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『そんな彼なら捨てちゃえば?』

2010年05月10日
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捨てる神あれば、拾う神あり。 それが恋愛というものなのれす。

あらすじ・・・
感じのいい男性に会うと、即座に恋に落ちてしまうジジ。
明らかに都合のいい男扱いされていると判っているにも関わらず、熱烈な片想いに身を窶しているコナー。
堅実なコナーをキープしつつも、運命的な出会いをした年上の男性に猛攻を仕掛けるアンナ。
アンナと知り合った事で、自分の結婚生活に疑問を抱き始めるベン。
若くして結婚した夫を愛しているけれど、最近彼に対する信頼が揺らぎ始めた事に気付き動揺を隠せないジャニーン。
7年間同棲しているのに、結婚には消極的なままの彼氏に不満と不安が入り混じった想いのベス。
結婚という形に囚われなくとも、愛と信頼は保持出来ると信じ続けているニール。
多くのチャラい恋愛を見すぎてきたせいで、なかなか本気の恋に踏み出せないでいるアレックス。
最新の通信ツールを駆使しながらも、本当に信頼できる相手に出会えず悶々としているメアリー。

思い通りにならない恋に翻弄される9人の男女。
彼らの赤い糸の行方は・・・?


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人 多 す ぎ じ ゃ ね ? (←改めて言ってみた)

あのですねぇ、なんていうか、群集劇っつうの? シャレオツな街角で、シャレオツな職業の、シャレオツな男女が、絡み合って縺れあって解けあって・・で、最後には大団円、っつうの?そんな感じのスタイルなものですからね。 3人や4人じゃ話にならない訳なんですけどね。 ただ、まぁ実際問題多いですよね。 ひょっとしたら「誰がどれでどんな恋をしてるのかわからねーよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんよね。
そこで、アガサ考えてみました。
超わかりやすいあだ名レッツカモン!
着火マン(ジジ)
ちびマイケル(コナー)
でかぱい(アンナ)
鼻(ベン)
まゆげ(ジャニーン)
ずんだ餅(ベス)
デアデビル(ニール)
皮パン(アレックス)
アンパンマン(メアリー)

・・・はい! という事で、つまりちびマイケルにフラれた着火マンを皮パンが慰めてて、ちびマイケルはでかぱいが好きなんだけどでかぱいは鼻にムラムラしてて、鼻は隠れてタバコを吸ってるんじゃないかってまゆげに再々責められるのがストレスこの上なくて、まゆげは会社で着火マンをけしかけるばっかしてて、ずんだ餅はデアデビルに結婚を迫ったら失敗してショボーンってなってて、アンパンマンは出会い系サイトで引っ掛けられそうになる。と、そういうお話な訳です。って余計わからねー! あと、“でかぱい”と“まゆげ”そのまんまー! 第一印象ー! マジ小学生レベルー!(※でかぱい=スカーレット・ヨハンソン まゆげ=ジェニファー・コネリー)

まぁ要は、恋愛あるあるネタを“オシャレな登場人物”という包装紙で包み込んだ、とても胃に優しいデートムービーという事ですので、つきあい始めの「イチャイチャだけが人生の目標です!」みたいなヌルいカップルは一緒に手でも繋いで観てみりゃいいんじゃねえの?  あ、言葉にトゲがあった?ごめんなさいねー。

いやぁ、それにしても、本作の冒頭シーンは衝撃でしたねぇ。
全国の女の子諸君の人生を狂わしてしまう原因となる一言。
そしてそれは、かなりの割合の女子が掛けられた事があるであろう一言。

「〇〇くんがあなたをいじめるのは、あなたの事が好きだからなのよ」

あるね! あるある!!

かく言うアガサも、先日うちのちびっこに言ったばかりですものね!
「〇〇くんがまいにちいじわるしてくるのー」と泣きついてきたちびっこに「あー、もしかしてその子、きみの事好きなんじゃないの~?」って。
いやね、もうこの歳になったら、さすがに“その言葉には嘘がある”という事は気付いてますよ。
確かに素直になれない可愛らしい男の子も居ますが、中には本気で性根の悪いクソガキ男の子もいますしね。
ただ、つい言ってしまうんですよね。
だってそれは、誰も傷つかない嘘だから。
人生に突如起こった“ちょっかい”というさざ波を、上手になだめる為の嘘。

しかし、その嘘は小さな胸に圧し掛かるストレスを収めてくれる代わりに、
「そっか、男の子って、自分の気持ちとは裏腹な事をしてくるものなんだな」
という、歪んだ解釈を植えつけてしまう。

とんでもない間違いなんですけどね! コレってね!
男の子が自分の気持ちと裏腹な態度をとるのなんて、せいぜい小学生くらいまでじゃないですか。
中学校越えてくると、そりゃもうシビアになりますよー、男子って。
眼中にない女子にはとことんビジネスライクな付き合いを。 意中の女子には形振り構わぬ猛アタックを。
わかりやすい程に目の色を変える男子の皆さんに、アガサも何度血の涙を流した事か・・・。
で、また、完全にこちらを切り捨てるでも無いのですよね。
プレゼントを渡したら「あぁ・・ありがとう」とかね。 
あ、受け取ってくれるんだ! って思いますわな。なんせこっちは真剣勝負ですし。
でも違うんですよ。
そのプレゼントはどこまで行っても一方通行だし、入れておいた連絡先の番号も、いつまで待とうが鳴り響く事なんて無いんです。

だったら受け取るんじゃねぇYO! 
はげろ!世の中のそこそこモテる男は全員ズルムケになってしまえ!!


本作でもバーテンダーのアレックスが、すぐ人を好きになって突っ走ってしまう(※ちなみにアガサは完全にこのタイプ)ジジに、
「男は本当に好きになったら前のめりになって誘ってくるもんなんだよ。 電話してねー♪とか、会えて楽しかったよー♪とか言ってるだけなら、それは気が無いって事なんだよ」
と、素晴らしく的を得たアドバイスをしていたのですが、ほんとコレ正味な話だと思いますね。

思わせぶりな態度や、煮え切らない口ぶりを、ついつい好意的に解釈してしまい、
「もしかしたらイケるかも・・・!」
と想いに拍車がかかってしまう女子の事を哀れと思うなら、今後一切情けは無用でござるよ、ケンイチ氏!ニンニン!!


