ブログパーツ

『ラブド・ワンズ』

2012年05月31日
The-Loved-Ones-Poster.jpg

あらすじ・・・
こんにちは!ぼくブレントです!オーストラリアに住んでます!高校3年生です!もうすぐ卒業です!
半年前に、ドライブ中の事故でおとうさんを喪って以来哀しみと共に過ごしてきたぼくですが、時は待ってくれません!否応なしに卒業です!
ぼくがあの時よそ見なんてしなければ・・・ 
道路の真ん中でボケーっとしていた不審者にもっと早く気づいていれば・・・ 
超絶ドライブテクニックで華麗に回避していれば・・・  
そんな自責の念で、なんども自傷行為を繰り返してきたぼくが、心の傷も癒えないまま社会の荒波に放り出されるシーズン、それが卒業なんです!

で、卒業といえばプロムじゃないですか! 
高校生活最後のお楽しみであり、チラリズム全開のドレスに身を包んだかわいいジョノカーをエスコートして、ダンスフロアで体と体を密着させながら乳繰り合って、飲んで食ってハッパ吸っていい気持ちになって、なんかもうなんやかんやで超最高なイベント、プロムな訳じゃないですか! 
そりゃぼくもね、おとうさんの事で時々アンニュイな気持ちになっちゃいますけどね、それはそれ、これはこれ。 行かない理由が見つからない!

・・・ただね、いざ行くとなると、これがまたね・・「ホントにオレはそんな能天気な事をしていていいのか・・」とかね・・ 考えちゃうんですよね・・・ おかあさんもぼくに気を使ってか奥歯にものの挟まったような言い方しかしませんけどね・・ きっとおとうさんは「チャラついてんじゃねえよ」みたいに草葉の陰から思ってるじゃなかろうかとか、ね・・・
そこでぼくは、恋人のホリーが迎えに来てくれるまでの間、行きつけのフリークライミングスポットで一汗かく事にしました。
なぜかというとね、切り立った崖を登っていると、常に「死」というものを間近に感じ、自分が生きている事を実感出来るんですよね。
とうさん、こんなオレだけど、生きていていいのかな・・・ 
そんな風にハッパを吸いながら暮れなずんでいたぼく。
そんな夕暮れ。
一体誰が想像など出来たでしょうか。
まさか背後からクロロフォルムの染み込んだ布を持った怪しい影が、ぼくに忍び寄っていただなんて事を・・・!

で、目が覚めたら
ラブ2
こんなおじさんがいて

ラブ3
こんな同級生がいて

ラブ4
万事休す! と。


完全にアカン領域の色をしていますよね! 同級生の目も注射器の中身も!


ラブ
(※ とても他人とは思えない「もっさい」ビジュアルに好感度が上げ止まらない女子高生・ローラちゃん)

ということで、東京の超絶イケメンメガネ男子・ナマニクさんのご厚意により、今話題のマジキチ・ラブファンタジー『ラブド・ワンズ』を鑑賞させて頂きました! ナマニクさんありがとうございました! 毎日25通づつDMを送った甲斐が(ry

いやもう本当に素晴らしい作品でした!
「もしもジョン・ヒューズがアニー(『ミザリー』のヒロイン)を主役に『キャリー』を撮ったらどうなる?」と聞かれたならば、迷わず「その答えは『ラブド・ワンズ』に!」って答えるね! 聞かれたコトないけど!


ローラちゃんはごくごく目立たないタイプのJKなのですが、積極性だけは人一倍あるので、学園のキングをプロムに誘うという暴挙にでます。
で、当然の事ながらキングには既にクイーンがいて、あっさり断られてしまう。
ところが、どっこいくじけないタイプのアレだったローラちゃんは、おとうさんに頼んでキングを家にお持ち帰りしてもらうのでした~!ウフフ✩オッケー!
で、あとはもう刺したり削ったり逃げたり追ったりの大騒動なわけですが。

とにかくこのローラちゃん、ひたすらまっすぐな女の子だと思うのですよね!
世界は全部わしのものじゃい! みたいな真摯な想いが伝わってくる眼差しに、色んな意味でドキドキがとまりません!

ラブ7
(※ ただ牛乳を飲むだけのシーンでここまで「ヤバいモノを観ている」感を醸し出せるのはローラちゃんだけ!)


(※ 以下、内容に触れる記述あり)(オチバレはしていません)








まっすぐなゆえに、ゴチャゴチャと喚かれないよう薬品を喉に注射して声帯をやっつけちゃったり、隙をついて逃げようとしたブレントくんの足を床にナイフで打ち付けるローラちゃん。
「わたしのモノ」という事実を揺るぎないものにする為、ブレントくんの胸にフォークでグリグリとローラ印を刻み込むのもまっすぐさが成せるわざ。
おとなしくさせる為、脳天にドリルで穴をあけちゃうのも、勿論まっすぐだから。
その穴に熱湯を注ぎ込む事にしたのは、・・ええと、なんかおもしろそうだから。 自由と書いてフリーダム!

そんな、歪みない性格のローラちゃんを全力でサポートするおとうさんがまた、超憎めない顔のステキ中年でして。

ラブ5
(※ ムスメと彼氏(暫定)が揉めるたびにこんな切羽詰まった顔でトンカチ構えるんだからたまんないッスよね!)

「うちのムスメこんなにかわいいのになんで全然モテないの?!なんで?!」
という、純粋な疑問に悩まされているおとうさんは、自分以上に悩み続けているであろうムスメの為、一線も二線も超えて暴虐の限りを尽くします。
一見ヒドい、というかどう見てもヒドいおとうさんなのですが、ブレントくんがローラちゃんにそっけない態度を取るのをハラハラしながら見守っていたり、ローラちゃんが不手際でおとうさんに熱湯をぶっかけてもジっと我慢しれくれたり、上手にドリルが使いこなせなくても穏やかに使い方を説明してあげたりと、一挙手一投足から「子を想う」気持ちがひしひしと伝わってくるのですよ。
フリーダムなムスメが目の前で生着替えを始めた時、そっと瞳を伏せる仕草のなんとグっとくることか!
「あんな小さかったローラがこんな豊満バディに・・・」とか「今度こそなんとかしあわせになってほしい・・・オネガイダカラ・・」とか「あわよくば婿に入ってもらいたい・・」なんて具合に父の胸にこみ上げる万感の思い。

マジキチにはマジキチなりの愛情があるのだと、強く心に訴えかけられた気がしました。
いや、訴えかけられてもどうにも出来ないのですけどね。

ラブ6
(※ パ ー テ ィ せ な あ か ん ね ん !!)


メガフォンを執ったショーン・バイルンさんは本作が商業長編映画デビューなのだそうですが、ちょうどいい塩梅の緊張感といい、濃いキャラクターにバチーンとはまる個性的なキャスティングといい、緩急のつけ方といい、非凡な才能を感じる監督さんだなぁ、と思いました。
その時々のキャラクターの心境が一目で(というかひと聴きで)わかるような音楽の使い方もたのしかったです。
アガサは音楽について(ジャンルも曲名も)全く詳しくないのですが、「ワイルドな女の子が登場したらスローモーション&ギョーン!みたいなワイルドな音楽」とか「主人公が自己嫌悪でイジイジしている時はデケデケデケみたいなハードな音楽」といった感じで流れ始めるので、いちいちしっくりきてしまいました。
勿論、オリジナルサウンドトラックの方も実にいい仕事をしていましたので、ハラハラドキドキグチャグチャドロドロ関連の風味付けも万全ですよ!


