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『プレステージ』

2009年03月11日
プレステージ
漢(おとこ)なら、拳で勝負! うん、間違いないね!!

この映画を語る上で、必ずといっていい程使われるうたい文句があります。
ホント、「え!また?!」と言う程目にしましたので、敢えてアガサが出すまでもないでしょう。
でも出したいので出しちゃいます。

あの、ウルヴァリンと新世紀バットマンが夢の競演!

あ、今チッって言った? 言いました?
見飽きたっつってんだろ! って?
それはないわ~(´・ω・`)ショボン


あらすじ・・・
大人気マジシャンの“偉大なるダントン”ことアンジャー氏が死んだ。
瞬間移動のマジックの最中に、ライバルであるテクニシャンマジシャンのボーデンに殺されたのだ。
裁判は、アンジャーの技術スタッフであったカッターの証言により有罪が確定。
そんなある日、絞首刑を待つだけの身となったボーデンの元に、彼が生涯で編み出した全てのマジックの種を売って欲しいという申し出があった。
返事を一旦保留にしたボーデンは、申し出主のコールドロウ卿から差し入れされたアンジャーの手帳を貪る様に読み始める。
そこには彼らの長きに亘る壮絶な確執の全てが記されていた・・・。


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これ、「すげえ面白い!」と「うはぁ・・微妙」が複雑に絡み合う、非常にセンシティブな作品でしたねぇ。

というか、ネタバレせずには何も書けませんので、ここから盛大にネタバレします。( ´∀`)テヘ


↓  ↓  ↓   以下ネタバレ  ↓  ↓  ↓




ホントにもう、なんと言うかムシャクシャする映画ですねコイツと来たら。
今や世界一のセクシーさんとなったヒュー・ジャックマンと、どっからどう見ても悪人にしか見えないクリスチャン・ベールが、マジックの世界でしのぎを削る様を描いた作品なのだと思っていましたら、この2人が私怨で延々報復合戦をするだけの話なんですもの。
それも、一応マジシャン同士なので舞台上で。(一部に例外あり)
その私怨と言うのは、ヒュー・ジャックマン演ずるアンジャーの愛妻・ジュリアが、当時マジックの助手として一緒に仕事をしていたボーデン(クリスチャン・ベール)に、水中脱出用の手縄を複雑に結ばれたせいで水死した事件。
打ち合わせと違うゴツイ結び方をしたボーデンを、アンジャーは心底恨み、その上マジシャンとしての才能も自分を上回る事から嫉妬し、あるおとな気ない仕返しをしてしまうのですが、相手が当代きっての陰湿野郎だった事から仕返しはエンドレスに繰り返される事になり・・・という展開なのですが、この報復合戦がすごい。

ではその闘いをザっとご紹介。

ROUND1・・・“痛かった方”ボーデン  “痛くしてやった方”アンジャー
ボーデンがマジックで弾丸キャッチのマジックで使っていた銃に、観客に紛れ込んでいたアンジャーが釦を仕込み、ボーデンの手のひらを直撃。 →ボーデン、左手の指破損。

ROUND2・・・“鳩を守りたかった方”アンジャー  “鳩に非情な方”ボーデン
アンジャー陣営のとっておきマジック・鳩の籠脱けが初お披露目されるその日、観客に紛れ込んでいたボーデンが籠の仕掛けを破壊。 →満場の客の前で鳩を圧死させたアンジャー、評判ガタ落ち。

ROUND3・・・“パクられた方”ボーデン “パクった方”アンジャー
ボーデンが、どう見ても超能力を使ったとしか思えない見事な「瞬間移動マジック」を発表。 →悔しかったアンジャーが、セットを豪華にしたバージョンのパクリネタで話題を奪う。

ROUND4・・・“落っこちた方”アンジャー “してやったりな方”ボーデン
パクリネタで大人気を博したアンジャーのステージに、裏口から忍び込んでいたボーデンが乱入。 アンジャーの安全装置に細工をしたり、トリックを潰したりやりたい放題。 →アンジャー、ステージ上から奈落に落っこちて左足骨折。

ROUND5・・・“盗んだ方”ボーデン “盗んだつもりが盗まれた方”アンジャー
相変わらずトリックが解けないボーデンのネタを盗むため、自分の恋人をスパイとして送り込むアンジャー。 →恋人がまんまとボーデンに寝取られてしまう。

ROUND6・・・“死にかけた方”ボーデンの相棒 “殺しかけた方”アンジャーの相棒
なんとか手に入れたボーデンのネタ帳が暗号化されていた為、ボーデンの相棒を浚って生き埋めにするアンジャーとその相棒。 →暗号のキーワードは手に入れるも、アンジャーの相棒が負傷。

ROUND7・・・“渡米した方”アンジャー “イギリスで大成した方”ボーデン
キーワードに従い、アメリカの電気発明博士に逢いに行くアンジャー。 →キーワードはウソで、ネタ帳もアンジャーに対する悪ふざけの一環だった。

ROUND8・・・“複数になった方”アンジャー “元々複数だった方”ボーデン
棚ボタ式にアメリカで仕入れた秘密道具を手に、画期的な「瞬間移動マジック」を披露して、一躍大人気マジシャンになるアンジャー。  そのネタがどうして解けないボーデンは、観客に紛れ込んで舞台裏に潜入。 →目の前でアンジャーが舞台装置に閉じ込められ溺死した為、殺害容疑でボーデン逮捕。

FINAL ROUND・・・“処刑された方”ボーデン “私刑にされた方”アンジャー
アンジャー殺害の罪で絞首刑にされるボーデン。 身分を偽り、安泰な生活を送ろうとするアンジャー。 しかし、目の前にもう一人のボーデンが現れて・・・。 


あのさぁ・・・、もう川原で決闘でもしてりゃいいんじゃないの?(´Д`;)

やですねぇ。 ホントこういう粘着質な輩は相手にしたくないですね。
て言うかさぁ、どっちも観客に紛れ込まれ過ぎじゃね?
アレか? マジックの仕掛けは見抜けるけど、付け髭は見抜けなかったってか?
このヘタレ芸人が!! (←芸人は芸人ですけど)


そもそも、元はと言えばボーデンが出来心からアンジャーの愛妻の事故死のきっかけを作ってしまった事が発端となったこの報復劇。
「ホントにすまん。 マジすまん。 ぶっちゃけ悪かった。 ごめりんこ。」
と、お葬式の時に誠意をもって一言謝れば、ここまでこじれなかったかもしれない不幸な事故。
でもそうはいかなかったのです。
だってきっかけを作ったボーデンと、お葬式に顔を出したボーデンは別人だったから。

別人だったから・・・。

・・・別人・・・

・・・

・・ふ、双子オチだとぉぉぉぉぉ?!(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻ ガシャーン

そうです、ボーデンが常に行動を共にしていた相棒(ファロン)は、実はボーデンの双子の兄弟で、彼らはマジックのみならず人生全てに於いて交替し合って生きていたのです。
つまり、アンジャーの妻が死んだ時に居たボーデンがいつもアンジャーの目の前に居るとは限らない訳で、いくらアンジャーが「てめぇの血は何色だぁ!」と詰め寄っても、その時に居るのがファロンだった場合「はぁ? 何の事?」ととぼけた返事しか出来ないもの仕方ない事なのですよね♪って仕方なくないぞこんにゃろう!

