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『プロジェクト X』

2013年12月04日
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あらすじ・・・
18歳の誕生日パーティということだったので、思い切ってたくさんの人に声をかけたら思った以上の人数が集めって、近所の人や警察やマスコミもかけつけて、たいそう盛り上がり驚きました。 まあでも、来年の誕生日は、彼女とふたりだけで過ごそうかなぁと思いましたね。


「料理は愛情」と「映画は相性」で韻は踏めるだろうか、とぼんやり考えていたのだけれど、どうやら上手くいきそうにはないのでさっさと本題に入るが、結城センセイの件はともかく、映画は相性である。

完成した映画は、誰の前にも同じカタチで存在している。
ディレクターズカット、完全版、修正版、アンレイテッド版などの細かい違いはあれど、映画としてはまぁ、まずほぼ同じカタチと言っていいと思う。
それなのに、受け取り手の評価は実に多種多様だ。 
いや、一人として同じものはないと言っても過言ではないのではなかろうか。
これはしかし、当然と言えば当然のことでもある。
なぜなら、完成した映画は、ある種の反射板のようなものだから。
鑑賞者は無意識のうち、映画のコマとコマの間に、自分自身の性格や、積み重ねた経験や、得てきた知識や、趣味嗜好を投射する。
そして、跳ね返ってくる光に、心揺さぶられたり、居心地の悪い思いをするのだ。
結果、同じカタチで存在している映画は、「一生モノの大傑作」にもなる得るし、「時間の無駄」と切り捨てられることもある。
なんらおかしいことなどないし、きまりの悪い感情を抱くこともない。 ましてや、責め立てる必要などあろうはずもない。
相性が悪かった。
ただ、それだけのことなのだから。


と、散々回りくどい前置きをしてしまったのは、ほかでもない、本作『プロジェクトX』を勧めてくださった方に対して私が勝手に募らせてしまった申し訳なさを、少しでもマシにしたかったからという「ザ・自己満足」の一言に尽きるのですが、ともかく、悪いのは『プロジェクトX』ではありません。相性の問題だけなのです、ということを強く明記し、その方へのお礼の言葉と代えさせて頂きたいと思う所存でございます。


(※ ということで、以下相性の悪さに関する説明が続きますので、『プロジェクトX』をこよなく愛する方はどうぞこのままお引き返しください)

■ パーティに馴染めなかった。

もうね、ビックリしましたよね。 
自分はパーティきらいじゃないと思っていたのですよ。
だってほら、今までだってレイヴパーティで若者がウェーイとかチャンネーがおっぱい放り出してウェーイとか、その手の映画はたくさん観てきましたし。
それなのにノレない。
主人公たちが繰り広げる飲めや騒げのパーティを前に、圧倒的に馴染めない自分が、そこに居ました。

なんといいましょうか、わたしは音楽に詳しくないのでジャンル名とかわからないのですけども、「ドンツードンツー」系の音楽は苦手でしたよね。確かにね。
ずっと聴いていると、しんどくなるという。 
まぁ、ずっとって言っても10分程度で限界ですけども。
で、「知らない人がたくさん」っていうのもまた、ガッツリ急所ではありますよね。
知っているコミュニティならまだ何とかなりますが、それでも基本的に、静かな場所がすきなものですから、途中で切り上げたい気持ち満々になっちゃうのならないのって。

しかし、それにしたってどうしてここまで馴染めなかったのか。
おっぱいを前に真顔のまま、リモコンをチラ見しながら「これいつまで続くの・・・」と思ってしまったのは何故なのか。
オレはもう、オレのことがわからない・・・ わからないけど、パーティ三昧の1時間半弱が、どうにもこうにも苦痛でしかなかったのでありました。

■ ともだち100人出来なくていい。

学校では全くもってサエない存在。 家族からも「負け犬」呼ばわり。 そんな自分の殻を破りたい。
本作の主人公トリオの密かな野望は、思った以上に華々しく大成します。

まさか来てくれるとは思っていなかったクラスメイトが来てくれた。
知らない世界にまで拡散されたお陰で大勢の人たちが集ってくれた。
たった一晩で、彼らは学校の人気者になった。 
少なくとも、ひとりの同級生として認知されるようになった。
大きすぎる代償と引き換えに。

なんというか、わたしには理解出来ない世界だなぁ・・と思ったのですよね。
ご近所さんに迷惑をかけて、自分の家族が一生懸命築き上げてきたものをぶっ壊したのちに得た「人気」って、なんなんだろう、と。
それは、ほんとうに彼自身の魅力なのだろうか、と。
あのパーティに来た人たちは、伝説の一夜のことは忘れないかもしれないけれど、彼の存在は忘れてしまうだろう。 というか、そもそもほとんどの人が知らないままだったのではなかろうか。
パーティ客が求めたのは「集まってタダ酒が飲めておもいっきりはしゃげる場所」であり、彼自身ではない。
なんかそれって、虚しいなぁ・・と思ってしまいました。

もちろん、自らのリミットを壊し、行くところまで行った主人公の行動力が評価されたということはあるのでしょう。
彼自身も、そうなる(行動的になる)ことを望んでいたのかもしれませんし。
そもそも彼にとっては、個人の存在価値を認められるのではなく、「あのパーティに参加できた」ということが重要だったのかもしれませんし。
でも、どうしても、わたしにはピンとこなかったのですよね。
先に述べたように、肝心カナメなパーティ自体に興味が湧かなかったこともありますが、「そこまでしないと得られない人望なら、ないままでいい」としか思えなかった。
「ともだち」100人もいらないし、「知り合い」なら尚のこと。
彼には気心の知れた友人も、魅力的な幼馴染(しかもチアガール!)もいた。
・・・なんという・・・おまえこんちきしょう!充分すぎるではないか!

■ 赤ちゃんが寝られないんですよ。

わたしはルール厳守の真面目人間という訳では全くありませんし、若気の至りも、今この瞬間の尊さもよくわかります。
ハメを外したっていいじゃないか。おもいっきりふざけたっていいじゃないか。
でも、近所でやられたら怒りますよ。おもいっきり怒りますよ。コラー!っていう人間ですよ、ぼかぁ。
やっていい事といけない事の区別をつけながらでも、人は人生を楽しめるんじゃないか。
高校生だからって、そんな難しいことじゃないと思うけどなぁ。
んなもん、夜中にバイクぶんぶんぶっ飛ばして「オレたちは誰にも迷惑かけてない・・ただ青春を駆け抜けているだけなんだ・・・!」って言ってる暴走族と一緒ですよ。 
ただの自己中ですよ。
赤ちゃんの寝かしつけがどれだけ困難なミッションであることか・・・
遊ぶなら遊べばいい。
ただ、最低限の後先は考えて遊ばないとダメだと思うなぁ。

■ 誰にも共感できない。

主人公をそそのかす悪友のぽっちゃりが好きになれないタイプすぎて目眩がした。
さんざん悪さをして、のっぴきならない状況を作り出しておきながら、夜が明けたら「じゃ、オレそろそろ帰るわ」との賜った瞬間、テレビを叩き割ってやろうかと思いましたね。大人なので割りませんでしたけどね。
あと、後日談で「父親が優秀な弁護士を雇ったため無罪になった」と紹介された瞬間、飲んでいたコーヒーを床に投げつけてやろうかと思いましたね。片付けが大変なので投げつけませんでしたけどね。
もうひとりの友人(こちらもぽっちゃり)も「障害児であることを理由に無罪になった」みたいなテロップが出ていて、なんかもう、エンドクレジット早送りしてやろうかと思いましたね。 送りましたけどね。

百歩譲って悪さをしてしまったのはしょうがないとして、その責任ぐらいとらせようよ。
なんなんだこの映画は。
ここから何を感じ取ればいいのだ。
わしにはさっぱりわからんよ。

■ 「男のロマン」。

やかましいことをくどくど書きましたが、最も気持ちが萎えたのは本作のオチでありまして。
近所の車を焼き払い、自分の家は全焼。
さすがにしょんぼりとする主人公に父親がかけた言葉は、「で、何人集まったんだ?」。

はあぁぁぁぁぁぁあ?