憧れの同級生を自分だけの王子さまに仕立て上げたい、という一転勝負モノ。 と 思 い き や ・ ・ ・  みたいな中盤からの怒涛の展開もおもしろかったですし、底なしの狂気の中にもキラリと光る親子愛には不覚にも胸が熱くなりました。いや、マジキチなことには変わりないんですけどね。
非モテをこじらせた結果、バービー人形を使って卑猥なポージングを取らせたり、スクラップブック上にオレ流「モテキ」を連載する事でしか満足できなくなってしまったローラちゃん。
彼女なりにひたむきに父を愛し、自分を愛す姿を眺めながら、「マジキチなんだけどただのマジキチじゃなかった!」っつうか「夢だけど夢じゃなかった!」っつうか、とにかく思わず拳を握って応援したくなるようなそんな不思議な呪い魔法にかかってしまったアガサだったのでした。

the_loved_ones_2009_11_convert_20120529115335.jpg
(※ ラン!ローラ、ラン!)

ピンクのドレス、リボンのついたパンプス、ハートのペンダント、ローズのイヤリング、真っ白なお城にステキな王子様・・・というドリーミングな世界に憧れるスイートな女の子も、略奪、監禁、拷問、支配、バイオレンス・・・という荒々しい世界に魅了されるスキモノな男の子も、きっとお気に召すのではないでしょうか。
各所に散りばめられたホラー映画へのオマージュも最高ですよ!
残念ながら、現時点では東京のシアターNと大阪の第七藝術劇場の2箇所だけの上映となっているようですが・・ もしもお近くで上映される機会がありましたら、是非!


ナマニクさん、本当にありがとうございました!

関連記事・The Loved Ones | ナマニクさんの暇潰し The Loved Ones | ナマニクさんの暇潰し



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

2012年03月13日
sherlock-holmes-game-of-shadows-poster-final_convert_20120312143317.jpg
こんなホームズ作品を待っていた・・・! 色んな意味でだ!!


ホームズ_convert_20120312142850
外人
ホームズ2_convert_20120312142905
外人2

・・・な? あとはもう言わなくてもわ か る な ?


あらすじ・・・
今まさに、世にも恐ろしい悪魔の手のうちに落ちんばかりの状態だったヨーロッパ。
誰一人としてその正体に気付かない中、たったひとりの天才だけが悪魔を追い詰めようとしていた。
天才の名はシャーロック・ホームズ。
悪魔の名はジェームズ・モリアーティ教授。
そして、ふたつの頭脳がぶつかりあった時、史上最も過酷なゲームの幕があがる。
炎と銃弾に彩られた命懸けのゲームが・・・!


もうね、最高でしたよ! 言う事なんもないよ!今年ナンバー1ですよ!
前作のキャスト&スタッフが揃って再登板ということで、もうみなさんすっかり意気投合。
「すきだよ」といえば「知ってたよ」と答える阿吽の呼吸で、超極上のエンターテインメントを作り出してしまいました。 言ってないか。そんなの言ってなかったか。 まあいいじゃないか細かいことは!

石畳の上を軽やかに踏み鳴らす馬車の蹄。
ガス灯のあかりが霧に滲んで溶けてゆくベーカー街。
そんな情緒あふれる光景を縦横無尽に駆け巡る、艶っぽいワトソンくんと破天荒なホームズ先生の姿は、多くの映画ファンに新鮮な驚きをもたらすと共に、「でもよく考えたらこんな感じだったよねー原作もねー」となんとなく納得させてしまったものでしたが、第2弾となる今回は舞台をヨーロッパ全域に移し、対するは「天下の大悪党・モリアーティ教授」と敵に不足なしの全員野球体制でお届けされます!オーライオーライしまっていこう!!(←なんかもう興奮でおかしくなっている)

実を言うと、アガサは前作の「造船所での闘い」や「建設途中のロンドンブリッヂ対決」は、スペクタクルすぎてどうもしっくり来なかったのですよね。
「謎の組織」や「謎の毒薬」はいつものホームズ先生っぽいんだけど、ここまでドッカンドッカン破壊してくれなくてもいいんだよね・・ 映画的に派手にしたいのはわかるんだケド・・  と思っていた部分がね、あったのですよ。 なんというか、派手すぎて冷めてしまうような部分が。
しかし今回は、スケールの大きい爆破シーンがありながらも、その合間を天才二人によるめまぐるしい頭脳戦や狭い建物内を効果的に使った肉弾戦で埋め尽くし、ひと時たりともお客さんを「冷め」させません。
なかでも、森の中を疾走するホームズ一派とそれを追う悪漢のチェイスシーンは白眉の仕上がりで、超スローモーションとパキっとした映像を駆使し、ギャザーのように寄せて縮められた時間の流れを演出。 今までに観た事のないおそろしいほどにかっこいい名シーンだったと思います。
前作から続いて登場する、ホームズ先生のあたまの回転の速さを視覚的に表した
「敵との格闘を一度脳内でシミュレートし、その後実行に移す」
というシーンも、シミュレート部分と実践部分が同じだった為「ただの繰り返し」に感じられて(※特に二度目以降)しまっていた前作とは違い、変化球が加えられたおかげでユーモア倍増・迫力も倍増というステキ描写となっていました。
ヨーローッパ全土を股にかけた活躍については、もしかすると「大風呂敷を広げすぎ」と思われるかもしれませんが、そもそも原作におけるホームズ先生の活躍の場もロンドンに限られていた訳ではなく、国際的な重大事件をも数多く解決してきた事は、折に触れ語れていたのですよね。

三国同盟に関するイギリスの条約文書を取り戻した事や、(※『海軍条約事件』)
ヨーロッパ全土を戦火の渦に落とす引き金になりかねない、とあるヨーロッパ君主からの私信を取り戻した事もありますし、(※『第二の血痕』)
1895年には、トスカ枢機卿の急死に関する捜査をローマ法王から依頼されていますし(※『ブラック・ピーター』)
スカンジナビア国王からやんごとない依頼を受けた事が言及されていたり、(※『独身の貴族』)
第一次大戦前夜にドイツ人スパイを罠に嵌め、お縄にした事件の際には、昔ドイツでかなりの量の仕事をしていた事も明かされます。(※『最後のあいさつ』)
とにかく、ホームズ先生はヨーロッパ中から頼りにされていたスーパー諮問探偵であり、今回の活躍はアガサにとってみればまさに「まってました!」だった訳なのでした。
前作のおもしろい所はそのままに、ホームズ作品が抱え持つ風呂敷の無限の可能性を上手に活かし、物語のスケールを軽々とアップさせた本作。
すばらしい! 続編の鑑みたいな作品じゃないかね! とわしは思うね!


