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『インセプション』

2010年07月25日
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“レオナルド・ディカプリオと残念な嫁” シリーズ最新作!



※大オチバレはしていませんが、ストーリーの3分の2くらいまでは書いてしまっておりますので、くれぐれも自己責任でお願い致します。 アガサとしては、予備知識無しので鑑賞を強くお薦めいたします。



あらすじ・・・
オレの名前は コブ。
国際指名手配中の腕利き産業スパイだ。
ただ、オレが侵入するのは、厳重にガードされたコンピュータールームじゃない。ターゲットの頭の中なんだ。
どうやって頭の中に侵入するのか、って?
キーワードはズバリ、“夢”さ!

・・・  ・・夢・・  ・・夢かぁ・・ 昔はよく、ワイフと同じ夢を見てたなぁ・・ワイフのモルはそりゃもうナイスバディで・・

・・うおっと! 失敬失敬、ワイフの話はどうでもいいよね。 えーとね、だから、夢を利用してターゲットの潜在意識に忍び込むんだよ。詳しくは企業秘密だから言えないけど、つまりはそういうコト。そうそう、そういうコト。
さて、今回オレが受けたミッションはいつもとはちょっと趣向が違う。
頭の中のアイデアを盗むのではなく、頭の中に別なアイデアを植えつけて欲しい、というのだ。
これはかなり危険なミッションになりそうだ。 
何故なら、ただ盗むのではなく、完全に自然な形でアイデア(思考)を植えつける為には、いつも以上に深く潜在意識に入り込む必要があるからさ。
オレは、信頼できる昔馴染みの仕事仲間に声をかけた。
新たに仲間に加わって貰った女子大生も、なかなかの切れ者で一安心だ。
最高のメンバーを集めたとして、このミッションが成功する確率はきわめて低いだろう。
だが、オレはなんとしてもやり遂げなければならない。
なぜなら無事に成功させた暁には、離れ離れだった子供たちに会いに行く事が出来るから・・・。

・・・そうなんだよ・・子供には当分会ってないんだよね・・ 子供・・会いたいなぁ・・子供たちに・・ もう背とかおっきくなったかなぁ・・ 最後に見た時は後姿だったから、あのかわいらしい笑顔が恋しくてたまらないよ・・・ たまらない・・ たまらないと言えばモルだよね・・ モル・・ナイスバディ・・ オレのせいであんな事に・・ モル・・子供・・モル・・・ ナイスバディ・・

・・・んああっ! な、なんでもないよ! 今の独り言だし! ミッションには何も関係ないよ! オレその辺は超クールだもん! なんていうの?公私混同? ノーノー!ミーはいつだってノープロブレムよ!
仕事のメンバーは揃い、ターゲットの情報も徐々に集まり始めた。
慎重には慎重を期すため、オレたちは幾度となく睡眠薬や夢の構図の確認を行いに夢の中に・・

・・・ 夢だよね・・ はい、また夢だよ・・ 夢と言えばモルだよね・・ だって美人だもん・・・ それに、オレの罪悪感ね・・これはマジ重いからさ・・夢・・モル・・ ごめんね・・モル・・ナイスバディ・・

・・・そおい!!だから違うって! 全然そういうんじゃないの! さっきのは個人的な睡眠だからさぁ!ミッションの為に見た夢とは別モノだからさぁ!
うん、いや、まぁ確かに、さっきのテスト睡眠では、モルが女子大生を殺しちゃうっていうアクシデントもあった。それは認める。
だけど、まぁ、夢ってなんでもアリっちゃあアリな世界じゃん? 少々刺されようが撃たれようが、目が覚めたら元通りだし、まぁ夢見が悪いって感覚も人によっちゃあるのかもしれないけど、無い人もいるっちゃあいる訳で・・ あ、ほらほら、そうこう言ってる間に、実行の日が近づいて来たよ! 行こう!本番行こう!

ターゲットがロス行きの飛行機に乗り込んだ。
実は、この航空会社自体オレたちの依頼主である日本の大企業によって買収済みなので、周りの目を気にする必要は一切無し。
5人の仲間たちと共にターゲットに近づき、いよいよミッション開始だ。
あくまで自然なタイミングで、睡眠薬を投入するオレ。
夢の舞台は女子大生が設計したひとつの都市(まち)。
順調に滑り出したオレたちの計画には、街中を走る列車も不可欠・・

・・ん? 列車?! レールも無いのに列車?! 普通街中に列車なんか走ってないよね! それに、列車って言ったらあなた、モルじゃないですか! 夢と言えばモル、モルと言えば夢! おれのワイフはナイスバディ!

・・じゃないんだよ! ナイスバディじゃないんだよ!列車の事もひとまず置いとこうよ!
それよりも、完璧に設計したはずの世界に、武装した傭兵たちが現われた事の方が一大事だよ!
どうやら、ターゲットは予め、こういう事態に備えて“夢泥棒”に対する防衛訓練を受けていたらしい。
この傭兵たちは、ターゲットの潜在意識が生み出した最強のディフェンス機能って訳だ。
雨霰と降り注ぐ銃弾をよけつつ、オレたちは計画を第2階層へと移す事にした。
潜在意識にさらに深く入り込むんだ。
さっき撃たれた仲間の事が気がかりだが、もうこうなったら続行するしかない。
第2階層では、バーに魅力的な女性を配置して、ターゲットに揺さぶりをかけて・・・

・・女性・・か・・  うちの子供も、ひとりは女の子なんだよね・・ ああ・・会いたいなぁ・・ それにやっぱモルの事も忘れられないよね・・ モルがあんな最期を迎えてしまったのは、ひとえにオレの責任だからさ・・ ああ・・モル・・ 愛しいモル・・ ナイス・・バディ・・

・・ごめん!いまボケーっとしてた! なんだっけ?何の話だっけ? ああ、そうそう! 第2階層ね! ええと、揺さぶり作戦、その名は“プロジェクト・ミスター・チャールズ”!

