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2013年になっちゃったけど2012年に観た映画のボツ感想をまとめてみるよ。(中編)

2013年01月08日
はい、どうもです。
先日に引き続き、2012年に書きかけて放置したままだった感想たちのまとめをお送りします。
後半戦はさくさく行きますよー。


『猿の惑星 創世記』
さる
(※賢い猿のシーザーくんにお世話されるジョン・リスゴーさん)(※バージョン違い)
・・・猿がシャベッター!!!
「1968年に公開されたSFの古典『猿の惑星』の大オチだけど、もうみんな知ってるよね!」という大前提で作られた(であろう)前日譚。 もしも知らない人がこっちを先に観ちゃった後に1968年度版を観たりなんかしたら大惨事。 父親が患っているアルツハイマーをなんとかして治療したい息子が、猿を使って投薬実験を行なった結果、予想だにしなかったレベルの天才猿・シーザーくんが誕生。 猿と人間という異なる心情の両方を柔軟に理解する、たとえるならマツコデラックスのようなシーザーくんが、得意のベシャリと仕切り能力を活かし、猿業界でメキメキ頭角を現します。 とにかくシーザーくん・・というか中の人であるアンディ・サーキスさん(ゴラムの中の人)がすばらしく、ジョン・リスゴーさん以外の登場人物を全部食っちゃっています。 ジョン・リスゴーさんはほら、こちらもなんつーか、猿と人間の中間としてある意味美輪明宏的な方なので、圧倒的な存在感でしたよ。(※一部失礼な発言があったことをお詫びします)

『ラビット・ホラー』(※ネタバレ)
ラビットホラー2
(かわいいはつくれる!)

ラビットホラー
(つくれなかった!)
・・・【弟がうさぎに付きまとわれています】
Q:私は20代の独身女性です。 小学校の図書室で働いています。
年の離れた弟の事なのですが、少し前に小学校で飼っているうさぎを安楽死させたせいで周りのおともだちから避けられるようになり、そのまま不登校になっているのですが、その弟と先日一緒に映画を観に行ったのですが、その時からどうも様子がおかしくなっています。 毎晩のように夢遊病のように夜中歩きまわるようになり、気がつくと物置部屋で騒いでいます。 しょっちゅう私を呼ぶ為、その都度弟を探しに行くのですが、先日は気がつくと物置部屋で騒いでいました。 弟が言うには、夜中にうさぎに連れられ、どこかの遊園地に行ったらしく、最初はやさしかったうさぎが途中で豹変して大変怖かった、と。 うさぎの大きさですが、小さいうさぎと大人くらいの大きさのうさぎがいるそうです。 小さいうさぎはぬいぐるみです。 実は弟が産まれた時、彼を取り上げたのは私で、当時父が連れてきた新しい母を受け入れる事が出来ず、反抗的だった私と義母との間でちょっとした事故があり、そのせいで義母は死亡しました。 私は、なんとか産まれてきた弟を義母に代わって面倒をみようと思っていたのですが、先日ついに小学校にまでうさぎが現れて、弟と私は大変おそろしい思いをしました。 この事を父に相談しても、全く真面目にとりあってくれません。 もしかしたら、うさぎは本当にはいないのではないかという気がしてきました。 私たちは幻でも見ているのでしょうか。

回答:
うさぎの事はさて置き、まさかとは思いますが、この「弟」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。

「うさぎ=かわいい」というイメージに一石を投じた問題作。たぶん。 目頭切開しすぎたみたいなおっかない顔のうさぎに付きまとわれ、満島ひかりさんが大いに迷惑します。 「トラウマがー」とか「贖罪がー」とかいう重い内容と、アワワ・・・と神経をすり減らす満島さんのてんてこまいっぷりが、どこか噛み合わっていない印象を受けました。 「罪悪感から声をなくしたヒロイン」という設定なのに、そのヒロイン自身によるナレーションががっつり入る為、これまたチグハグな事に。 結果喋ってるじゃん・・・。 余談ですが、自分になついてくれない継娘をほっこりさせたかった後妻さんが、ここぞとばかりにとった行動がエキセントリックすぎてひっくり返りました。 あれはないわー。

『スペイン一家監禁事件』
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・・・セコム、していなかったのですね!
犯人密着型スーパー監禁エンターテイメント。 豪邸に引っ越してきたその日の晩に押し入られた金持ち一家の悲劇が、「まるで自分がその場に入り込んでしまった」ような視点で描かれます。 おとうさんは娘に甘く、おかあさんは娘の反抗的な態度にキリキリしている。と、とても一般的な家族の情景が、窓ガラスの砕け散る音と共に崩壊してゆく様は背筋が凍るほどおそろしく、鑑賞中ずっと胃がキリキリ痛むわ手がべっとりするわで疲労困憊してしまいました。  父親の前で目出し帽をあっさり脱ぎ捨て、「通報しないよね?」と平然と言ってのける強盗団のリーダー。 彼は無駄な殺生をしたくない訳ではなく、ただ単に仕事を簡素化したいだけ。殺してしまうと後片付けが面倒なので、しないだけ。 「人の命に対し空気ほどの重みすら感じていないのだ」、という事をまざまざと見せるけられるラストシーンは、あまりに残酷で、あまりにショッキングでした。 ひたすら淡々と一部始終を収めるだけのカメラなのかと思いきや、突如画面ニ分割というブライアン・デ・パルマ的な技法に走ったりするのですが、これがまたより一層「誰も家族に味方してくれない」という無情感をかきたてるのですよね。 カメラですら、この悲劇をちょっとおもしろい見物にしようとしているのか、と。 ホントにおそろしかったです。 

『共喰山』
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・・・もしもオーストラリアの山奥に旧支配者がいたら!
遠い親戚のおじさんは、とある国立公園内の深部にある壁画を調査中精神を病み死亡。今まで付き合った男はクズだらけ。無理やり性的関係を迫られた経験も数知れず。その中でも特にクズだった彼氏によって、一週間もの間地下室に軟禁されていた事があり、その時のショックから軽い閉所恐怖症となっている。バックパッカーの男性と揉めた事があり、今でもその単語を聞くと若干ナーバスになってしまう。 という「訳があり過ぎ」美少女が、おじさんの遺した壁画を観に行って散々な目に遭います。 その界隈ではお約束となっている「得体の知れない湖での全裸スイミング」あり、程よいゴアあり、触手あり、とサービス旺盛な内容となっており見応えばっちり。 

『フェイズIV 戦慄!昆虫パニック』
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・・・アリンコが新世界の王になります。
宇宙で起きた変化が地球の生態系を変えてゆく、という壮大なお話。 人間さまから見ればちっぽけな存在でしかなかったアリンコが、物量作戦により支配される側から支配する側へとその立場を逆転させてゆくのですが、脅威というより何処かしらいじらしくてですね。気づけば「がんばれアリンコー!トップをねらえー!」と声援を送ってしまっている自分がいました。 「どんだけ抵抗しても無駄なら、思い切って傘下に入り流された方が楽」とばかりにアリンコの傀儡となる人間カップルの姿に、日頃から国や決まりごとに流れ流され続ける我々の姿が被って見えました。 なんと監督は映画のタイトルデザイン界の巨匠ソウル・バスさん。 随所で爆発する美的センスあふれる造形にうっとり。