もうね、完全に親指立てる気満々なのですよね。
「やるじゃん!」みたいな。
「こいつ、オレの息子っす!伝説を作った男っす!」みたいな前のめりな感じ。
ちなみにこのシーン、お母さんは一切出てきません。 いちおう「ママは仮住まいのホテルで泣いている」という説明はありますけど、それだけです。 
一方、お父さんと息子は目をキラキラさせて「やるじゃん!」ですよ。 

なんじゃコレ。

なんじゃいコレ。

■ パーティに馴染めなかった理由を考えてみた。

ディスクをプレイヤーから取り出し、ケースに戻しながら、わたしはふたたび「どうしてこれほどまでに馴染めなかったのか」という疑問に思いを巡らせ始めていました。
おっぱい上等。
ラリってハイになってバカ騒ぎ上等。
『フレディVSジェイソン』とか『ホステル』とか『ブラッド・パラダイス』とか、なんだったら『バタリアン5』とか、パーティが出てきてもたのしい映画はたくさんあったではないか。
それらの作品と『プロジェクトX』に、どんな違いがあったというのか。

・・・どんな違い・・・

・・どんな・・

・・・・

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(※ パーティ直後)

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(※ パーティ翌日)

バタリアン
(※ パーティ同時刻)


プレデター3
ははあ・・・ そういうことか!

なんということでしょう。
わたしが好きだった映画はどいつもこいつも、おっぱい祭りから血祭りへとすみやかに移行してゆくお話ばかりではありませんか。
つまりわたしは、パーティに馴染めないのではなく、鋭利な刃物や鈍器のようなものやピタゴラ装置が用意されていないパーティに馴染めなかっただけなのですね。
よかった・・・! オレ、これからも臆することなくパーティ映画観るよ!

■ まとめ。

ということで、「血まみれでなきゃパーティじゃないやい!」と堂々言ってのけるようなダメ人間のわたしとは、少々相性が合わなかった本作ですが、「みんながやってるから」という理だけで、何の罪悪感もなく犯罪行為に手を染めてしまう人間の集団心理の恐ろしさをとくと味わうことの出来る、ある種のホラー映画と思えばなかなかおもしろかったような気もしますし、自分が一生交わることのないであろう世界を垣間見られたことは、貴重な経験だったように思いました。
いやぁ、勉強になったなぁ。



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すきもの主婦が選ぶSF映画ベストテン

2013年11月10日
おばんでやんす。 アガサです。

大人気ブログ・男の魂に火をつけろ! 様による、晩秋恒例ベストテン企画が今年も発表になりましたよ。 わーい!のっかるのっかるぅ!

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今年はSF映画だそうですよ! やったね!オレSFだいこうぶつ!
・・とは思ったものの、いざ考え始めると好きなだけになかなか絞り込めないわ、いや待て、そもそもこの映画はSFでいいのか? などなど、全くまとまる気配が感じられなくなってしまったそうな。 
とっぱらりんのぷう。 
いや、ぷうじゃなくて。

SFなのかファンタジーなのか、ホラーなのか特撮なのか、超常現象なのか怪奇現象なのか。
大いに頭を悩ませた結果、初心に戻って「わたしがほんとうにすきな映画」だけを10本選び出してみたのがこちらになります。

(※ 以下全作ネタバレ)


1位 『未知との遭遇』
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(監督スティーヴン・スピルバーグさん/出演リチャード・ドレイファスさん、フランソワ・トリュフォーさん、UFO、他)

あらすじ・・・
リチャード・ドレイファスさんが家庭崩壊を経てUFOに搭乗します。

物心ついた頃からアダムスキー型UFOや葉巻型UFOに心ときめかせていたわたしに、「UFOの本気」を教えてくれたのが本作、『未知との遭遇』でした。
目撃(第一種接近遭遇)、物的証拠(第二種接近遭遇)から異星人との直接面談(第三種接近遭遇)までが、超シビアな嫁との攻防戦を交えつつコッテリと描かれており、クライマックスに降臨する巨大なマザーシップの姿は圧巻の一言。
「これぞ宇宙船!」という感嘆と、「ここまでの(規模の)は無理!」という戦慄のはざまで、しかし、異星人にスカウトされるドレイファスさんに羨望の眼差しを向けずにはいられない、複雑な乙女心・・・ いや、やっぱ第四種は無理です!ごめんなさい!スカウトしないで!

冒頭からエンドクレジットまで全てが名シーンの連続。
今まで何度観たか判りませんし、これから何度観るかも判りませんが、ただとにかく、この作品を一生愛し続けることだけは確かです。

楽器店のピアノで5音の交信メロディを弾いたことがある方と、マッシュポテトでデビルズタワーを作ったことがある方、今度一緒に飲みに行きましょう。


2位 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』
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(監督リチャード・マーカンドさん/出演ルークさん(老け顔)、レイア姫(コスプレ)、ハン・ソロさん(半冷凍)、毛玉、他)

あらすじ・・・
ブチギレたおとうさんが上司を投げ飛ばします。

SF映画ベストテンということで、一番悩んだのが「スターウォーズをどうするか」という点でした。
全て入れてしまったら、それだけで3本埋まってしまう。
それでは他の作品が選べないではないか。
・・ええ、3本ですよ。 何言ってるんですか?6本じゃないですよ、3本ですってば!
ということで、3本中最も観たであろう『EP6』を2位にチョイス。
本作の魅力はなんといっても毛玉たん。
はるか銀河の彼方のその中でもっともかわいらしいモコモコの生命体、イウォークさんなのでありますよ。

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(※ 今すぐ抱きついて尻をなで回したい!)

かさばる肢体をおどらせて、エンドアの森を縦横無尽に駆け巡る、愛され種族・イウォーク。
金ピカのC-3POを神様と勘違いしてしまったことから、あれよあれよという間に銀河帝国軍と反乱軍の戦争に巻き込まれてしまう毛玉たんの、なんと不憫なことよ・・・!
戦争の最中、爆発によって吹き飛ばされた仲間のイウォークにかけより、「ねえねえ、いこうよ?はやくいこうよ? ねえ・・・ね・・ やだよ・・・うごいてよ・・・・」としなだれるイウォークたんの姿を観るたび搾り取られるわたしの涙。
累計ゆうに10リットルは超えていると思われます。

一方、そんな健気さを見せる反面、ただかわいらしいだけの生けるヌイグルミではないこともせっせと証明してゆくのが毛玉たんのすばらしい所でありまして、えんやこらせーと手作りしたブービートラップを駆使し、泣く子も黙る帝国軍を結構な勢いでバッタバッタとなぎ倒してゆく後半戦は、もはや何の映画を観ているのかわからなくなる程の高揚感をあたえてくれることでしょう。
よく見たら邪悪な顔をしているんだぜ・・・うそみたいだろ・・・

ewok scary
(※ たべちゃうぞ!)

ちなみに、わたしがすきなのはイウォークたんが大活躍し、最後は彼らが森の木陰でドンジャラホイと太鼓を打ち鳴らす「オリジナル版」ですので、妙ちきりんなテーマ曲が流れ、ペターンとしたCGの都市風景が映し出される「特別篇」に対しては全く共感できません。
(というか前)との繋がりを気にして、ベイダー卿の中の人を変えるとか、もう言語道断ですよ。
気にするのそこじゃないだろ! もっと気にしないといけないとこ、あるだろ!

