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『コール』

2008年05月06日
trappedpubc.jpg
いわゆるひとつの「志村うしろ!」状態。

おひさしぶりです、アガサです。
通常は世間一般のカレンダーとは無縁な生活を送っているのですが(世帯主さまの仕事柄)、なぜかこのGWは遊びほうけていました。
携帯からの更新、というのも初めてでしたし・・・。
写真と短文で自らの食生活を暴露するなどという雑文は、なんだかこのブログを始めて以来、初めてブログっぽい記事を投下したなぁ・・・と、若干自分がギャルっぽくなった様な錯覚に見舞わせるに相応しい内容でしたね。(うん、錯覚だよね)
いやぁ、しかしホントにどれも美味しいものばかりで、夢のような3日間だったのでした。

・・・で、それはさておき、一応確認してみたところアガサの全重量は出発前から2キロも増加した模様。

夢じゃ・・・ないんだよね・・・・゚・(ノД`;)・゚・

今日からしばらく、お水が主食になりそうです。

では、今回はお休み明けで頭が働かないので、ちょっと昔に書きかけていた映画レビューなどで失礼をば・・。

あらすじ・・・
完璧な誘拐プランで全米の幸せ家族を泣かせてきた、ケヴィン・ベーコンと愉快な仲間たちが、次なるターゲットにオスカー女優シャーリーズ・セロンと怪奇子役ダコたん親子をロックオン!
持病や仲間割れや煩悩に振り回されつつ、見事身代金ゲットとなるか?!


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いやー・・・、怖かったですねぇ・・ ダコタ・ファニングが。

この作品の撮影当時は、5,6歳くらいでしょうか?
まぁ確かに、以前から「すごいすごい」とは聞いていましたが、それにしても齢6歳にしてこの演技力とは!
『宇宙戦争』 では、すでに子役と言うよりはティーン・アイドルくらいの成長を遂げていたダコたん。
その子役時代の、ちゃんとした出演作を観たのはこれが初めて (『アイ・アム・サム』は予告のショーン・ペンがあざと過ぎて観る気になれなかった) だったのですが、噂にたがわぬ驚異の演技力でしたねぇ。

『タクシー・ドライバー』 でのジョディー・フォスターや、 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』 でのキルスティン・ダンストの演技を観た時もかなり衝撃を受けましたが、あれらはなんと言うか
お前らホントは何歳なんだよ? と言う程の色香
だったのですよね。
つまり、年齢に似つかわしくない 「成熟さ」 と言うか、 「子供なのに大人」 な演技に感心したのです。
ところが、今作でのダコタ・ファニングは、外見・内容共に 「掛け値なしのお子様」 だったのです。

妖艶さではなく可憐さを。   
フェロモンではなくカントリーマアムの香りを。

そんなキャッチコピーでどうすか? 社長! (誰に売り込んでるんだ)

そして、とことん「リアル子供」な演技力。
喘息の持病を持つ、と言う設定なので当然発作のシーンがあったのですが、その時の彼女の顔といったら、思わず医者を呼びたくなるようなヤバイ空気を、その場に見事に作り上げているではないですか。
それはまるで、体育倉庫で跳び箱を裏返しにした上に乗り、
「ギイ・・ギイ・・」
と言っていただけで、ヴェネチアの運河を再現してしまった北島マヤのごとく。

・・・うん、例えが判りづらくてゴメン。

他にも、連れ去られた先で不安がってお母さんを呼ぶシーンがまた凄まじい。
「マミィィィィーーー・・・!」
と叫びながら下唇をわなわなさせる仕草を連発してくれるのですが、これまた怖いほどに “リアル子供” そのものなのです。 (だいたいの子供は、本気で悲しい時下唇がわなわなします)
この様に、余りにリアルすぎるダコたんの威力に、お母さん役のシャーリーズ・セロンや、お父さん役のスチュワート・タウンゼントの印象は薄い事この上無し。

ただし、犯人チームの頑張りはと言うと、これがダコタに引けを取らないモノだったりして。
なにせ、リーダーはあの “鼻ソケット” こと “ハリウッドきっての露出狂” ですから。

出てきただけで、素面の役者3~4人分の存在感を漂わすその男、ケヴィン・ベーコン。
今回も、
おどけてみたり、
凄んでみたり、
案の定脱いでみたり、
襲うつもりが襲われてみたり、
それが案外深手で顔面蒼白になって涙目になってみたりと、
ダコたんが画面に映って居ない間じゅう、われらがケヴィンのワンマンショー。

いいさ・・・ケヴィン・・ お前のお尻は、オレは見届けてやる・・!
だから今回も、思う存分さらけ出すがいいさ!!