引き継いどけばいいじゃない!
そこらへんの裏事情も、兄弟なんだからきっちり申告しとけばいいじゃない!
「これこれこんな事やっちゃったから、フォローよろしく☆」 って言っとけばいいじゃない!

・・全くもう・・・ ツメが甘いって言うか・・ これだから悪人面(※ベール)は・・(´-ω-)

で、そんな「ジョリーとぼくとで半分こ」状態のボーデン&ファロンに対し、アンジャーは一人孤独な闘いを挑みます。
どう考えても不利な闘い・・・ 泣けるわぁ・・。・゚・(ノД`)

しかし、アンジャーとてただ手をこまねいて居た訳ではなく、遠いアメリカの地で、不世出の天才発明家・テスラからある装置を貰う事に成功します。
その装置は、今までに無い「瞬間移動マジック」を可能にする、画期的かつ斬新な装置。
タネも仕掛けもなく、人一人を消え去らせた後に出現させる、夢のような装置。

ま、出現の際に同じ人間を一人コピーしちゃうのが玉に瑕なんですけどね。

コピーしちゃうのが・・・。

・・・コピー・・・

・・・

・・え、SFオチだとぉぉぉぉぉ?!(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻ ガシャーン(本日2回目)

そうです、アンジャーが使用した装置というのは、中に入れたモノを増殖させてしまう、摩訶不思議な装置だったのです。
つまり、アンジャーが「瞬間移動マジック」をする度に、舞台の裏ではもう一人のアンジャーが出現。
別の場所に見事移動を果たしたオリジナル・アンジャーは拍手喝さいを浴び、コピー・アンジャーは秘密保全の為こっそりと抹殺されて行った。
で、丁度その抹殺の場面に立ち会ってしまったボーデンが、殺人の罪で逮捕されたと。
この途方も無いカラクリを、今際の際にファロンに打ち明けたアンジャーは、涙混じりに切々と訴えます。

想像出来るか・・・? マジックを披露するたびに、「抹殺されるのは自分かコピーの方かどっちなのか?」と死の恐怖に晒される事の怖ろしさを・・・ ・・と。

想像かぁ・・・ o(゚∀゚*o)←想像中

・・・想像・・・ o(゚ー゚*o)←想像中

・・・ o(`ー´;o)←想像中

想像出来るかぁ ボケェェェェェ!(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻ ガシャーン(本日3回目)

単純に、クローン的な(身体的特徴だけを模した)人間が作成されると言うのではなく、記憶から声色から性格からはたまた服装までもをコピーした人間が生み出される仕掛けが、とてもじゃないけど受け入れられない。
ここまではタネも仕掛けもある魔術を描いてきた人間同士のドラマだったのに、突然サイエンス・フィクションを物語の肝に持ってこられるだなんて心外だ。
いや、面白いんですけどね。
別にそういうトンデモネタはキライじゃないんですけど、でもなんか釈然としないと言うか・・。

カラクリに釈然としないので、アンジャーが訴える「死の恐怖」にも共感出来ないのです。
で、また、自分と待ったく同じコピー人間を無情に殺し続けるアンジャーの鬼畜っぷりもおぞましいですし。

なんだろうなぁ・・。 要するにどっちもどっちなんですよね。(←荒っぽいまとめ方)

ホント、回りくどい事してないで、カチンと来たんだったら拳で勝負すりゃあいいんですよ! 拳で!
思いっきり殴り合って、そいで疲れて倒れこんで、「お前・・やるな・・」「お前だって・・」「・・彼女の事・・ごめんな・・」「もういいんだよ・・ おれの方こそムキになって悪かったよ・・」「アンジャー・・」「ボーデン・・・」なんつって。 ・・あると思います!(←ねぇよ)

まぁ、そんな冗談はさておき。
このビックリ仰天のSFオチも、ラストシーンでズラリとならんだアンジャーの水死体のグロテスクな美しさの為ならやむを得ないのかなぁ・・、なんて思いますし、何よりそこに至るまでの、数年間に渡る2人の男の身を削った応酬にはワクワクさせられます。
つまり、面白かったんです。 アガサの中ではかなり高評価です。
さりげなく出ていたデヴィッド・ボウイやアンディ・サーキス(ゴラム)にもドキムネでした。

華麗なマジックの舞台。
観客は見事に騙される事を期待して、美しい嘘の世界を見る為にやってくるのですが、その上で繰り広げられているのは常に真実なんですよね。
目の前に差し出された真実を、観客は自ら進んで歪めようとする。
マジシャンが使う目くらましの数々は、冷静になったり少し角度を変えれば見破れるものばかりなのかもしれませんが、観客は敢えてそうしないのです。
だって真実は娯楽にならないから。 
真実なんか見たって、ちっとも楽しくないから。

アンジャーもボーデンも、お互いのステージに秘められたトリックを解こうと躍起になりますが、その答えは常に、いとも簡単に目の前にあったのですよね。
で、敢えてその答えから目を逸らし、「もっと違う答えがあるはずだ」と探り合い、ちょっかいを出し合う。
まるで、そうしなければ生きてゆけないかの様に。
惜しいなぁ・・。(どちらも優秀なマジシャンだっただけに)

ボーデン役のクリスチャン・ベールがくどいようですが悪人面。
しかも自分の過失で殺してしまった女性に対して反省の色も見せない鉄面皮っぷり。
一方、アンジャー役のヒュー・ジャックマンは、男前だわ、感じはいいわ、温和そうだわ、嫁は大事にするわ、まるで出木杉君状態。 助けて~ド~ラえも~ん!!