・・オレのワイフはミセス・ナイスバディだけどね・・・

いやぁー! 今日日の女子大生は目が冷たいよね! おおよそ優しさってモノが感じられない目つきだよね!
だいたいこないだもさぁ、オレの夢の中に勝手に侵入してきて、ワイフとの思い出をひっちゃかめっちゃかにしてくれたり、若さという無軌道なパワーの片鱗を感じたよオレは!
もうちょっとなんつーの、イブの半分でいいから優しさが欲しいよね。 って事は、半分の半分だから4分の1か! ほとんど無いに等しいでごわす!
まぁとにかくこっからは本気だよ。 オレ全力で追い込みかけるから。 雑念スイッチ・オフ!
第2階層での揺さぶり作戦も順調に進み、ターゲットは徐々に“植え付け”への下準備を受け入れつつあった。
オレたちはそのまま第3階層へと舞台を移す事に。

・・“植え付け”かぁ・・それにしても、ホントなんでオレ、あの時あんな事しちゃったんだろうな・・・ ああ・・モル・・ごめんモル・・ずっと一緒にいたかったのに・・ ・モル・・ ナイス・アンド・ザ・バディ・・・

ああ詰れよ! 時々心がお留守になってるオレを詰りたいだけ詰ればいいさ! そしてちょっぴり抱きしめてトゥナイト!
第1、第2階層での都会的な景色から一変、一面の銀世界へと放り込まれたオレたち。
第1階層で撃たれてしまった仲間の容態はかなり悪くなり始め、もはや一刻の猶予も許されない。
なんとか傭兵たちを抹殺し、この第3階層で無事ターゲットを父親と対面させ、彼の潜在意識に“アイデア(思考)を植えつける”事を成功させなければ・・・。

ようし、いいぞ・・ 後もう少しで、ターゲットが父親のいる金庫の前に・・ ・・ん?アレ?・・って、モ、モル? ターゲットの後ろに立ってるのって、もしかしてモル? って、またお前かよ!! ・・あぁぁぁゴメン!お前なんて言ってゴメンよぉぉ!モル!モル!モルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!! やっぱり可愛いよモルたん! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!モルモルモルぅううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん・・ んはぁっ!モルたんのブラウンヘアーをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!モルモル髪髪モフモフ!カリカリモルモルモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!


もう・・ 帰ってもらえませんか・・。



コブの想いよモルたんへ届け!! にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 第4階層のモルたんへ届け!


心に一度芽生えた想いは、「消そう」と思っても消えるものではありません。
もう忘れよう、もう考えるのはよそう、いくらそう自分に言い聞かせても、なんどもなんども頭の中に浮かび上がっては無防備な心を傷つけたりぬか喜びさせたりしながら、ジワジワと脳全体に根を広げて行くばかり。
それは悪魔が植えつけた自虐の芽のように。
天使が植えつけた、希望の芽のように。

では、そんな目に見えない芽を、どうしたら摘み取ることが出来るのか。
多くの人が、きっと考えた事があると思うこの難問に対する、とてもシンプルな答えを見せてくれたのが、本作、『インセプション』。
つまり、見えないならば、見えるところまで潜ればいい。というお話であります。
人の頭のなか、夢のなか、心の奥の奥のほう、という、とても漠然としたつかみ所の無いトコロを、あくまで現実世界や実際に存在しうる人々を使って現していたのが、とても面白かったです。(※)
防衛機能がそのまま武装集団になってたり、不安定な心理状態が荒廃して崩れ落ちそうなビル群だったり・・。
予告で無重力のシーンを観ていたので、「夢の中だからなんでもありな映像になってるのかなぁ」と勝手に思っていたのですが、そこもきちんと納得できるだけの説明がなされていて、さすがはノーラン監督だなぁ。と唸らされました。


本編開始早々、スピーディに展開されるケレン味溢れるやりとりが、実は夢の中の出来事だった、と明かされるも束の間、さらに現実世界の様に見えていた場所もまた夢の中だったという、パンチの効いたエピソードを挨拶代わりに、物語は観客にダレる隙を与えず、一気に転がって行きます。
巻き込んで行くのは、ディカプリオ演じる産業スパイ・コブが抱えるトラウマと、ターゲットにされた大企業の2代目が父親に抱くコンプレックス。
愛する者を守れなかった苦しみと、愛する者に受け入れられなかった哀しみが、派手なアクションや大掛かりな映像美の中で、地味に浄化され、癒されて行く。
とっても不思議な娯楽作です。
いや、娯楽作って言うと語弊があるのかなぁ。
でも、目に映るものは、眩暈がするほどスペクタクルで、手汗がジットリしてしまうほどスリリングで、胸が苦しくなるほど残酷な人生絵巻だったのですよね。 なので、私は娯楽作だと思いました。

もしかしたら、観る人によっては余り楽しくないかもしれませんね。(ただのアクション大作を期待している人や、レオ&ケンが夢の競演!みたいな煽りに乗っかって観にきちゃった人など)
が、きちんと観ていれば、ストーリー自体はさほど難しい内容でもありませんので、是非この夢現な2時間半弱を大スクリーンの前で体験して頂ければと思います。
そして、憎憎しいほどの余韻を残すラストにああでもない、こうでもない、と身を捩りながら、続きは各自ベッドの中で。 

もちろん、実際には夢泥棒なんていません。
催眠療法なんてのもあるらしいけれど、頭の中に植えつけられた、日々の小さなトゲトゲを抜いてくれるような治療方法ではないのだろうと思います。
やっかいな、頭の中の見えない芽。
現実では、自分自身で折り合いをつけるしかないのが、とてももどかしい。
私の潜在意識にも、誰か忍び込んでくれればいいのになぁ。とちょっと本気で願ってしまいました。
その際は、くれぐれもディカプリオじゃなくて、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットかトム・ハーディに潜り込んで貰いたいものですよね! 



-以下完全ネタバレ-


・ こんなクソみたいな現実が現実な訳がない! って嘆き悲観する人、去年の年末にも沢山居たんじゃないですか?ほら、あの青い映画で。

・ 結局、ケン・ワタナベがシワシワになりながらじっとりと暮らしていたのって、第何階層だったんだろう。 虚無だったのかなぁ。 だったとしたら、戻ってくるのが簡単すぎるんじゃないのかなぁ。

・ 無重力シーンがワイヤーアクションだったと知って、オレは戦慄した!(飛行機の中で何回もに分けて撮ったのかなぁ・・とか色々考えて観てた! すげえ!これぞプロのお仕事だ!)