と、観ている方もやけくそ寛容な気持ちに落とし込まれる事請け合いです。
で、ちなみにそんなケヴィンの妻役であったコートニー・ラブも、実に身の丈にあった役で高感度大。

話の内容自体はというと、粗もあるし、ちょっとエー・・・?な思いがしないではありません。
「完璧な誘拐計画」って何回も力説してくれるのですが・・・ そ・そうか?
犯人、全員顔見られてるんスけど・・・。
 
「誰も被害届けを出さないから捕まらない」
って、理屈はたしかにそうですけどねぇ・・。
その作戦は、またの名を
「届けられたら即撃沈」
とも言いませんか?

「24時間で計画を全て完了させる」っていうのも、ねえ・・・。  
その “24時間” 設定は一体どこから?
落ち着いて考えてみれば、2~3時間くらいで何とかなるんじゃないんでしょうかねぇ? 
身代金下ろして来るだけなんだし。
案の定、ぽやぽやと時間を潰している間にダコタ両親が思わぬ反抗を見せて、犯人側はいいトコまるで無し状態になってしまいます。
それと、物語のキーポイントになってくる(ハズ)、誘拐の動機。
なんでも “自分の娘を医療ミスで亡くした” と信じ込んでいる故に、その時の担当医であったダコ父を狙ったようなのですが、じゃあ、これまでに誘拐した4家族はなんだったのですか?

もしや、ただの練習とか・・?    
その練習方法に「喝」だ!!ハイリスクすぐるYO!

そして中でも一番 「えー」 だったのはそのラスト。
追い込まれたケヴィンが考え付いたアイデアは、言うに事欠いて
「何かもうアレだ、ダコたんをうちの娘にしちゃおーぜ!」
ってはぁ? ∑(`□´;)
いやいやご主人、その子ってにっくき敵の娘ですよね?
「俺と同じ苦しみを」ってその流れで行けば、普通アッチ方面なのでは・・・?(アッチが何かはあえて書きませんが)

まぁ、ダコたんですから・・・。
稀代のおののけ姫ですから・・・。
思わず出来心が蠢いたのもわからなくはないですが。 (いやわからんか)
  
それにしても、鼻ソケットが父で、コートニー・ラブが母で、ダコたんが娘な家族・・・。
   
濃厚すぎる・・・(;´Д` ムグゥ
  
出来れば家庭訪問はご遠慮させて頂きたい一家ですね。

まあ、総じて言えば色んな見所はありますし、そこそこ楽しめる作品だったと思います。
ただ、観終わってちょっぴり虚しい気持ちに襲われる事もあるかもしれませんが、そこんトコはケヴィンのムキ尻に免じて勘弁な!

さて・・と、ではちょっと小腹がすいてきたのでお水でも浴びるように飲んできます><
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『ノーカントリー』

2008年03月31日
ノーカン
そら確かに、これ持ってアクションは出来んわなぁ。


映画は映画館で観るのが一番好きなアガサです。
あの迫力、あの暗闇、あの一体感。
なにより、作り手もあのスクリーンでかけられる事を前提に映像を作っている筈ですし。
しかし、映画館には魔物が棲んでいるのもまた事実。
そう・・・ “バカ客”という魔物が・・。

今日、はるばる隣の市まで出かけて、念願の 『ノーカントリー』 を鑑賞したのですが、アガサの隣の席に座っていた若い兄ちゃん2人組が今回の魔物でした。
本編が始まっても喋る喋る。
半分くらいを過ぎた辺りから 「なげぇな~、なげぇな~」 とぼやく。
ラストカットが終わった瞬間 「(笑)全く訳判らんわ!」 と大声でのたまう。

で、案の定エンドクレジットで余韻に浸るアガサの視界を遮って退場。

バカ! バカ! お前らバカ!!(`Д´)ノ

内容について行かれなかったのはまぁ仕方が無い。(というか理解しようとしてないだろ、お前ら)
ただ、判らないなら判らないなりに、そのクソったれな口に蓋をするくらいしたらどうなんだ?!(←S・キング風)
「オスカー受賞作って看板に騙されたなぁ」 って、だったら家に帰って 『恋空』 でも見てろこのおたんこなす!