この様に、感情移入度がガラリと違う2人ですので、必然的にヒュー・ジャックマンに肩入れしてしまう事は避けられないでしょう。
その為、ヒュー・ジャックマン頑張れ!状態で迎えたラストは賛否両論かもしれませんね。
(ちなみにアガサは否の方でした)


史実と虚構を旨くミックスした、大いなるハッタリの世界。
堅苦しい事は言わずリラックスして、その騙しのテクニックに身を委ねれば楽しめると思いますよ^^


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『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』

2009年01月12日
ゴールデン
もう・・・、 ボウヤだなんて、言わせない・・・!

あらすじ・・・
200×年、アメリカ。
闇の世界のクリーチャーがちょいちょいちょっかいを出しているこの世界は、政府の超常現象捜査局(BPRD)の暗躍によって密かに守られていた。
とある事情で人間界に引き取られた悪魔のプリンス・ヘルボーイもその組織の一員。
半魚人のエイブやファイヤースターターのリズと共に、日夜活躍を続けていたのだった。

そんなある日、太古からの取り決めで人間界と休戦協定を結んでいた筈のエルフ族の王子が、父王に対し反乱を起こす。
温和な平和主義の父王と違い、人間という種族に不信感しか抱いていなかった王子(ヌアダ)は、封印されていた最強ロボ軍団・ゴールデンアーミーを復活させ、人間が荒らしまくってショッピングモールとかコンビニとか吉牛とかを建て放題だった世界を征服し、再び緑あふれる大地を取り戻そうと考えたのだ。

まさに究極のエコ戦士ですね。

ヌアダ王子は、ゴールデンアーミー復活に欠かせない魔法の王冠を手に入れようと人間界で大暴れ。
協定を破って暴走する息子を諭そうとした父王までも殺害したヌアダ王子は、王によって3つに分割されていた王冠の残りの1ピースを探すが、それを持っていた双子の妹・ヌアラは、愛する父までを手にかけた兄に絶望して逃走。
一方、騒ぎの元を探る為闇のトロール市場に潜入していたヘルボーイご一行は、偶然見かけたヌアラ姫から事の真相を悟り保護を申し出る。

すべてを敵に回してでもエコを貫こうとするヌアダ王子と、人間から疎まれながらもその人間世界を守ろうとするヘルボーイ。
お互いが共感出来るモノを持ちつつも、敵同士に分かれて戦う2人の勝負の行方は・・・?
そして、伝説の軍団・ゴールデンアーミーの全貌とは・・・?


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『指輪物語』 ミーツ 「スタジオジブリ」 と言った装いの本作。
この圧倒的な映像美を前に興奮しない人は、血管にブレーキオイルでも流れているのではないでしょうか。
もしくは根限り “ファンタジー” に拒絶反応を持っている人か。
どちらにせよアガサは、本作を観て「え~? いまいち~」とななんとかぬかす様な不感症とは絶対に友達になれませんね。
たとえそれで友達を失っても構わない!
ヌアダ王子が居ればそれでいいじゃない!(←どうやら恋に落ちたらしい)

ここでお断りしておきますと、アガサは前作 『ヘルボーイ』 が大好きです。
大好きですが、如何せん格好な昔に観たっきりなので、内容はかなり記憶の彼方です。
記憶の彼方ですが、唯一鮮明に覚えているのはクロエネンの麗しき造形美です。

クロエネンカッコヨス!! 鬼ヤバイ!
ヘタレでもいい、ナチの手先でもいい、その胸のキリキリを一度でいいから巻かせてくれ!!
(←どうやら恋に落ちていたらしい)

で、そんな「前作の内容=クロエネン」程度のアガサでも、今回の続編はたっぷり楽しめましたし、
「えーと、この人誰だっけ?」
みたいな疑問も浮かばず集中して観る事が出来ましたので、なんだったら前作を観ていない方もいきなり本作からご覧になってはいかがでしょうか。
ていうか面白いからつべこべ言わずに観ろ!


とにかく文句のつけ様の無い程トキメキ要素満載だった 『ゴールデン・アーミー』 。
前作で色濃かった「オカルト風味」とは一旦お別れし、今回はトロ監督の趣味全開のファンタジーワールドになっている点が観る者の心をくすぐります。(間違いなくアガサの心も)
やっぱオスカー作品を撮ると、なんていうか変な自信がつくのでしょうね。
画面から漂う「どや! こんなんどや!」と言う香りにむせ返りそうな程、愛情と確信に満ちたビジュアルイメージ。

前作からの続投となった半魚人のエイブは、相も変わらずスマートで頭脳も明晰。
ヘルボーイと晴れて同棲カポーとなったリズは、人が変わったようにリンダ・ハミルトンばりの肝っ玉っぷりを披露。ショートボブ・カットもすこぶるグッドルッキンだぜ!
新規参入組では、BPRDの新リーダーとしてドイツから引き抜かれたガス人間・ヨハン・クラウスの、超レトロなビジュアルに完全ノックアウト。 小学生の頃読んでいたSF小説に出てきた火星人みたいだな!(もしくは口から煙を吐くブリキのロボット玩具)
真っ先に歯から喰らい付き、内臓から骨から一片残らず平らげる食いしん坊妖精・トゥースフェアリーは、ウーパールーパーみたいな外見とは裏腹な凶暴さがたまらなくキュート。 わしにも一匹くれ!
ヌアダ王子の忠実な僕・ミスターウィンクも、ゴリラとトロールのハーフみたいで・・・ていうかトロールなんだった。とにかくデカくて愛らしい! チューバッカの次に愛らしい!

その他にも枚挙に暇が無いほどの好感度キャラのオンパレードで、彼らが一堂に会するトロール市場のシーンは、紛うこと無き夢のパラダイスです。
一日でいいからこん中で暮らしてみたいなぁ!こんちくしょう!!゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

で、そんな素晴らしいキャラクターの中でも特に抜きん出た魅力を放っていたのが、冒頭で述べたヌアダ王子

ヌアダン(本物)        デト(偽者)
↑ ヌアダ王子。 クラウザーさんではない。 

もう出で立ちから身のこなしまで、何もかもが美しい。
自分でもどうにもならない程の不信感に突き動かされ、父を殺めてまで人間界に宣戦布告せずにはいられなかった悲劇の王子。
その苦悩に満ちた表情からは、「もうねぇ・・・ 誰か止めてくんない?」という相反した願いさえも感じられる程。
しかし、愛する妹に「おにいちゃんキライ!」と言われようとも、王子は人間界への攻撃の手を休める事が出来ない。
なんというストイックな生き様!
あと、なんと言っても見た目がかっこいいですしね!
あー・・・ 天下獲らせてぇ・・・・。+゚(゚つД`゚)゚+。

前作のクロエネンといい、トロは敵役の設定センスが良すぎますね!
妹のヌアラ姫も超かわいいですし、出来ることならこの兄妹で3部作くらい作って頂きたい・・・ なんだったらもう、トロの次回作 『ホビットの冒険』 のエルフ族に混ぜといちゃえばいいじゃない!