『新少林寺/SHAOLIN』
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(ウー・ジン、かわいいよウー・ジン!)
・・・おもてたんとちゃう・・・(世帯主さま談)
カンフー好きの世帯主さまと観たのですが、思った以上に殺伐とした内容にしょげかえる41歳(既婚男性)。 「豪華俳優陣による胸踊るアクション大作だよ!きっと!」というプレゼンテーションが間違いだったのかもしれませんが、改めて「人に映画を勧める」事の難しさを痛感した私でした。  とはいえ、かっこいい男たちが身を犠牲にして弱き人々を守る姿や、人の裏切りによって傷ついた主人公が人の思いやりによって救われる姿などは問答無用に胸が熱くなりましたし、とにかくもう、全編通して男祭りの様相を呈していたのでアガサは大満足です。 鑑賞後も耳に焼きついて離れない\フォンシャンフェーン シャン フォンシャンフェンシャンフェーン/という主題歌は、主演を務めるアンディ・ラウさんご自身によるもの。 

『小悪魔はなぜモテる』
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(厳密に言うとモテていない。)
・・・ハイスクール版「緋文字」
水難事故で夫を亡くした若い嫁がとある人物と不貞を働き子を宿す。死刑を免れる代わりに、胸に姦通(adultery)を意味する「A」のアップリケを縫い付けた服を着続けるという罰を受けたヒロインが、大切な人を守る為、周囲を取り囲む幼稚な悪意と闘う為、暴露話の一切を胸にしまい凛とした態度で生きてゆくという、アメリカ文学の名作『緋文字』を現代的にリニューアル。 元ネタほどしんどい話ではなく、あくまで現代っ子らしくさばさばした性格のヒロインが、童貞やゲイの級友を救うべく悪評を一身に受ける物語。 女子特有のうすっぺらいトークについてゆけず、とはいえ孤立の道を選ぶでもなく、適度に周りと折り合い、ふところの深さを見せつけるヒロインがとても魅力的です。 ヒロインを理解してくれる人が、実母・養父・初恋の人、と品揃え豊富なので悲壮な感じになる事もなく、終始余裕があってよかったと思います。 

『マーガレットと素敵な何か』
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・・・で、でた~ww 地位も名誉も彼氏もいるのに突如自分探しを初めた挙句初恋の男性と再会して墓穴掘奴wwwwww
「2012年度この邦題が酷い大賞・受賞作!」 素敵な何かってなんやねん・・・ そんな軽い気持ちで観始めたのですが、ソフィー・マルソーが超出来る女だわ、いかにもシャレオツな小物がわんさか出てくるわ、癒し力満点な南仏プロヴァンス的な風景は出てくるわで、なんかもう「おまえはELLEジャポンか!」と言いたくなるような小奇麗な映画だったのでした。 自分探しの果てに「そうだ!井戸を掘ろう!」とばかりにアフリカの貧しい国に行き、井戸掘り事業を(※「事業」なトコがポイント!)始めるソフィー・マルソーさんの行動力は圧巻です。 ちなみに役柄の設定年齢は40歳。 タメかぁ・・ ・・わ、わしも井戸堀りにいかな!



と、ここまで書いてはみたものの、前回と同じくまだ終わりそうにないのでもう一度だけ続くのじゃ! 
次回「2013年になっちゃったけど2012年に観た映画のボツ感想をまとめてみるよ・完結編/オレの2012年はまだまだ終わらない・・・」 おたのしみに!



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2013年になっちゃったけど2012年に観た映画のボツ感想をまとめてみるよ。

2013年01月05日
あけましておめでとうございます。
ちびっこ宛に届いた級友(小五)からの年賀ハガキが、軒並み「あけおめ!ことよろ!」状態だった事に動揺が隠せないアガサです。 
あのさあ!きみたちさあ!「まして」「でとう」「しも」「しく」くらい書きたまえよ!省いて得する程の字数でもないじゃん!すげえちょっとの差じゃん!
やだーもしかしてそのうち「コクる」とか言い出しちゃうのーやだーすげえやだー!

まぁ、それはさておき。 2013年最初の更新になる今回は、省いて得したかった訳ではないものの、下書き状態のままなんとなく放置&越年してしまった感想たちを、ドドーンとまとめて成仏させてみようと思います。
なんのメモも残していない作品もあった為、超簡潔な感想からやや長めのものまで統一感の無い感想ではありますが、お正月休みが余ってお手すきな時にでも見て頂けるとありがたいです。




『Evidence』(原題)
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(こおんなカワイイ女の子が)

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(出会って5秒でチチ出し!)

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(いい意味で予測不能!いい意味で!)

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(邪悪な黒ムックが超絶かわいい!)
・・・ダダダーってドドーってバンバンバンってドゥワワーってプシュルシュシューってなります。
ドキュメンタリー作家志望のアホ男、そしてその友達と彼女というアホ4人衆が、カメラ持参でキャンプに向かいます。 よくある低予算POVホラーか・・・誰もがそう思っていたその時、物語は怒涛のようにその姿を変え始める。 1分後の予想すら全くつかない、予想したとしてもあっけなく裏切られる、めいっぱい新しくとことん攻めまくった内容の新機軸パニックホラー。 登場人物も観客もなんの説明もされず、全員完全おいてきぼり状態のまま全速力で進む物語。 「投げっぱなし」が全く作品のおもしろさを損なっていない、非常に完成度の高い映画だと思います。 どうやら今年4月に『エビデンス 第6地区』というへっぽこタイトルにて国内盤がリリースされるそうですので、その節は是非ご覧ください。 超おすすめです。

『インモータルズ』
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(いい意味で無駄に美しいビジュアルの洪水!)
・・・水戸黄門スタイルで下界に潜入した全知全能の神・ゼウスが、来たるべき世界戦争に向けスカウトした成人男性を蘇化子ばりに鍛え上げます。 
「困った時の神だのみが通用しなかった」からといって、神そのものに喧嘩を売るミッキー・ロークのやんちゃっぷりもさる事ながら、「人間を鍛えるのはオッケーだけどサポートするのはNG」という超オレ流を貫き通し、我が子さえも無駄死にさせるゼウスの非道っぷりがとにかく酷い。(※褒め言葉) 神さま一家が着ているキンキラシャツかっけー!