それと、前作あまりにも「ダウニーさんとM字ハゲ」コンビのキャハハウフフに一発入魂感情移入しすぎてしまったみなさんにおかれましては、危うくホームズ作品の本質(※いちおう推理小説)から逸脱してしまいそうになった方もいらっしゃると思うのですが、今回そんな心配はご無用!
オープニング当初こそ「ああ・・そんなに顔が近づいちゃったら・・近づ・・グフォッ」とハートキャッチされそうになるものの、物語のあまりの面白さにみるみる引き込まれてしまう事請け合いです。
正直そっち方面どころじゃなくなると思いますよ。
まあね、原作からして既に
「ホームズ先生が結婚を控えたワトソンくんにイジイジ」
とか
「あーあ。もう同居してないもんなーどうせオレのことなんかどうでもいいんだもんなー  みたいにスネスネ」
とかはね、行間からふんぷんと漂っていましたからね。
「でもそんな事言いながらもお互い信頼しあってて、なんだったら奥さんおいてけぼりで調査にGO!」
とかも日常茶飯事でしたし。
だからホントもうね、今更ホームズ先生とワトソンくんが裸で床に転がっていようが、二人きりの車中という聖域から結婚式という非日常へと向かう最後の瞬間にホームズ先生が差し伸べた手をワトソンくんが応えるようにぎゅっと握り締めようが、「きみはそれで・・しあわせなのかい・・」「ホームズ・・・」って見つめ合おうが、「やけにダンスがうまいじゃないか」「おまえのおかげでな」「クスッ」とかホントもうキュン死させるつもりかー! アホー!!

ごめん!気にならないとかウソ!
物語のおもしろさに引き込まれたのは事実だけど、そっち方面もさいこうでした!素直にあやまる!すまんかった!
出来ることならオレは、1924年頃ストランド・マガジンを愛読していたご婦人方に本作をお観せしたい。
『ガリデブが三人』を読みながら
「キター!!」「キタね!」「見た?あのホームズ先生の狼狽ぶり!」「やっちゃったね!」「やっちゃいましたね!」
と興奮のあまり紅茶をひっくり返していたご婦人方に、きっと独自のコミュニティを作って“わたしがかんがえたホームズ夫妻ちなみにワトソンは嫁”なる薄い本をタイプライターでしたためていたであろう19世紀末から20世紀初頭のご婦人方にご覧に入れたかった! 貴女方の想いはこんな様式で結実しましたよ、と・・・!


と、いうわけで、今回も色々すきなことだけを書き綴ってしまいましたが、そっち方面に興味が無い方も、アガサのような(めんどくさいタイプの)原作厨では無い方も、つつがなくお楽しみ頂けるであろう爽快な映画でしたので、是非劇場でむせ返らんばかりの人間関係に酔いしれて頂ければと思います。 
あくまで人間関係だよ!
いやらしい意味じゃないよ! ホントだよ!



(※ 以下ネタバレしています)

― 余 談 ―

・ 本シリーズには、原作ファンがグっときてしまうポイントがいくつかあり、それらをいちいちニヤニヤしながら眺めるのも楽しみのひとつだったりします。
 
・ 今回も、序盤でホームズ先生を襲う暴漢としてボクサー兼用心棒のスティーブ・ディクシー(※『三破風館』)っぽい黒人男性が登場したり、暗殺に使われる毒薬がクラーレ(※『サセックスの吸血鬼』)だったりと、心をくすぐるキーワードが散見されとても楽しかったですよ!

・ しかし今回の目玉は何といってもモリアーティ教授! アーサー・コナン・ドイルが記し、それをもとにシドニー・パジェットが描いた「背が高く痩せぎすで眼光鋭い猫背の老人」とは全く印象の異なる、温和そうな中肉中背の中年男性として登場するも、瞬時に「ああ・・これはモリアーティだわ・・」と有無を言わさず納得させてしまうその迫力ときたら! なんと言ったらよいものか・・ めちゃくちゃデキる顔をしているのですよね・・ あと気品すら感じるその物腰ね・・ さすがは犯罪界のナポレオンやで!

・ モリアーティ教授に関しては、きちんとお供に「ロンドン第二の危険人物」セバスチャン・モラン大佐を連れていたり、著書の「小惑星の力学」が出てきたり、ホームズ先生との会話が原作にかなり忠実だったり(直接対話の時間も「5分」だったり)と、かなり慎重に描かれていたのが印象深かったです。 そりゃまあ、モリアーティ教授を出すからには中途半端な描写など出来ませんよねぇ。

・ あと、予備知識無しで鑑賞した為嬉しい驚きだったのは、ホームズ先生の兄・マイクロフト氏までもが登場した事です! しかもこちらはシドニー・パジェットの挿絵にそっくり!
f-mycroft_convert_20120313012202.jpg  マイク
(※ ざ っ く り 一 致 !)

・ マイクロフト氏が通う「ディオゲネス・クラブ」(※『ギリシャ語通訳』)の名前も飛び出して、アガサのニヤニヤは最高潮に・・! もう・・兄さんさいこうっス・・!

・ 原作の名台詞である「都合がよければ来て。悪くても来て。」(※『這う男』)も登場するのですが、このおねだりメモを書くのはホームズ先生が(流れ上仕方なく)ワトソンくんの新婚旅行をぶちこわした後で「あのさ・・きみはしあわせなのかい・・?」と聞くという、悶絶必至の名シーンの直後だったりしますので感慨もひとしおでごわす!!(←色々壊れていますが大目にみてください)

・ 激しい逃走劇を経て瀕死の探偵を前に、ワトソンくんが必死で心臓マッサージを施すシーン。 「目を醒ませ!自分勝手な馬鹿野郎!!なにやってんだよ!起きろよ・・!!」となりふり構わずホームズ先生の胸を押すその姿だけで、正直白飯10杯くらい軽くいけそうな気がしたのですが、そのまま「蘇生術といえばお分かりですね。そう、マウスとマウスのアレですね」とばかりにダイレクトプラグインしそうな勢いを敢えて寸前で止めるという高度なおあずけプレイとはおぬしやるな!!(※おぬし=ガイ・リッチー監督)

・ ヴィクトリア朝時代然とした様式美から、近代的な背景に変わりつつあるベーカー街の姿も魅力的でした。 ロンドンに地下鉄が開通したのは1863年。未開通の箇所も多く利便性の悪かったそれは、20世紀初頭にかけ次第に整備が進められ、本作中にも221bの前の道路が掘り返されている様子が登場していました。(ちなみに、ホームズ先生も『赤毛連盟』の中で地下鉄を利用しています。 さすがに本編に登場する「自動馬車(自動車)」は、ホームズ先生が現役で活躍していた頃はまだまだ一般的ではなく、原作にベンツ自動車が登場するのは『最後のあいさつ』中だけでした。)

・ 唯一不満だったのは、前作同様アイリーネ・アドラーの扱いですね。 もうね、ホント酷い! モリアーティ教授の手先のちんけな女泥棒役だった前作も酷かったけれど、ほんのちょっと顔を見せた後、おやびん(モリアーティ教授)に即刻始末されるとかガッカリどころの騒ぎじゃないですよ! ホームズ作品において特別な存在であるアイリーネ・アドラーをこんな風にぞんざいに扱うだなんて・・・。こんなだったら登場しない方がまだマシでしたよ。 

・ いちおう含みを持たせて「息絶えるシーン」は映されませんでしたが、あの「彼の掟には刑罰はひとつしかない・・死だ」と評されるモリアーティ教授がアイリーネだけを生かしておく理由などありませんので、きっと結論はひとつだと思います。 ていうか、これで第3弾でどっこい生きてたアイリーネ状態などになったら、オレはきっと暴動を起こす。

