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9月に観た映画詰め合わせ 『カリフォルニア・ダウン』『アントマン』『ピクセル』

2015年10月14日
『カルフォルニア・ダウン』
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あらすじ・・・
妻から三行半を叩きつけられたお父さんが娘への想いだけを原動力に不可能を可能にします。


・ 小難しい説明や状況説明は極力省き、ひたすらにアメリカ西海岸を破壊する鬼畜ストーリー。

・ わたしはいわゆる「ディザスタームービー」がとても好きで、エメリッヒ監督の『2012』なんかはそれをおかずに白飯がパクパク頂けちゃうようなタイプなのですが、やはり東日本大震災以降にこの手のパニック映画を観る時は、なんとなく心がざわつくというか、もちろん虚構と現実は別物なのですが、映像がリアルであればあるほど、心臓を冷たい手で触られたような感覚になることがありまして、本作でもあまりにすさまじい崩壊の描写に喉が詰まってしまった瞬間がありました。

・ まぁ、最後まで観てみると、そんな気持ちが吹き飛んでしまう・・というか意味なく思えるほど荒唐無稽な「父ちゃんSUGEE」伝説のてんこ盛りムービーでもあったのですけどね。

・ 妻と二人の娘に囲まれ幸せいっぱいの生活を送っていたすご腕レスキュー隊員の父ちゃん(ザ・ロック様)は、数年前自分が誘った急流下りの最中に起きた水難事故で娘のひとりを亡くしてしまい、それ以来罪悪感から妻に対し心を閉ざしてしまっていました。 妻はそんな父ちゃんと一緒にいることに耐えられなくなり、離婚を決意。 今は大手ゼネコンの社長と絶賛同棲中です。

・ 残されたもう一人の娘はというと、いまだに父ちゃん大好きっ子で両親の復縁を密かに願い続けているのですが、新しい彼氏との新生活にワクワクしている母にも、毎日救助活動で忙しくしている父にも無茶な要求は出来ず、大人たちの微妙なやりとりを静観する日々。 子の心親知らず。

・ そんな中、ロサンゼルスから東に約400キロのフーバーダム付近で巨大地震が発生します。 早速ヘリで救助に向かおうとする父ちゃん。 一方娘と母ちゃんは彼氏が経営する会社のビルがあるサンフランシスコにお出かけ中。  

・ まずは父ちゃんがラスベガスでじゃんじゃん人助けに奔走するんだろうなぁ・・・ と思いきや、移動の途中で新たな巨大地震が発生し、なんと娘と母ちゃんが絶体絶命の状態に陥ってしまいます。 

・ 思ってた。 たぶんそんなこったろうと思ってた。

・ で、それぞれが父ちゃんの携帯にSOSの電話をかけてくるもんだから、父ちゃんは職場放棄して華麗に家族の救出へGO! 物わかりのいい上司でよかったね!

・ この、父ちゃんが家族と自分の人生を再生させるに至るための装置が「地震」であり「津波」なので、他の人の人生なんて塵ほどの重みもない! 潔い! この切り捨て方、逆に潔い!

・ とにかく父ちゃんも母ちゃんも娘さんも娘さんのお友達もみんなSUGEEE! 彼らが選ぶ道は全て「解放」と「救済」というゴールへと続き、彼ら以外の人間が選ぶ道はだいたいビルに押しつぶされるか津波に流されますからね! こわい!この一家、逆にこわい!

・ 母ちゃんが指し示す方角とは逆のドアを開けた女性(恋人のお姉さん)は、崩壊しかけていたビルから転落死。 母ちゃんが誘導しようとしたのとは逆の方向に逃げた店員は、たぶんビルのがれきに押しつぶされて圧死。 娘さんが閉じ込められていた地下駐車場の天井は、崩落しそうでしなさそうで結局しないので、脱出後はビルから逃げてきた人たちに悠々合流。 で、どれだけビルが崩れてきても娘さんとそのお連れの方々には直撃しない代わりに、じゃんじゃん潰される群衆。 ヘリが墜落しても、次から次へと代わりの乗り物をゲットする父ちゃんと母ちゃん。 超でっかい津波が来てもボートで波のてっぺんまで登っちゃいます。 馬力どんだけやねん。 もちろん、その他のボート班のみなさんは登っている途中で続々落下ですよ。 避難所目指してサンフランシスコの街中を進んでいた人たちも、いちいち描かれすらしませんでしたが、あの津波だったらひとたまりもないと思います。 どうですか。 鬼畜でしょう。 もう一度言いますが、なにせ塵ほどの重みもないですからね! 

・ ビルを越え、津波を登り、やっとこさ娘の居場所に辿り着く父ちゃんでしたが、彼女は水の中に閉じ込められておりどうしても助け出すことができない。  父ちゃんの脳裏に、以前娘を亡くした時のつらい光景がよみがえる・・・。

・ その後、なんとか娘を救出できたものの、懸命の人工呼吸もむなしく呼びかけに応えてくれない娘の身体。 しかし安心してください、結局はいていますよ。(水を)

・ 一度は救えなかった命を救った父ちゃん。 アメリカを訪れていた外国(イギリス)人の命も救う父ちゃん。 壊滅的な被害を受けた街を前に、「壊れたなら、もう一度作ればいい」と復活を宣言する父ちゃん。 父ちゃんの姿はなんど苦境に突き落されても立ち上がるアメリカそのものなのかもしれない・・・!

・ しょうじき、ぼかぁもうおなかいっぱいです!

・ ちなみに母ちゃんの恋人で役職は高いけど人としては下の下というダニエル氏を演じていたのは2005年版『ファンタスティック・フォー』で伸びる人に扮していたヨアン・グリフィズさん。 意外と伸びなかった!(色んな意味で)

・ ジアマッティかわいいよジアマッティ!

・ おそろしいほどスピード重視の展開だったのですが、「データー取りにフーバーダムいくで!」 からの 「地震前に起きる周波出たで!」 → 「こりゃ地震予知出来るで!」 ← 「予知もなにもすぐ震度7きたで!」 までの無駄のなさが特にすばらしかったですね。 ストーリーがむちゃくちゃであればあるほど、有無を言わさぬ勢いって大事なんだなぁ。



『アントマン』
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あらすじ・・・
妻から三行半を叩きつけられたお父さんが娘への想いだけを原動力に不可能を可能にします。 あと、負け組のレッテルを貼られた人たちが特技を活かしてでっかい敵に立ち向かいます。


・ この博士がひどい!

・ 【ひどさ その1】 娘と会話しない

・ 若かりし頃、妻と共にシールドのメンバーだったピム博士。 活躍中のある日、なんやかんやでソビエト連邦がアメリカに向け大陸弾道ミサイルを発射してしまいました。 博士は自ら開発したアントマンスーツを着込み、ミサイルを墜落させようとしましたが、アリサイズのスーツではミサイルの内部に入り込むことができません。 このままではミサイルがアメリカに到達してしまう・・・ その時、妻は自らのサイズ調節つまみを壊し、体を量子サイズまで縮小させることでミサイル内へ潜入。 第三次世界大戦の危機は回避できたものの、彼女の身体は永久に縮み続けることを余儀なくされ、ついにはそのまま宇宙の藻屑となってしまったのでした。

・ つまり、「お母さんはアメリカを救うため、大規模な戦争が起こるのを防ぐため、自らを犠牲にした」んですよね。 英雄ですよ。 二度と会えないことは哀しいけれど、無駄な死って訳でもないし、そこは教えてあげればいいじゃない。 きちんと説明してあげればいいじゃない。

・ ところが博士は一番大事なそこを省いちゃうんですよね。 「お母さんは飛行機事故で死んじゃった」ってモロバレな嘘をついてしまうんです。 なぜなら、本当のことを話すことでたったひとりの愛娘まで「かあちゃんスゲーうちもそれやるー」ってなったら困るから。 なにせ自分たちに似て正義感も我も強いタイプだし。

・ で、省かれた娘はというと、かなり早い段階で父親のウソを見抜き、「結局のところなぜ母は死んだのか」「なぜ父は本当のことを自分に教えてくれないのか」「父にとって自分は信用ならない存在なのか」「頼りにもならない存在なのか」「父にとってたいせつなのは研究(スーツ)だけなのではないか」などなど各種猜疑心にさいなまれつつ育つ羽目に。 

・ 娘にまでスーツを着させて危険なミッションをさせたくない、という親心はわかりますが、会話は省いちゃいけませんよね。そこ省いてもなんもいいことないですよ。 娘の「知る権利」や「将来を選択する権利」より、自分が再び傷つきたくないって願望だけ優先しちゃう父ちゃんを、同じ親として是非反面教師に採用したい!

・ 【ひどさ その2】 息子の替わりを作る

・ 娘に本当のことを言えない博士は、そのモヤモヤを晴らすかのように、娘みたいに血が繋がって愛着のある子ではなく、自分が後腐れなく育てられる疑似息子のような存在を作ろうと思い立ちます。

・ そんな折、若い頃の自分を思い起こさせるような才能ある青年を見つけた博士。 渡りに船とばかりに、自社の跡継ぎとしてスカウトします。 これがのちにイエロージャケットを開発して謀反をこころみることになるダレンさんです。

・ 見立て通りメキメキと頭角を現してくるダレンさん。 会社の経営面でも技術の開発面でも超グイグイきて、博士なんだかちょっとダレンさんのことがウザくなってきちゃいます。 青年が胸に秘める野心は成長を促す燃料となるが、同時に功を焦って暴走してしまう危険性もある・・・。  ・・・かいつまんでいうと、青年の野心が暑苦しく思えてきた博士。 しょうじき嫉妬もあったんじゃねえの、とわしは思う。

・ そこで博士は自分の一番の発明であるピム粒子やアントマンスーツをなかったこととして、その存在をダレンさんにひた隠したり秘密にしたり蚊帳の外に置いたりないがしろにしたり、要するに知らぬ顔を決め込んでしまいます。

・ で、のけものにされたダレンさんはというと、かなり早い段階で博士のウソを見抜き、「結局のところ自分は博士から信用されていないのではないか」「なぜ博士は本当のことを自分に教えてくれないのか」「自分は博士から疎ましく思われているのではないか」「頼りにもならない存在なのか」「博士にとってたいせつなのは研究(スーツ)だけなのではないか」などなど各種猜疑心にさいなまれつつ育つ羽目に。

・ あれ・・これさっきもどっかで観たよ・・・!

・ 博士(父)に認められらたくて研究に打ち込み、博士(父)を越えるために悪党に魂を売り渡すことを決意したハゲかわいそう。

・ 【ひどさ その3】 ムシは使い捨て要員

・ だってムシだから。

・ 「小さくてパワフルで賢くて飛んだり浮いたりできるアリンコって、超便利な兵隊じゃね?」 ・・・ということで大量のアリンコを脳波でコントロールして任務を与える博士。

・ 最悪何匹か潰されても、なあに、代わりなら庭にいくらでもいるさ!(博士の心の声)

・ 謝れ!アントニーに謝れ!!

・ 【ひどさ その4】 娘以外なら犠牲にしてもいっか的なアレ

・ 大事な娘にスーツを与えて、みすみす危険なミッションに送り出す訳にはいかない。 そこで博士は、「理系の知識に優れて」いて、「義侠心」があって、「人の親だから情にも厚く」て、「フットワークが軽め」で、なおかつ「人生どんづまりであとがな」さそうなスコットをスカウト。 

・ スコットが自らの意志で博士の邸宅に盗みに入るよう、すべて先回りしてセッティング。 難解なセキュリティシステムをどのようにクリアするかを別室でモニタリングしつつ、最終的にはアントマンスーツを着るという選択肢以外選べないトコまで追い込む算段です。

・ この博士はかわいい顔してわりとやる博士やで・・! 

・ そもそも、博士が妻を亡くした時点で娘さんと真摯に向き合い、妻(母)の死について、自分にとって娘がどれだけ大切な存在かということについて、きっちり話し合っていればこんなややこしいことにはなっていなかったと思いますし、ダレンさんに関しても、スーツがはらむ可能性についてもっと早く共通理解をはかっていれば、暴走して物騒な機能のついた自己流スーツを開発することもなかったのではないでしょうか。

・ もっとハゲの能力を正当に評価してあげて・・・ 彼は褒められると伸びるタイプなんです・・たぶん・・・

・ 開発に関することもそうですけど、もっとこう、世の中のために出来ることというか、「自分たちが開発しうる技術は正義のために使えばいいものだけど、悪に手渡せば地球を滅ぼしかねない」っていう倫理観みたいなものも教えてあげればよかったんじゃないですかね。 ダレンさん、家族いなさそうだし、寂しかったんじゃないかな・・・。 やっと理想の父親的存在に出会え、しかも息子のようにかわいがられてその気にさせられたのに、さっさと梯子を外されるダレンさんかわいそう。

・ ブラックホールマシンみたいなのくっつけられてどっか消えちゃったダレンさんが、量子の世界で博士の奥さんに出会い一緒にこの世にカムバックしてまたひと悶着!みたいな話があっても、オレはいいと思う。

・ ということで、父ちゃん(博士)は毒親でしたが、ここのところ陰惨な空気になりがちだったMCU界に舞い降りた「とにかく明るいマーベルヒーロー」像はとても新鮮でたいへんおもしろかったです。

・ 前科持ちだけど義賊だからアリ!っていう居直り方もすごいし、そんなスコットを演じているポール・ラッドさんの全身から滲み出る「お人よし」感もすごい! あと、スコットのちょいワルな仲間たち! 再婚モノでは珍しい「いい義父」のおまわりさん! MCU作品は他のものもそうなんですけど、キャスティングやキャラクターの設定が本当に絶妙だと思います。

・ 子ども部屋を使った闘いも超たのしかった! 予告で使われていたトーマス脱線のシーンの膨らませ方もうまい! 細かいところまで手と気を抜かないってこういうことなんですよね!