・ 後ろ向きに落ちて行く無重力状態の車の中で、終始口の端が上がっていたジョゼフ・ゴードン=レヴィットにグっときた。 なにこれかわいすぎる。

・ 潜在意識を絶妙に操作して、一人の青年の心の傷を癒してみせたイームス(トム・ハーディ)は、偽装師なんか止めて心療カウンセラーになればいいと思うよ。 きっと口コミで大人気になると思うよ。

・ ケン・ワタナベは日本で一番スーツが似合う男。 (絶対スーツ会社から広告の依頼が来ると思う)

・ でも青山とかはるやまはやめて欲しい。なんとなく。

・ 師匠(エレン・ペイジ)とジョゼフ・ゴードン=レヴィットが一緒にフレームに収まっているシーンは、どう見ても恋愛映画の1シーン。

・ モル(マリオン・コティヤール)とコブ(ディカプリオ)が一緒にフレームに収まっているシーンは、どう見ても恐怖映画の1シーン。

・ ていうか、モル怖すぎ。(特にエレベーターの扉に攻め寄ってくるシーン)

・ ディカプリオの、解釈が分かれそうなラストシーンはさておき、その前のミッション完了シーンを現実として受け止めた観客は、大いに胸を撫で下ろした事でしょう。 でも、よく考えたらキリアン・マーフィの会社が一人負け状態じゃね? ケン・ワタナベの会社の一人勝ち状態なんじゃね? マインドコントロール、ヨクナイ!!

・ キリアン・マーフィには、是非お父さんの会社を超えるような大企業を作り上げて、ケンの会社をぶっ潰して頂きたいものですね!

・ それにしても、ディカプリオは「レボリューショナリー・ロード」くらいから、どうも結婚相手に恵まれない状態が続いているような気がするなぁ。 どいつもこいつも幼い我が子をおざなりにして現実逃避という残念な嫁っぷり・・・。 ええい!お前らまとめて実家へ帰れ!


 

(※) 現実と区別がつかないように設計された夢なんだから当然なのか・・。

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『ミミズバーガー』

2010年06月25日
あらすじ・・・
もしもし? おかあさん?
あ・・うん・・わたし。 ・・うん・・元気。 いや、ちょっと声が聞きたくなってさぁ・・ ・・今? (ゲフンゲフン)今はねぇ、ちょっと映画観てたトコロなんだ・・ え? 何の映画か?・・  うん・・まぁそれは・・ちょっとした・・ファンタジーっていうか・・ ち!違うよ!ホラーじゃないよ! ・・ホラーではない・・んだけど・・ええとね、山の奥に一人で孤独に暮らしてる男の人が居てね、まぁなんというか、ちょっと精神を病んでいるっていうか・・その人のお父さんは、結構な地主だったんだけど、昔悪い人に騙されてね・・ダムに生き埋めにされちゃって・・ いや、だから違うって!バラバラとかにはしないよ! ・・バラバラ・・うん、バラバラではない。 え?それで? ・・だから・・そのショックで精神を病んだ男の人は、ちょっとした生き物と一緒に暮らすようになってね、で、お父さんを騙した連中の息子っていうのもまたあくどい人たちで、その男の人が持つ土地の権利書を狙ってるんだよね・・  で、まぁ、ちょっとした七変化があって・・ え?いや・・七変化は七変化だよ? ・・それで最後は男の人もあくどい人もミミズになって死んじゃう・・あ、待って!違うから!違うからちょっとだけ聞いて! ミミズって言っても、悪いミミズじゃないんだよ! ・・なんというか、親近感が湧くミミズっていうか、ただちょっと、そのミミズを食べちゃうとなんとビックリ!ミミズ人間に早変わr  ・・あ、おかあさん!待って!切らないでおかあさん! おかあさーん!!!



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と言う訳で、先日上京した際、ナマニクさんの暇潰しのなまにくさんが貴重なDVDをアレして下さったので鑑賞してみました! ほんとこれ貴重だよ!!

誰でも一度は耳にした事があるであろう、そのタイトルはこちら!
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はい、 ミ ミ ズ バ ~ ガ ~ ! (声・大山のぶ代)

都市伝説の中でもかなり有名な部類に入ると思われる「ミミズバーガー」。
ほら、マックを食べてたらお肉の断面にミミズのしましまが見えて、それを店員さんに言ったらこっそり1万円を握らされたの握らされないの、というアレですよ。
アガサも学生の頃、同級生からまとこしやかに教えられたものですが、まさかそのネタ元と言われる伝説のカルト映画を観る事が出来ようとは・・。
あの頃の純な自分に教えてあげたいです。
拝見、15の君へ。 37の君は深夜にミミズバーガーを観ながらそれなりの幸せを感じているよ。 あと、大人になってもちちは大きくならないよ。一生貧乳だよ。

まぁ、そんな甘酸っぱい思い出はさておき。(甘酸っぱくないか)
本編に話を戻しますと、『ミミズバーガー』というセンセーショナルな題名(原題はそのままズバリ『ワーム・イーター』)からは予想もしなかった、ファンシーなタイトルバックが観客をお出迎え。

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お誕生日ケーキを彩る、かわいいニョロニョロたち。 これなら全然グロくない! ファンシー!

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これは定番ですよね! スパゲッティといえばミミズ!ミミズといえばスパゲッティ! オレがおまえでおまえがオレで!  関係ないんですけど、ひじきとクモの足って似てますよね。

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ミミズは清潔なトコロを好むんですよ。  いや、知らないけど。 

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“友達の友達”から聞いたミミズバーガーもスムーズに表示されます。

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ミミズを使ったホットドッグだってお手のもの。 そう、iPhoneならね。

で、驚くことに、この一連のヘタウマファンシーアートはただのタイトルバックにあらず。
なんとこれらはそのまま、本編の1シーン1シーンに活かされているのですよ!

