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『マシニスト』

2007年10月16日
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※ MACHINE(機械) IST(する人)
マシンイスト・・ マシンニスト・・ ・・・マシンスト!!
(←誤答)

あらすじ・・・
マシンストマシニスト(機械工)のトレバーは、かれこれ1年は寝てないね。
隙を突いて居眠りしようとしても、必ず誰かが邪魔するしね。
蛇足だけど、上客以上恋人未満の娼婦・スティーヴィと、日参している空港内カフェのウェイトレス・マリアのどちらが本命か決めらんないんだよね。

そんなこんなでやせ細っていくトレバーの前に、謎の男・アイヴァンが現れる。
工場の同僚だと言い張っているけど、どうにもこうにも見覚えが無い。
眠い目をこすりつつ一生懸命労働しているのに、視界にアイヴァンがチョコチョコ入り込んでくるのでウザいったらない。
蛇足だけど、アイヴァンって、造形が雑なモーフィアスみたいだなぁ。

そんなこんなで、同僚・ミラーの腕をついウッカリ機械で切断してしまったり、意中のマリアとコブ付きデートをしていたら子供が癲癇の発作で泡吹いたり、自宅の冷蔵庫に変なメモ用紙が貼られていたりと、災難続きのトレバー。
これらのトラブルは、全てアイヴァンのせいなのか?
そもそもトレバーは何故、眠れなくなったのか?

全ての謎を解く為、トレバーは意を決して車道に飛び出すのでしたが・・・


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何とかネタバレにならない様に書いてみましたが、いかがでしょうか。

ではここからは思う存分ネタバレで・・・。

続きを読む "『マシニスト』"
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『キャビン・フィーバー』

2007年10月10日
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手の甲って、意外とパンケーキの味がする。 ・・らしいよ。

あらすじ・・・
秋だ!
休暇だ!
バカンスだ!!

と言う訳で、大学生のアホ5人組が山奥の一軒家まで休暇にやって来ました。
なーんにも無い山奥です。
あるのは湖と森くらいです。
でもいいんです。
(ピー) 出来ればいいんです。
あぶれた非モテのバート君も、森の子リスを空気銃で撃って遊ぶからいいんです。

ところがバート君が、リスと間違って通行人の男性を撃ってしまったから大変な事に。
なんとその不運な男性は、素晴らしい凄まじい感染力を誇る病原菌に侵されていたのです。

かくして、瞬く間に山小屋に蔓延して行く病原菌。

果たして5人の運命は?!


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こんにちは、自称・岡山のホラー大好きっ子アガサです。
白状しますが、 『キャビン・フィーバー』 は未見でした。

どうもすみません。
今までナマ言っててすみません。

『キャビン・フィーバー』 を観ずして、イーライ君がどうとか、ホステルがどうとか言うなんてホント、ホラーの神様に土下座の一つも捧げたい気持ちでいっぱいです。

そんな訳で、病みも上がり切らない今日のよき日にやっと借り来る事が出来たのですが、コレが期待を裏切らない出来映え・・・。:゚+(´∀`).+゚*。

典型的な「頭の中煩悩だらけ」の若者達が、山奥でエロにうつつを抜かし、マリファナでいい塩梅になっていたら、一気に恐怖のどん底にはたき込まれる。
そんな世にも判り易いあらすじの本作は、その本筋よりもむしろ、脇でゴチャゴチャやっている皆さんが実にイイ!

本編とは全く関係ない、とあるボウリング場での虐殺事件。
本編とは殆ど関係ない、屠殺場の女主人。
本編とは実は関係なかった、雑貨店のパンケーキ少年。
本編とまぁ関係なくは無い、合コン好きの保安官補。
本編とはあんまり関係ない、マリファナ大好き青年(ちなみに演ずるはイーライ本人)。

本編と微妙に関連性のある方から、全くいらん子ちゃん的方々まで、どいつもこいつもキャラ濃すぎ(そしておいし過ぎ)。
先日観た、『スモ-キン・エース』の中で異色を放っていた“変態カンフー少年”の起源はココにあったかぁ・・・!と言うべき、元祖・変態カンフー少年ことパンケーキ少年
趣味は人の手にかぶりつく事。
手の甲って、実はパンケーキの味・・・なんですか?!(違う気がする)

『2001人の狂宴』で愛するペットのアルマジロ君をミンチにされ、大いに絶望していたグリム青年も、前日譚として本作にも登場。
そっかそっか、あの道から少し中に入ったらこの森なのか。
て事は、ここいらはプレザント・ヴァレー(※「2001人の狂宴」の舞台)のご近所さんなのか。

最高のお土地柄ですね

とにかく登場人物が、アッパレなほど悪意たっぷりに描かれている本作。
普通なら同情してしまう様な、哀れな病みっぷりでのた打ち回るヒロインも、やっとの事で救出されそうになったその瞬間、周りの友達に精一杯の吐血
謎のウィルスがたっぷり詰まった血に怯え、ヒロインから逃げ惑うお友達。
「えんがちょ!えんがちょ! バーリーアー!!」って、お前ら小学生か?