・・・ただね、本気モードできちんと誘ってきてくれる殿方なら、それはそれでまだマシな方なんですよね。
最近は“草の根運動男子”だの“草ばっか食ってたら息が緑臭くなった男子”だのという、ヘンな呼び名をつけられた、自称“草系”な殿方がめっきり増えまして。

思わせぶりなんじゃなく、堂々と誘えないだけ。
煮え切らないんじゃなく、堂々と誘えないだけ。
気を持たせてるんじゃなく、堂々と誘えないだけ。

や、だってさぁ、こっちから誘って断られたらショックだし、逆に、そういう風にもっさりもっさりしてたら、業を煮やした女子の方から誘ってくれるかもしれないし。したら、その方が確実だし、好かれてるかどうかもわかりやすいっしょ。あー草うめえ。みたいな、そういう殿方が、只今絶賛増殖中。

もうねぇ、おめえらキ〇タマついてんのか! コンニャロウ!みたいなね。 
マジ頼みますよ、って。思わず固く拳を握り締めてしまった初夏の午後。
なんかすみませんね、言葉が荒くなってしまって。

という訳で、ちょっと本編からずれてしまったのですが、誰でも一度は体験したことがあるであろう、各種あるあるネタが散りばめられておりますし、王道パターンとは言え、後半訪れるハリウッドの職人芸とも言えるにやにや描写の畳み掛けも素直にドキムネ出来ますので、どなたでも楽しくご覧頂けるのではないでしょうか。
たまにはこういう、ふ菓子みたいな甘くて軽い映画もいいものですよ!

ちなみにアガサが一番印象に残ったのは、先ほども挙げたバーテンダーのアレックスとジジの顛末。
すぐに人を好きになり、その人の言動を都合よく解釈しては暴走してしまうジジに、辛口なアドバイスを与えて続けるアレックス。
ジジに対して恋愛感情が無いからこそ、男性側の本音をズバズバと教えるアレックスを、またもや都合よく解釈した結果好きになってしまったジジは、自信たっぷりにアレックスを押し倒すのですが、予想の斜め上を行くまさかの行動に、
「いやいやいや、なんでそうなるのさ! オレがいつキミの事好きって言ったよ?!」
とアレックスは大慌て。
そして、完全に自分の勘違いだった事を思い知らされたジジは悔し紛れに、
「でも、誰の事も本気で好きにならないあなたよりも、いつも本気で恋してるあたしの方がマシなんだからね!」
と、全く意味のわからない逆ギレをかまして去って行くのですが、なんとここからが衝撃のどんでん返し。
アレックスはジジの事を、本気で好きになってしまうのです!

どうですか! さすがは“恋愛あるあるネタ”の宝庫!
そうそう、こういうね、全く恋愛感情が無かった相手なんだけど、キレられた瞬間好きになってしまう、なんてことも、あるあ・・・ね え よ !!!


まぁ・・ね・・・ ほんと、男女の気持ちってわからないなぁ・・って・・  むしろ、わからないのが恋愛なんだ・・・って・・そう思いましたよね・・リアルにね・・。

全国の、叶わぬ恋に悩むみなさんも一度、自分を恋愛対象として見れくれないあの人に不条理にキレてみては如何でしょうか!
ただし責任はとらないでござるよ!ニンニン!!


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『(500)日のサマー』

2010年03月14日
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運命じゃない人。



あらすじ・・・
*月*日。 グリーティングカードの会社に就職決まった。 新しい生活。 たのしみ!

*月*日。 会社の懇親会でカラオケ。 新しい友達が出来た! 何日か前に、エレベーターで一緒になった人。 そういえば、ザ・スミスの曲を聴いてるのが聞こえたものだから、つい話しかけちゃったんだった:-)  色々話し込んでるうちに、なんでだか恋人の話になっちゃって、わたしが「愛なんて信じてない」って言ったら「真実の愛はあるよ!」なんて言われて、なんだかドキっとしてしまった。 おもしろい人だったなぁ。 同じフロアだから、また会えるかな? 名前は、・・・トム?

*月*日。 仕事にだいぶ慣れてきた。 この前の晩から、なんだかトムのことが頭の隅に引っかかってる感じ。 うー・・・なんだろう・・・。 

*月*日。 今日、コピーをしに行ったらトムに会った。 すごくドキドキしてしまって、トムの方を見たら、彼もドキドキしてるみたいに見えて、気がついたらキスしちゃってた! やばいかもしれない!

*月*日。 トムと9フロアもエレベーターで話し込んじゃった:-D 彼と話してるとなんだか楽しい。 どうしよう。

*月*日。 IKEAに行きたいって言ったら、トムがついてきてくれた。 一緒にいると、気持ちがどんどんハイになってしまって、つい恋人同士みたいなことをしたくなる。 でも、前みたいな気持ちの行き違いはもうイヤだから、ハッキリ「真剣につきあうつもりはないんだけど、いい?」って聞いてみた。 そうしたら、トムはすごく優しく笑って、「いいよ、気軽な関係でいよう」って! よかった! 彼となら、うまくやっていけそうな気がする。

*月*日。 トムがお気に入りの場所を紹介してくれた。 ビルが生き物みたいに立ち並んでいて、とっても不思議な場所。 建築のことはよくわからないけど、彼がとっても楽しそうで、私も嬉しかった。 そうか、彼は建築家になるのが夢だったんだ・・・。 でも、なんで諦めちゃったんだろう・・・?

*月*日。 毎日がピクニックみたい! トムといるとワクワクする! 彼の笑顔を見ると、なんだか何でも許して貰えてる気がして落ち着く。 ずっとこんな風に、たのしく過ごせたらいいな・・・。

*月*日。 今日初めてトムを部屋に入れた。 どうしよう・・ってずっと思っていたんだけど、彼は今までの人とは違うような気がする。 お願いだから、もう少しこのままでいさせて。 ああ・・・どうかトムがヘンな事を言い出しませんように。

*月*日。 トムとドライブ。 最近トムの様子がおかしい気がする・・・。 今日も車の中で「ぼくらの関係って・・」って言い始めて、どうしようかと思った。 やっぱり彼もそういう事言い始めちゃうのかな・・・:-(

*月*日。 愛ってなんだろう。 つきあうってなんだろう。 「一緒にいる」ってことは、絶対「誰かのもの」ってことじゃなきゃだめなの? わたしはわたしのままでいられないの? わからない・・・。わからないよ・・・。

