ブログパーツ

『ぼくのエリ 200歳の少女』

2010年12月28日
let_the_right_one_in-3_convert_.jpg
となりに引っ越してきたのは、吸血鬼でした。

あらすじ・・・
学校ではいじめられ、お母さんはいつも忙しそう。
やさしかったお父さんは、今は家を出て遠くで暮らしている。
心を許せない人たちに囲まれ、どうしようもない孤独にさいなまれているオスカー。
そんなある日の夜更け、アパートじゅうがひっそりと静まりかえる中、一台のタクシーに乗ってその子はやってきた。
オスカーと同じくらいの年齢のはずなのに、学校にも行かず、日中は一切表に出ず、日がとっぷりと暮れた頃足音もなく裏庭を歩いてやってくるその子は、名前をエリと言った。
真っ白な雪の上に裸足で立つエリは、薄いシャツ一枚なのに寒さを感じず、その指先は氷のように冷たかった。
胸の中に、自分と同じ、“孤独”を飼っているような気がした。

なぜか自分と距離を置こうとするエリに困惑するオスカーだったが、見えない絆がエリの警戒心を溶かし始め、2人は友情と淡い恋心を育んでゆく。
そして、事件はおこる。
平坦だった町で立て続けに発生した猟奇殺人事件。 現場に残されたのは、ポリタンクに入れられた大量の血液。
過去に類を見ない事件に、町の人たちが疑心暗鬼になる中、ついに捕まった犯人は、ことの真相を語らぬまま収容先の病院から転落して死亡。

時を同じくして、エリが大量の血を口元から滴らせながら、オスカーのもとを訪ねてくる。
いつもと変わらぬ氷のような指先と、その体温と比例するような深い哀しみをたたえた瞳を受け入れるオスカー。
幼い恋が、すべてを覆いつくしてしまうと思った。
しかし、真実を知ってしまった時、オスカーはエリを拒絶してしまう。

再び孤独の世界に戻ったかのように見えたふたりに、大きな試練が訪れようとしていた・・・。


時々でいいので にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ちょこっと押して頂けるとうれしいです

誰かの“死”なくしては生きられないエリの周りで、たくさんの血が流され、真っ白な雪の上を朱に染めて行くという物語なのですが、消えて行く命以上に、とても濃厚に、“生”が映し出されているのが印象的でした。

“生きたい”という願い。 
“生きてゆく”という決意。
幼いまま時が止まっているエリの精神年齢は、一体何歳なのでしょうか・・。
その、“生”に対する純粋な貪欲さは、幼さゆえのものなのか。 
それとも、数々の出会いや別れや修羅場を潜り抜けてきたからこその渇望なのか。

邦題のみに、「200歳の少女」というサブタイトルがつけられていますが、エリが本当に200年生き続けてきたのかどうかはわかりません。(言及されません)
ただ、決して少なくは無い年月を、誰かの犠牲と引き換えに生き繋いで来たことは間違いないのではないでしょうか。
その狭間で、エリは一体どんな絶望を見てきたのか・・・。
自ら死を選ぼうとした事もあったのかもしれない。
でも、エリは“生きてゆく”ことを選んだ。 
死にたくなるほどつらいけれど、“生きてゆく”ことを選んだ。
その力強さに、心がぐらぐら揺り動かされました。

実は、エリが血を吸ってしまったことによって、作中もう一人の吸血鬼が誕生します。
が、彼女(中年の独身女性)は、誰かの命を犠牲にする代わりに、自ら太陽に灼かれて消滅する事を選ぶ。
この対比がとても面白かったです。
やはり、エリのそれは、幼さゆえの選択なのだろうか・・。

“生きること”対して、エリほどではないけれど、かなり前向きに頑張っているのがオスカー。
理不尽ないじめに遭い、モロに傷害レベルの行為まで受けているものの、母親に内緒にして一人で抱え込もうとするオスカーは、強いんだか弱いんだか。
あのね、たぶんもう一息だと思うんですよね。 
いじめに負けてはいないからさ、心はまだ、折れていないからさ。
そんなオスカーの背中を押すエリ。
押されて勢いづくオスカー。 吸収はええ。(人の意見の)
オスカーは、“死にたい”とは思っていなかったでしょうが、積極的に“生き抜いてやろう”とも思っていなかったようにおもいます。
そんなハッキリしない、“死んでないから生きてゆく”だけの人生を、エリが救い上げた。
そして、救い上げながら、エリ自身もまた、人生に光が差すのを感じていたのではないでしょうか。 
ひたすらに孤独を抱えながら生きてゆくだけの人生に、やわらかい光が差すのを。 
支えあえる相手がいる、という希望の光を。

本作には、エリの保護者となり、食べ物(血液)の確保に奔走してくれる中年男性が登場しまして、彼は、傍から見ても「うはあ」となるくらい仕事(生き血を抜き取る)が雑だった為、あっという間に逮捕されてしまいます。
身元がわからないようにする為、自ら顔を硫酸で焼き、一切エリのことは語らず、こっそり病院を訪ねてきたエリに命(血液)を捧げる男。
究極の愛を貫いたこの男性は、オスカーの果ての姿なのか・・?

なんだか、複雑な心境になってしまいますね。 
ほんとにね、
rightone_indo_309368t.jpg
こんなにかわいいオスカーが、
おじさん2
こんなおやっさんになってしまうのか・・・ってね。 (※なりません)

ところが、原作である「モールス」を読まれたwataruさんによりますと、

ホーカンは元々教師であったが小児性愛者で、学校をクビになりやぶれかぶれになってもう死のうか、という所でエリと出会ってしまいます。


という設定だったらしいですよ奥さん。

なんだよかっ・・・ よくないか。

まあね、ペドって言われちゃうと、ちっともよくはないのですけどね、それを聞くとたしかに色々と納得できる部分はあるわけで。
生き血をポリタンクに入れちゃうとかね。 水道でザザーッとすすいだだけのポリタンクに入れちゃうとかね。 あっちこっちうす汚れたままのポリタンクに入れちゃうとかね。 おい!衛生面気をつけろよ!!(※エリさんにとってはれっきとしたごはんなのだから)
あと、街頭がこうこうと灯っている真下で生き血を抜こうとするとかね。 そりゃおまえ、見つかるだろうよ、と。 お散歩中のわんわんも来ちゃうだろうよ、と。 ていうか、公道だったのかよ。 こっそりやる気ないだろ、おまえ。 忍び失格であります!

むしろ、エリさん一人の方がささっと生き血吸っちゃってささっと逃げちゃうコトが出来るので、危なくないじゃないかと思ってしまいます。
オスカーはもうちょっと繊細な仕事が出来るようにがんばろうな!


