『AVP2 エイリアンズVS.プレデター 』
2008年05月22日
さあ、君もレッツ☆チャレンジ!
毎週木曜はカレーの日☆がモットーのアガサです。
ちょっとばかりホラーテイストが続いておりましたので、ちょっぴり切ない恋愛モノでも摂取してみようかとばかりに、レンタル屋さんに行ってみました。
・・ほうほう、最近のツタヤさんはおにゃのこ受けしそうな恋愛映画だけでワンコーナー作って
いやぁ、感心感心。
と思ってたハズなのに、気付いたらドレッド河童星人のDVDをカウンターに差し出している自分がいたのは、一体どういうからくりなんでしょうね。
いやぁ、摩訶不思議アドベンチャー。
て、こんなつかみでどうでしょうか。 (つかもうぜ!)
そんなこんなで例によって例のごとく、ネタバレ全開レビューなんですよ、お客さん!
あらすじ・・・
お世話になっております。 プレデターです。
昨日、ぼくの仲間がヘタこきました。
“地球”と言う、下等生物の棲み処から撤退する際、宿敵エイリアンをうっかり艦内に持ち込んでしまっていたのです。
当然エイリアンは艦内で派手に繁殖し、仲間の艦はさっき出発したばっかの“地球”に落下。
しかもそこは地方都市ではあるものの市街地。
“地球人”自体はどうでもいいのですが、なにぶん上からの締め付けが厳しいご時世ですので、仕方なくぼくが後始末に向かう事になりました。
そう。なにを隠そうぼくこそは、非常事態時の収拾屋こと 「クリーナー」。
過去にも数々の揉め事を適切な処置で片付けて来たぼくにとっては、エイリアン如きの殲滅なんて瑣末ごt・・・
・・・すみません、逃げられましたorz
久しぶりの出張だったので、ちょっと決めポーズでも・・と思っている間に、エイリアンどもは市内に逃げ込んでしまいました。
いやいやしかし、ここからがぼくの腕の見せ所なんですよ。
ぼくはすかさずエイリアンの体液を解析し、その痕跡をスキャン。
あいつらの逃走ルートを割り出しつつ、寄生されて死んでしまっていた“地球人”の残骸を、華麗に消滅処理!
これでこの森の証拠はすっかり隠滅しt・・
・・・すみません、背後を取られてしまいましたorz
ほら、一生懸命に物事に集中している時って、意外と周りの物音に気付かないって事、ないですか?
ありますよね! ね!
・・だから、ヘタレ河童とか言わないで下さい。(TT)
とりあえず気分がムシャクシャしたので、生意気にもぼくの背後を取った若い警官を血祭りにし、生皮を剥がして晒してから、ぼくは下水道へと飛び込みました。
ここにはあいつらの気配がまん☆さいです。
・・・すみません、調子に乗りましたorz 「満載」です。
あいつらの仕事(増殖)の速さは、以前からかなり定評があったのですが、ここ“地球”でも本領をいかんなく発揮しているようですね。
すっかり大繁殖に成功していました。
・・でもコレ、ぼくのせいじゃないと思うんですよね。
・・いや、逆ギレとかじゃないですよ?
なんていうか、強いて表現するならばこうなったのも、いわゆるひとつの“デスティニー”とでも言いますか・・・。
すみません、ホントすみませんorz
それはそうと、ぼくの気のせいかもしれないんですけど、あいつらの中に一匹毛色の違うエイリアンがいる様な気が・・・。
チラっと見えただけなんですけどね。
ぼくらの誇りであるドレッドヘアを、あいつらの象徴であるカシューナッツ頭にくっ付けた様な外見のあいつは、一体何者なんでしょうか?
もしかしてあれが、ちらっと小耳にはさんでいた 「プレデリアン」 とか言うハイブリッド種なのでしょうか?
それはともかく、ぼくは果たして上からのお咎め無しに、故郷に帰る事が出来るのでしょうか・・・?
そこの彼女!迷ってないで ← ←一押しどうだい♪
人生の7割が “出来心” で構成されておるアガサですので、 “レンタルDVD” と言う名の時間泥棒に貴重な睡眠時間を削り取られる事が多々あります。
まぁ、その殆どが 「~オブ・ザ・デッド」 モノではありますが。
今回も本当は、凹み番長wataruさんや、ゾンビーズのオサレ女王kurosuiさん、はたまた紫の腹の人などにお借りしているお宝DVDを先に鑑賞するつもりでいたのですが、うっかり迷い込んだTSUTAYAで楽しげに踊っていた本作のPOPに出来心が刺激されてしまい、気付くと500円玉を握り締めていたのでした。
つまり、回りくどい言い方を止めると、
何で旧作になるまで待たなかった?オレ Σ(`□´;)
イヤ、もしかしたらWOWOW落ちまで待ってもよかったかもネ☆
つまらなくは無いのです。
なんだかんだ言っても、プレデターとプレデリアンの一騎打ちのシーンになると、否応無しに心が踊りましたし。
ま、ただそれ(一騎打ち)が出てくるの、本編中のラストもラスト残り10分くらいのトコなんですけどね・・・・゚・(ノ∀`;)・゚・アハハ
意味ありげに出てくるキャラクターが、揃いも揃って意味なしげに退場して行くのも理解出来ませんし、
地上に堕ちたエイリアンが元々何匹いて、その後どれくらいのペースで増えていったのかも把握出来ませんし、
さっさとエイリアンを駆除しないといけない立場のクリーナー(プレデター)さんが、いちいち見得を切るのも納得出来ませんし、
凄腕の始末屋であるクリーナーさんの背後の防御が、ことごとくがら空き状態だったのも承服出来ませんし、
従軍から帰宅したばかりの“リプリータイプ”な母親が、装甲車とヘリの運転くらいの活躍しかしなかったのも我慢出来ませんし、(というかキャラ設定の無駄遣い)
プレデリアンの尻尾にグッサリ刺された筈の主人公の弟が、その後ずっと元気いっぱい夢いっぱい♪だったのもスルー出来ませんし、
敢えて言うならば、田舎町に巻き起こった異常事態を知り、非人道的な判断を下す事となる、“世界の米軍”の大佐が居る部屋の間取りも、いまいちよく判りません。 (それは判らなくてもいいのか)
判らない事だらけの 『AVP2』 。
よく言えば 「謎が謎を呼ぶ展開」 。
ぶっちゃけて言えば 「全体的に大雑把」 。
さあ! あなたはどっち?
