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『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(シリーズ2作目)

2014年02月21日
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あらすじ・・・
ロンドン市内において、屈強なコスプレ男性がトンカチのようなものを振り回す事案が発生!

というわけで、楽しみにしていた『マイティ・ソー』の続編「ダーク・ワールド」を観てきましたよ。
結論から言うと、めちゃくちゃおもしろかったです。
主人公であるソーさんはもとより、彼を取り巻くゆかいな面々も前作以上に味わい深くて見せ場もたっぷり。

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オーディン王「突然ではありますが、シエスタの時間なのでわし寝ますね。」(※前作より)

魅力的な人たちの中でもひときわ輝いていたのが、父王オーディンさん。
前作では、国の存続を揺るがしかねない有事の真っ最中に冬眠に入るという、高級割烹でギョーザ定食をオーダーする級のマイペースっぷりでみなを驚かせてくれたオーディンさんでしたが、本作ではキャラクターの存続を揺るがしかねないクズ親っぷりを惜しみなく披露。
誰が聞いても「わあ!クズだ!」と声張って答えることの出来るであろう、「どうかと思う」珠玉の迷言がキラ星のごとく散りばめられておりましたので、今回はその一部をご紹介しながら本編のたのしさをお伝えしてみたいと思います。
(※セリフはすべてアガサによる意訳です)

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「お前にあったのは死ぬ権利だけだったんだよ」

はい、いきなり出ましたクズ発言!
両親と血の繋がりがなかったことを知った息子さんが、当然のことながら激しくいじけるのを尻目に、オフトゥンにインしていたオーディンさん(ここまで前作)
その後、さらにこじらせた結果地球で悪さをはたらき、お兄ちゃんやその仲間のみんなに迷惑をかけまくってしまった息子さんを、どうにかこうにかしょっぴいた(ここまでアベンジャーズ)果ての、久方ぶりの再会シーンでの第一声がこれですよ。
雷を落とすでも、冷静に諭すでもなく、いきなりの「死んでりゃよかったのに」宣告。
そりゃこじらせるわー養子にしといてそれはないわー。

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「誰が育ててやったと思ってるんだ」

しょっぱなから「こんな神様はいやだ!」コントが始まったのかと思うようなゲスい発言を繰り出したオーディンさんが、死ぬ権利うんぬんと一緒にさりげなくお見舞いしたのがこのセリフ。
あのですね! そもそも敵国の跡取り息子だったロキたんを、赤ちゃんだからわかんねーだろーつって勝手に連れて帰ったのは誰ですかというね! そういうお話じゃないんですかね! 頼まれもしないのに! 
「しょせん血の繋がりもないんだし、大きくなっても国は継がせないよ?」というのなら、養子ではなく一国民として面倒をみてあげればよいだけのことで! その方が本人(ロキたん)も期待とかしなかったでしょうし! ね!そういうことは全部棚上げですか! おい! 金ピカ眼帯! 中二病か!

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「くせえくせえ ちきゅうじんのにおいがしやがるぜ」

『マイティ・ソー』と『アベンジャーズ』での闘いを経て、人(神?)として一回りも二回りも成長したもうひとりの息子・ソーさん。
そんな彼に大きな影響を与えたのが、地球人女性・ジェーンさんだったわけなのですが、どうやら「えらいかみさま」であるオーディンさんは、ジェーンさんと息子さんとの交際にあまりいい印象をお持ちではないようで。
ひょんなことから、エーテルという物質を体内に取り込んでしまったジェーンさんは、その様子の変わりようにいち早く気付いたソーさんの指示により、アスガルドの医療チームから最先端医療を施されることとなるのですが、診察の真っ最中ズカズカと入ってきたオーディンさんはジェーンさんを一目見るなり「もうええでっしゃろ、さっさと帰ってもらいまひょか」と一喝。
いやいやいや父上、と。
まだ原因も対処法もわかってないでしょうよ、と。
こういっちゃなんですけど、ぼくの大切な人ですよ、と。
息子の恋心まるっきり無視ですか。 まぁね、オーディンさん的には、種族も身分もかけ離れている地球人よりも、常に陰日向となって息子を支え続けてきた女剣士・シフさんの方が、しっくりくるのでしょうけどね。 美人ですし。 部下でもあるので忠誠心も強いですし。
ただ、息子さんが初めて連れてきた(しかも体調が悪いとおぼしき)女性への態度としては、大人としても王様としても最低最悪ですよね! エブリバディーセイ!「YO!クズ神(しん)!」