・・・
・・
ま、だからどうだと言われても、「物凄くミミズだった」よ、としか答えようがないのですが。

と言う事で、絵で見ればなんとも可愛らしいミミズと飲食物のコラボが、リアルな映像でもって次から次へと映し出されるという、夢のようなひととき。
出来れば本当に夢であって欲しかったです。
まぁ、とは言っても、そんなにグロくはなかったのですけどね。
この映画の為に、全米から集められたという悪食チャンピオンのみなさんが、「オレ全然へいき」みたいな様子でミミズを唇に挟むくらいのものですので。
そうなのです。 どう見ても咀嚼していないのです。
歯でちょっと甘噛みしていましたが、基本的には口の間からチラチラ見せ付ける程度で、グチャグチャモグモグはしていません。
好意的に解釈すれば、「映画としてミミズの姿がきちんと映らないと意味が無い」のかもしれませんが、素直に解釈すればただのチキン野郎です。

アバンギャルドな響きの“ミミズ人間”だって、ほらこの通り。

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はい、ク リ ー ム コ ロ ネ  ~ !(声・のぶ代)

低予算なのはわかりますが、もうこれミミズじゃないですよね。 クリームコロネの類いですよね。 なんや、お前はアレか!期間限定ワイルドフレーバーか!
でなければ寝袋ですよね。 完全に寝袋から出てくる途中の状態ですよね。 なんや、お前はアレか!キャンプ場で朝目覚めたはいけど寝袋から出たくないアンニュイな大学生か!


とまぁ、“底なしのバカ映画” だの “比類なきバカ映画” だの “生まれてきた事を後悔したくなるようなバカ映画” だのと散々書き綴ってしまいましたが、では全く心のヒダヒダに引っかからない様なエアリーな映画だったのかというと、そうでもないでのすよね。

主人公であるアムガー(完全体の中年)は、色々あって精神を病んでいるのですが、その行動は実に純粋で、言っている事も至極マトモです。
父親が遺した山林を守りたい。 無駄な土地開発の餌食にしたくない。
そんな単純で、真面目で、真剣な思いをミミズにぶつけるアムガー。
心なしか、ミミズたちも「うんうん」と頷いている様です。

一方、アムガーの山小屋を訪れる人たちは、観光客にせよ、権利書を狙う悪党どもにせよ、アムガーを口説こうとしている色気ばばあにせよ、皆一様に、偏見と悪意とエゴにまみれた人間ばかり。
判りやすい厚化粧や服装で極端にカリカチュアライズされた、業の深い登場人物が、次々と“下等生物”のミミズに姿を変えてゆく様は、正直者が馬鹿を見るこんな世の中を利己的に泳ぎ回る我々に対する、強烈な批判なのではないでしょうか。
そして、アムガー自身もまた、ミミズを口に捻じ込まれ、ミミズ人間と化してしまう・・・。
誰よりもミミズを愛し、ミミズの気持ちを尊重していたかのようなアムガーの、この変化は、少しばかり無情な様な気もしますが、結局彼もまた、ミミズたちを自分の目的の為に利用していた部分があったのですよね。
道端で、文字通り“虫けらの如く”無残に轢き潰されるアムガーの姿に虚しさを感じる一方、愛するミミズと一体化出来たアムガーは、実は幸せだったのかもしれない、と思いました。

ま、とか何とか言ったトコロで、要所要所にミミズ賛歌とかミミズダンスとか欲情ミミズとかが出て来た瞬間全部ぶち壊しなんですけどね。

よいこのみんなは、観ちゃだめ! ぜったい!!



前述のなまにくさんによると、この『ミミズバーガー』、WHDジャパンという会社が版権を購入したとの事でしたので、近い内にDVDもリリースされるかもしれません。
よい子でなく、且つ色んな意味で「3度の飯よりミミズ好き」、という方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


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『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』

2010年06月02日
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ベン・キングズレーのアイラインは悪人のしるし!


あらすじ・・・
オレの名はダスタン。 スラムで育った元孤児だ。
15年前、偶然市場を通りかかったペルシャ国王に見染められ、王族に迎え入れられてからというもの、オレは血の繋がっていない2人の兄と共に天下統一に粉骨砕身してきた。

そんなある日、隣国の裏切り情報を入手したという叔父を信じ、オレたちは禁断の地アラムートを攻め落とした。
アラムートは聖なる地として崇め奉られてきていた為、オレたちの行為を知った父王は激怒したのだが、アラムートが持つ神秘的な宝物に心奪われ、王女とオレたちのうちの一人を結婚させる事で色々なし崩しにしてしまおうと思いなおしてくれた。
しかし、その婚約発表の場で事件は起こった。
オレが父王に贈ったローブに毒が仕込まれていたのだ。
侵略戦争の英雄から一転、王殺しの犯人として追われる身となったオレ。
そして、結婚する事になりかけていた王女もまた、オレと一緒に逃げる事に。
聞くところによると、なんと王女は、幼い頃に神と約束を交わし、時間を掌る<時間の砂>の守護をまかされていたのだと言う。
悪人の手に渡れば、世界を滅ぼしかねない<時間の砂>。
オレはその砂を封印したいという王女を助ける為、また、非業の死を遂げてしまった父王を救う為、危険な砂漠の都市を駆け抜ける。

運命は、決まってなんかいない。
運命は、自分で切り開くものだ。

オレは必ず、愛する父王を甦らせてみせる・・・。この上部の蓋についてる赤いボタンをカチっと押せば<時間の砂>がささーっと巻き戻る伝説の短剣をアラムートの地下に隠されている<時間の砂>の本体にザックリつき立てて神様のスーパーパワーでお好きな分だけ時間を巻き戻して父王が死んじゃう前くらいからやり直してみせるんだ・・・!


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いやいやいやダスタンおまえコレ、結 局 神 頼 み や な い か - !!

と言うわけで、全然運命を切り開いていない、いや、そこに至るまでは奮闘するものの、結局最後は「神様ヨロシク」なメガハッピーエンドだった本作。
もう、どこを見渡しても我の強い人間しか出てこないという、ウルトラしんどいヒロイックファンタジーだったのでした。

主人公からしてもう、むちゃくちゃ“オレ様”人間ですからね。
“隣国やっつけちゃおう”というテーマで計画をたててる最中から「オレ行くよ。オレ超すばしっこいし」とひな壇芸人ばりの前のめり姿勢で攻めのトーク。
で、「いや、お前にはまだ早いから、お兄ちゃんに任せとこうね」と長男に諭されても、やっぱり納得がいかず奇襲攻撃で手柄を独り占め。
その後王女と行動を共にしてからも、何かと「いや、オレが」「オレも」「オレに任せとけー」とオレ様節全開。 よく言えば責任感の強い。 悪く言えば鬱陶しい。 上司や部下や彼氏や結婚相手にはしたくないタイプですね。

