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『ダレン・シャン』

2011年06月17日
ダレンシャン
友の心、友知らず。

あらすじ・・
シャン
まぁ聞いてくれ。ぼくの話を聞いてくれ。 確かにぼくの家は裕福だ。友達も多いし女の子にもモテる。こないだの数学のテストではAをとった。お母さんはぼくの生活態度についてガミガミ言ったりするけど、全てはぼくの将来を心配しての事だと思ってる。反発したくなる事もあるけど、本当は感謝の念でいっぱいだ。 なので、アレはほんの出来心なんだ。何らかの不満があったわけじゃない。言ってみれば不幸な事故だ。
シャン3
・ ・ ・
シャン
わかった。 正直に言おう。 事故じゃない。自己責任だ。ぼくは自分で自分が抑えられなかったんだ。 なぜならクモがだいすきだから。 人によってはグロテスクと思う人もいるかもしれない。だが、ぼくはクモの美しさに強く惹かれてしまう。もしかしたら前世からの運命なのかもしれない。 うん、もしかしたら抗えない何か大きな力に操られていたのかもしれない。 ぼくにはそれを、どうする事も出来なかった・・・。
シャン3
・ ・ ・
シャン
わかったわかった。 正直に言うよ。 欲しかったんだよあのクモが。だってキレイかったんだもん。 まぁ、それはともかく、うっかり魔が差した為に君の命を危険に晒してしまった事は悪かったと思ってる。まさかあのクモが君を刺すだなんて・・・。本当に申し訳ない。  だからこそ、ぼくは「半バンパイア」になってでも、君を助けようと思ったんだ。  あのクモの飼い主であるバンパイアが、解毒剤と引き換えに家族を捨ててバンパイアの道に入れって言った時は迷ったよ。けど、君の命には代えられないからね。 君はぼくの親友だもの。
シャン3
・ ・ ・ 
シャン
ああ、そうだよ。君がその前に、あのバンパイアに「吸血鬼の仲間に入れてくれ」って懇願していた事は知っていたよ。 でも、別に抜け駆けしてどうしようとか、君を裏切ってどうこうとか、そういうつもりは毛頭無かったんだ。 とにかく君の体内からクモの毒を消す事、その事しか頭になかった。 お陰でぼくは一度死に、家族と永遠の別れをするという選択を強いられたけどね・・ アレはつらかったけど・・。
シャン3
・ ・ ・
シャン
あの、別に恩を売ってるつもりじゃないからね。 ただ、ぼくが半バンパイアになった結果、君もバンパニーズという吸血鬼の仲間になってしまった事が哀しいだけで。何も競うようにこっち側に来なくても、ってさ。 だって、ぼくは君を助ける為にバンパイア人生を歩む事になってしまったのに、そんな苦労が水の泡になってしまったんだもの・・ちょっとね・・徒労感が凄まじいよね・・。  おまけに君はぼくを逆恨みして憎しみを顕にしてくるしさ・・ ほんと・・なんというか・・ ままならないよね・・人生って・・。  でも、ぼくは君の事、今でも親友だと思ってるよ。 ぼくは人間を信じてる。人の心を信じてる。 色々行き違ってしまったけど、誤解さえとければまた友達になれるハズだよ。 ぼくは幸せな家族に恵まれて育ち、きみは不幸な家庭環境に育ったけれど、あと、つきあってるって両親に知られたら心配をかけちゃうからナイショのつきあいにはなるけれど、でも、ぼくらは、ずっとずっと友達だかr
シャン3
お ま え も う 帰 っ て く れ よ 。


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と言う訳で、子どもから大人まで大人気の児童文学を華麗に映画化した『ダレン・シャン』を鑑賞しましたよ。

かなり脚色して書いた上記のあらすじからは、あまりダレシャンの魅力が伝わってこないかもしれませんが、実際のダレシャンはイヤミなトコロが全く無く、とっても誠実で、真面目で、お堅くて、真摯で、昔だったら「公務員?」と聞かれるタイプのダレシャンですよ。
で、そんな公務員ダレシャンがうっかり万引きしてしまったせいで、家族や友達の人生をも狂わしてしまう、という現代にも通じるような悲喜劇を、一風変わった人々のにぎやかしと共に描いているのが本作な訳です。 間違ってない。たぶん間違ってないはず。

身体的に個性豊かな人々が結成したサーカス団の団長を、世界のケン・ワタナベがエキセントリックに好演。
ダレシャンをバンパイア道に勧誘する、元バンパイア将軍のクレプスリーをジョン・C・ライリー、その友達のバンパイアをウィレム・デフォー、その(クレプスリーの)恋人であるヒゲのOLを、ピープル誌の「世界で最も美しい100人」に選ばれた美魔女サルマ・ハエックが熱演、などなど、ハリポタだけにメシウマさせてなるものか!というたぎるような熱情のこもったキャスティングが素晴らしいと思います。
ダレンシャン2
(※ 参考画像・ヒゲのOL)

特にインチキ髭が世界一似合う男・デフォーのバンパイアっぷりは、思わせぶりなラストのセリフと共に、いつまでもアガサの心に刻まれる事でしょう。「あの事をダレシャンに教えてあげないと・・」というセリフと共に。 
ま、続編製作が望み薄な現在、「その事」を知る機会は訪れそうにもないのですけどね・・! デフォォォォォ・・・!

