットフット”を盗み出す事に成功。
 デイヴィアンに“ラビットフット”を渡したのに、「贋物じゃん!」とこっぴどく叱られる。
 茫然自失のイーサンの前に現れたマスグレイブ。実はIMFからデイヴィアンに情報を流していたのは彼だった。
 イーサンが盗み出していた“ラビットフット”は本物だった。
“ラビットフット”を売りつけた先の国にアメリカ国家が公然と踏み込む為に、ワザとデイヴィアンに“ラビットフット”を渡していたのだ。
 婚約者がすぐ近くに監禁されて居る事を知ったイーサンは、上海の街中を走る走る走る。
 婚約者に再会したものの、デイヴィアンに襲われるイーサン。
・・・? なんか頭イタイ! イタタタタ!!
それもその筈、イーサンの頭にも爆弾が埋められていたのだ。
爆弾が爆発するまで後4分。
 なんとかデイヴィアンを倒し、その辺にあった電気コードを引きちぎったイーサンは、電気ショックでの爆弾解除を試みます。
一度死んじゃうけど大丈夫! 
側に居るのはナースだし!!
それより何より、僕はトムだから!!  



いやー面白かった!!

『トム・オブ・ザ・リビングデッド』!!


じゃなかった、『M:i:Ⅲ』!!!


製作が本格始動するまでは、いろんな監督に断られたり、いろんな女優さんに断られたりと、一日に交わした言葉の半数が「NO!!」だったんじゃないかと思われたトム。

良かったね。
監督引き受けてくれる人がいて。
監督さえ決まれば、女優なんて大した問題じゃありません。
なんとなら! これはトム様の映画!!
ジャンルはずばり、トム!!
トム様さえきちんと撮れていれば、ほぼ問題ないのです。
しかも、今回は敵役にオスカー俳優・シーモアまで押さえてあるしね!
ロケ地も“ベルリン”“イタリア”“上海”と世界各国を均等にチョイス。
爆破、ヘリチェイス、宙吊り、パラシュートなどなど、アクションもてんこ盛りで、まさに

トム様に死角なし!!

鉄板!鉄板!
締まって行こー!!


・・と、トムが言ったかどうかはさて置き、結果だけ見ると映画そのものに死角は無いのですが、トムの私生活に死角がありすぎて、興行成績は決して万々歳とは行かなかったようです。
周知の事実ですが、パラマウントには契約を打ち切られるし、スリちゃん不在説は囁かれるし、嫌いな男ナンバーワンには選ばれるし、いい事まるでなし。

しかし、今回『M:i:Ⅲ』を観てみて改めて思いましたが、
やっぱり私はトムが好き!
タイプどうこうとしてではないですよ。
トムというカテゴリーとでも言いましょうか、トムと言うクリーチャーとでも言いましょうか・・、とにかくやっぱりトムが好き!

それにしても、つねに何らかの薬を常用している様な、トムのこのキレッぷりは一体何なんでしょうね。
“ナチュラルハイ”どころでは済まされないような、拭っても拭っても画面から滲み出て来るような、この異様なテンションとは一体・・。

クソッ・・!これがサイエントロジー効果なのかっ・・!?

入信したくは無いですけど。

ハイテクの名の下に簡素化されたミッションの数々。
簡素化しすぎて、すごいミッションに思えないというおまけ付き。
ものすごい重要アイテム“ラビットフット”争奪なんて、保管されているビルへ、隣のビルから飛び移るくだりに時間を割きすぎて、ビルに入ったかと思ったら「盗ったどー!!」って、
濱口か!?

まぁ、その“ラビットフット”自体がそもそも正体不明のシロモノですし、なんと映画が終わっても正体は判らずじまいですので、トムが空中ダイビングさえこなせれば、それで良かったのでしょう。
悪のリーダー・デイヴィアンに、“ラビットフット”を渡す理由が、今ひとつ判り図らいのですが、要はイラクに侵攻する為に、「あそこには大量破壊兵器がある!」とガセを流したようなものでしょうか。

とにかく、トムが走る!トムが飛ぶ!トムが笑う!トムが泣く! と、ありとあらゆる暑苦しい表情のトムが観られるので、もうそれだけでお腹いっぱいです。
冴え渡る演出のお陰でダレる暇もありませんし、ワーワー言うてるうちに映画が終わる、そんな作品でした。

私は、細かい所を気にさえしなければ、シリーズで一番面白かったような気がしますが・・ 興行収入が振るわなかったのが残念で仕方ありません。

クソッ・・! これもサイエントロジー効果なのかっ・・・?!