でもって他の感染者の皆さんも、揃いも揃って超フレンドリー。
他人にうつすまい! と言うよりは、道連れにする勢いで吐血をフルサービスする様は、
「病気になっても自己中は自己中」
「感染者すなわち被害者ではなく感染者尚且つ加害者」
と言うイーライ君のそこはかとない歪んだ性格を現しているのでは、と思うのは私だけでしょうか。

・・・いや、勿論そんなイーライ君が大好きなのですが。

ちなみに、「イーライ君」「イーライ君」と気安く連呼して参りましたが、調べてみると1972年生まれだそうで、てことはアガサの一つ先輩って事ですねぇ・・・。

どうもすみません。
散々ナマ言っててホントすみません。

《すきなものだけでいいです》 は、これからもイーライの兄ィを応援し続けます!

それにしても、「山小屋の前に佇む保安官」で「BGMがアンジェロ・バダラメンティ」なんて、どっからどう観ても『ツイン・ピークス』ですよ、兄ィ。
(※と思っていたら、なんと監督デビュー前は御大リンチの元に弟子入りしていたらしいイーライ兄ィ。さすがの血脈です

心底あこぎで清々しい映画でした。
『ホステル2』 も非常に楽しみです!
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『クリムゾン・リバー2/黙示録の天使たち』

2007年10月03日
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・・・ベッソンくん、いいから筆を置きたまえ。


あらすじ・・・
ある日、フランス・ロレーヌ地方の由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こります。
てな訳で、早速パリから派遣されたニーマンス警視が捜査を開始し、たちどころに壁に埋め込まれた死体を発見。
その死体は十字架のキリストと同じ体勢がとられ、横には紋章のような印が残されていました。
一方同じ頃、若手刑事レダは麻薬捜査中、キリストに似た傷だらけの男と遭遇し、彼を病院へ運びます。
やがて、その男は修道院の事件を調べているニーマンスの捜査線上にも浮かび上がってくるのですが・・・。


どうです? この簡潔なあらすじ書き・・・。
アガサもやれば出来る子なんですよ! (←?)

最近、レビューの長文化に歯止めがかからない事に苦悩しております。アガサです。

てな訳で、今回は数年前に鑑賞した 『クリムゾン・リバー2』 を、ググっと簡潔にレビュー!

フランスの若き天才作家リュック・ベッソンはその昔、
俺はさぁ、生涯で10本だけしか撮らないよ、映画。
と宣言した事があり、事実、只今絶賛上映中(?)の 『ミニマム』だか 『ケアルガ』 だかを最後に、メガフォンを置く事を高らかに宣言したそうです。

しかし、それ(監督業)より何より、もっと撤退した方が良いモノがあるのではないでしょうか。

それはずばり“脚本”業

最近のフランス映画でつまらなかったモノに石を投げれば、すさまじい確立で当たるのではないかと思われる、「ベッソン脚本作品」。
真面目に辻褄を合わせる気を早々と放棄したとしか思えない、適当&リラックス&ラグジュアリー&コンテンポラリーなストーリー。
言葉の意味は判りませんが、とにかく凄い自信(ベッソンの)に満ち溢れています。

「オレ・・、コレ、好き。 ・・キミはどう?」20071002225442.jpg

という感じの 「主演女優陥落率80%」 のベッソン流し目線でお送りされる、カッコイイ・・ような、スリル感溢れる・・・ような、先が読めない・・・ような、様なような雰囲気だけはたっぷりの作品に仕上がっているのですが、当時、上映中の映画館ではさぞかし
「結局、真犯人の目的はなんだったんだよ?!」
「ラストがファイト一発~!ってどうなんだよ?!」
と、お客さんが健気に突っ込む声が響き渡ったのでしょうねぇ。

キリスト教に絡めた謎を、懸命に追う刑事たち。
そのストーリーを、懸命に追うお客さんたち。
しかしその全てが、御大クリストファー・リーが登場した瞬間に吹き飛ぶ事に。

何故ならどっからどう見ても、黒幕にしか見えないから。

で、なし崩し的に何もかもがどうでもよくなって来る、ある意味大団円なラスト。

この作品、世界一脚本を選ばない名優・リー様や、フランス一脚本よりギャラを選ぶ男ジャン・レノはさておき、見るからに真面目そうなブノア・マジメルくんが何故出演を決心したのか、すこぶる疑問です。

・・・金か・・?