と、久しぶりに毒を吐いたところで、本作のあらすじ・・・
なんとなく一狩りしに出掛けたベトナム帰りのモス(妻帯者・無職)は、人気の無い荒野で麻薬絡みの銃撃戦の成れの果てに遭遇してしまいます。
ゴロゴロと転がる死体の中を進むモスは、持ち主を失った黒いカバンを見つけ、その中には200万ドルのキャッシュが・・・。

さて、迷う事無くカバンをゲットしたモスでしたが、うっかり現場に立ち戻ってしまった事から組織に存在を知られる事になってしまいます。
慌てて妻を実家に帰し、自分はカバンと共に当ての無い逃避行に出掛けるモス。
しかしその頃、組織は一人の凄腕始末屋を手配していたのでした。
彼の名はシガー。
史上最強のおかっぱ・シガーによる、200万のカバンとネコババ星人・モスの追走劇が今ここに始まろうとしている・・・。

あと、老保安官・エドも追走劇に参加されるらしいので。 
・・ちょっと注意しておいてあげて下さい。


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これはスゴイ。  これはスゴイ。
観終わって、「スゴイ」という単語しか浮びませんでした。
これ程までに暴力に満ちて、それでいて反暴力を訴えかける映画があったでしょうか?
(日本語、変ですか?)

殺人(や暴力)と言う物には理由がある筈だ、と私たちは考えます。
欲、恨み、歪んだ愛・・・、納得できるか出来ないかは別にして、とにかくそこには何かの理由がある筈だと。
しかし、この作品の殺人者・シガーはなんの理由も必要としません。
誰に頼まれたでもなく、憎い訳でもなく、勿論それによって何の得がある訳でもなく、シガーは無差別に人の命を奪って行くのです。
いい人も悪い人も、偶然シガーと出会ったせいで、無情に脳髄を吹き飛ばされる事になる。

シガーは悪魔なのでしょうか?
それとも死神なのでしょうか?
どんな過去を持ち、どんな思想をもっているのでしょうか?
老保安官・エドは、あまりに読めないシガーに対し「あいつは幽霊なのかもしれない」とまで発言してしまいます。
もちろん、シガーは生身の人間で、怪我をすれば血も出ます。
私たちと同じ、赤い血が。

しかしシガーの心は誰にも読めません。
ある時は無表情に、ある時は薄笑いを浮かべて、またある時は一心不乱に人の命を奪うシガーは、いつ私たちに降りかかるかも知れない「理由無き暴力の脅威」そのものなのではないでしょうか。

現実の社会に於いて、「そこにいたから」 「ただ殺したかったから」 という説明にならない説明付きで、繰り返される理不尽な暴力(殺人)。
きっとこの世の中から無くならない、暴力。
どうしてこんな世の中になってしまったのか・・・。
ゲームが悪いとか、映画が悪いとか、マンガが悪いとか、そう言う事ではなくて、もっとどうにも出来ないレベルで狂って行っている様な気がします。
そして結局、私たちはそんな世界から逃げ出す事も、変える事も出来ない。
この作品の登場人物たちがどこに隠れようとも、決してシガーからは逃げられない様に・・・。

さて、そんなシガーを演じて見事オスカーを受賞したハビエルは言うまでも無いのですが、本作はそのほかの役者さんも実に素晴らしい演技を魅せてくれます。
ネコババ大王・モスを演じるジョシュ・ブローリン
アガサの青春の代名詞だった 『グーニーズ』 ではただのマッチョな兄貴だったのに・・・、あなたはいつのまにこんな渋い中年になっていたのですか?><
全編ほぼ出ずっぱりで、最強おかっぱに拮抗する狩り能力を披露するモスの姿は、彼が本作の主役と言ってもいいほど素晴らしい。
荒みきった現実に理解度がついて行けない正義の人(保安官)を演じるのは、皺にさらに磨きがかかったトミー・リー・ジョーンズ
本作での演技を観ると、もう二度と缶コーヒーのCMが見たくなくなる(←才能の無駄遣いだから)程素晴らしい。
先の無いばくちに敢えて挑もうとするモスを、心の底から信頼し、全身で支えようとする妻を演じたケリー・マクドナルドも、ラストで見せる悟りの演技が何気に素晴らしい。
シガーの同業者で、組織のルールに反した無差別殺人を繰り返すシガーを始末する為送り込まれる、凄腕の殺し屋を演じるウッディ・ハレルソンも・・・
・・いや・・まぁ・・、ウッディはそうでもないか・・(←暴言)