・ バ・・・バッキーちゃん!!

・ まったく思いもよらないところからのバッキーちゃん登場に、本編以上に興奮してしまったことをご報告させて頂きます。 おお・・・なんという・・・・


『ピクセル』
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あらすじ・・・
負け組のレッテルを貼られた人たちが特技を活かしてでっかい敵に立ち向かいます。

・ 小学校の頃なら神のごとくチヤホヤされる「特技・ゲーム」も、大人になったら話のとっかりり程度にしかならないのか。 そんな「過去は輝いていたけど今はなんとなくくすぶってる」大人たちの大人たちによる大人たちの為のミラクルストーリー。 それが『ピクセル』です。

・ とにかくね、主人公はゲームしか能がないんですよ。 それも今のゲームではなく、もっぱら昭和のアーケードゲーム。 子どもに自慢しても「ふーん」と流されるような特技なんです。 それが世界を救うんだからもうさいこうですよ!

・ でも、実は本作でもっとさいこうなのは、ゲームにうつつをぬかし続け、女の子からも(ゲーセン以外では)見向きもされなったオタク三人衆の中の一人が、アメリカ大統領になっているというこの世界なんですよね!

・ 難しい単語が読めなくて記者にバカにされたり、世界の非常事態だってのに嫁とイチャイチャしている所をすっぱ抜かれたり、なんかっつったら友達をホワイトハウスに呼んじゃったり、一体どんな経歴をへてアメリカの最高権力者へ登りつめたのかさっぱりわからないへっぽこ大統領! いいなぁ!わしもこんな友達ほしい! 

・ 映画に登場する大統領って、たいがいいかにも「出来る人」が演じているじゃないですか。 まあね、ワールドポリスアメリカのリーダーですものね、そりゃピリっとしたキャスティングになりますよね。 でもこの映画の世界では、「オレら」と地続きの誰かがアメリカ大統領なんですよ。 特別じゃない、欠点だらけで、幼馴染とつるんでクダ巻くのがだいすきで、権力を手にしてもなにも変わらない男が大統領。 もうこの時点で、この世界は夢と希望に満ち溢れているではありませんか・・・!

・ てコトで、頭のてっぺんから尻尾の先まで超大甘なアンコがみっちり詰まった『ピクセル』。 わたしが好きにならないわけもなく、また、一緒に観に行ったちびっこたちもその毒気の無さを大いに気に入ったようで、とても愉快な1時間45分となったのでした。

・ ゲームがふんだんに使われていましたが、マニアックなネタを理解できる人たちだけではなく、登場するゲームの中では「パックマン」と「ドンキーコング」と「テトリス」ぐらいしか知らないようなわたしでも、何の問題もなく楽しめるような作りになっていたのもよかったと思いますねぇ。 もともとのゲームのルールのシンプルさもあるのでしょうが、素材の取り入れ方やストーリーの紡ぎ方が優れているからなんだろうなぁ・・。 大人から子どもまで。 ヘビーユーザーからライトユーザーまで。 

・ あと、異星人の侵略を扱っていながら、画面が常にしあわせな色をしていたのも印象的でした。 白昼の攻撃も、夜間に米軍基地が襲われているシーンも、とにかく色調が暗くない。 ピクセルと化す街並からは、悲壮感ではなく多幸感が溢れてきました。 製作者のゲーム愛を感じるとともに、これは「登場する異星人は本来危険性のない種族なのだ」という意味合いも込められているのだろうなぁ、と思いました。 だからあのオチなんですよね。 ほんと、やさしい映画だなぁ。

・ マーサ・スチュワート!

・ ショーン・ビーンさんなにしてはるんですか!

・ どのキャラクターもとても人間くさく、とても愉快で、とても愛らしい! 中でもラズロもかわゆさは異常! (ちびっこたちの間でも一番ウケていました)

・ ちなみに、わたしはゲームはからきしダメだったものの、鉄棒にスカートを巻きつけてグルグル回るのはメチャクチャ得意な小学生だったのですが、それが異星人をやっつける鍵になるような映画、出来ませんかねぇ。  クラスで一番回ってて、周りの子たちから「すげえ・・・あいつ風車みてえだ・・・」って言われてたんですけどね。 ダメですかね。  

・ 鉄棒にスカートを巻きつけて回るタイプの異星人からの挑戦求む・・・!




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すきもの主婦が選ぶおっぱい映画ベストテン

2015年04月28日
どうもこんにちは。アガサです。

ブログでも書こうかなぁ・・ と管理画面を開いたものの何も書く気が起こらず、インターネッツという名の往来を前にアンニュイな気分に浸っていたところ、いつも楽しく拝見させて頂いている大人気ブログ・男の魂に火をつけろ! 様が「おっぱい映画ベストテン」というめちゃくちゃグっとくる船を浮かべていらしたので、ここぞとばかりに乗らせて頂きたいと思います。そうです、これが渡りに船というやつです。

GW特別企画! 映画ベストテン・番外編 - 男の魂に火をつけろ! GW特別企画! 映画ベストテン・番外編 - 男の魂に火をつけろ!



「アガサさん・・あなた、女の方ですよね?」なあんて野暮な問いかけは無用ですよ!
女だって男だって、美しいものはだいすきなんだ! 至極当たり前のことじゃあないか!

ということで以下わたしがすきなおっぱい10選です。


1位 『スペースバンパイア』

スペース
(1985年公開/監督トビー・フーパーさん/出演マチルダ・メイさん)

1970年代に生まれた我々にとって、おっぱいといえばマチルダ・メイ。 マチルダ・メイといえばおっぱい。
まだテレビがおおらかだった時代、エロ・グロ・SF・耽美などなど多種多様な映画が放送されていたあの頃、老若男女に刷り込まれたおっぱいの理想形、それがマチルダ・メイさんのおっぱいなのであります。
形も色艶も等身に対する割合も完璧で、子ども心に「外人さんのおっぱいはケタ違いじゃなぁ・・・」と生唾をがぶ飲みした懐かしい思い出。 
きっとこの先、わたしの目の前にどんなおっぱいが登場しようとも、マチルダさんのそれが塗り替えられることはないでしょう。
あまりにおっぱいの印象が強すぎたため、今あらすじを思い出そうとしても「おっぱい」と「しわしわミイラ」ぐらいしか記憶から引っ張り出せないのですが、たぶんおっぱいとしわしわミイラの映画だったんだろうと思いますので、深く考えないことにします。
違っていたらすみません。



2位 『ラストサマー』 
ラストサマー
(1998年公開/監督ジム・ギレスピーさん/出演ジェニファー・ラブ・ヒューイットさん)

初めて劇場で『ラストサマー』を観た時、美の衝撃で打ちのめされそうになりましたよね。
ハリウッドの女優さんにしては幼い顔立ち。 ポキリと折れそうな腰。 その真ん中でありえないほどの膨らみをみせるカットソー。
(で・・でけえ・・・)
心の声がそう叫びました。もしかしたら若干口から洩れていたかもしれません。
殺人を犯したかもしれないという罪悪感と謎の殺人鬼の存在に怯える若者たちの群像劇がろくすっぽ頭に入ってこない。というか完全にストーリーの邪魔になっているレベルのでっかいおっぱい。 どうなの?そこんとこどうなの?監督は本気で怖がらせる気、あんの? おっぱいが撮りたかっただけなんじゃねえの? まぁ、それならそれでいいけどさぁ!

そして、エンドクレジットを観たら名前がまた「ジェニファー・ラブ・ヒューイット」っていう!おっぱい美女がラブって!マジなの?!それマジなの?! おらぁ名前にラブがついてる人見たの、ラブクラフト以来だぞ!

かわいいだけの青春スターたちの中、その存在を頭一つ抜けさせることに一役買っていたジェニラブさんのおっぱい。
ちなみに、わたしはピタピタのタンクトップよりも白シャツのボタンを留めることで前みごろがパツパツになっている状態の方がすきです。
どういう告白なんだよ。


3位 『プラダを着た悪魔』 
プラダ
(2006年公開/監督デヴィッド・フランケルさん/出演アン・ハサウェイさん)

知る人ぞ知るおっぱい黄金比を持つ女優、アン・ハサウェイさん。
(おっぱい黄金比とは、左右のバストトップと鎖骨の真ん中あたりをつないだ時の線が正三角形になるおっぱい位置のことを言います。 その昔、an・anだったかnon-noだったかのおっぱい特集で見たから間違いないと思います。)
そんな黄金のおっぱいを、『ブロークバック・マウンテン』や『ラブ&ドラッグ』において惜しげもなく見せているアンさんですが、わたしが最も彼女のおっぱいに美しさを感じるのは、実録ファッション事件史として世界中で大ヒットを記録した『プラダを着た悪魔』でありまして。

劇中、どんどんあか抜けてゆくアンさんが身に着ける、華やかな衣装の数々。
それはみな、ただ単にオシャレなだけではなく、アンさんのナイスなスタイルを最大限に活かすものばかりで、陶器のように滑らかなデコルテを嫌味にならない程度に魅せる肌シャツだったり、体に下品にフィットするではないけれど胸の大きさだけはバッチリ伝わってくるコートだったり、なんでもないニットに合わせたアクセサリーが崖から吊るされたエルフのロープのように大きな胸にひっかかってゆらゆら垂れている様だったり、ホントもうどれもこれも「隠せば隠すほど服の下の胸のことが気になって仕方なくなる」ような絶妙なデザインばかりなのですよお立合い! 森の奥方さま・・おらサムになりてえだ・・・サムになって、あのネックレスを滑り降りてえだ…!(※錯乱中)

特にこの、モスグリーンのワンピースなんか最高じゃないですか!
ギリで谷間が出ないぐらいの襟ぐりと、ハイウェストのごんぶとベルトとで板挟みになったおっぱい・・・めくってみなくてもわかりますだ・・・これぞ完璧な黄金比ですだ・・・! うずめたい!この丘に顔をうずめて5~6年眠りこけたい!



4位 『ハモンハモン』 
ハモンハモン
(1993年公開/監督ビガス・ルナさん/出演ペネロペ・クルスさん)

『ハモンハモン』はすごいですよ。 
なにせ、ペネロペさんのおっぱいがなかったら、ストーリーそのものに支障をきたしてしまうのですから。
逆を言えば、ペネロペさんのおっぱいがあったからこそ、この物語は成立している。
みんながペネロペさんのおっぱいに希望を見出し、ペネロペさんのおっぱいに依存し、ペネロペさんのおっぱいで人生を踏み外す。 
そしてそれを無茶な話だと思えない。 なぜならペネロペさんのおっぱいが本当に美しいから。

美しいっつっても、形とかじゃなくてね、もう触感なんですよね。 
もちろん映画ですから観てるだけですよ。 
でもね、わかるんです。 つきたての餅のようにすべすべで、それでいて手に吸いついてくるようなしっとりとした肌触りが、画面の向こうから伝わってくるんです。
劇中、恋人役のおっぱい星人がまさしく餅のようにペネロペさんのおっぱいをすするシーンがあるんですが、エロいだけではなく、不思議な説得力がありましたからね! 「そりゃすすりたくなるわ!」って思いましたもん! わかるよ、おまえの気持ち!

もうひとつわかっているのは、読んで下さっているみなさまが若干ひいているということです。
うん、わたしも書いていて若干ひいてる!



5位 『シングルス』 
シングルス
(1993年公開/監督キャメロン・クロウさん/出演ブリジット・フォンダさん)

『シングルス』のブリジットさんは、ここまでランクインしたみなさまとは大きく異なるおっぱいの持ち主です。
そう、ブリジットさんはどっちかというとこっち寄り。 つまり、たいらむね一族の末裔なのです!(※勢いだけで書いているので細かいツッコミはご遠慮ください)

役柄はズバリ、恋人に気に入られるため豊胸手術を考えている女の子。
でもね、胸なんて大きくなくたって、充分キュート・・いや、充分どころか有り余るほどキュートなのですよね。
ユニクロのカップ付タンクトップなんか着ようものなら、カップ部分が余ってカポカポになるであろうおっぱいのリアルな小ぶりさ・・・  ・・いいじゃないの! 親近感・・・ ・・湧くじゃないの!
女の子の魅力は胸の大きさで決まるんじゃない。 
大事なのはそのままの自分を愛すること。 あと、どう魅力的に見せるかってことだろ?アーハン? っていうウルトラポジティブなエモーションのビックウェーブが押し寄せてくる、全日本小ぶりおっぱい協会推薦映画。 未見の方は是非。
若い頃のティム・バートンさんも出てますよ。



6位 『ブギーナイツ』
ブギーナイツ
(1998年公開/監督ポール・トーマス・アンダーソンさん/出演ヘザー・グレアムさん)

ヘザーさんのおっぱいが、大きさといい形といいハリ感といい申し分ない美しさだということは、数々の出演作において証明されていると思うのですが、やはりその中でも一番わたしの印象に残っているのはこの『ブギーナイツ』でしょうかね。
愛らしく、可憐で、儚くて、誇り高いローラーガール。
彼女があっけらかんと服を脱ぎ捨てた瞬間、わたしは思わず目を逸らしそうになってしまったものでした。
それは、その躰があまりにも眩しかったから。
若さと素直さで弾けんばかりなヘザーさんの素肌。 水弾きも半端なさそうだよ。 よっ!撥水コートいらず!