やはり世の中金なのか・・?

どちくしょうっっ・・!!ヽ(*`Д´*)ノ

まぁ、ムチャクチャなストーリーをギャグと採れれば、それなりに楽しめるのかもしれません。
作中で不必要に飛んだり跳ねたりする謎の集団も、この作品が製作されたのが同じく「ベッソン印」の『ヤマカシ』のちょっと後だと思えば、「なるほど・・ある意味続編なのか」と納得できるでしょうし。

しかし、無駄を覚悟でコレだけはハッキリ言わせて頂きましょう。

「もうリュック・ベッソンに脚本書かせちゃダメ!絶対!!」

・・・書くんだろうなぁ・・やっぱ・・(ノ´_`)。。
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『ゾディアック』

2007年06月20日
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↑ 真ん中のメガネは佐藤蛾次郎ではありませんのでそこんトコ4649!

いつもクリックありがとうございます!よろしかったら今日もちょいと一押しいかがですか・・・?


こんにちは。
劇場で映画を鑑賞出来るなんて、月に一度くらいあれば御の字でさぁ!
・・・でお馴染み、アガサでございます。
ところがどっこい今月は世帯主さまのご厚意により、先日の『300』に引き続きデヴィッド・フィンチャー最新作 『ゾディアック』 までも、劇場鑑賞する事が出来ました。

世帯主さま、ありがとう!
あなたのサポート無しでは、『すきなものだけでいいです』は成り立ちません!!
ついでに父の日、おめでとう!!
(ついでなのか。しかもだいぶ過ぎてるし)

と言う事で、胸を躍らせながら劇場に向かったアガサ。
なにせ 『セブン』 『ファイト・クラブ』 の、デヴィッド・フィンチャー最新作。
しかも実際にあった未解決事件をベースに作られたとあっちゃぁ、期待するなと言う方が無理と言うモノ。
高揚のあまり早めにロビーに着いてしまったので、この夏の大ヒット確定作品 『ハリポタと愉快ななまかたち』 のポスターをしげしげと眺めながら、
しかしいつ見てもヴォルデモート卿の鼻は、なんかこう・・・アレだなぁ・・
などと心を痛めつつ、空き時間潰しに勤しんだアガサ。
お陰で楽しいひとときを過ごす事が出来ました。
ありがとう、メガネと赤毛とガリ勉とサルとブタとカッパさん。
でも、多分、本編を観る事はないだろうけどネ!(特にサルの方)

そんなこんなで『ゾディアック』あらすじ・・・
それは突然始まりました。
独立記念日の花火が鳴り響く中、マイクとダーリーンと言う訳ありカップルが、何者かの銃撃に遭い、ダーリーンは死亡、マイクも重症を負うという事件が発生。
その直後、新聞社に送りつけられた手紙には、犯人と思しき人物からの不敵な挑戦状が・・・。

オレはゾディアック。
人を殺すのって、とってもクール。
何よりイカスのは、殺したオレが死後天国に行ったら、殺された人間を奴隷に出来ちゃうってトコ。
ちなみにゾディアックはペンネーム。
本名を教えたら、おまいらに死後の奴隷作りを邪魔されちゃうから、絶対に教えないんだぜ。
(※アガサの超訳による)

人殺しの分際で、天国行きを高らかに宣言。
そして「死後の奴隷」って・・・。 なんすかそれ?
アホなのか賢いのかよく判らない、しかし高レベルの毒電波を痛いほど感じるこの手紙に、新聞社で風刺漫画を担当していたグレイスミスは異様に惹きつけられてしまいます。
しかし、所詮はイラスト担当者。
ゾディアック事件の取材に深く関わる事も無く、新聞やテレビの報道に噛り付くのが精一杯だったのでした。

そんなグレイスミスをウザイ奴呼ばわりしつつ、その情熱を評価していた敏腕記者のエイブリーもまた、ゾディアック事件に首までどっぷり浸かっていました。
しかし、思うように進展しない事件とハンパない量の仕事に追われ、徐々にアルコールの量が増えてゆくエイブリー。