昔から、悪い人や何かを突き詰めた人が目指すのは、「不老不死」と相場が決まっていた訳ですが、本作を観ているとあらためて、その目標の虚しさに気付かされますね。
永遠に年をとらず、生き続けるという事は、永遠に誰かと別れ続けなければならないという事。
愛する人とも、想ってくれる人とも、慕ってくれる人とも、喜びや痛みや哀しみを分かち合ってくれる人とも、必ず別れて一人ぼっちにならなければならない、という事。
もちろん、期間限定な私たちの人生にも、出会いや別れは付き物ですし、必ずしもパートナーと共に歩むとも限りません。
しかし、パートナーに限らず、感情を共に出来る誰かと出会えた時、きっと「一緒に時を経て行きたい」と願うのではないでしょうか。
同じように歳を重ねる事が出来ず、つねに置いてけぼりになるしかない“永遠の命”は、“永遠の孤独”を意味しているように思えてなりません。
なんという絶望。 
なんたる虚しさ。 
いらないなぁ。 私は絶対いらないや。

エリの最期がどんな形で訪れるのかは判りませんが、少しでも長く孤独を感じずに生きられますように。と願わずにはいられませんでした。
あ、そうか。オスカーを噛んじゃえばずっと一緒にい(不謹慎なので自重)

静かだけどハッキリとした凶暴さを秘め、「招かれないと相手の家に入れない」(“吸血鬼”におけるこの縛りを始めて知ったのは、キングの「Salem's Lot」だったなぁ)「太陽に当たれない」という言い伝えにもきっちりとした解答を用意するなど、正統派吸血鬼映画としても非常におもしろい作品でした。
血を吸わないと体臭が臭くなる、という設定も興味深かったですねぇ。
あれは、“血(食事)で生気を補っている”というコトなのでしょうか。 飲み続けていないと腐食してしまうとか?
それとも、お腹が減ることで野蛮な血が濃くなるというコトなのか? あの臭いは、獣の臭いだったのかもしれませんね。(そういえば、ガルルルって音もしていたし) うーん、実におもしろい。


ちなみに本作、アメリカでちゃっかりリメイクされているようで、「キックアス」で日本を席捲中のクロエ・グレース・モレッツちゃんがエリ(アメリカ版ではアビー)を演じているとのこと。
AllCharacters_convert_20101228102329.jpg
(※キャラクター比較表)

EliAbbyBlood_convert_20101228102656.jpg
(※新旧対決)

うーん・・・。
クロエ・グレース・モレッツちゃんはだいすきなのですけどねぇ。 
あの、北欧特有の透明感が出せているのでしょうか。 ていうか、そもそも日本で公開されるのでしょうか。
ま、こちらの方もいつか観れるといいなぁ、ということで。


何はともあれ、スクリーンの中の温度を感じることが出来る、とてもすばらしい映画だったと思います。
冬にぴったりの作品ですので、未見の方は是非。




※参考記事
モールス | ULTIMATE ECO DRIVE さま
(原作での細かい設定などが書かれていますので、映画の内容をより詳しく理解することができます。おすすめ記事ですよ)

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『トワイライト~初恋~』

2010年10月28日
TwilightPoster.jpg

全世界でシリーズ累計発行部数約1億冊を誇るという、大ベストセラー小説の第1作目を映画化したという『トワイライト』を鑑賞しましたよ。
観る前までは、「一体なにがそんなに人々を惹きつけたのだろう・・」を思っていたのですが、観てみてなるほど納得。
要するにこれって、モテない男性にむけた恋のハウツー本だったのですね!

と言う訳で今回は、アガサが『トワイライト』から学んだ“恋愛必勝法”をご紹介したします。
これさえ読めば、童貞のあなた恋にオクテなあなたも湯水を浴びるかの如くメス豚をモノに出来る事間違いなし!


その1【第1印象は大事だよ】
容姿のよしあしはこの際置いておいても大丈夫。 とにかく彼女の心に忘れたくても忘れられないほどの深い傷跡をえぐり込もう。 なんだったら、好印象よりも悪印象の方がいいかもしれません。 その方が、あとで「あら?もしかして彼っていい人だった・・?」と印象が変わったときの反動も激しいですからね! 

その2【とにかくガン見すればいいよ】
悪い印象を無事与えることが出来たら、その後はひたすら彼女を見つめよう。 穴が開くほど見つめよう。 もう、なんなの?アレなの?視姦なの?目で孕ませようとしてるの? というくらい見つめよう。 合法非合法スレスレな程度に見つめよう。

その3【役に立つことをしよう】
彼女が困っていそうな局面を見計らって手助けをしよう。 ただ、さり気なくやらないと嫌味っぽくなるから、「オレ全然本気だしてないから」というような顔をしてシレっと役に立とう。 「あれ?今助けてくれた?」って聞かれても「なんのことかさっぱりわかりません」と口笛を吹きながら答えましょう。 押し付けがましい男性は性交渉の時も拒否られる事が多いと、統計学的にも証明されているような気がしますよ。あくまでアガサの主観ですよ。

その4【やんわりと拒絶してみればいいよ】
この辺りまで来ると、彼女も徐々にあなたの事が気になってくるはず。 しかし、ここで一気に愛の告白なんてせっかちもいいトコロ。 恋も性交渉も“早い”のは歓迎されません。彼女の方からガン見されたら、「僕らは親しくなるべきじゃない」と“オレの本意は別のトコロにあるんだけど一見すると拒絶してるっぽい”言葉をかけましょう。 

その5【早めに謝ろう】
ぐいぐいガン見していたあなたに「親しくなるべきじゃない」なんて言われた彼女は、当然の事ながら「どないやねん」と激しい憤りを感じているはず。 手遅れにならないうちに、「僕だって君を避けたいわけじゃないんだよ」と素直に補足説明しましょう。 ただ、完全に歩み寄るのではなく、「僕には近づかない方が賢明だろうけどね」と、再び彼女を煙に巻く発言を付け沿える事をお忘れなく。 女はミステリアスな男に惹かれるものですよ。

その6【悪い人から守ってみればいいんじゃないの】
あなたが好きになるくらいのマブいチャンネーだったら、遅かれ早かれ街のチンピラに襲われそうになるはずです。 そして、四六時中彼女をねっとりとした目つきで監視しているあなたなら、そのタイミングを見損じるようなヘマもしないはず。 颯爽と駆けつけ、悪い人たちをやっつけましょう。 もし腕力に自信がない時は、予め売れない劇団員さんかどなたかに頼んでおくのもひとつの手でしょう。だいじょうぶ、バレなきゃいいんです。

その7【告白は彼女が動揺している時を見計らおう】
別の角度から見てみれば、ストーカーと言えなくもない生活を送っているあなた。 そろそろ周囲の人からも「あいつちょっとアレじゃね?」と思われても仕方ないレベルに達しつつあります。 そこで、思い切って彼女に「オレ、ストーキングしてるからね、きみを」と打ち明けましょう。 彼女が精神的に不安定な時に狙いを定めて告白すれば、「うん・・ああ・・まぁ・・そんな気はしてたけど・・」となんとなくアリな方向に考えて貰える可能性大ですよ。 

その8【特殊な男なのだというコトをアピールしてみるといいよ】
ストーキング行為を黙認して貰えたら、間髪いれずに「あとさぁ、オレって実はサイコパス・・じゃなかった、テレパスなんだ」と、己の特殊体質についてもアピールしてみよう。 普通の男じゃつまらない。 ストーカーかつテレパスなんだと告白する事で、“おまえの生活を、心を、体を、全部まとめて丸裸にしてやるよ”と精神的に追い込むべし。 恋は喰うか喰われるかですよ!