で、そんな主人公とコンビを組まされる王女もまた、これがなかなかどうして我が強いのなんのと。
1分間だけ時間を巻き戻す事が出来る<伝説の短剣>の秘密を知り、中に入っている<時間の砂>についても知りたがる主人公を、「それはだから・・・イヤやっぱ言えない」と焦らしに焦らすテクニシャンな王女。
死人も増え、のっぴきならない状況に追い込まれた為、やっとこさ秘密を打ち明ける段になると、
「あのね・・。 昔、人間の横暴さに神様が怒ったのよね・・で、“もうアイツら絶滅させちゃう?”みたいな空気になったんだけど、その時、一人の純真無垢な絶世の美少女が・・・いや、誰とは言わないけどね・・ その美少女が自らの命を賭して神様に交渉したのよ・・ ね、崇高でしょ?  ・・で、誰とは言わないけど、その美少女が時間の砂を絶対守るって約束したお陰で、神様もなんとか矛を収めてくれたって訳。 その少女がいなかったら、ぶっちゃけ世界は終わってたわね・・ みんなは知らずにのほほんと暮らしてるけどね・・いや、誰とは言わないけど・・」
うん、それ要するにおまえの事なのな。

なんかもうね、イラッッっと来ますよね。 
奥ゆかしいのか自慢したいのか、どっちやねん、と。
むしろ「あたし! 神様と対等に渡り合ったの、あたし! すごいっしょ! モアーリスペクト!!モアーモアー!!」と言ってくれた方がよっぽどか乗りやすい。  ま、乗りたい訳ではないけれど。

その他の登場人物も、
頭で考える前に「オレが殺ったるー!父の仇ー!」とむやみやたらに剣を振り回す第2王子や、
アイラインが異常に濃い叔父のベン・キングズレー、
物語の中盤から突然レギュラー出演者みたいにシレっと出てくる暗殺集団・ハッサンシンに、
ガチョウ推しの小悪党、
砂漠界ではちょっとした有名人である伝説のナイフ投げ名人や、
王女に仕えるアラムートの戦士まで、みんな揃いも揃って我が強い人ばかり。
アラムートの戦士なんて、
「王女さま! この<伝説の短剣>はわたくしめにお任せ下さい!絶対安全な場所に隠しに行きますさかいに!」
って大事な短剣預かったにも関わらず、その足で
「えいやー! そこの悪党めー!覚悟しろー!」
って主人公に突進する有様ですからね。
お前、いまそこ突進してる時ちゃうやろ! という話ですよ。 順番、逆!逆!隠すのが先! と。
で、案の定一発で主人公に殺されちゃってるし。もちろん短剣も盗られちゃってるし。 
もういいから帰ってくれよ。 と、アガサが王女なら言ってますよね。確実にね。

ま、そもそもお話自体も

「あそこの国には恐ろしい大量破壊武器があるらしいぞー」「危ない国だー攻め込んで焼き討ちにしてやれー」「指導者を確保したぞー」「武器がないぞー」「えーマジでー」「あるある、絶対あるぞー」「やっぱ無いぞー」「やばいぞー」「魔法で元に戻すぞー」「戻したぞー」「めでたしめでたしー」

という、なんかもう真面目に生きてるのがイヤになるような内容ですからね。
お前らちょっと、中東のみなさんに本気で謝っとくほうがいいぞ。 と。
どう考えても、現実に起こっている例の無為な侵略戦争を匂わせてるのは明らかなのですが、その終わりが「魔法の力で無かった事に」・・・って、ねえよ!
運命を自分でどうこう、と言うのならば、現実に死んでしまった人たちや壊してしまったものたちへの落とし前も、自分でつけるべきじゃないですか。
そりゃあね、魔法の砂時計があって、それをサラサラと巻き戻して、悲劇が起きる前からやり直せればいいですよ。
でも、“現実”という名の時計は砂時計じゃないんですよ。 ひっくり返せないし、零れ落ちた砂も元には戻せない。
延々と先へ先へと進んでゆくしかないんです。 たとえそれが、取り返しのつかない失敗の上に築かれた血塗られた道であっても。

ま、そんな風にカリカリなるような映画ではないのでしょうけどね。
なにせディズニーですから。
オープニングタイトルでシンデレラ城が映し出された時点で、もう出落ちしてしまっているようなものですもの。
時間も元に戻して、死人もグっと減って、恋も成就して、栄誉も手に入れて、めでたしめでたし、と。
それに、映画の中でくらい、そういう未来が待っていてもいいのかもしれませんしね。

最近の映画でありがちな、“なんでも台詞で説明しちゃう”技は本作でも存分に披露されており、中でもいきなり挿入される長男(第一王子)のナレーションは何をどうしたかったのか全く意味不明。
「それ、今言っとかないといけない事?」 と思いつつも、「まぁでもこういう感じで展開されてくのかなぁ」と観ていたら、結局ナレーションがついていたのはそのシーンだけだったという。
ばか! おまえばか!
あと、懇切丁寧なテロップも要りませんよね。
突然主要キャストみたいに“ハッサンシンの隠れ場”とテロップが表示されるのですが、まずその前に「ハッサンシンて誰やねん」という話じゃないですか。
そんな社長、最初から居てたみたいにテロップだけ出されても。
我々としましても。
前向きに善処いたしますけども。 ばか!おまえもばか!

全くそりの合わなかった主人公と王女が、なんやかんやでスキモノ同士・・じゃなかった、好き同士になるくだりも、かなり力技ではありますよね。
そして、「急いで現場に向かいます!」というシーンになるたび、いい空気を醸し出そうとする2人。
もう、時間ないよ? マジで急がないと、ヤバい事になるよ? 一分一秒を争っちゃうよ?
とヤキモキするアガサを嘲笑うかのように接近する唇と唇。 帰れ帰れ!リア充コノヤロウ!(←やっかみじゃないですよ)