そんなエイブリーと旧知の中の腕利き刑事・トースキーは、ゾディアックが犯したであろう3件目の事件を担当した事から、本格的にゾディアック事件を先頭切って捜査する事に。
しかしこれまた、使えそうな証拠も証言も無く、地元警察署との連携も上手くいかず、捜査は足踏み状態。

3人は一様に事件を追い、真犯人を突き止めようと試みるのですが、その熱意は裏目に出たり、自身を追い込んだり、家庭不和に繋がったりと、個々の人生を狂わしてゆく事になるのでした・・・。

そして、人生の転落を踏みしめながらも地道に調査を続けていたグレイスミスが辿り着いた真犯人とは・・・。


人はなぜこんなにも、“殺人事件”に惹かれるのでしょうか。

きっとそれは、その(殺人と言う)行為につきまとう、圧倒的な「なんで??」を解消したいからなのではないかと、アガサは思います。

「なんでこんな惨い事を?」
「なんでこんな無情な事を?」
「一体、どんな育ち方をしたの?」
その事件がより悪質で、残酷であればあるほど、私たちは事件の真相を、事件の動悸を、事件の背景を知りたいと思います。

しかし、きっとそんな経緯から作られたであろう『ハンニバル・ライジング』が、蓋を開けてみればただの“青春カニバリズム物語”だった為に観客をガッカリさせた事でも判るのですが、きっとどんなに奇抜な生い立ちや陰惨な背景を見せられたところで、観ている私たちが「なーるほど、そんな過去があったんなら仕方ないか」と、ガッテンボタンを連射したくなる様な事にはならないと思うのです。

よく犯罪者の生い立ちとして「幼少期の虐待」とか「親の愛情の欠如」とかが聞こえて来ますが、そういった不幸な成長期を越えてきた人たちが全て殺人鬼になる訳では、もちろんありません。
最近の少年犯罪の傾向としては、「発達障害」と言う単語もよく聞かれますが、これもまたそういう子供たちがみんな危険な行動を起こしている訳でもありません。
結局、快楽殺人を犯すような人間は、決定的に私たちとは違う頭の作りをしているのではないでしょうか。
身も蓋も無い言い方をするならば、「き○がいなんだもん!」という事です。

ハンニバル・レクターが、気付いた時には人肉大好きっ子だったように(まぁあれはフィクションですが)、快楽殺人鬼も気付いた時には人を殺したくてウズウズしているのではないでしょうか。
動機は「殺したかったから」。
私達には納得できない理由が、きっと彼らにとっては真実なのです。

犯人と言うものが捕まれば、殺人事件の背景や、生い立ちや、動機を知る事は出来るでしょう。
でも、知る事は出来ても、絶対に理解は出来ないのです。
それが、殺人事件の一番恐ろしいトコロなのだと思います。

さて、この作品に話を戻しましょうか。(ここまで前置き。ギャフン!)

やはり実際の事件を元にしているだけに、さすがに最後まで真犯人が断定される事はありません。
「限りなくブラックに近いグレー」
と言う容疑者を、殆ど犯人扱いでクローズアップしていますが、それももちろんあくまで仮定。
仮定なので、一応他にも怪しさ満点の容疑者を数人登場させて、作品の緊張感を高めてくれていますが、製作者陣の視線はその「ダークグレーの容疑者」にズバっと定められています。
従って、「その他の容疑者」のくだりは若干中途半端な終わり方のようにも見えますので、もしかするとそれがモヤモヤしてヤダ!と言う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そのモヤモヤこそが、事件を追っていたグレイスミス、エイブリー、トースキーたちが味わい、抜け出せなくなっていたモヤモヤであり、本編を観ながら「こいつが怪しい」「あいつが臭い」と堂々巡りをしていた観客の状況こそが、事件当時の主人公たちそのものだった、と言う見事な深淵作り。

あっぱれです。
おいらもう、フィンチャーに完敗です。


同じ様な連続殺人モノという事で、 『セブン』 な感じを予想して観に行かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品には『セブン』のようなスタイリッシュなカメラワークも、スタイリッシュなオープニングタイトルもスタイリッシュな美形俳優も登場しません。
疲れが蔓延していそうな濃い顔がうじゃうじゃと出てきては、「あーだこーだ」と右往左往するばかり。
しかし、スタイリッシュと言うよりは地味すぎる画面に映し出される男たちの迷走や苦悩は、いつしか観客を釘付けにし、その深い闇に引き釣り込んでしまう事でしょう。
そして映画を観終わった時、明らかなっていないこの事件の真相に思いを馳せる自分に気付いた時、そこはもう、ゾディアック事件と言う深淵の入り口なのかもしれません。

・・・言いすぎですか?
と言うか、アガサはすでにバッチリ(深淵に)片足突っ込んでいる感がありますが、何か?