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(※ オリジナルのベイダー卿がヘルメットを取った瞬間、「あっ・・高松英郎さん・・?」と思った方、今度一緒に飲みに行きましょう。)


3位 『未来世紀ブラジル』
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(監督テリー・ギリアムさん/出演ジョナサン・プライスさん、マイケル・ペイリンさん、デ・ニーロさん、他)

あらすじ・・・
デ・ニーロさんがシュルルーって助けに来てくれます。

近未来というにはアナログすぎる街を舞台に、不条理な抑圧、醜怪な登場人物、夢と虚構が入り混じった摩訶不思議な絶望世界が描かれる本作。
そう、この作品が残してゆくものは、ものすごく悲惨で、とことん理不尽で、「気分爽快」から最もかけ離れた種類の感情なのです。
その迷路のようなストーリーに差し込む、1組の男性と女性の、とてもピュアで、とても一生懸命な愛に希望を見出すものの、彼らに待ち受ける結末はまた、新たな哀しみと虚しさをもたらすばかり。
それでも、それでもわたしはこの作品をすきにならずにはいられない。
それは、たとえ完膚なきまでに打ちのめされても、生活の全てを奪われたとしても、心までは奪えない。というメッセージを感じるからなのだろうか。
はたまた、シュルルーって降りてくるデ・ニーロさんのシーンがかっこよすぎるからなのだろうか。
それは判らない。 
しかし、印象深いメロディと共に、いつまでも心のベストテンとして刻み込まれるであろうことだけはたしかである。
ていうかなんでこんな口調なんだオレは。

愛くるしすぎるマイケル・ペイリン氏におしおきされたい、と思ったことのある方、今度一緒に飲みに行きましょう。


4位 『12モンキーズ』
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(監督テリー・ギリアムさん/出演ブルース・ウィリスさん、マデリーン・ストウさん、ブラピ、他)

あらすじ・・・
ブラピが動物園を襲い、ブルース・ウィリスさんがズラを装着します。

4位に選んだのは、これまたテリー・ギリアム監督による作品。
近未来というにはアナログすぎる地下世界を舞台に、とある任命を受けたブルース・ウィリスさんが「今」よりも「先」の「過去」を目指し時空を越える物語です。
「記憶」というもののあやうさ、現実と非現実のあいまいさに翻弄されるブルースさんと、ひょんなことから彼と行動を共にする精神科医のマデリーン・ストウさん、そして彼らの間でやりたい放題なブラピとのバランスが非常に絶妙。
「運命」を変えるため、「変えられない運命」に向かい突き進むブルースさんの姿は、何度観ても胸を締め付けられますし、クライマックスでマデリーンさんがみせる、哀しみに満ちたほほえみの美しさには圧倒されます。
今は『リベンジ』のおっかない美魔女役で大活躍のマデリーンさんですが、こんな聖女のような時代もあったんだよなぁ・・・ いや、見た目自体だと、この頃も今も大差ないのですけどね。 おそろしや・・・

『未来世紀ブラジル』にせよ『12モンキーズ』にせよ、鋭い現代風刺メインかと思いきや、根底に流れるのはやるせないほどせつない愛である、という点が、わたしを魅了してやまないのかもしれません。
ていうか恋愛映画ですよね、もう完全に。
・・・あれ・・今回のジャンル、SFだったような・・

ビジュアルセンス大爆発な『12モンキーズ』のポスターを部屋に貼ったことがあり、尚且つメガネをかけている方、今度一緒に飲みに行きましょう。


5位 『コンタクト』
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(監督ロバート・ゼメキスさん/出演ジョディ・フォスターさん、マコの平、ヴェガ星人、他)

あらすじ・・・
ジョディさんが色んな意味でトリップします。

終盤、例によって例の如しなキテレツ日本が登場することで、キワモノ映画扱いされることも少なくない『コンタクト』ですが、わたしの心の中では大傑作の大名作としてキラキラと輝き続けております。
ほとんど解明できていないけれどたしかに存在する「宇宙」というものと、実証はないけれどたしかに存在する「神」。
そのふたつを大きなテーマとしながら、同じく不確かなものに左右されながらも、一生懸命ここで生きているわたしたち「人間」の存在理由について問いかけてくる、とても深い作品だと思います。
まぁ、とは言っても、小難しいことばかりの退屈な映画というわけではなく、ハラハラもドキドキもヒヤヒヤも存分に堪能できますので、娯楽作としてもがっつり楽しめるのではないでしょうか。

わたしがいつごろから、宇宙というものに強い関心を抱くようになったのか、それは定かではありませんが、今でも暇さえあれば漆黒の夜空を見上げています。
「宇宙にははじまりがある」と聞きますが、じゃあその前は「なに」があったのか?
最近の研究で、「宇宙の膨張が加速している」ことがわかったようですが、膨張によって収縮している「なにか」もあるってことなのか?
「ない」が「ある」ってどういうこと?
宇宙は常に、わたしの心を悩ませ、そして惹きつける。 あと、こわいですよね、宇宙のこと考えてると、ものすごくこわい。 じぶんがどんどん縮んで消えてなくなってしまうような気持ちになる。 でもすき。
そんな宇宙への憧れと恐怖が余すことなく詰め込まれた、素晴らしい作品だと思います。

あと、なんといっても、「宇宙はこんなに広いのに、生命体が我々地球人だけだなんてスペース(空間・宇宙)がもったいない」というセリフが本当に最高なのですよね。
わるい科学者役だった『12モンキーズ』とは打って変わり、ジョディさんのやさしいおとうさんに扮したデヴィット・モースたんが、幼い娘におだやかに語りかけるこの言葉は、今ではわたしの座右の銘となっております。

映画に地球外知的生命体探査(通称SETI)が登場するだけで高まるという方で、尚且つメガネと白シャツが似合う方、今度一緒に飲みに行きましょう。


6位 『デッドリー・フレンド』
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(監督ウェス・クレイヴンさん/出演クリスティ・スワンソンさん、ビービー、他)

あらすじ・・・
不完全な良心回路を持ち、善と悪の狭間で苦悩する人造人間の戦い。
(※Wikipedia:フリー百科事典[人造人間キカイダー]より引用 )


クズい父親に苦しめられ続け、DVの果てに脳死状態にされてしまった美少女サム(サマンサ)さんが、宮川一朗太似の隣人少年の手によって人造人間にされるものの、移植された人工知能がポンコツだったせいで私怨を晴らす大暴走を始めてしまう悲劇の物語『デッドリー・フレンド』が堂々ランクイン。
とにかく、便宜上の主人公である天才少年(宮川一朗太)が、幼稚だわ自己中心的だわで全くすきになれない本作なのですが、真の主役であるサムさんの、神々しいまでの美しさ、悲しみを秘めた微笑み、意外な行動力が超さいこうなので、プラマイゼロです。 
いや、プラスです。 サムさんだけでプラスです。 
宮川一朗太? ああ、おまえもう帰っていいよ。
そして、そんなサムさんと合体する(させられる)ロボット・ビービーもまた、彼女に負けず劣らずの鬼かわロボでして。

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(※3秒間チャレンジ 「ほんもののビービーはど~れだ!」)

青春時代の淡い初恋、トンガっていたあの頃、触るものみな傷つけて、バスケットボールで隣の家のいじわるばあさんの頭を粉砕したこともあったっけなぁ・・・ なんて、そんなほろ苦い記憶を呼び戻してくれる名作です。 
あ、粉砕はうそです。

どうやらDVD化されていないらしい本作のデジタルリマスター版リリースを心待ちにしている方で、尚且つメガネと白シャツとネクタイをほぼ毎日着用しているんだよなーという方、今度一緒に飲みに行きましょう。

(※ ソフト化はされていませんが、某えがおが似合う動画サイトでアレをナニしたソレが鑑賞出来るようですよ。ヒソヒソ声でしか言えませんが。)


7位 『トワイライトゾーン/超次元の体験』
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(監督ジョン・ランディスさん、スティーヴン・スピルバーグさん、ジョー・ダンテさん、ジョージ・ミラーさん/出演ジョン・リスゴーさん、グレムリン、他)