*月*日。 今日、2人でバーに行ってた時、鬱陶しい酔っ払いに絡まれたんだけど、信じられない事に、トムがその人に殴りかかって怪我をしてしまった。 わたしを守ろうとしてくれたんだろうとは思うけど、なんかもう、無性にイライラした。 嬉しくなかった訳じゃないのに・・・。 でも、殴って欲しかった訳でもないの。 混乱してしまったので、自分がどうして欲しかったのか落ち着いて考えようとしたら、彼が部屋までついてきちゃって、ますますイライラが募ってしまった。 前はわたしの心を読んでくれてたみたいだったのに、最近のトムは見向きすらしてくれない感じ・・・。 なんでこうなっちゃうのかな・・・。

*月*日。 この前は仲直りしたけど、やっぱりギクシャクしてしまう。 もう、トムの笑顔に何も感じなくなってしまった。 

*月*日。 一緒にいると、疲れる。

*月*日。 やっぱりトムに自分の気持ちを伝えた方がいいのかな・・。こんな関係、続けてても意味がないんじゃないだろうか。 傷つけるような言葉を吐き散らかしてしまう前に、終わりにした方がいいのかも・・・。 どうしよう・・・。

*月*日。 昨日、トムに「もう会わない」って言った。 『卒業』を一緒に観てた時、自分の中でハッキリ答えがでてしまったから。 このまま一緒にいても、ハッピーエンドにはならない、って。  彼は、今までの誰とも違うと思ったのにな・・・。もしかしたら彼だけは、違うのかもって・・・。 彼には理解してもらえないかもしれないけど、とにかくわたしの気持ちは伝えたから、もうおしまいにしようと思う。 彼には感謝してる。 いままでありがとう。

*月*日。 今日、辞表を提出した。 なにもかも捨てなきゃ。 引きずってちゃ、彼にも悪いもの。

*月*日。 トムが前に言っていた、「真実の愛」について考えていたけど、やっぱり答えは出ない。 あれから会ってないけど、どうしてるんだろう・・。 あんまり落ち込まないでいてくれたらいいんだけど・・・。

*月*日。 アルバイトでも始めようかな。 角のデリ、バイト募集してたっけ・・・?

*月*日。 今でも信じられない。 家に帰ってからも、しばらく頭がぼおっとしてる。 わたし、運命の人に出会っちゃったの?! 

*月*日。 知りあいの結婚式に出席する為列車に乗ったら、なんとそこにトムも乗っていた。 トムも出るんだったんだ。 ちょっとビックリ=)  前、会社に送ったメールに返事をくれなかったので、怒ってるんだろうと思ってたけど、前みたいに楽しく話しが出来てよかった。  結婚式のパーティでもずっと一緒に飲んでいて、ダンスもして、本当に嬉しかった。 付き合い始めた頃は、こんな感じだったんだよなぁ。 今度うちで開くパーティにも誘ってみたけど、来てくれるかな・・・?

*月*日。 彼にプロポーズされた! 気がついたら「YES」って言ってた! さいこうの気分!

*月*日。 なんだかわからない間に、結婚式の準備が進んでるって感じ。 そうなんだ。 わたしもうすぐ結婚するんだ:-))  あんなに「結婚」や「恋人」っていう形に違和感を抱いてたのに、今はすごく自然に過ごすことが出来ている。 ほんと不思議。

*月*日。 今日から彼の妻。 奥さん。 なんだかくすぐったい感じ;)

*月*日。 今日、久しぶりに、トムが昔教えてくれた場所に行ってみた。 そうしたら、なんとトムと再会した。 なんという偶然! トムはわたしの左手を見て、ちょっと哀しそうな顔をしていた。 ああ・・彼はまだ想ってくれていたんだなぁ、別れた理由について全然納得なんてしてくれていなかったんだなぁ、と思った。 わたしの中で、トムは今でもちょっと特別な存在なんだ、って、言いたかったけど言わなかった。 それを言っても何も始まらないし、そもそもわたしの中では完全に終わってるんだし。 代わりにわたしは、「あなたが言ってた事は本当だった。 真実の恋も運命の赤い糸もあった。 ただ、あなたが相手ではなかったけれど」って言った。  もう、これ以上何も付け加えることなんてない。 
ああ、どうかトムも、新しい、ステキな、運命の恋と出会えますように! 


※ と、いうお話を、男子目線で描いた物語です。

ご縁がなかったという事で。  にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  って納得できるかぁぁぁぁ!!!


アガサが20代になりたての頃。
友人と一緒に飲みに行った席で、ある男の子に出会った。
すごくかっこよくて、なんかオシャレで、物憂げな表情にドキドキしっぱなしだったわたし。
でも、どう考えても自分には高望みすぎる相手だったので、勝負する気も起こらなかった。
ところが帰り際、「楽しかったね~。」と声をかけると、「また今度会える?」と聞かれた。
心臓が口から飛び出るかと思った。

それから何度か2人で映画や食事に行き、何度目かのドライブの帰り際、彼はわたしの目をジっと見つめ、何かを語りかける代わりにキスをくれた。
わたしは恋を勝ちとったと思い、天にも昇る気持ちだった。
その後も、まぁ、色々な出来事を経験し、そのわずか1ヵ月後、彼からの連絡は消えうせた。

鳴らせども鳴らせども折り返されないポケベル。
なぜか急増する彼の残業。
これはいかん、と思い、仕事終わりを待って食事にさそったが、うどんを一杯食べて即解散となったあの日。

えーと・・・、わたしたち、付き合ってたんじゃなかったんだっけ? ・・あれ?もしかして、付き合ってなかったんだったとか? いや、まさかそんな事は・・ ほらほら、いーつのー事ーだかー思い出してごーらんー、あんなことーこんなことーあったでしょー? あーったよねー?無いとは言わせーないー
なんてのんきに歌ってる場合では勿論無く、気がついたらわたしの恋は完全に自然消滅させられていた。

これが俗に言う、“やり逃げ”である。


とまぁこんな風に、己の醜い過去を穿り返して、思わず自分語りしてしまいたくなるような、ほろ苦く甘酸っぱい恋愛映画 『(500)日のサマー』 を観て来ました。
余談ですが、世の中の男子のみんな、やり逃げはよくないぞ!