原作は全12巻もの壮大なファンタジーなのだそうですが、そのさわりの部分しか語らせて貰えていない本作は映画としてかなり不憫な状態で、一応の山場こそ用意されているものの、「完結させてはならない」(原作があるから)という縛りによって全てが中途半端な盛り上がりにしかならず、結局「ダレシャンが半バンパイアになりましたよー」という、ただそれだけのお話で終わってしまったのが残念でなりませんでした。それ、5分で済むよね。手短に言うと。
ダレシャンと親友のこじれっぷりと、クレプスリーと宿敵マーロックとの対決と、ダレシャンと猿少女との淡い恋と、奇異なサーカス団の日常生活・・などなど、第1作だからこそ盛りに盛った内容も、しょうがない事とはいえ、散漫な印象を与える一因となってしまったのかなぁ、と。
万能すぎるミスター・タイニーの存在も、なんだか釈然としませんでしたし。
「争う姿が見たいだけ」って、人生の目的ざっくりしすぎだろ。 もうそんなわがままタイニーはアレだよ。『ドラゴンボール』のアニメシリーズ全巻借りて来るといいよ。 延々争う人々の姿を、結構長いスパンで楽しめると思うよ。

「人間の血を全部飲み干すから嫌われるんじゃねえの?すする程度でやめとけばいいんじゃねえの?」
という今までに無かった温和な性格の吸血鬼はおもしろかったですし、わくわくするようなオープニングタイトルや、仲間に引き入れる際の手順、爪を武器にして昭和のスケバンのカミソリ攻撃みたいにシュパーッと襲い掛かる姿も新鮮で楽しかったのですよね。
サーカス団の面々も実に個性豊かでしたので、出来る事なら彼らの今後の活躍が見てみたかったなぁ・・と、思わずにはいられませんでした。
ホント、勿体なかったですねぇ。(過去形にしちゃったらあかんのか)
あと、“親友と思っていたのに、ちょっと言葉が足りなかったばかりに絶交されてしまった。”という、「さわやか3組」にも通じるような親近感溢れる内容の割には、小さいお友達のウケがよくなかったのは、シャンの心の師となるクレプスリーを演じるのが、獅子丸テイスト満載のジョン・C・ライリーさんだったからなのでしょうかね・・。
ししまる John C_ Reilly
(※ 獅子丸とライリーさん。 だいたい一致。)

オレはすきだけどなぁ・・ライリーさん。
まぁアレだ。これが瑛太だったら、もっと小学生とか中学生にもウケたのかもな! もしくはMAKIDAIとかさ!(←ちょっと投げやりになっている)

と、いうコトで、消化不良な点が多々ある本作なのですが、捨ててしまうには惜しい部分も無くはないので、なんとかこの第1作のほとぼりが冷めた頃でいいので続きを作って貰えないかなぁ・・と思うアガサなのでした。
じゃないと、デフォーさんが美女の血をチューチュー吸うトコロやインチキ髭をむしられるトコロが観れないじゃんか! (先でそんなシーンがあるのかどうかは存じませんが)

あと、どうでもいい情報ですが、実を言うとアガサは「さわやか3組」は見ていない世代です。ホントはガッツリ「みんななかよし」世代です。いかにも知ってる風にサバ読んですみませんでした。クチブエ~フ~イテ~(・3・)~♪


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『エンジェル ウォーズ』

2011年04月19日
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あらすじ・・・
「今日はザック・スナイダー監督にお越し頂きました。 監督、本日はどうぞよろしくお願いいたします」

「あ、はい、ですね、むふふw ええとよろしくおねがいしますww」

「本作は監督にとって初めてのオリジナル作品ということなのですが、その誕生の経緯などお聞かせ頂けますでしょうか」

「そ、そうですね、これはですね、かれこれ8年ほど前になるのですけど、まぁそのいわゆる美少女系のですねwまぁ闘いというおおまかに言えば闘いの物語をダンスに絡めたイメージがですね、いや、闘いというのはリアルな闘いではなく、あくまで魂が自由を勝ち取る為の葛藤というかですね、まぁそういうもののメタファーでありwデュフフww」

「監督は日本の文化に多大な影響を受けていらっしゃるそうですが、具体的にはどういった作品がお好きなのでしょうか」

「おっとジャパニーズカルチャーキタコレww いや、むしろぼくはジャパニーズカルチャーの中で生きていたいというか、おおよそキライな要素が見当たらないというかwwフヒョヒョw まぁそうですね、クロサワのサムライムービーは言うまでもなく、ハヤオミヤザキのアニメーションもたまらんですよねwwwナウシカのアレはスカートなのかチュニック的なものなのかそしてノーパンなのかアリパンなのか、そういった永遠の謎にむしろ寄り添っていきたいというかwwいや語りすぎw語りすぎだからコレwデュフフww いや、ジャパニーズアニメの何が素晴らしいといって、なんといってもセーラー服にサムライソードという組み合わせの妙。これに尽きる訳ですよ。そして絶対領域の存在、これを除く訳にはいきますまいてwミニスカとオーバーニーとの間に生まれた黄金比。つまり、4:1:2.5という比率が」