『エターナル・サンシャイン』のメガネ男子役で、アガサのハートをキャッチしたマーク・ラファロが、同一人物とは思えない程おっさん臭くて、役者としての力量を存分に見せ付けてくれたり、
これまたアガサが高校時代首ったけだったロバート・ダウニー・Jrが、目力120%アップで「酒に溺れる元有能記者」を熱演していて、このパートだけノンフィクションなんじゃないかと思うほどの、まさにネイティヴな呑んだくれ状態だったり、 
主役のジェイク・ギレンホールが、今や鉄板とも言える「ネクラで真面目な青年」役を、ここでも説得力ばっちりに演じていたのですが、『ブロークバック・・』の時と同じ様な“ネルシャツ姿”“小鹿のような濡れた瞳”でしたので、いつロバート・ダウニー・Jrを口説き倒すのかとドキドキ出来る特典つきで、そちらの(どちらの?)方面の方々にも満足いただける仕上がりとなっていた本作。

ちなみにグロ映像は無いのですが、唯一カップルがナイフで襲われるシーンでは、こんかぎりリアルなメッタ刺しが映りますので、そういうのが苦手な方にはかなりキツイかもしれません。
そういうのがちゃんちゃら平気なアガサも、余りにリアルな痛みと恐怖を感じてしまった程ですので

フィンチャーの今までの作品とは一線を画すテイストで、やっとこの人のホンキを観れたような気がしました。
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『怨霊の森』

2007年05月10日
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先日観た、 『プレスリーVSミイラ男』 のブルキャン(ブルース・キャンベル)があまりにイカシていたので、おまけのおまけのもう一本 『怨霊の森』 行ってみたいと思います。
・・・でもこの作品、日本未公開作品なんですって。

・・・大丈夫なんかなぁ・・。( ´_ゝ`)?

そしてアガサのその不安は、見事的中するのであったぁっ!!

あらすじ・・・
ムシャクシャして、実家に放火&半焼させてしまった世紀の大スケバン・ヘザーは、激怒した母によって森の奥深くにある、全寮制の女子高に強制入学させられてしまいました。
入試試験が優秀だった為、図らずも奨学制度をゲットしてしまったヘザーは、学校の女番長・サマンサと衝突。
どちらがこの学校で番を張るか、白黒はっきり付けようじゃないのさ?!
とばかりにキャットファイトに明け暮れます。
そんなヘザーを何故か放校させる事も無く、恩赦&特別扱いの校長・トラヴァース。

徐々に学校にも慣れ、陰気だけど気のいい友達・マーシーも出来て、寄宿生活をエンジョイするヘザー。
しかしその一方、入学当初から続く幻聴に悩まされ、ついには幻覚(悪夢)まで見る始末。
その幻覚(悪夢)の中で、血まみれの姿で奇声を上げていたアンと言う生徒が、ある日学校に戻ってきます。
実はアンは、ヘザーが入学する少し前に、教室で自殺を図り入院していたのです。

そんな矢先、復学したばかりのアンがある朝突然に失踪。
トラヴァース校長はその事実を警察に隠し、生徒たちも口先三寸で丸め込みます。
校長の態度に不信感を募らせるヘザー。
直訴にいったら逆に自己啓発を施され、なんと超能力(念力)を目覚めさせられてしまいました。
一気にキャリー道を歩むのかと思われたヘザーでしたが、意外にも生活は大した変化も無く、やっぱり宿敵・サマンサと、押し合いへし合いそしてめぐり逢い。

ヘザーとサマンサのスケバン頂上決戦はさて置き、先生にコーラス指導をビシバシ施されていたマーシーまでも、ある朝気付くと失踪していました。
唯一の友人が消えてしまったヘザーは、闇雲にマーシーを探し回りますが、そんなヘザーにサマンサがとんでもない告白をして来ます。
あの奨学金テストであなたは見初められたのよ。
教師は森に操られていて、森は自由を求めるが為に生徒たちの体を狙っているの。
そしてアナタはその手段なのよ!!