そして、実はもう一人、ポスターや予告で散々思わせぶりに登場していた魅惑のキャラクターが。
それが物語の鍵を握る最重要キャラクター・死の天使

デス(本物)    えり(偽者)
↑ 死の天使。  エリンギではない。

トロの出世作 『パンズ・ラビリンス』 に登場するペイルマンを思い起こさせる不気味なビジュアル。
しかし、その名に恥じない程の高貴な空気を醸し出してもいる。
醜悪なのに神々しい。
死を司っているのに高潔。
天使の代名詞とも言える背中の羽には無数の目。
超コワイ。
超カッコイイ。
いっその事抱いてくれ。
(←うそです)

惜しむらくは、この死の天使の出番が物凄く短かった事。
なんだよ! ケチケチすんなよ! ポスター見て、ラスボスなんだと思ったじゃんかよ!
ヘルボーイ・シリーズはトロの計画によると3部作構成だそうですので、必ずや次回3作目ではこの天使さまが大活躍して下さる事と願いつつ、今回の数分間の麗姿に酔いしれておきましょうぞ。

アメコミでお馴染みの、「人を救うヒーローが、その肝心の相手からバケモノ扱いされる」と言う展開は、ややもすれば「またかよ」と受け取られがちでしょうが、今回はそのシーンのバックで“無機質なモノに生命(緑)を与える”森の神の儚くも美しい末期を重ねる事で、より人間の愚かさ、救いようの無さを浮き彫りにしています。
灰色に薄汚れたコンクリートが、森の神の最期の吐息によって色とりどりの植物で塗り潰される様は、美しくもあり悲しくもあり、人間のあり方に疑問を感じずにはいられませんでした。
人間はあまりに身勝手で、欲深くて、ホントもうヌアダ王子に任せちゃってもいんじゃね? とか。

ヘルボーイにせよ、エイブにせよ、ガス人間のヨハンにせよ、異形のモノたちの方がよっぽど他人を思いやり、愛を重んじる事が出来ると言う点がとっても皮肉でした。
コレ、ファンタジー(とかアメコミ)だからって見くびらない方がいいですよ。
大切な事がたくさん詰まった人生の教科書の様な作品です。(少々グロテスクですが)

そして今回の教科書には、不恰好な男たちの不器用な恋愛指南までもが掲載。
人間以上に人間らしい悪魔の子と半魚人が、恋の迷路で行き詰まり、酒飲んで酔っ払うシーンは、泣けて笑えていとおしい気持ちになる事請け合いです。(ああでもミュージカル系が苦手な人はダメかも)
アガサは半魚人のエイブが大好きですので、彼の初恋エピソードは特にトキメいてしまいました。
まさしくスーパーニヤニヤタイム!

クリーチャーの造形美にニヤニヤし、エイブの戸惑いにニヤニヤし、コロコロとしたゴールデンアーミーのガタイにニヤニヤし、ペレンノール野の合戦みたいなエルフ族と人間族の太古の決戦シーン(パペットを精巧に模したCG!)にニヤニヤし、カリオストロの時計台みたいな歯車アクションにニヤニヤし、ダイダラボッチみたいな森林再生シーンにニヤニヤ(これはチクチクか)し、木の髭みたいなエルフ王のビジュアルにニヤニヤして、もうこの先1年分くらいのニヤニヤは補給出来たのではないかと。
ホント、トロはいい趣味してんな!(´∀`)b

と言うことで、凡そ欠点など見当たらない様な本作だったのですが、欠点と言うかアガサが一番ビックリしてしまったのは、ヘルボーイとリズの関係に画期的な進展があった事でしょうか。
アガサのおぼろげな記憶によると、確か前作では「好き」ともハッキリ言えない様な小学生レベルの恋愛でイジイジしていた2人。

それなのに今回リズ、妊娠してやがんだもんな――! (※一応反転)

オレの知らない間に、レッド(ヘルボーイ)君は大人の階段を登っていたのだね・・・。
なんだよ・・・ もうボーイじゃないんじゃん・・・ むしろマンじゃん・・・。・゚(゜´Д`゜)゚・。


いやぁ、お金と世帯主さまが許してさえくれるのなら、劇場でもう50回は観たいくらいの傑作でしたね+゚*。:゚+(*´∀`*)+゚:。*+
いろんな意味で次回3作目が楽しみです。
あと、もちろん 『ホビットの冒険』 もね!




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『AVP2 エイリアンズVS.プレデター 』

2008年05月22日
プレデリアン1

プレデリアン2

プレデリアン3

プレデリアン4
さあ、君もレッツ☆チャレンジ!

毎週木曜はカレーの日☆がモットーのアガサです。
ちょっとばかりホラーテイストが続いておりましたので、ちょっぴり切ない恋愛モノでも摂取してみようかとばかりに、レンタル屋さんに行ってみました。

・・ほうほう、最近のツタヤさんはおにゃのこ受けしそうな恋愛映画だけでワンコーナー作ってやがんだいらっしゃるのですね☆
いやぁ、感心感心。
と思ってたハズなのに、気付いたらドレッド河童星人のDVDをカウンターに差し出している自分がいたのは、一体どういうからくりなんでしょうね。
いやぁ、摩訶不思議アドベンチャー。

て、こんなつかみでどうでしょうか。 (つかもうぜ!)

そんなこんなで例によって例のごとく、ネタバレ全開レビューなんですよ、お客さん!