とまぁ、ディズニーじゃなかったら大目玉をくらいそうな、とても大雑把なお話だったのですが、ヤマカシのようにスクリーンを縦横無尽に駆け回るジェイク・ギレンホール(ダスケン)の姿は観ているだけでとても楽しかったですし、『タイタンの戦い』に続いて我の強いヒロインを演じたジェマ・アーターソンのツンデレっぷりもなかなか眼福でしたし、圧倒的な砂漠の風景や、判りやすく描かれた戦闘シーン(お城の中と外から兵が押し寄せるシーンは今までにない判り易さ! ああ、実際の(昔の)戦争って俯瞰でみるとこんな感じなんだろうなぁ、と感心しました)も見ごたえ充分でした。
ホント、ジェイク・ギレンホールはあまりにムキムキすぎて、てっきりよく似た若手なんだと思ってしまいましたよ。
なにあのリアル肩パット。 肉なの? 本物の肉なの? ドーピングに次ぐドーピングなの?ジャック・ハンマー)

とことんバカな映画でしたが、アガサはきらいじゃありませんでした。
元ネタは世界的に有名なゲームだというコトですので、そちらのファンの方の感想などもお聞きしてみたいところですね。




余談:
あと、「ペルシャ」と聞くとこっちも思い浮かべやすいですよね。

ペルシャ2
ペルッコ ラブリン クルクルリンク・・ ・・あれ?  あ、ちがったちがった!すみません、こっちでした!
ペルシャ

マミからのギャップが激しすぎて、脱落者が続出したのはいい思い出です。
ていうか、映画関係ないんですけどね。
ヒョウ柄さんの画像が使いたかっただけなんですけどね。 ばか! わしもばか!

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『タイタンの戦い』

2010年04月24日
タイタンの戦い
ポセイドン編は黄金聖闘士編の後だからまだまだ先ですよ。


あらすじ・・・
ゼウス・・・最近人間超ウザいよね。 全然尊敬とかしてくんないし。 ちょっと締めてやんべ?
ハデス・・・前々から思ってたけど、ゼウスってウザいよね。 兄貴であるオレを騙して冥界に突き落とすしさ。 ちょっと締めてやんべ?
人間・・・いい加減さぁ、神様の自己中にはウンザリだよね。 拝んでも何の恩恵も授かれないし。 ちょっと締めてやんべ?
ペルセウス・・・親父ってちょっとウザいよね。 あと、伯父さんもかなりウザいよね。 神さまだからって、超いい気になってるし。 ちょっと締めてやんべ?
クラーケン・・・フンガーフンガー!(シメルノダイスキー!)


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予告の時点でボンクラ臭がプンプンと漂っていた 『タイタンの戦い』 ですが、実際観てみるとホントまぁ見事なボンクラ映画だったのでした。 もう最高です! お金と時間があったら、もう10回は観たい!!

公開前に聞こえてきていた評判は、「内容がない」「時間の無駄(※観に行く為の)」などと、とにかく燦燦たるモノが多かったので、さぞかし安っぽいCGや薄っぺらい人物描写なんだろうとなぁ、と思っていたのですが、全くその逆で、実際の風景とCGを上手く組み合わせた壮大な映像は『ロード・オブ・ザ・リングス』っぽくて楽しいし、脇を固めるサブキャラもとても個性的で魅力的。
唯一薄っぺらいキャラは主人公くらいですもんね!(それはそれで問題)

小さい頃、プラネタリウムで見たペルセウスの物語は、確か
可愛いチャンネーを助ける為、メドゥーサの首を刈り取って大海原から現われる巨大なモンスターに突きつける
という煩悩だけがオレの原動力! みたいな、え?なに?助けたらヤらせてくれるの? じゃやるやる!今すぐ退治する!!みたいな、中学生スピリット全開なお話だったと記憶しているのですが、今回は大胆なアレンジを加え
育ての親の仇を討つため、宿敵ハデスの愛玩生物・クラーケンをやっつけに行きます! あ、姫も助かるんならそれでいんじゃないッスか!
と、品行方正なお話になっていたのが新鮮でした。

で、変わっていないのが、人間に何かとややこしい注文を押し付ける神様の存在。
困っていても特に助けてくれないクセに、
「もっとわしらをリスペクトしろ」
「誰が創ってやったと思ってんだ」
「あ、うそうそ、今のちょっと言いすぎちゃった。でもね、感謝くらいはして欲しいっていうかさぁ・・」
「ねぇ、もうわしらの事愛してないの?ねぇねぇ」と要求だけは一人前。
神様マジウザい。
で、それでもあんまり崇め奉ってくれない人間へのお仕置きが、王様の奥さんを孕ませる、というまさに人外な所業。

なにその昼メロ的嫌がらせ。

オレはそんな神様リスペクト出来ないね! むしろ全力でdisってやりたいよね!
とばかりに怒った人間は、海辺に設置してあった神様の巨像をえんらこらせーと引き倒す。
もうね、創造主である神様からみたら、蟻んこみたいな人間ですよ。
それが精一杯の仕返しとばかりに像を壊したですよ。
それくらい赦してやれよ、と。
だって神様って言うからにはスーパーパワーを持ってる訳じゃないですか。
普通に斬りかかっても絶対倒せないんですよ。
だからこその地味な仕返しなのに。
なのに、対する神様の報復はハーピーという怪鳥を仕向けて人間を皆殺しにするという鬼攻撃。

なにその “割り箸でペシペシ叩かれたので金属バットで殴り返した”みたいな大人気ない態度!
こええなぁ! 手加減しない神様マジこええ!!

自分(親)が作った存在だから、人間(子)に何やってもいい、ってそんな道理は通りませんからね。
誕生させたのが誰であろうと、この世に生を受けた瞬間から、個々には自由に生きる権利があり、それを一方的な暴力で抑えつける権利など誰にもない。精神的な暴力も含めて、誰にもない。あっていい訳がない。
そして、誕生させた者だからこそ、保護し、知識を与え、導いてやる責任があるんですよ。
本作は、ギリシャ神話の設定を借りながら、現在の深刻な親子関係の崩壊や虐待問題を真摯に描いた問題作なのかもしれないことは無いです。 
ごめんなさい、真摯なボンクラ映画です。 ボンクラばんざい!