7位 『マチェーテ・キルズ』 
マチューテ
(2014年公開/監督ロバート・ロドリゲスさん/出演ミシェル・ロドリゲスさん)

アメリカが誇るミス三白眼ことミシェル・ロドリゲスさんもまた、何を隠そう美しいおっぱいの持ち主なのでありますよ。
っていうか、『マチューテ・キルズ』を観た時はビックリしましたよね、「アレ・・・?姐さん・・ 入れた?」っつって。 
だってこんなにこんもりしてなかったハズだもん。 
けっこう大きかったとは思うけど、ここまでパキっとしたおっぱいじゃなかったもん。 

でもね、いいんですよ。 仮に入れていたとしてもいいんです。 姐さんが入れるんならシリコンや生理食塩水じゃなくプロテインかなんかだと思うから。 
姐さんのおっぱいは、あくまで腹筋とワンセット。 える、しっているか。おっぱいは張るも垂れるも筋肉次第。 鍛えれば鍛えるほど互いを高め合う、それがおっぱいと筋肉の潜在能力(ポテンシャル)・・・!
もう自分が何を書いているのかよくわからなくなってきましたが、いとしさとせつなさと力強さが詰まったおっぱいが醸し出す健康美で、これからも荒くれ者どもを圧倒してやっていただきたいものです。



8位 『REC/レック』 
アンヘラ
(2008年公開/監督ジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサさん/出演マヌエラ・ベラスコさん)

世帯主さまに聞かれました。
「おっぱい映画ってことはすなわち、タンクトップなんだろ?」 と。
そう、確かに『REC』で世界中のホラーファンを虜にしたアンヘラたんもタンクトップ。
襟ぐりの開き具合もウェストの張り付き具合も丁度いい、フーターズガールばりの良タンクトッパーです。
しかし、わたしが『REC』のアンヘラたんを8位に入れたのは、平時のタンクトップ姿を評価したことが理由ではない。
クライマックス、床にうつぶせになったアンヘラたんの胸のつぶれ具合。
しっかりとした大きさと弾力があったがゆえに実現した、あのハイレベルな押しつぶれ具合こそ至高なのですよ・・・! わかってつかあさい・・・つぶれた時にこそ、おっぱいはその真価が問われるのだということを・・・!

ああ、ぼくはもう床になりたい。



9位 『ジャッキー・ブラウン』 
ジャッキーブラウン
(1998年公開/監督クエンティン・タランティーノさん/出演パム・グリアさん)

パム・グリアさんのおっぱいを今さらどうこう言うなんて野暮も野暮、無粋の極みってもんじゃないですか。
ただ、わたしが声を大にして言いたいのは、パムさんは布の量の少ない服を着ている時だけがセクシーなんじゃない、ということ。
普通のスーツを着ている時ですらこの色香ですよ、ということなのです。
見て下さい、このはち切れんばかりのボタンたちを。 
パムさんのおっぱい圧に締め上げられて、さも幸せそうじゃないですか、ええ?
今この瞬間、ぼかぁ床になることを諦め、パムさんのスーツの第一ボタンになることを熱望しはじめています。

ちなみに、『ジャッキー・ブラウン』には先に挙げたブリジット・フォンダさんも出演されているのですが、本作では謎の巨乳ガールへと変ぼうを遂げられており、せっかくの小ぶりでバランスのいいたいらむねが台無しになっております。
ヌーブラであってほしい・・・ 「注入」ではなく「上げ底」であってほしい・・・ そんな風に思ってしまうのは、ぼくのわがままなのでしょうか・・・

大きいおっぱいならなんでもいい、小さいおっぱい以外はおっぱいじゃない、といった「カップ数」だけの価値観を押し付けることは、おっぱい保持者にとってもおっぱい鑑賞者にとってもしあわせなことではない。
みんなちがってみんないい。 それがおっぱいのすばらしさなのではないか。
そんなことをふと考えさせられる『ジャッキー・ブラウン』。 おっぱいを愛するみなさんにおすすめです。
(※実際はおっぱいに焦点を絞った映画ではなく、タランティーノさんらしいフェティシズムとバイオレンスに溢れた「女かっこいい」映画です)



10位 『ビフォア・ミッドナイト』
ビフォア
(2014年公開/監督リチャード・リンクレイターさん/出演ジュリー・デルピーさん)

ベストテンにどうしても入れずにはいられなかった普段着おっぱい、それが『ビフォア・ミッドナイト』のデルピーさんです。
普段着おっぱいとは、パッドも補正も筋トレもなにもない、あるがままのおっぱい。
垂れているんじゃないですよ。重力に対して素直なだけなんです。
媚びない、おもねらない、という凛とした美しさが漂う普段着おっぱいは、不思議と郷愁の念を誘い、見ているだけで幼い頃駆け回ったふるさとの野山を思い出させてくれるやさしいおっぱい。うーさーぎーおーいし、かーのやーまー。「うさぎおいし」が「うさぎ=美味」という意味ではないのだということを知ったのは、高校にあがった頃でした。

他の出演作とは違い、「ビフォアシリーズ」だけは衣服をはだけることのなかったデルピーさんが、ここにきてはじめて見せてくれた、ウォーターベッドのように穏やかなうねりのふわふわおっぱい。
美魔女だの美熟女だのといった煽り文句に踊らされない、自然な加齢の行く末がここにある・・・。 考えるな、感じろ、そしてすすれ! 





いかがだったでしょうか。
脱いでいようと着たままでいようと、それぞれに美しく魅力的なおっぱい。
わたしはキーラ・ナイトレイさんばりのたいらむねであるため、ないものねだりというか、映画を観ていてもついおっぱいに目が行ってしまう習性を持っているのですが、決して大きいおっぱいばかりに惹かれるのではなくてですね。
それこそ、キーラさんのおっぱいだって、映画によって巧みに形状が変えられていますし、おっぱいの魅せ方も演技(演出)の一部分なんだなぁと感心することは非常に多いです。 
というか、そういうトコロを観るのがたのしみなのです。
いやらしい目線だけで見ているのでは断じてない。
常に「やわらかそうだなぁ」とか「どんな感触なんだろなぁ」とか考えているけれど、そういう目線だけではない。 わかって・・わかってつかあさい・・・ 

というわけで、以上わたしが選んだおっぱい10選でした。


最後に、全く別の意味でわすれられないおっぱいとして、『マルタイの女』と『黒い家』に登場するグロテスクな「にせおっぱい」をあげさせていただいて、今回の記事を切り上げたいと思います。 トラウマになるよ~夢に出るよ~(うれしくないよ~)

ではみなさん、よいおっぱいを!
ワッシュさん、たのしいお題をありがとうございました!



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『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

2015年04月16日
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もがけ!もがけ! 世界はまだ、美しい!


※ 文中、映画の結末に触れています。


あらすじ・・・
スーパーヒーローの役で一世を風靡した俳優がアイデンティティの危機に陥ります。


まず、あらすじをどんな風に書けばいいかで、キーボードの上に置いた手が固まってしまいました。
アイデンティティの危機。 
我ながら浅い言葉だなぁ。
しかし、これは紛うことなき「自分探し」の物語だと思うのですよね。
「バードマン」を演じていた主人公リーガンや、彼をとりまく人々の。 

『バードマン』に登場する人物はみな、誰かに認められたいがために、様々な「役」を演じていたように思います。
(本当は自分の演技に自信などないんだけど)一流の役者として見られるため、「出来る男」を演じるリーガン。
(本当はストイックで真面目な役者バカなんだけど)ハリウッド俳優との格の違いを見せるため、「破天荒な役者バカ」を演じるマイク。
(本当はちょっと前からマイクとの関係にはズレが生じていて、それを不満に思っているんだけど)長年の夢だったブロードウェイデビューを成功させるため、「恋人と円満な関係にある女性」を演じるレズリー。
(本当は役者としてもパートナーとしてももっとおおっぴらに認めてほしいけど)リーガンとの関係を壊さないため、「不平不満を言わないクールな女性」を演じるローラ。
本当は振り向いてほしくてたまらないんだけど、願っても叶いそうにないので「父のことなど気にもかけていない悪い娘」を演じるサム。
彼らは、リーガンのキャリアがかかる舞台 『愛について語るときに我々の語ること』 に関わる中、それぞれの「役」を脱ぎ、自分という人間の中の「核心」に触れることになる。

ブロードウェイに出ている、俳優である、俳優の娘である彼らの葛藤は特別な者ゆえのものなのでしょうか。
「やっぱ有名人は自己承認欲求も強いよねー」というだけの話なのでしょうか。
違う気がするのですよ。
違うと思うのですよ。
だって多くの人がきっと、生きている上で常に「何者か」を演じているから。

従順な社会人を、頼れる母親を、物わかりのいい父親を、ボロボロに傷つけられていても全く効いていない強い人を、愛がほしくてたまらない気持ちを隠して孤独に慣れている人を。
特別ではない普通の人たちが、いろいろな矛盾を抱えながら、いろいろな何者かを演じている。
意識的ではなく、無意識のうちに演じていることも多いと思います。
「それが自分なのだ」と言い聞かせている部分もあるかもしれない。
とにかく物事を円滑に進めるため、しあわせでいるために、必死に「何者か」を演じている。
そして演じているうちに、わからなくなるのです。
自分は本来、どんな人間だったのか。 

別に、演じていること自体がいいとかわるいとかではないのですよ。 生きる知恵っていう場合もありますし。 
でも、何かの拍子に、たとえば社会人としての生活に慣れてきた時だとか、子どもがある程度大きくなった頃だとか、経てきた時間よりも残された時間の方が少ないのではと思い始めた瞬間とかに、フッと影が差すというか、「本当の自分ってなんなのだろう」と、なんともいえない不安に苛まれることってあると思うのですよね。
ほんで、インドとかバリとかに自分探しの旅に出たりなんかして。食べたり祈ったり恋したりとか。


本作の主人公・リーガンも、「バードマン」で築いた財産を失い、妻と子に愛想をつかされ、名声と評価は一体ではないという現実を突き付けられ、自分の人生に対し猛然と焦りはじめます。
演劇の本場・ブロードウェイで演技派として認められることしか、自分のアンデンティティを確立するすべはない。と思ったリーガンは、自分が俳優を志すきっかけとなった作家の小説を自ら脚色・演出し、なんとか「バードマン」の影から抜け出そうとします。

共演者にダメ出しをして演劇人アピールをするリーガン。
でも、マスコミはゴシップネタしか求めていない。
実力派の舞台俳優と演技論を交わしてみるリーガン。
でも、一般の人は「バードマン」の中の人としてしか見てくれない。
プレビューでいい評価を得ようと張り切るリーガン。
でも、演技の内容ではなくSNSでの拡散ネタしか話題にならない。

「本当の自分」の実力を認めてもらいたくて必死にもがくリーガンは、その度、世間が自分に求めるものを痛感させられ、打ちのめされてしまう。
でもリーガンはもがくことをやめない。 
呪縛から逃れるため、不本意な栄光から抜け出すため、自分でも確信など無い「最高の演技」に辿り着くため。 
死にたくなる程落ち込んでも、無様な醜態をさらしても、もがいて、もがいて、もがき続けるのです。

そんなリーガンを見て、過去の確執を捨て、純粋に彼の身を案ずるようになるサムと元妻。
家族が見守る中リーガンは舞台に上がり、役と同化するという北島マヤメソッドで「演技」を越えたパフォーマンスを披露。 それは、役と一緒に自分自身を葬るという行動でした。

常軌を逸した行動ではありましたが、過激さだけではない役者たちの渾身の演技が観客の心を揺さぶり舞台は大成功。
死んだと思われたリーガンはというと、鼻に重傷を負うものの、奇跡的に一命を取り留めました。
皮肉なことに、彼の顔に巻かれた包帯は「バードマン」のマスクそのもの。
そして包帯をとり鏡をのぞくと、そこに映ったのは復元された鼻が「バードマン」とそっくりになっている自分の姿。

わたしはこの時やっと、リーガンが過去を否定することをやめたのではないかと思ったのですよね。
否定してもしょうがないじゃないか。 
なぜなら、リーガンが演じていた「バードマン」もまた、リーガンの一部分なのだから。

わたしたちが演じている「何者か」は、決してわたしたちの敵でも暗部でもない、とわたしは思います。
もともと自分の中にある部分を出しているだけなのではないか、と。
だから、自分探しをしても答えなんて見つからない。
弱い自分も、見栄っ張りな自分も、意外と強い自分も、全て本当の自分なのではないでしょうか。

もがいたからこそリーガンが辿り着いた世界。

まだ見つかっていない人はもがけばいい。
かっこわるくても、みっともなくても、もがいていけばいい。
もがくことにも意味はあるし、もがいた先でわたしたちを待っている世界はまだ、充分に美しい。


過去の自分の、認めたい部分も認めたくない部分もすべて受け入れたリーガンは、窓から身を乗り出し鳥たちが自由に羽ばたく空を見上げます。 
その後、リーガンの姿が消えた部屋に入ってきたサムは、ベッドの中にもバスルームにも、そして窓の下の道路にも父がいないことに気づき、ふと空に目を向けました。 
そしてすばらしいものを見たように顔を輝かせます。 
現実のことなのか、あくまで比喩なのかはわかりませんが、サムが見たのは、鳥と共に空を飛ぶリーガンだったのではないでしょうか。 

実は劇中なんども、リーガン自身が自分の超能力について語ったり、力をふるったりするシーンがあるのですが、それはあくまでリーガンの空想であり、現実にはスーパーパワーなんて持っていなかったと思うのですよね。 
しかし全てを受け入れたリーガンは自由になった。
自分という存在に誇りを持ち、ほしかった愛を手に入れた父は、さぞ晴れ晴れとした表情をしていたことでしょう。

リーガンは本当に空を飛んでいたのか、それともすべてはサムの願望なのか。
どちらでもいい。 
ただわたしは、リーガンに「大味なアクション俳優」とか「高尚な舞台俳優」なんていう無意味な格付けに心を悩まされることなく、色々なお芝居の世界を自由に飛び回ってほしいと願うし、きっとリーガンならできると思う。
実在する偉大な俳優たちがそうであるように。
バードマンのような派手なヒーロー映画でも活躍できるし、すばらしい舞台の上で予期せぬ奇跡のようなお芝居も魅せることができる俳優。
サムが見たのはきっと、そんな父の姿なのだと思いました。




― 余談 ―

・ 全編ワンカットと見紛うような驚異のカメラワークは、ただ単にトリッキーなだけではなく、観客を「舞台」に釘付けにさせる最高の装置だと思いました。 

・ そう、このカメラはまさに「舞台」なんですよね。 演劇が上演される舞台は、一度幕が上がれば物語が全て終わるまでノンストップ。 もちどん幕間がある場合もありますが、観客はその席を空けない限り、途切れなく続く舞台から目を離せない。本作がそうであるように。

・ 同じ部屋、同じ建物の中をカメラが移動するだけで、時間や状況が切り換えられてゆくさまもまた、まるでスポットライトを端から端へ移したり、喋っている役者の位置が変わるだけで、瞬時に場面を転換させてしまう舞台そのもので、その圧倒的な魔力にくらくらしてしまいました。 奇跡的な舞台映画じゃないかこれは!