・ 本編のクライマックス。 「犯罪史上最高峰に位する“悪”」であるモリアーティ教授との最後の対決を迎えたホームズ先生に、モリアーティ教授は「きみの敵は私ではない」と語りかけます。 なぜなら、教授ですら「大きな歯車の中のひとつ」にすぎなかったからです。 本当の敵は「世の中すべてに存在する“悪意”」。 現に、本作の舞台となった1891年当時、既にヨーロッパ各国の関係は燻っており、1914年には第一次世界大戦が勃発しています。 

・ 自分が所有する武器や包帯の需要を爆上げする為、各国の要人を暗殺し一気にヨーロッパ全土に火種をばらまこうと目論んでいたモリアーティ教授の野望は阻止したものの、結局もっと底知れない「悪」を前にホームズ先生の頑張りは無に帰してしまったという事なのかもしれない。 そう考えると、とてもしょんぼりしてしまいますね。 敵はあまりに大きい・・・。

・ しかし、そんな落ち込んだ心を笑い飛ばすかのように、スクリーンには「ライヘンバッハの滝」からカワユサ爆発で復活を果たしたホームズ先生の姿がありました。 ホームズ先生の「正義」は、まだまだ燃え尽きていない。 それは、私たちに贈られたエールのようでもありました。 あきらめるな。 どんなに困難でも、自分の中の「正義」を失うな。 と。

・ ということで、滝が出てきた瞬間てっきり次回作は『空家事件』なのだろうと思ったのですが、ホームズ先生の帰還までばっちり描かれ、ワトソンくんはもとより嫁のモースタン嬢までホームズを受け入れる気満々なように見受けられましたので、第3弾は作らずに、このまま3人末永く幸せに暮らして貰いたいなぁ・・と思ったアガサだったのでした。 本当にいい映画だったなぁ!!


関連記事・・・『シャーロック・ホームズ』(前作の感想)


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『ブルーバレンタイン』

2011年10月05日
blue_valentine_international_poster_ryan_gosling_michele_williams_convert_20111005103536.jpg

あらすじ・・・
あなたが空気を読んでくれなかったから、今日は私の離婚記念日。




何気ない日常に潜む、恐怖の瞬間。
心臓が凍りつくようなショックシーンの連続に、失神者続出。
フェイクドキュメンタリーの最高峰がここに誕生。
もはやこれは、『食人族』を越えた・・・!!


と、心の中に煽り文が浮かんでは消えてゆくような、新世紀のラブソング『ブルーバレンタイン』を鑑賞しました。
どこにでもいそうな夫婦のありふれた一日を描きながらも、その内容は確実に観る者の顔を蒼ざめさせ、カップルで鑑賞していようものならかなりの高確率で年間摂取量ギリギリの「気まずさ」を味あわせてくれる、とても破壊力のある映画でしたよ。 
今から観る人は、絶対つがいで観ちゃダメですよ! 
アガサとの約束だよ!
とにかく、「生きた英会話を習いたいんなら家出のドリッピー」、「行き着いた夫婦の会話を味わいたいんならブルーバレンタイン」というくらいの、臨場感溢れる場末トークがぎっしりと詰め込まれ、現実でもヤバめのご夫婦はとてもじゃないけど平常心ではいられない、新婚直後のラブラブハッピーなご夫婦ですら居た堪れない気持ちになってしまう事間違いなし。  オーソン・ウェルズ先生も草葉の陰でビックリですよ!

どれくらい臨場感溢れているのかと言いますと、例えばまず前提として「寝室が別」とかね。

5年前に、若さゆえの情熱に突き動かされ強引にゴールインしたディーンとシンディは、娘と3人、大きな一軒家で暮らしているものの、その寝室は別々の部屋。 というか、娘とシンディはベッドルームですが、夫のディーンは居間のソファー。 他にも寝る場所ならありそうなのに、あえてのソファー。 
これはねぇ、結婚して数年経った夫婦にはよくある光景ですよね。 「子どもが大きくなったので3人だと寝室が手狭で・・」とか「あなたは夜中までしたいコトがいろいろあるでしょうから・・」とかエクスキューズに事欠かない光景ですが、要するに「お前と一緒に寝たくないんだよ!」というね!そういうコトらしいですよ! いや、私の事じゃなくて、私の友達の知り合いのお姉さんが言っていたらしいんですどね!

子どもの前では特に言葉を荒げることもなく過ごしているのだけれど、相手が窓を閉めた状態で車に乗り込んだ瞬間毒づくというのもね。結構ありがちな光景らしいですよね。
朝食の用意や仕事の支度に追われる妻を尻目に、のんきに子どもとふざけあう夫。 
彼にとって、朝ごはんに不満を漏らす娘に同調しておちゃらけるのは、妻に対するフォロー(あえてふざけているというコト)の意味合いもあるのだけど、肝心の妻はあからさまに苛立ちを覗かせるばかりで、一緒にあははとは笑ってくれない。 挙句の果てには会話もそこそこに娘を車に乗せ乱暴に発車させる妻。 で、そんな彼女に「ファッキンビッチ!」と窓越しに罵声を飛ばす夫。
ここのポイントは「窓を閉めた状態」という所ですね。 あくまで相手に聞こえていない状態で「ざけんなよばーか!」と悪口を言う。 最小限の配慮というか、陰湿というか。 これも結婚生活が長くなると、よくある事らしいですよ。 ・・・・って友達の知り合いのお兄さんが言っていたらしいですよ!私じゃないですよ!

犬小屋から逃げ出した愛犬が、その後道路わきで死骸となって転がっているのを発見してしまった、という悲しい経験をした妻に夫がかけた最初の一言が、「だから小屋には鍵かけとけっていっつも言ってただろ!」だったのも印象深かったですね。
こういう時はね、黙って抱きしめるのが一番なんですよ。そして静かに、「そっか・・残念だったよな・・でも、お前は悪くないんだからな・・気にしなくてもいいんだよ・・」と言ってあげるのですよ。だって、妻だってショックなんですから。ちっと考えればわかる事じゃないですか。 
ただ、こういう時夫というのは得てしてこういう反応をとるものなのですよね! で、益々不信感が募る、と! いや、だから私じゃないですよ! 友達の知り合いのご近所さんの親戚から聞いた話! マジでマジで!!

あと、私が一番グっときたのは、愛犬の死を秘密裏に処理する為、娘を一晩自分の実家に預けに行くシーン。
孫をお世話してもらう義父に、なんの挨拶もせず離れた場所に佇む夫。
そして、玄関口で「おとうさんは?」と聞く娘に、「さあね」と答える妻。
否定でも肯定でもない、放棄の答え。
これはつまり、もはや妻は夫の事を、娘にとって尊敬すべき存在でなければならない、と思っていないという表れなのですよね。
「今ちょっと手が離せないんじゃないの?」みたいにフォローする気もない、ただの「さあね」。 どうですかこの破壊力! この一言が出始めたら、いよいよ末期ですよ!妻は完全に諦めているという証拠ですよ! ・・・じゃなくて「らしい」ですよ!そういうコトも「あるらしい」ですよ!知り合いのママ友の幼なじみが言うには! って聞きました! 風の噂で!  いやー、肝が冷えますなぁ!!