ごめん、どっちでもいい。
まぁ、振り返ってよく考えてみれば、過去の色んな映画に出てくる “クリーナー” と呼ばれるポジションの方と言うのは、とかく無様な最期を迎えてしまうものですよね。
『ニキータ』 のジャン・レノも、えらいかっこつけて出てきた挙句可哀想な事になってましたし、確か他の映画でもそういうシュチュエーションを見かけた様な気が・・・。
つまりアレかな?
「クリーナー」 とか 「凄腕の」 とかの煽り文句は、要するに死亡フラグだって事でOK? (←多分違う)
と言う訳で、あまり人様にお勧め出来ないレビューとなってしまった 『AVP2』 。
おらぁなんでもいいんだよ! ドッカンボッカンなってりゃあさ!
と言う方でしたら、意外とお楽しみ頂けるかもしれませんが、過去の崇高な戦士然としたプレデターの姿や、偉大なるオリジナルシリーズを持つカシューナッツ坊やをお好きな方は、この続編の事を知らなかった事にされるという選択肢もアリかもしれません。
ま、ともかくひとつだけ言える事は
もし、プレデターにバッタリ出くわしたら、彼の背後に立てば助かるかもよ!
と言う事でしょうね。
・・・てか君さぁ、もしかしてそのモジャモジャ・ドレッドが邪魔で、後ろが見えにくいんじゃないの?
だったらそんなモジャモジャ、切っちまいな!
・・・この、ヘタレ河童!!
『アイ・アム・レジェンド』 (別エンディング版含む)
2008年05月15日
伝説なんだそうです。 わーすげー。
先日我が家に、ホラーの伝道師こと紫の腹の人にレンタルをお願いしていた 『アイ・アム・レジェンド』 のDVDが届きました。
封を開けてほくそえんでいたアガサに、世帯主さまが例の一言。
世 「どうせまたゾンビなんだろ」
ア 「違うよ、これウィル・スミスのヤツだよ」
世 「ああ、そうなんだ」
その瞬間の、世帯主さまのホッとした表情をみたアガサには、とてもじゃありませんが
「違うよ、これウィル・スミスのゾンビみたいな吸血鬼のヤツだよ」
とは言えませんでしたとさ。
ま、ホントのトコも“ゾンビ”ではありませんしね!
てな訳で、今回は「通常版」のあらすじと、一部で評判の「衝撃の別エンディング版」あらすじの2本立てをお送りします。
長いです。そして完全ネタバレですのでご注意を。
「通常版」あらすじ・・・
この男の名はロバート・ネヴィル。
たった一人の健康なNY市民である。
何故たった一人なのかと言うと、長くなるので割愛させていただく。
彼は毎日、愛犬・サムと共にNYを駆け巡る。
「どっがに生存者いねが~」
という海賊放送を流す為である。
世界トップクラスの科学者でもある彼は、日夜ワクチンの研究に余念が無い。
何のワクチンかと言うと、これも長くなるので割愛させていただきたい。
ある日彼は、研究に使う検体確保の為に“闇の住人”と呼ばれる感染者を捕獲する。
しかし、その日を境に“闇の住人”の猛攻は激しさを増して行く事となる。
激しい闘いの中で、彼はたった一人(一匹)の家族・サムの命をも失ってしまった。
完全な孤独に包まれ、自暴自棄になりつつあったロバート。
そんな彼の前に突如現れたのは、いつぞやの海賊放送を受信してやってきた、数少ない生存者だった。
しかし彼は、待ち望んでいた生存者を目の前にしても、心が晴れる事は無かった。
何故ならば、その生存者が彼の睡眠中に気を利かせて調理していたのが、彼のとっておきのベーコンだったから・・・。
いかにも!
それこそはスペシャルなベーコンだったのだ!