あらすじ・・・
レイシストの男が、真夜中の老人ホームで缶けり遊びをしてたら、恐るべき子どもの家に迷い込み、帰りの飛行機の窓からグレムリンを目撃します。

わたしはとにかく、夜中にテレビで放送していた『トワイライトゾーン』がだいすきで、とはいえ、厳しい家だったため夜半のテレビ鑑賞など許されるはずもなく、毎週足音を忍ばせて潜入した真っ暗な部屋の中、ブラウン管テレビにイヤホンを差込み、明かりがもれないようごっそり毛布をかぶりつつ汗をじっとりかきながら見ていたものでした。
両親にバレたらこっぴどく叱られる・・・ そんな緊張感もプラスされていたからか、『トワイライトゾーン』でバズレ回にあたった覚えはまるでありません。 むしろ、毎週大傑作ばかりだったと記憶しております。
で、そんな愛すべきSFミステリーを名だたる監督たちが紡ぎ上げた劇場版はというと、これまた珠玉の名作揃いだったわけでして。

風刺にあふれた第1話、スピルバーグさんが担当しているにも関わらず最もおとなしく最も深イイ話になっている第2話、ジョー・ダンテ監督の世界観が爆発している最高にクレイジーな第3話、そして、ジョン・リスゴーさんの狂乱っぷりとグレムリンの人を食ったような態度がたまらない第4話。
どのお話も、「トワイライトゾーンらしさ」と新鮮な驚きに満ちた素晴らしい作品なのであります。

紹介される際、邦題である「ミステリーゾーン」と原題「トワイライトゾーン」がごっちゃで使われていたため、それぞれ別のモノが存在しているのだろうか・・・ と困惑したことがある方で、尚且つメガネと白シャツとネクタイが欠かせない前髪厚めの方、今度一緒に飲みに行きましょう。


8位 『ギャラクシー・クエスト』
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(監督ディーン・パリソットさん/出演アラン・リックマンさん、シガニー・ウィーバーさん、ティム・アレンさん、他)

あらすじ・・・
『スタートレック』ミーツ『サボテン・ブラザーズ』。

現実に抗う勇気も気力も失った大人たちが、尊厳、友情、夢を取り戻す大傑作。
我が輩ことアラン・リックマンさんが特殊なヅラをつけて大活躍するのですが、途中からヅラが特殊に見えなくなるというね。 
まさしくシェイクスピアの戯曲を演じているような、威風堂々たる佇まいから繰り出される重厚なセリフ「トカゲヘッドの名にかけて」(※本当は「グラブザーのハンマーにかけて」)に落涙必至です。
元気がない時に観ると無性に力が湧いてくる、栄養補強材のような逸品。

「すきな言葉は?」と聞かれたとき「Never give up! Never surrender!」と答えたことのある方、尚且つネガネで白シャツでネクタイでサラサラ前髪で仕事中は袖をまくる傾向のある方、今度一緒に飲みに行きましょう。


9位 『ヘルレイザー4』
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(監督アラン・スミシー/出演ピンヘッドさん、闇の女王、ビーストちゃん、他)

あらすじ・・・
ピンヘッド、宇宙に散る。

リーガンちゃんが予言した「宇宙で死ぬ」ひとは、誰あろうピンヘッドさんだった!
もうね、正直『ヘルレイザー』がSFとは思いませんよ。
なんだろう? ファンタジー?ファンタジホラー? まぁそんな感じですよね。
でも、オレはどうしても、『ヘルレイザー4』をSFベストテンに入れずにはいられなかった。
なぜって?!
あの、もっとも宇宙とは縁のなさそうなピンヘッドさんが、近未来的な宇宙船の甲板でボケーっと佇んでいる、そんな盆と正月がいっぺんに到来したような画を観せられたのですよ! 
もうそんなもん、「あーSFだわ」って思うじゃないですか!「あーこれ紛うことなきサイエンスフィクションだわ」って!
ほら、そういう気持ちで見れば、上のスチール写真も、どことなく『エイリアン3』っぽさを感じてきませんか・・・ 来ませんか・・そうですか・・・

誰も知らなかったルマルシャンの箱誕生秘話が秘話でなくなる本作。
しれっと登場した「闇の女王」が、その身震いするほどゴージャスなビジュアルとは裏腹に全く活躍しないという残念ポイントもあるものの、ピンヘッドの愛犬ビーストくんやクルクルっと丸まった双子など魅力的なキャラクターが実にすてきだったり、ヘルレイザー名物ズル剥けや過去の作品との関連性なども意外とあったりなんかして、下手するとシリーズ中3番目ぐらいにすきな作品かもしれません。
3番目って・・またえらい中途半端だな・・・

以前ビーストくんのフィギュアを見つけたとき、「また今度にしよう」と思ったのが運の尽きで、それ以来一度も購入の機会が巡ってこないわたしにビーストくんを譲ってあげてもいいと思われる方、もしくはビーストくんは持っていないけどメガネで白シャツでネクタイで前髪はサラっとしているよーという方、今度一緒に飲みに行きましょう。

『ヘルレイザー4』感想


10位 『ドリームキャッチャー』
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(監督ローレンス・カスダンさん/出演モーガン・フリーマンさん、ジェイソン・リーさん、ダディッツさん、他)

あらすじ・・・
モーガン・フリーマンは悪い人。

アーイ・・ダディッツ!!!!

メガネ男子の方、今度一緒に飲みに行きましょう。





はい、長くなった! 書いてるうちにめっぽう長くなったパターンね!コレね!

というわけで、ほんとうにすきなSF映画ばかり10本、選出させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
余談ですが、いちおう「割とすぐ鑑賞できる作品」という点を勝手に念頭に置きつつ書いております。
と言いますのも、過去の名作やカルト的な人気を博す作品って、廃盤になっていたりべらぼうな値がついていたりして、興味を持ってもなかなか観られないことが多いのですよねぇ・・。
わたしも今まで何度か、「うわあ・・おもしろそう・・・ ・・・って観たいけど観れないんじゃん!」と臍をかんだ経験がありますので、今回はレンタル店に高い割合で置いてあるであろう作品の中から選んだつもりです。
ネタバレ全開で書いておきながらなんですが、もし未見の方で「あ、おもしろそう!」と思われた方、是非一度ご覧くださいませ。
あと、メガネ男子(略

以下、泣く泣くベストテンから外した作品をさっくりとご紹介して、今回の記事をおひらきにしようと思います。

・ 『ねらわれた学園』わたしは宇宙だ!
・ 『スペースバンパイア』マチルダ・メイさんのおっぱい!
・ 『ゼイリブ』プロレス!
・ 『銀河ヒッチハイク・ガイド』マーヴィンがえげつないほどかわいい!
・ 『幻魔大戦』悪党に襲われたおねえさんが覚醒してコンロの火をつけるシーンが好きすぎてたまりません!
・ 『エイリアン』元祖タンクトップ!
・ 『アビス』深イイ話!深海なだけに!
・ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー/全3作』2を観に行った映画館で、「続きは来年夏にね!」と出た瞬間の「ぐぬぬ・・」感!
・ 『キャプテン・スーパーマーケット』何かもう、随分長い間ブルース・キャンベルしか観ていないような気がします!
・ 『ロスト・チルドレン』蚤すげえ!!
・ 『ダークシティ』インセプションのビルガシャガシャを観た時「ダークシティだ!」と思ったよね!
・ 『スターシップ・トゥルーパーズ』切り株祭り!
・ 『オブリビオン』トム祭り!


これはキリがないぞ!

またもや「どれがSFでどれが他ジャンルなのか」わからなくなってきました。
あと、基本的にUFOさえ出てくれば、即傑作扱いになってしまう傾向がありますので、うっかり『コミュニオン/遭遇』とか『フォース・カインド』とか入れそうになっちゃっているわたしがいますよ。 踏みとどまれオレのこの右手・・!


ではではワッシュさん、集計の方大変かとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!



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『パシフィック・リム』

2013年09月04日
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あらすじ・・・
赤い靴はいてた女の子が、異人さんに連れられ行っちゃったのちにロボの操縦士になって怪獣をしばき倒します。

・ ずっと観たかった『パシフィック・リム』を、かなり遅ればせながら映画館の大きなスクリーンで観ることが出来て、本当にしあわせです!