他にも、車中で気まずくなってしまい、その空気をなんとか打破しようと手をつなごうとしたらスルっと払いのけられるとか、
妻がシャワーを浴びている所に乱入してエロい雰囲気に持っていこうとするもののサラっと交わされ「触んなやオーラ」を出される夫とか、
なし崩し的に夜の営みに雪崩れ込もうとする夫に愛撫されるのを歯を食いしばって堪える妻とか、
相手の一言に答える代わりに冷たい一瞥をくれるだけとか、
会話がなくても思っている事が相手に伝わるツーカーの間柄とよく言うけど、、ツーカーしてる肝心の中身は「怒り」や「嘲笑」や「諦め」の気持ちだけで「愛情」ではないとか、なんかもうホント「あるあるネタの宝庫か!」というくらい「今そこにある危機」全開なリアルな夫婦の姿が詰め込まれておりまして、他人事とは思えないらしいですよ! あくまで仮定ですよ! 私の事じゃないですし、ホラ、漠然としたね、ホント一般的な話ですから! 我が家は円満この上なしで、ぜんぜん身に覚えがありませんけどね! ザックリと覚えが無い!!


「夫婦」って何なのでしょうか。
好きだから一緒になるんだけど、愛情は時として欠片も見当たらないほど消失してしまう。
暖かい家族を築きたいと思っているんだけど、空回りしたりすれ違ったりして、いつしか冷え冷えとした関係になってしまう。
そうならない為に、努力したり、我慢したり、気を遣いあったりして、なんとか保とうとする「夫婦」って、一体何なのでしょう。

ふと思ったのですけどね、「夫婦」ってジグソーパズルみたいなものなのかなぁ、と。
好きという感情はぴたりとはまりやすい外枠の部分でしかなくて、あとは延々、根気と忍耐でデコやボコを補い合わなけれなならない。
お互いのピースを探りあうのは、複雑で、判別が難しくて、地道な作業の連続ですが、ぱちんと合った瞬間の多幸感や、それらが集まってきちんと繋がり合った時に広がる美しい光景がたまらなくうれしい。
それは、お互いがお互いを理解しようとした結果であり、想いあった結果だから、より一層うれしい。
人には長所も短所も沢山あります。
ただひとつ、凹凸をはめ込むだけで終わりという訳にはいかない。
しかし、そのひとつひとつを補い合えるのが夫婦のいいところというか、醍醐味なのではないかと思うのですよ。
妻の気持ちに寄り添おうとせず、自分の気持ちばかりを押し付ける本作の夫・ディーンは、合わないピースを無理やり捻じ込もうとして角をボロボロにしてしまっているようでしたし、夫の真意を理解しようとしない妻・シンディは、無くなったピースを探すのを諦め、パズルをゴミ箱に押し込もうとしているように思えてなりませんでした。
もちろん、全てのパズルが必ず同じ光景に辿り着くとは限りませんので、いつまで探してもはまるピースが存在しないこともあるでしょう。その場合は、お互いの為に早めに切り上げる方がいいと思いますけどね!

本作のディーンとシンディがどんな未来を抱いていたのか。
その青写真は本当に別々のものだったのか。 
二人が下した結論は、なんだかとっても勿体無いような気がするのですが、もしかしたらお互い距離を置くことで新たな視点を得る事が出来るかもしれませんし、その時、二人があんなに探しても見つからなかったピースが、思いがけないところから出てくるのかもしれない・・。  という少しの希望を持ちつつ、派手に打ち上げられる「しあわせ夢花火」に思いを馳せたアガサだったのでした。

現在夫婦関係にある方々は勿論のこと、順風満帆なカップル関係にある皆さんにおかれましても、ここは是非、愛が始まった日と失った日が重ね合わせて映し出されるこのクライマックスを観ながら、「描かれなかった5年間」に二人がどんな道のりを歩んできたのかを想像しつつ、同じパズルを完成させる為に気をつけたい様々な事柄を、今一度見つめ直して頂けたらと思います。
あ、でも、一緒に観たらダメですよ!
それはねぇ、緊張感がありすぎるというか、なんかもう観ている最中から酸素が薄くなりすぎて、陸に上げられた鯉みたいに口をパクパクさせちゃう危険性がありますからね!
観るなら一人、もしくは同性同士!
アガサとの約束だよ!!



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『ツーリスト』

2011年03月16日
the-tourist-movie-poster_convert_20110310124349.jpg
嫉 み 嫉 み 僻 み ! ! !


あらすじ・・・
ポールベタニー
ああ私だ。アチソン警部だ。  彼女は今どこにいる?うむ、そうか、いつものカフェだな。よしわかった。 待機だ。
大胆不敵な国際的脱税犯、アレクサンダー・ピアースを追ってはや2年。 いつか接触を図ってくるだろうと、ヤツの恋人である彼女を張り続けたオレの勘は、どうやら当たったようだ。 
今度こそヤツをとっ掴まえて、7億ドルの追徴課税を納めさせてやる! 
そうこそ、オレは必ずやり遂げる! スコットランドヤードの名に懸けて!
ったくよー! 何が7億だよ! ロシア人マフィアから23億ドルも不正にネコババしてるくせに! もっと搾取してやればいいんだよ! ていうか不正な金なんだから、全額没収でいいじゃんよ! オレは絶対認めない!認めないぞ!!

・・おっとパリ警察から入電だ! アロー。なに?彼女にメッセンジャーボーイが接触しただと?!
逮捕しろぉぉぉ! そいつがピアースだぁぁぁぁぁ!!
え?なに? 彼女がメッセンジャーボーイから受け取った手紙を焼いて立ち去った?
なにをしてるんだ! 早く火を消さんか!!
え? 結局彼女を見失った? これだからパリの能無しどもは!メルドじゃねえよこんちくしょう! カフェオレばっか飲んでるからこういうコトになるんだよ! オシャレか!カフェオレはボゥルで飲むのがオシャレなんか!

まあいい。 肝心のピアース・・もとい、メッセンジャーボーイは確保済みだからな!
え・・違うの? メッセンジャーボーイの身元が判明したの?妻も子もあるただの一般市民なの?
どこんちくしょう!! 妻も子もいるクセにふらふらしてんじゃねえぞ! オレなんてまだ一人身だぞ!
あったかいご飯にぽかぽかお風呂が待ってる生活・・ くやしくない!全然くやしくなんかない!

落ち着け、落ち着けオレ。 まだ大丈夫だ、彼女が残していった手紙の燃えカスから、いくつかの文字が解読出来たんだから、そこから辿ればいいさ。
ええと、なになに・・ 「リヨン」・・「8時22分」・・・?  おうしわかった!リヨン駅8時22分発の列車に乗れという指示だったんだな! 到着駅は・・ ベニスか!! よし!イタリア警察に電話だ!

さあてと。 列車の中から捜査員が送ってきたメールでも見てみるか・・ ・・ん?彼女と談笑しているこの男は誰だ?! 小粋なヒゲなんか生やしやがって!
まさかこいつがピアースなのか・・? よし!すぐデータと照合するんだ!
ふむふむ・・ 「フランク・トゥーペロ」・・「数学教師」・・「アメリカ人旅行者」 え!アメリカ人なのー?!!
アメリ・・ブフッw・リカ人観こ・・プークスクスww 観光客ですか! アメリカ人ねえww いやはやww
しかし、こいつがピアースな訳は無いから、やはり彼女はベニスでピアースと合流するのか・・。
それにしても、なんで彼女はこんな冴えないアメリカ・・ププッww・・人なんかと・・ まああれだな。スケープゴートってやつだな。 お気の毒に!ちょっと男前だからって小粋なヒゲなんか生やしてるからそういう目に遭うんだよ!