あらすじ・・・
お世話になっております。 プレデターです。
昨日、ぼくの仲間がヘタこきました。
“地球”と言う、下等生物の棲み処から撤退する際、宿敵エイリアンをうっかり艦内に持ち込んでしまっていたのです。
当然エイリアンは艦内で派手に繁殖し、仲間の艦はさっき出発したばっかの“地球”に落下。
しかもそこは地方都市ではあるものの市街地。
“地球人”自体はどうでもいいのですが、なにぶん上からの締め付けが厳しいご時世ですので、仕方なくぼくが後始末に向かう事になりました。

そう。なにを隠そうぼくこそは、非常事態時の収拾屋こと 「クリーナー」。
過去にも数々の揉め事を適切な処置で片付けて来たぼくにとっては、エイリアン如きの殲滅なんて瑣末ごt・・・

・・・すみません、逃げられましたorz

久しぶりの出張だったので、ちょっと決めポーズでも・・と思っている間に、エイリアンどもは市内に逃げ込んでしまいました。
いやいやしかし、ここからがぼくの腕の見せ所なんですよ。
ぼくはすかさずエイリアンの体液を解析し、その痕跡をスキャン。
あいつらの逃走ルートを割り出しつつ、寄生されて死んでしまっていた“地球人”の残骸を、華麗に消滅処理!
これでこの森の証拠はすっかり隠滅しt・・

・・・すみません、背後を取られてしまいましたorz

ほら、一生懸命に物事に集中している時って、意外と周りの物音に気付かないって事、ないですか?
ありますよね!  ね!
・・だから、ヘタレ河童とか言わないで下さい。(TT)

とりあえず気分がムシャクシャしたので、生意気にもぼくの背後を取った若い警官を血祭りにし、生皮を剥がして晒してから、ぼくは下水道へと飛び込みました。
ここにはあいつらの気配がまん☆さいです。
・・・すみません、調子に乗りましたorz  「満載」です。

あいつらの仕事(増殖)の速さは、以前からかなり定評があったのですが、ここ“地球”でも本領をいかんなく発揮しているようですね。
すっかり大繁殖に成功していました。
・・でもコレ、ぼくのせいじゃないと思うんですよね。
・・いや、逆ギレとかじゃないですよ?
なんていうか、強いて表現するならばこうなったのも、いわゆるひとつの“デスティニー”とでも言いますか・・・。

すみません、ホントすみませんorz

それはそうと、ぼくの気のせいかもしれないんですけど、あいつらの中に一匹毛色の違うエイリアンがいる様な気が・・・。
チラっと見えただけなんですけどね。

ぼくらの誇りであるドレッドヘアを、あいつらの象徴であるカシューナッツ頭にくっ付けた様な外見のあいつは、一体何者なんでしょうか?
もしかしてあれが、ちらっと小耳にはさんでいた 「プレデリアン」 とか言うハイブリッド種なのでしょうか?

それはともかく、ぼくは果たして上からのお咎め無しに、故郷に帰る事が出来るのでしょうか・・・?


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人生の7割が “出来心” で構成されておるアガサですので、 “レンタルDVD” と言う名の時間泥棒に貴重な睡眠時間を削り取られる事が多々あります。
まぁ、その殆どが 「~オブ・ザ・デッド」 モノではありますが。
今回も本当は、凹み番長wataruさんや、ゾンビーズのオサレ女王kurosuiさん、はたまた紫の腹の人などにお借りしているお宝DVDを先に鑑賞するつもりでいたのですが、うっかり迷い込んだTSUTAYAで楽しげに踊っていた本作のPOPに出来心が刺激されてしまい、気付くと500円玉を握り締めていたのでした。

つまり、回りくどい言い方を止めると、
何で旧作になるまで待たなかった?オレ Σ(`□´;)

イヤ、もしかしたらWOWOW落ちまで待ってもよかったかもネ☆

つまらなくは無いのです。
なんだかんだ言っても、プレデターとプレデリアンの一騎打ちのシーンになると、否応無しに心が踊りましたし。
ま、ただそれ(一騎打ち)が出てくるの、本編中のラストもラスト残り10分くらいのトコなんですけどね・・・・゚・(ノ∀`;)・゚・アハハ

意味ありげに出てくるキャラクターが、揃いも揃って意味なしげに退場して行くのも理解出来ませんし、
地上に堕ちたエイリアンが元々何匹いて、その後どれくらいのペースで増えていったのかも把握出来ませんし、
さっさとエイリアンを駆除しないといけない立場のクリーナー(プレデター)さんが、いちいち見得を切るのも納得出来ませんし、
凄腕の始末屋であるクリーナーさんの背後の防御が、ことごとくがら空き状態だったのも承服出来ませんし、
従軍から帰宅したばかりの“リプリータイプ”な母親が、装甲車とヘリの運転くらいの活躍しかしなかったのも我慢出来ませんし、(というかキャラ設定の無駄遣い)
プレデリアンの尻尾にグッサリ刺された筈の主人公の弟が、その後ずっと元気いっぱい夢いっぱい♪だったのもスルー出来ませんし、
敢えて言うならば、田舎町に巻き起こった異常事態を知り、非人道的な判断を下す事となる、“世界の米軍”の大佐が居る部屋の間取りも、いまいちよく判りません。 (それは判らなくてもいいのか)

判らない事だらけの 『AVP2』 。
よく言えば 「謎が謎を呼ぶ展開」 。
ぶっちゃけて言えば 「全体的に大雑把」 。


さあ! あなたはどっち?

ごめん、どっちでもいい。

まぁ、振り返ってよく考えてみれば、過去の色んな映画に出てくる “クリーナー” と呼ばれるポジションの方と言うのは、とかく無様な最期を迎えてしまうものですよね。
『ニキータ』 のジャン・レノも、えらいかっこつけて出てきた挙句可哀想な事になってましたし、確か他の映画でもそういうシュチュエーションを見かけた様な気が・・・。
つまりアレかな?
「クリーナー」 とか 「凄腕の」 とかの煽り文句は、要するに死亡フラグだって事でOK? (←多分違う)

と言う訳で、あまり人様にお勧め出来ないレビューとなってしまった 『AVP2』 。
おらぁなんでもいいんだよ! ドッカンボッカンなってりゃあさ!
と言う方でしたら、意外とお楽しみ頂けるかもしれませんが、過去の崇高な戦士然としたプレデターの姿や、偉大なるオリジナルシリーズを持つカシューナッツ坊やをお好きな方は、この続編の事を知らなかった事にされるという選択肢もアリかもしれません。

ま、ともかくひとつだけ言える事は
もし、プレデターにバッタリ出くわしたら、彼の背後に立てば助かるかもよ!
と言う事でしょうね。
・・・てか君さぁ、もしかしてそのモジャモジャ・ドレッドが邪魔で、後ろが見えにくいんじゃないの?
だったらそんなモジャモジャ、切っちまいな!
・・・この、ヘタレ河童!!