これが後、世に知られる事となるかの有名な 「ベーコン事件」 の真相である。
話を戻そう。
生存者との溝も徐々に埋まり、ワクチンの研究も佳境に入ったある日、ついに“闇の住人”の一斉攻撃が開始される。
激しい死闘の末に、地下の研究室に逃げ込んだロバートと生存者たち。
そこで彼が目の当たりにしたのは、奇跡的にも効を発揮していたワクチンと、それによって健常な姿を取り戻していた感染者の姿。
しかし、成功に酔いしれる間も与えず、雪崩れ込んでくる“闇の住人”たち。
最後の防壁も破られそうになった彼が選択した道は、生存者たちに完成したワクチンを託し、自らの命を以って“闇の住人”の攻撃を食い止める事だった・・・。
そんなこんなで、私たち生存者は無事に非感染者のコミュニティに辿り着く事が出来、これからロバートが遺したワクチンで、世界を救う作業に執りかかる事となるだろう。
残念ながらロバートは死んだ。
しかし、彼はこうして 「伝説」 の男となったのである。
あらすじ (衝撃の別エンディング版) ・・・
私の名前はロバート・ネヴィル。
感染率90パーセントのウィルスによって、世界の殆どが死滅(もしくは感染)してしまったのが3年前。
奇跡的にも免疫をもっていた私は、その日から今までたった一人で、ここ、NYを離れる事無くなんとかワクチンを完成させようと研究を重ねてきた。
何故ならそれが、最後に妻と交わした約束だからだ。
で、まぁ色々あったが、長くなるので割愛させていただく。
とある事件で、愛犬・サマンサを失い自暴自棄になった私は、玉砕覚悟で感染者の群れに飛び込んだ。
その時、絶体絶命の危機を救ってくれたのは、3年ぶりに巡り合った健常者の母子だった。
待ち望んでいた生存者に会えた喜びを、素直に受け止める事が出来ない私。
何故なら、
複雑な気持ちを整理しつつ、徐々に彼らと打ち解け始めた私だったが、ある日衝撃の発言が彼女の口から飛び出してしまう。
なんと彼女は、この一連の地球規模の災厄が全て、神の御心のもとに行われているというのだ。
ウィルスの発生も神の御心。
私の妻と娘が目の前で亡くなったのも神の御心。
ついでに、どこぞの山中に生存者たちのコミュニティ(村)があるらしい。というガセネタの根拠もイン☆ザ☆ネイム☆オブ☆ゴッド、すなわち神の御心。
あかんあかん、コイツ目の輝きが尋常やないで。
どうやら、私が流し続けたAMラジオの電波を辿ってやってきたのは、本物の電波ちゃんだったようだな・・・。
・・・うまい!
否! うまくない!!o(`Д´)ノ"
宗教がらみのネタはハイリスク過ぎるので、早々に彼女たちとは別行動をとらせて頂こうと心に決めたその瞬間、私はアパートの間近に大勢の怒号が迫り来るのに気付いた。
感染者の群れが、ついに私の所在地を突き止めたのだ。
激しい格闘の末、地下の研究所に逃げ込んだ私たち。
そこにまで迫り来る感染者の波。
なんと、期せずして研究室では、以前から開発中のワクチンを投与していた感染者の女性が、奇跡的にも回復していたのだが、暴徒と化した感染者たちにそんな実状が理解出来るはずも無い。
追い詰められた私たち・・・万事休す!
と、その時、私は気付いたのである。
感染者のリーダー格と見られる男が、私の治験用の感染者女性に向ける、必死な眼差しに・・・。
その眼差しこそは、私が妻と娘に向けていたのと、同じ意味を持っていた。
そうだったのだ。
彼らはゾンビでも魑魅魍魎でもない、ただの“病気の”人間だったのだ。
外見こそ違え、愛も孤独も怒りも嘆きも、全て持っている、哀しい“ただの人間”だったのである。
健康な自分こそが“善”で、凶暴で醜い容姿の彼らが“悪”だと思い、必死に治療薬を研究してきた私こそが、彼らにとっては恐ろしいマッドサイエンティストだったのだと気付いた私。
彼らは彼らで生活を築き、愛する者を守る為、必死に闘ってきたのだ。
彼らから見た私はさぞかし、恐ろしく凶悪なモンスターであっただろう。
全てを悟った私は、回復していた被感染者の女性に再びウィルスを投与し、その伴侶のもとに戻してやった。
驚いたことに、彼らは目的を果たすと、怒りをどうにか抑えつつ去っていった。
彼らは私のしてきた事を赦してくれたのだろうか・・・。
研究の名の下に殺めてきた、多くの命の事を・・・。
そして私は今、生存者の母子と共に、彼女が言っていた山間部のコミュニティを目指している。
果たしてそれが、本当に存在しているかはわからない。
しかし、感染者たちはここNYで、お互い支え合って暮らしている。
ならば私たちもまた、同じ特徴をもった者同士で守り合って生きてゆくべきなのだろう。
それが一番、幸せな選択なのではないだろうか・・・。
いやぁ・・ええ話やなぁ・・・
・・・?
あれ?肝心の「伝説」部分が見当たらないんだけd
「伝説」探しの前に ← ←よろしかったら一押しお願いします♪
アガサは、残念ながら原作は未読です。
原作を読んだ方によると、この「伝説」とは
悪い怪物をやっつけたオレは、伝説のヒーローだぜ!