・ デルトロ監督「ここに怪獣映画とロボットアニメと特撮魂があるじゃろ?」

・ 何かのインタビューでどなたかも仰っておられたのですが、幼い頃、超合金のロボットとソフビの怪獣を両手に握り締め、「ヒュー・・・ドーン!ドガーン!ガシャーン!」と夢中になって脳内大決戦を繰り広げていた時の興奮や情熱が、そのままフィルムに焼き付けられたような、非常にあつくるしい映画だったと思いました。

・ 念のために書いておきますが、「あつくるしい」はわたしの中で最上級の褒め言葉です。 だってね、すきなことやモノを語る時、熱くならない方がおかしいじゃないですか。 あつくて、キモくて、なんだったら若干鬱陶しい。そういうものですよ。 わかる、わかるよ!デルトロさん!

・ デルトロさんの脳内というか、自宅にこさえられた趣味部屋を覗かせてもらったような、そんな体験でした。 部屋中に所狭しと飾られたフィギュアや、ギッシリ並べられたビデオにコミック! 娯楽の殿堂! もうね、図々しいの承知で言わせてもらいますけどね、一週間か一ヶ月ぐらい泊まらせてもらいたいですよこの部屋に!勝手に掃除しないから!ね、ね!

・ 無骨さ全開のチェルノ・アルファ、スタイリッシュなストライカー・エウレカ、冷静になって考えると「その三本目の腕・・使いにくいんじゃ・・・」と心配にならずにはいられないクリムゾン・タイフーン、「これってガンキャノn・・」と思わず世帯主さまがつぶやいた郷愁溢れるデザインのコヨーテ・タンゴ、そして胸の真ん中がメラメラ燃えてる感じがいかにも主役っぽいジプシー・デンジャー・・・。 どのロボも身震いするほどかっこいい! 欲を言えば、クリムゾン氏にもっときちんとした見せ場が欲しかったですね。 ていうかね、どのロボも、もっとずっと見ていたかった。 美しすぎて。

・ 一方、対する怪獣軍団はというと、これがまた揃いも揃って名キャラの宝庫でして。 

・ サメみたいなやつが超硬いはずのロボの装甲を突き破って見せれば、ゴリラみたいなやつは水中からジャンプしつつ「動けるデブ」さ加減をアピール。 かたつむりのようにツノやヤリを出しているやつなんかに至っては、突然コウモリのような翼をはためかせてジプシー氏を鷲掴んだまま空高く舞い上がるという荒業を披露しますからね! さすがにその瞬間は「うげげっ!」と声が出てしまいましたよね! そっち(空中戦)まで抑えてたかー!

・ そんないかついのやえげつないのが、「出会い頭に殴る蹴る!!」「回り込んでの殴る蹴る!」を繰り返すものですから、ホントもうたまんないですよ。 そして時々「持ち上げて投げる!」なんかも挟んで小休止。 あのね、ロボね、怪獣を海に向かって投げつけてもアカンよ!もっと堅いトコに投げんと! もしくは尖ってるトコか!

・ 車や漁船、人やヘリコプターなどが効果的に使われることで、怪獣の絶望的なまでの大きさやロボの重々しさがこれまでにないほど生々しく描かれており、それはもう、肉弾戦によって傷つき合った双方の傷口から漏れ出す体液や燃料の匂いすら感じさせるほどでしたよ。 とにかくすごい闘いでした。

・ きっと誰でも一度は、物語の主人公になってみたい、と願ったことがあるのではないでしょうか。 いや、「自分の人生の主人公は自分じゃないか」とかそういう意味ではなく、「特別な人」という意味でね。 たとえそれが、命を懸けなければならないような危険な物語であったとしても、どこかそういう「大抜擢」に憧れてしまうトコって、ありませんか。 けれども、わたしたち「その他大勢」にはヒーローになれるような能力など何もない。 ビックリするほど頭がいいわけではないし、運動能力がめちゃくちゃ優れているわけでもない。 出生の秘密に名前を出してはいけない魔法使いが関わっているわけではないし、友人の中に灰色の魔法使いもいない。 他人に負けないような特技も特徴もないわたしたちに、主人公の座は回ってこない。くるわけがない。

・ 本作の主人公・ローリーさんもまた、高学歴でもなくアメフトの代表選手だったわけでもない、「普通」の一般男性でした。 ただ、世界を救うロボットの、非常に独特な操縦方法に対しての適応力があった、それだけ。(あとは、喧嘩じゃ負け知らずだったぐらい)  この、「目に見えるようなものではないし、平時なら開花しなかったであろうはずの能力が、実は自分には備わっていた・・!」という、スポットライトの当たり方に、もうとてもとてもグっときてしまったのですよね。 

・ 「誰だって主人公になれる。 誰にだって、秘められた力がある。」という大いなる可能性を見せてくれてありがとう、と思ってしまったのですよ。 それはもしかしたら、日常生活で日の目を見ることはないかもしれないけれど、でも、わたしにだって、また気づいていないだけで人に誇れる何かがあるのかもしれない。 そう思うだけでたのしいし、また夢を見ることだって出来るじゃないですか。 

・ わたしは、そういう「力」をこの作品から貰いました。 そして、それって映画を観る最高の醍醐味でもあるのではないかと思うのです。 というわけで、わたしは『パシフィック・リム』のことを、一生愛し続けてしまうことでしょう。 いや、もちろんロボとか怪獣とかの造型がたまらん!とかそういうのもありますけどね。

・ ほんとうに、ほんとうにありがとう。 こんなに素敵な映画を作ってくれて、世に送り出してくれてありがとう。 オレもうデルトロさんにとことんついてくよ! (まぁ今までもついてきてたんだけども)



-追記-

・ 先にも書きましたが、ロボの活躍に物足りなさを感じてしまったところや、「地球が滅びるか否かという有事に、世界政府はなにやっとんじゃーい!」という疑問、主人公とストライカーを操縦する鼻っ柱の強い青年とが似た感じのイケメンすぎて紛らわしいところや、「アレ・・?パシフィックってことは大西洋側は意外と大丈夫だったりする・・の・・?」と欧州連合の現状について気になったりもしましたが、その辺りは必ずや制作されるであろう第2作に期待することにします。 お願いだから、デルトロさんを外すようなことだけはしないで・・おねがい・・・

・ 芦田プロすげえよ!!

・ 芦田プロのおびえ泣きが真に迫りすぎて、ホントにカニが食べられなくなっちゃいそうですよ!ま、食べるんだけどね!

・ 正直、芦田プロの印象が強すぎて、大人バージョンを演じていた菊地凛子さんの影が薄く感じてしまいました。 

・ とはいえ、アクション映画のヒロインにありがちな「ツンデレ」「男勝り」なキャラクターではなく、闘う時は勇敢に、大人数の前ではおしとやかに、という大和撫子なヒロイン像だった点は新鮮でしたし、脳筋一直線な主人公とのバランスがよくとれていたのではないかと思います。 覗き穴から殿方の裸体を眺めてポっと顔を赤らめる辺りも控えめでよかったですよね。 決して「グヘヘ・・・こいつはたまんねえな・・・」とは言わない!それが乙女というものなのれす!敬礼!

・ 怪獣だいすき博士と数学だいすき博士のコンビかわいすぎだろ!

・ 怪獣だいすき博士が触手にイタズラされなくてよかったです!

・ 怪獣の脳とドリフトした博士の中で過去の記憶がフラッシュバックした際、地球防衛軍のヘルメットみたいなのをかぶった少年たちの姿があったような気がするのですが、あれは博士が幼少期ウルトラマンにはまってたってことなのでしょうか。 てことは、『パシフィック・リム』の世界には円谷プロが存在していたのか?!

・ 冒頭、画面いっぱいに宇宙が広がったと思いきや、その星のまたたきが深海でゆらめくマリンスノーだったことがわかる瞬間、もう既にこの映画と恋に落ちてしまっていたわたしですよ。 宇宙と深海って、どこか似ているのですよね。 未知の領域すぎるところも、生命にとって過酷すぎる環境であるところも。 だからどっちもすきだし、そのふたつが「ドリフト」しちゃう展開とかホントもうたまらんすわ!