ああ、私だ。 彼女はどうなった? そうか、ホテルに到着したのか。 よしよし、ではピアースと接触しないか慎重に監視するんd・・  んえっ?! さっきのアメリカ人も一緒なの?! なんで!なんでさ!!
え、え、夫婦名義でチェックインして、最上級のスイートルームに2人一緒に入って行ったの?
どちくしょう!!!!  アメリカ人は全員シモの毛が白髪になれ!!
落ち着け、落ち着けオレ。 彼女はあくまで、あのアメリカ人を使ってオレたちをまくつもりなんだ。そうだ、そうに違いない。ただの道具なんだよ。そりゃそうだよ。でなきゃあんなアメリカ人なんかに・・・・・
・・・・・キスしてたの?!  夜更けのバルコニーで熱烈なキスしてたの?!! うをををい!!!アメリカじぃぃぃぃん!!

あーはいはいキスね。 キスしてたのね。 はははははまいったねーこりゃおじさんひとつ取られちゃったねー。
んなもん作戦に決まってるっしょ。 抜群に頭のキレる彼女のことだから、オレたちが見張ってる事なんてとっくに気付かれちゃってるもんね。  ・・いや待てよ・・もしかして見せ付けてやがんのか!ちくしょう!オレに見せ付けてやがんだな!! 独身のオレに「大人のキスば教えちゃる」とばかりに見せつけてやがんだよ! こんちきしょうめ!!
ああ、そんな訳ないよ。 わかってるよ。 さっきも言ったように、アレは彼女の陽動作戦だ。 ラジャー。任務に戻る。

彼女がホテルから出てきたようだな。 あのアメリカ人は・・・ い・・ない・・な!いないな!よし!いい子だ!
イタリア警察に告ぐ。 そのまま彼女から目を離すな。 きっとこの後、ピアースと接触するに違いな・・
・・・なんだよ? ホテルの窓から誰かが屋根を伝って逃げている? あのアメリカ人らしい?
いやいやいや! 知らないから! アメリカ人もうどうでもいいから! とりあえず彼女に集中しよ?
なんだと?! アメリカ人を追って、ロシア人マフィアまでもが屋根の上を発砲しながら走ってる?!
知らないよ!今の話、オレの耳には届いてないからね!アーアーアー聞こえないー!!
もういいからさあ、ここはひとつ、彼女の監視だけしとこうよ。 アメリカ人はたぶん、屋根が好きなんだよ。 屋根の上のバイオリン弾きとかさ、あるじゃない。 そういうことなんだよ。

で、結局アメリカ人に気をとられて彼女を見失った、と。
どこんちくしょう!!
わかった。 落ち着こう。みんな落ち着こう。 あのアメリカ人は、どうやら現地の警察に捕まったようだからいいとして、彼女が一体どこに向かったのか・・・

・・・・・ って言ってたら彼女来たじゃない! 捜査本部に来ちゃったじゃない! ちょ、ちょ、ちょ、ちょ待てよ! いや、嬉しいけども! こんな至近距離で会えて嬉しいけども!
あれ程ピアースに関する情報提供に後ろ向きだった君が、一体どういう心境の変化で・・?
え? このままだとあのアメリカ人の身が危険だから、ピアースを引き渡して終わりにしたい?
そ・・そんなにあのアメリカ人のことが・・・? アメリカ人だから・・? ヒゲが小洒落てるから・・?
・・・・・ちっくしょぉぉぉう!  なんや!オレの体毛が薄めな事に対するあてつけか! どうせアレだろ! みんな影で「アチソンさんって眉毛薄いよねー」「眉毛が薄くて許されるのは小学生までだよねーキャハハハ」って笑ってんだろ!! ちくしょう!ちくしょう!!

よし。もういい。 冷静になれオレ。 所詮彼女は男の趣味が悪いだけの話なんだ。オレとはなんも関係もない。
とにかく今大切なのはピアースだ。 ヤツさえ掴まえれば、色々溜飲が下がるに違いない。
7億納めさせて、お手柄だねって上司に褒められて、部下の女の子とかに「アチソンさんならやってくれると思ってましたー」とかチヤホヤされて、給料アップ、告られまくり、うはうはの人生が待ち受けているに違いない。
やるぞ!オレはやる!!   絶対にピアースの野郎をひっとらえて、ついでにあの生意気なアメリカ人もぎったんぎったんにして、オレも彼女にキスしてもらうんだ!! 


というお話を、スマートなアンジェリーナ・ジョリーのしりと、ジョニー・デップの小粋なヒゲで華やかにデコレートした、とても愉快な娯楽作だった『ツーリスト』。

「誰がアレクサンダー・ピアースなのか?」というミステリーであり、同時にジョリ子とジョニ太郎のロマンティックコメディでもある本作は、優雅なユーロスターで幕を開けると、舞台をヴェネチアに移して、今度は運河をシャレオツな高級ボートで疾走したり、さらには趣のあるお屋敷の舞踏会でステップを踏んだり、と、豪華絢爛な雰囲気の中ゆったりとしたテンポで進行しますので、2大スターの豪快アクションを期待される方の声にはあまり応えてくれない仕上がりとなっております。
つまり、よく言えばクラシカルな雰囲気。 悪く言えばヌルい。

みんなのジョリ子は、ノーパンにはならず、三白眼でロシア人マフィアをしばき倒さないし、半裸にもならないしノーパンにもならない。 
森ガールのアコガレ・ジョニ太郎も、目の下に隈をつくって船の上でヘイホーとは言わない。(※アガサの中のジャック・スパロウ像)(※ちなみに未見です)
禁じられた恋に身を焦がし、「すきなんだけどすきといえない」みたいな、昭和のデュエット曲のようなあまーいやり取りがひたすら繰り広げられ、その脇でもたもたする警察やちっとも迫力がないロシア人マフィアは、完全に刺身に添えられたタンポポ状態。 そしてもう一度言うが、ジョリ子はノーパンにはならない。

しかし、これでいい。 本作に関しては、これでいいと思うのですよ。
だって本作は、あくまで「2大スターが世紀の競演」という1点をのみを目指して作られたに違いないから。
風光明媚な景色も、ハラハラドキドキの追いかけっこも、全てはスターを輝かせる為の引き立て役でしかない。
その証拠に、ベニスの高級ホテルのベランダで、運河をバックに佇むジョニ太郎のシーンで、カメラはジョニ太郎から背後の景色に焦点を合わせませんからね。 わざわざベニスまで行ってロケしてるのに! 世界遺産なのに! 無駄無駄無駄ァァッ!!!
パリのオサレな街角をとらえるよりも、そこをシャナリシャナリと歩くジョリ子のしりをクローズアップ! 舐めるようにしり! スクリーンいっぱいに広がるしり! おいみんな!この映画さいこうだぜ!!