『チェイサー』
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(時代は中肉中背!)
・・・デリヘルを経営する元刑事が、風俗嬢を嬲り殺しにするのが生き甲斐の若き猟奇殺人鬼を追い詰めます。
登場人物の生い立ち、性格、業などがきっちり描き込まれており、ありえないほど凶悪な物語が「遠い世界のお話」ではなく「自分の隣の家でもいつまにか起きていそうな惨劇」くらいの距離に感じられる。心底おそろしい。 全編に漂う尋常ならざる緊張感は、息をするのも忘れる程。 身震いするような悪(あく)に圧倒されます。

『哀しき獣』
사람
(なんと先程の中肉中背と同一人物!)
・・・ぜんぶびんぼうがわるいんや!
膨大な借金を返済する為、危険な仕事をキケンな男から引き受けた主人公が、偏見だらけで夢のない別天地で犯罪に巻き込まれます。巻き込まれるというか、上っ面を撫でようと思ったらがっつり噛み付かれたというか。 『チェイサー』の元刑事&殺人鬼コンビがふたたびタッグを組んでいるのですが、まさか中の人が同じだとは思いも寄らないほど、全くの別人と化しています。 別の作品なので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、日本でこういう役者さんがいるかなぁ・・と思うとちょっと見当たらないような気が。 不死身すぎる登場人物の超自然さ加減も、彼らが頬張る謎肉のインパクトで帳消しに。 『インセプション』ばりに心がざわつくラストも素晴らしい傑作。

『ビー・デビル』
김복남
・・・なにもかもぜんぶびんぼうがわるいんや!
心をグリグリ抉られるような「痛い」映画。 とんでもなく「ヤな」顔の役者さんがどんどこ出てくる奇跡の作品。 韓国映画の俳優層、幅広すぎだろ! とにかく画面を観ているのがしんどくなる程のえげつなさ。 閉塞感あふれる「村」(というか島)に堆積する澱んだ空気と濁った目つきの人間たちに、『黒く濁った村』を観た時抱いた「コレじゃない感」が見事に払拭され、「そう、コレ、コレなんだよ!」とドン底気分に陥る事が出来た大傑作でした。

『ラスト・エクソシズム』
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・・・聖職者のおうちに生まれたものの、信仰心が芽生える事なく成長した主人公。ベシャリの腕がグンバツだった為、日曜礼拝で説教をかませば皆うっとりとした眼差しで頭を垂れ、副業として請け負った悪魔祓いパフォーマンスも大好評。 しかし、そんな生活に嫌気がさした彼は、すべてを白日の下に晒すべく、「ただの思い込み」でしかないエクソシズムの一部始終をカメラに収めさせようと試みて・・。
出尽くした感のある「エクソシスト」モノを、これまたやり尽くした感のある「POV」方式で製作。 「ここではないどこかで観た気がビンビン物語」ではあるものの、リアルにかわいそうな女の子がひたすら酷い目に遭う姿が痛々しく、信仰心があろうとなかろうとただただ無力な牧師が哀れな、なかなかどうしておもしろい作品だったと思います。 クライマックスの超展開、オレはきらいじゃないぜ・・・!

『モンスターズ/地球外生命体』
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・・・「おかえりはやぶさ!」的な祝賀モードが、大気圏突入時の大破&内容物撒布で一転、「やらかしよった!」というお通夜モードに・・・!
この宇宙のどこかに存在する、我々以外の生命体の痕跡を持ち帰りたい。 そんな人類の夢が思わぬ形で実を結び、北アメリカ南部で大繁殖してしまったというロマン溢れる物語。 貧乏カメラマンと社長令嬢という、昭和枯れすすき的というか或る夜の出来事的なカップルの珍道中と思いきや、道なき道をゆく川口浩テイストの山歩きあり、危険と隣り合わせの川下りありと、ドキュメンタリータッチの真面目なロードムービーに仕上がっておりました。 正直、ややかったるい部分もあったのですが、素直になれない男女の心の機微であったり、ひねりの効いた構成などはおもしろかったと思います。 クライマックスからラストシーンまでのくだりが物凄く好きすぎて、なんでか、嗚咽が漏れるくらい泣いてしまいました。 それにしても地球外生命体かわいい。

『マカブル/永遠の血族』
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・・・肝っ玉かあちゃんの細うでゴアゴア繁盛記。
へび顔のかあちゃんが最高。 そして睨まれたカエル状態の若者たちは、粛々とごはんのお供へと姿を変えるのでした・・。  インドネシアの若き俊英モー・ブラザーズによる「悪魔のいけにえ」リスペクトな切株映画。痛い描写が非常にバリエーション豊かで、ピリっと痛そうなものからガツンと痛そうなものまで各種取り揃えられており好感度大。 なぜ一家は食肉業を始めたのか。食べる為なのか売る為なのか。まじない的な何はあるのか。赤子をどうするつもりだったのか。 散りばめられた謎にはあえて手をつけず、かあちゃんの不気味さだけで押し通した姿勢、アガサは潔いと思います。私にとって、好感度の塊みたいな映画。 かあちゃん役の人がビョークにそっくりなので、「もしもダンサー・イン・ザ・ダークのセルマが本格的にアカン方向に舵をきったら」という番外編的な楽しみ方も、しようと思えば出来るのではないかと思います。心の底からそう思えば。




と、ここまで書いてはみたもののまだまだまとめきれそうな気配がないので、後半につづきます! たぶん!



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すきもの主婦が選ぶホラー映画ベストテン

2012年11月08日
秋だ!紅葉だ!ベストテン企画だ!

と、いうことで、今年もまた大人気ブログ・男の魂に火をつけろ! 様の恒例企画「映画ベストテン」が発表されましたよ!

ホラー映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! ホラー映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ!



アガサも2009年に開催された「ゼロ年代ベストテン」以降、2010年の「続編映画ベストテン」、2011年の「スポーツ映画ベストテン」に参加させて頂いてきたのですが、なんと今年のお題は「ホラー映画ベストテン」! 待ってました! よっ!大統領!!

とはいうものの、何を隠そう過去のベストテン企画の際も、勝手にホラー縛りを自らに課してきたアガサなものですから、実は今回で3回目のホラー選出となります。 
なぜ待てなかったのかオレ!堪え性のなさ部門都道府県別ナンバー1か!