の「伝説」ではなく、
感染者側から見れば、決して菌に冒される事無くひたすら感染者を狩りまくるオレこそ、伝説の怪物なのかもね!
という意味合いの「伝説」らしいですね。(←違っていたら教えて下さい)
劇場公開されたバージョンは、まさにこの“判りやすい方”の伝説達成版だった訳です。
で、ならば「衝撃の別エンディング」の方は後者なのかというと、これがまた全くの別物で、何とも中途半端。
向かいのホームも路地裏の窓も一生懸命探してみましたが、何を、誰を「伝説」と呼べばいいのか判らないまま、ウィル・スミスのキメ顔と共に暗転してしまったのでした。
原作のラストはかなりシビアな終末の様ですので、映画版は結局どっちにせよ、ハッピーエンドに落ち着く運命しか用意されなかったのでしょう。
ウィル・スミスが自らの命を賭して世界を救ったとさ、めでたしめでたし。
もしくは、
感染者との新たな共存の可能性を感じさせつつウィル・スミスもトラウマを克服出来たんだとさ、めでたしめでたし。
どっちがマシかと聞かれれば、断然共存の方なのですが、もしも私が先に原作を愛読していたならば
こんなんやったら最初(ハナ)から作んなよ
と思っていたかもしれません。
あぁ、読んでなくてよかった。
以前にも書いたことがあるのですが、アガサは一人では生き残りたくない派です。
愛する人や、守りたい人を失ったその後の人生が、以前と同じ位幸せになれるとは思えないからです。
ですから、日本が沈没する時は大好きな人と一緒に沈みたいし、レイジウィルスが蔓延したら一緒に猛ダッシュしたいですし、Tウィルスがパンデミックしたら一緒に脳みそに喰らいつきたい。
ゾンビ化した我が子を殺めるくらいなら、その子に喰われて事切れたいと、そう思ってしまうのです。
で、そんなチキンハートなアガサですので、本作に於いても早い段階で、ウィル・スミスの生き方に疑問を抱いてしまいました。
地球上の9割が感染者の世界で、その内のNYで言えば自分以外全員感染者という状況で、一体何をそこまでムキになっているのだろうと・・・。
だったらもう、そっちの仲間になっちゃえばいいじゃん。と・・・。
まぁ、実は脅威の免疫力を持ち合わせているので、仲間に入りたくても入れない可哀想なウィルたんだったりするのですが。
しかし、そんな可哀想な面よりも、感染源(グラウンド・ゼロ)にこだわり続けて、世界を救う薬を作る事に執着するウィルたんは、ただのわからずやのこんこんちきに思えて仕方なかった。
そもそも、妻と子供と離れてしまったのも、そこ(感染源)にこだわっていたから。
なのにお前は、まだNYじゃなきゃヤダとか言うか!と。
なんや、お前はプチセレブに憧れる新妻か、と。
マーク・ジェイコブスが好きか、と。 (←判らないので適当発言)
ちょいと脱線しましたが^^; とにかく、“世界を救う”と言う英雄的行為に、若干酔っている感じがしないでもなかったのです。
ですから、その辺の下手なプライドを捨てて前向きに生きる道を選んだ「別エンディング版」が、やはり映画としては面白かった(というか納得出来た)様に思います。
名誉の爆死だー!
わー助かったわー!
薬もゲットだぜー!
いい人だったね・・あの人・・ 伝説になったんだね・・!
って、いきなりこんな画を見せられてしまったら、こちとらポカーンとするしかないじゃないですか・・・ ねぇ・・。 (←実際アガサはかなりポカーンとしてた)
とまぁ、とりとめも無く書き綴ってみましたが、草がボーボーになったタイムズスクウェアは圧巻でしたし、ウィル・スミスの細かい演技も素晴らしかったと思います。
何より、各方面で大絶賛されていた名犬サマンサの勇姿は噂に違わぬ愛らしさで、その悲劇的な結末には涙が止まりませんでした。
これで感染者がオールCGでなければ、そして原作の事を考えなければ、なかなか面白い作品だった様な気がします。
たまにはこういう大作もいいですね・・・。
「映画みたー!」と言う気持ちになりますものね・・・。
なのに・・あれ・・・? なんで涙が止まらないんだろう・・・・゚・(ノД`;)・゚・
てな訳で、明日あたりはゴリゴリのストロングなホラーを観る気満々のアガサだったのでした。
『魔法にかけられて』
2008年04月06日
「ママ、あのお姉ちゃんどうしたの?」 「シッ!見ちゃいけません!」
ご無沙汰いたしております。アガサです。
突然ですが、どうやら当「すきなものだけでいいです」はこの度めでたく有害ブログに認定された模様です。
・・・ええー?! (´□`;)
親切な○○○さんからのご報告によりますと、なんでも某ネットカフェから当ブログにアクセスしようとした所、「青少年健全育成条例によるフィルターとかなんとか」がかかり、アクセス出来なかったそうなのですね。
・・・ふんふん、ま、たしかに当ブログは、 「食人」 だの 「切株」 だのへの特化に拍車がかかりつつあるブログではありますよ。
カテゴリーの欄を見てしまうと、ホラー専門ブログと勘違いされても仕方ないかもしれませんよ。(勘違いなのか?)