その9【お出かけしてみよう】
たまには彼女をピクニックへ連れ出してみましょう。 いつもと違う環境で、彼女の心もリフレッシュ。 その時、彼女をおんぶして山道を駆け上がってみせたりなんかしれみれば、「やだ・・この人なんてパワフルで持久力抜群なの・・じゃあさだめしアチラの方も・・・」と夜の生活にも期待を持たせるような印象を与えられる事請け合いです。 

その10【体毛は脱色しておこう】
太陽光にあたった時、うぶ毛がキラキラひかれば、「わあ・・ダイアモンドみたい・・」と彼女に感心される事まちがいなし。

その11【速く動けるよ】
目にも留まらぬ早歩きで、彼女の動体視力に挑戦状を叩きつけよう。

その12【力持ちだよ】
その辺の木の根っことか「えいやー!」って引っこ抜いて、力持ちな事をアピールしよう。

その13【やんちゃ自慢をするよ】
「オレって昔ワルでさぁ・・」とやんちゃだった過去を告白してみよう。 ただし、「人を殺したこともあるんだ・・」という最も危険な告白は、言うタイミングを誤ると大惨事になるので気をつけよう。

その14【エスプリの効いたたとえ話をしてみよう】
ただ普通に「君は僕にとって特別なんだ」と言っても芸がないので、「特別」のあとに「ヘロイン」を足してみましょう。「君は僕にとって特別なヘロインなんだ」。 ほらね、途端に世界で最も危険な押尾系肉食獣の香りが漂ってきました。いるよ。ああ、すぐいるよ。  「君に恋しちゃったんだ」という言葉も、「ライオンが羊に恋をした」と、お肉臭い感じに言い換えてみましょう。 彼女が「なんてバカな羊・・」と返してくれれば、勝負は貰ったも同然。 どこに出しても恥ずかしくないバカップルの誕生です。

その15【家族に紹介してみようよ】
兄弟が彼女に失礼な態度をしたらきちんと諌めるのが筋なんだけど、なかなかそうも行かないから、その場はなんとか有耶無耶にしよう。 心は肉食だけど態度は草食で。 これが今のトレンドなのです。

その16【家宅侵入は犯罪じゃなくて恋愛の延長線なんだと説明してみよう】
彼女の気持ちが高まっているのを感じたら、さり気なく「実は君の家にしょっちゅう忍び込んでいました」と告白しておこう。 後で訴訟沙汰になってもこれでノープロブレム。 もしも彼女が「えぇ・・?うそぉ・・」と引き気味だったら「あ、でも君が寝てる間しか来てないから大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。 「寝顔が最高にかわいかったよ」とフォローしておく事もお忘れなく!

その17【キスから先は自重しよう】
婚前交渉は何かと揉めるネタになりやすいので、どんなにビクンビクンしてもハフンハフンしても、ここはグっと我慢の子なのであります。

その18【スポーツが得意なトコロをアピールしてみればいいよ】
正式なルールだと帯に短し襷に流しなあなたの実力も、オレ流ルールに則った試合なら存分に発揮することが出来ますよ。 ま、ようするになんかスポーツっぽいことをしてやればいいんです。 彼女も「あーなんかかっこいージュワワーン」ってなります。たぶん。

その19【命懸けで頑張ってみるよ】
彼女が再び悪いやつに狙われる、なんて例もたまにはありますよね、長い人生ね。 そういう時は思い切って、“彼女の為なら自分の命なんか惜しくない”という心意気を見せてやりましょう。 もちろん、本当に懸ける必要はありませんよ。 きちんと家族にフォローを頼んでおけば、見事美味しいトコどりに成功できます。 この時も、「あなたは私の命の恩人よ・・」と言う彼女に「いや、オレの方こそ君を危険な目に遭わせてしまって・・」といヤらしいくらいに謙遜しておく事が肝心ですよ。

その20【最後の最後に拒絶してみよう】
もはや、あなたなしの生活など想像出来ない程、あなたに依存しつつある彼女。 そこであなたが吐くべき言葉は「やっぱりオレたちは一緒にいない方がいいのかもしれない・・」です。 そうです、受容ではなく拒絶です。 動揺した彼女に「何言ってるの?! 私はあなたとずっと一緒にいたいのよ!」と言われたら、即座に「じゃそうしよっか」と答えましょう。 これで、いざ何か事が起きた時も、「オレから言ったんじゃないよ、君から言ってきたんだよ」と常に上位に立つ事が出来ますよ。 恋愛の実権を握るのはあなたなのです!

どうですか? しっくりきましたか?

これらの恋愛テクニックを駆使して、あなたも意中の彼女をモノにしたり、なんだったらその他のチャンネーたちをもトリコにして、うはうはになって、大勢はべらせて、しまいには“オレだけのフーターズ”をオープンさせる事だって不可能ではないこともないっていうか無いよ! 全部妄想だよ!! 恋愛にかけひきなんてないよ!お金と見た目だけだよ! 
(※楽しくない青春を送ったアガサのひがみですので気にしないでください)


と言う訳で、あらすじはだいたい上に書いたとおりであります。(わかりづらいかもしれませんが、実際こんな感じなのです)
寂しげな美少女が転校先で美青年に出会い、その怪しげな魅力に夢中になるものの、実は彼は吸血鬼だった・・! というお話の間に、超人山登りや超人木登りや超人ストーキング術や超人野球やその他モロモロが挟み込まれ、最後は今回芽生えた諍いの種が静かに芽吹くのを感じさせつつ次回へ続いてゆくと。  まぁ要するに「リア充はいいぞー人生がたのしぞー」というお話なのですよね。

ただ、住む世界が違うから・・・と悩んでる風な2人を観ればみるほど、「だったら噛み付いて同じ種族になっちゃえばいいじゃない」という見も蓋もない考えが頭を過ぎりますので、この雰囲気に酔えない方にはちょっと物足りない映画かもしれません。
ていうか、ホントなんで噛み付かないんだろ。
吸血鬼同士だと物足りないのかなぁ。 ま、恋なんてもんは障害があればあるほど燃えあがるモノですけどね。

ちなみに、最後に業を煮やした彼女の方から「あなたの家族にして欲しいの・・」と申し出てるシーンがあるのですが、その時すら「それはねぇ・・ ほら・・今一緒に居て幸せなんだから、それでいいんじゃないの・・?」と、イエスともノーともとれる言葉を選ぶ、世界で最も危険なヘロイン中毒者・エドワード(主役のバイパイア青年)。 結婚に後ろ向きな性格なのですね。わかります。
まぁね、人生は長いですからね。 向こう300年間くらいは、高校生活がんばれよ!!



-おまけ-

・ 顔が白いと評判のヴァンパイア一族なのですが、付き合う事になった人間の娘っ子も色白タイプなので、並んでいても全く区別がつきません。 ていうか遜色ない。 なんかもう、一緒ってことでいいじゃない。

・ 顔が白いのはいいのですが、首の後ろも念入りに塗らないと、ときどき舞妓さんみたいな配色になっちゃってたよ。 がんばれメイクさん。

・ 思い通りにならない恋に身をやつす2人ですが、エドワードの方はともかく、ベラ(人間の娘)の表情に抑揚がなさ過ぎて、あんまり恋してる感がなかったのが残念でした。 イヤがってるのかはにかんでるのか判りづれー。
べら  べら2  べら3
(①物憂げな表情 ②せつない表情 ③ドキドキな表情  さてどれがどーれだ!)