・ 凄まじすぎる集中力で、この驚くべき撮影に応えた俳優のみなさんもすばらしいと思いました。 エドワード・ノートンさんの陶酔演技もすごかったなぁ。 でもやはりマイケル・キートンさんですね。 劇中劇のラストシーンを三度演じるのですが、当然のごとく三回とも違うし、三回目の抑揚のつけ方なんか鳥肌が立ちましたよ! マイケル・・・恐ろしい子・・・!

・ 何気に、全方位にケンカを売っているようなところもよかったですね。 「権威に成り下がっている批評家」 「舞台を舐めてる“有名”俳優」 「プライド高いばっかの舞台俳優」 「ネット上のイイネだけに存在価値を見出す人々」 「時代を取り入れようとせずただただ頑なな年寄り」 「派手なアクションばっかで中身のないハリウッド映画」 「ヒット作続編とかばっかもうやめんかおまえらロッキーか」 と、どこか一方に偏るのではなく唾を吐きまくる感じがサウスパークみたいでおもしろかったです。

・ 「バードマン」こそ架空のヒーローものでしたが、それ以外の固有名詞はバンバン実在のものが登場するところもワクワクしました。 この世界のジョージ・クルーニーさんは「バードマン」の続編には出ていないのかなぁ。

・ あと、なんといっても音楽! リーガンの鼓動、街の振動、演劇の熱量を表すような凄まじいドラムが最高すぎる! サントラがほしくなりましたが、家や車の中でかけていたら変なテンションになってお皿とか叩き割りそうだからやめときます! オレ賢明だと思う!

・ アクションか舞台か、みたいに決め付けようとしていたリーガンさんですが、ホント、特に最近はそんな隔たりなんてないと思いますよねぇ。 ガン爺ことサー・イアン・マッケランだって、マグニートーことファスベンダーさんだって、スマウグことカンバーバッチさんだって、パイカリのキーラさんだって、リディックのデイム・ジュディ・デンチだって、本作に出演しているハルクことエドワード・ノートンさんだって、みーんなジャンル関係なく活躍されてますし。 娯楽作だろうと文芸作だろうとハリウッドだろうとブロードウェイだろうとウェストエンドだろうと、いい作品が人の心をうつことに変わりはないじゃないですか。 

・ ともかく、本当におもしろい作品でした。 わたしはすごくすきです、『バードマン』。




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『ウエスト・オブ・メンフィス 自由への闘い』

2015年02月09日
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確かに「悪魔」はいた。 
彼らの目の前に。わたしの目の前に。


川の中から3人の少年の遺体が見つかったのは、1993年のことでした。
アメリカはアーカンソー州の小さな町。 学校から帰った子どもたちが自由を満喫するおだやかな夕暮れ。
遊びに出かけたまま帰らなかった8歳の子どもたちは、翌日無残な姿で発見されます。
衣類ははがされ、手足は縛られ、体中に無数の傷。 性器は切り取られていました。
しかし、怒りと哀しみと恐怖に打ち震える地域住民の胸は、ほどなくして、安堵の吐息で満たされることになります。
悪魔信仰のあるという不良少年グループが捕まったからです。
彼らの犯行を裏付ける、数々の証言。
仲間の1人による自白。
自宅裏から発見された凶器。
疑わしき点は何もなく、この非道で無慈悲な犯人たちは生涯を檻の中で過ごすことを言い渡されました。
遺族たちは哀しみをこらえ、新しい人生を歩もうと心に決めた。
不良少年を顧みる者はいなかった。
少しの人々を除いては。

のちに「WM3(ウェスト・メンフィス3)」と呼ばれることとなる容疑者少年たちが巻き込まれたこの事件は、日本のテレビ番組でも扱われたことがあり、わたしもそれを見てあらまし程度は知っていたつもりだったのですが、しかしここまで、これほどまでに恐ろしい事件だったとは想像もしていませんでした。

あまりにもむごたらしい姿で発見された8歳の子どもたち。
「普通」の殺人事件ですら理解が難しいのに、か弱い者たちをここまで痛めつける神経などもはや理解不可能。
もしかしたら、捜査にあたった警官や刑事たちはそう思ったのかもしれません。
これはきっと、カルト的な何かが絡んでいるに違いない。 そうでないとやりきれない。
つらい気持ちを「悪魔」という問答無用で邪悪な存在に丸投げするのは、今に始まったことではありませんし、気持ちはわからないでもない。
だけれど、それは結局、目の前の事件に対し思考停止して、自分たちが果たすべき責任から逃げているだけなのですよね。


たしかに「悪魔」はそこにいました。 何人もいました。
「悪魔」の名前は「無責任」といいました。


たとえば、何から調べればいいかわからなかった警察がお知恵を拝借しにいった保護観察官。
「保護観察中の若者のなかで、いかにもカルト的な行為を犯しそうなヤツを教えてください」と聞かれた観察官は、「それならダミアンだな」と、ある若者の名前を告げます。
WM3のうちのひとり、ダミアン・エコールズです。
観察官に強い確信があったわけではありません。 聞かれたから答えただけ。 それにほら、保護観察中だし。 不良だし。
自分の無責任なひと言が、ひとりの人間を死刑台に向かわせるかもしれないという自覚が、はたして彼にあったのでしょうか。

たとえば、検視担当官として法廷に立ったペレッティ博士。
博士は、性器は故意に切り取られたものとの見解を自信をもって述べ、体についた傷とジェイソンの自宅裏から発見されたサバイバルナイフの形状は一致すると断言します。
WM3のうちのひとり、ジェイソン・ボールドウィンです。
しかし、ペレッティ博士の証言は、彼自身が「マブダチ」と語る法医学の権威によってあっさり否定されます。
性器の損傷は、遺体が放置されていた川で繁殖しているカミツキガメやワニガメなどの動物によるもの。 体に残る傷も死亡後についたものなので、悪魔信仰による儀式的な行為とは考えられない。etc・・etc・・
自分の無責任な証言が、ひとりの人間の人生を奪ってしまうかもしれないという自覚が、はたして博士にあったのでしょうか。 っていうか、そもそも一人前の検視出来るの?なんか試験何回も落ちてるって言ってたけどだいじょうぶなの?ペレッティはモノホンのドクターなの?

たとえば、事件を担当したウェスト・メンフィス署のゲイリー・ギッチェル警部。
不良少年の取調べを担当したギッチェル警部は、巧みな話術で容疑者少年を懐柔し、犯行の一部始終を聞き出します。
WM3のうちのひとり、ジェシー・ミスケリーJr.です。
ジェシー自身に非行歴があったわけではなかったものの、ジェイソンたちとつるんでいたという理由で芋づる式に逮捕されたジェシーには、知的障害がありました。
ギッチェル警部はそれを承知の上で、ジェシーから「自分が望む」答えを引き出していきます。
「犯行時刻は?もうちょっと遅くなかった?何で殴った?棒じゃない?こんな感じの木の棒だったんじゃない?ダミアンは悪魔に心酔してたでしょ?性的暴行もしたよね?」
その音声が残っている以上、誘導尋問があったのは疑いようのない事実なのに、というか後々そこ突っ込まれても何の言い訳の出来ないだろうに、ギッチェル警部は「巧みな話術」をやめようとは思わなかった。
自分の無責任な捜査が、ひとりの人間の未来を奪ってしまうかもしれないという自覚が、果たして彼にあったのでしょうか。

ダミアンから悪魔集会に誘われたことがある、と声を震わせ証言しておきながら、10数年後に「あれはウソだ」と涙ながらに撤回する主婦。
ダミアンは「少年の性器を切断して生き血を啜った」と自慢していた、と自信満々に証言しておきながら、10数年後に「あの頃はヤクとかやってたし自分でもなんであんなこと言ったのかよくわかんない」とシレっと撤回する少年収容所の少年。
自分の甥っ子が被害者であるにも関わらず、自分の兄(子どもの義父)に疑いの目が向けられた途端、事件に対し「道路のスピード防止帯にぶつかった程度のこと」と吐き捨てる叔母。
どれだけ警察のずさんな捜査があきらかになろうと、アーカンソー州には何の落ち度もないと言い切る次席検事。

悪魔がいるというならば、彼らこそが悪魔なのではないでしょうか。
彼らの中に巣食う、「自分以外の人間が殺されようと死刑になろうと、自分には関係ないから」という気持ちこそが、悪魔なのではないでしょうか。
なんと無情で、なんと身近な悪魔なのか・・・!

しかし、世の中には悪魔がいる一方で天使もいた。
WM3を牢獄から救い出した守護天使たち。 それは事件に疑念を抱いた映像作家であり、その作品を観た観客であり、レッテル貼りや弱い者いじめを心底憎む有名映画監督(ピーター・ジャクソン!)であり、目の前に差し出されたものをただただ無邪気に信じることをしない、思慮深い人々でした。

WM3にかけられた疑惑は、きちんとした解析や分析を経てあっという間に晴らされてゆき、決定的とも言える「現場に残されたDNAの相違」も明らかとなります。
もはやWM3が真犯人でないことは明明白白。
そこで、多くの支援者たちはWM3の釈放を訴えますが、アーカンソー州はとりつく島もなくそれを却下。
「新しい証拠など知らない。」 「過去の裁判がすべて。」 「いまさら事実もクソもない。」 「あーあー聞こえない聞こえない。」
この期に及んで、まったく自分たちの捜査や言動を省みようとしない「正義の番人」たちの愚劣さに、眩暈すら覚えました。

過去の過ちを認めてしまうと、WM3が奪われた20年近い期間になんらかの補償をしなければならないから?
ただの過ちどころか、証拠の捏造や違法捜査がバレたら告訴待ったなしだから?
あれだけイキって逮捕したのにプライド丸潰れだから?
・・なんかこれ、聞いたことあるよ! 聞いたり見たりしたことある! 自白の強要とか冤罪とか誤認逮捕とか捏造とか、そういうの突き付けられてもいけしゃあしゃあとしてるおまわりさん、テレビで見たことあるわ! 昔の話じゃなく現在進行形で見かけるわ!

遅々として進まない釈放要求。 いつ死刑を執行されるかわからないダミアンの健康状態の悪化。
苦悩の末、WM3と支援者たちは、頑として過ちを認めようとしないアーカンソー州と司法取引を交わすことを決めました。
「アルフォード・プリー」と呼ばれるそれは、「あくまで無実を訴える一方有罪であることも認める」という、とても奇妙で、とても残酷な取引。
2011年、WM3は縛めを解かれ自由の身になりました。
しかし彼らは無罪放免になったわけではないのです。 
「アルフォード・プリー」により、彼らは法の上で「有罪」になったのです。
これはただ単に、WM3はさぞかし無念であろうなぁというだけの話ではないのですよね。
8歳の少年たちを殺したのは誰なのか、という一番大切な部分が、一生闇に葬り去られてしまうことをも意味しているのですよ。 
なんなんだろうこの・・・ ホントに・・・ 正義って何かね。


当時、予審判事として事件を担当し、現在アーカンソー州の上院議員を務めているデヴィッド・バーネットは、事件を振り返りこう語ります。
「あの事件に関わらなければ人生は楽だった。 18年もあの事件に振り回されたんだ、わたしの判決に不満を持つ人たちから文句を言われながらね。 たまたまわたしが担当しただけだったのに。」
たまたま担当しただけ。
振り回された。
関わらなければ楽だった。
なるほど、そうなのでしょうね。 それぐらいの気持ちでなければ、子どもたちが無残に殺され、何の罪もない少年たちが人生の最も輝ける時期を奪われても良心の呵責を感じずにいられるわけないでしょうね。 
真摯に事件と向き合って、正しいことを追及しようという気が少しでもあったなら、今頃は無為に過ぎ去った時間を思って、激しく自分を責めているでしょうから。

わたしたちには、むやみに他人の私生活を嗅ぎまわり、証拠を集め、疑わしき相手を勝手に調べ上げる権限もなければ、私的に加害者を裁く権限もありません。
だからこそ、それをすることを許された、それをするために組織された行政機関や司法機関が、真実を追求する手を緩めるようなことがあってはならないはずなのです。
先入観を捨て、偏見を除外し、プライドにとらわれず、めんどくさがらずに、小さなことからこつこつと、公正な捜査と公平な裁きを下してもらわなければならないのですよお願いしますよマジで。
もちろん、アメリカだけではなく、日本を含めたすべての国で。


148分という長編ですが、支援者たちが事件の真相に迫ってゆくさまはテンポよく緊張感にも満ち、問答無用でぐいぐいひきこまれてしまいます。
ダミアンの無実を信じる女性、ジェイソンの心の支えとなる友人、ジェシーの帰りを待ち続ける父親、彼らの苦しみによりそい、正義を果たそうと団結する人々の姿はとても力強く、あまりに悲惨な結末でしたが、少しだけ救いを感じ取ることができました。
ただ、ドキュメンタリーですし、検視の結果を再検証するという内容である以上仕方ないのかもしれませんが、被害男児たちの遺体写真が何度も(しかも結構エグいものまで)映し出されるのがわたしにはつらすぎて、画面を直視できませんでした。 あそこまでばっちり映さなくてもいいんじゃないの。 どうなのPJ。