「監督が本作に込めたメッセージをお聞かせください」

「オウフwwwいわゆるストレートな質問キタコレですねwww その、本作は抑圧された少女の精神世界を反映させた空想世界というメタSF的な側面がですねwwwダン・シモンズの影響によりwwww ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www つまり、闘う少女とそこに垣間見える萌えのメタファーというですねw5人の少女が持つ文学性を洗練された形式美でもって表現する点に拘ったことによってww おっとっとコレ少し専門的すぎましたかねww つまり、ナチやドラゴン大魔神といったキッチュなキャラクターは、彼女達の向き合わざるを得ない仮想敵のメタファーでありww彼女達が身にまとうコスチュームはその薄さも含めて彼女たちが持つ力の儚さや美しさを表しているのでありww決してふとももをさらけだす事のみに集中するものではなくwww フォカヌポウwww拙者これではまるでふとももフェチみたいではござらぬかwwwwコポォ」

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(※ イケメンオタクのザック監督。 ふとももだいすき。)

その1・すきなものだけでいいです

「かわいい女の子が、ふともも成分たっぷりの服を着て、怖そうな敵をぎったんぎったんにしたら最高だと思いませんか」

もちろんそうですとも。 アガサも完全同意です。 とりあえずかわいけりゃいいんですよ。かわいいは正義!
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大金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ったものの、お母さんが病死してしまったせいで遺産狙いの継父に命を狙われる事になる幸薄い主人公・ベイビードール。
無実の罪を着せられ、精神病院へと放り込まれた彼女を待ち受けるのは、「感情を取り除く」と評判のロボトミー手術。残された時間はたった5日。
そんなベイビードールと共に、精神病院からの脱出に挑む少女たちは、厳格な家庭環境に反抗した結果病院送りとなってしまったロケットとその姉スイートピー、他、「黒髪」のブロンディと、アジア系美少女・アンバーの4人。
5人ともムチムチボディで、その割にはスレンダーなふとももで、ベビーフェイスにボリュームたっぷりなつけ睫毛というギャル系アイメイクで、いかつい銃器を軽々と担ぎ上げて闊歩しちゃっやりなんかしちゃったりするので、アガサなんかはもう訳もなく「バンザーイ!!」と叫びたくなってしまうのですが、中でも一番グっときたのはアンバーちゃんなのでありまして。

いつも心細そうなんだけど、ここぞという時にはがんばるアンバーちゃん。
空想世界ではメカに滅法つよいアンバーちゃん。
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もうアレだ、アンバーちゃんが持ってるロリポップの棒になりたいよ、ぼかあ!

出来ればアンバーちゃんの殺陣も見てみたかった。
出来れば邪悪なオーク役になってアンバーちゃんにフルボッコにされたかった。
余談だけど、ベイビードールは気を抜くとギャル曽根になるから気をつけろ。


その2・キメ画

ザック監督といえば、偏執的なクローズアップとクドいのにクセになるスローモーションとバチンとキマった構図ですよね。
凝りに凝った絵作りは色彩を抑えめに処理された映像とも相まって、まるでルネッサンス絵画のよう。 ビーナスか!おまえがビーナスなんか!
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(※ す ご い 火 。)
ベイビードールとその仲間たちは、脱出に必要な4つのアイテムを手に入れる為、空想世界で闘う事になります。
まずはベイビードールが単独で大魔神と闘い、2回戦からはナチスやドラゴンや機械人間を相手に総力戦。
基本的には、どの闘いに於いても、美少女たちの無双っぷりが堪能できるのですが、あまりに強すぎて少々間延びしてしまう部分がありました。 
弾を撃てば必ず当たるし、太刀を振れば必ず倒れるんだもんなー  ・・いや、その強さが心地よいのもまた事実なのですが。
しかし、そんな風に「なんかさっきの闘いと展開同じじゃね・・」と気持ちが緩んだトコロを見計らったかのように、ビシっとキメ画が飛び込んでくるので問題なし! 寝た子も起きますよ。いや、寝てないですけどね。
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(※ す ご い 大 魔 神 。)


その3・入れ子構造

本作に登場する世界は3つ。
ベイビードールが継父に嵌められ、ロボトミー手術を待つばかりの現実世界と、
つらい現実を直視しない為、病院を娼館にリ・イマジネーションした空想世界と、
その両方から逃げ出す為に必要な、4つのアイテムを手に入れる闘いの世界。
ベイビードールの意識が娼館に移行する瞬間、彼女はまさにロボトミー手術を施される寸前だったので、「もしや娼館から後の世界は全て、ベイビードールが正気との境に見た走馬灯のようなモノなんだったりしたらどうしよう・・・」なんてちょっぴり心配していたアガサ。 まさかの夢オチなんてこと、ないよなぁ・・と。
しかし、すべての闘いを終え、ベイビードールに残酷な現実が降り注いだ時、少女たちが空想世界で行った叛乱が、実は現実にも行われていたのだという事が明かされた瞬間。 その過酷過ぎる闘いに思いを馳せ、胸が熱くなってしまいました。
つまり少女たちは、空想世界である娼館だけではなく、精神病院内でも、地図を盗んだり、小火騒ぎを起こしたり、傷害事件を起こしたり、脱走したりしていたのですよ。職員の気を逸らしながら。
ちなみに、娼館での気の逸らせ方は、「ベイビードールが披露する超扇情的なダンスで、見る者をジュクジュクにしたりギンギンにしたりする」というモノ。

・・まさかとは思うけど、踊ったのかリアルでも!!