いやぁ、それはともかく、サマー可愛いですよね! 
なんだろう、全身から滲み出てくるコケティッシュな魅力っていうの? もう、何から何までシャレオツなオーラで包まれている訳ですよ。 こりゃ好きになるわ。 ていうか、オレも好きになっちゃったもん。(←問題発言)

問答無用に可愛いのだけれど、決してゴージャスな美人というわけではない。
髪だって、非の打ち所無くバッチリ決まっている訳ではない。
ただ、ふんわりとした後れ毛やちょっと広がり気味なサイドも、どこまでも自然体なのでそれはそれで魅力的。 
そう、サマーは決して「天パー」などとは呼ばれない。 あえて言うなら「くせっ毛」と、愛着を込めて呼ばれる無造作ヘアーなのだ。
そんなサマーは、初めてみんなと行ったカラオケでの選曲も実にそつがない。
自分の順番がきたらすんなりとマイクをとり、歌い始める曲はオシャレで耳心地のいいポップスだ。 
きわめて自然。 なおかつオシャレ男子の心も鷲づかみ。
イヤミになるほど「えーあたし歌えないしー」と謙遜し、その割にはちゃっかり松田聖子の「抱いて・・・」を入れて熱唱する様なヘマはしないサマーなのだ。

もちろん服装だって、普段からガーリッシュなオシャレクローズをカジュアルに着こなしている。
部屋に目を向けると、そこではむせ返るようなハイセンス雑貨に目にする事となる。
カウンターの上にさりげなく飾られたモールの先で、クルクルとまわる折鶴。
どうだいこの際どさ。 折鶴て。 タヒチのみんなに届け!オレのこの思い! 
しかし、一歩間違えたらキワモノ日本描写になりそうなこの素材も、サマーの部屋に置いてあることで、断然その輝きを増すのです。
ジャパニーズ・オリガミ、オッシャレ~! ほんま、サマーはんの感性には敵いまへんなぁ!

そして、何より脅威なのは、このようなサマーの生き様が全て作られたモノではないと言う事。
つまり、男ごころをくすぐるサマーのライフスタイルは、計算づくな訳ではなく、生まれもってのセンスによって構築されているのだと言う事なのです。
まさにセンスの塊。 負けじゃ・・・なにから何まで完敗じゃよ・・。

トムが夢中になってしまうのも、どこかの誰かがデリで思わず声をかけてしまうのも頷けるような、特別な女の子・サマー。
アガサも出来ることなら、サマーのようになりたかった。
さよう、あの時の松田聖子はたしかに失敗であった。

しかし、サマーは会う者の心を虜にし、悪戯にかき回すだけの小悪魔女子なわけでは無いのです。
自分の中の正義が「NO」と判断を下したら、躊躇する事無く別れを告げるだけの潔さも持っている。
別れは時としてつらいけれど、馴れ合いの関係もまた時に、人生に深い傷を残す。
その事を知っているサマーなので、自分に想いを残しているであろうトムに、これ以上ないほどきっぱりと、容赦の無い言葉を発するのです。
「私も運命の相手はいると思う。 ただ、その相手はあなたじゃない」 と。
なんという殺傷能力。 なんという斬れ味。
ご覧あれトム殿。 今宵の斬鉄剣は一味違うぞい。

一見、残酷な程冷徹に思えるサマーのトムに対する態度は、裏を返せばサマーの誠実さの表れなのです、きっと。

で、ですね。 本作は、「運命の恋」なんてない。 という、ウルトラ現実主義なサマーと、「運命の恋」に取り憑かれる夢見る小坊主・トムの500日を描いていたと見せかけていたのですが、実は、サマーも最初から、「運命の恋」というものを信じていたのではないかと思うのです。

「赤い糸で結ばれた相手」が、どこかにいるのでは、と思っているから、「その相手ではないっぽい」トムと、なし崩しで付き合うことが出来なかった。
本当に「運命」を信じていないんだったら、少なくとも今までの彼氏よりはウマが合うトムと、とりあえずなんとか付き合っていっていたのではないでしょうか。
でもサマーはキッパリ別れる事を選択した。
だって、「運命の人」が、どこか別のトコロにいるかもしれないから。

“馴れ合い”に溺れる事無く、果敢に「赤い糸」を手繰り寄せて生きてきたサマーが、偶然ランチに立ち寄ったデリで「その人」に出会ったのは、偶然ではなく必然。 愛の探求者・サマーが「運命」を手中におさめた、まさに完全勝利の瞬間だったのではないでしょうか。

サマーがトムに送った、斬れ味鋭い最後の一言は、「だからあなたも運命の人に出会えるはず」という、精一杯のエールだったのではないかと思います。
こういうエールに耳を閉ざし、いつまでも「なんでオレじゃだめだったんだ・・・ オレにはあいつ以上の女なんていないのに・・・」とぐちゃぐちゃ言ってるような殿方には新しい出会いも恋も無いんだという事、しかと肝に銘じるがいい!(←なぜか偉そう)
「草食」だのなんだのと、自分に都合のいい単語にしがみついてないで、もっと恋愛に果敢に踏み込んで行ったほうがいいと思うアガサなのですよ。


ま、実際のトコロは、こっぴどくフラレてエールを送られたからと言って、そうそう新しい出会いが転がり込むなんて事無いんですけどね! ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、(←鬼畜発言)


とても見も蓋もない、ごくごくありふれた恋のお話だった本作。
アガサの心に、一生残るだろう名作だと思いました。
あり得ないほどの希望に満ちたラストは、恋に疲れたあなたに、優しい救いの手を差し伸べてくれる事と思いますので、全国のサマ子やサマ男やトム子やトム男にも、とにかくおすすめの逸品です。

必見。


あと、これは余計なお世話なのですが、「運命の人」を果敢に追い求めるサマーですので、今回結婚したのは、やっぱり「その人」じゃなかったのかも・・と、どこかで我に返る瞬間も無きにしも非ずだと思うのですよね。
と言う訳で、『10年後のサマー』や『50歳のサマー』という感じに、壮年になって甘いもすっぱいも噛み分けたトムと数度の結婚を経たサマーの熟年恋愛絵巻も充分あり得る事を予想しつつ、今回の感想は終了に。

がんばれトム! 長期的な展望でがんばれ!


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『セックス・アンド・ザ・シティ』

2009年09月21日
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★★☆
はい!猛禽女子ドーン!!

秋の夜長が、なんだか私を淫靡な気持ちにさせたので、それなりの映画を観ようという事になり、それ相応のタイトルを探しにレンタル店を訪れました。

はい! それ相応なタイトル、 『セック○・アンド・ザ・シティ』 ドーン!!


・・・もうねぇ、言うてしもうてるから!
あまりにも明け透けに、言うてしもうてるから!
開放的すぎるわ!! おばちゃんもうよう言わんわ!! チョメチョメか! チョメチョメって言うとけばええんか―――!!