・ 悪いヴァンパイア一族の女ハンターがとってもかっこよかったです。

・ 普通、吸血鬼と言うと「太陽が苦手」というイメージがあり、その理由は「光を浴びると灰になるから」というものが大半だったのですが、本作の吸血鬼は太陽にあたってもへっちゃらで、ただ、あたった時に肌がひかりを反射してピカピカひかるから恥ずかしい、というだけの理由で曇りの日だけ現われるのがとっても斬新で面白かったです。 ていうかつえーのな、おまいら。


聞くところによると、もうじき3作目が公開になるらしいので、またそのうち2作目も観てみようと思います。

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『食べて、祈って、恋をして』

2010年09月24日
eat_pray_love.jpg
2時間20分で出来る自分探しの旅。 


(※忙しくて映画が観に行けないよ!という方でも5分で自分探しが出来るように、超くわしいあらすじを書いております。 鑑賞予定の方はくれぐれもご注意ください)

あらすじ・・・

■ NY編 【食べる度・・・20%】【祈る度 ・・・35%】【恋する度・・・40%】 
優しく言うと“夢追い人”、厳しく言えば“ヒモ夫”との結婚生活に空虚さを感じているリズは、ゆるやかに、しかし確実に自分を囲い込むストレスに食欲も大幅減退。 ヤケ食いする気すら起こらない。 かなりの重症。
そんなヒモ夫が、今度は「仕事をやめてもう一回大学で勉強し直したい」と言い始めた。 
結婚8年目のクライシス。 
ていうかお前今何歳だよ。自由すぎるよ。 
今までの人生ではおよそ神頼みなどした事がなかったリズだが、さすがに今回は夜中のバスルームで一人祈った。
「神様、私はいったいどうすれば・・」
その後、離婚を決意したリズだったが、なかなか応じてくれないヒモ夫。 
とりあえず家を飛び出したリズは、ある日知り合った駆け出しの役者・デヴィッドの細やかな気配りや優しい眼差しに惹かれ、同棲を始める。 
で、でも、恋とかじゃないんだからね!現実逃避しただけなんだからね! 

■ イタリア編 【食べる度・・・98%】【祈る度 ・・・5%】【恋する度・・・5%】【生活費が気になる度・・・50%】
デヴィッドとの生活にも行き詰まりを感じてしまったリズは、自分自身に1年間の休暇を与える事を決める。 
以前から一度旅してみたかった土地を訪れ、悠々自適に暮らしながら自分探しをするのだ。 
晴れて離婚が成立したリズは、デヴィッドの懇願を振り切り一路イタリアに飛ぶ。 
今や彼女は、なんのシガラミにもとらわれない自由人! 
新しい恋人はパスタとワインとピッツァ・マルゲリータ! ようこそ余分3兄弟!
食べるのに一生懸命なので、今んトコお祈りはノーサンキュー。 大丈夫、癒しはワインから受けてますから!
現地で知り合ったイタリア語講師に少し心がグラつくものの、あくまで“自分探し”がメインの旅なので恋愛スイッチはオフ。
食って寝て観光して食って寝て観光して食って寝て観光した果てに、“食って寝て観光するだけでもいいじゃんいいじゃんスゲーじゃん!”という境地に達したリズは、中途半端な別れ方をしたデヴィッドに正式な別れのメールを送るのだった。

■ インド編 【食べる度・・・60%】【祈る度・・・80%】【恋する度・・・0%】【生活費が気になる度・・・70%】【夢をかなえるゾウ度・・・50%】【ゾ~っとするゾー度・・・測定不可】
イタリアで人生の境地のひとつを手に入れたリズは、デヴィッドが傾倒していたグル(導師)が経営している修行道場を訊ねる。
インドの食事はどれも美味しく、イタリアで培ったドカ食いスピリットで、山盛りのインド飯を平らげるリズ。
しかし、肝心の修行は一向にはかどらない。 瞑想しようと足を組むものの、首筋にまとわりつく虫や、空調の音や、その他諸々の雑念が気になって集中出来ないのだ。
そんなリズに何かとちょっかいを出してくるアメリカ人男性・リチャード。 最初はただの鬱陶しい加齢臭オヤジだと思っていたリズだったが、その言葉が意外と的を得ていた為、徐々に心を開くように。
リチャードもまた、心の傷を癒そうともがくリズの姿を見て、自らの過去を打ち明ける決意を固める。
常に賢者モードに入っている様なリチャードだったが、実は10年前は、のんべえのジャンキーで手が付けられないダメ人間だった。ある日いつものごとく酔っ払って帰宅したリチャードは、うっかり自分の息子を轢きそうになってしまい、それを目の当たりにした妻に三行半を叩きつけられ今に至るというのだ・・・。

・・・

・・・・

・・ってふぉおおい! それ呑気にインドで瞑想してる場合ちゃうやないか!  
10年前の話だって言ってるケド、いつからインドにいるのか知んないケド、養育費とか養育費とか養育費とかモアーマニーよ!!
あとそこのジュリアさんも、ジンワリなってる場合ちゃうよ!ちょっとええ話やなぁ・・やないよ! かなり恐怖指数高い話よ!ベリースケアリーよ! ナマステー!(亀仙人流挨拶)

■ バリ編 【食べる度・・・70%】【祈る度・・・120%】【恋する度・・・100%】【生活費が気になる度・・・100%】【バリの人の英語理解度・・・99%】【写せばいいってもんじゃない度・・・100%】
リチャードの告白から“自分を赦す”というスキルを手に入れたリズは、最終目的地のバリを目指す。
1年前、取材旅行で訪れた時に、リズの未来をズバっと予言した薬療師を再訪し、彼に“心の調和”を得るヒントを授けて貰おうと目論んだのだ。
薬療師はリズに、早朝は瞑想をし、日中はバリの生活を満喫することを指示する。
とにかく気楽に。 とにかく人生を楽しむこと。
イタリアで鍛え上げた“無心に食う寝る観光する”精神と、インドで習得した“瞑想術”をフル活用して、師匠の教え通り、NOスロー、NOライフ!な生活を送るリズ。 
ロハスか!これがロハスなんか!スローフードでロハスでラグジュアリーでコンテンポラリーなんか! くそう!爪に火をともすようにロハスやってみろってんだよ! こんにゃろう!お金持ち!!

そんなリズはある日、ブラジル人のフェリペと運命的な出会いをする。 
最初はいけすかない男だと思っていたものの、自分と同じように離婚を経験して心に深い傷を負ったフェリペに、徐々に親近感以上のものを抱き始めるリズ。
バリののどかな田園風景の中で、心も体も満たされたリズは、人助けがしたくなった為、世界中の知りあいに寄付金を募る。 
「拝啓、世界中のおともだちのみなさま。 もうすぐ私の誕生日ですよ。 でも悟りを開いた私は“安物買いの銭失い”みたいなプレゼントなんて要りませんからドンウォーリーですよ。 ところで、今バリでお世話になっている女医さんが、離婚経験者で、貧乏で、シングルマザーで、とても困っている様子なのでおうちをプレゼントしようと思うんですけど、どうでしょうか。 どう思いますか。 人助けしたいなぁっていう気持ちになりませんか。 この女医さんを助けるって事は、お世話になってる私を助けるって事にもなると思うんですけど、どうですか。 私を助けるって事は、みなさん自身の心の救済に繋がると思うんですけど、どうですか。 手元の小切手に何か書き込みたくなりませんか。 よおく考えてみてください。 敬具」

めんどくせえ女だな!おい!!