ジョリ子と言えば、しり以外にもその煌びやかな衣装とメイクも見所のひとつ。
アガサが一番感銘を受けたのは、アイシャドウの入れ方なのですが、本当に見事と言うしかない完璧なグラデーションが塗りこまれておりまして、これはもう、ひとつの芸術なのではないかと思わんばかりの完成度だったのですよね。 
ほんと、アイホール深くてよかったね!と。 
トラディショナルジャパンな面持ちのアガサが同じメイクを施したら、完全に負けた次の日の辰吉になっちゃいますよ、と。 浪速のジョーですよ、と。 そんな気持ちでいっぱいでした。
見返り美人的角度で振り返った時の、チラリと見える付け睫毛の長さも非の打ち所が無かったですし、なんかもうジョリ子は来るトコまで来たな!という感じがしましたよね!  どこまでだよ、って聞かれても困るんですけどね! 

と、いうことで、「誰もが思わず振り返る壮絶美女」なジョリ子と、「フェロモンむんむんなんだけど一応一般人という体(てい)なので隙がありまくり」というギャップ萌えが愛しいジョニ太郎という、とっても万人ウケしそうな大スターの姿を楽しむ事が出来る本作は、昨年公開された、同じく「豪華2大スター競演」の『ナイト&デイ』以上に、「スターのオーラだけで乗りきった感」溢れる、とても楽しい作品だったのでした。  ま、ノーパンにはならなかったんですけどね!

ただ、くだんの『ナイト&デイ』とこれまた同じく、「設定やストーリー展開がやんちゃ過ぎる」という点も若干目に付きまして、ジョリ子を登場させておきながら派手なアクションが無い、という点は「本格アクション」ではないからと、まだ見過ごせるものの、あっと驚く(ハズの)オチが全然驚きじゃない、いや、驚くべき内容のハズなのに驚くようなことじゃないなぁと思ってしまう、という点は、ミステリーとして致命的なのではないでしょうか。



※ 以 下 ネ タ バ レ


実はジョリ子はスコットランドヤードの捜査員で、ピアースの脱税を調査していた。 しかし、その途中でピアースの魅力の虜となってしまい、捜査を放棄して愛の逃避行を始めてしまった。
で、ピアースはというと、ロシア人マフィアに命を狙われていた為ブラジルに飛び、そこで大掛かりな整形手術を受けることに。
お互いの身を守る為、ジョリ子と距離を置いていたピアースだったが、ある日ついにジョリ子にコンタクトを取り、「列車に乗ってオレに似た男を囮に使え」と指示したことから、平凡なアメリカ人教師・ジョニ太郎がジョリ子と運命的な出会いを果す
・・というお話な訳ですが、ちょっと考えてみて欲しい。  
・ ジョリ子が任務を放棄してまで愛を捧げるような男がいる
・ その身代わりにジョニ太郎が選ばれる
・ 身代わりってことは後々ジョリ子は本命くんとジョニ太郎のどちらかを選ばなければいけない
・ ジョニ太郎よりもセクシーで知的で魅力的だと、観客を納得させる事が出来るような俳優がいるだろうか
・ いないよね
・ アガサ的にはリーアム・ニーソンとかアラン・リックマンとか史郎あたりが出てくればもう一発KOなんだけど、一般的な視点からいうと、いないよね

ほらね! あとはもうわかりますよね!
メインキャストにジョニ太郎を選んだ時点で、「至上の男は誰だ→結局ジョニ太郎」というどんでん返しが全く意味をなさなくなってしまう訳ですよ。
これはアカン。 みんな同じくらいのフェロモンなら「まさかの展開キター」となるでしょうが、天下のジョニ太郎を使っておいてこのオチはアカン。
意外性というものが全く感じられない、完全なキャスティングミスです。 まぁ、そのキャスティングが本題で、後はオールおまけという作品なので、しょうがないっちゃあしょうがないのかもしれませんが。

あと、このトリック(?)自体も、普通に考えてみたらずいぶんな内容なんですよね。
要は、天才的山師がマフィアから逃げ遂せる為に顔を変え、恋人を迎えに行くんだけど、普通に行ったんじゃ面白くないので自作自演しちゃうというお話なんですけどね。
「あいつ、ちゃんとオレ選ぶのかな・・結構顔も声も変えちゃったケド・・愛があるならわかるよな!」  
「ようしようしこっちきたww」  
「ハイ声かけてキター!」  
「でも知らないフリ・・とw」  
「うははw気になっとる気になっとるw オレだってコト気付いてないもんなぁ」  
「浮気になっちゃうかも・・って考えてるんだろうなーwでも、オレ、本人ですけどね!ww」  
「どうすんだー? オレに義理立てするのかー?それとも見ず知らずのアメリカ人教師に本気の恋をしちゃうのかー?はいはい考えてーww」  
「あー、やっぱりアメリカ人教師のことマジ惚れしちゃったかーw ま、しょうがないよね!中身オレだもん!」  
「ないわー彼女を試すつもりとか無かったんだけど、まさか恋敵(ライバル)がオレ自身になっちゃうとか、ないわー」 
ってうわなんだこいつ超UZEEEEEEEEE!!!

ミサワか! おまえがミサワなのか!!
っていうか、ほんとジョリ子は一回落ち着いて考え直した方がいいと思うよ!
リアルにこれやられたら、超ひくと思うよ!

何もかもが大スターだから許されること。 とは思うものの、こういう男はいくらかっこよくても長く付き合いたくないなぁ・・と思ったアガサだったのでした。 短期間ならおもしろいかもしれないけどな。

まぁしかし、こんな感じに早い段階から「無敵なジョニ太郎とジョリ子」の存在が押し出されるものの、そんな彼らを極めて一般市民的目線(ルサンチマン全開)で見つめるアチソン警部のキャラクターが、とてもいい中和剤となっていますので、全体的に観るとバランスが保たれているなぁ、と感じた事を書き添えておきたいと思います。
きっとアガサが『ナイト&デイ』に今ひとつ満足出来なかったのは、この「ギギギ・・」キャラがいなかったからだと思うなぁ。
 
ジョニ太郎をアメリカ人観光客だと信じ込んで、常に大英帝国流の高飛車態度をとるアチソン警部。
実は同僚のジョリ子にほのかな想いを寄せていたアチソン警部。
鼻にもかけられないアチソン警部。
事務所の女子からもぞうきんを見るような眼差しを向けられスネるアチソン警部。
ルサンチマンだけが生きる原動力のアチソン警部。

なんだろう、この親近感は。

オレはすきだぜ! おまえのこと!!



ということで、大スターすぎる2人のコンビにしっくりこなかった方は、是非アチソンさんに注目しながらご覧頂ければと思います。
あと、最後になりますが、ジョリ子がタイトなワンピースを着て闊歩するシーン。どれだけしりを凝視してもパンツのラインが見えなかったのですよね。

あれはきっと、ノーパンですね。

おいみんな! やっぱりこの映画さいこうだぜ!!

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

『バレンタインデー』

2011年01月20日
バレンタインデー

我が家の世帯主さまは、趣味でDJをしているのですが、大きなイベントがあるとかで、年明け早々ほぼ毎晩のように夜の街へと消えて行っておりまして。 ま、いいんですけどね。没頭できる事があるのはいい事なんですけどね。 
いいんですけど、なんとなくギギギ・・・となったので、世帯主さまがだいすきなアン・ハサウェイさんのDVDをひとりでこっそり観るという地味な嫌がらせをしてみることにしました。 
ちっちゃい人間でどうもすみません!