なんて己の先走り感を責めてもしかたないので、過去のベストを今一度観直し「ホラーとは何か?」「本当の恐怖とはどのようなものなのか?」と自分をこっぴどく問い詰めた末に絞り込んだ、アガサの2012年度版ホラーベストテンはこちら。


1 『エクソシスト』(1973年)
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(ウィリアム・フリードキン監督/リンダ・ブレアさん、エレン・バースティンさん、カラス神父、他)

説明不要の大傑作。 
初見は中学生の時。 両親に隠れて、真っ暗な部屋でこっそり観ていました。
リーガンちゃんの豹変っぷりよりも(まぁそれも怖いんですけど)、病院の検査のシーンとか、「宇宙で死ぬわ」からのジョンジョロリーンとか、カラス神父が見るおかあさんの夢とかが非常におそろしくてですね。
中でもサブリミナルで挟み込まれる悪魔の顔は超トラウマ級で、夜うなされるわ白昼夢は見るわ、目を閉じるたびにあの顔がパっと瞼に浮かんでしまい、幼いわたしはもうひたすら泣きそうだったのでした。
ショッキングな悪魔憑きの部分だけではなく、作品全体から漂ってくる「絶望」にひどく戦慄した思い出の作品です。


2 『オーメン』(1976年)
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(リチャード・ドナー監督/グレゴリー・ペックさん、超こわい乳母、黒犬、他)

これまた説明不要のオールタイムベストですね。
子ども心に「切株」というものを深く印象づけた首ちょんぱシーンは言うまでもないのですが、とにかく徹底して「信じる者が救われない」ストーリーが続けられてゆく事の恐ろしさといったらねぇ・・・。
アガサのフェイバリットシーンは、緑が美しい河沿いの遊歩道で、ブレナン神父がグレゴリー・ペック演じるアメリカ駐英大使に「あなたのお子さんは悪魔です」と淡々と告げるシーン。 困惑した大使が立ち去った途端、一天にわかにかき曇り、落ち葉が不穏に舞い上がる。 怯える神父は近くの教会に駆け寄ります。(もちろん、そうなる事を見越して待ち合わせ場所を選んでいたから)  しかし、柵を越え扉を叩いても、神はその懐に迷い子をかき抱いてはくれない。 雷鳴が轟き、助けを求める神父の声は無情に断ち切られる。 彼の命を奪ったのは、他ならぬ「教会の上に立てられた避雷針」だった。  
この一連のくだりの美しさと救いのなさは、本当にすばらしいと思います。


3 『ドラキュラ'72』(1972年)
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(アラン・ギブソン監督/クリストファー・リーさん、ピーター・カッシングさん、無軌道な若者たち)

先の『エクソシスト』『オーメン』と共に、アガサのホラー原体験となっているホラーの古典。
初見は(たぶん)6、7歳の頃。
チャラい若者たちが、よせばいいのに遊び半分でドラキュラを復活させてしまうというストーリーだったのですが、きれいなチャンネーの手から滴り落ちる鮮血と怪しげな儀式は、幼心に「ばか!ばか!そんなことしたらドラキュアいきかえっちゃうじゃんか!」と強烈なストレスとして焼き付き、それ以降数年間に渡って首に毛布を巻きつけないと寝られなくなるという呪縛に悩まされる事に。 真夏でもタオルケットで首元を覆って寝ていましたからね!おへそは丸出しでしたけどね!
今でこそネタ扱いされる事の方が多い「クリストファー・リー」ですが、当時は本当に怖かったんですよ!洒落にならないこわさだったんだから!


4 『悪魔のいけにえ』(1974年)
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(トビー・フーパー監督/マリリン・バーンズさん、ソーヤー一家、他)

なぜかジェイソンに持たされてる感の強いチェーンソーの本来の持ち主、レザちんの記念すべきデビュー公演。
そのド派手な外見とは裏腹に、とても繊細なメンタルの持ち主であるコトや、オシャレに敏感であるコト、家族だいすきで甘えっ子なコトが赤裸々に紹介される記念作です。
とにかくもう、全編通して狂いっぱなし。
延々響き渡るヒロインの叫び声に、観ているこちらの神経までおかしくなってしまいそうな大傑作。
家族の食卓のシーンにおける、「訳がわからなすぎておそろしすぎて笑えてくる」現象に、誰か名前をつけてくれ!


5 『シェラ・デ・コブレの幽霊』(1964年)
(ジョセフ・ステファノ&ロバート・スティーヴンス監督/マーティン・ランドーさん、幽霊、他)

『サイコ』の脚本家であるジョゼフ・ステファノさんが製作したものの、あまりの怖さからお蔵入り。 
その後日本でも一度だけテレビ放送され、当時の視聴者に多くのトラウマを植えつけ、『女優霊』『リング』にも影響を与えたといわれる伝説のホラー作品。
作品に漂う禍々しい空気に体が竦められ、小さなシーンの積み重ねによりジリジリと高められた緊張感が、今観ても充分すぎるほどえげつない幽霊のビジュアルによってドカーン!と爆発する瞬間に感じる歓び。
ホラー映画の原点として外せない1本です。


6 『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)
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(ロマン・ポランスキー監督/ミア・ファローさん、ジョン・カサヴェテスさん、他)

「我が家」という安全地帯にずかずかと侵入してくる隣人への不快感、あてにならない夫への不信感、そしてお腹に宿った我が子への不安。
疑心暗鬼という名の地獄に陥ってしまった若妻ミア・ファローが、みるみるうちにやせ細ってゆく姿が、何よりホラーな名作です。
彼女の恐怖はパラノイアにすぎないのか。マタニティ・ブルーをこじらせただけなのか。
ミアが見る悪夢のシーンに翻弄され、誰を信じればいいのかわからなくなる終盤から狂気のラストまで、ひとときも気が抜けません。
母・ミアがみせる最後の表情は圧巻です。

(ちなみにミア・ファローさんはリメイク版『オーメン』において猛烈におっそろしい乳母役を演じているのですが、オリジナル版の乳母さんに負けない狂気を発揮しておりますので、そこだけ見所ですよ。それ以外の見所は無いですよ。)


7 『サスペリア』(1977年)
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(ダリオ・アルジェント監督/アリダ・ヴァリさん、ウド・キアさん、バレエ寄宿生、他)

雰囲気番長。 
細かいことはわからないけど、とにかく美少女が怯えまくって派手派手しくて怖ければいいんだよ!というダリオさんの美学に酔いしれる逸品。


8 『ハイテンション』(2003年)
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(アレクサンドル・アジャ監督/セシル・ドゥ・フランスさん、マイウェン‎さん、殺人鬼)

本作に関しては、もっぱらその「オチ」の「フェアかアンフェアか」という点にばかり話題が集中し、この映画の「おそろしさ」が蔑ろにされているような気がして本当に悲しい私ですよ。
声を大にして言いますが、アガサは『ハイテンション』が大好きですし、鑑賞している最中こんなに手汗が尋常ではなかった映画はここ10年の間で本作のみです。
血の量と恐怖がなかなか比例しないホラー映画界(やりすぎると可笑しくなってしまう事もしばしばですので)において、心と体を同時に痛めつける事に成功した傑作。
『アレックス』や『変態村』を観た上で本作を観ると、殺人鬼が出てきた瞬間「うわあ・・・」と恐怖が倍増すること請け合いです。


9 『屋敷女』(2007年)
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(アレクサンドル・バスティロ&ジュリアン・モーリー監督/アリソン・パラディさん、ベアトリス・ダルさん、他)