いや、空想世界だったからこそ、表現出来ない程完璧なダンスで、みんなをスーパー賢者タイムに陥らせることが出来たと思うんですけどね。
衣装だってふともも丸出しだったり総スパンコールだったりする訳ですし。
そういった手助けの無い現実世界で、ベイビードールは一体どんな撹乱作戦を行ったというのか。 
踊ったのか。まさかのまさかで踊ったのか。 もしもガチで踊ったんだったとしたら、その踊り、なんとかDVD-Rに焼いて貰えないだろうか。いや、個人で楽しむだけだから。絶対流出させないから。お願いします。

(※ この、「空想世界で踊っていた瞬間、現実世界ではどんな行動をとっていたのか」という部分は敢えて描かれていないので、「わー何してたんだろー踊ってたのかなあーえへへー」とのんきに考えていたのですが、こちらのレビューで指摘されていた内容を拝見して目から鱗が落ちました。 DVD-Rに焼いてくれとかふざけちゃってどうもすみません。)


その4・でも、やるんだよ

ベイビードールとロケット&スイートピー姉妹以外の女の子が、何故入院する羽目になったのか、その経緯は明らかにされません。(そもそも、この精神病院の患者の中に、果たして本当に病んでいる少女が何人いるのかも定かではありませんし)
ただひとつ、ハッキリしているのは、彼女たちが無力だという事。
その言葉にも、細い腕にも、何の力も宿ってはいないという事。

「自由」って一体なんなんだろう。
私たちはみな、お約束のように「自由」を求めようとします。
もしかしたら、とうの昔に手に入れてかもしれないにも関わらず、呪文のように「自由」という言葉を唱えてしまう。「自由」にこだわりすぎて、不自由になっちゃってるんじゃないかという程に。

アガサは、「自由」とは「自分の意志で生きること」だと思います。
誰かにお膳立てされた楽園で、のほほんと暮らす事は自由なんかじゃない。 願いがなんでも叶えられるのが自由なのでもない。
愛したり、憎んだり、悲しんだり、悩んだり、迷ったりしながら、時には理不尽な感情に振り回されながらも、自分でこうと決めた道を進むのが、「自由」なんじゃないかなあ、と。
だから、「自由であること」とは「闘うこと」でもある。

絶望に支配され、ただ「生かされて」いるだけの日々を送ってきた少女たちは、新しく入ってきたベイビードールに触発されて、もういちど「自由」を手に入れることを決意します。
その選択の先にあるのは、ただの敗北かもしれない。
自分たちの命がけの抵抗は所詮、悪あがきに過ぎないのかもしれない。
それでも少女たちは誓う。 
死にながら生かされるくらいなら、生きて死ぬ方がマシだ。とばかりに、闘う事を誓うのです。
無駄かもしれない。 でも、やるんだよ!と。

これが応援せずにいられるかっていうんですよ! 
ふともも丸出しでがんばる女の子は世界の希望です!


なんかね、甘っちょろい話かもしれないし、辻褄の合わない部分も多々あるかもしれない。 でも、少女たちの闘いは無意味ではなかったと思うし、ベイビードールは誇りを持ってロボトミー手術を受け入れたんだと思うのですよ。 スイートピーが手に入れた「自由」は、5人全員で勝ち取った自由だから。 あまりに哀しい勝利でしたけどね。

スイートピーを乗せたバスは、パラダイスという名の看板を通り過ぎ、遥か彼方を目指す。
きっと彼女はこれからも、沢山の苦難を乗り越えて行かなければならないだろうと思う。
でも、それもまた、自由な証。 
操られず、自分の手で、足で、勝利を掴みとって欲しいと願いました。

と言う訳で、アガサはだいすきです。『サッカー・パンチ』!


-追記-

・ 本作は、1960年代という設定で描かれているのですが、同じく1960年代の精神病院を舞台にした『17歳のカルテ』や『カッコーの巣の上で』とは、かなりその姿がかけ離れている様に感じてなりませんでした。 どっちかというと、1920年代を舞台にした『チェンジリング』に近いような・・。 女性の「力」が圧倒的に弱いという点も含めて。 もしかしたら、ゾンビ兵士化したナチスを仮想敵にしつらえたかったから、60年代という設定にしたのかなぁ・・なんてのは勝手な妄想すぎますかね。 ただ、空想世界を際立たせる為にも、現実世界はもう少しリアルだった方がよかったような気が。 

・ 『マトリックス』や『インセプション』など、沢山の映画を思い起こさせる本作なのですが、アガサはやっぱり『未来世紀ブラジル』とがっちり印象が結びついてしまってたまりませんでした。大魔神とかねー、やりたかったに違いないよねー。 最後にスイートピーを乗せたバスが遠ざかって行くシーンまで被らせているし。ただ、その後ヘビー級のオチをつけたギリアム監督と違って、ハッキリとした希望を映し出して終わらせたザック監督は、たぶん、SじゃなくM。