無事一戸建てをプレゼントし、“心の調和”が最高に整った状態のリズだったが、ある日フェリペにプロポーズをされた事で激しく動揺する。
楽しいだけの恋愛は人生の潤滑油になるけど、結婚となると、せっかく手に入れた“バランス”が崩れてしまうのではなかろうか・・。
フェリペの愛を拒絶し、荷物をまとめ始めるリズ。 もちろんフェリペの事は大好きだ。
しかし、あまりにも愛にのめり込んでしまうと、また以前の様な、優柔不断でオトコに流される人生になってしまいそうで怖い。
後ろ髪を引かれつつ、帰国の意を伝えに来たリズを見た師匠は、「恋愛で調和が崩れることも含めて、心の調和は完成するのじゃよ」というアドバイスを与えるのだった。

慌てたリズ背中を押されたリズがとった行動とは・・・。


5分で終わらせるつもりだったのですが にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 長くなり過ぎてしまってどうもすみません。

 
自分の人生は、ほんとうにこれでいいのだろうか。

お金持ちだろうと、低所得だろうと、先進国だろうと、発展途上国だろうと、人が抱える悩みに大差はなく、何気ない日常の中では多くの人が、ぼんやりとした不安に襲われる瞬間があるのではないかと思います。
いや、不安にならない方が少ないのではないかと思います。
だって、この人生は一方通行だから。 どんなに願っても、Uターンは出来ないから。
“人生は何度だってやり直せる”  なあんて言葉をよく聞きますが、まぁ、確かに歩む方向や姿勢を変える事は出来ますが、あくまで現時点からの方向転換でしかなく、“一番楽しかったあの頃”からやり直せる訳ではない。
だからやっぱり、不安なしの人生などあり得ないのではないかと思うのです。
“物に囲まれているのに満たされない気持ちなのは何故なんだろう” “取り返しのつかない失敗をしているのではないだろうか” “本当の自分って何?” 忙しい毎日に、突如湧き上がる焦燥感。

だから、人生にはちょいちょい、“自分探し”という名の現実逃避が必要となってくる。
途切れない人生の中にほんのちょっと風穴をあける事で、胸に新鮮な空気を取り込み、新たな気持ちで現実に取り組み、本当に自分が進むべき道を再確認する。
現実逃避の方法は人それぞれで、旅行に出掛ける人もいれば、コンサートや映画に行く人もいるでしょう。 お酒を飲んでいい気持ちになる人もいれば、好きな食べ物をおなかいっぱい食べる人もいる。 あるいは、離婚して仕事も休んで1年間世界旅行をする人も。

1年間・・

世界旅行・・・



ギ ギ ギ ・ ・ ・ !!



なあんてね! まぁ、そこまで大規模な現実逃避が出来る人はかなり限られてくると思いますので、その他の“現実逃避したいんだけど諸般の事情で出来ない”みなさんに仮想現実逃避して頂こう、というのが本作であり、その原作となった小説なのではないかと思います。
行きたくても簡単には行けないイタリアや、スピリチュアルな雰囲気に包まれたインド、絵に描いたようなバカンスが満喫できるバリ島を、これでもかと魅力的に映し出し、見たくない“現実”の部分は極力映さないよう心がけ、どこの土地にも味方となる欧米人(もしくは、それに近いラテンアメリカ人)を用意し、主人公に安全な“自分探しの旅”を送らせることで、ハラハラドキドキとは無縁のゆとり空間が誕生。 それを見ている観客も、安心して仮想空間に没入出来るというわけです。
よかったね!

ホント、これがもし
イタリアではスリにパスポートとカードを盗まれ、親切に言い寄ってきた現地の男性に現金を持ち逃げされ、懲りずに次の国・インドに向かったら置き引きに遭い、水にあたって体重が10キロ減り、フラフラになりながらたどり着いたバリ島で知り合ったブラジル人に歓迎会という名のパーティを開いて貰ったら、ガンガンに酔わされて、目が覚めると臓器売買組織に拉致されていた。 ちなみに、本国では妻に捨てられた夫が捨て鉢になって大量殺人に手を染めていた。
みたいな夢も希望もへったくれも無いような超現実的ストーリーだったら、自分を探すドコロじゃないですからね。
ま、もしかしてイーライ・ロス兄貴あたりが映画化してくれたら、別の意味でステキな現実逃避映画になるかもですけどね!

で、ですね。
アガサ思うんですけど、“現実逃避”って、その行為だけではなんの意味もなさないのですよね。
だって、逃避しても、帰ってくる場所は同じだから。
現実逃避する為には、その行為を受け入れるだけの余裕がないと、結局どれだけ豪華な食事をしても、ステキな場所を旅しても、沢山の買い物をしても同じ。 からっぽな心は満たされないのですよね。
アスファルトの隙間から芽を出す野草を見て、「一生懸命咲いているなぁ」と思うか、それとも「雑草がこんなトコまで」と思うか、というのと一緒で、現実逃避の旅に意味を与えるも与えないも自分次第。
旅に出る事も時には必要ですし、環境を変えると効果が得やすいとも思いますが、その前に、自分自身と向き合う事が大切なのではないでしょうか。

逃避しなくても、自分が向き合うべき現実の中にも癒しはあると思うし、逃げた先に必ずしも答えがあるとは限らないから。
“自分探し”をしたいのなら、まずは“自分が常にいる場所”の中で探したいです。アガサは。


本作のヒロインは、NYの現実の中では“自分を探す”事が出来なかったので、訪れた国々でののんびりとした生活の中で、徐々にそれを見つけ出していった。
それはそれで幸福なことだと思うのですが、そんなプランを実行出来る余裕がある時点で、既に幸福なんじゃないかとも思うのですよね。
やっかみなのかなぁ。 やっかみなんだろうなぁ。
でもアガサは、“恵まれた生活を送っている人ほど、そのありがたさに気付き難いのかもしれないなぁ・・”と感じてしまいました。  自戒の意味も込めて、心に刻んでおこうと思います。

と言う訳で、とても優れた“現実逃避”作品であり、“自分探し”の理想形だった本作なのですが、実際の現実逃避と同じく、この恵まれた設定を受け入れるだけの余裕がない方には、ちょっぴりキレイ過ぎているように感じられるかもしれませんね。
そういう方は、思い切って“ジュリアがガイドしてくれる世界の旅”という見方をしてみてはいかがでしょうか。
なんらかのフェティシズムがひしひしと感じられる“ジュリアがパスタを食べるシーン”や、バリののどかな田園風景、インドの絢爛豪華な婚礼シーンなど、目に楽しいシーン満載ですので、どうにもこうにも行ってみたくなる事間違いなしですよ!
“自分探し”にはならなくても、“観光名所探し”には文句なしに事足りる、ほんわかとした作品でした。
ただ、実際に世界を旅行する時は、もうちょっと危機感を持った方がいいと思うよ!これアガサからのアドバイスね!



-追記-

・ バリ島で、師匠に「薬療師に代々伝わる経典を書き写しなさい」と言われたものの、ちょうめんどくさかったヒロインは、持ち出し禁止の経典をこっそりカバンに隠し、街中のコピー機を使って転写するのであった・・って、そういう事を言ってんじゃないでしょ!写せばいいって問題じゃないでしょ! なんや!とんち大好きっ子か!

・ インドで“自分を赦す”事に成功したヒロインは、後味の悪い別れ方をした夫と心を許しあってダンスをする、という夢想にふけるのですが、「今でもキミの事を愛してるんだ・・」「愛してくれてていいのよ」「今でもキミが恋しいんだ・・」「想ってくれてていいのよ」って、どんだけ上から目線の妄想やねん。 なんや!自分大好きっ子か!

・ イタリアで現地の友達の実家に招かれ、アメリカ式の感謝祭料理をふるまう事になったヒロイン。 出来上がった料理を前に、「一人づつ感謝の祈りを捧げましょう」、と提案するのだけれど、2人祈った時点でお祈りタイム終了。残った時間は全て自分のイタリア滞在感想って、イタリアの人おざなりにし過ぎじゃね? なんや!スピーチ大好きっ子か!PTA会長に立候補するか!