欲望の香り漂うあらすじ(うそ)・・・
・ 長年のつかず離れず状態から、ついにミスター・ビッグとの同棲を決意したキャリー、超ゴージャスなペントハウスの購入を決意。
・ いつもの仲間とセレブなオークションに参加。
・ 新居の購入方法を論じるとみせかけ、自然な感じに結婚話を取り付ける事に成功したキャリー。
・ いつもの仲間とセレブなランチ。
・ ヴォーグ誌でアラフォー結婚特集を組んでもらえる事になったキャリー。
・ いつもの仲間とセレブなランチ。
・ 仲間の一人がセックスレスの相談をしてくる。
・ 新居への引越し準備が着々と進行。
・ いつもの仲間とシャンパン片手にセレブなファッションショー。
・ セックスレスで揉めていた仲間の家庭で浮気発覚。
・ いつもの仲間とセレブなランチ。
・ 若干引き気味なミスター・ビッグを尻目に、空前の盛り上がりを見せるキャリーの結婚式熱。
・ いつもの仲間とセレブな結婚前日セレモニー。
・ 浮気発覚でやさぐれていた仲間が、ムシャクシャしたので、ミスター・ビッグに「結婚絶望論」を展開。
・ いつもの仲間とセレブなパジャマパーティ。
・ 一人ぼっちで“結婚”という重責と格闘するミスター・ビッグ。
・ いつもの仲間とセレブなドレスに着替えて超ハイテンションなキャリー。
・ 猛烈な勢いでブルーになってきたミスター・ビッグ。
・ 浮かれ放題で携帯不所持だったキャリーと、連絡がつかなかった為、一気に気持ちが萎えてしまい、式をバックレるミスター・ビッグ。
・ いつもの仲間とセレブなメキシコ傷心旅行。
・ やさぐれつつも、徐々に復活の兆しを見せ始めるキャリー。
・ いつのも仲間とセレブなメキシカンディナー。 
・ 日常生活に戻り、仕事に精を出すキャリー。
・ 念願の妊娠が発覚したり、セルフ女体盛りにチャレンジしたりする、キャリーの愉快な仲間たち。
・ いつもの仲間とセレブなファッションショー鑑賞。
・ ミスター・ビッグの仕打ちから立ち直るキャリー。
・ いつもの仲間とセレブなホームパーティ。
・ 仲間のひとりが無事出産。
・ 勇気を出して、ミスター・ビッグからの謝罪メールを読むキャリー。
・ 転売直前だった新居で、ミスター・ビッグと運命の再会を果たすキャリー。
・ 元サヤ&ザ・ジミ婚のキャリー。
・ いつもの仲間とセレブな結婚披露ランチ。
・ いつもの仲間とセレブなディナー。


・ 友情は永遠に・・・  「映画版 第一部・完」!!



         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『みんないい年して仕事や家庭を持ってると思うん
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        だけど気がつくとしょっちゅうランチばっかして
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |        て、で、いつの間にか問題が解決してたんだ』  
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何がどうなってるのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   アラフォーだとか プチセレブだとか 勝ち組だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…


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まず申し上げておきますが、アガサは本作のテレビシリーズは一切鑑賞しておりません。
「ハイソな熟女4人組が真実の愛を求めてさ迷い歩く」くらいの予備知識しか持っておりません。(違っていたらすみません)
と言う事で、今回はあくまでこの映画版だけの感想になりますので、本シリーズのファンの方には心地よくない内容かもしれませんが、何卒ご容赦下さいませ。

では本題に。


とにもかくにも、徹底的に配置されたオシャレ要素とハイクラスなNY的ライフスタイルに彩られた本作。
冒頭一発目のシーンの時点で、非オサレ女子のアガサは完膚なきまでに打ちのめされたのでした。
その問題のシーンがこちら。

イケてるドレス
(※通りすがりのギャルに超リスペクトされるキャリーのドレス)

うん・・・、 とりあえず 花 デ カ !

もうねぇ、「負けた!」と思いました。
この時点で完全に負けた。
イケてるかぁ・・・ イケてるのかぁ・・・そうかぁ・・・。
オレの知らないところで、世界は今日も回っているのですね・・お母さん。
て言うか、このハイレベルなファッションセンスに太刀打ち出来るのなんて、いくよねえさんくらいしか思い当たりません。
いくよ姉さん
(↑お笑い界のファッションアイコン・今いくよねえさん)


もしくは、キャリーがアシスタント(ジェニファー・ハドソン)にプレゼントする、ファースト・ヴィトンとかね。

ヴィトン1

なんか変なキノコ生えてますよ―――!!



ごめん、ホントにごめん、ぶっちゃけコレはない。
この色はもうねぇ、完全に毒キノコですから。 
食べちゃいけないのはもとより、鞄につけるべきでは絶対にない。


心なしか、貰った彼女の表情も曇り気味・・・
ヴィトン3
(キノコとかマジありえないんですけド!)


とまぁ、このように、あまりにハイクラスすぎるオサレアイテムの数々に、アガサなんざ完全に置いてきぼりだった訳ですよ。
まぁ元々ブランド品には全く興味がないですしねぇ。
貴金属とか高級スーツとかブランド家具とか、本当にピンと来ないのですよ。
いや、やっかみとかそういうのではなくて。
ここまでゴージャスでファッショナブルなキャリアガールズの生き様を見せられると、共感とか愛しさとか切なさとか心強さとかが入り込む余地が無いのですよね。
完全に別世界の話、つまりある種のファンタジーとして見るしかないというか・・・。

お金の心配をするでもなく、生活の不安を抱えるでもなく、都合が変わるたびに引っ越したり両海岸を往復したり海外旅行したり・・・。
そういう生活をしている種類の人は、確かに存在するのでしょうが、どうにもこうにも現実味が沸かないのです。
まぁ、ドラマ版では、実際に仕事の中で奮闘する、日々の細かい描写も登場するのでしょうが。(映画では省かれ過ぎていてよく判りません)

で、生活レベルはさておき、誰にでも共通しているはずなのが、愛の悩みや友人関係な訳ですが、どうもこちらの方にもちょくちょく違和感を感じてしまう。
友人の話を聞きながら、常に自分の状況と照らし合わせている登場人物たち。
で、その話よりマシか、酷いか、という自己採点結果に一喜一憂する。
ていうか、もう話そのものを聞いてない事とかも絶対ありますよね!
あ、こいつ今適当に相槌打ちやがった、みたいなね!
怖いよ~!! シビアだよ~!!