あと、すごいなぁと思ったのですけども、「ほぼ間違いなく彼に違いないっていうか彼以外考えられない」ぐらいの勢いで最有力容疑者認定された男性が、顔出し&実名でばんばん登場しているのですよねコレが。
遺族の中のひとり(義父)なのですが、PJも名指し、弁護士も名指し、出てくるみんなが名指しで「彼がやったんだよ!」と断言し、その説にのっとった取材を敢行していて、確かに、彼が真犯人であるという説はめちゃくちゃ信憑性もあるのですが、ホントにこれだいじょうぶなの?と思わずにはいられませんでした。

WM3も、その次に疑われていた別の義父も、本作で名指しされ現在最も疑われている義父も、誰に関しても直接的な証拠はありません。 彼らに共通しているのは、「いかにもやりそう」という印象だけ。
いや、最有力容疑者の義父に対してだけは、わたしも「いかにも」の範疇を越えていると言わずにはいられません。
なぜなら、20年近く経って関係者の口から語られたのは、吐き気がするほどおぞましい、義父の過去だったから。
元妻に対しDVをしていたという事実。
カっとなった末に元妻の親族に発砲したことがあるという事実。
隣家の女性を相手に暴行未遂事件を起こし訴えられたことがあるという事実。
被害男児を虐待していたという事実。
被害男児の妹にも長期間に渡り、性的虐待を行っていたという事実。
事件当日の行動に疑問を抱く友人を、逆に共犯者として脅していたという事実。
被害男児の靴紐からは彼のDNAが検出され、アリバイがないことが明らかとなり、どう考えても不自然な行動も目立つ。
もう彼以外考えられない。 わたしもそう思います。
しかし、彼が殺したという証拠は何もないのです。 それ以外の罪だけでも一生監獄に閉じ込めておきたいぐらいの気持ちですが、この事件に関する証拠は何もない。

警察が初動捜査をきちんとしてさえいれば。
警部が思い込みに縛られずにいれば。
自分たちの考えに反する証言にも目を向けていれば。
「こえー!地域のみんなもヒステリックになってるー!やべー!よっしここはひとつカルト的なアレってことで!」と責任を放棄しなければ、真犯人を裁くことも出来たはずなのに。
悔しいし、虚しいし、本当に腹立たしいです。

「いかにもやりそう」が実際の犯人に結び付くこともあるでしょう。 そうでない場合と同じだけある。
疑念の余地なく真犯人です!と名指しする本作の勢いに不安を感じると共に、今となってはそれを裏付けることなどできないのだ、というもどかしさに胸が詰まりました。

残念なことに、本作は劇場未公開でソフト化もされていないようなのですが、アマゾンでダウンロード版の購入なんぞが出来るそうですので、もし興味をお持ちの方はご覧になってみてはいかがでしょうか。 






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すきもの主婦が選ぶ2014年ベスト100 (後編)

2015年01月08日
あけましておめでとうございます!
昨年中は本ブログをご愛顧いただき、まことにありがとうございました!
ことよろ! つまりことごとくよろしく!

ということで、「ここまで引っ張る程のものでもないんじゃないか・・」という心の声をねじ伏せ、無理やり年をまたぎっぱなしにしていた、「2014年に鑑賞した映画の全コメントつきベスト記事」の後編です。
前回の記事の最後に「60位まで書いたので残り40本」と書いておりますが、痛恨の引き算ミスです。
がっつり60本残っております。
だったらさっさと本題に入れ? で す よ ね ー !!
そんなこんなで、60本分も読んでらんないよ、というみなさまに一番下ベストテンまで一気に飛ばすという画期的な方法をお勧めしつつ、後半戦のスタートです!

ちなみに100位から60位までの内訳はこちら

いざ鎌倉!


59位 『恋人はセックス依存症』
あらすじ・・・
セックス依存症に苦しむバナー博士の前で、黒いセクシー下着をまとったペッパーポッツが扇情的なダンスを踊ります。

と、ケロヨンが鬱陶しい女のようなあらすじを書いてしまいましたが、実際鬱陶しい女でした。みんなー!ケロヨンの演技力凄いよー!リアルにうざったいよー!演技力だよー!あくまで演技だよー!
そのへっぽこ邦題のおかげで、どれだけのお客さんを逃したのだろう・・と切ない気持ちになってしまう程の良作でした。 実際に苦しんでいる患者さんも少なくない精神疾患であるにも関わらず、その言葉の響きから「浮気の言い訳」程度にしか受け取られない「性依存症」。 それを克服しようとがんばる3人の男性を軸にした、厳しさと優しさを併せ持ったストーリー。 原題の「THANKS FOR SHARING」があらわすように、困難を分かち合うことの尊さを描いたステキな映画でした。



58位 『マリー、もうひとつの人生』
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(※ ビノシュは ふしぎなおどりを おどった。 マチュー・カソヴィッツの MPが 8さがった!)
あらすじ・・・
フランス在住のマリーさんが、「26歳にして就職も決まりそうだし、その雇用主の息子ともいい雰囲気だし、今日はいい誕生日になったで・・・!」  ・・・とホクホクしていたんだけど、あくる朝目覚めたらなんとそこは15年後の未来で、就職どころか会社のナンバー2までのぼり詰めていて、世間のあだ名は「女帝で」、雇用主はいまや義理の父で、小学生になる息子もいて、いい雰囲気だったはずの彼氏(現・旦那さま)とは離婚間近になっていて/(^o^)\ナンテコッタイ状態になります。

どの作品に出ていても、「ザ・ビノシュ!」としか言いようのないような独自のオーラを漂わせているフランスの「女帝」、ジュリエット・ビノシュさんによる国内劇場未公開作品。 この回りくどい言い方でお気づきかもしれませんが、わたしはあまり好きじゃないです、ビノシュさん。 好きじゃなかったのですが、この作品はよかった。 ファンタジーのようでしっかり現実を映し出している、とても誠実な映画でした。
本作の主人公・マリーは、「自分は何も変わっていない」と自分自身に言い聞かせながら生きてきたのだと思います。 「変わったのは周りだ」と。 しかし、15年分の記憶を失い、夫となる人と初めて愛を交わした日の「マリー」に戻ったことで、はじめて客観的に「女帝・スペランスキー」と呼ばれる自分を見ることが出来た。 そして、思い知らされた。 その変化に、その残酷なほどの変わりように。
20代の頃の自分と、40代にさしかかった自分とは、きっと全くの別人といっていいほど違っているのだろうな、と、わたし自身も思います。 そしてそれは、別に悪いことではないのですよね。 15年分の喜び、15年分の哀しみ、15年分のストレス。 年月を経るということは、その分経験を積み重ねてゆくということ。 それらを吸収し少しずつ変化するからこそ、山も谷もある人生に対応できるのではないか。 自分自身の変化を受け入れ、たくさんの過ちと見過ごしてきた幸せに気付いたビノシュさんが翌朝目覚めたとき、今度はいったいどんな光景が待ち受けているのか。 決してハッピーエンドではないけれど、ほのかな希望を感じさせるラストもよかったです。



57位 『アンナ・カレーニナ 』
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(※ 本年度NTR大賞)
あらすじ・・・
若くして愛のない結婚をさせられたアンナさんが本物の恋に身をやつします。

めんどくせえ女だな! 女性が人間としての人生を謳歌することを許されなかった時代に、自分らしく生きることを選んだ女性の愛と苦悩 ・・なんですが、やたらと湿っぽいキーラ・ナイトレイさんと自己陶酔にも程があるアーロン・テイラー=ジョンソンさんにいちいち苛々させられ、「わーめんどくせー!」と叫びながらフローリングをゴロゴロ転げまわらずにはいられない心理状態に。 まぁね、ジュードさんがとっても忍耐強くてイイ人なのと、わたし自身がもうええ歳なため、余計に若い2人の早計さを歯がゆく感じるのかもしれませんけどね。 舞台劇のような斬新な演出と、美しすぎる衣装にノックアウトされました。



56位 『セレンディピティ』
あらすじ・・・
ジョンキューとベッキン姐さんが運命の恋に落ちます。

「わー遅刻遅刻!」 そう言いながらパンをかじったまま通学路の角を曲がったジョンキューが期せずして飛び込んだたくましい胸。「いてて・・」と強打したお尻をさするジョンキューに差し伸べれれた白魚のような手。 「だいじょうぶかい?」 問いかけるベッキン姐さんの薄茶色の瞳に吸い込まれるジョンキューなのであった。  っていうお話です。(※超訳)
まだニコラス・ケイジ化が進んでいない頃のフレッシュなジョンキューに震えて眠れ! クリスマスで賑わうデパートでの運命的な出会いから、お互いに連絡先を書きあった初版本と5ドル札が巡る運命的な道すじから、知り合いの知り合いが知り合いだったという運命的な人脈から、なんとか辿り着いた相手の住所にたまたま別の人が間借りしていたという運命的な悪戯から、思い出のスケートリンクでの運命的な再会まで、恐ろしい程の赤い糸的運命の連鎖が止まりません! これぞロマコメ! 結婚式を迎えるその当日まで「ごめん、やっぱ他に好きな人が」って言い出さないクズさ加減もまさにロマコメ! 運命の相手以外の人生お構いなしなとこが超ロマコメ! 要するにロマコメは鬼畜!



55位 『ABC・オブ・デス』
あらすじ・・・
色んな人が色んな死に方をします。

FとZのひどさが群を抜いてすごい!

以前書いた感想



54位 『脳男』
あらすじ・・・
生田斗真さんが感情に任さず悪人征伐します。

二階堂ふみさんの絵にかいたような「悪魔的笑い」がすごい!

以前書いた感想



53位 『トランセンデンス』
あらすじ・・・
みんなジョニデになります。

人工知能の撲滅を図るテログループが専門家や関連施設を破壊 → その筋の権威だったジョニデも襲われ余命わずかに → 夫を死なせたくないジョニデの妻がジョニデの脳みそをコンピューターにアップロード → ジョニデの脳みそが思った以上に進化 → ジョニデを脅威に感じた元同僚がテログループとタッグを組む → FBIも協力するよ! → その筋の専門家モーガン・フリーマンも参戦するよ! → ジョニデvsセカイ → いざ攻撃をかけてみたらジョニデいい人だったみたい → なんかゴメン → ジョニデが死んだから世界中の電力もおちました → ジョニデ・・フォーエバー・・・
なんだこのストーリー。
平和的解決を望むジョニデ率いる人工知能チームと、殺人をも厭わない天然人間チームのぶつかり合いということで、圧倒的にジョニデ側にひいきしたくなります。 ゆえにスリリングさはゼロです。 ひたすら人間チームのヤな所ばかりが目につきます。 それもこれもジョニデを主役にしてしまった代償なのか・・・。 というか、そもそもテログループが人工知能の専門家を殺そうとしなければよかっただけの話なので、そんなテログループと協力し合う政府だとか研究者だとかに全く共感できない。 まずそいつら逮捕しろよ。 
どいつもこいつもがジョニデになってうっとりとした顔で奥さんに呼びかけるシーンの、何とも言えない「ジョニー・・おまえはそれで満足なのか・・」感が、最近の彼のパっとしなさと相まって胸に沁みるので、それだけでも観る価値ありだと思いました。



52位 『フライト』
あらすじ・・・
酒飲んでヤクをキメて飛行機を運転していたデンゼル・ワシントンさんが盛大に怒られます。

お酒は怖いねー! 過ぎたるはなお及ばざるがごとしだねー! と、観終わった瞬間お酒を飲まないわたしは思ったのですが、そういったアイテムはあくまでデンゼルさん演じるパイロットの堕落を表す例えの一つでありまして、本作は堕ちるところまでおちた一人の男が、臨死体験をきっかけに自らの人生と真摯に向き合おうとする、そのための勇気を得るまでの壮絶な葛藤を描いた、崩壊と再生の物語なのですよね。 ということで、おもしろくて、滑稽で、ジーンときて、ためになる、とてもいい映画でした。



51位 『渇き。』
あらすじ・・・
役所広司さんがバカヤローコノヤローと言います。

妻夫木さんのチュッパチャップス!!(バンバン!)(赤面)

以前書いた感想



50位 『清須会議』
あらすじ・・・
織田信長亡き後の方向性を決める会議で、豊臣秀吉が頭角を現します。

日本史に疎いわたしでもさくさく観られる歴史エンターテインメントだったと思います。 三谷作品ではすっかりお馴染みになってしまった「超豪華キャスト」も今回は珍しく物語の邪魔になっておらず、「この役をこんな人が・・!」という驚きが心地よかったです。(というか後で調べてから初めて気づいた方も) 剛力ちゃん、かわいいよ剛力ちゃん! 利家と秀吉の精神的乳繰り合いで心のおひつが開きました。



49位 『G.I.ジョー』
あらすじ・・・
マッチョな人がたくさんでてきます。

ハスブロだからしょうがない。



48位 『G.I.ジョー バック2リベンジ』
あらすじ・・・
ハゲの人も加わります。

ハスブロだからしょうがないんだってば。

以前書いた感想(1&2)



47位 『ヘンゼル & グレーテル』
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(※ こうみえて中世のお話です)
あらすじ・・・
両親に森に置き去りにされたヘンゼルとグレーテルが、お菓子の家で魔女を打ち負かし、その勢いに乗って妖魔ハンターとなります。