なんだかんだ書きましたが要するにアガサが、 “映画は面白いものの、「行く先々ですぐ友達が作れて、親切な人にも恵まれて、熱烈に愛してくれる恋人にも出会えて、尚且つその顛末を書いて出版したら世界中で大ベストセラーになりました。リア充でごめん」という内容がどうにもこうにも面白くない” という妬み嫉み僻みパワーに屈したというだけの事なのかもしれません。
 
くそう! オレもおぜぜの心配せずにイタリア旅行してみたいよう!!

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『プライドと偏見』

2010年09月16日
プライドと偏見

あらすじ・・・
イギリスの田舎村に住むエリザベス・ベネットは5人姉妹の次女。
不自由ない暮らしは送っているものの、先行きは常に不透明。なぜならベネット家には跡継ぎになるべき男児がおらず、家長であるベネット氏が死去すれば、その所有物はすべて従兄弟の元へと流れ込んでしまうからだ。
したがって、ベネット夫人の願いは唯一つ。
娘たちが適度なお金持ちと幸せな結婚をすること。それだけ。

そんなある日、村にロンドンから2人の富豪がやってくる。
充分過ぎるほどの資産を持ち、悠々自適な生活を送る彼らはたちまち村の話題の的となり、娘を持つ親たちは一様に色めき立つのだが、懇親会を兼ねた舞踏会で富豪のうちの一人・ビングリー青年が心を奪われたのは、なんとベネット家の長女・ジェーン。
喜びに我を忘れ、公衆の面前で醜態をさらすベネット夫人をよそに、次女エリザベスは自分の容姿をこっそり貶していたもう一人の大富豪・ダーシー青年に、ひそかな失望と怒りと悲しみを抱くのだった。

一方、順調に交流を続け、婚約も目前と思われたビングリーとジェーンにも思わぬ展開が。
兄が夢中になっている身分違いの恋に自尊心を傷つけられたビングリーの妹と、ジェーンの気持ちを量りかねたダーシーが、彼らを引き離すためにビングリーを引き連れてロンドンに戻ってしまったのだ。
悲しみに暮れるジェーンと、ダーシーに対する憤りを隠せないエリザベス。
気分転換に家を離れ、新生活を送りつつ、なんとか彼らへの思いに蓋をして、過ぎた事と忘れ去ろうとするのだが、一度心に宿った複雑な感情は簡単には消えない。
そんな時、寄寓にも、ダーシーの叔母である大富豪・キャサリン夫人の家に招かれる事となったエリザベスは、会いたくなかったダーシーに久しぶりに再会し、しかも彼から、予想だにしなかったとある告白を受けてしまい・・・。


よろしかったら気軽に一押しお願いします にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  悪いようにはしませんぜ奥さん



ダーシー! かわいいよダーシー!
オレもダーシーのもみあげもじょもじょしたいよう!!


『高慢と偏見』を愛読されている方には、「何をいまさら」という感じが否めないかもしれませんが、『ブリジット・ジョーンズの日記』でしかダーシーの存在を知らなかったアガサにとっては、人生に突如差し込んだ希望の光としか言いようが無い程、完璧な萌え要素を兼ね備えていたダーシー。
代々続く大地主の跡継ぎに生まれ、年収1万ポンド(※原作注記よると推定1億円)という潤沢な資産を持つダーシー。
名誉を重んじ、尊大とも思える態度でプライドを守り続けるダーシー。
そんなダーシーが恋に落ちました。
資産狙いで、甘ったるい笑みばかりを浮かべて擦り寄る女たちとは異なり、知性とウィットに富んだ意見を忌憚無くぶつけるエリザベスに、否応無く惹かれてしまうダーシー。  気になる。でも言えない。  目が追う。でも言えない。  身分違いの恋だもの、諦めるのが男というものさ。でも諦められない。 気持ちが高揚して、思わずエリザベスの部屋に凸してしまいましたダーシー。でもすぐ帰っちゃうダーシー。ダーシー、かわいいよダーシー。 ダーシーモジモジ。モジモジダーシー。
わかった、ちょっと落ち着こうかオレ。いや、落ち着かないもんね!ダーシーのもみあげの上でオレお昼寝するんだもんね!


■ ダーシーを誤解していたオレ
だーしー2

ジェーン・オースティン作品は、ケロヨン(グウィネス・パルトロウ)の『エマ』とエマ・トンプソンの『いつか晴れた日に』で体験済みでしたので、その世界が魅力的である事はがってん承知のすけだったアガサ。
優雅な様式美、やきもき要素たっぷりのストーリー、愛嬌溢れるキャラクター。
中でも『いつか晴れた日に』で年下の美少女に思いを寄せるブランドン大佐が非常に素晴らしくてですねぇ。中の人が。いや、回りくどい言い方はよそう。要するにアラン・リックマンが最高だった訳ですよ!
ぶっきらぼうな顔と内に秘めた温かな性格とのギャップ。 どことなく本作のダーシーに通ずるモノを感じてしまうアラン・リックマン。
で、また、本作のダーシーを演じていた俳優さんが、実にアラン・リックマンっぽいんですよね。
陰気そうな面持ちとスラリと伸びた手足。 そのまますぐにでも闇の魔術を使いそうな冷ややかな眼差し。
なにこのアラン・リックマン風味。 ていうか、だったらもう、アラン・リックマンでいいじゃない! ジェーン・オースティンも生きてたらきっとそう言うよ! 「YOU、高慢と偏見とアラン・リックマンで行っちゃいなヨ?」って言うよ!絶対だよ! なあんて思っていた時期が、私にもありました。


■ ダーシーを理解したオレ
だーしー
(デンジャーゾーン!)(胸元が)

と・こ・ろ・が、そんなアラン・リックマン熱は、あっという間にダーシー本人の魅力に掻き消されてしまう事に。
エリザベスへの想いに狂わんばかりになるものの、生まれ持っての自制心でそれを押さえつけるダーシー。
彼女が苦境に立たされれば、全力でもってそれを救おうと尽力し、でも、決して表に出すことはなく、ただただ静かに見守り続けるダーシー。 どこまで行っても紳士。 こいつはまさに“紳士”の金太郎飴状態。
でも、「ただ黙ってみている」というような草食男子的なスタンスでは無いのですよね。
言うべき時はきっちり言う。「愛しています」って目を見て言う。 そういう潔さも兼ね備えているトコロがさらに魅力的。
もうさぁ、「ついたらすぐいる?」とか、そういうゲスい事言わないの! 肉欲を求めるオレってワイルド?じゃないんだよ! 世の中を肉食か草食かで割り切ろうとするな! 人間たるもの常に雑食であれ!

寡黙さと奥ゆかしさが美徳とされていた時代に生きる男女の、せつなくて、もどかしくて、胸が締め付けられるような恋模様に、夢中にならない人などいるでしょうか。 ああ、いるかもしれん。 だが、オレは好きだよ!こういうの!! 