・ あと、ネジとか金属部品とかも大好物なので、ロボがセッティングされる時の「ウイーン・・ガシャーン」とか、スーツの背中にボルトを「キュルルル」と留めるくだりだけでもう白飯三杯いけそうでしたよね。 メカたまらん!分解してみたい!!(「たまらん」ばっか言ってるなぁ)

・ もしもこの先、重い荷物を運ぶときや困難なことに直面した時、ロボの中で手足を重そうな金具に装着して「えんやこらー!」と一歩踏み出すイェーガーパイロットさんたちの姿を思い浮かべれば、がんばれそうな気がします。 『パシフィック・リム』よ!沢山の勇気や夢をありがとう!



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『レッド・ステイト』

2013年06月10日
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世の中で何が一番恐ろしいって、「自分が正しいと信じきっている人」ほど恐ろしいものはないと思うのですよね。

「こう言っておけばウケる」とか「こう訴えかけておけばチヤホヤされる」とか「この路線で行けばおぜぜが転がり込む」とか、そういった「損得勘定」があればまだマシで。
そうではなく、利害関係も妙な色気も一切なしで、「自分は世の中を変えたい!いや、変えられる!だって自分は正しい事しか言っていないのだから!」と揺るぎない信念を披露する人にはもう、太刀打ち出来ない。
「彼ら」の耳に、「彼ら以外」の人からの言葉は届かない。
たって「彼ら」は100%「正しい」のだから。


あらすじ・・・
高校の友達が出会い系サイトで女性をゲットしたので、ほんじゃぁまぁご相伴にあずかりましょうか!っつって3人で自宅訪問したら一服盛られて、目が覚めたらキリスト教原理主義者に囲まれててさあ大変。

『クラークス』や『チェイシング・エイミー 』『ドグマ』『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』などでお馴染みのケヴィン・スミス監督が、今までの作品とは雰囲気の異なる「攻めてる」映画を作ったと聞いて以来、ずっと楽しみにしていた『レッド・ステイト』を鑑賞しました。
内容はというと、「狂信的なキリスト教徒がATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)と銃撃戦を繰り広げる」という、ぞっとするようなストーリーだった訳なのですが、鑑賞後ちょこっと調べてみると、アメリカでは実際1993年に「ブランチ ダビィディアン」という宗教団体による痛ましい事件が起こっていたようで、事実は小説より奇なり・・というか、ただ映画を観ながら「ひゃー!おっかねー!」と無邪気にはしゃいでいればよかった時代は遠くなりにけり・・というか、なんだか胃の奥のほうがずうんと重くなってしまったのでした。

いや、本当はずっとずっと昔から、常に現実は想像の一歩先を進んでいたのでしょうけれども。

で、「狂信的な宗教団体も実際いるし、KKKなんかも有名だし、いやぁ、アメリカってこわいなー」と「現実」は「現実」でも「海の向こうの現実」として片付けようと思いつつふと周りを見ると、容赦ない「今ここにある現実」として日本の政治家さんの発言が目に飛び込んできたりして。
たとえば本作において、「カリスマ指導者」として熱弁を奮っていたクーパー牧師のありがたい説教の中に、「ゲイは悪だ!なぜならあいつらは子どもをうまないから!」「スマトラ島沖地震とそれによる津波はゲイにたいする天罰だ!」「神は人を殺すなと言ったけど、ゲイは人じゃなくて悪魔だから殺してもオッケー!」などというギョっとするような一節があったのですが、わーなんだろう!この既視感!
なんかね、誰かが同性愛者に対する蔑視発言を繰り返したり、「東日本大震災の津波は我欲を洗い流すための天罰だ」って言ってたような気がする!元都知事が言ってたような気がするよ!しかも今は現役国会議員だったような気がする!

この国会議員といい、「365日24時間死ぬまで働け」と檄を飛ばす会社会長といい、「弱者は守られなければならないけれど、私が(俺が)認める弱者以外はただのズルっこだから野垂れ死にしてもオッケー!」的な事を言うその他もろもろの偉い人たちといい、彼らの信念や主張は到底納得など出来ようはずもない内容です。ちょっとどうかしているとしか思えない。
もしもその発言の真意が、「支持者の囲い込み」であったり「ブラックさを愛社精神という言葉で誤魔化して儲けよう」という損得勘定からきているものだったら、交渉の余地は残っているでしょう。
だって、「それ言い続けてると損ですよ」と言えばいいのだから。
しかし、そうではないような気がしてならないのですよ。
彼らは「正しい」のです。
「正しい」という事を、微塵も疑っていないのです。
それが何よりも恐ろしい。

人を殺せる道具を手にしたクーパー牧師は、自分の信念を貫く為に、正しさを証明する為に、「人類の敵」を処刑し始めます。
しかし、人を殺せる道具は何も銃火器だけではない。
「権力」もまた、人を殺す事の出来る、しかも自らの手を汚さず、罪悪感にも苛まれず殺す事の出来る道具なのです。
それぞれがそれぞれの「正しさ」を振りかざし、人を殺してゆくストーリーは心底おぞましく、そしてものすごくおそろしかったです。
「正しい」と信じすぎている人に、「道具」を与えてはいけない。
本作を観て、改めて再確認させられました。

でもって、そんなこんなの殺伐とした展開や重いメッセージを全部ぶち壊すような最後の一言が超さいこうで、痺れまくった私ですよ。
あくまで想像ですけども、監督はあの一言を撮りたいが為にこの映画を作ったんだと思うな!
ああ!やっぱりケヴィン・スミス監督だいすき!!



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2013年になっちゃったけど2012年に観た映画のボツ感想をまとめてみるよ。(完結編)

2013年01月17日
こんにちは、アガサです。
座右の銘は「昨日できなかった事はそのうちやればいいじゃない」です。ちなみに明日できる事もそのうちやればいいと思います。
というわけで、2012年にできなかったことを今やろうシリーズ、いよいよ最終回です。
本当は一回で終わる予定だったはずが、なかなか書き終わらずズルズルと繰り越されておりますので、今回こそはさくさく行きますよ!


『監督失格』
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・・・かけがえのない女性をうしなってしまった男による喪の仕事。
だいすきな女性と一緒に、東京―礼文島自転車ツアーに出掛けてしまう男。家で待っている妻とは別れる気がない男。別れる気はないけれどだいすきな女性が他の男にメールを送った事を知ると彼女を責め立てる男。41日間の自転車ツアーという一大イベントを成し遂げ何かが変わったんじゃないかと、ひとり勝手に盛り上がる男。だいすきな女性と別れ、自暴自棄になる男。別の女性と自転車ツアーの上書きを試みる男。だいすきな女性のまぼろしを追い求め、迷走し始める男。友人としてだいすきな女性との関係を再開する男。だいすきな女性の亡骸の、第一発見者になってしまう男。

「映画監督」ってすごいなぁ、と思います。
ヒットしても、一般的な観客からの評価は役者に集中しがちだち、ヒットしなければ、責任のほとんどを押し付けらてしまう。
本当に描きたい物語だけを作れる訳ではなく、慢性的な資金不足に夢を妨げられる事もしばしば。
とことん惚れ込まれる事もあるけれど、心底憎まれる事だってある。
時には、誰かの人生を変えるきっかけになってしまうかもしれない「映画監督」。
急逝した伝説的女優・林由美香さんの最期が収められたというドキュメンタリー『監督失格』を作った「映画監督」平野勝之さんもまた、とんでもない人だなぁ、と思いました。
まず、自らを被写体にしつつ、愛する人の一部始終を描き出す。という腹の座り方がすごい。奥さんもいるのに。やっている事はけっこうなゲスっぷりなのに。 
「ひどい男だなぁ」「情けない男だなぁ」と、観た人の多くに非難されるであろう事もすべて覚悟の上で、だいすきな女性の輝きをカメラに収め続ける平野監督。 全く好きにはなれないけれど、心の底から「すごい人だ」と思いました。
そして、それよりなにより、監督にそこまでの覚悟を決めさせた林由美香さんがすごい。
監督が醜態を晒せば晒すほど、のたうちまわればまわるほど、観客の心のものすごく深い所に、林由美香という女性の存在が刻み込まれる。
「恋人」とか「愛人」とか「配偶者」とか、そういう「くくり」を越えたふたりの結びつきに、ただただ圧倒されました。