・ なんでMかというと、少女たちを甚振りぬく用務員(精神病院のカゲ番状態)が、ザック監督そのものなんじゃないかと思ったから。(この世界を支配する用務員=映画を支配する監督) 
少女たちを意のままに操っていた用務員さんなんですが、ロボトミーを受けて空虚な器になってしまったベイビードールを前にはらはらと涙を流してしまいます。 
彼もまた、檻の中でちっぽけな虚栄心にすがって生かされていただけの存在だったのではないか、と。 そんな時、ぎらぎらと生きようとするベイビードールの姿を見て、嫉妬や憧れや独占欲や憎しみと言った、複雑な感情に襲われてしまったのではないか、と。
もしかしたら用務員さんも、自由を求めていたのかもしれない。ベイビードールに激しく叱咤されたかったのかもしれない。 もしかしたら、踏まれたがっていたのかもしれない。ピンヒールで。
と言う訳で、この映画にふとももが沢山登場するのは、全部ザック監督の「ああ・・あれに挟まれてもがいてみたい・・」という願望だったのではないかと思ったのでありました。 オレはキライじゃないよ!そういうの!

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『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス 』

2011年04月08日
オクトパス
\ メ ガ コ ー ヴ ヨ ー !! /

あらすじ・・・
超でかいサメと超でかいタコが戦うよ!


なんだかむしゃくしゃして借りました。 
後悔はしていない。

メガ
(※ いっこ、にこ、)

メガ2
(※ サンコーン!!)(←特に意味はない)


と言う訳で、先日『パラノーマル・エンティティ』の感想でもちょこっとご紹介した、モックバスターの雄・アサイラム社が根拠の無い自信を持ってお送りする海洋スペクタクル、『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス 』を鑑賞しましたよ。
内容は至ってシンプル。
悪い人が、使っちゃいけない装置(低周波ソナー?)をこっそり使ってたら、アラスカの万年氷がバリーンって割れて、その中に封じ込められていた古生物・メガロドンとすごいでっかいタコが放流されてしまった!どうしよう!! というザックリとしたお話を、これまた古代より甦りしアイドル・デビギブ(デビー・ギブソンさん)が華々しく彩っております。

meg3.jpg
(※ デビー・ギブソン女史。 御年39歳)


(※ デビー・ギブソン女子。 御年19歳)

いやあ、アガサも高校生の頃一生懸命PV見ては振り付けの練習をしていたものですよ。
チャーリー!見てるか! オレたちのデビギブが帰って来たぞ! (※チャーリー←アガサの高校時代の親友のあだ名)
ま、それはともかく。
勢いだけで全てを乗り切ってしまう「アサイラム」という名のサバイバル能力は、本作でも遺憾なく発揮され、「メガロドン的な何か」として紹介された超でかいサメは海を飛び出し空をも制圧。

メガ8
(※ 旅客機に向かって闘争心を剥き出しにするメガシャーク先生)

メガ先生と共に放流されたジャイアントオクトパスさんも、元気に日本の石油採掘プラントに絡みつく有様。
そもそも、なんらかの原因で数千万年前氷付けにされたお二方が、氷が割れたくらいでなぜ一気に復活したのか。 解凍の手間とか、そういうのはいいのか。 生物学上実在するメガロドンはまだしも(大きさ的には全然まだしもじゃないんですけど)、ジャイアントオクトパスに至っては神話の領域じゃないのか。
みたいな疑問符も浮かばなくは無いんですけど、大人気ないことは言いっこなし!だってほら、アサイラムじゃんか!
 
メガ6
(※ アサイラムのみんなが考えた、日本の潜水艦のコントロール室)(ロケ地・本物の火力発電所の制御室)

メガ5
(※ アサイラムのみんなが考えた、東京拘置所。 壮大!)(ロケ地・アメリカ)

さて、そんなメガ先生とジャイアント伯爵なのですが、一旦世に放たれるや否や、7つの海を股にかけ暴虐の限りを尽くします。
困ったアメリカ政府は、メガ先生の復活をいち早く察知していた海洋学者・デビギブとその仲間たちを召還。
学者としての知能をフルに活かして、古生物の捕獲を目論むのですが、どの作戦も実を結ばず犠牲者だけが増えて行く始末。
とにかくデカすぎる存在に、米軍自慢の砲弾も魚雷も全く歯が立たない中、アメリカの偉い人はついに、核爆弾の使用を決意してしまいます。
危険すぎる賭けに難色を示す、日本人海洋学者。

シャーク

「核なんて使ったら、放射性物質が海中に広がり、海の生態系に甚大な影響を与える事になるぞ!」


・・うん、それな・・イヤってほど知ってるわ・・・

ちなみに、海洋学者さんの後ろで銃を構えているのは自衛隊の人だと思います。どうみても北の某国にしか見えないけどきっとそうだと思います。

核だけは使いたくないデビギブさんたちは、考えに考え抜いた結果、メガ先生とジャイアント伯爵を闘わせるという名案に辿り着く事に。
ほら、そもそもあいつら、二匹でなんかしてる最中に氷河期が来ちゃって固まったんでしょ? だったらその時の決着、つけさせてやりゃいいじゃん! というアレな考えです。
いや、その仮定が正しかったとするならば、二匹放たれた時点ですぐタイマン勝負を再開していたんじゃないのか。
世界の海をそれぞれすれ違いながら、自由に(飛行機に噛み付いたりしながら)泳いでいるんだから、ライバル関係とかそういう設定があったと決め付けるのは早急であろう。
二匹を近くにおびき寄せれば即死闘開始だなんて、そんな上手い話あるわけ・・・

メガ7
(※ ま、あるんですけどね!)