でまぁいざ鑑賞してみますと、ハサウェイさんがロシア訛りの女王様トークでブタ野郎どもを甚振り上げたり、陽のあたる公道で猥褻トークをお送りしたりするという、とてもステキな作品だった訳なのですよね。いやあ・・まさかあんな赤裸々な姿までさらけ出してしまうだなんてなあ ・・・生着替えも披露しちゃうし・・ ほんとハサウェイさんファンは必見のハートフルコメディだよマジで・・・
・・ま、もう返却しちゃいましたけどね! 

で、そんな本作なのですが、ハサウェイさん以外にも沢山の豪華キャストが惜しみなく投下され、LAの明るい太陽の下でカラリと渇ききった恋愛模様を繰り広げますので、その人数の多さから、なんというか、わかりにくいかもしれないのですよね。人物関係とかね。
そこで今回は、簡単な人物相関図を一緒に書き添えた超わかりやすいあらすじを目指してみました。
それなりのあだ名もつけておきましたので、「外人さんの名前は覚えにくい」という方もドントウォーリーですよ! 
では早速渾身のあらすじ行ってみましょう。


あらすじ・・・

人物相関図
若くして花屋を営んでいる肉じゅばんはぴよぴよロープへのプロポーズに成功して浮かれているんだけど親友である肩パッドはぴよぴよロープの真意を測りかねて浮かない顔でそんな肩パッドはゲソ天と付き合ってるんだけど実はゲソ天には結婚15周年を迎えたばかりの愛妻がいて肩パッドの親友の孫文は長いこと彼氏がいなくてやさぐれていて孫文の顧客の萌えジャージはフットボールチームとの契約を打ち切られてやさぐれていて萌えジャージのエージェントである巨峰の部下のマドンナは付き合い始めて2週間のペンネとラブラブなんだけど副業でやっているアダルト電話の事が打ち明けられずにいて肉じゅばんのお店に花を買いに来たこども店長は肩パッドに恋していてそのこども店長のベビーシッターをしているロボコップの彼氏が裸でギターを弾く。


というお話です。

な?  わ か る な ?


要するにあっちこっちでいちゃいちゃするお話ですよ にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  平たく言うと。  

アガサは留学経験があるわけでもなく、アメリカの文化をがっつり勉強しているわけでもないのですが、本作を観る限りでは、“バレンタイン”のお作法は国によって随分と違うようで。
日本では「女の子が男の子にチョコをあげる日」もしくは「女の人が男の人のプライドを立ててあげて、今後の人間関係が円滑に進むよう企てる日」もしくは「女性が1ヵ月後にリターンされるであろうブツに思いを馳せる日」として馴染みの深い“バレンタインデー”。
しかしアメリカでは、「愛し合う者同士がプレゼントを贈り合う日」として広く定着しているようなのですよね。
特に、男性側により力がこもっているのも特徴的で、人気のレストランを予約したり、花屋さんからカードつきの花束を配達させたり、宝石を贈ったりと、ロマンチックでラグジュアリーな計画をコモンセンスからトップダウンでエクスクルーシブすべく、全米の男性諸君は大忙しなわけですよ。(※横文字部分は深く追求しないでください)
で、女性はというと、これまた“スペシャルな一日になるか否か”でヤキモキしっ放しの一日でして、恋人が居る人は「誘われるに違いないディナー」や「届くに違いない贈り物」に心ときめかせ、恋人がいない人は「王子様が愛の告白にきてくれるかも」みたいな一縷の望みを捨てきれずに悶々としてしまう。

なんとなく、日本で言うトコロの“クリスマスイブ”に近いテンションの様な気がする、アメリカのバレンタインデー。
街のあちらこちらで乳繰り合いが行われ、目に眩しいピンクのハートが飛び交い、誰かと愛を語り合うのが似つかわしい日、それがバレンタインデー。
パートナーが居ない人は、ひたすら孤独を噛み締め、煮え湯を飲まされ続けるしかない一日、それがバレンタインデー。

そりゃ鶴嘴持って襲い掛かりたくもなりますよね!!!
BD3D.jpg (※ 参考作品『ブラッディ・バレンタイン3D』目玉が飛び出します。)

ま、つるはしは冗談にしても、こういう“カップル前提”みたいな記念日って、ホント迷惑だと思うのですよ。
一体誰が得するというのか、と。
何故『血のバレンタインデー』や『悪魔のサンタクロース』みたいな作品が作られるのかを想像したことがないのか、と。
誰に責められるでもないけれど、なんとなく世間一般から無言の圧力をかけられているような気持ちになってしまう現象について深く考えたことがあるのか、と。
1ヶ月以上前からジワジワと「クリスマスまであと〇〇日!」とカウントダウンしてか弱い“おひとりさま”を追い詰める、おまえらマスコミの血は何色だ?! と、誰か声を上げてください。おねがいします。(←丸投げ)

少し話がクリスマス寄りになってしまいましたが。
これらに比べれば、日本のバレンタインデーなんてかわいらしいものですよね。 そもそもアレは“カップル向け”のイベントではないですから。
“女の子が意中の男の子にチョコをあげる日”、それ以上もそれ以下もないですから。

あのね、よく男子学生が「バレンタインデーは学校に行くのが鬱だ」なんて言っているようですけどね、アガサは逆に聞きたい。 「なぜ貰えると思うのか?」と。
いや、別に嫌味でもなんでもないですよ。 ただ、アガサだったらもらえるなんて思いませんもん。 
つまり言い換えれば、ホワイトデーにお返しがもらえるなんて思ってなかったですもんね、ぼかあ。 
もちろんチョコをあげる時に、なんらかのリアクションがあるかもなんて事も考えるな、っつう事ですよ。 
“あげる日”だからあげて終了。 
バレンタインデーを往復路と思うなかれ。 そは片道通行なりき。 
だもんだから、そりゃもう楽ですよー。帰り道の心配しなくていいんだもん。 ちょう気軽。 尚且つ、あげる時のドキドキだけで白飯5杯はいけるし! バレンタインばんざい!バレンタインさいこう!なんだったらもう、毎日がバレンタインでいい!! 泣いてないぞ!オレはまだ、泣いてなどいない!!



・・・なんの話でしたっけ?  あ、そうそう!『バレンタインデー』ね! うん、おもしろいと思いますよ!

お互いに、友達以上恋人未満だと思っていた2人が、紆余曲折を経て一番大切なものが何かに気付く。 バレンタインに舞い降りた奇跡。 

よかったね!


あと、引退に追い込まそうなスポ-ツ選手とか、初エッチに燃える高校生とか、まあ、色々あって愛を深めるわけですよね。 

よし、みんなその調子でこれからもがんばれ!


「誰かを愛するということは、その人のいいところも悪いところも全て含めて愛すること」というセリフが出てくるのですが、あぁ、なるほど、結婚式の誓いの言葉だなぁ、と。 「病める時も健やかなる時も」ですよね、まさに。 そういう精神で支えあうのが“愛”なんだと。 いやあ、いい勉強になりました!
ということで、来月の2月14日には是非お誘い合わせの上ご鑑賞してみてはいかがでしょうか。

泣きたくなってもだいじょうぶ。 ひとりじゃない、きみはひとりじゃないよ。


(※ いろいろ書きましたが、普通に楽しめる空気のような作品だと思いますので、まぁ、機会がありましたら。 無駄に豪華なキャスト陣も魅力的でしたよ!)
     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

« Prev | HOME | Next »

※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。