やっぱり入信したくありませんね。

デイヴァイン役のフリップ・シーモア・ホフマンが、言うまでも無く素敵だった事を付け足すと共に、トムさまの今後のご活躍を祈りつつ、今回のレビューを終わらせて頂きたいと思います。
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『宇宙戦争』

2006年05月07日
最愛のケイティとの間に最愛の娘が誕生して、せっかくのイメージアップのチャンスである 『M:i:Ⅲ』 の記者会見場でまで、痛々しい程のはしゃぎっぷりを見せている我らがトム様

・・・ダメなのか?
・・・もうダメなのか?  トム・・・?

それにしても、愛娘の名前スリちゃんって・・・。
どうして名前を考える時、親友・戸田奈津子にお伺いを立てなかったんでしょうね?
聞いて置けば 「マズイよトム~! それ日本じゃ犯罪の名前だよ~!」 って教えて貰えてただろうに・・・。
そこの辺に配慮されたのかどうなのか、最近の報道ではスーリちゃんと表記が変わっていますね。
それと、私が見るインタビューでは、必ずと言っていい程「僕は娘のおしめを変えるのが大好きさと言っているのですが、あのはしゃぎ方で言われると何だかおしめに特別な思い入れがあるみたいに聞こえるので、出来れば控えた方がいいと思うのですが・・・。


昨年夏に公開された 『宇宙戦争』 ですが、思い起こせばあの当時も「テレビのインタビュー番組で、ケイティへの愛を叫んだ拍子にソファーからずっこけた」だの、「エッフェル塔で片膝ついてプロポーズした」だの、聞こえてくるのは香ばしいネタばかりでした。
さっさと結婚すればいいのに、モニャモニャと先送り。
やっとこさ赤ちゃんが誕生したのに、口から出るのは「おしめ」の事ばかり。
肝心のイメージアップには程遠く、このままじゃあやっと公開に漕ぎ着けた 『M:i:Ⅲ』 の客の入りも大いに不安です。 
これはもう、どっかの海水浴場で人命救助でもしておいた方がいいんじゃないですかねぇ? 


まぁそれはともかく、そんなトムの濃縮ぶりに比べて随分影の薄い印象だった 『宇宙戦争』 。
それもその筈、
宇宙人の造形は 『ID4』。
破壊風で巻き揚げられる建物は 『ツイスター』。
宇宙人兵器による殺略シーンは 『スターシップ・トルーパーズ』。
フェリーが沈むシーンは 『タイタニック』。
等等、全編通してデジャヴ満載でお届けされていたからです。

物語はと言うと、
製作陣が総力を挙げてアピールしていたのによると、“普通の湾岸労働者”らしいトム様の今日は、疎遠になっている別れた妻&息子&娘と面会の日。
ものすごーーーく嫌そうに子供のお守りを引き受けますが、その時上空に見た事も無いような稲妻が!
好奇心旺盛なトム様は、怖がる娘をほっぽらかして落雷現場に駆けつけます。
普通の労働者・トム様は、何故か現場でリーダーシップを発揮。
そして地中から現れた金属製の破壊マシーン(トライポッド)に襲われ、次々と灰にされる人々の中をただ一人無傷で逃げ切る普通の労働者・トム様は、気のいい修理工のおじさんから無理やり車をかっぱらい、子供を連れて妻の家目指して逃げ出します。
逃げる最中も、みるみる内に灰にされる人々を尻目に「俺も軍隊に入ってエイリアンと闘いたい! やりたいやりたい!!」と生意気全開の息子や、「おしっこしたい! おしっこおしっこ!」とわめく娘という、全く空気の読めない子供達にウンザリするトム様。