・・でもねぇ・・ なんでしょうね。
この、 「踏み切りでの一旦停止を無視した程度で拘束・起訴された」 様な感覚は・・。
ええ、ええ、褒められた内容(のブログ)では無い事は否定しませんよ。
世帯主さまに怒られることもしょちゅうですしね。
しかし、ここは一言だけ言わせて頂きたい。
うちなんか規制する前に、もっとなんかする事あんじゃねーの?と。
とりあえず、教えてくださった○○○さんには感謝でございます。(早速ネタに使ってしまってすみません^^;)
と言う訳でみなさま、当ブログにアクセスして下さる際は、是非ご自宅のパソコンからチャレンジしてやって下さいませ。
で、だからと言う訳ではないのですが、たまたま今回のレビューは品行方正なファンタジー映画 『魔法にかけられて』 だったりするのが、体制に阿っている様でイヤなんだな。(でも書くのですけど)
品行方正なあらすじ・・・
品行方正なディズニープリンセスは、黒魔術に使う様な生贄人形で、理想の王子様をイメージするのだ。
品行方正なディズニーカップルは、傍から見るとただのバカップルだ。
品行方正なディズニー映画の魔女は、魔法ではなく色香で男を手玉に取るのだ。
品行方正なディズニー世界では、歌声で蟲たちを召還出来るのだ。
品行方正なディズニーマジックなら、婚約者がいる子持ち男性を略奪する事も可能なのだ。
品行方正なディズニー的ハッピーエンドは、その先の未来にドロ沼の離婚劇を想像させる事すら容易いのだ。
青少年ではない方は ← ←どうぞ遠慮なく一押しお願いします♪
一瞬目を疑いました。
オレが観ているのは、本当にディズニー映画なのか?・・と。
これはひょっとして、
クリープショー
か
ハムナプトラ
の間違いじゃなかったのか?!・・と。
ディズニーの伝統芸の一つに、
2次元のディズニープリンセス(※いわゆるアニメの方)が窓を開けて小唄を口ずさむと、森の小さなお友達(リス・子ぎつね・バンビ・スカンク・小鳥)などが駆け寄ってくる。
という秘伝の技があります。
しかし、これが3次元(いわゆる実写の方)になると一気にその恐怖度がアップ。
NYの高級マンションの窓を開け放ち、「ハンハンハハン♪」と口ずさめばほらそこに、下水道からの使者・ドブネズミちゃん、残飯から集結・ショウジョウバエくん、寄生虫のホステル・鳩さん、古代生物・ゴキブリどもが、所狭しと大集合!
あなたは想像しただろうか・・・!
ディズニー映画のミュージカルシーン中に、バスタブの穴から放射線状に這い出る無数のゴキブリの姿を観る日が来る事を・・・!
ケヴィン・リマ(監督)よ・・・
お前は“ディズニー”をどうしたいのだ?
あと5年くらい先に、リマ監督がティム・バートン方向に進んでいても、アガサはちっとも驚かない事でしょう。
それくらいの毒。
それくらいのチャレンジ精神。
オレは好きだぜ? ま、ゴキのくだりは勘弁だけどな!
物語に触れますと、
おとぎの世界でハクバノ王子サマに出会い、次の日に結婚式を挙げようとしていたジゼルが、王子の継母である悪い魔女に騙され、現実のNYへと追放されてしまう。
慌てて後を追う王子でしたが、NYに着いた時には既に時遅し。
ジゼルは偶然出逢っていたバツイチ子持ちのやり手弁護士と恋におち、王子の求婚にぶっちゃけ消極的になっていたのです。
そこに魔女までやってきて、誰と誰が結婚するのか、はたまた破局するのか、とすったもんだの大騒ぎ。
と、いたってシンプルなストーリー。
あらゆる伝説のディズニーネタを笑い飛ばし、そこまでしないでも・・と心配になるようなリアルな描写を詰め込んだ本作。
お子様にはちょっとわかりづらいでしょうし、大人には若干甘すぎる。
・・と、思っていたら、全てをキレイに回収して、最後にはディズニー映画を観た後にはお馴染みの、あのホっとする感覚を観客に与えてくれるとは、ひょっとしたらリマの野郎(←ヒドイ)はかなりの敏腕監督なのかもしれませんね。
親の財産を食い潰すだけの能無し王子より、安定した収入を見込める離婚弁護士を選ぶ
など、背筋が凍るようなリアルな女性像を描く反面、
どうみてもガイキチにしか見えないイタイ言動のコスプレ女を家に招き入れたが最後、いつの間にか子供を手懐けられ外堀を埋められる
と、とっても
現実にはありえないような出来事が、実はとっても現実的だったりするんだよ
と、人(おにゃのこ)の心に潜む儚い部分を鋭く刺激してくれるラストは、そこらへんの普通のラブストーリー(非ファンタジーの)よりもよっぽどかリアルなラストだと思います。
・・・まだ鑑賞されていない方にはわかりづらいですね。
どもすみません
とにかく、かなりナてかかっていたら意外にしっかりと楽しめた作品だったのは、嬉しい誤算でした。
会場にいた6歳児も大いに喜んでいた様ですし、幅広い年齢層に支持されて、ディズニー的にもホクホク顔なのではないでしょうか。
ま、それにしても3次元でのプリンセスの言動は、あまりにイタい様な・・。
要所要所で目がイっちゃってますので・・ねぇ。
初めて「怒り」を体験したプリンセスが、「怒りながら笑う人」と言う竹中直人みたいなネタをやっている(ネタじゃないか)時などは、ちょっと本気で怖かったですもの。
しかし、そんなんでも許され、愛される(事になる)プリンセス。
非モテ人生を歩んできたアガサからは、
可愛けりゃなんでもいいのかよ
と見えなくもないのですが・・・。
・・あ、いんですか・・。
そうですか・・ やっぱりね・゚・(ノД`;)・゚・
まぁ、ホラー慣れしたみなさんもきっとお楽しみ頂けるかと思いますので、機会がありましたら一度ご鑑賞下さいませ♪
『パンズ・ラビリンス』
2007年10月19日
第79回アカデミー賞 撮影賞・美術賞・メイキャップ賞 受賞作品
今年の2月に行われた、“元祖!アカデミー賞”。
数々の候補作の中で一番興味を惹かれ、尚且つ謎に包まれていたのがこの 『パンズ・ラビリンス』 でした。
一見可憐な少女のファンタジー。
しかし、そこはかとなく漂ってくるのはドス黒い腐臭・・・。
なんなんだ?