これすっごいおもしろかったです! しっかりとしたグロとエロ! 約80分という短い上映時間にギュッと濃縮された無駄のないストーリー! ありえなほど俊敏こととしまさ氏ジェレミー・レナー氏と、ジーン・グレイことファムケ・ヤンセンさんによるアメコミファン垂涎のどつきあいも超たのしい逸品です。



46位 『ヒューマン・レース』
あらすじ・・・
突然見ず知らずの場所に集められた人々が、死のルールに則り、最後の1人になるまでひたすら走らされます。

「GANTZ」と「死のロングウォーク」を足して2で割って血糊や火薬でデコレートしたような殺伐ストーリーがとてもおもしろく、いったいどんなオチがつくのだろうか・・とワクワクしながら鑑賞していたら、巨神兵と初号機を足して2で割ってこじんまりとさせたような謎の生き物が出てきて「オレたちの闘いはこれからだ・・・!」で終幕。 わー!とんちき映画だー! 極限状態に陥った人間の醜悪な生き様をホラーテイストで描いた意識高い系ホラーだと思ってたら、週刊ジャンプでいきなり打ち切られた格闘漫画ばりのとんちき映画だったー! 
観終わった瞬間は呆気にとられてしまいましたが、今となっては楽しい記憶しかないので46位にランクイン。
ただ、「頭がバーン」は最初のインパクトこそあれバリエーションが少なく徐々に飽きてしまうので、もうちょっと出し惜しみしてくれた方がよかったかも。



45位 『ダークスカイズ』
あらすじ・・・
失業中の夫とそれを支える妻と絶賛反抗期の長男とかわいらしい盛りの次男というごくごく普通の一家が第三種接近遭遇してしまいます。

UFOをこの目で見るのが人生の一大目標であるわたしですが、その乗組員との接触は絶対ノーサンキューというか頼むから勘弁して欲しいわけで。 いやだって、イヤじゃないですか、グレイタイプに囲まれるとか。 夜中に目を覚ましたら掃き出し窓からまばゆいばかりの光が差し込んでブオンブオンという低音が・・とか、もう想像するだけで超イヤじゃないですか。 で、本作はそんな超イヤな出来事にガッツリ巻き込まれた一家の気の毒すぎる物語でありまして、ホント観終わってからめちゃくちゃ怯えましたよねぼかぁ。
UFO話を大真面目に説明したところで、眉唾ものとして冷笑されるのが関の山。 ひどい場合は頭のネジがゆるんだ人と判断されることだってあるはず。 でももし、それが本当だったら?本人にとっては本当に起こった出来事だったなら? そこには「それを経験していない人」からは想像もつかないほどの絶望があるのではないでしょうか。 誰にも信じてもらえない。 誰にも助けてもらえない。
この手の映画がアメリカでたくさん作られていて、しかも受けている要因のひとつには、年間80万人とも言われる行方不明者(未成年)の問題もあるかもしれないなぁ・・と思わせるラストシーンも戦慄。



44位 『エビデンス-全滅-』
あらすじ・・・
廃屋で殺人事件が起こり、現場からとんでもないビデオが発見されます。

よくある「ファウンド・フッテージ」モノのていで始まる本作。 捜査チームが焼け焦げたテープを復元し再生すると、そこに映し出されたのは女優の卵とその親友を取り巻くありふれた日常の風景。 売れないアイドルのイメージビデオのような毒にも薬にもならない映像がだらだらと続き、やっとこさ「小旅行」という変化が起こったとおもったら、今度は謎のトラップ&謎の廃屋&謎の殺人鬼と、いつかどこかでお会いしたことのあるような既視感たっぷりな展開に。 ・・って、この文章だけだといかにもつまらなそうじゃないですか? でも全然つまらなくないんですよ!これが!
発見されたテープの破損していた部分が徐々に解析されてゆくスリル。 解析と同時進行で行われる容疑者宅のガサ入れの行方。  そして、まさかのユージュアルサスペクツなオチと見せかけてからの畳みかけの気持ちよさ! クライマックスに達したとき、超かっこよかったOPの視点に隠された意味がブワワーっと理解できた時なんてのはもう、膝をバンバン叩きたくなりましたよね!ええどええどー!っつって。
というわけで、「ファウンド・フッテージ」モノという設定を逆手に取ったアイデアに大いに舌鼓を打ったのですが、さすがにラストのアレはあまりにも安っぽすぎるんじゃないでしょうかねぇ。 この際だから思い切って更にもうひとひねりして、それすらも全てヤラセってことで、犠牲者役と加害者役が鎌田行進曲歌いながら出てくるオチまで行っちゃってもよかったと思います。 



43位 『グランド・イリュージョン』
あらすじ・・・
「フォー・ホースメン」を名乗る4人のスーパーマジシャンが、種も仕掛けもある犯罪とマジックの華麗な融合に挑戦します。

我々は「目に見えるものしか信じない」という呪縛で自分自身をがんじがらめにしているがゆえに、重大な犯罪を見逃しているのかもしれない。 ナイフを持って刺せば、そこには目に見える赤い血が流れる。 しかし、目に見えない「人間の怠慢さ」や「傲慢さ」や「妬み嫉み」などが、誰かを死に追いやってしまっていても、そのことに気付くことはあまりないのだ。
ということで、愛する人を奪われた人物が、目には目を、歯には歯を、見えないやり方にはマジックをとばかりに、あの手この手を駆使し憎き仇を追い詰めるための壮大な復讐劇を企てます。 復讐劇ですが、キラキラ眩いスポットライトに照らされ、ゴージャスにショーアップされた超爽快な復讐劇ですので、観ている間も観終わってからもひたすら楽しかったです。 続編も楽しみ!


42位 『ピープルVSジョージ・ルーカス』
あらすじ・・・
スターウォーズに人生を狂わされた人たちが、絶対神・ルーカスの掌で転がされます。

特別篇もジャージャーも全部受け入れるから、その代わりにオレたちのオリジナル版を返しておくれ! 無かったことにしないでおくれよ!(←わかりすぎてつらい)



41位 『ホワイトハウス・ダウン』
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(※ 服着てない方)
あらすじ・・・
ホワイトハウスがダウンします。

SPとして長年政府に尽くしてきたおとうさんが、イラクでのマル秘密作戦で息子を喪い落ち込む ← わかる
にっくき中東を徹底的に懲らしめるのではなく、和平を結ぼうと言い出した弱腰な大統領にガチギレる。 ← まぁわかる
定年退職する日に合わせて、特殊部隊の知り合いを手引きしてホワイトハウスを占拠する。 ← ギリわかる
大統領の生体認証を手に入れて中東に一斉核攻撃を仕掛ける。 ← わ か ら ん
・・という悲しき逆恨み劇かと思いきや、実は一連のテロは中東との和平を邪魔したかった下院議長が黒幕でありまして、戦争が無くなったら軍事産業がメシマズになっちゃうヨ!と焦った議長は、アメリカが核攻撃すればふたたび中東と存分に揉めさせられることが出来ると結論付けちゃったのですよね。 っていうか、核なんか撃ったら揉めるとか揉めないとかいうレベルを越えちゃうと思うんですけど大丈夫かこの議長。
本作を観て、アメリカの最高権力は、大統領→副大統領→下院議長という順番に移行するんだという事を知りました。 やっぱり映画は勉強になるなぁ!(たぶん知ってても人生の役にはまるで立たないケド)
余談ですが、劇中チュッパチャップスを口にくわえたままクラッシックに合わせて手を振りながら「さぁ!ゲームのはじまりだ!」と叫ぶ、前世紀に絶滅したはずのタイプのスーパーハカーが出てきて、なんかもう顔を真っ赤にしてお布団に潜り込んでバタバタしたくなりました。



40位 『エンド・オブ・ホワイトハウス』
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(※ 服着てる方)
あらすじ・・・
ホワイトハウスにエンドの瞬間が訪れます。

絶賛国際指名手配中のテロリストが誰にも気づかれず韓国の大統領のSPに就職して、ホワイトハウスの中枢に潜入するというすっとぼけたストーリー。 韓国の人はよく怒らなかったなぁ。
で、そのテロリストは実は北朝鮮のご出身で、「オレたちの同胞はアメリカのせいでひもじい思いをしてきたのに、お前らのうのうと暮らしやがって~」と、坊主も袈裟も草履も空も大地もひっくるめてすべてが憎たらしいのですよね。 そのため、いっそアメリカごとぶっ壊してやろうと考えるわけですが、どうですかこの、圧倒的なほどの「アメリカ憎し」パワー! こういう憎しみを抱くのって、果たして北朝鮮だけなのカナ?カナ? と現実のアメリカの行いを見ているとぜんぜん笑えない設定がすごいです。 アメリカの人はよく怒らなかったなぁ。
似たような時期に公開された「エンド」と「ダウン」ですが、ホワイトハウスの意外とモロいセキュリティや、子どもが妙にウロウロする点や、味方が主人公と大統領だけという点や、国防総省のみなさんが特等席から悠々観覧している点や、マスコミによって情報が筒抜けになっている点や、核が乗っ取られ過ぎな点などなど、邦題だけではなく内容も極々似通っているため、「服を着ている方」と「着ていない方」で見分ける方法をお勧めします。 
ちなみにわたしは、戦闘服に身を包んだジェラルド・バトラーさんが殺人マシーンに大変身する「エンド」の方がすきです。 ゴリッゴリの殺戮シーンがさいこう!



39位 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』
あらすじ・・・
脳筋トリオがお金持ちを拉致・監禁して財産を巻き上げます。

上昇志向が強すぎて酸欠気味の主人公に、脳筋すぎて頭の中がお花畑な同僚たちがうまいこと言いくるめられ、雑すぎる犯罪に手を染めるお話。 理想の筋肉を手に入れるためなら「ノーペイン&ノーゲイン」(痛みなくして得るものなし)を貫くくせに、一攫千金のためだと自分が痛まないよう、楽して金持ちになれるよう姑息な手法を選ぶあたりが、犯人たちの底の浅さをうまいこと表していてよかったです。 そのおおざっぱな手口がありえないのですが、もっと信じられないことに、なんとこれは現実にあった事件をもとにしているというのですから、アメリカンドリームの魔力ってすごいですよね。 あと、主人公演じるマーク・ウォルバーグさんの肉襦袢っぷりもすごい。 
キャラクターの滑稽さと行う犯罪の非道さとのギャップから、『ファーゴ』のマイアミ版といった印象を受ける。 それにしても、なんという空と海の色なんだろう。 少しの影すらも残さず照らし出そうとするような容赦ない太陽。 クライマックス、ペンキを流し込んだような極彩色の景色を眺めながら、「こんな残酷な太陽の下にいたら、わたしも正気を失うかもしれないなぁ」とぼんやり思ってしまいました。



38位 『V/H/S ネクストレベル』
おばけのようなものが出る廃墟でいかがわしいビデオを見ます。

新進気鋭の監督たちによるPOVオムニバスホラーの第2弾。 そういえば昨年の年間ベスト記事に「第1弾の感想は後日」って書いてそのまんまだったなぁ・・・(遠い目) 
空き家に忍び込んだ人がそこいら辺に山積みにされているビデオテープを見まくる、という前作でのスタイルはそのままに、今回もかなり無理のある死にざまがてんこ盛り! 
臨床実験に協力するかわりにタダで最新鋭の義眼を手に入れた男性が、謎の副作用でI see dead people状態になってしまう1本目に、今大流行中のGoProを装着してサイクリングに出かけた男性が謎のゾンビ渦に巻き込まれる2作目、カルト教団の潜入取材に成功したジャーナリストが謎の儀式に立ち会ってしまう3作目と、親の居ぬ間に酒飲んで盛り上がろうとしていた未成年者のパーティに謎の宇宙人が乱入する4作目のどれもが、テンポよくグロたっぷりで、程よい不条理さも心地よい。 いろんなものが振り切れている3作目の頭のおかしさと、2作目の無償の愛は特にグっときました。 
不法侵入した空き家に「watch me」って書かれたビデオテープがあったとして、それ暢気に見るヤツいるかぁ?という疑問は相変わらず消えませんが、今後もこのような、次世代を担う若き作り手のみなさんが腕を振るう場があり続けるといいですね! ときれいにまとめたところでおしまいにしたいと思います。  だってまだ38位だし! だいぶ書いたと思うんだけど、ま だ 3 8 位 だ し !