一時も気を抜く事が出来ないくらい、全編に渡って張り詰める緊張感。
こんなに恐怖を感じる日常会話の風景を、いまだかつて観た事がありません。
とことん感情を排した殺人シーンと、そこから感じ取られる「人の死」の重み。
誰かがあっけなく殺される程、逆に消された命の重さを痛いほど感じるこの映画を観て、シガーの真似がしたくなる人は居ないはずです。
髪型はちょっと真似したくなりますが。(えー)

「世界を変えられるという考えなんて、それはただの思い上がりだ」
と、老保安官の叔父が呟いた言葉が胸に突き刺さります。
たしかにそれは思い上がりでしょうし、絶対に不可能な事です。
でも、自分は変えられる。
世の中の暴力に対して無関心になるのはよくない事ですが、危険から身を遠ざける事は、決して卑怯な事でもなんでもないんです。
私たちは、「こんな時代だから」と言って世を儚んでばかりもいられないじゃないですか。
だって生きているのだから。
実際に、大事な人や守りたい人と同じ空の下で生きているのだから。

うーん・・・思っている事がうまく伝えられません><

とにかく、 「死」 や 「暴力」 と言うものが、どれだけ無慈悲で、どれだけ誰に対しても平等で、どれだけ重いものかと言う事がひしひしと伝わってくる、恐ろしいほど力のある映画でした。
これは本当に、1800円払ってでも観る価値のある映画だったと思います。


最後に、絶望ばかりが詰め込まれた本編のラストで老保安官が語る「昨日みた夢」。
昔に亡くなった父との、愛情溢れるやりとりを夢にみた彼の心にだけは、少しの平穏が訪れたのだと願いたいです。

今回は(も?)、かなりまとまりの無い内容になってしまって、どうもすみませんでした。

あ、最後にもう一言だけ。
ジョエルとイーサンはやっぱり天才でした。
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『ラスト・ホラー・ムービー』

2007年12月25日
ラスト
ホントにラストになるのかも。

大体いつもは、一人でこっそり映画を観ています。
もとい、ホラ-を観ています。
我が家の世帯主さまは大の嫌ホラー家ですので、ゴアがキツイそうな時は停止ボタンに指を乗せたままの鑑賞になります。(瞬時に止めれる様に)

ところがですねぇ、クリスマスイブのこの日、うっかり気を抜いて鑑賞してしまっていた訳ですよ。この 『ラスト・ホラー・ムービー』 を。
ゴア描写がとことん無い映画だったのでつい。
すると、世帯主さまが部屋に入ってきて数秒後、本編初の流血シーン。
で、ムムっ? と思っていると、すかさず今度はめった刺しシーン。
あふれ出す血潮。 
うなだれるアガサ。


そして、虫ケラを見るような眼差しで部屋から出て行った世帯主さま・・・。

・・・母さん・・・  これが僕の、今年のクリスマスイブです・・・。

あらすじ・・・
ハーイ、僕マックス。
今日君が借りてきたこのホラー映画、これクソだからさぁ。僕が撮ったとっておきのヤツを上からダビングしておいたよ。
それも正真正銘モノホンの殺人映画だよ。
人間ってさぁ、どうしてこうも生に執着するんだろうねぇ。
どうせ生きてても大していい事なんて無いのにさぁ。
生と死の間の境界線なんて、ホンの一歩なんだよ。
だからオレが、その背中を押してやろうって訳。

あ、今オレの事ムカツクって思ったでしょ?
でもさぁ、こんなスプラッター借りてきて楽しんでる君と、実際のスプラッターを生産しているオレと、一体どれくらいの違いがあるって言うの?
君はオレよりも、正常だって言うの?
異常と正常の区別なんて、誰が決めるっての?
そう思わないかい?