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「取り出し方? 知らんよ」

それはさておき、ほんじゃあジェーンさんの体内に入り込んでいたエーテルって一体なんだったの? という話になるのですが、遡ること5千年前。 数千年来の宿敵であるダークエルフ一族の長・マレキスさんから、オーディンさんのお父上・ボーさんが取り上げて地中深くに埋めておいたはずの超宇宙パワーの源こそが、問題のエーテルだったのですよね。
エーテルが醸し出す不思議な力と、惑星直列とが生み出した奇跡のハーモニーによって次元が捻じ曲げられ、たまたま近くで重力調査中だったジェーンさんが、そこに吸い込まれたというのがコトの発端でして。
これねー、もしかしてだけど、掘り方とか管理の仕方が甘かったんじゃないんですかね! ねぇ、アスガルドのみなさん! ね!
「エーテル、埋めといたよ!」というトコロまでしか明記されていない歴史書をドヤ顔で引っ張り出し、過去の戦歴をとうとうと語った挙句、「それはわかったから、体内に入ったエーテルの取り出し方おせーてよ!」というジェーンさんの質問に対し、オーディンさんがここ一番のすっとぼけた表情と共に言い放った一言は、観る者に、それはもう強烈な勢いで、アスガルドに対する「おい・・おたくのリーダーやばいんじゃないの・・・」という同情心を煽り立てていったのでした。

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「もういいじゃん!みんなで死ねばいいじゃん!」

さてさて、一方ジェーンさんの体内に寄生したエーテルの匂いを嗅ぎ付けたダークエルフ軍団はというと、数千年ぶりの眠りからばっちり目覚めておりました。
その上、くだんのジェーンさんがにっくきアスガルドに滞在中というトコロまで察したものですから、一石二鳥を兼ねんとばかりに一個連隊を率いて殴りこみを掛けてきてしまいます。
一足先にアスガルド入りしていたダークエルフの戦士・アルグリムさんが、内部から大騒動を巻き起こしてくれていたお陰で、マレキスさんは悠々と王宮を破壊。
何もかも後手に回ってしまったオーディンさんは、兵士は犠牲になるわ最愛の妻・フリッガさんまで喪うわで、めっきり老け込む有様です。
このままでは、アスガルドは滅亡の危機だ・・・。 
そう判断したソーさんは、一か八かの危険な賭けではあるものの、体内にひそむエーテルごとジェーンさんを国外へ連れ出し、極力民間人の犠牲が少なくなる状況に移動してからダークエルフ軍団と対峙する事を父王に提案しますが、キレて自暴自棄になってしまっているオーディンさんは全く聞く耳をもってくれません。
「そんなん失敗したらどうすんねん!」「ええんや!どうせ死ぬんや!せやったらみんなで名誉ある死を遂げたらええんや!」と、ホラー映画なら真っ先に死ぬであろうキャラクターが言いそうな捨てゼリフを滑舌よく投下。
あのね! おとうさんね! 名誉じゃお腹はふくれませんよ! 一国のリーダーなら、もっとおいしい名言お願いしますよ! 思わずついて行きたくなるようなやつを! おねがいしますよ!

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「王としては祝福できんのだ・・・王としてはな・・ ・・だが、父としては別だ・・!」

これこれ! こういうやつ! よっ!待ってました大統領! クズ神とか言ってゴメンね!
王である自分の方針を否定し、反逆罪を犯してまでアスガルドを飛び出した息子・ソーさんのスタンドプレーを、さぞかし苦々しく思ったことでしょう。
おまけに地下牢に閉じ込めておいた不肖の息子・ロキまで連れ出されたのですから、裏切られたような気持ちになった夜もあったでしょう。
でも、なんだかんだでソーさんの判断は正しく、アスガルドの民は守られ、強敵・マレキスさんまで倒してくれた。
万感の思いに包まれつつ迎えた、息子の帰還の瞬間(とき)・・・ 潔く王の座を譲ろうとしたオーディンさんに、ソーさんは静かに胸のうちを語り始めます。
「自分は王にふさわしくない」「本当に王というもののなんたるかを判っていたのはロキのほうだ」「名誉の死を遂げたロキのように、自分も誇りある生き方がしたい」「かいつまんで言うと、ジェーンと暮らしたい」

とうちゃんショック!