何があっても撮り続ける。繋ぎ続ける。観客の元へ届け続ける。そうしたい。そうせずにはいられない。
「映画監督」は、やっぱりすごいです。

『クライモリ デッド・ビギニング』
【人喰い三兄弟・思い出アルバム】
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(※ シリーズ当初)

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(※ ビギニング兄弟。 雑な造形ながらもオリジナルの面影をギリでキープか。 でもやっぱ雑。)
・・・もはや道を間違えさえすればクライモリ。
「オリジナルの監督が降りた? じゃ別の人でいいじゃん!」
「せっかく生き残ってたヒロインが再登板しない? じゃ役柄はそのまんまで中の人だけ変えちゃえばいいじゃん!」
「前作の時点で殺人気やっつけちゃってる? じゃ生き返らせりゃいいじゃん!」
「制作費を減らされた? じゃ舞台を一箇所に限定して予算を抑えればいいじゃん!」
「公開未定になった? じゃいっその事レンタル専用にしちゃってコンスタントに出し続けりゃいいじゃん!」
どんなピンチもチャンスに変え、たくましく生きてゆくホラー映画製作者の背中には、生きるヒントがつまっている!   ・・んじゃねえの!たぶん!  ・・・と、いうことで、スクリーンに固執することなく闘いの場をレンタルビデオ市場にさっさと移し替え、誰得な続編を作り続けてきたポジティブホラー「クライモリ」シリーズの第4弾『クライモリ デッド・ビギニング』です。
ホラーに限らず、猫も杓子も「前日譚」の時代なわけですが、たいがいの場合大した秘密は隠されておらず、このクライモリビギニングにしても「なぜ作った?」「どうしてこうなった」のオンパレード。
入院させられている精神病院に新しい女医が来たと思ったら、次のシーンではもう人喰い兄弟が脱走に成功。病院内の患者たちを全員解き放ったと思ったら、次のシーンではもう人喰いカーニバル状態。そして画面に流れる「30年後」の文字と、繰り返される人喰い兄弟たちの饗宴。 ええとええと、まあね、たしかにね、少年時代まで遡ったんだから、ビギニング要素はあったよね、でもなんでだろう!こんなしっくりこない気持ちになるのは!
ラストがまんま『2001人の狂宴』なところはご愛嬌。

『明日のパスタはアルデンテ』
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・・・ぼくもゲイ、おにいちゃんもゲイ、友達もゲイ、みんなちがって、みんないいじゃない。
老舗パスタメーカーの次男坊がゲイでした。それを跡取りであるお兄ちゃんにカミングアウトしようと帰郷したら、「実はおれ、ゲイなんだ」と先を越され、お兄ちゃんは怒ったおとうさんに勘当され、おとうさんはショックで入院して、なし崩しで工場の運営を任される事に。 「自分が思った道を堂々と歩みたい」という、ただそれだけの事が出来ない息子たち。しかしその苦しみを味わっていたのは彼らだけではなかった。 固定概念、しきたり、偏見。 色々な事にがんじがらめになり、敷かれたレールの上を進むしかなかった彼らの祖母の半生を交えつつ、「本当に自由に生きるとはどういう事か」を穏やかに語りかける物語。 おばあちゃんが選んだ「自由への道」が悲しすぎてちょっとつらい。 ゲイの友達によるドタバタシーンは、すごく楽しくて最高でした。

『アデル/ファラオと復活の秘薬』
アデル
・・・「ぼくがかんがえたすーぱーひろいん」3ねんBぐみ・りゅっくべっそん
女ジャーナリストがファラオを顎で使います。 不幸な事故により瀕死の状態となった最愛の妹を救う為、エジプトのミイラを盗んだり、勝手に蘇らせたり、脱獄の手引きをしたりと、オールマイティに違法行為をしでかすヒロイン。 誰に対しても終始横柄で自分の利益しか追求しない・・・けどおっぱいは出し惜しまない!という女性をヒロインに据えたリュック・ベッソンはあっぱれだと思います。 何があっぱれなのかは言いませんが、なかなかどうしてベッソンというおとこはたいしたやつだとおもいますよ!

『ALWAYS 三丁目の夕日』
吉岡くんの髪の量!

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
だから吉岡くんの髪の毛の量!

『草食男子の落とし方』
人気作家が故郷に錦を飾ろうとして、なんかウジウジしたり、ワーってなったり、ちょ!えっ!ちょ!ってなったり、草を食ったりします。
「誰かの目に触れて欲しい・・・」という藁にもすがる想いが込められた邦題であることは想像に難しくないものの、たいして草食じゃないし、落とせてもないし、もうちょっとなんとかならんのか・・・と思わずにはいられません。 ま、原題(STAY COOL)のままだったとしても、本編のおもしろさがなんとかなるって事は無いのですけどね。 これはもうなんともならん。  
オネエになったサムワイズ・ギャムジーが超きゃわわです。

『ジャッカス3』
・・・吐瀉物と糞尿だらけのハチャメチャ男子会。

『カウボーイ&エイリアン』
テレビもねえ、ネットもねえ、車も全く走ってねえ、というアナログな村の中でひとり、腕に装着したレーザー銃みたいなのを撃ちまくるダニエルさんのチート感。 村の支配者・ハリソンくんが結局漢(おとこ)っぷりをあげるのですが、まぁね、たぶんそんなことだろうなーと思いましたよね。

『完全なる報復』
・・・奥さんと幼い娘を目の前で殺された男。自らは九死に一生を得たものの、司法が全く味方になってくれないまま犯人は罪を軽減され釈放。法のあり方に一石を投じる為、男が仕組んだ10年計画とは・・・。
兵庫県警本部の留置所も真っ青なユルい監視のおかげで、刑務所の中と外とを自由に行き来するジェラルドさん。地下通路は10年かけて掘りました。情 熱 の 注 ぎ ど こ ろ ま ち が っ て な い か 。
ものすごく引き込まれる前半戦と、一気に大味な展開になる後半戦との落差が非常にもったいない。

『恋とニュースのつくり方』
・・・美人で茶目っ気があって有能なTVプロデューサーが仕事と恋と上司からの信頼を手に入れます。
キャストが豪華すぎてお腹いっぱいに。100%予定調和の世界。だが、それがいい。(という精神状態の時にご鑑賞ください) 過去の栄光にすがる偏屈(じじい)ジャーナリスト・ハリソンくんが結局漢(おとこ)っぷりをあげるのですが、まぁね、たぶんそんなことだろうなーと思いましたよね。

『男と女の不都合な真実』
・・・美人で茶目っ気があって有能なTVプロデューサーが仕事と恋と視聴率を手に入れます。
恋愛ベタなプロデューサーが、番組で雇った辛口コメンテーターの指南を受け、めきめき女子力を上げてゆきます。 100%予定調和の世界。だが、それが(ry
実は恋に奥手だったジェラルドさんに、思う存分萌えてください。それぐらいしか見所がな(ry