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『アイ・アム・レジェンド』 (別エンディング版含む)

2008年05月15日
i-am-legend-poster_001.jpg
伝説なんだそうです。 わーすげー。

先日我が家に、ホラーの伝道師こと紫の腹の人にレンタルをお願いしていた 『アイ・アム・レジェンド』 のDVDが届きました。
封を開けてほくそえんでいたアガサに、世帯主さまが例の一言。
世 「どうせまたゾンビなんだろ」
ア 「違うよ、これウィル・スミスのヤツだよ」
世 「ああ、そうなんだ」

その瞬間の、世帯主さまのホッとした表情をみたアガサには、とてもじゃありませんが
「違うよ、これウィル・スミスのゾンビみたいな吸血鬼のヤツだよ」
とは言えませんでしたとさ。

ま、ホントのトコも“ゾンビ”ではありませんしね!

てな訳で、今回は「通常版」のあらすじと、一部で評判の「衝撃の別エンディング版」あらすじの2本立てをお送りします。
長いです。そして完全ネタバレですのでご注意を。

「通常版」あらすじ・・・
この男の名はロバート・ネヴィル。
たった一人の健康なNY市民である。
何故たった一人なのかと言うと、長くなるので割愛させていただく。

彼は毎日、愛犬・サムと共にNYを駆け巡る。
「どっがに生存者いねが~」
という海賊放送を流す為である。
世界トップクラスの科学者でもある彼は、日夜ワクチンの研究に余念が無い。
何のワクチンかと言うと、これも長くなるので割愛させていただきたい。

ある日彼は、研究に使う検体確保の為に“闇の住人”と呼ばれる感染者を捕獲する。
しかし、その日を境に“闇の住人”の猛攻は激しさを増して行く事となる。
激しい闘いの中で、彼はたった一人(一匹)の家族・サムの命をも失ってしまった。
完全な孤独に包まれ、自暴自棄になりつつあったロバート。
そんな彼の前に突如現れたのは、いつぞやの海賊放送を受信してやってきた、数少ない生存者だった。

しかし彼は、待ち望んでいた生存者を目の前にしても、心が晴れる事は無かった。
何故ならば、その生存者が彼の睡眠中に気を利かせて調理していたのが、彼のとっておきのベーコンだったから・・・。

いかにも! 
それこそはスペシャルなベーコンだったのだ!


これが後、世に知られる事となるかの有名な 「ベーコン事件」 の真相である。

話を戻そう。
生存者との溝も徐々に埋まり、ワクチンの研究も佳境に入ったある日、ついに“闇の住人”の一斉攻撃が開始される。
激しい死闘の末に、地下の研究室に逃げ込んだロバートと生存者たち。
そこで彼が目の当たりにしたのは、奇跡的にも効を発揮していたワクチンと、それによって健常な姿を取り戻していた感染者の姿。
しかし、成功に酔いしれる間も与えず、雪崩れ込んでくる“闇の住人”たち。
最後の防壁も破られそうになった彼が選択した道は、生存者たちに完成したワクチンを託し、自らの命を以って“闇の住人”の攻撃を食い止める事だった・・・。

そんなこんなで、私たち生存者は無事に非感染者のコミュニティに辿り着く事が出来、これからロバートが遺したワクチンで、世界を救う作業に執りかかる事となるだろう。
残念ながらロバートは死んだ。
しかし、彼はこうして 「伝説」 の男となったのである。


あらすじ (衝撃の別エンディング版) ・・・
私の名前はロバート・ネヴィル。
感染率90パーセントのウィルスによって、世界の殆どが死滅(もしくは感染)してしまったのが3年前。
奇跡的にも免疫をもっていた私は、その日から今までたった一人で、ここ、NYを離れる事無くなんとかワクチンを完成させようと研究を重ねてきた。
何故ならそれが、最後に妻と交わした約束だからだ。

で、まぁ色々あったが、長くなるので割愛させていただく。

とある事件で、愛犬・サマンサを失い自暴自棄になった私は、玉砕覚悟で感染者の群れに飛び込んだ。
その時、絶体絶命の危機を救ってくれたのは、3年ぶりに巡り合った健常者の母子だった。
待ち望んでいた生存者に会えた喜びを、素直に受け止める事が出来ない私。
何故なら、彼女が私に何の断りも無くベーコンを焼いていたから 結局、彼らは私の愛する妻や娘ではなく見知らぬ他人であり、何よりそこに、3年間苦楽を共にしてきたサマンサの姿は無かったから・・・。

複雑な気持ちを整理しつつ、徐々に彼らと打ち解け始めた私だったが、ある日衝撃の発言が彼女の口から飛び出してしまう。
なんと彼女は、この一連の地球規模の災厄が全て、神の御心のもとに行われているというのだ。
ウィルスの発生も神の御心。
私の妻と娘が目の前で亡くなったのも神の御心。
ついでに、どこぞの山中に生存者たちのコミュニティ(村)があるらしい。というガセネタの根拠もイン☆ザ☆ネイム☆オブ☆ゴッド、すなわち神の御心。

あかんあかん、コイツ目の輝きが尋常やないで。

どうやら、私が流し続けたAMラジオの電波を辿ってやってきたのは、本物の電波ちゃんだったようだな・・・。

・・・うまい!

否! うまくない!!o(`Д´)ノ"


宗教がらみのネタはハイリスク過ぎるので、早々に彼女たちとは別行動をとらせて頂こうと心に決めたその瞬間、私はアパートの間近に大勢の怒号が迫り来るのに気付いた。
感染者の群れが、ついに私の所在地を突き止めたのだ。
激しい格闘の末、地下の研究所に逃げ込んだ私たち。
そこにまで迫り来る感染者の波。
なんと、期せずして研究室では、以前から開発中のワクチンを投与していた感染者の女性が、奇跡的にも回復していたのだが、暴徒と化した感染者たちにそんな実状が理解出来るはずも無い。
追い詰められた私たち・・・万事休す!
と、その時、私は気付いたのである。
感染者のリーダー格と見られる男が、私の治験用の感染者女性に向ける、必死な眼差しに・・・。
その眼差しこそは、私が妻と娘に向けていたのと、同じ意味を持っていた。