ミランダに「セックスレスなのよ~」と話を振られて、その夜「うちは全然お盛んですから!」と平時以上に燃えるシャーロットや、「うちのカレは全然絶倫ですから!」と満ち足りた性生活をエンジョイするキャリーの姿を見ていると、それは確かに怖いほどのリアリティを感じるのですが、友人関係としてはちょっと悲しい。
もっとぶっちゃけた話をすればいいのに・・・。
プライドやヘンな遠慮に邪魔をされて、口に出さなかった言葉のせいで、友人関係はこじれたりねじれたりそりゃもう大変です。


それから、一番理解に苦しんだのは、キャリーとミスター・ビッグの結婚騒動。
結婚にこだわっていなかった筈なのに、いつの間にか結婚する事になっていたミスター・ビッグ。
あまりにテンションが上がっているキャリーに、自らの不安を言い出せないミスター・ビッグ。
結婚前夜にその胸のうちを吐露されたにもかかわらず、当日何のフォローもしないキャリーは、いくら理想の結婚式直前だからと言って浮かれすぎなのではないか、と。
おまえ、携帯電話くらい持っとけよ、と。
で、その携帯にミスター・ビッグが一生懸命送ってきたSOSメッセージを、ろくに確認もせずに放り捨てるキャリー。

・・・ヘイ、ミスター! その結婚、いい機会だから見直した方がいいn(ゲフンゲフン)

ホントにねぇ、「何故にここまで?!」と言う程いい人だと思いますよ。彼は。
渋いオヤジで、お金持ちで、寛容で、甘えさせてくれて、猛烈に愛してくれて、他に何が足りないというのか。
ていうか、なにこの高物件! 頼むからこけてくれ!!(←事業で)

アガサ、ミスター・ビッグのこと最初はなんとも思っていなかったのですが、終盤は結構好きになってしまっていました。

いや、欺瞞はよそう!

こんな可愛いオヤジは観た事がない! けっこんしてくれ!!(※史郎はオヤジに含まれません)

このオヤジの隠された過去が知りたいが為だけに、本シリーズを見てもいいかな・・と思ったアガサなのでした。
正直、女のああだこうだはあんまり興味が沸かない。 すまん。こんなオレですまん。


という事で、言いたい放題書いてしまったのですが、洗練されたファッションの合間に放り込まれたお笑い要素が、物凄く下品極まりない「女体盛り」や「脱○」といった下ネタ満載だった点はとても素晴らしかったと思います。
さすがはアダルト向けのドラマですね! いいぞ!もっとやれ!!

そして、女の友情は、時に辛らつで、時に表面的ですが、本気でぶつかり合った時に生まれた絆は、きっと一生消えないのではないかと思いました。
私も斯くありたいものです。


で、余談なのですが、文中で「貴金属にもブランド品にも興味がない」と書きましたが、アガサも一応女の子ですし、全く興味がないと言うのは嘘になると思うのですよね。
普段全く身に着けないけれど、ダイヤやピカピカ光る宝石があれば、それはそれで嬉しい。
いや、むしろ一度でいいから纏ってみたい。

と言うことで、もうじき結婚10周年を迎える世帯主さまにその旨を伝えて、ほんの少しのおねだりを試みてみました。

アガサ 「ねえねえ、もうすぐ結婚記念日だねぇ」
世帯主 「ああ、そうだな」
アガサ 「あのさぁ、あんま言ってなかったけど、実はスイート10ダイヤが欲しいなぁなんて思ったりしちゃったりなんかして」
世帯主 「そんな話聞いたことないし、お前絶対興味無いだろ。 カラムーチョ10袋とかの方が嬉しいんだろ」
アガサ 「いや、それもそうなんだけど、ホントはダイヤも嫌いじゃないし、興味もそこそこあるんだよn・・」
世帯主 「嘘だッ!!!」



・・・何も言い返せませんでした。
ていうか、ホントはやっぱり興味ないです。貴金属。 自分、うそつきました。


そんな訳で母さん・・・、我が家の結婚10周年プレゼントは、カラムーチョ10袋になりそうです・・・。
アハハ・・・  おれ・・・がんばるよ・・・゚+。:.゚ヽ(´Д`)ノ゚.:。+゚


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『キラーコンドーム』

2009年07月13日
killercondome1.jpg
★★
出オチ臭いタイトルだろ・・・? ・・嘘みたいだろ・・・ 出オチなんだぜ、それ・・・ いやマジで・・・。


1分でわかる『キラーコンドーム』・・・
■ 場末の売春宿で、利用客が次々とナニを食いちぎられる事件が勃発!

■ なんと犯人はコンドーム型のちっちゃいモンスターだった! いっちょまえに歯なんか生えてやがんの! ギザカワユスwwwww!ギガントカワユスwwwwww!

■ 全てを陰で操っていた女性至上主義者登場! 「ヒャッハー!淫乱野郎は全員地獄送りだわよ!」

■ 主人公「誰だって多かれ少なかれ道を踏み外しながら、それでも自分なりに責任を果たしながら生きている。 世の中で一番大切なのは、踏み外した人を罰する事ではない、全てを受け入れた上で愛する事なのだ。」

■ そして街角に、ささやかな幸せが舞い降りるのだった・・・。 


な ん だ そ れ ( ゜д゜)ポカーン


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知ってる人は知っている、知らない人は全く知らないし知る必要もない、ていうか知らなくても人生で全く損しない隠れた小品 『キラーコンドーム』 。
かくいうアガサはというと、以前からタイトルだけは知っていたものの現物を手にする機会はなく、「ホラーファンを名乗るならば、いつか一度は観ておかなければな・・・」と肝に銘じていたのでした。

ホントにね・・・
アガサの肝には、いらない要項が刻まれすぎなんですよね・・・うん・・・ それは薄々気づいてた・・・。



で、先日たまたま訪れた場末のビデオ屋さんで、なんと《日本語吹き替え版》の中古ビデオを発見したので、心の声に耳を塞ぎつつ購入。
家族が寝静まったのを確認して、デッキにインした訳なのですが、思ったとおりの珍品だったのでした。
アレなだけに。 
“チン”品と。


いや、ちょっと待って! そこの彼女ちょっと待って!
帰りたくなる気持ちは判るけどちょっと待って!
出来るだけ下ネタ関係はオブラートに包むから! ね!ね!