先日、あるブログで恋愛映画数本がめちゃくちゃに貶されているのを拝見していて思ったのですが。
よく、こういう“恋愛映画”を“いかにも女受けしそうなスッカラカン映画”と決め付ける人がいますが、恋愛しない人ってそんなに居ないんじゃないかと思うんですよね。
誰の心の中にも、“愛が成就するさまにドキドキする”部分はあると思うし、自分の経験に重ね合わせて(`ェ´)ピャー みたいになる部分もあると思う。
煌びやかな衣装を着て色恋に明け暮れる映画、だからスイーツ、みたいに頭から否定しようとする人は、なんか勿体無いなぁという気がしてならないのですよ・・。
いや、勿論「純粋に苦手」「観てると必ず眠気が」という事もあると思うのですけどね。

アガサは、先日観た『SPL』のような男汁溢れる映画も好きだし、本作のようなスーパーモジモジ映画も好きですし、血が噴水のように噴き出す映画も手足が飛び交うような映画も大好きです。
女だから恋愛脳、男だから筋肉脳、みたいな、ちょっと見下したような決め付けはとてもありがた迷惑で、観る映画によってその人となりを判断してしまうのも、とても軽率なんじゃないかと思うのです。
それこそ、高慢(自分が興味無いジャンルは見下す)と偏見(映画の嗜好と現実の性格を勝手に繋ぎ合わせる)じゃないかと。

本作でそれらを、苦悩はあったものの、持ち前の謙虚さや冒険心で軽やかに飛び越えたダーシーとエリザベスのように、勇気を持って飛び越えてみれば、その先の人生はもっと豊かになるじゃないかなぁ・・と思ったアガサなのでありました。
つまり、食わず嫌いせずに色んな映画を素直な目線で観てみれば、面白い発見は沢山あると思うよ!ってコトです。
(※自分自身への戒めの意味も込めてます)




-追記-

・ ダーシーの事ばかり書いてしまいましたが、本作の見所はその見事な映像でもあります。 フェルメールの絵画のような淡い光が差し込む景色は、どのシーンも完成された芸術品のような美しさでした。 満腹。

・ アガサは映画を観る前に原作を読んでいたので、どの展開も違和感無く受け入れる事が出来たのですが、一緒に鑑賞していた世帯主さまは「話が飛びすぎてよくわからん」と嘆いていました。(でもガッチリ前のめりで最後まで観ていたのですけどね)
確かに、小説からかなり省略されている部分もありますので、もしご覧になって物足りなかった方は、小説の方も読んでみてはいかがでしょうか。 そして、その後もう一度鑑賞すれば、完璧なダーシー天国を味わうことが出来ますよ!

・ ダーシーって、真澄さんに似てるなぁと思ったのですが、どうなんでしょうか美内先生。 ジェーン・オースティン好きはおきらいですか?
むっつりスケベで、お金持ちで、こっそり援助してくれて、影から見守ってて、冷血ゲジゲジ虫で、誰よりもマヤエリザベスのコトを愛している一途な男。
本作のクライマックスにも、スーパーおまえさまタイムを彷彿とさせる名シーンがありますので、ガラスの仮面ファンの方は必見ですよ!

おまえさまタイム
(イメージ図・スーパーおまえさまタイム) (※実際は服を着ています) (※じょうだんですのでオースティンファンの方は本気で怒らないで下さい)


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『セックス・アンド・ザ・シティ2』

2010年06月06日
SATC2.jpg
「アイアンマン2」じゃないよ、キャリー・ブラッドショーだよ! 

参考までに・・映画版1作目の感想


あらすじ・・・
キャリー・ブラッドショーさん(44歳・コラムニスト)
「最近夫が、外食や夜遊びよりも家でテレビを見ている方がくつろぐって言い始めたんです。 イラっときたのでアブダビに行くことにしました」
シャーロット・ヨークさん(44歳・専業主婦)
「最近子育てに行き詰っていて、生活の疲れがとれなくなってきたんです。 なのでアブダブに行くことにしました」
ミランダ・ホップスさん(44歳・弁護士)
「最近職場の上司とそりが合わなかったので、思い切って仕事を辞めてしまったんです。 で、ヒマなのでアブダブに行くことにしました」
サマンサ・ジョーンズさん(52歳・会社経営)
「え? アブダビ? うん、行くよ。 理由? ねえよ!理由なんて! 行きてえから行くんだよ!ガハハハ!!」




ということで、アガサも日常の瑣末事にストレスを感じたので、『セックス・アンド・ザ・シティ2』に行って来ました。
つまり、そういう映画なのですよね。
私たちにとってのパソコンであり、買い物であり、小洒落たカフェでのランチであり、お風呂上りのビールであり、アブダビである。 それが『セックス・アンド・ザ・シティ2』なのです。

内容はまぁ確かに、普遍的というか、なんかもうありきたり過ぎて、わざわざ映画館に行かずともそこいらへんのスーパーや幼稚園の正門にでも行けばイヤと言うほど耳に飛び込んでくる“女の与太話”な訳ですが、合間合間に散りばめられたサマンサ姐さんの奇抜なファッソンとか、奔放な性行為とか、奇跡のノーメイクとか、人生哲学には、溜飲が下がる思いがしますし、なにより、一生着る事のないであろうお衣装や、一生行く事のない中東のゴージャスホテルや、一生つける事のない貴金属の数々をも、たったの1200円ポッキリ(※もちろん割引き料金で観ましたよ!)で堪能出来るのですから、こりゃ安い! バカ安だよ奥さん!! こりゃもう観るしかないね!

日本だろうと、外国だろうと、女性が抱えるストレスの根源はみな同じ。
些細な日常のトゲトゲを一瞬だけでも脱ぎ捨て、キラキラとしたラインストーンでデコレートされたステキなドレスに身を包み、世の無常を忘れる旅に連れ出してくれる。
そんな、“イベントムービー”としての役目を立派に果たしてくれていたと思います。
まぁとにかく、重くないのがいいよね! カラッンカランに軽いんだもん!
これといったストーリーも無いですから、砂漠に落とされた水の様に、まあ見事に心のひだに吸い込まれて消えて行って、観終ったあと何も残りませんからね。
みよ!この驚きの吸収力! 多い日もあんし・・(ゲフンゲフン)(←ギリギリ自重)

前作鑑賞時にアガサが仰天した、
「妊娠して不安になっている友達に“あなたらしくないから”という訳のわからない理由でランニングを勧める」
みたいな奇想天外な友情エピソードが出て来ず、かわりに
「子を持つ母同士で酒のんでぶっちゃけトーク」
というとても現実的なくだりがあったのも、ホっとしましたねぇ。
ホント、アレはびっくりしましたもの。 キムタクばりに「ちょ・・まてよ!」って言いそうになりましたもの、テレビの前で。
あと、やたらと「他所の不幸を鏡に、自分の幸せを確認する」みたいなくだりもね。
そりゃ確かに女はそういうトコあるけども。
あれだけ“ソウルメイトと書いて親友”というのを売りにするのだったら、もうちょっと本音でやりとりするんじゃないの? と思いましたので。 少なくとも私はそうですし。(なので圧倒的に少ないですが。マブダチ。)(すみません、自分見栄張りました。ほんとはほとんどいません、マブダチ)(ちょっと泣いて来る)


と、ここまで書いてみたのですが、みなさんの中には「テレビシリーズを観た事ないからキャラクターの事がよくわからない」という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
そんなあなたも大丈夫!
実はですね、“名は体を表す”という諺の通り、本シリーズもまた見事に、<セックス><アンド><ザ><シティ>というそのタイトルが、各キャラクターを表してしまっているのですよお立会い。
そこで今回は、アガサがそこんとこをズバリ解説いたします。
これさえ読めば、あなたもセックス通になれる! かもよ!!

ではまず最初は、言わずもがなの<セックス>ですが、これはもう当然、サマンサですよね!

セックスアンド1
(はい、セックスマシーン、どーん!!)