海を割って登場するクラーケンの圧倒的なスケールにうっとりとしたり、
漢(おとこ)気溢れる護衛隊のリーダーに心奪われたり、
悲劇的な生い立ちを持ったメドゥーサのヌルヌル感に見とれたり、
ペイルマンみたいな荒野の3魔女が超可愛かったり、
日曜朝7時半の戦隊シリーズに出てくる敵みたいな特殊メイクにロマンティックが止まらなくなったり、
空翔るペガサスに乗ってみたくてワクワクしたり、飼いならされた巨大サソリが崖の上の細道を落っこちないようにテクテク歩く姿にキュン死したり、
人間以上に愛情に飢えていてじたじたする神様が愛しかったり、
法事の席で酔っ払って大暴れする親戚の伯父さんみたいなダメ人間(神様)・ハデスに癒されたり、
とにかく小難しい話を省いて娯楽に徹した本作の姿勢を素直に歓迎し、少年ジャンプ並に熱い冒険奇談を楽しめばいいのではないでしょうか。

ちょっと映画サイトなどを拝見していると、人名や相関図がわかりにくいという感想も目にするのですが、まぁ要は
「反抗期の息子が“一人で出来るもん”って躍起になるんだけど、有力者のお父さんが裏でこっそり手を回してくれていたお陰で無事事なきを得て、ついでに本人は自分の実力だと思って得心する」
というよくあるお話ですからね。
他の事は覚えてなくても、全然問題ないない!

肩の力を抜いて、是非大らかな気持ちでご覧になって下さいませ。
じゃないと、勿体無いですよ。 こんなにサービス精神旺盛な映画。
とにかく、アガサは鑑賞している間中胸を鷲掴まれて掴まれて、もう掴む場所が残ってないよ!というくらいツボにはまりました。

2Dの字幕版を観てきたのですが、あまりに大好物だったので、もう一度今度は3D版を観て来ようと思います。
吹き替えだけどいいもん!
この映像が3Dだとどうなるのか、楽しみで吐きそうです!!


では最後に、アガサの心に残ったセリフをいくつかご紹介して今回の感想はおしまいにしたいと思います。(※意訳です)


「神も羨む程、お前を愛しておるのだよ」(スピロス)
・・・ペルセウスの育ての親にピート・ポスルスウェイト。 浮浪者っぽい枯れたファッションがベストマッチ!

「愛だけが私の生きる糧なのだ」(ゼウス)
・・・かっこいい事言ってるみたいだけど、要はモテカワスリムの愛されゴッドってことでしょ。 ま、髪もモデル風にゆるふわ巻きだしね!

「ゼウスさま!兄上の言う通りです」(ポセイドン)
・・・言ってるお前は空気だけどな!

「後々で役に立つだろう」(ゼウス)
・・・生き別れていた息子に再会し、初めてお小遣いをあげた父の一言。ま、役には立ったけどさぁ・・・。小銭一枚って・・・。

「オレが半神(デミゴッド)だったら・・・」(ドラコ)
・・・なかなか素直に聖剣を受け取らないペルセウスに業を煮やしたドラコの一言。 世間知らずのゆとりにはイライラさせられますよね!ドラコさん!

「神の悪行に立ち向かう者が現われるのを待っていたのだ」(シーク)
・・・魔法は使えるし傷も直せるし、ある意味一番使える男。 顔はヒーロー戦隊の悪い大臣みたいだけどな!

「私が犠牲になればいいのです」(アンドロメダ)
・・・うん、おまえ正解。

「リリース・ザ・クラーケン!」(ゼウス)
・・・予告を観て、怒り心頭に達した一言だと思っていたのですが、本当は苦渋の決断というニュアンスで告げられていたのが印象的でした。 なんだかんだ言って、リーアム・ニーソンはいい人!

少し前に公開になっていた 『パーシー・ジャクソン』 も、DVDが出たら是非観てみたいと思います!




追記
関連記事・・・『タイタンの逆襲』(シリーズ第2作)の感想





※余談

・ 20数年前、中学生だったアガサに人生の喜びを教えてくれたあのマンガのお陰で、本編鑑賞中もそれ関係の妄想が止まりませんでした。

・ という事で、アンロメダ護衛隊の鎧は青銅聖衣、神々の鎧は神聖衣にしか見えません。

・ 吊るされたアンドロメダは当然沙織さんな! 大概面倒かけるんだもんあのアマ人!

・ で、何回も「アンドロメダ」っつってたらもう頭の中はあの人一色ですわな! ネビュラッ・・・チェーン!!

・ 「しゅーん・・・・!!!」「ひょ・・氷河・・やめて!兄さんは悪くな」ごめんなさいもうやめます。


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『かいじゅうたちのいるところ』

2010年01月30日
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もう、この画が見れただけで大満足。

モーリス・センダック・さく、じんぐうてるお・やく、の「かいじゅうたちのいるところ」を、初めて読んだのは何歳の時だったのだろう。

幼稚園の頃だったのか、小学校の頃だったのか、それはハッキリしないけれど、その時見た“かいじゅう”たちのカラフルで愉快な表情や、子供と一緒に自由に遊びまわる様子は記憶の中に強く焼きついていました。
それはもう、圧倒的な“冒険への憧れ”と共に。

大人になり、ちびっこと訪れた図書館でこの本と再会を果たした時は、
「あ! これはあのたのしかった絵本ではないか!」と、隠しておいた宝物を掘り起こしたような気持ちがして、早速ちびっこに読み聞かせつつ、自分の中の記憶と照らし合わせてみたら、やはり圧倒的におもしろくてなんだか安心したのでした。

こんな島に行ってみたい! 
こんなかいじゅうたちともみくちゃになってみたい!

そしてそんな、30年の時を経ようと変わらない興奮を与えてくれる傑作絵本が、このたび映画化されたと言う。
迷う事無く、私は5歳のちびっこと映画館に、冒険の旅に出ました。
そしてそれは、子供の頃に読んだ絵本と同じくらい、忘れられない旅となったのでした。


あらすじ・・・
お母さんに叱られたマックス。
悔しくて、悲しくて、寂しくて、家を飛び出し力いっぱい走っていたら、岸辺に着いた。
岸辺にあった船に乗り、一週間と2週間と、ひとつき、ふたつき過ぎてゆき、1年と1日の後に辿り着いたのはかいじゅうたちのいるところ。
かいじゅうたちと仲良くなったマックス。
楽しい日々は続いたけれど、やっぱり家が恋しくなった。
寂しがるかいじゅうたちを残し、ふたたび長い長い船路の果てに、見慣れた街に戻ってきたマックスは、お母さんに抱きしめてもらい、あたたかいご飯を食べるのだった。