しかし、とうちゃんは愛する人との生活を選んだ息子に、王として、愛する人を守れなかった男として、そっと目配せするのでした。
“ 王 と し て は ” 祝福できない、と。
いいじゃん! さいこうじゃん! 
威厳を保ちつつ、親としての道も示す・・ なんという思いやりある言葉なのでしょう! オレ・・オーディンさんのこと見損なうトコだった・・・ ホントは偉大な王さまだったんだよ・・・ ・・そうだったんだよ・・ ありがとう!とうちゃんありがとう!

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「いいえ、こちらこそ」(クスッ)

なんと、やっと使えるセリフ言ったと思ったら言葉の主はオーディンさんに化けたロキたんでした!なんだーやだーもーでもかわいいからゆるす! あ、あとオーディンさんお疲れさまでした!


次回はロキたんがソーさんとジェーンさんの新居にドッキリを仕掛けちゃうよ! おたのしみに!(※製作未定)(※わたしの脳内では先日クランクイン)



- 追記 -

・ マーベル界のアンジェラ・アキことダーシーたんのまぁかわいいこと! 前作以上に見せ場もあるし、その見せ場は本編にあんまり関係ないし、要するに「かわいいから編集で切れなかった」ってことでやったねダーシー!

・ ラース・フォン・トリアー監督作品でおなじみステ子スカ雄Åことステラン・スカルスガルドたんも超さいこうでした! 前作に引き続き、ヒロインの共同研究者であるエリック・セルヴィグ博士を演じていたのですが、ピタピタニットにルーズなジャージというおしゃれ上級者テクで、流行に敏感なファッションモンスターのハートをキャッチ! 同時に世の中のおっさんフェチのハートも鷲掴みにするという、二兎も三兎も逃さない仕事っぷりには、ただただ感嘆あるのみです。

・ まぁ、結局のところ、博士が発明した装置の仕組みはてんでさっぱりだったのですけども。 とりあえず、すごい装置ってコトと、博士がヤバいぐらい賢いというコトだけ覚えて帰ってもらえたら、なんつって思っとります。

・ クライマックスのアクションの自由さがとても素敵だったと思います。 多くの方が指摘されていると思いますが、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04』のスケールの大きい版みたいな感じで、ホントにもうひたすら「うおー!」「うひゃー!」と興奮しっぱなしでした。ちなみにダークエルフの仮面は完全に「かぐたば」でしたよね。 ははーん、さてはアラン・テイラー監督、白石晃士監督のファンだな! いいんだよ!素直にゲロっちゃいなよ!

・ 概ね大満足だった本作。 少しだけ気になるとすれば、ヒロインのナタ子(ナタリー・ポートマンさん)が前作の時よりもかなりアレな感じになっていた点でしょうかね・・。 なんというか、言葉のとげとげしさがペッパー・ポッツ寄りになってきているというか・・・  かあさん・・オレ、心配です・・。

・ 「こっち来てたのに便り一つよこさんてどーゆーこと?!」とソーさんに噛み付くナタ子さんの気持ちは判らんではないのですが、ほら、あちらにも色々事情があるでしょうし、本当の愛情は信頼しあうことだって、じっちゃん言ってた!

・ で、国のみんなとかお父ちゃんとか沢山守りたいものあるのに、ジェーンがやいのやいの言うから地球にやってきちゃうソーさん。 ほら・・どっかの誰かにロボット全部棄てさせられたあの人に似ていませんか・・ あくまで自由意志ですけど・・  こりゃ『アベンジャーズ2』は飲んでクダ巻く男二人の話で大いに盛り上がりそうだな!ええ?

・ 意外なゲストキャラや、アベンジャーズ絡みのネタ、湿っぽすぎないけど深みのあるストーリーに、溢れんばかりの遊び心などなど、サービス精神に満ちたとてもおもしろい作品だったと思いました!



- 追記2 -

・ わーい! ベニチオ・デル・トロさんだー!!



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