限りある経費をひしひしと感じさせるCGや、自由奔放なロケ地選択と、「照明と勢いだけで乗りきれば意外となんとかなるもんだよ!」と、どことなく人生における希望のようなものすら感じさせる仕上がり。
どうにもならない程のバカ映画ですが、まぁ、キライじゃないですよ!ぼくはね!
あと、ちびっこも一緒に楽しめるという点では、娯楽映画としても意外と及第点なのかもしれません。 
少なくとも我が家のちびっこは、メガシャークごっこで大いに盛り上がっておりました。
子供の頃って、時々うさんくさい映画がテレビで放送されていたような気がしますし、もしかしたら子どもは、こういう映画から、人生に必要なハッタリと度胸を学んで行くのかもしれませんね。 


ところで、ひたすらバカに徹していた本作なのですが、途中で一箇所だけ気になる部分がありまして。
デビギブと日本人海洋学者が、お互いの生い立ちを話し合って一気に心の距離を縮めて行くくだりがあるのですが、なんとここで衝撃すぎる展開が!

シャーク2
(※ 生い立ちを語る日本人学者・シバタさん。)

「ぼくは漁師の一家に生まれたんだ」

シャーク3

「跡を継ぐように言われていてね・・」

シャーク4

「なんで継がなかったの?」

シャーク5

「野蛮すぎてね・・」

シャーク6

「幼かった頃、うちの網にかかったイルカを見た・・」

シャーク7

「イルカたちの瞳は、恐怖でいっぱいだった・・!」




お前・・・

太 地 町 出 身 だ っ た の か !!!


(※太地町・・イルカ漁で有名な和歌山県太地町。アカデミー賞受賞作『ザ・コーヴ』のふるさと)


なんという「イルカたちの沈黙」的展開!
オクサーン! メガコーヴヨー!!

ここでそのセリフ、どうしても必要なのか? と本気で問い詰めたくなったアガサ。
というか、やはり海外では「ニホン人ヤバンネー」と広く認識されているのでしょうかねぇ。
なんだよなんだよ! へんなトコで社会風刺っぽいシーンを入れ込むなんて、アサイラムのくせに生意気だぞー!

ということで、思わぬトコロで予想の斜め上を行く展開を見せ付けられたのが、ちょっぴり悔しいアガサだったのでした。

シャーク8
(※ ちなみに、メガコーヴのあとは、メガ交尾していましたよ!)(←よりにもよってダジャレオチ)


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『2048』

2011年02月10日
2048



『2048』で起こること。

・ 世も末なので、2年間で15メートル水面が上昇する
・ 人口が結構減る
・ 放射能汚染により超スピードで泳ぐサメが誕生する
・ バチカンに頼まれたおじさんが魔法の杖を巡って大騒動を巻き起こす
・ テンプル騎士団による盗掘
・ コルセットによって補強されたおっぱい姉ちゃんのおっぱいが揺れる
・ 別のおっぱい姉ちゃんの暗躍
・ 尖閣諸島並の衝突騒ぎ
・ 水面上昇を食い止める画期的な方法が見つかる
・ 海底が大爆発する
・ なんとなくみんなハッピーになる


と、言う訳で、『2048』ですよ。
最近、『アルマゲドン2011』だの『2012』だのと、近い将来に起こりうる危機を描いた作品が数多く製作されているようですが、細かく刻んできてるんじゃねえぞ、と。 もっと大胆に責めてこいよ、と。
そう思ったのかどうかは神のみぞ知る、なのですが、大きくコマを進めてきましたよ本作は。
なんと飛ばしも飛ばしたり、40年後! (※2008年製作です)
なぜキリのいい“半世紀後”にしなかったのか。 その奥ゆかしさ(10年分)は何の証明なのか。 ジーン・デ・セゴンザックさん(※)を小一時間問い詰めたい気持ちでいっぱいです。 うそです。 正直そんなに気になっていません。 (※ 監督)

さてさて、そんな『2048』。
冒頭の説明セリフによると、地球温暖化によって水面が15メートル上昇し、世界の名所も軒並み水没してしまっているそうなのですが、あくまで説明セリフによるものですので、本編を観る限りでは、40年後の地球も若干水かさが(CGによって)増した程度で、現在とさほど変わらない街並みと暮らしぶりが維持されているようです。よかったね、地球!
そして、そんな“若干水かさが増したっぽい”古都・バチカン市国を舞台に、おっさんが潜ったり、箱を開けたり、ぼかーんってなったり(CGで)、うわああーってなったり(発砲スチロールに挟まって)、なんだかんだで魔法の杖が出てくるのですが、え?え? 魔法の杖? 魔法てどゆこと?  ええとええとちょっとまて、いかにして『2048』年に至ったのかとか、『2048』年ならではのデザスター的な催しが拝めるんじゃないの? と思ったあなたに残念なお知らせ!
なんと本作には『アルマゲドン』や『2012』を連想させるような破壊も救済も登場しません!
そんな気がした?
そんな気がしますよねー! わかる!わかるよ! だってオレもしてたもん!!(うっすらとね)