どうなんだ?
『ナルニア』 なのか 『タイドランド』 なのか、お前さんは一体どっち側なんだい?!
・・・と思いつつ念願叶って鑑賞してみましたら、なんと 『ホステル』 だったそうな。
とっぴんぱらりんのぷぅ。
あらすじ・・・
時は1944年。
風雲急を告げるスペインのとある山中にやって来た母と娘。
母の再婚相手である、ビダル大尉の一連隊に合流する為である。
母の胎内には小ビダルがおり、ぶっちゃけ大ビダルは母体に興味は無い模様。
跡継ぎさえ無事生まれれば、それでいい。
娘・オフェリアは、そんな冷徹な義父・ビダルを容認できる筈も無く、もっぱら大好きな本と共に現実逃避の日々なのでした。
そんなある日、オフェリアの前に
迷宮の奥でオフェリアを待ち構えていたのは、
パンはオフェリアを一目見るなりうやうやしく一礼し、
「お待ちしておりました。モアナ姫さま。」
と、スルっと言い放ちます。
なんとオフェリアは、
その昔、地上に憧れ下界を離れた為に全ての記憶を失ってしまった、魔法王国の伝説のプリンセス・モアナの化身
らしいのです。 (※パン談)
辛く苦しい現実世界が、自分の本当の居場所では無いと
本来の姿=モアナ姫 に戻る為には、
次の満月の晩が来るまでに、3つの試練をクリアしないといけない
らしい。 (※パン談)
試練に耐え、魔法王国に戻りたいオフェリア。
しかし、そんなオフェリアが渋々身を置く現実世界に於いても、義父・ビダル大尉による反政府ゲリラの掃討作戦が行われようとしており、その蛮行の余波は否応無く、オフェリアや彼女を取り巻く人々を巻き込んで行くのでした。
オフェリアは、無事魔法王国の姫君に返り咲く事が出来るのでしょうか?
そして諸悪の根源・ビダル大尉に、正義の鉄槌は下されるのでしょうか?
よろしかったら今日もここらで一押し・・・! ← ←
アガサが観に行った、“岡山映画ファンの心の拠り所・シネマクレール”での本上映時の客層はほぼ、2~30代女子と50代夫婦(上品そうな感じ)。
平素から良質なヨーロッパ映画などをよく上映している場所柄からか、この作品に対しても「オスカーお墨付きの大人のファンタジー」と思われていた様に見受けられます。
もしかすると、「いたいけな少女のひたむきな姿に感涙必至」だとも。
で、蓋を開けてみると 『ホステル』 あり、 『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』 あり、 あまつさえ 『殺し屋1』 までご登場と言う展開でしたので、上映後の空気感の微妙な事と言ったら・・・。
映画館を後にするみなさんの視線が、少し虚ろだった様に見えたのは気のせいだったのでしょうか。
・・・まぁなんだ・・
とりあえず・・ ・・・ドンマイだ!
それはさておき。
このドス黒いファンタジーを彩るのは、
「ギチギチ」と不気味な羽音を立てつつ迷宮に誘う、節足動物昆虫類のナナフシ。
オフェリアの夢先案内人となる、悪魔的風貌な山羊頭のパン。
スライムと泥に埋もれ蟲を喰らう、醜悪な巨大いぼガエル。
眼球が無く体中の皮膚が垂れ下がる、人喰い怪物・ペイルマン。
伝説の悪魔植物・マンドラゴラ。
などなど。
ナルニア国からもファンタージェンからも爪弾きにされる事請け合いの、可愛げの無さがチャームポイントな、将来有望な皆さんです。
オフェリアは、無慈悲で残酷な義父・ビダル、病で床に伏した母、反政府ゲリラのスパイでもある心優しい家政婦などに心を悩ませながらも、パンに唆されるがまま思い込んだら試練の道をひた走るのみ。
そもそもパンは本当に魔法王国の使者なのか?