37位 『ROOM237』
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(※ おわかり、いただけただろうか・・・?)
あらすじ・・・
いろいろな人たちが『シャイニング』の中に見えない何かを見出そうとします。

感想はこちら



36位 『ウォルト・ディズニーの約束』
あらすじ・・・
「メリー・ポピンズ」の原作者・トラヴァースさんが、小説の実写映画化にあたり、ディズニーさんとすったもんだしながら自身の過去とも向き合います。

一度も『メリーポピンズ』を観た事のないちびっこが、なぜか鑑賞を希望したので気が変わらないうちにそそくさと劇場へ。(自分から映画に行きたいと言い出すことなど滅多にないため) その後『メリーポピンズ』そのものも借りてきて猛プッシュしてみたのですが、結局そちらは観ようとしなかったちびっこ。 なにが彼女を駆り立てたのか・・・未だ謎のままである。
で、映画の方はどうだったかというと、めちゃくちゃええ話でした。 わたしは幼いころから『メリーポピンズ』を数え切れないほど観てきているので、その成り立ちも興味深かったですし、トラヴァースさんとディズニーさんがそれぞれ胸に抱えていた父親への想いにはグっときましたし、とにかく曲がかかるたびに涙腺が緩んで大変でした。 ちびっこも満足していたようでよかったです。



35位 『凶悪』
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あらすじ・・・
死刑囚から届いた手紙をきっかけに、とある連続殺人事件を調べることになった記者が、自身の現実から目をそらし取材に没頭します。

オラフだいすきなちびっこたちには絶対に観せられない猛毒映画。 冒頭、ピエール瀧さん演じる極道が、若い衆やらその恋人やらをめちゃくちゃに壊すシーンがあまりにもキツすぎて、というもの、現実にもこういう事件は起きているし(そもそもこの映画自体が現実の事件をもとにしていますし)、「娘を持つ親の視点」から映画を観てしまった瞬間、何の落ち度もない若い女の子がヤクザにシャブ漬けにされて火を付けられて・・というくだりがどうしても耐えられなかったのですよね。 なんつうか、荒唐無稽な殺人鬼が出てくる映画ならたのしく観られるけれど、こういう(感情の)抜きどころのないおぞましい映画はそろそろ無理なのかもなぁ・・と己の限界を感じてしまったのでした。
気を取り直して内容に目を向けますと、山田孝之さん演じる記者が暴いてゆく事件そのものは有名ですし、過去にも目にしたことがあったので割愛するとして、その件以上にわたしの心を凍えさせたのは、フィクション部分である「記者の家庭」についてでして。 ラスト、妻との人生を守るため、痴呆症を患う母を老人ホームに入れる記者。 彼の選択と殺人事件の関係者との違いは、「平和的」だったか「力づく」だったかという点だけで、邪魔な親(老人)を始末しようとしたという根っこの部分は同じなのではないか。 ヤクザなんかとつるまない、犯罪とは縁もゆかりもない普通の人間が持つ、いや、持たざるを得ない「残酷さ」。  しかも、お金で方がつけられるだけ、記者はまだマシなのかもしれないということが、わたしはさらに恐ろしい。  
匂い立つ凶暴スメルに胸やけしそうな、猛烈な映画でした。



34位 『10人の泥棒たち』
あらすじ・・・
アジアを股にかけ活躍する泥棒のドリームチームが遺恨試合に挑みます。

これにもイ・ジョンジェ様が出ていたことに気づき激しく動揺しているわたしです・・・!

以前書いた感想



33位 『マレフィセント』
あらすじ・・・
ジョリ子がオーロラ姫をお世話します。

なんと、ちびっこの予言通り「シンデレラ」の実写版が製作されこの春公開になるそうな。 ディズニーの偉い人は早急にちびっこの口座にアイデア料を振り込んで下さい。

以前書いた感想



32位 『ビフォア・サンセット』
あらすじ・・・
旅行先のウィーンでロマンティックな一夜を過ごした2人が9年ぶりに再会します。

メロドラマティックな会話劇。 なんと全編アドリブなし。

以前書いた感想



31位 『ビフォア・ミッドナイト』
あらすじ・・・
再会先のパリでロマンティックな夕暮れを過ごした2人が9年後夫婦の危機を迎えます。

デルピーさんの腹肉が他人事とは思えない。 

以前書いた感想



30位 『ディアトロフ・インシデント』
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(※ 躍動感!)
あらすじ・・・
1959年にディアトロフ峠で起きた謎の死亡事故の真相を探ろうと同じルートをトレッキングしていた若者たちがおっかない体験をします。

ありがちなPOV映画かと思ったら後半の展開がとんでもないことに! 
まずもととなった事件(事故)がそこいら辺の映画の数倍おもしろい。 「死の山」と呼ばれていた山をスキーでトレッキングしようと旅立った9人の学生たちが、約一か月後死体で発見されたのですが、そのうち5人の体には致命的となるような傷がなく死因は低体温症。 残りの4名はそれぞれに酷い怪我を負っていたものの、どれも「普通じゃない」力が加えられており、舌が無いものまで。 
下着一枚の状態の死体。 内側から破られたテント。 何人かの衣服から検出された高い数値の放射線。 彼らを死に追いやったのは、先住民か?ソ連軍が開発していた秘密兵器か?それとも宇宙人か? なんと犯人はいまだ謎のままという。
で、そんなオカルト&ミステリー好きにはたまらない事件を探るため、映像作家志望の若者たちが性懲りもなく雪山にアタックするというフィクションが追加されたのが本作なのですが、この膨らませ方がまた尋常じゃないおもしろさ! (この手の映画が大好物な)みんなが期待するすべてがここにある! ヒントは「フィラデルフィア計画」! どうだいこの盆と正月がいっぺんに来た感!ごっつぁんです!



29位 『死霊館』
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(※ 先日初来日を果たしたアナベルちゃん。 前田のあっちゃんではない。)
あらすじ・・・
アナベル人形がセンセーショナルにスクリーンデビューします。

アっちゃんのスピンオフは2月公開予定!

以前書いた感想



28位 『インシディアス 第2章』
あらすじ・・・
ランバート家の長男・ダルトンくんが、一子相伝の奥義・幽体離脱を駆使し、あの世から色んなものを連れてきます。

おっさんみたいなヴァーさんの正体が明らかに・・・!

以前書いた感想



27位 『ビューティフル・ダイ』
あらすじ・・・
刑務所を脱獄した連続殺人犯が、自分を警察に売った恋人のもとへひた走ります。

『サプライズ』のアダム・ウィンガード監督による猟奇サスペンス・・・ ぐらいに思いつつ観ていたら、予想に反して超詩的で超純愛で超不条理な人間ドラマだったのでびっくり。 もちろん、いい意味での驚きです。
本編が始まり、まず映し出されるのは、何やら思いつめた様子の男性。 彼は意を決したように、車のトランクを開ける。 するとそこには必死で命乞いをする女性が・・・。 彼は一心不乱に女性の首を締め上げますが、その表情は快楽殺人鬼からは程遠い苦悶の色が浮かんでいる。 この殺人は、彼にとって決して愉快なことではないのだ。 このシーンを冒頭にもってくるトコロの巧妙さ! まんま「どうなんだろ?」と思いましたもんね。 「この人悪い人なんだろうけど、実際はどういう人なんだろ?」って。 その後のストーリーを安易に予測することを許してくれないこの印象操作。 憎いよウィンガード!
観ている方を不安定な心境に誘ってくれる落ち着きのないカメラと、心の静けさ・寒々しさを映し出す幻想的な風景。 クライマックスの超展開と切なすぎるオチもさいこうです!



26位 『LIFE!』
あらすじ・・・
登場するみんながベンに首ったけになります。

感想は後日更新予定。



25位 『『トランスフォーマー/ロストエイジ』
あらすじ・・・
いいロボットとわるいロボットが幾度目かのケンカをはじめます。

もうそれ、いい加減宇宙でやってくれないかな。

以前書いた感想



24位 『LUCY/ルーシー』
あらすじ・・・
スカ子の脳みそがUSBメモリーになって宇宙をもコントロールし始めます。

『トランセンデンス』に続き、毒にも薬にもならない役で登場するモーガン・フリーマンさんの、余生を楽しんでいる感すごい。

以前書いた感想



23位 『サプライズ』
あらすじ・・・
彼氏の家にお呼ばれした女の子が強盗を返り討ちにします。

金持ってそうな彼の両親。 その結婚記念日を祝うため、郊外の別荘に集いし親戚一同&その連れ合い。 和気あいあいとした雰囲気が、お金の問題やプライドの問題でこじれ始めた時、突如窓から飛び込んできた一本の矢。 気づいた時には家は完全に敵の手に落ちていた。 一人、また一人と無残に殺されてゆく金持ち家族。 このままなすすべなく、殺人者に蹂躙されるしかないのか・・・ 誰もがそう思ったとき、一人の女性が立ち上がった! 彼女の名はエリン。 頭のおかしい父親から人殺しの技と生き残りの術を叩き込まれた、美しき人間兵器。  恋人の家族を救うため、エリンはスキルと根性で侵入者に立ち向かう。 殺し屋3人だぁ? 一個連隊連れてこいコノヤロウ!!
というわけで、前半部分で不穏な空気感を存分に作り上げたら、後半はずっとエリンのターンです。 ホラーの鉄則をことごとくぶち壊す最凶ヒロイン・エリン。 2階になんて籠らないし、カーテンにただ隠れもしないし、とどめも刺すし、キッチンにあるものは料理ではなく人殺しに使うという徹底っぷりに手汗がとまりません。 ミキサーの斬新な使い方、すてきだなぁ。



22位 『ジャンゴ 繋がれざる者』
あらすじ・・・
ひょんなことから賞金稼ぎのドイツ人に助けられた黒人奴隷のジャンゴ氏が、別の土地で囚われている奥さんを解放しに行きます。

悪い白人は全員あの世行きだー!! 悪い黒人もあの世行きだー!! というシンプルかつバイオレンスな物語。 タランティーノ作品には欠かせない存在のマダファカ兄さんですが、今回は変身っぷりが凄まじ過ぎてラスト近くになるまでご本人とは気付きませんでした。 すげえよ兄さん! ディカプリオさんのすばらしき顔芸と、理性ある人間の代表のようなヴァルツさんの筋の通し方に魂が震えました。 



21位 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】』
あらすじ・・・
みんなだいすき工藤Dが例の髪の毛を魔改造します。

感想はこちら

これに続く『劇場版』は、前記事に書いたようにわたしの心にまったくグっとこなかったのですが、きっと今後また、期待と不安を颯爽と裏切ってくれるような傑作に出会えると信じて、堂々の21位です!  邦画の中では1位です!



さあさあ! 長らくおつきあい頂きましたベスト100も、いよいよトップ20に突入しますよ! 自分でも「なんでこんなのはじめちゃったんだろ・・」と役に立たない後悔に溺れっぱなしでしたが、読んで下さっているみなさんの方がよっぽどか「いっぺんに書く必要あったの・・・?」と真剣にツッコみたい衝動を胸に秘めていらっしゃるでしょうしすみません、さっさと先進めますね。



20位 『her/世界でひとつの彼女』
あらすじ・・・
ホアキン・フェニックスがかなり進化した人口知能に恋をします。

尋常ではないほどの進化を遂げたAIと人間との違いなんて、肉体のあるかないかぐらいしかないじゃないか!愛こそすべてだ! と思っていたんだけどやっぱ違ったわー。 というせつないお話。  
AIと人間との重大な違い。それは「同時進行」の可能性。 「コンピューター相手だなんて」という世間の偏見も恐れず、人工知能のまごころを信じたホアキンさんに、AIが告げた衝撃の真実。 そして彼は知ることになるのだ、ダウンロードの数だけ愛はあるということを。 そりゃそうだよ。製品だもん。 「一体何人と恋仲に・・・?」と恐る恐る尋ねるホアキンさん。 「ズバリ、641股です!」  ロ・・ロッピャクヨンジューイチィ・・・・・
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(※ 松尾バションボリ)

しかも、AIが多股恋愛を始めたのはホアキンさんと付き合うようになってからということで、すげえ!「もっと恋したい」「もっと相手のことを知りたい」って成長欲が芽生えるの、人間と一緒だ!
 
今日の教訓 「人工知能が人間らしさを手に入れたらすげえ多股に走る」

本編の内容とは関係ないのですが、本作に登場する世界では、人工知能は人間の営みに欠かせない存在となっており、ほとんどの人たちが耳に装着したヘッドセットでコンピューターのオペレーションシステムと会話しています。 街中で、エレベーターで、駅のホームで、あらゆるところで人々が口々に見えない誰かと会話している世界。 なんかね、独り言をいっていても「おかしい人」と思われないこの世界が、すごくうらやましいなーと思ってしまったのでした。 「変わった人」が「普通」な世界、いいなぁ。



19位 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
あらすじ・・・
ディカプリオさんが荒稼ぎします。

並大抵ではない上昇志向を持った男の人が、持ち前のガッツと人たらしテクとベシャリの腕と愛嬌ある容姿を武器に、ウォール街のトップにのぼり詰める様が、あたまがおかしいほどのテンションと熱量で一気に描かれます。 とにかくスピード感がすごい。 スコセッシさんとディカプリオさんは、新しい扉を開いた気がします。 ラリったディカプリオさんが車までゴロゴロするシーンのしつこさとかさいこう! 金のという名の宗教を盲信し、裏切られ、それでもなお救いを求めてしがみつく人々の姿が、憐れで悲しくて、どこかユーモラス。 



18位 『華麗なるギャツビー』
あらすじ・・・
ディカプリオさんが好きな人のために荒稼ぎします。

絢爛!狂乱!一心不乱! ということで、戦争に行っている間に別の人と結婚してしまった元カノを取り戻そうと必死にがんばるディカプリオ氏がひたすら気の毒な本作が見事18位にランクイン!
安泰な生活のためにいい感じの金持ちを選ぶ元カノといい、世間への体面の為にいい感じのお嬢さんをめとりながら愛欲専用の愛人も手放さない元カノの夫といい、「気前のいい金持ちの友達」という恵まれた地位を享受しながらも肝心なトコロでは傍観に徹する友人・トビーさんといい、ほんっとに出てくる人たちは揃いも揃ってクズばっか!  では、ディカプリオ氏だけは根っからの善人なのかと言うと、彼もまた自己中っちゃあ自己中なんですよね・・・。
「自分」が元カノを取り戻したい! 「自分」がやり直したい! 「自分」が満足したい! と我がコトばかりのディカプリオ氏。 もしも本当に、愛する彼女の幸せだけを祈るのならば、彼女に夫と間男(自分)の二者択一を迫るようなことはしないはず。 わざと夫と張り合って、彼女を窮地に追い込むようなこともしないはず。 でも、しちゃうんですよね。 だって、本当に大事なのは「自分の幸せ」だから。 プライドと愛がごっちゃになって、何が一番大切なのかわからなくっているディカプリオ氏と、その心の混乱を表すような空虚なパーティシーンがとてもすばらしかったです。 
まぁ、一番すばらしかったのは、元カノだギャツビーの正体はだのとワッキャワッキャしている間につつがなく進行してゆき、最後の最後に究極の信頼関係として精神世界で成就した、ディカプリオ氏とトビー氏の無償の愛なんですけどね! おーいかあさん! 白飯おかわり!おひつで!
ギャツビーも、元カノの夫の愛人も、その愛人の夫も、本作で亡くなっていった人は皆、「真実」を知らないまま旅立ってしまいます。 愛する人の裏切りを、愛する人を死に追いやった原因を、愛はすでに遠く離れていたことを知らず、自分の中の真実だけを抱えてこの世を去った彼らが迎えたそれは、もしかしたら幸せな最期だったのかもしれないなぁ・・と、思いました。 



17位 『イントゥ・ザ・ストーム』

(※ 予告でいいトコ全部観せちゃってるパターンだと思いました? 本編はこの10倍すごいですから!)
あらすじ・・・
すごい竜巻がいっぱいきます!