『TIME/タイム』
In Time (2011)
・・・このたび、世界に存在する「人間」のルールを変えようと思います!今後生まれる子はすべて遺伝子操作して25歳以上は老化が進まないようにします!ただし、体内に組み込まれたチャージ式タイマーが切れると心臓機能も停止しますので、長生きしたかったら時間を手にいれましょう!
「お金」を「時間」に変えて「お金がすべて」な社会を批判しているのかなぁ・・と思いましたが、じゃあどうするのかというと、結局金庫(時間庫)を襲って貧乏人にばらまいて終わりという。 どうしてくれようこの尋常でないほどのモヤモヤ感。 前半に「貧乏人に法外なお金(時間)を与えても、その使い方がわかっていなければ幸せには繋がらない」というシーンがあったように、単純にお金(時間)をばらまいて終わり。ではダメなんじゃないかと思うのですけどねぇ・・。 時間をあげたりもらったりの方法も超わかりづらい。 手の重ね方だけでいいの? 念を送るの? ギュっと力入れるとかそういうたぐいなの? どやねん。どないやねん。 「時間」が100万年もあったのに、ギリギリ分しか貰ってこなかった主人公は、漢(おとこ)というニュアンスではなくちょっとアホの子寄りなのかもしれないと思いました。

『マーラー 君に捧げるアダージョ』
・・・若いお嫁ちゃんに夢中なマーラー先生が、夫婦関係のこじれをフロイト先生に相談しに行きます。
時に滑稽、時に甘美、時に痛々しい夫婦の姿がとても普遍的。 マーラー、かわいいよマーラー。

『ファイナル・デッドブリッジ』
・・・主に橋から落ちます。(人が)
「くると思うでしょ」と期待させて「はい!来ませんでしたー!」とスカすいつもの盛り上げ方は、もはや名人芸の域に。 鉄棒とか鍼灸院とかレーシック手術とか、まだまだ尽きない「死亡原因」に無限の可能性を感じます。 「パリ」に反応してしまうファンにはたまらない大オチも最高。

『アンノウン』
・・・記憶を失ったリーアム・ニーソンさんがベルリンで大暴れします。

『F エフ』
エフ
・・・先生がひどいめに遭います
先生としても父親として夫としてもどん詰り状態の先生が残業中に暴徒に襲われます。 フード姿の殺人者たちがものすごく不気味なのだけれど、その正体が普通すぎて引く。(←褒めています) 予想外のオチに、心の中がぐっちゃぐちゃに引っ掻き回されたような気持ちになり、しばし言葉を失いました。(←褒めています) おもてたんといい意味で違う良作。

『デアボリカ』
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・・・(またもや)悪魔が地上の女を孕ませます。
オープニングタイトルが出る瞬間がもんどり打つほどかっこいい! その後1時間半くらいは延々続くおまけシーンだよ!

『30デイズナイト』
・・・極夜を迎えたアラスカの田舎町に吸血鬼とうじょう!
30日間太陽がのぼらない。というおあつらえむきの土地にやってきた吸血鬼クラスタと、生まれてこのかた一度も町から出た事がないというかっぺクラスタとの闘い。 限定された場所と時間にも関わらず緊迫感がいまひとつなのは、30日間というしばりのせいか。 ていうか30日ってけっこうありますよね、時間ね。 追い詰められた状態のはずが、いつの間にか平気で数日間過ぎていたりして「あれ・・?もしかしてどっかに隠れてればなんとななるんじゃね?」と思ってしまう人続出。(たぶん) 実際問題、さいごに壮絶に身も蓋もないシーンがあって、心の底から「これはひどい!」と叫んでしまいましたとさ。

『ヘルレイザー:レベレーション』
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(つぶれ甘食みたいな顔しやがって!)
『ヘルレイザー』シリーズ6年ぶりの新作。のはずが、わざわざシリーズを再開させる必要性も必然性もなにも感じられない超駄作に。 頭に針さしときゃセノバイトになれると思ってんの?おまえら魔道士業界なめてんの?と、製作者のおうちにリアルにルマルシャンの箱を送りつけたくなるような最悪の出来映え。

『宇宙人ポール』
宇宙人とかロズウェルとかエリア51とかスピルバーグとかを愛する私の心にダイレクトプラグイン。 おもちゃの詰まった宝箱のような作品。 ダーウィンTシャツを購入してしまう程だいすきな映画です。 あと、シガニーさんはマジでいい人。

『光のほうへ』
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物凄く「痛い」映画。 なんというか、心をグサっと刺されるのではなく、チクっと刺されたのちにグリグリえぐられるような。そんな深い痛み。 本当に「どうにもならない」人を前にした時、自分は何ができるのだろう。 寄り添うしかないのか、寄り添う事でも充分なのか。 色々と思い悩んでしまいました。 

『127時間』
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他人と真剣に関わることを避け、自分の好きなように気ままに生きてきた主人公が、声の限りに「他人」に助けを求め、それに反応して人のリレーが続いて行くクライマックス。 たくさんの人の手が関わることで、ひとつの命が還るシーンに涙があふれた。 自分ひとりなら、果たして彼はここまで「生きたい」と思えただろうか。 ひとはひとりで生きているのではないし、ひとりで生きてゆけるものでもない。 再び誰かと関わりたい、誰かと繋がりたいという気持ちが、彼を「生きさせた」。そしてそれはとても、尊いものなのではないかと思いました。 度肝を抜かれるような「痛い」シーンがあるので、そういうのが苦手な人は要注意ですよ。

『襲撃者の夜』
襲撃者
ウンバボー!(←合言葉)  鬼畜帝王ジャック・ケッチャムさんの人喰い小説が華麗に映画化されたものの、見事に原作通りで見事につまらないションボリ作品に。 原作小説がそのままシナリオになったのではないか、と思うほど忠実に描かれる、人喰い一家と喰われる一家の攻防戦。それなのにどうしてここまで単調になってしまったのか。 映像化の難しさを再認識させられました。 このおはなしの続きに位置する『ザ・ウーマン』(※昨年一部劇場で公開)が今年3月に発売されるようなのですが、そちらはかなり評判がよろしかったようなので期待したいです。

『叫』
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(いつもあなたのおそばに・・・リオナです)
・・・役所広司のおうちでおばけが大運動会。
ピューと飛ぶリオナ! 役所さんにつきまとう葉月里緒奈さん。壁から出てきたり部屋の端っこに佇んでいたりと、目立ちたいのか奥ゆかしいのか判らない里緒奈が、突如階段の踊り場からピューっと上空高く飛んでくシーンがあり、その画が余りにおもしろすぎて、その後も「またとばないかな・・・こんどいつとぶのかな・・・」とワクワクしちゃってしょうがありませんでした。そういう映画じゃないのに。じゃあどういう映画なんだよ。
しかしあの浮遊感はすてきですね。どうやって撮影したのでしょうか。気になるなぁ。

『ワンダーランド駅で』
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とても詩的で、とても奇跡的で、とても心に染み入るすてきな映画でした。 「会いそうで会えない」ふたりにやきもきしながらも、それだけで引っ張るのではない、それぞれの人となりが活かされたストーリーがとてもおもしろく、物語の世界に没入してしまいました。 ヒロインの元カレ役でオレの嫁ことシーモア(フィリップ・シーモア・ホフマン)が登場。 かわゆすぎて悶える。 公開されたのはもうずっとずっと昔の作品なのですが、アガサが昨年観た中で最もすきな映画です。もっと早く観ればよかった。

『ニューイヤーズ・イブ』
ゲイリー・マーシャル監督によるゆるふわ愛され群像劇第二弾。(第一弾は『バレンタインデー』)
まあようするに、何組かのカップルが狭い世界でくんずほぐれつする訳なのですが、クライマックスに至るまでに描いてきた親子の絆を丸投げにしてまで、サラ・ジェシカ・パーカーに花を持たせたオチの、そのあまりの酷さに、座ってた椅子ごとひっくりかえりましたね、ぼかあ。 ちなみにサラさんちの旦那さんもカメオで登場。 むせ返らんばかりの「特別優遇」臭。 マシュー・・それでいいのかマシュー・・・。

『マダガスカル3』
animal control
(2012年最も踏まれたい女・ナンバー1!)
文句なしにおもしろい! ものすごくしあわせな気持ちになれる映画です!ちょうさいこう!!




以上です!
あと何本か観たと思うのですが、もう記憶の彼方に消え去ってしまいました!しょうがない!にんげんだもの!

と、いうわけで、これにてアガサの2012年はこれにて終了。
次回からは通常ペースにもどります。
拙いブログではございますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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