すきっ歯×ハサミ=最凶ホラー。 という事で、フレンチホラーからもう1作品。
先に挙げた『ハイテンション』にせよ本作にせよ、フランス産のホラーは痛みの表現が実に秀逸だと思いますねぇ。
おびただしく流された血の濃い匂いが画面から染み出てくるような、豊潤なゴア描写。
タブーなんてこの世に存在しないかのように、思いつく限りのありとあらゆる残酷な行為が仕掛けられ、観ているだけで息苦しくなってしまう。
しかしその裏にある「女」の哀しみに気づいた時、ひたすら圧倒され、同情を抱くことすらおこがましいような気がして、ただただ言葉を呑むしかなかった。
最高に痛ましくて、最高におそろしい映画。


10 『ネクロマンティック』(1987年)
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(ユルグ・ブットゲライト監督/死体、うさぎ、他)

今回10作品を選ぶ際、最後まで迷ったのが本作を入れるかどうかという点でした。
『ネクロマンティック』はホラーなのか? ただのエログロナンセンスなのか?
本作は、アガサが今まで観た映画の中で最もおぞましく、なぜこんなものがこの世に存在するのか理解したくない1本です。
出来ないんじゃなく、したくない。 観ちゃったけど、観なきゃよかったとも思わないけど、理解したくない。
その感情は恐怖に近いのかもしれない、と思ったのですよね。 
この映画に登場する「世界」は自分の住む「世界」にも存在しているのだという事を、到底受け入れる事ができない。 恐ろしくて出来ない。
理解できない(したくない)モノを拒絶する事が恐怖の根源だとするならば、本作は私にとって確実にホラー映画です。
と、いうことで『ネクロマンティック』。 よいこのみんなは絶対観ちゃダメですよ!





結局有名タイトルばっかりですよ!だってホントにこわいんだもん!

今回「ゾンビ映画」を一切カウントに入れなかった為、8本くらいまでは割とさくさく選ぶ事ができました。
最後まで迷ったのは、『デッドゾーン』を入れるか否か。
オールタイムベストに入る程だいすきな映画なのですが、「ホラー」の印象よりも「報われない愛」の印象の方が強いのですよね・・。

という訳で、以上、私の人生に大きすぎる影響を与えた10本でした。


入りきらなかった作品は、ピン兄貴のデビュー作『ヘル・レイザー』、まちゃまちゃそっくりな人形がおっかない『サスペリア PART2』、ふくろう仮面がキモこわい『アクエリアス』、最後のアレが反則な『キャリー』、夜中にトレイに行くのがこわかった『ノロイ』、寒いわ怖いわで震えまくる『P2』、ラストに夏八木勲が山頂でワーッハッハッハするシーンがトラウマ必至だった『八つ墓村』、堤大二郎の目ヂカラとしっかりしたゴア描写に感心しまくりだった『DOOR』、ただひたすら犬がこわい『クージョ』などでしょうか。
キング作品中映像化に成功している部類に入る『クージョ』ですが、原作のラストと大きく異なるエンディングがとても「いい」と思います。 
あとは、最近の作品ですと『スペイン一家監禁事件』『ビー・デビル』『マカブル 永遠の血族』あたりもかなりいいホラーでしたYO!


ではワッシュさん、集計の方大変かとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!



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『ヒューゴの不思議な発明』

2012年03月02日
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ヒューゴがなんか発明すると思ったら大間違いだぞ!

あらすじ・・・
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まさかあの女の子がおまえの鍵穴に合うハートの鍵を持ってただなんて、僕ビックリだよ! いやぁ、今日はホントわくわくした!僕今すっごい興奮してます!

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思えば、お父さんが勤め先の博物館から壊れたままのおまえを持って帰ってから早幾年。 腕のいい時計職人だったおとうさんから機械のしくみを教わりながら、二人三脚でおまえを修理してきたよなぁ。でもおとうさんは職場の火災事故で亡くなってしまった・・・。 駅の時計管理をしている呑んだくれの叔父さんに引き取られた時は、ほんともう絶望のどん底だったよ。

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酔っ払ったままどっかに行っちゃった叔父さんに代わって時計のメンテナンスをしながら、くじけずおまえを直し続けてきたはいいけれど、今度は駅構内のよろず屋のおじさんにおとうさんの形見の手帳を取り上げられたりしてさぁ・・・。 どえらい剣幕で「この手帳は燃やす!」なんて言われちゃって・・あん時はマジ僕キレそうになりましたね。

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でもね、それがきっかけであのおじさんの孫娘のイザベルと仲良くなれたんだから、世の中わかんないよね。 おとうさんも叔父さんもいなくなって、天涯孤独だったぼくに初めて出来た友達かぁ・・・しかも超かわいいしさぁ・・最高ですよまったく・・。 あ、天涯孤独じゃないか、僕にはまだおまえがいたもんね。おとうさんが遺してくれたおまえが。

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結局手帳は返してもらえなかったけど、なんとかおまえの修復も済んだし、あの子の鍵のおかげでおまえが「絵を書くオートマタ」だったって事もわかったし、後はアレだな、なんでその絵に書き込まれる署名がよろず屋のおじさんの名前なのかってコトだな、ジョルジュ・メリエスなのかってな。 しかもその絵は、おとうさんが昔教えてくれた「おとうさんがはじめて観た映画」の1シーンだったとかさぁ・・ コリャ絶対なんかあるよね!

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おじさんはなかなか口を割りそうにないけど、僕はかならずコトの真相を明らかにするよ! なんか最近悪夢ばっか見て寝汗とかすごいんだけど、全ての点と線が繋がったらいい夢が見れそうな気がするんだ。 ほんと、ちょっと精神的に不安定になってるのかもだなぁ、毎晩のようにうなされるんだもん。 なんでだろうなぁ、せっかくおまえを枕元に置いて寝てるっていうの

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・・に・・

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ヒューゴ逃げてー! そいつは夜毎毛髪とかが伸びるタイプのアレやでー!!



【魔法の映画、映画の魔法】
という訳で、スコセッシおじさんがバイオレンスを封印して作ったと評判の『ヒューゴ』を観てきましたよ。

一度は夢見ることをやめた人たちが、再びハッピーエンドを信じる事が出来るようになるまでの愛と再生の物語。
・・なのですが、なんだかもうこれは要するに、「映画を愛する人」から「映画を愛し続けてくれる人」へのラブレターだったのではないか、と思ってしまったのでした。
「映画の作り手」から「観客」へ。
「観客」から「作り手」へ。
すべての「映画の魔法を信じる人」たちへ。

孤独な少年ヒューゴは「映画」でイザベルと仲良くなり、「映画」で人々の心を溶かす。
メリエスは「映画」に魂を捧げ、「映画」に絶望し、「映画」によって希望を取り戻す。
常に登場人物のそばには「映画」があり、それは、彼らが気づくか気づかないかはさておき、揺るぎなく彼らを支え続けている。
この、スコセッシおじさんの「映画」に対する圧倒的な信頼感ときたら!めまいすら感じる程の「愛」を感じましたねぼくは。
その昔、「映画」が生まれた頃、人々がどれだけその魅力に純粋に熱狂したかという事を、リュミエール兄弟の『列車の到着』など実際のフィルムを用いながら説明するトコロも素晴らしかったですね。
もうね、どんだけ映画好きなんや、と。