そうだったのだ。
彼らはゾンビでも魑魅魍魎でもない、ただの“病気の”人間だったのだ。
外見こそ違え、愛も孤独も怒りも嘆きも、全て持っている、哀しい“ただの人間”だったのである。
健康な自分こそが“善”で、凶暴で醜い容姿の彼らが“悪”だと思い、必死に治療薬を研究してきた私こそが、彼らにとっては恐ろしいマッドサイエンティストだったのだと気付いた私。
彼らは彼らで生活を築き、愛する者を守る為、必死に闘ってきたのだ。

彼らから見た私はさぞかし、恐ろしく凶悪なモンスターであっただろう。

全てを悟った私は、回復していた被感染者の女性に再びウィルスを投与し、その伴侶のもとに戻してやった。
驚いたことに、彼らは目的を果たすと、怒りをどうにか抑えつつ去っていった。
彼らは私のしてきた事を赦してくれたのだろうか・・・。
研究の名の下に殺めてきた、多くの命の事を・・・。

そして私は今、生存者の母子と共に、彼女が言っていた山間部のコミュニティを目指している。
果たしてそれが、本当に存在しているかはわからない。
しかし、感染者たちはここNYで、お互い支え合って暮らしている。
ならば私たちもまた、同じ特徴をもった者同士で守り合って生きてゆくべきなのだろう。

それが一番、幸せな選択なのではないだろうか・・・。


いやぁ・・ええ話やなぁ・・・

・・・?

あれ?肝心の「伝説」部分が見当たらないんだけd


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アガサは、残念ながら原作は未読です。
原作を読んだ方によると、この「伝説」とは
悪い怪物をやっつけたオレは、伝説のヒーローだぜ!
「伝説」ではなく、
感染者側から見れば、決して菌に冒される事無くひたすら感染者を狩りまくるオレこそ、伝説の怪物なのかもね!
という意味合いの「伝説」らしいですね。(←違っていたら教えて下さい)

劇場公開されたバージョンは、まさにこの“判りやすい方”の伝説達成版だった訳です。
で、ならば「衝撃の別エンディング」の方は後者なのかというと、これがまた全くの別物で、何とも中途半端。
向かいのホームも路地裏の窓も一生懸命探してみましたが、何を、誰を「伝説」と呼べばいいのか判らないまま、ウィル・スミスのキメ顔と共に暗転してしまったのでした。

原作のラストはかなりシビアな終末の様ですので、映画版は結局どっちにせよ、ハッピーエンドに落ち着く運命しか用意されなかったのでしょう。
ウィル・スミスが自らの命を賭して世界を救ったとさ、めでたしめでたし。
もしくは、
感染者との新たな共存の可能性を感じさせつつウィル・スミスもトラウマを克服出来たんだとさ、めでたしめでたし。
どっちがマシかと聞かれれば、断然共存の方なのですが、もしも私が先に原作を愛読していたならば
こんなんやったら最初(ハナ)から作んなよ
と思っていたかもしれません。
あぁ、読んでなくてよかった。

以前にも書いたことがあるのですが、アガサは一人では生き残りたくない派です。
愛する人や、守りたい人を失ったその後の人生が、以前と同じ位幸せになれるとは思えないからです。
ですから、日本が沈没する時は大好きな人と一緒に沈みたいし、レイジウィルスが蔓延したら一緒に猛ダッシュしたいですし、Tウィルスがパンデミックしたら一緒に脳みそに喰らいつきたい。
ゾンビ化した我が子を殺めるくらいなら、その子に喰われて事切れたいと、そう思ってしまうのです。

で、そんなチキンハートなアガサですので、本作に於いても早い段階で、ウィル・スミスの生き方に疑問を抱いてしまいました。
地球上の9割が感染者の世界で、その内のNYで言えば自分以外全員感染者という状況で、一体何をそこまでムキになっているのだろうと・・・。
だったらもう、そっちの仲間になっちゃえばいいじゃん。と・・・。

まぁ、実は脅威の免疫力を持ち合わせているので、仲間に入りたくても入れない可哀想なウィルたんだったりするのですが。
しかし、そんな可哀想な面よりも、感染源(グラウンド・ゼロ)にこだわり続けて、世界を救う薬を作る事に執着するウィルたんは、ただのわからずやのこんこんちきに思えて仕方なかった。
そもそも、妻と子供と離れてしまったのも、そこ(感染源)にこだわっていたから。
なのにお前は、まだNYじゃなきゃヤダとか言うか!と。
なんや、お前はプチセレブに憧れる新妻か、と。
マーク・ジェイコブスが好きか、と。
 (←判らないので適当発言)

ちょいと脱線しましたが^^; とにかく、“世界を救う”と言う英雄的行為に、若干酔っている感じがしないでもなかったのです。
ですから、その辺の下手なプライドを捨てて前向きに生きる道を選んだ「別エンディング版」が、やはり映画としては面白かった(というか納得出来た)様に思います。

名誉の爆死だー! 
わー助かったわー! 
薬もゲットだぜー!
いい人だったね・・あの人・・ 伝説になったんだね・・!

って、いきなりこんな画を見せられてしまったら、こちとらポカーンとするしかないじゃないですか・・・ ねぇ・・。 (←実際アガサはかなりポカーンとしてた)

とまぁ、とりとめも無く書き綴ってみましたが、草がボーボーになったタイムズスクウェアは圧巻でしたし、ウィル・スミスの細かい演技も素晴らしかったと思います。
何より、各方面で大絶賛されていた名犬サマンサの勇姿は噂に違わぬ愛らしさで、その悲劇的な結末には涙が止まりませんでした。
これで感染者がオールCGでなければ、そして原作の事を考えなければ、なかなか面白い作品だった様な気がします。

たまにはこういう大作もいいですね・・・。
「映画みたー!」と言う気持ちになりますものね・・・。
なのに・・あれ・・・? なんで涙が止まらないんだろう・・・・゚・(ノД`;)・゚・

てな訳で、明日あたりはゴリゴリのストロングなホラーを観る気満々のアガサだったのでした。
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『魔法にかけられて』

2008年04月06日
まほう
「ママ、あのお姉ちゃんどうしたの?」  「シッ!見ちゃいけません!」

ご無沙汰いたしております。アガサです。
突然ですが、どうやら当「すきなものだけでいいです」はこの度めでたく有害ブログに認定された模様です。

・・・ええー?! (´□`;)

親切な○○○さんからのご報告によりますと、なんでも某ネットカフェから当ブログにアクセスしようとした所、「青少年健全育成条例によるフィルターとかなんとか」がかかり、アクセス出来なかったそうなのですね。
・・・ふんふん、ま、たしかに当ブログは、 「食人」 だの 「切株」 だのへの特化に拍車がかかりつつあるブログではありますよ。
カテゴリーの欄を見てしまうと、ホラー専門ブログと勘違いされても仕方ないかもしれませんよ。(勘違いなのか?)