うぶなオフェリアをたぶらかして、ヨクナイ事の共犯者に仕立てようと言うだけではないのか?
実際問題、パンはオフェリアの問い掛けを上手い事交わして、何だかウヤムヤなままに試練に向かわせ、獲ってきた宝物を頂戴するのみ。
苦難に陥ったオフェリアをバックアップする事も無く、失態に対してはとことん無慈悲。
ついでにオフェリアの部屋に入って来る時も無許可無ノック。
敏感なお年頃でしょうが!(`Д´#)
百歩譲って、ノックくらいせえよ! ノックくらいよぉ!!
で、無慈悲なパンもさることながら、現実世界の極悪ナンバー1・ビダル大尉の描写がまた、ねちっこい事この上なし。
「これって、本筋に必要ないんじゃ・・」
と頭を過ぎってしまうような、反政府ゲリラの拷問シーン。
恐ろしげな器具の説明をいちいち嬉しそうにするな━━━━っ!!
蟲といい、おぞましい試練の数々といい、くどさ満点の鬼畜大尉といい、ギレルモ・デル・トロ監督は本懐を遂げてさぞ満足でしょう。
“無情”と“不幸”のつづれ織りのの様な現実世界と、“グロテスク”で“孤立無援”な迷宮世界。
どちらで生きる方が幸せなのか。
どちらで生きるのが楽なのか。
きっとどちらも厳しく、容赦ない世界なのでしょう。
生きるというのは、本当にしんどいものなのです。
自分の嗜好をたっぷり詰め込みつつも、存分に観客の胸をうつ濃厚なドラマを作り上げたデル・トロ監督の技量に感服しました。
ファンタジー好きな方も、猟奇好きな方も、どちらでもない方も、是非観て頂きたい作品です。
で、・・・まぁなんだ・・もしドン引きしてしまっても
とりあえず・・ ・・・ドンマイだ!
※ 追記 (本編のオチとナルニア国物語(原作)のオチに触れております)
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『ハリー・ポッター/不死鳥の騎士団』
2007年07月16日
それでも原作(のからみづらさ)よりは随分マシ。
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こんにちは、アガサです。
夏休み映画の大目玉、 『ハリー・ポッター』 が先行上映されていると聞いたので、取る物も取り敢えず劇場に参上つかまつりました。
で、普段劇場に行く時と言うのはたいがい平日の夜でガラガラなものですから、連休中と言ってもレイトショーなんだから大した事あるまい、と高を括っていたアガサ・・・。
・・・甘かったデス・・。
夜の9時台の映画館に、こんなにも沢山の
恐るべし・・・楽しい夏休み・・!(※まだもう少し先ですけど)・・
恐るべし・・・ポ キ モ ン ・・・!(※ネイティブな発音)
とりあえず、次からは絶対平日に行こうと思います。
箇条書き風あらすじ・・・
ハリー、正当防衛の為に人間界で使った魔法に関して、魔法省にいちゃもんを付けられ、こっぴどく叱られる。
ハリー、希代のワル・ヴォルデモート卿の復活を、周りの皆が信じてくれないのでやさぐれる。
ホグワーツ校に、魔法省のパー子(※林家)ことアンブリッジ女史見参!
ハリーとハーマイオニーとロン(とその他大勢)、アンブリッジ女史の陰険なイジメに耐える。
ダンブルドア校長率いる“不死鳥の騎士団”なる大人の秘密結社が、ヴォルデモート卿復活に対抗すべく秘密会議を開く。
ハリー、会議にまぜて貰えなかったので、ロンやハーマイオニー相手にやさぐれる。
自分たちの体の安全に危機感を抱いた生徒たち、ハリーを先生に指名して“闇の魔術に対する防衛術講座akaダンブルドア軍団”を開講。
ハリー、皆に慕われてまんざらでもない。イヤ、むしろ有頂天になり、図に乗ったついでに意中の女子・チョウにチュウをする。(←駄洒落)
日増しに酷くなるハリーの悪夢。ある日見た夢で、ハリーの体はヘビとなり、魔法省の小部屋でうろついていたロンの父・アーサーを襲撃していたが、目覚めてみるとそれは実際に起きていてハリー大ショック。
ハリー、冬休み中もなんだかんだでやさぐれる。
冬休みが明けて、益々防衛魔法講座に熱が入る“ダンブルドア軍団”のメンバー。
ハリー、ハーマイオニー、ロン、どっかに行っていたらしい友人・ハグリッドに再会する。
アンブリッジ女史、権力をかさにしてやりたい放題。怒ったダンブルドア校長はアンブリッジ女史をガン見。
ハグリッド、どっかからこっそり連れて来て森で囲っていた異兄弟の巨人・グロウプの世話を、ハリーたち子供に丸投げ。
“ダンブルドア軍団”の魔法講座がアンブリッジ女史に見つかり、責任を被り罷免されたダンブルドア元校長は魔法省に逮捕される寸前、不死鳥につかまり華麗に逃亡。
アンブリッジ女史、ホグワーツ校の校長に就任。ピンクっぷりに拍車がかかる。