とんでもないおもしろさでした!! ビデオカメラと携帯カメラと街中や建物内に設置された防犯カメラと竜巻ハンターが使う車載カメラの映像を臨機応変に使うことで、POVでお馴染みの映像酔いやご都合ショットを極力排することに成功! あなたは映画館や自宅にいながらにして、突風にあおられ泥水におぼれる感覚を体験することとなる・・・!
上映時間は約90分というお手軽さ。しかも全編クライマックスにより体感時間はほんの1時間程度。 でも決してペラくない!人間ドラマもみっちり詰まっています! アメコミがたっぷり公開されていない年だったら、ベスト5以内に入れちゃってただろうなぁ。 主役のおとうさんが『ホビット』のトーリン・オーケンシールド様であるということに、鑑賞後まで気づかなかったので、ホビットシリーズを100回ずつ観て反省したいと思います。



16位 『GODZILLA ゴジラ』
あらすじ・・・
ゆるふわ博士 ケン・ワタナベが右往左往します。

先日、我慢できなくなった東宝が、日本でも新しいゴジラ映画を作ると発表したそうな。 だから「ファイナル」をつけるのはやめとけとあれほd(ry

以前書いた感想



15位 『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』
あらすじ・・・
ミンディちゃんが成長します。

絶対に続編が作られませんように!

以前書いた感想



14位 『アナと雪の女王』
あらすじ・・・
ありのままに戻ります。

「ありのままで生きるって言いながら引きこもるとかウケるよねー」と、ブログだったかTwitterだったかで見かけたのですが、わたしはあれは「ありのまま」じゃないと思うのですよね。 雪山に自分だけのお城(楽園)を作って引きこもったのは、エルサが「ありのまま」になったのではなくて「わたしなんてこんな風に生きるしかない」と言う開き直りというか、諦めだったんじゃないかと。
アナが魔法をくらってしまったあの日、眠ろうとするエルサにアナは「雪だるまつくろ?」とおねだりしていました。 つまり、日頃からエルサの魔法で雪遊びすることは、2人のたのしみのひとつだった。 では、毎回氷まみれになっていた大広間は、遊んだ後どうしていたのでしょう? 
きっとこの頃のエルサは、自分の力をコントロール出来ていたのですよ。 雪を出すのも、きれいに消すのも、自由自在だったのです。 なぜなら、アナが自分を信頼してくれていることも、自分の力を恐れていないことも、雪と氷を喜んでくれていたこともわかっていたから。 エルサにとって力は、よろこびのもと。 その頃のエルサこそが「ありのまま」のエルサだった。 しかし、不慮の事故と、腫れ物を触るような両親の態度と、はじめて会うトロールおじさんの脅し口調が、その自信やよろこびを奪い去ってしまう。
クライマックス、エルサが力をコントロールできるようになったのは、アナからの無償の愛を得たことで、幼かった頃のよろこびの記憶がよみがえったからなのではないかと思うのですよね。 たのしかった雪遊び。 自分を、その力ごと愛してくれた妹。  幸せだった日々。 
力を恐れず受け入れることこそが「ありのまま」であり、エルサはそこに無事立ち戻れたのだ、と思います。

今日のまとめ 「両親とトロールおじさんがポンコツ」

以前書いた感想



13位 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
あらすじ・・・
ステ子スカ雄Åことステラン・スカルスガルドさんがストリーキングします。

ほとんどロキたんの力だけでランクイン!

以前書いた感想



12位 『インターステラー』
あらすじ・・・
理系のとうちゃん・マコの平が種の保存のため宇宙へ旅立ちます。

わたしは利己的な人間なので、自分の子どもさえ助かればそれでいいと思っちゃうとうちゃんに共感してしまいますが、一方で、自分の子どもが助からないならあとはもうどうだっていいという意識の低さも持ち合わせているので、たぶん誘われても宇宙には行かずに一緒に過ごすと思います。 そんなこんなでマコの平はえらいなぁ。

以前書いた感想



11位 『ゴーン・ガール』
あらすじ・・・
壮大な夫婦喧嘩が始まります。

文字に書いたり口に出すたび、「ベイビー・ゴーン」と間違ってしまい、しかも実際ベンアフ監督作に『ゴーン・ベイビー・ゴーン』があったりなんかしてさらにごっちゃになって、なんかもう、歳はとりたくないなぁ・・と思いました。  

以前書いた感想


長々と引っ張ってしまい申し訳ありませんでした!
いよいよというかやっとこさというか、以下ベスト10の発表です!




10位 『アメイジング・スパイダーマン2』
あらすじ・・・
承認欲求オールスターズが愛を求めてぶつかり合います。

マックスさんの不憫さだけで10位をゲット。 ハリーとピーターの件ははかどりすぎておひつが足りないのでまた今度。

以前書いた感想



9位 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
あらすじ・・・
トムが強くなります。

しょうがないじゃないか!トムの映画なんだから!!

以前書いた感想



8位 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
あらすじ・・・
グルートがおっきくなったりちっちゃくなったりします。

アイ・アム・グルート!

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7位 『ジャージー・ボーイズ』
あらすじ・・・
フォー・シーズンズが誕生します。

すさまじく余談ですが、まだ英語がわからない子どもだった頃は、「フォー・シーズンズ」ではなく「フォーシー・ズンズ」だと思っていました。 同時期に聴いていた「ドリフのズンドコ節」の影響もあったかもしれませんネ! ・・だから言ったでしょ、すさまじく余談だって!

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6位 『新しき世界』
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(※ ヤクザな兄貴とシンガーな兄貴)
あらすじ・・・
ミイラ取りがミイラになります。

兄貴が「強く生きろ」と言ったから、11月28日はセメント沼記念日!
もう語呂も字数もむちゃくちゃですが、『新しき世界』と出会った11月28日はセメント沼記念日です。 えっ? 11月28日ってなんなのか?わたしが『新しき世界』を観た日ですよ! 日本で公開されてから、既に9か月が経過。 遅すぎた!出会ったのが遅すぎた!でもこのセメントは時間が経っても不思議と固まらないんだナァ!(ゴクゴク)(浴びるように飲みながら)

下っ端のおまわりさんが上司に命令され、ヤクザ組織に潜入するという、別に目新しくもなんともないお話なのに、どうしてこんなに心のやわらかいトコロをえぐっては投げえぐっては投げするのでしょうか。 物語は薄暗い倉庫でヤクザに疑いをかけれらた男が口にセメントを流し込まれるという衝撃的なシーンで幕を開けます。 とても野蛮で、非情な世界。 まだこの時点では、わたしは本作に引き込まれていませんでした。 醜いヤクザの抗争。 容赦ない上司からの指示。 しんどいけれど、まぁそういうもんだろ、ぐらいな感じで。
しかし、ヤクザの親分が亡くなり、そのお葬式が開かれることになった時、しんどい世界に今まで見たことのないほど愛くるしい一輪の花が咲きました。 殺伐とした空港に現れた、白スーツにサンダルという独創的なファッションの男性。 そう、組織のナンバー2である兄貴です。 
マッポの手先であり尚且つヤクザの一員という、大変めんどくさいポジションで苦悩していたイ・ジャソンさんが、楽しいことも血なまぐさいことも全て分かち合ってきた親友であり、心のよりどころであり、いつか警察に売らなければならない敵でもある兄貴は、そんなイ・ジャソンさんの心のうちなど知る由もないはずなのに、何もかも受け入れているような穏やかな瞳で微笑みます。  なんという・・・ なんという・・・!!!(心のおひつを抱えながら号泣)

退路を断たれたジャソンさんと兄貴。 その果てに待ち受けているのは、逃れようのない「破滅」という現実。 忠誠と愛情の狭間でもがき苦しむジャソンさんの背中に、兄貴がそっと寄り添います。(そのままの意味ではなく精神的な意味で) 
「強く生きろ」  
残った命を絞り出すように、しかしやさしく語りかける兄貴の言葉を糧に、ジャソンさんはいつか帰るはずだった故郷(警察)を捨て、誰よりも高い場所へと到達しました。 しかし、そこには信頼できる友も、叱咤してくれる仲間の姿もありません。
誰もいない新世界で、彼は夢を見る。
それは血みどろで、それは拙く、そして甘い。 流血の中にあって、彼は幸せだった。 
からっぽの世界で、そんな日の夢を見るジャソンさん。
うわわーん!!もうわし一生夢だけみて生きてくからもっとその白昼夢おくれよ!! 兄貴とジャソンがただ道歩いてるだけの映像でもいいからレギュラー番組でおくれ! 兄貴とジャソンのぶら散歩、週一でおくれよー!!(隔週でもいいヨ)

兄貴とジャソンさんの姿がかなしくてせつなくてたまらないのですが、そんな彼らを追い詰める警察のえらいさん(カン課長)やヤクザの幹部(ジュング)がただの人でなしなのかというと、そういうことでもなく。 終着点の無い修羅の世界を生き抜くためには、他人に対する「共感」や「情け」を一切排除しなければならなかったのではないか。 多くの人がそれ(情)に流されるからこそ、自分だけは鬼になろう。 カン課長とジュングは、そんな風に心を決めていたのではないかと思うのですよ。 たとえその決断によって周囲から憎まれようとも。 激しい孤独に苛まれようとも。 そして、そんな覚悟を理解していたからこそ、彼らの志のために命を懸けた、潜入捜査官たちとヤクザの子分たち。 もうね!この腹の括り方ね! 

続編どころか3部作としての構想があるそうで、ほんともうありがたい気持ちでいっぱいです!



5位 『X-MEN:フューチャー&パスト』
あらすじ・・・
チャールズ・エグゼビア氏がいじけ虫になります。

あのファイナルディシジョンがなかったことにされたのは大歓迎なのですが、ユキオたんまでもがなかったことにされちゃうのは非常に無念です。 そっちの歴史だけなんとかねじ込めませんかシンガーさん後生ですから。

以前書いた感想



4位 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
あらすじ・・・
キャップが親友と再会します。

バッキィィィィィー!!!!!キャップゥゥゥゥゥー!!!!(泣きながら白飯をむさぼっている)
なにもかもがすばらしい。 神棚に祀って毎朝手を合わせたい。

以前書いた感想



3位 『チョコレートドーナッツ』
あらすじ・・・
社会から拒絶された人々が家族を作ろうとします。

この映画を観た時に感じた胸の痛みを、絶対に忘れてはいけないと思った。

以前書いた感想



2位 『ホビット 竜に奪われた王国』
あらすじ・・・
ビルボ・バギンズ氏と13人のドワーフがはなれ山に辿り着きます。

樽でゴロゴロのシーンがこんなに血沸き肉躍る大活劇になろうとは、一体誰が予想しただろうか!!
闇の森で一行が捕えられた時、キーリちゃんがえらいこと男前な設定になっていた謎が解けると共に、その後のキーリちゃんの運命を思い、大いに泣いたわたしです・・・!



1位 『ホビット 決戦のゆくえ』
あらすじ・・・
はなれ山のふもとで、それぞれが信じる「正しいこと」のため、多くの生けるものや死せるものたちが闘います。

PJが再びトールキンの世界をスクリーンに蘇らせると聞いた時から、この日がくることはわかっていたけれど。
『思いがけない冒険』を観に行った劇場で、ワーナーのWとBのアルファベットが解れてニューラインシネマのフィルムの帯に変わり、あの懐かしいタイトルが現れた時流した、「ああ、中つ国に帰ってきたんだ!」という喜びの涙。
今回流したそれは、深い哀しみの涙でした。
偉大なるトーリン・オーケンシールドが、麗しいスランドゥイルが、灰色のガンダルフが、真面目なバルドが、キーリちゃんが、フィーリお兄ちゃんが、そしてビルボが、だいすきなみんなが避けられたはずの闘いで血に染まってゆく。 どうしてこんな・・・  ビルボが味わうもどかしさや無力さや痛みが伝わってきて、ほんとうにつらかった。
こうなることはわかっていたけれど。

そして鷲がやってくる。 すべての終わりと始まりを告げる鷲が。

長い長い旅を終え、大きすぎる重荷を(そうとは知らず)ポケットに忍ばせ、懐かしの袋小路屋敷へと帰還するビルボを見守りながら、「これでもう、中つ国とはさよならなのか」と寂しさに胸が締め付けられそうになった時、目の前に広がったのは『指輪物語』のあのはじまりへと繋がるエンディング。
『ホビット』から『LotR』へ。 『LotR』から『ホビット』へ。
切れ目なくつながった壮大な叙事詩は、ひとつの指輪のように、これからもわたしの心を魅了し続けるでしょう。
そしてわたしはそれを、絶対に手放すことはない。
ありがとうPJ! ありがとうトールキン先生!



以上です編集長!

ほんとにね、年も開けて1週間が経とうかというのにいまだに去年の感想を引っ張ってしまって大変申し訳ない。
あと、毎度毎度のことながら、やたらと長い記事ですみません。
前編と合わせてすべておつきあい下さったみなさま、ありがとうございました!
斜め読みながらもおつきあい下さったみなさまも、ありがとうございました!

それでは、今年もみなさまにとって、よりよい一年になりますよう!






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