・・でもねぇ・・ なんでしょうね。
この、 「踏み切りでの一旦停止を無視した程度で拘束・起訴された」 様な感覚は・・。
ええ、ええ、褒められた内容(のブログ)では無い事は否定しませんよ。
世帯主さまに怒られることもしょちゅうですしね。
しかし、ここは一言だけ言わせて頂きたい。
うちなんか規制する前に、もっとなんかする事あんじゃねーの?と。

とりあえず、教えてくださった○○○さんには感謝でございます。(早速ネタに使ってしまってすみません^^;)
と言う訳でみなさま、当ブログにアクセスして下さる際は、是非ご自宅のパソコンからチャレンジしてやって下さいませ。

で、だからと言う訳ではないのですが、たまたま今回のレビューは品行方正なファンタジー映画 『魔法にかけられて』 だったりするのが、体制に阿っている様でイヤなんだな。(でも書くのですけど)

品行方正なあらすじ・・・
品行方正なディズニープリンセスは、黒魔術に使う様な生贄人形で、理想の王子様をイメージするのだ。
品行方正なディズニーカップルは、傍から見るとただのバカップルだ。
品行方正なディズニー映画の魔女は、魔法ではなく色香で男を手玉に取るのだ。
品行方正なディズニー世界では、歌声で蟲たちを召還出来るのだ。
品行方正なディズニーマジックなら、婚約者がいる子持ち男性を略奪する事も可能なのだ。
品行方正なディズニー的ハッピーエンドは、その先の未来にドロ沼の離婚劇を想像させる事すら容易いのだ。


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一瞬目を疑いました。
オレが観ているのは、本当にディズニー映画なのか?・・と。
これはひょっとして、
クリープショー

ハムナプトラ
の間違いじゃなかったのか?!・・と。

ディズニーの伝統芸の一つに、
2次元のディズニープリンセス(※いわゆるアニメの方)が窓を開けて小唄を口ずさむと、森の小さなお友達(リス・子ぎつね・バンビ・スカンク・小鳥)などが駆け寄ってくる。
という秘伝の技があります。
しかし、これが3次元(いわゆる実写の方)になると一気にその恐怖度がアップ。
NYの高級マンションの窓を開け放ち、「ハンハンハハン♪」と口ずさめばほらそこに、下水道からの使者・ドブネズミちゃん、残飯から集結・ショウジョウバエくん、寄生虫のホステル・鳩さん、古代生物・ゴキブリどもが、所狭しと大集合!

あなたは想像しただろうか・・・!
ディズニー映画のミュージカルシーン中に、バスタブの穴から放射線状に這い出る無数のゴキブリの姿を観る日が来る事を・・・!

ケヴィン・リマ(監督)よ・・・ 
お前は“ディズニー”をどうしたいのだ?

あと5年くらい先に、リマ監督がティム・バートン方向に進んでいても、アガサはちっとも驚かない事でしょう。
それくらいの毒。
それくらいのチャレンジ精神。
オレは好きだぜ?  ま、ゴキのくだりは勘弁だけどな!

物語に触れますと、
おとぎの世界でハクバノ王子サマに出会い、次の日に結婚式を挙げようとしていたジゼルが、王子の継母である悪い魔女に騙され、現実のNYへと追放されてしまう。
慌てて後を追う王子でしたが、NYに着いた時には既に時遅し。
ジゼルは偶然出逢っていたバツイチ子持ちのやり手弁護士と恋におち、王子の求婚にぶっちゃけ消極的になっていたのです。
そこに魔女までやってきて、誰と誰が結婚するのか、はたまた破局するのか、とすったもんだの大騒ぎ。

と、いたってシンプルなストーリー。

あらゆる伝説のディズニーネタを笑い飛ばし、そこまでしないでも・・と心配になるようなリアルな描写を詰め込んだ本作。
お子様にはちょっとわかりづらいでしょうし、大人には若干甘すぎる。
・・と、思っていたら、全てをキレイに回収して、最後にはディズニー映画を観た後にはお馴染みの、あのホっとする感覚を観客に与えてくれるとは、ひょっとしたらリマの野郎(←ヒドイ)はかなりの敏腕監督なのかもしれませんね。

親の財産を食い潰すだけの能無し王子より、安定した収入を見込める離婚弁護士を選ぶ
など、背筋が凍るようなリアルな女性像を描く反面、
どうみてもガイキチにしか見えないイタイ言動のコスプレ女を家に招き入れたが最後、いつの間にか子供を手懐けられ外堀を埋められる
と、とっても恐ろしいサイコサスペンス的なファンタジーな恋愛を描くなど、夢と幻想のバランスも秀逸。
現実にはありえないような出来事が、実はとっても現実的だったりするんだよ
と、人(おにゃのこ)の心に潜む儚い部分を鋭く刺激してくれるラストは、そこらへんの普通のラブストーリー(非ファンタジーの)よりもよっぽどかリアルなラストだと思います。
・・・まだ鑑賞されていない方にはわかりづらいですね。
どもすみません

とにかく、かなりナてかかっていたら意外にしっかりと楽しめた作品だったのは、嬉しい誤算でした。
会場にいた6歳児も大いに喜んでいた様ですし、幅広い年齢層に支持されて、ディズニー的にもホクホク顔なのではないでしょうか。

ま、それにしても3次元でのプリンセスの言動は、あまりにイタい様な・・。
要所要所で目がイっちゃってますので・・ねぇ。
初めて「怒り」を体験したプリンセスが、「怒りながら笑う人」と言う竹中直人みたいなネタをやっている(ネタじゃないか)時などは、ちょっと本気で怖かったですもの。

しかし、そんなんでも許され、愛される(事になる)プリンセス。
非モテ人生を歩んできたアガサからは、
可愛けりゃなんでもいいのかよ
と見えなくもないのですが・・・。

・・あ、いんですか・・。

そうですか・・ やっぱりね・゚・(ノД`;)・゚・

まぁ、ホラー慣れしたみなさんもきっとお楽しみ頂けるかと思いますので、機会がありましたら一度ご鑑賞下さいませ♪
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