まぁね、大方の予想通り、“さも著名なアレやコレやに関係ありそうでなさそう”なジャケジャケ詐欺だった訳ですよね。
これ、人間の持つ底知れないパワーって言うんでしょうかね、事前に予期していたら、意外とショックって受けないものなんですよね。 にんげんすごい。
なので、アガサもちっともショックなんかじゃありませんでした。
もう、こんなもんだと思っていましたもん。 世紀の大スペクタクルな訳ないですもん。 そうだったら劇場で公開してますもん。 いくら煽ってても徳川埋蔵金も出てくる訳ないですもん。 出てたら放送前に新聞に出てますもん。
ぜんぜんショックじゃなかったんですよ。 内容に関してはショックじゃなかったんですけどね。
じゃあ何がショックだったって、こんな作品を念願のBlu-rayデッキの筆下ろし作品にしてしまったという事実がね。

なんで『ダークナイト』とか借りてこなかったんだ、オレ。と。
いや、Blu-rayディスクではなかったのですけどね。普通のDVDディスクだったので、厳密に言うと筆下ろしじゃなかったんですけどね。 なんだろう。童貞は捨てたけど、まだ素人童貞のままですよ、みたいなね。ちがうか。違ってもいい。君との夜を無かったことにしたい。ぼくのことは忘れてほしい。ただそれだけなんだ。


ということで、今回の教訓。
「童貞を捨てたいからといって好きでもない子とコトに及ぶと、色んな意味で後悔するぞ!」
ということで、みなさんも是非、胸に刻んで頂けたらと。


-追記-

・ 2048年のことは忘れて、普通の海洋アドベンチャーと思って鑑賞して頂ければ、傷は浅くて済むかもしれません。

・ うそです。 普通の“B級”海洋アドベンチャーです。 ちょっと見栄はった。ゆるしてほしい。

・ おっぱいねえちゃんが実にいい働きをしてくれますので、そこだけは褒めてあげたい。

・ 典型的な“ダサメガネ”(※秀才メガネ+タックつきズボン+シャツの裾イン+ぼさぼさ頭)くんが出てきてとても心が和みましたが、途中でおっぱい姉ちゃんに夢中になり、色気づいた挙句、お兄さんから「メガネを外した方がモテるぞ」とそそのかされて、まんまと非メガネになってしまいました。 ちくしょう・・ ちくしょう・・・・・ちくしょう!!

・ クライマックス、水面上昇の切り札として、魔法の杖を起爆剤とし、海底に大穴を開けて上昇していた海水を穴に流し込む、という荒業を披露する一向。
ちきゅう

ど こ に 何 を 流 し 込 む っ て ?

・ ま、本家本元の『2012』だって所詮“ニュートリノでコアがブクブク”ですからね! 目くそ鼻くそってヤツですよ! 気にしない気にしない!!

・ 『グーニーズ』『ノーカントリー』でお馴染み、ジョシュ・ブローリンのお父上ジェームズ・ブローリンさんが、ベテラン潜り師として大活躍しますよ。 ま、途中で発砲スチロールに挟まってむぐうってなってましたけどね! 「すきなものだけでいいです」は、全国で頑張るおとうちゃんを応援します!


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『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』

2010年11月20日
セブルス
セブルス、オレだ! けっこんしてくれ!!

2010年は期せずして、6作続いた2つの映画の完結篇が公開される年になりました。
・・ま、その片方の『ソ』がつく映画のコトは、全世界のファンを集めても岡山市の人口くらいにしかならなそうですのでさて置いて(←暴言)、世界中の話題を独占すると思われるのは、やはり真打である『ハリー・ポッター』ですよね!
アガサもだいすきです! セブルス・スネイプ先生が!

もうね、映画のタイトルも『セブルス・スネイプとめがね坊主』とかでいいんじゃないかと思うくらいだいすきです。 なんだったら2時間の映画の1時間50分がセブルス先生の苦悩に満ちた表情のドアップでもいいと思う。 ああ、セブルス。かわいいよセブルス。セブルスの黒く重そうな前髪をかきわけて「おやじ?まだやってる?」ってやりたいよセブルス。セブルスのおうちの屋敷しもべになりたいよ。ていうかセブルスのしもべになりたいよセブルス。

っていうくらい『ハリー・ポッター』に夢中なアガサですので、公開初日の今日、着の身着のままで劇場にはせ参じたのでありました。
めがね坊主の面倒を見続けてきたスネイプ先生が、前作のラストにとった驚きの行動。 その真意がいま、明らかに・・・!