この“いかにも”なタイトルから想像するならば、そこには限りなくB級臭い、エロチックでグロくて低予算アンダーワールドが広がる筈。
しかし、驚く事に、本作で描かれているのは、大してエロくもなくグロくもない低予算ハードボイルドなのです。
ていうか、このタイトルの分際でエロもグロも無い時点で、もう終わってる気がしないでもないのですが・・ いやこれ以上は言うまい。(←充分言ってる)

売春宿にたむろする、ゲイや娼婦やその他色情魔の皆さんだけを狙うキラーコンドーム。
事件を追う敏腕刑事は、現場検証の為その宿を訪れるのですが、たまたま若くてナイスなビジュアルの青年と意気投合。
そのまま部屋にチェックイン。
そう、何を隠そう彼はガチホモ兄貴根っからの同性愛者だったのだ。
現場検証・・は・・もういいんですか・・ いいんですね・・・・ですよねー!

で、最初こそ売春目的だった青年なのだが、刑事がパンツを下ろした瞬間、表情が一変。
なんとそこには、32cmもの長さを誇る、刑事のビッグマグナム

いやちょっと待って! そこの彼女ちょっと待って!
え?え? マグナム駄目だった? あ、そう。
わかったって! もうちょい変えるから! ね!ね!


すっかり刑事の如意棒に魅せられた青年は

これも駄目? やっぱり?

ところが、いざ2人が愛を交わそうとしたその時、一体のキラーコンドームが刑事に襲い掛かった。
刑事はなんとか蛇口は守り通したものの、大事な片方の元栓

なに? 比喩がわかりづらい?
だからさぁ! もう要するにナニだよ!ナニ!
「やだぁ」とかカマトトぶってんじゃねえぞ! こんちきしょう!
(←若干怒りすぎ)

とにかく、大事な部分を食いちぎられた刑事は、残ったもう片方のゆでたまごとシャウエッセンの誇りにかけて、にっくきキラーコンドームとその仕掛け人を追い詰めるのですが、この展開が非常に中途半端なのですよね。
刑事に絡んでくる、元カノ(カレ?)のドラッグクイーンとか、ゲイに対してツンデレな同僚とか、面白いキャラは押さえてある。
やたらとチープなキラーコンドームのビジュアルもいい。
サイコのパロディとか、巨大なイチモツのシルエットにうっとりする男娼とか、いい意味でアホらしいシーンも随所に盛り込まれている。
・・・にも係わらず、いまひとつ笑えないのですよねぇ(´・ω・`)


その理由は、主役の刑事がバカになりきれていないせいなのか、はたまた盛り上がりに欠ける真相究明のせいなのか、ちっとも出てこないエロシーンのせいなのか・・・、ズバリ「これ!」と言い切るのは難しいのですが、とにかく笑えない。
なんだか生煮えの大根を食べさせられているような、微妙なシャキシャキ感が、全編に漂っているのです。
ホント惜しいなぁ。

結局真相はというと、
「ゲイや娼婦や、その他性に関して自由な方々に対し一方的な偏見を持つ女医が、天才でMADな博士を拉致してキラーコンドームを作らせていた」
という事だったのですが、そのオチに対しても大掛かりなセット破壊(※コメディによくある判り易い幕引き)がある訳でもなく、刑事が愛を説いて終了。
なんじゃそりゃ。

全体的に、もっと振り切って欲しかったですねぇ。
バカになるならとことんバカになって欲しい(キャラだけがバカになるのではなく、人物背景を含めてのバカ)し、せっかくギーガーさんに子供の落書きみたいなキラーコンドームを考えてもらったのだから、コレももっと全面に押し出して欲しかったです。
snap_sukifilm_20097110186.jpg
(※ ギーガーさん(エイリアンの生みの親)が考えた世にも恐ろしい避妊具)

あと、ギーガーさんで思い出したのですけど、本作は特殊効果も超有名人が手がけておりまして、それは誰かと尋ねたら、なんと、ドイツが生んだ変態王ことユルグ・ブットゲライトさんなのですよ!お立会い!
ほら、あの 『ネクロマンティック』 のブットゲライト! でたー!へんたいー! みんな逃げてー!

ただし本作に於いては、それ(変態王)の片鱗すらも感じられない、地味な特効なんですけどね。
ていうか、血糊オンリー。
なに? ゲライトったら、やっつけ仕事? んまぁ!生意気ザマスね!!

そんなこんなで、著名人が参加している割にはそれを全く感じさせない、とても遠慮深いB級ホラーだったのでした。
もしどこかのレンタル屋さんで見かけましたら、生温かい目で見守ってあげて下さい。


最後に、本作のキモである(←たぶん)男色要素なのですが、モテまくる刑事と彼を取り巻く男たちとの切ない愛憎劇が、ちっとも胸を打たなかった事を明記しておいて、終わらせて頂こうと思います。

(※参考資料)
キラー
(↑若い男娼とモテまくりの中年刑事)

わしのトキメキを返せ―――(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻

いや・・・ ハゲでメタボだったら駄目とかじゃないんですけどね・・・ まぁ、リアルな男色なんてそんなもんだと思いますしね・・・ モーリスみたいなのなんて、ないないそんなの!

・・・ でもねぇ・・

なんつーか・・ 夢って大切だと思うんですよね・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。マケルモンカ

ちなみにですが、このガチホモ兄貴を演じていたのはウド・ザメルさん。
何を隠そう、鬼畜帝王ミヒャエル・ハネケの作品にたびたび登場している名脇役。
ザメルさんのフィルモグラフィーを覗いてみると、 『71フラグメンツ』 と 『ピアニスト』 にビッタリと挟まれた 『キラーコンドーム』 の姿を確認する事ができるそうです。
うん・・・  なにはともあれ、頑張れ! ザメルさん!!


という事で、みなさまもどんなにつらい現実を目の前に突きつけられようと、決して夢を諦めないで前を向いて歩いて行きましょうね!
アガサとの約束だよ!!


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『スラムドッグ$ミリオネア』

2009年05月28日
スラムドッグ
★★★★☆
走れ! 死に物狂いで走れ! そして自分で掴み取れ!!


あらすじ・・・
たとえ貧乏人だろうと、知識と運で一攫千金を目指せる「クイズミリオネア」。
そこでの出場権を得たラッキーなお茶くみボーイ・ジャマールは、大方の予想に反して着実に正答を積み重ねて行く。
そしてついに、優勝賞金2000万ルピーまであと一問と迫った時、無情にも番組の収録時間は終了。
次の日に持ち越されたジャマールの2000万ルピー獲得権は、警察による不当な逮捕によって阻まれる。

頭からインチキを疑ってかかる警官に対し、ジャマールが語り始めたコトの真相とは・・・。



人は愛だけで生きて行けますか?
LOVEだけでお腹は膨れますか?
あなたは“運命”という言葉を信じますか?