「映画」というのはひとつの魔法だと思います。
それは時に、白魔法にも黒魔法にもなり、観る人を勇気づけるも怖い夢を見させるも思いのまま。
スクリーンの前の人たちを、観た事のない世界に連れ出し、目もくらむような大冒険をさせ、ほんの数時間でその後の人生全てに大きな影響を与えてしまう事もある。
誕生して117年をすぎた今、大きなスクリーンから小さな液晶画面へと場所を移すことも多くなったけれど、その魔力はちっとも衰える事はないと思う。
今でも「映画」は、誰かの心に光を与え続けている。 
110年前にフィルムに焼き付けられたはりぼての月が、デジタルの魔法で鮮やかにスクリーンから浮かび上がるのを観て、私はきっと110年前の人々がそうであったように、心を躍らせました。
このたまらなくしあわせな気持ち。
なんと心地よい魔法だろう。
もうね、私も映画だいすきやよ。

という訳で、この時代にこの技術で作られた事にも意義がある本作をご覧になる際は、是非3Dバージョンを選択される事を強くおすすめします。



(※ 以下ネタバレ・・と言うか、より細かく内容に触れています)



【ヒューゴは発明しない】
発明はしない! 発明したのはメリエスさん!
ただ、発明 → 絶頂 → 落日 → どさぐれ状態(←new!)だったメリエスさんに「無力な孤児だけどこんなに精一杯がんばってます!」という生き様を見せつけ、「なんかわしももっと前向きになる!」と思わせた功績はでっかいよ!

【メリエスさんはイジケ虫】
「映画は魔法」であると同時に「現実逃避法」でもある。
しかし、第一次世界大戦という荒々しい現実は大きなうねりとなって映画を飲み込み、逃避させる事を許さなくなってしまった。
メリエスさんはそのうねりと闘おうとしたのかどうかわかりませんが、というか、映画を観る限りでは何もしてないくさいのですが、戦争による不況の煽りもあり心がぽきっと折れてしまいます。
で、「映画の事を思い出したら惨めになるだけだからもう考えたくない」なんつって耳に蓋をしてあーあー聞こえないーってやってるだけのおじいさんになってしまった訳なのですが、その他の映画人はどうしていたのかというと、どんな困難にあってもくじけず映画を作り続けた人もいたと思うのですよね。
映画そのものは消えてしまわない。 なぜなら、世の中の状況に合わせて姿かたちを変えて行くのも映画のよい所だから。
メリエスさんはなぜ、その努力をしようとしなかったのだろうか。
そこが私にはとても不思議でなりませんでした。
映画の魔法を信じていれば、決して新たな呪文や秘薬を生み出す事を諦めなかったはずなのに。

で、自分ひとりで勝手にイジケているのならまだしも、多感な時期の孫娘や元女優の奥さんにまで「映画禁止令」を敷くとか超感じ悪いですね。 周りを巻き込むんじゃないよメリエス!!めっ!!

【オートマタがこわい】
ぜんまいが戻りきってなくて夜中に カタカタカタカタ ってなんてなったりなんかしたら絶対に泣く自信がある。
とりあえず何がこわいって、目が全部黒目なのが問題なんだと思うんですよね。
そこで提案なんだが、思い切って学天即くんみたいに白目を施してみたらどうだろうか。ほら、こんな風に・・
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・・・

・・・ごめん・・ さっきの提案ナシの方向で・・・


ヒューゴはすべてにケリがついたら、なるべくはやいトコお寺さんに持っていく方がいいと思うね。髪の毛とか伸び出す前に。


【まとめ】
映画愛に満ち溢れた温かい物語ではあったのですが、スコセッシさんの思惑とは相反しているのかもしれませんが、私はどうも、本作の主な登場人物を救ったのは「映画」だけではなく「ヒューゴの優れた修理能力」から得るところも大きかったのではないかと思いまして。
直すひとを失ったオートマタと、おとうさんを失ったヒューゴ。
「手帳」というおとうさんからの手助け無しに、自分の力だけでオートマタを直したヒューゴは、結果的に自分自身の傷ついた心を治していたのであり、そんなヒューゴの「あきらめない姿」が、勝手にイジケてたメリエスさんや、孤児院育ちで心を閉ざしたまま育った「裏ヒューゴ」のような鉄道公安官によい影響を与えたのではないでしょうか。
「映画」を全面に出したいのか、それ以外の部分に重きを置きたいのか。
どちらかひとつに決めつける必要など無いのかもしれませんが、かなりの時間を費やして描かれる「むせ返らんばかりの映画愛」と「ドライバーを持って歯車の中を駆け回る」部分のバランスが、私には若干ちぐはぐに感じられました。
いや確かにわしも映画の事は好きだけど、肝心なのソコじゃなくね?、と。

はたまた、ヒューゴが修理するのが「映写機」だったなら、もっと統一感が生まれてたのかなぁ・・・と思ってみたりもしたのですが、「時計のぜんまいを巻く」行為と「人生の針が再び動き出す」事との繋がりもしっくりくるので、「時計」と「映画」どちらも入れたらこんな感じになっちゃいました!テヘ! ということなのかな・・と解釈してみます。

とまぁくどくど言いましたが、イザベルちゃんを演じたクロエたんは相変わらず見目麗しかった(ベレー帽にボーダーのカットソーとか目眩がするほどシャレオツじゃんか!)ですし、効果的な3Dのおかげで映像に包み込まれるような感覚を味わえたのもとても楽しかったですし、とても幸せな気持ちになれた126分間だったと思います。

『スコセッシおじさんの不思議な魔法』、天国の淀長さんにも観てもらいたい作品でした! 