テレビシリーズでは結構奔放にセックスライフを楽しんでいた各キャラの皆さん。
しかし、映画化された途端に、ギャランティの問題なのか格付けの問題なのか、それとも倫理上の問題なのか、どいつもこいつもそろいも揃って出し惜しみし始めたのですよね。 まったく、タイトルがコレなのにその態度は如何なものか!
で、そんな中、一人気を吐いてくれたのがサマンサ姐さん。 御年52歳。 超熟女。
“敏腕プロデューサー”という、判るような判らないようなお仕事を、熟練の枕営業でこなしているサマンサ姐さん。
前回の女体盛りに引き続き、今回も野性味溢れるセクシーショットを見せ付けてくれます。
もはや彼女そのものがセックス。
セックス・イコール・サマンサ。
いわばタイトルロールと言っても過言ではない、八面六臂の活躍っぷり。

何よりすごいのは、姐さんが目をつけたら、百発百中という点。
セックスアンド2
(イイ男を前に、ジュクッとした恍惚の表情を浮かべる姐さん。)
若かろうと中年であろうと、姉さんの女力(めぢから)の前には平伏すしかないのです。 すげえや姐さん!
だってさぁ、コレ着て違和感ないなんて、常人の域を超えてるもんね!
セックスアンド3
(マッドマックス2で誰か着てたような気がします。)

市場で避妊具の名前を連呼するシーンは、映画史に輝く名シーンだと思いました。
ホント、サマンサ姐さんあっての『セックス・アンド・ザ・シティ』だってこと、みんなも肝に銘じた方がいいと思うね!オレはね!


で、続きましては<シティ>の部分ですね。
セックスアンド4
(いかにも出来そう)(色んな意味で)

<シティ>、すなわち都会の女と言えばそう、ミランダさんですよね!
すご腕の弁護士として、男に負けじとバリバリ活躍する一方で、旦那さんの浮気にクシャってなったり、子供の成長に一喜一憂したりと、まさにハイパーマルチクリエイター的な活躍をみせるミランダさん。
他人の意見に惑わされない、一本筋の通った性格が魅力です。
今回はあまり活躍しませんでしたが、まぁしょうがないですよね、ミランダさん家うまくいってるんですもの。 にくい、憎いなぁこの都会っ子!

アガサはミランダさんの歯に衣着せぬ物言いっぷりも大好きですので、出来ればもうちょっと出番が多い方が嬉しかったです。


はい、次は何でしたっけ? えーっと<アンド>ですね。
セックスアンド5
(こんばんは、安藤優子です。)

いや、うそですけどね。
シーズンの最初頃は絵画のブローカーとして、それなりにバリバリお仕事をしていたシャーロット。(最近は専業主婦らしいですね)
でまぁ思うに、シャーロットと言えばアンドじゃないですかね。  何がって・・・だからほら、・・いつも子供の事を想って精一杯・・みたいなね・・ チルドレン・アンド・ザ・シャーロット、みたいな・・ 子供と男と男と壁と子供とヤギとシャーロット、みたいな・・ うそ、ごめん・・壁はうそ・・だからつまり、シャーロットはみんなの接着剤みたいな役割だと思うのですよ。 とっても真っ直ぐで、とっても気配リストで、とっても気立てのよいシャーロット。 友達の輪の中に、一人は必ず居て欲しいシャーロット。 オレにはお前が最初で最後のシャーロット。 次行こう。


で、最後は何でしたっけ? あ、そうそう、<ザ>ですね、<ザ>ね。
セックスアンド6
(友人の結婚式で友人よりも目立とうとする女の光景)

いくら探しても見つからなかったの諦めましたが、このタキシードに加えて黒の冠みたいなのまで着けてましたからね! もうどうしようもない! マジ強敵!
その姿はまるで悪い魔王ですよ。 いばらで編んだみたいな黒の冠と、ヒッヒッヒという高笑い。 お父さん、お父さん!魔王が来るよ!

まぁとにかく、主役という地位を最大限に生かして、どんな場でも一番目立とうと画策するキャリー。
市場に行くのもこのスタイル。
セックスアンド7
(末広がりでございます)

もうねぇ、なんなんだその裾は、と。
市場に行くのにその末広がりっぷりはなんだ、と。 どう考えても正気の沙汰じゃないですよ。
所狭しと商品が並べられたのが市場なんじゃねえの、と。
1メートル進むたびに、山積みになったリンゴやらドリアンやらに裾が当たってゴロゴローって転がっちゃうんじゃねえの、と。
もうお前、そりゃ忍びの者として失格だぞ、と、小一時間問い詰めたい。

主役として、シリーズを背負ってるんだ、という気概は大いに結構なのですが、ちょっと全般的に行き過ぎな所が否めませんよね。
ほんで、行き過ぎた結果選んだ衣装がこちら! はいドーン!
セックスアンド8
(むしろ制止しなかった周りのみんなを責めたいよね!ぼくは!)

昇天ペガサスMIX盛りなどもう古い! 時代はネイチャー!すなわち大自然! と思ったのか否か、頭上に輝くどんぐりっぽいガサガサ帽子。
ていうか盛りすぎ。 どんぐりでもパイナポーでもなんでもいいけど盛りすぎ。 あと、蝶飛ばし過ぎ。
セックスアンド9
(思わず二度見するサマンサさん。)

このように、見た目重視で前に前に攻め込んでくるキャリーですが、本編の中では相変わらずな他力本願というか投げっぱなしな性格を十二分に発揮。
旅行先+仕事でヤな事あった+元彼と再会=逢引。という方程式のもと、超めかし込んでデートに出かけるキャリー。
そこまではいいのですが、雰囲気に呑まれてうっかりキスしてしまった事を、そのまま旦那様(前回結婚したミスター・ビッグ)に電話連絡。
なんだろう。 この“あたし、ウソはつけないの”という正論から漂う違和感。
確かにウソはよくないけれど、言わなくてもいい事は言わないのが大人なんじゃないのか。
自分はゲロした事でスッキリするかもしれないけれど、それを知ってしまった事で苦しんだり哀しんだりするビッグさんの気持ちはどうなるのだ。
いけない事をしたからには、その罪を一生背負って生きていくという枷を自分に課すくらいの気合がないとね!

まぁ、結局「あー、不安にさせちゃってたんだねーごめんごめん」と許してくれて、「これからは浮気しそうになったらコレみて思いとどまるんだよ」なんつって指輪までくれるビッグさんも悪いっちゃあ悪いですけどね。
甘い! 甘いよビッグさん! 糖尿病ちゃうか?!

前作といい今回といい、キャリーだけはまったくもっていけ好かないキャラのままだったのが、なんとも後味悪いというか、SATCらしいというか・・・。

・・え? 「だからなんで<ザ>なの?」って? ・・ええと・・ですからねぇ、なんつうか、“ザ”って感じじゃないですか。定冠詞つけて“ザ・キャリー”みたいな。 なんだったら間に星入れて“ザ☆キャリー”でもいいですよ、ほら、なんとなく“つのだ☆ひろ”みたいで・・ねぇ・・ゴージャス感倍増計画的な・・ すみません正直<シティ>までしか考えてませんでしたホントすみません。

続編の法則にのっとって、豪華さも下品さも前作よりアップしたものの、それに反比例して内容は薄ーくなってきた本作。
次回があるとするならば、もう爆破と切株要素くらいしかプラスするものがないんじゃないかという不安も浮かびますが、こうなったらとことんやりきって欲しいものですね。
熟女同士のキャットファイトも、オレはありだと思うよ!




     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

« Prev | HOME | Next »

※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。