言うてる意味が、よく判らないのですが・・・
ヘザーと顔をつき合わすたびに、タイマン勝負を繰り広げて来たサマンサだったのに、あまりに突然の休戦モード。
しかも、「あなたを助けたいの!」とか言っちゃってますし・・。
もしかして、サマンサは隠れ電波少女だったのでしょうか?
臭う! 臭うぞ!!

サマンサ周辺から、香ばしい香りがプンプンと漂って来ましたぞ!!


一度はサマンサの危険物質放出に恐れをなしたヘザーでしたが、話の途中で教師に連行されたサマンサが、謎の首吊り死体で発見された事から、一目散にこの学校から逃げ出す事を決意。
あれだけ心配していたマーシーを棚上げして、迎えに来てくれた両親と帰路に着きます。
しかし、帰りの森の中で道に迷ってしまった一家の車は、木々に邪魔され、横転し、母は何だかよく判らない間に殺され、父とヘザーも気絶してしまいました。

ふたたび学校に連れ戻された、ヘザーと父が見たものとは一体・・・?
学校と森に秘められた、驚愕の真実とは・・・?


すみません。
自分で書いておいて「驚愕」もへったくれも無いのですが、
秘密が判ったところで、どうリアクションすればいいのか正直判りませんです。ハイ。

森の奥深くで、100年前からあまり変わらないような伝統的な教育を施している、由緒ある寄宿女学校。
その中では、「淑女あれ」と言う教育とは裏腹に、女ならではの陰湿なイジメ・噂話・妬みなどが渦巻いています。
と言うと、美しい少女たちの妖しい魅力に溢れているのかと思いきや、登場する少女の華の無さと言ったら、“メガネをかけていない奥華子”くらいの無さっぷりです。

主人公・ヘザーは、ガタイが大きく果敢なさは皆無。
友人・マーシーは、影のある少女ですがいかんせん顔立ちが地味。
サマンサが唯一ブロンドの美少女・・と思ったのですが、ヘザーにボコられて折角の美貌が台無しです。
そして、先生方は全員年増(熟女)。
熟女ついでに、ヘザーのお母さんはと言うと、誰かに似ていると思ったら“パリ社交界時代のデヴィ夫人”にソックリだったのでした。(その頃のデヴィ夫人に会った事はありませんが。)

秘密に満ちた森と、その蔦に抱きしめられるかの様に建つ女学校。
なんでもうちょっと、それなりの美少女が揃えられなかったのか?!
森が持つ秘密より、そちらの方がよっぽどか気になりますね。

で、肝心のその“森の秘密”なのですが、本編をまとめると、
 むかーしむかーし100年ほど前。森の中から3人の姉妹が学校に迷い込む。
 素性の判らない3姉妹は、なし崩しで学校に編入。
 他の女生徒からこっぴどくイジメられる。
 復讐を誓う。
 森のパワーを借りて、女生徒たちを洗脳。
 先生惨殺。
 3姉妹、学校を乗っ取り今に至る。
 そろそろ森に捧げモノをしたい気分。
 アンの血と、マーシーの歌声と、ヘザーの念力を使って、捧げモノの儀式をやりたい気分。

と言う事らしいのですね。
しかし、そもそも森から迷い出て来た3姉妹の素性が、木の精なのか妖精なのかただの魔女なのか判らないままですので、その後の展開も今ひとつピンときません。
まあ、「素性の判らない3姉妹」と作中でも言っちゃってますので、ホントの所は誰にも判りません。
どうして儀式に歌声が必要なのかも、どうして儀式で石を積み上げないといけないのかも、女子高生ヘザーの実年齢も誰にも判りません。
判らないままに、上手く煙にまかれた気分だなぁ・・・と思っていたら、本当に画面の中でも森から白煙がモクモク漂って、学校を取り巻いていました。

なんや? シャレか?
シャレのつもりなんか?
観客も登場人物も、まんまと煙に巻きました。 って、そういう感じか?
アンニュイな感じなんか?(←それは違うか)

ともかく、確かなものなど何も無かった本作。
唯一つかろうじて確かだったのは、ヘザーの父親役ですっかりポッチャリ顔になっていたブル・キャンがまたもやちょいちょい小ネタを披露してくれて、それがアッシュ(死霊のはらわた)を思い起こさせてサイコーだったという事だったのでした。

「森」+「ブルキャン」=アッシュ

これ常識。

欲を言えば、斧じゃなくてチェーンソーを持って欲しかったなぁ・・・。
それならば公開されてたかもヨ!

・・・されてないか・・・。
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