ロンの兄で双子のフレッドとジョージ、魔法省に牛耳られて骨抜き状態のホグワーツ校に見切りをつけ、退学覚悟で大騒ぎをぶちかます。
ハリー、騒ぎの最中に見た白昼夢で、ハリーの親代わりで唯一の心の拠り所・シリウスおじさんが、魔法省でヴォルデモート卿にいびられている情景を見る。
ハリー、シリウスおじさん救出の為、邪魔者のアンブリッジ女史を巨人のグロウプに捕獲させ、怯えるアンブリッジ女史を巨人の森にそのまま放置する。意外と鬼畜な15歳。
ハリー、「お供します」と言ってきかない“ダンブルドア軍団”の面々を引き連れ、魔法省の秘密の小部屋に到着。
小部屋に収められていた何万とある“予言玉”。 実はその中の一つこそが、ヴォルデモート卿が欲してやまない大事なシロモノだったのです。どうしてそんなに欲しかったのかは聞かないで下さい。
待ち構えていた“ヴォルデモート軍団”の大人たちと“ダンブルドア軍団”と言う名の子供たち、部屋中の“予言玉”を凄まじく破壊しながら死闘を繰り広げる。・・・どれも大事な玉だったんじゃ・・。
追い詰められた“ダンブルドア軍団”の前に、ギリギリのタイミングで“不死鳥の騎士団”が登場し“ヴォルデモート軍団”をやっつける。
シリウスおじさん、不意打ちに遭い死亡。
ショックでやさぐれるハリーの前に、御大ヴォルデモート卿参上。ふって湧いたように現れたダンブルドア元校長と壮絶な魔法合戦。
ハリー、大人2人の死闘をチラ見する。
敗色が色濃くなったヴォルデモート卿、ハリーに憑依して心を支配しようとするものの、友情パワーで跳ね返される。
ヴォルデモート卿、とりあえず逃げる。
いろんな容疑が晴れたダンブルドア元校長、校長に返り咲く。
なんだかんだで5年生の学年度末を迎えるハリー。ヴォルデモート卿の復活は周知の事実となり、頼みのシリウスも亡くなったけど、来年度も頑張れ!ハリー!!
鑑賞後、仕方ないなぁ・・・と思った事。
その1・・・登場人物の“名前”と“顔”と“前作で何をしていたか”が一致しないが、まぁ仕方ない。
その2・・・ダンブルドア校長の行動が意味不明だけど、まぁ仕方ない。
その3・・・結局の所、闇の帝王・ヴォルデモート卿が何をしたかったのかよく判らなかったけど、まぁ仕方ない。
その4・・・ハリーのどんくさい級友・ネビルがどうやっても中間管理職にしか見えないけど、まぁ仕方ない。
なにせ、第1作からは6年間、前作(4作目)からも2年間が経過している『ハリポタ』シリーズ。
従って今回、前作までの復習無しで鑑賞してしまうと、いささか判り難い所が生じてしまいますが、その点は思い切って「仕方ないなぁ」で割り切ってしまってはいかがでしょうか。
まぁ、それでも気になって仕方ないと言う方は、原作で補完して頂けばよろしいかと・・・。
ただ、細かい所がハッキリしなくても勢いだけで充分楽しめる、とても楽しい作品となっておりましたので、私はもう「仕方ないなぁ」で完結させたいと思います。
くれぐれも
スネイプ先生の記憶にあった、「ハリーの父ちゃん陰険説」はどうなったんだろう?
とか、
チョウとハリーはなんだかよくわからないうちに疎遠になったなぁ
とか、
人間界でハリーを見守っていた隣のおばさん・フィッグさんは、要するに何者だったんだろう?
とか、
ヘレナ・ボトム・カーター演じる悪い魔女・ベラトリックスが、SHOW-YAのボーカルにしか見えないなぁ
とかいう所にこだわってはいけないのです。
で、結局のところナーグルってなんやねん!
なんて事は、忘れてしまえばいいのです。
・・・でないと、夜も寝られません・・・(泣)。(うそです)
と、色々書きましたが、映画の冒頭でハリーと“不死鳥の騎士団”が箒に跨りロンドン市内を飛び回るシーンは、近年まれに見た胸躍る飛行シーンだと思いますし、ハリーと思春期真っ盛りな仲間たちが魔法の自習訓練をするシーンは、魔法版『ベストキッド』のようでワクワクします。
ラストの子供&大人入り混じっての魔法合戦も見応えたっぷりで、悲痛な試練を友情に支えられて乗り越えるハリーの姿は、とても頼もしく、観ている人は勇気付けられる事でしょう。
人は一人では生きていけない。
ただ、守るべき人や愛する人と支えあう事で、どこまでも強くなれる。
今後はますますつらく苦しいものになるであろう、“例の鼻の下がどえらい長い人”ことヴォルデモートとの闘いを、ハリーがどう越えてゆくのか楽しみです。
あと、今回とっても物足りない出演だったヘレナ・ボトム・カーター&イヴァナ・リンチ(ルーナ役)の新規加入コンビと、アガサが大好物のアラン・リックマン&デヴィッド・シューリスの英国熟年コンビが、願わくば次回は主役級の大活躍をしてくれますように・・・。(それはないか)