てな具合で、大いに勘違いを施したオレ様野郎が、次々と一井の頑張る人たちを殺して行く映画です。

こんな日までホラーで、どうもすみませんが にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ← ←よろしかったら一押し


実際の事件でもたまにありますが、
世間や人生に嫌気が差して、商店街にトラックに突っ込むバカ野郎や、
小学校に刃物を持って乱入するクソ野郎や、
片思いの相手を道連れにするカス野郎たち、

お前らそんなに人生終わらせたいのなら、勝手に死ね。

と思わずにはいられませんよね。

人生に価値があるかないかなんて、それは自分で決める事であって、勝手に絶望しているアナタに決められる筋合いは無いのです。
あなたから見て、みっともない、希望も無い人生であっても、私にとってはそれはかけがいの無い大切な人生なのです。


とまぁ、そんな問い掛けも虚しくなるほど、自己中心的で人間性の欠片も併せ持っていないマックスは、自称50人殺しだそうで、このビデオ(上書きしたもの)をレンタル屋にセッティングしては、借りて帰った人を尾行し、
「フムフム、最後までちゃんと観ておるな」
と窓の外から確認ののち、家に押し入り感想を強要する。
と、どこまでもオレ命なクズ野郎です。
当然、作り物だと判っているものの、観ているコチラも最高に気分の悪いシロモノです。

しかし、じゃんじゃんホラーを借りてきて
「ホステル最高!」
とか
「やっぱゾンビは齧ってなんぼ」
とか、ウハウハ言っている自分が世帯主さまから見て異常に映っているように、マックスの問い掛けにどう答えればギャフンと言わせられるのか、判りかねてしまうのもまた事実。

作り物と現実は違うに決まってら!
ホントに人を齧りたい訳ないじゃん!

と当然思っていますが、正常な人ならそんな作り物のグロすら見たくないと言うのが現実なのかもしれませんし・・・。

でも全く違うモノ (映画として楽しむのと実際に犯罪思想があるのとでは) なのですがねぇ・・・ 
・・・判ってくれと言うのは土台無理な話なのかもしれませんが。

低予算&短い上映時間という割には小キレイな映像で、マックス役の俳優さんが非常にギラついた眼をしていたのが印象的です。
“ホラー好きな人限定”で、少し自問自答したくなる様な映画かもしれません。
不快な気持にさせられる映画です。
しかしそれは、つまらないという意味ではなく。

世帯主さまにキッツい一瞥をくれられたアガサにとって、本当の意味でラスト・ホラー・ムービーにならないか、それだけが気がかりです。
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『パフューム ある人殺しの物語』

2007年12月13日
パフーム
またの名を「究極の体臭フェチ」。

ご機嫌いかがですか、アガサです。
ずっと前から観たかった 『パフューム』 を、やっと鑑賞しました。
と言うか、さっさと借りてくればよかったものをなんだかんだと回り道。
観終わった今は、人生ちょこっと損したような気持でいっぱいです。

コイツは全くもって最高傑作ですぜ!旦那!!

あらすじ・・・
時は18世紀のフランス。
稀に見る才能と、おぞましい行為で知られた男がいました。
男の名は、ジャン=バティスト・グルヌイユ
史上最強の変態です。

1738年7月17日、当時最高の悪臭を誇っていたパリの魚市場に、ジャンは産み落とされました。
そしてそのまま孤児街道まっしぐら。
丁稚奉公に出された先でスクスク育ち、青年期を向かえた頃にはそりゃもう、立派な変態でした。

生けるもの、死すもの、植物、動物、人間、石、鉄、ありとあらゆる物の臭いを嗅ぎ分ける力。
それがジャンの生まれ持った、天賦の才能。
ただそれは同時に、ジャンをどこに出しても恥ずかしくない立派な変態に仕上げるに充分な才能だったのでした。