(※ 今回はネタバレなしですよ。)


あらすじ・・・
ヴォルデモートが元気になった。
リーダーの復帰により、日に日に精力を増す闇の勢力。
頼みの綱のダンブルドア校長を喪ったハリーたちは、闇の魔法使いから逃げ惑うだけで精一杯。
そんななか、魔法省の内部をもヴォルデモートの一派に牛耳られ、打つ手無しのハリーは、“ヴォルデモートって自分の魂を分割して保存しているらしいよ”という情報をもとに、その保存容器を探す旅に出る。
探して壊す。 容赦なく壊しまくる。 それのみが、闇の帝王を倒すただひとつの方法と信じて。


あがさ は きたないおとなのやりくち に しんそこしつぼうした!

『PART1』と銘打っている時点で、今回ケリがつくことは無いとわかっているものの、
原作既読の為、前半の展開は粗方わかっているものの、
コレだけ見せられて「はい、じゃ続きは来年の夏ねー」っておまえ鬼畜!なにこの放置プレイ!!
過去にも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』や『二つの塔』のラストで身悶えしたコトはありましたが、本作の“ムギギギ度”は軽くそれらを超えましたね。
だって、前述の2作品は1本の映画としてきちんとした山場があり、引きの強い終わり方はするものの充分な満足感がありましたが、本作は、引っ張って引っ張ってそのまま引っ張って終了なんだもんね! まったく、とんだフラストレーション製造マシンだぜ!でもすき!セブルスけっこんしてくれ!(←本文と関係なくなってる)

という訳で、過去のシリーズのことがだいすきな方や、原作をバッチリ読破されている方、セブルスさえ映っていれば少々のことは乗り越えられるという方以外の、「完結と聞いてやってきました」という方々には優しくない映画であると言わざるを得ません。
が、セブルスの苦悩とめがね坊主の成長を見守ってきた方々にとっては、全てのシーンのひとつひとつが深く胸に突き刺さり、「あんなちっちゃかったのにねー」と親戚のおばちゃん砲を発動させてしまうこと間違い無しな感動作でもあるのですよね。
完璧に後者であるアガサはと言うと、本編開始早々、“マグル(人間)である両親に迷惑をかけまいと魔法をつかう”哀しみを湛えたハーマイオニーの瞳を見ながら涙が止まらなかったのでした。 ほんと、あんなちっちゃかったのにねー!
ハリーとロンも、闇の魔法使いたち相手に普通に呪文を飛ばしまくってますし。 ほんと、エクスぺリアームス(武装解除)もまともに言えなかったのにねー!

今まで、大きな力を持つ大人に守られて生きてきた少年少女が、その大人たちを守る為に孤独な闘いに挑む様。
美しい大自然をバックに、ゾっとするほどちっぽけに描かれる彼らの姿。
原作の感想の時にも書きましたが、これもう児童文学じゃないですよね。「ほうきに乗ってウシャシャゲラゲラ」って当初のノリなど何処へやらですもの。
 
子どもたちは、いつまでもかわいらしい子どもではない。 
本シリーズと共に歩んできた沢山の子どもたちもまた、ハリーたちと同じ、果てのない旅路の真っ最中なのですよね。
私たちはただ、それを見守るしか出来なのだろうか。  
いや、見守ることが必要なのかもしれない。 
彼らはみんな、いつか自分の足で歩まなくてはならないから。

いつの間にか大人に肩を並べ、世界に踏み出していた、全ての少年少女と元少年少女の恐れや不安や希望や勇気を、映画という魔法でスクリーンに見事に映し出した本作。
大きなクライマックスこそないものの、終盤に訪れる別れは涙無しでは見られませんでしたし、完結はしないものの、長い長い旅の一部としては申し分ない物語だったと思います。
ただ、本当に“一部分”だっただけに、後半の公開が半年先というのはちょっと残念過ぎますけどね。
せめて年明けくらいにして欲しかったなぁ。
せっかくの素晴らしい調を止めてしまうようなインターバルは、一体誰のためにあるのでしょうか。 すごく疑問です。

ともかく、来年の初夏までもうしばらく、身を捩りながら過ごしたいと思います。
きっと次回“真の完結篇”はセブルス祭りになる筈だから・・・ っていうか今回スネイプ先生冒頭のみの出演だったのですよねーあはははー責 任 者 表 で ろ 。



-追記-

・ ビル・ナイの贅沢な使い方。

・ ティム・バートンの嫁が今回もやりすぎな件。 マジさいこう。 「隣の家の少女」を髣髴とさせるやりすぎ感。

・ ロンの双子の兄弟だいすきです。 画面に登場するだけで和むなぁ。

・ ハリーがブラジャーいっちょで顔を赤らめる瞬間を見逃すな!

・ ハリーがビル(ロンのお兄ちゃん)の背中にしな垂れかかる胸きゅんシーンも見逃すな!

・ 萌えか! これが萌えなのか!!(男の娘化したハリーを見てひとこと)

・ ルーナの字幕がちゃんと「~なんだもン」になっていてアガサ感激!(前作もそうでしたっけ?)

・ ハリーとハーマイオニーが大人のちゅーをするよ! 半裸だよ! 

・ ドビー万能説。

・ ドビー無双。

・ 正直、牝鹿を見ただけでバケツ3杯分は泣ける。


早く来年の初夏がこないかなあ!!!



関連記事(ネタバレしています)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(シリーズ6作目) の感想
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