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『恋の罪』

2012年01月23日
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あらすじ・・・

水野_convert_20120122165000 「もしもし。ええ、わかったわ」
携帯電話の呼び出し音が、ひとときの逢瀬に溺れる私を現実へと引き戻す。
今回のヤマは渋谷区円山町。 
ラブホテル街の一角に埋もれるように佇む廃墟で起きた、猟奇殺人事件だ。
土砂降りの雨の中、現場に駆けつけた私が目にしたのは、真っ赤なドレスを着せられたマネキンと、セーラー服を着せられたマネキンにそれぞれ接合された女の死体と、壁に大きく書かれた「城」という血染めの文字。
一体これらが意味するものは何なのか。
司法解剖の結果、死体は30代~40代前後の一人の女性のものと判明。
まずはここ数日の間に出された失踪届けを調べる事から、私たちの捜査はスタートした。
それにしても、この街で行方をくらませる女性の、なんと多いことか。
彼女たちの写真はみな、一片の影すら滲ませず平和な笑顔を浮かべている。
しかし、そんな笑顔の裏には、無害な日常から逸脱せざるを得ないような鬱積とした感情が隠されているのだ。
その感情が、彼女たちの目を現実から背けさせ、過激な性へと走らせる・・・ そう・・現実逃避ね・・わかる、わかるわ・・だって私も・・。
後輩_convert_20120122164944 「先輩、今日どうしますか?まだ失踪者あたりますか?」
水野_convert_20120122165000 「もう7時なの? じゃあ帰る!」
雨はまだ降り止まない。 警察署を出て家に向かう私の肩を、冷たい雨が容赦なく叩きつける。
しかし、どんなにずぶ濡れになろうと、私の罪は洗い流されない。
優しい夫とかわいらしい娘と共に暮らす家の中。私は今日も、アイツからの電話に欲情する。
失踪届けを出された彼女たちも、あたたかな家庭に虚ろな何かを感じていたのだろうか。
そして、殺された女性もまた・・・。
後輩_convert_20120122164944 「先輩、今日の捜査プランは?」
水野_convert_20120122165000 「とりあえず失踪者ファイルでも見ときなさいよ!」
死体が発見された渋谷のラブホテル街では、毎日幾多の女性が愛を求めて立ち尽くす。
被害者もきっと、そんな女性だったに違いない。 
愛を求めているのか、体だけを求めているのか。 それすらもわからないまま、ただ自分の存在理由を再認識する為路上に立つ女たち。
なんというかね・・そこらへんって難しいのよね・・ ほら、女性にとって、あくまで「性行為」は「愛」の延長線上って感じがするからさ・・ 完全に「都合のいい女」になっていても気づかないフリをしてみたり・・  あと、性経験が少なかったりするとね、ちょっとおだてられただけで「やだ・・あたしって魅力的だったの・・?」って勘違いしちゃったりなんかして・・ 貞淑な妻タイプなんか特に有りがちよね・・ ほんで気がつくとドッブリ、なんつってね・・  わかる・・わかるわ・・ 私もアイツに初めて道ならぬ関係を求められた時、拒みながらも「まあね、まあね、こう見えてけっこうなフェロモンバディだかんね」って思ってしまったから・・ そしてそれ以来ずるずると・・。
水野_convert_20120122165000 「ねえ、もし私がデリヘル嬢だったらどうする?」
後輩_convert_20120122164944 「え?先輩がですか? まさか!」
水野_convert_20120122165000 「その“まさか”なのが女ってものなのよ!この素人童貞! 定時が来たから帰るわよ!」
帰宅し、リビングの扉を開けた瞬間、私の心臓は激しく脈打った。
主人とのんきにプチ宴会を楽しんでいるアイツ。 いくら主人の後輩だからといって大胆すぎる行動でしょ!何を考えているの!そして、案の定、主人が席を開けた瞬間激しく私の唇を求めるアイツ・・・ ちくしょう・・ こういうサプライズが、さらに私の背徳感に火をつけると知っての狼藉か!!今夜も眠れナイト!
それはさておき、被害者の女性がデリヘル嬢だったと仮定して、何故彼女はあんな風な最期を迎えなければならなかったのだろうか。
もしかしたら、彼女は破滅願望を持っていたのかもしれない。
自分の中の空洞を埋める為、性を求める女性は多い。 
しかし、彼女たちを満たすのはあくまで精液であって愛ではない。
その不毛さに気づいた時には、すでに引き返せない所まで行き着いていた。 
そして彼女は思った。 いっそ壊れてしまいたい、と・・  わかる・・わかるわ・・ ゴールなんてない事がわかっていても、もうどうにも出来ない事ってあるのよね・・ そう・・私のようn
後輩_convert_20120122164944  「先輩、今日はデリヘルの聞き込みですか?」
水野_convert_20120122165000 「そうよ。刑事の基本は現場百回。さっさと行くわよ童貞野郎!」
現場・・現場ね・・  こないだ私も現場に行ったわ・・「城」という血文字が生々しく残る現場・・。
そこに残されていた赤いカーペットに寝転んだら、こんな廃墟で男をとるしかなかった被害者の人生ってどんなだったんだろう、って妄想しちゃったのよね・・・ 惨めな女・・「愛」を与えられる事など無いとわかっていながら、求めるしかなかった女・・。 誰が彼女を殺したのか・・  とかなんとか考えるフリしながら無性に体が火照ってたまらない私は異常なのか・・ みたいなね・・ おまわりさん!へんたいはコチラです!ってわしがおまわりさんやがな!ワオ!スーパーポリスメン!
後輩_convert_20120122164944 「先輩大変です!死体の身元がわかりました!」
水野_convert_20120122165000 「なんですって!すぐ向かうわよ!」
驚くべきことに、被害者は有名な一流大学の助教授だった。
彼女が年老いた母親と一緒に暮らしていた邸宅の中には、切断された遺体の残りの部分と、殺害に協力したとみられるポン引き青年の死体が。
精神を病んでしまっているとおぼしき母親が、目を爛々と輝かせながら語った内容はほぼ私が考えていた通り。
受け入れられる事のなかった「実の父親」に対する熱情を、「男をとる」という形で成就させようとした女。 自分がこの世で一番愛する男を手に入れた女、つまり母親に対する復讐を、「男をとる」という形で果たそうとした女。 「影」よりも濃い「闇」に身を置くことを望んだ女。
そんな彼女の最期に手を貸した女性がいた事を母親から聞いた私は、もうひとりの女性のもとに向かった。
裕福な家庭で幸せに暮らしていながら、ひょんなことからAVに出演し、売春に走り、「闇」に惹かれた女。
完璧に整頓された室内で、神経質そうな夫は失踪した妻を心配する素振りすら見せず、むしろ清々したような表情で「まいったなぁ」と嘯く。
ふと床のカーペットに目をやると、殺害現場に残されていたものと同じペンキがこびりついているのが見えた。
この夫もまた、殺された被害者女性となんらかの関係にあったのかもしれない。
そして、それを知った妻は、何不自由なく自由の無い生活から飛び出し、「闇」に身をゆだねながら今もどこかに立っているのだろうか。彼女自身の足で。

私は、私はどこに立っているのだろうか。



アガサには「女」のことも「男」のこともわかりません。
わかっているのは、「自分」がどういう女なのかということだけです。
なので、本作を観て「女はこんなもんじゃないやい!」などと断言することが出来ませんし、ましてや「そうなんだよねー、女って業深いんだよねー」とこくんこくんすることなど出来るはずもない。
ただ、唯一のものさしである「自分」の主観から一言いわせてもらうならばこう言いたい。
うへえ!感じ悪(わる)!!と。

夫のスリッパを揃えることに生き甲斐を感じていた妻は、いけない事と思いながらAVに出演し、ちやほやされる事を自分への正当な評価と勘違いしてしまいます。 
ここまではわからなくもないのですが、その後、自分の魅力をもっと確認したくなって渋谷を徘徊するわ、行きずりの男とホテルに入るわ、てっきりちやほやされると思いきや突然男に屈辱的なプレイを強要されて泣き濡れるわ、でもそんなプレイに気持ちよさを感じてよがってしまうわ、と「バカな女」っぷりを存分に発揮。
さらに、傷心のままホテルから出てきた彼女は、たまたま通りがかった年増の売春婦を見て「これだ!」となんらかの天啓をキャッチ。 
いっぱしのズベ公ぶっていた自分はまだまだ甘かった、と。 
是非師匠のような立派な淫売になりたいのです! と初対面の売春婦に弟子入りを熱望。
 
どないやねん!  破天荒にも程があるだろ!