ある日、親方について訪れたパリの街で、ジャンは理想の匂いを嗅ぎつけます。
その匂いの持ち主が一人になった所を見計らい、ジャンは一気に接近遭遇。
ステキな赤毛の持ち主であるその女性は、自分のうなじを背後からクンスクンスカ嗅いでいたジャンに対し、当然の反応を。
要するにスクリーミングです。
とっさにジャンは女性の口を塞ぐのですが、女性の扱いに慣れていないせいで力の加減が判らず、なんと彼女を窒息死させてしまいましたとさ。
これだから童貞は・・・(・д・)チッ

さて、赤毛の彼女の一件を、なんとか通り魔的犯行に仕立て上げて事なきを得たジャンは、いよいよ自分の本当にやりたかった事に着手します。
それはつまり、理想の匂いを残す事。
先だって殺めてしまった女性は、死と共にその美しい匂いをドンドン失ってしまった。
ならば何とか留めておく方法は無いものか?
24時間365日、好きな時に好きなだけ彼女の匂いを嗅ぎまくるには、一体どうすればいいのか?


才能はあるものの方法が判らないジャンは、餅は餅屋とばかりに香水職人に直行。
無事弟子入りし、その類稀な才能を惜しげなく発揮する事で、一躍香水界のヒットメイカーに躍り出ます。
しかし、肝心の“人のフェロモン”を留めておく方法は判らないまま。
そこでジャンは、香水のメッカであるグラースという都市で再修業する事を決意するのでした。

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そんなこんなでグラースに着いたジャン
大きな香水工場に就職し、匂いを抽出する方法も自由に使える機材も手に入れ、ついに長年の夢であった“理想の匂い作り”にチャレンジする事に。
ジャンが思う理想の匂い・・・それはズバリ“処女フェロモン”
穢れを知らない女体から発せられる、純潔の匂いはまさにミラクルってバカ。
これだから童貞は・・・(・д・)チッ (本日2回目)

昔、師匠に聞いた「香水を作るには12の素材から」と言う教えを忠実に守り、次々と街の処女を襲い始めるジャン
1人、また1人と死体があがるのを見た街の人々は、猟奇殺人鬼の影に怯え警備を強化しますが、オヤジの臭いも警察の臭いもおばはんの臭いも全て嗅ぎ分けるジャンにとっては警備など無いも同然。
順調に処女の匂いを収集する事、計12体。
これで師匠の言っていた「ベースの素材」は完璧です。
後はそこに、最も理想的な処女の匂いをプラスすれば、ジャンの香水は他に類を見ない凄まじい威力を放つはず。

“ いい匂い × 13 = すんげぇいい匂い ”
ってあーた、そんな単純な・・・(モゴモゴ
そもそも、いくら処女の女体からとは言え、体臭のみを13種類混ぜると言うのは、想像すればするほど到底いい匂いには思えないぜセニョール。


これだから童貞は・・・(・д・)チッ (本日3回目)

最後の一人を誰にするか、実はジャンはグラースの街に移り住んだ時から決めていました。
街一番の香水商の娘・ローラ。
街一番の美しい処女でもある彼女が、その理想の13人目だったのです。
ジャンが初めて手にかけた、あの赤毛の彼女に似た雰囲気をもつローラの匂いを足せば、間違いなくジャンの究極の香水は完成する・・・。

しかし、ローラの父はそんな不穏なジャンの雰囲気をいち早く察知し、彼女を遠い街に移送する手立てを整えてしまいました。
一方同じ頃、ジャンの同僚が偶然ジャンの部屋から12人分の遺品を発見。
警察の手が迫る中、ジャンは驚異の嗅覚パワーを発揮してローラの行方を嗅ぎ出します。

ローラの父は、変態の魔の手から愛娘を救う事が出来るのでしょうか?
そしてジャンは、無事本懐を遂げる事が出来るのでしょうか?