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幼い少年の現実逃避と、帰る場所があるという事の幸せを描いた、とても簡潔な絵本の、完璧な映画化だと思いました。
文章の間に見え隠れする、あるいは想像によって補われていた部分を、こんな風にわかりやすく、感情豊かに具現化してしまうだなんて!
しかも、セリフに頼るのではなく、マックスの表情や、かいじゅうの背中で語らせる。
ほんとにもう、見事の一言でした! ありがとうジョーンズ! ジョーンズマジ最高!!(※ジョーンズ=スパイク・ジョーンズ監督)

勿論、もとが簡潔なだけに、絵本の行間から感じとる“その他の部分”は人それぞれ違うと思いますし、この脚色に納得いかない方がいるのは当然なのですが、少なくとも私は大満足でしたし、理想の膨らませ方だと思いました。


「人生は、儘ならないものなのだ」という現実に突き当たった時、逃げ出したくならない人などいないと思います。
欲していた温もりが得られなかった時、さみしくてやりきれなかった時、やり場の無い憤りにのっとられた時・・・。
手段はどうあれ、誰だって逃げ出したくなるに違いない。
そこに「後ろめたさ」が加わっていればなおさらです。
だからマックスも旅に出る。
船に乗って、ここではないどこかへ行ってしまおうとする。

しかしその旅は、順風満帆どころか、不安の嵐に帆を押されての旅路であり、辿り着いた先も、夢のような楽園ではく、常に疑問や心細さが潜む密林です。
楽しい場所だったのに、一瞬にして息の詰まるような居心地の悪さを感じてしまう。
親しげな笑顔が、一歩踏み出す間に恐ろしい獣のような邪悪な表情に変わってしまう。
その“変化”は、自分の中にある「後ろめたさ」の表れであり、勇気を出して“変化”の正体を直視してゆく事で、マックスは少しばかりの「成長」と「素直な心」を手に入れるのですよね。

この“現実逃避”と言う名の冒険は、一見すると凄いスペクタクルな大冒険だけれど、子供から大人になる間になんどか体験するであろう旅であり、マックスくんも今回の騒動の後もしばらくは殊勝な態度をとるでしょうが、きっとまたそのうち、別の島を訪れる事になるのではないかと思います。
ある時は、校舎の窓ガラスを壊してまわって怒られた夜に。
またある時は、盗んだバイクで走って捕まった留置所で。
もしかすると、抑えきれない思春期の衝動の反動で。
その時訪れるのは、リビドーという名のかいぶつが住むピンク色の島だったりして・・、などと想像してみたりなんかして・・・なあんちゃって! ごめんね!汚い大人でマジごめん!


ちょっと話が脱線してしまいましたが、まぁ、とにかく原作に忠実に作ってある部分と、変えてある部分がとても違和感なく馴染んでおり、それがまたとても優しい目線なのが胸にジーンときたのですよねぇ。

たべる
「たべてやるからいかないで!」とすごんで見せるかいじゅうの、秘められた心の涙まで余す事無く映像化したら、
KW.jpg
なんと、こんなに温かいシーンになりました!

優しい! 優しすぎるよ、ジョーンズ!おまえ絶対モテるだろ!


これを見ると、「ああ、ガチャさんのアレもきっと、そういう愛情の裏返しだったんだろうなぁ」と思いますよね。
ガチャさん
「わるいこはたべちゃうぞ! (なぜならあいしているから!)」←※()の部分はアガサの補足

まぁ、原作からの変えられ方が余りにスムーズすぎて、本当にマックスが船にのって異様なクリーチャーの住む島に行ったんだと思っている人もいらしたようですが(←チラっと見かけたその手の感想で、「子供ひとりであんな危険な島に行かせるなんて意味がわからない」と、とても怒っていた人がいた)、それはもう「気の毒だなぁ」と言うしかないですよね。
ていうか、怒るとこソコなの?


子供って、心に潜む悶々とした思いをうまく説明する事が、まだ苦手なのですよね。
だからモノにあたったり、乱暴な言葉遣いで察して貰おうとする。
スパイク・ジョーンズ監督は、そういう子供のねじねじとした思いを、子供の傍に膝をついて優しく寄り添いながら、大人だからこその冷静さで以ってキチンと説明してくれていたと思います。
あと、子供だけではなくて、大人の事情も描いてくれていたので、より胸に響きました。
お母さんの“子供の相手もしたいけれど、そこばっかりにも構っていられない”複雑な乙女心が伝わってきて、アガサ感涙です。
ていうか、マックスの事情とあわせて、冒頭からほぼ泣きっぱなしだったもんな!


しかし、子供にとっては痛いトコロを突かれ、すぎてバツが悪い映画だったかもしれませんねぇ。
一緒に鑑賞した5歳のちびっこも、かいじゅうおどりのシーンや森の中を駆け回るシーンでは大興奮していましたが、最終的には神妙な顔をしていました。

で、帰り道、「おもしろかった?」と聞くと、「う・・・うん・・・」と曖昧な表情のちびっこ。
そこで、「どこが一番おもしろかった?」と問うと、迷う事無く「あのね!マックスがおかあさんにババア!って言うところ!」と返したちびっこは、なぜかこちらの顔色を伺うようなイヤらしい笑みを浮かべていたという。
それもそのはず、実は過去に彼女自身キレた挙句、私に「クソババア!」と罵声を浴びせかけた事があるからだ。
(※勿論そのあとこってり叱られて、お尻たたきの刑に処せられた)

「ね、ね、ババア!っていってたもんね、わるいよね、ね!」と言い続けながら、(兄貴ィ、あいつあんな事言ってやがってましたぜ?)みたいなニヤニヤ笑いが止まらないちびっこもまた、その言葉の罪深さを自覚しながらも、自分の中でくすぶる愛情への渇望を抑えられず爆発してしまう、可愛くもいじらしいかいじゅうなのだと思い、なんだか幸せな気持ちで帰途に着いたアガサなのでした。


・・・ま、家に帰って、おねえちゃんに真っ先に伝えた事も
「あのねー! マックスがつくえのうえでババア!っていってたの!ババア!って! ぐふふ!」
だったので、ただ単にそれが言いたかっただけなのかもしれませんけどね!

子供は単純!
だが、そこがいい!

未見の方でクリーチャーに抵抗がない方は、是非一度劇場でもふもふにされてみてはいかがでしょうか。


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