今となっては鼻で笑い飛ばされそうな甘っちょろい問いかけですが、本気で「YES」と答えていた時期って誰にでもありますよね。 いや、アガサは今でも信じていますよ? 勿論ですとも!
ただ、勿論「愛」だけでも充分満たされるのですが、出来ればそこに、なんて言いましょうか、スパイス?とでも言いましょうか、紙に印刷された偉人像みたいなモノも付け足して貰えるとモアベターですよね。
平たく言うと日本銀行券?みたいな?
そのなんとか券が山盛りあればね、「愛」だけでも問題なく生きて行けると思うんですよ。
ホントに。
「愛」って最高!


で、そんな荒みきったウルトラ現実主義者なアガサの心をも、優しく溶かしてくれるような素晴らしい作品だったのが、この 『スラムドッグ$ミリオネア』 。
アカデミー賞8部門受賞は伊達じゃありませんでした。

小汚いインドの貧民街を、風のように走り抜ける子供たち。
画面から滲み出てきそうな、すえた体臭やドブの臭い。
肌にまとわり付くような紫外線を感じさせる、灼熱の太陽。
ハっとするような美しさを魅せる、原色に彩られた人々の輝き。


本当のインドをアガサは知りませんし、実際に暮らしている方に言わせれば「こんなもの絵空事」なのかもしれませんが、しかし、この作品からは生きた人間の汗や涙、痛みや叫びや渇望が伝わってきました。
それって、映画という架空の世界に於いて、すごく大事な事だと思うのですよね。

超貧乏な生活の中での、犯罪スレスレ(というか完全に犯罪)の生き残り作戦というのは、どこの国でもあり得るモノでしょう。
警察の目を掻い潜っての詐欺、窃盗、恐喝、そして最悪の場合人身売買まで。
人間生きて行く為にはお金が必要なのであり、その手段が犯罪しかない、という状況も事実存在する。
だからこそ、この作品で描かれたそれらの悲惨な現実や、そこから「愛」だけをエネルギー源に起死回生を果たす主人公の姿が、世界中で受け入れられたのだと思うのです。
各国で抱える状況は細かく異なっているにせよ、そういう“夢”だけは万国共通だから。

で、その「愛」なのですが、主人公は幼少期に出会った孤児の少女・ラティカに恋をし、その恋を心の支えにして辛い現実を乗り越えて行きます。
幼かった「恋」は、様々な試練にさらされる度に、主人公の中でステップアップして行き、いつしか強い「愛」へと形状を変えてしまう。
そりゃもう盲目的な程の「愛」に。

そして、対するラティカ自身も、何年経とうと、どんなに姿を変えようと、キッチリ自分を探し出してくれる凄腕ストーカースナイパーのような主人公に「愛」を抱き、その「愛」を守る為に奮闘します。

この2人の長年にわたる「愛」が、クイズ番組という舞台の上でついに結ばれる瞬間の幸福感といったら!
ここに至るまでは、本当に長く曲がりくねった道だった。
何度も生死の危険にもさらされた。
もうダメだ、と思った事は数え切れない。
でも2人はやり遂げたのです。 強い想いだけを糧に。 
いやぁ、「愛」って最高!

と、思えればよかったのですが、アガサは、身も蓋もない言い方になっちゃいますけど、なんつーかこのバカップルたちの姿よりも、主人公のお兄ちゃんの生き様に心を打たれてうたれて、エンディング近くから涙が止まらなかったのでした。

ヒンズー教徒との衝突から、目の前で母を喪ってしまった主人公と兄。
まだ幼く、現実を完全に受け入れる事の出来ない弟を、とにかく必死に守る事を心に誓うお兄ちゃんは、どんなヤバイ仕事にも果敢に挑戦。
怪しいギャングに「子供の目を潰す手伝いをしろ」を言われれば、吐き気に見舞われながらもなんとかこなす。
ただし、その矛先が弟に向けられれば、たとえギャングを敵に回すことになろうと守りきる。
何かにつけ「ラティカが」「ぼくの初恋が」と色ぼけ発言を繰り返す弟を叱咤しながらも、共に生きて行く事に精一杯のお兄ちゃん。

たしかに途中から、その「お金第一主義」に取りつかれたようになり、弟の心を踏みにじったり、道を踏みはずしたりもしました。
でも、弟の為なら人を殺める事も厭わなかったお兄ちゃん、
不仲になっていた弟と再会出来た時の心の底から嬉しだったお兄ちゃん、
「オレ・・汚れちまったんだ・・・」と寂しそうだったお兄ちゃん、
弟の「ミリオネア」での頑張りを見て、最後の贈り物をすることを決めたおにいちゃんの姿は、それこそが最も純粋で、最も掛け替えのない愛だったのではないかと。

「愛」さえあれば生きて行けると信じ込んでいた弟。
「愛」だけでは食って行けないと悟っていた兄。
弟の「愛」を成就させる為、自らの命を引き換えにしたお兄ちゃんの姿は、主人公とラティカが歌って踊るハッピーなエンディングの最中にも、否応なしにアガサの涙腺を直撃し、破壊し、久しぶりに頭がボーっとするほどの涙を流したのでした。
きっとそんなに泣く映画じゃないと思うのですけどね。
まぁ、アガサがリアルにシスコンだと言う点も大きいと思いますけどね。

ていうかホントお前、少しはおにいちゃんの気持ちも察してやれよ!

バカ! バカ弟! この腐れ愚弟!!ヾ(゚Д゚*)ノ



という訳で、荒みきった結構現実的なアガサの心をも優しく溶かしてくれた、至上の兄弟愛を観る事が出来る本作。
ついでに“運命の愛”かのような思い込み突進型の恋愛も観られますので、ちょっぴりお得な気持ちが味わえるのではないでしょうか。


うそです。

ひねくれ者でどうもすみません。 「ついで」じゃないです。むしろそっちが本筋です。


とにかく、生命力と推進力と支えあう気持ちに満ちた、素晴らしい作品だった本作。
運命を信じる人も信じない人も、「愛」を信じる人もそうでない人も、何がしかのパワーを受け取ることが出来るのではないかと思いますので、いっちょ元気になりに劇場へと足をお運び下さい。
もしくはDVDが出たら、駆け足でレンタル屋さんにね。どうぞどうぞ。


映画を観る事の幸せを、しみじみと感じられる、とてもいい作品でした*:.。☆..。.(´∀`)



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