ジャンは変態です。
一目惚れならぬ、一嗅ぎ惚れした女性をつけまわし、後ろからこっそり匂いを嗅ぎまくるのですから、そりゃあもう堂々たる変態っぷりです。
しかしジャンは、恋も愛もいたわりも尊厳も何も知らない哀れな男でした。
その人生の判断基準は、全て匂い。
人間なんてものは、ジャンにとってはポプリみたいなものだったのかもしれません。
自分好みの匂いを収集しているだけで、なんの罪悪感も感じないジャン。
考えれば考えるほど、ジャンが不憫でなりません。

そして、そんなジャンに愛娘ローラを収集されてしまった父・リシ。
自分が眠る場所から壁一枚しか離れていない部屋で、娘は陵辱され、糸の切れた繰り人形の様にされてしまった。
捕らえられたジャンは当然の如く死刑に処されるでしょうが、その刑が執行されたところで、ローラが再び息吹を取り戻す事など無いのです。
リシは、尋問中のジャンに思いつく限りの侮蔑の言葉を浴びせかけ、ジャンの命を完璧に破壊する事を誓いますが、冷徹な言葉を口にすればするだけ、リシの心が虚しさで埋め尽くされて行く様で・・・。
考えれば考えるほど、リシが不憫でなりません。

この2人の不憫な男は、どちらも救いが無いように思えますが、実はラストでその立ち居地に大きな差がでる事に・・・。

究極の香水を完成させ、人々に至上の愛をもたらす事を可能にしたジャン。
しかしそれと同時に、自分は一片の愛の欠片も手にしていない事に気付いてしまう。
初めて嗅いだ理想の匂い。  それを身にまとう赤毛の彼女。
自分が彼女に感じたもの・・・ あれが愛だったのか・・・?

自分が夢中になって追い求め、やっと手に入れたと思った「匂い」は、あの彼女の匂いとは似ても似つかぬシロモノだったのだと、ジャンは気付いてしまったのではないでしょうか。
自分にとって、全く無意味になってしまったグロテスクな香水。
ジャンはその葬るべき場所を自らに見出す事で、人々に祝福され、感謝され、骨まで愛され・・・。
彼の最期は、もしかしたら幸せな最期だったのかもしれません。

それに引き換え、リシ。
娘を奪った憎き犯人は、謎の媚薬で民衆を操り、死刑を逃れようとしています。
根性で理性を保ちつつ、犯人に引導を渡すべく近づくとアラ不思議だわなんだかいい気持。
あれだけ復讐を誓った犯人が、とてつもなくいい男に見えてきました。
これはもう、息子にしたいランクナンバー1!
イヤむしろ抱いて! オレを抱いて!

と、ありったけの憎しみが愛情に変わるのを、なす術なく受容するばかり・・・。
と言う訳で、どこまでも救いが無かったリシが、本作の不憫大賞を堂々ゲットです。(いらないですか?そんな賞)

ちなみにリシを演じるはアラン・リックマン。
どのシーンのどの表情も、すべて素晴らしい。
「アラン・リックマンにハズレなし」伝説に、また新たな1ページが刻まれた事は言うまでもありません。

キャストも音楽も映像もなにもかも素晴らしい、最高に哀しく美しい物語だったと思います。
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『ハードキャンディ』

2007年12月07日
20071206220257.jpg
これって弾むのかなぁ? (←本日の名言)

あらすじ・・・
オレ、ジェフ。
32歳・独身のフリーカメラマン。
ここだけの話、少女大好き。
特に、14歳以下辺りはストライクゾーン真っ只中。
中坊ちゃんに上手い事話を合わせ、大人の男ってス・テ・キ・なんて思わせればこっちのもん。
あとはちょっとカフェでお茶出来れば・・・。
ほんでもってあわよくば、写真なんぞを撮らせて貰えたら・・・なんてな。

ある日、オレはチャットで知り合ったヘイリーちゃん(14歳)とのデートに成功。
3ヵ月越しのチャットですっかり意気投合したヘイリーちゃんは、予想以上の上玉。
つーかモロタイプ。
自分の幼さに反発するかのように、妙に大人びた口調で話すトコも実にキュート。
いいねぇ・・ いいねぇ、ヘイリーちゃん!おじさん、そういう背伸びしたがる子、大好きだよ!
え?ウチに来てみたい?
マジで?
いやぁ、ホントはおじさん、未成年者はウチにあげないんだよ?
でもまぁどうしてもって言うんなら・・・是非お願いします!

あれ?それにしても、ヘイリーちゃんてば随分重そうなバッグ持ってるねぇ。
その医学書はナニ?
ま、それはおいといて、とりあえず何か飲む?
え?何?? 飲み物作ってくれるの?
最近の中学校は、カクテルの作り方まで教えてくれるのかい?ってオヤジギャグみたい?ね?ね?
ゴメン、ウザイ? テヘ!