生意気な息子に見切りをつけて、若干懐いて来た娘だけを引き連れて逃亡を続ける普通の労働者・トム様は、トライポッドの総攻撃にもひるむ事無く、何度もあわや!と言う状況に立たされますが、娘共々元気一杯逃げ回ります。
終盤、そんな普通の労働者・トム様もついにトライポッドに捕まり、機械の餌食にされる寸前の危機に立たされます。
すると、なんと言う事でしょう!
それまで無気力に捕らえられるがままだった人達が、普通の労働者・トム様を助けようと一斉に立ち上がったではありませんか!
トム様以外の犠牲者を出しながらも、普通の労働者・トム様と娘だけはトライポッドからの脱出に成功し、二人は再び元妻の実家を目指します。
モニョモニョしながら無事NYに辿り着いた二人ですが、そこにもトライポッドの大群が!
さあどうする?!
トムならどうする?
普通の労働者・トム様は、その時ふと気付きます。
「あの鳩が止まってるトライポッド、シールドがかかってないじゃん!!」
鋭い勘でいち早くトライポッドの異常に気付いた普通の労働者・トム様は、トライポッドの中からタコっぽいエイリアンを引きずり出して漢の一撃を喰らわします。
何故だか、一斉に動きに衰えが見え始めたトライポッドが次々と倒される中、普通の労働者・トム様はついに元妻も実家の前に辿り着きます。
そこで彼らを迎えたものは、こざっぱりとした格好の元妻&再婚相手&妻の両親そして

・・・バカ息子、やっぱり生きてたーー!


道中やけにトム様が心配して無いと思ったら・・・。
そうか、やっぱりか。
軍に入って活躍していた筈の息子も、はぐれた時のままのピンピンとした状態で生還です。
結構頑張ったトム様など存在していなかったかのように、一目散に母の所に駆け寄るバカ娘。
・・・やっぱりトム様の眼が、どこか怖かったのでしょうか。

それにしても、世界戦争がそこだけ起きていなかったかのように、シャッキリとした格好の元妻一家。
この手の映画の脚本が大雑把なのは、何も今に始まった事では有りませんが、それにしてもひどい
私が観た限りでは、果てしなく特別な存在だったトム様。
普通の労働者だなんて、はなから言わなきゃいいのに・・・。
一番訳がわからないのは、バックレ名人のバカ息子です。
確か最初に謎の稲妻が連続して落ちて地域住民騒然の時も、どっか遊びに行ってて留守でした。
映画の冒頭では、えらく派手に車を乗り回すシーンがあったので、何かの伏線になっているのかと思いきや、中盤でバックレてからそのままラストまで登場しませんし・・・。


息子・・・。  必要だったのでしょうか?


娘(怪奇子役ダコタ・ファニング)も、やたら「キャーキャー」騒いで鬱陶しい事この上なし。
それより何より、前に観た時より格段に背が伸びて、すっかり幼女から少女になっていたのが気になります。
向こうの子は成長が早いですからねぇ。
もうそろそろ、子役は厳しいんじゃないでしょうか?


それからスピルバーグ。
数年前 『ロスト・ワールド』 の冒頭で子供が恐竜に食べられるシーンを観た時、 「アンタ変わったねぇ・・・」 と思ったものですが、あれは彼が本性を現した(カミングアウトした)瞬間だったのか!と納得できるくらい、今作でも血みどろ路線まっしぐらです。
容赦なく人々が抹殺されるシーンを観ていると「見給え!人がゴミのようだ!」と高笑いするスピルバーグの心の叫びが聞こえるようです。
ラストで、倒れたトライポッドから這い出てきた宇宙人に、ETそっくりな指のしぐさをさせた御大の中に、本当の修羅を感じました。


色々書いてみましたが、全然普通の労働者に見えなかったトム様も、現在の痛々しい程の壊れっぷりからすれば「充分普通に見えた」と思えるという事は、それなりの演技力をお持ちなのかも知れません。


『M:i:Ⅲ』 のご成功を心よりお祈りしております。

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