どさぐれ師匠のスパルタ売春塾で修行を積んだ彼女が、夫への愛情も帰る家も尊敬する師匠も失い、うらぶれた港町で臭そうなおっさんに二束三文で体を売りながら「自由」を実感するという衝撃のラストのどこに、「女性の尊厳」があるというのか。 
残念ながらアガサにはさっぱり理解できませんでした。

一方、どざぐれ師匠の方はというと、自分が唯一叶えたくて、でも絶対に叶えられなかった「愛(=城)」に辿り着く為、人生経験の少なそうな若妻を手玉にとり、自分の夢を果たそうとする。
その夢とは、愛する人がいる世界へと旅立つこと。
自分で死ぬことは出来なかった。 どれだけ性行為で自分を傷つけても死ねなかった。 だから、同じ地獄を味わった同志に引導を渡してもらおうと思った。
思い通り死ぬことが出来た師匠の魂が、「城」を見つけられたのかどうかはわかりません。
ただ、破滅に向かって突き進むことしか出来なかった師匠の死に様を見ていると、胸の中に苦々しいものが広がり、「女ってこんなに救いようがないのか・・?」という疑問が頭の中でぐるぐる渦巻きまいてしまいました。

抑圧された女。 
破滅するしかなかった女。 
娘の骸を辱める事で人生にケリをつけた女。 
愛する人がいながらもだらしない性生活をすてきれず自滅する女。
誠実な妻と性の奴隷というふたつの顔を持っていないと自分を保てない女。
本作に登場する女は、なぜここまで愚かで、業深くて、出会って2.5秒で合体!みたいな女性ばかりなのか。
なんかね、アガサには「女性がひたすら屈辱を受ける映画」にしか思えなかったのですよね。
対になっているとおぼしき前作『冷たい熱帯魚』も「男がひたすら屈辱を受ける」映画でしたが、あの作品にあった「どうしようもない男たちに対する生暖かい目線」みたいなものが、本作には感じられませんでした。

たしかに女性は罪深い生き物なのかもしれません。
でも、本当に罪深いのは、「愛」や「恋」や「性」ではなく、「いざとなったら簡単に業を捨ててしまえる冷徹さ」なんじゃないかなぁ・・とわしは思う。 どんなに愛に溺れていても、他に収入がよくて落とせそうな男を見つけた時の、あの見切りのよさね!
「性」で鬱憤を晴らすぐらいまだ可愛いよ! 女性の打算に裏打ちされた生き方ほどコワイものはないよ!被害者は園監督のもとに今すぐ集合だ!(そんで、そっち目線の女コワイ映画も作ってもらおうよ!)

と、いう訳で、「どこかにいるかもしれない“女性”の哀しいサガを描いた」物語に、語り手の意地の悪さしか感じなかったアガサだったのですが、鑑賞後色々な媒体に載っていた園監督のインタビューを読んでいると、本作には
「“もっと女性は自由に生きるべきだ”というポジティブなテーマ」がこめられている
との模様。
園監督いわく、本作は「女性賛歌」なのだそうです。

・ ・ ・

・ ・

ど こ が じ ゃ い ! !
(←ますます憤慨した)


― 追記 ―

・ 最初、本作に登場する「神楽坂さんパート」と「冨樫さんパート」は全て水野美紀演じる女刑事の妄想なのだと思っていました。  捜査を続ける段階で、失踪者のファイルを観ながら水野美紀が「こんなだったんじゃねえの・・」「あんなだったんじゃねえの・・」と妄想していたのではないか、と。  パンフレットを読むとばっさり否定されていましたケド。

・ だってさぁ! いくらなんでもスーパーの試食品コーナーでバイトしている最中「アタシのことも、食・べ・る?」ってそこらへんの兄ちゃん引っ掛けるかぁ? 口についたケチャップを指でこそげてペロンってやるかぁ? AVじゃあるまいし!

・ あとさぁ! いくらなんでも自分が働いている大学のキャンパスで堂々と女の人のちち揉むかぁ? 普通に学生が休憩してるベンチの真ん中で! ちちは揉むわ、学生に春を売るわ、構内のトイレのしかも個室ではなく洗面所でピストン運動するかぁ? AVじゃあるまいし!

・ おまけにさぁ! いくらなんでも殺害現場に被害者が使ったかもしれないカーペットをそのまま置いとくかぁ? しかもそのカーペットの上で捜査責任者の刑事が自慰するかぁ? AVじゃあるまいし!

・ 本作の3人のヒロインには、顔に液体をBUKKAKEられるシーンがそれぞれ用意されていました。 それは天井から滴り落ちる雨水だったり、ピンクのペンキだったりするのですが、アガサにはこれがどうしても「顔にアレをナニされる」ことの隠喩に思えて仕方なかったのですよね。

・ 「顔にアレをナニされる」というのはAVではお馴染みのプレイで、男性による支配欲以外のなにものでもない行為だと思います。 だから余計に、「性」によって「愛」を実感しようとする彼女たちの姿が虚しく見えたのです。 どれだけ「性」を貪っても、支配から抜け出すことが出来ない彼女たちの姿が。

・ 余談ですが、アガサはもし自分がコレをされるような事があったら、相手の男に生まれてきたことを後悔させてやります。 余談ですが。

・ どのシーンも意地悪な感じはしたものの「必要なんだろうなぁ・・」と思えるシーンばかりではあったのですが、「自由」になった神楽坂さんが少年の前でやらかすシーンだけは、嫌悪感しかなく必然性も全くわかりませんでした。 なんだったんだアレは。 悪い冗談か。

・ アンジャッシュ児嶋の言葉責めは完全にコント。 静まり返った劇場で笑いを抑えるのに必死でしたよ!ぼくは!

・ 後輩刑事が話す「ゴミ捨てに行ってそのまま家出した主婦」のエピソードが、事件を見届けた水野美紀によって再現されるラストシーン。 息せき切ってゴミ収集車を追う姿が、性行為と重なって見えました。 額に汗をにじませ、どれだけハアハアと息を荒げても辿り着けない「城」。 

・ できることならば、水野美紀にはゴミ収集車に追いついて欲しかったです。 陰惨な事件を経ることで成長した彼女が観たかった。 「ゴミ(業)」をポイーンと捨て、大切な家族に向き直って欲しかった。 しかし、「リバティハウス(自由)」という名のマンションを後にした水野美紀が辿り着くのは、結局くだんの廃墟(愛の地獄)だったのでした。  うへえ!感じ悪!!


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