・・・あれ・・?
・・何かすっごく気分悪いんだけど・・・おじさん・・
・・・ヘイリー・・ちゃん・・?
ね、ちょと、 ・・ヘイリー?

て、おいヘイリー・・・ヘイリー・・てかそこの少女・・
・・なんだその氷?!
なんだコラ?! 何すんだ!!クソガキ!
大人をナメてっと承知しねぇ
(以下略)


で、この後このペドフィリア野郎が散々な目に遭わされる訳ですが、その前に
どうぞ一押し・・・
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成人男性と少女を闘わす。
そこは余りに不公平さが付きまとう。
ぢゃあ、どうすれば公平になるのだろうか?

・・・とりあえず縛っとくか?

と言う製作サイドの意向で、ジェフが目覚めるとそこは緊縛プレイの真っ最中。
女王様は14歳。
女王様の目的はただ一つ、「ペド野郎は去勢するのみ」

いやぁ、もう最高ですね!

性的犯罪を犯した者の再犯率は、シャレにならないくらい高いそうですが、どうしてその割に早々と社会復帰してしまうのでしょうか?
アガサの持論はずっと前から変わっていません。
性犯罪者には去勢を!
それでいいのではないでしょうか? それって極論でしょうか?

この作品の女王様・ヘイリーちゃんは、その素性・過去などなど全てを秘密のベールに包んだまま、豪腕を発揮。
「この腐れペド野郎!」「うぜぇうぜぇ!!」
などと言う言葉責めから始まり、
「あんたとはもうやっとれんわ!」「正直うざい」
と言う、ジェフの最愛の女性から届いたきっつい手紙の朗読責め
「性根の曲がったペド野郎は去勢するっきゃないね!で、どっちのタマから取る?」
と言う究極のタマ責めなどなど、14歳の少女の発想とは思えない程の粘着プレイで、ジェフをネチネチと追い込みます。

もうアレですね・・・
明日から師匠と呼ばせて頂きたいですね。(今日じゃないのか)

そしてさらに、特筆すべきはその怪力。
どう見ても2倍以上は体重のありそうなジェフを、あっちに括りつけ、こっちに縛りつけ、そっちに吊るし上げ、と大活躍。

先生、ヘイリーちゃんがまた黒板を外しちゃいましたー
って言われてるクチですね。この分だと。

この物語、実は色んな所がかなり曖昧に作られています。
そもそもジェフは一体何をしでかしたのか?
いや、もしかすると何もしでかしていないのか?
ヘイリーは復讐の天使なのか?
いや、もしかするとただの異常者なのか?

人と人との関係がハッキリされないまま、少女とオヤジの力関係は微妙に揺れ動く。
ゆえに、観ているコチラはどっちに肩入れするべきかわからず、ただただ目の前に映し出される状況にハラハラするばかり。

色んな方の感想を拝見すると、この曖昧さは結構不評なようですが、私はとっても好きです。
一応会話の流れの中で、
「ジェフとそのペド仲間により殺害された少女の敵討ち byヘイリー」
と言う説明がありますし、私もそのまんまのストーリーなのだと思います。

ではヘイリーちゃんは、その少女の何だったのか?
・・それは判りません。
しかし、きっとヘイリーちゃんは、学校でもトップクラスの優等生で、ペド野郎はゴキブリ以下だと思っていて、自分の力に全幅の信頼を持っているのでしょう。
その力を使う事は絶対、世の中の為にもなっている。

結局すべてに於いて子供なのです・・・この世にも儚げな処刑人は。

大竹しのぶとヘレナ・ボトム・カーターを足して2で割ったようなヘイリーちゃん役はエレン・ペイジ。
瞳で全てを語る事が出来る、素晴らしい演技です。
映画史上に残る(のではないでしょうか)ヘタレオヤジ・ジェフ役はパトリック・ウィルソン。
下半身丸出し&脂汗全開の、勇気溢れる出演に乾杯!

低予算ながら、ピリリと辛く見応えのある本作。
なんでしたらテレビシリーズ化して、ヘイリーちゃんには全国の変態ペド野郎をお仕置き巡業して貰いたい。そんな気持でいっぱいのアガサだったのでした。
殿方のみなさんはどうスか?そういうの?
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