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『ウルヴァリン: SAMURAI』

2013年09月13日
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(※ ネタバレせずに感想を書くことを早々に放棄したため、以下配慮のない文章が続きます)






あらすじ・・・
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「よっ!久しぶり! オレオレ!第二次大戦の時、長崎で世話になったヤシダ! あのさ、ローガンさんさ、ずっと前に“不老不死なんだーつらいわー死にたいわー”って言ってたじゃん! だからさ、恩返しと言っちゃあなんだけど、不老不死じゃなくしてあげるよ! いいよね!死にたいって言ってたもんね! よかったね!! 迷うことなんてないよね!ね!」
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「オー!オオ?!ォォ・・・・ なんかすげえ あ り が た 迷 惑 !」



■ ローガンがローニンになります

愉快なミュータントコミュ「X-メン」の中の人気者「ウルヴァリン」が、単独で主役を張った『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』から4年を経て作られた『ウルヴァリンSAMURAI』。
前作のラストで記憶を失ってしまったローガンの放浪記から幕を開けるのかと思いきや、突如(本家シリーズ『X-MEN: ファイナル ディシジョン』で死んだはずの)ジーン・グレイさんが叶恭子おねえさまばりの美肌効果を施され登場し、戸惑うオレ!
と、思ったらジーン死亡!
と、思ったら夢だったらしく目覚めたローガン絶叫! ていうかローガンのビジュアル荒れ放題だよ!ホームをレスしちゃった人のそれだよ!
これは一体いつ(という設定)の話なのか・・・再び困惑するオレ!

とまぁ、波乱の幕開けだった訳なのですが、今回はどうやら『ファイナル ディシジョン』のその後という設定だったらしく、正義心の強い愛されミュータント・ローガンさんは、愛しのジーンも頼りにならないポンコツハゲプロフェッサーXをも失い、人生の岐路に立たされてしまっているようです。
「主をうしなった侍」つまり「ローニン」状態だったローガンさん。
これといってすることもないので、平日の昼間っからゴロゴロしたり、山奥の洞窟でお酒を飲んだりクマと交流をはかりながら暮らしていたところ、以前命を救ったことのある日本人男性から呼び出しがかかり・・・ というのが今回のおもなあらすじとなります。

ローガンが浪人・・・ ローガンなだけにローニン・・・ ダジャレか・・・ダジャレなのか・・・・

そんな風にわたしの心をざわつかせた、不安とフアンとほんのちょっとのFUANは、その後見事に裏切られることに。 いい意味で!

■ 人の話をきかない大人たち

長崎に原爆が落とされた日、丁度捕虜となっていたローガンさんによって助けられた、割と話のわかる日本兵・ヤシダさん。
その時目にした不死身のパワーに魅了され、以降数十年間に渡ってローガンさんの監視と調査を秘密裏に進めてきたのですが、知れば知るほどあこがれは強くなりばかり。
年々年老いてゆく一方の我が身を憂い、
「そうだ!どうせだからローガンさんの不死身のパワーをもらっちゃおう!なんか前、いらないって言ってたし! ついでにアダマンチウムでロボ作っちゃおう!なんか強そうだし!」
と、周囲の人間にろくすっぽ相談もせず決めてしまいます。
ローガンさんの意志、関係なしか!
事前交渉なしか! いきなり「全部頂戴」って言うか! 
なんつうか、ほら、せめてね、「遺伝子、ちょっと分けてもらってもいい?」とかなんとか聞いてみればよかったのではあるまいか。ヤシダさんよ・・・。

で、そんなヤシダさんの一人息子である真田広之さんは、おとうさんの腹積もりなど知る由もなく、ある日とつぜん
「うちの会社、おまえじゃなく孫のマリコに継がせっから!夜露死苦!」
とだけ告げられ失意のドン底へ。
おとうさんとしては、結構デキる系の真田さんに継がれてしまうと
「おい!なんじゃいこの等身大超合金ボロは!予算こんなに使い込みよって!」
とかなんとかこってり絞られること間違いなしなので、ぼんやり女子のマリコに名ばかりの社長をやらせときゃいいやぐらいな考えだったのですが、そうとは知らない真田さんにとっては寝耳にウォーターなわけで。
ここでおとうさんに
「どうしたの?どういうことなの?怒らないから言ってごらんなさい?」
と優しく話を振ってあげればよかったのですが、家族を含めた周囲の人間にろくすっぽ相談もせず、失意から激怒、激怒から錯乱へと勝手に移行した結果、実の娘の誘拐&殺害を企てるまでに荒んでしまいます。

で、そんな真田さんとヤシダさん一族に、ご先祖さまの時代から数百年もの間つかえ続けてきたニンジャのリーダー・原田さんもまた、ヤシダさんの計画をフォローしたりフォローしなかったり、真田さんを見守ったり見守らなかったりと、物事の真相をすべて把握しているとは思えないようなバタバタっぷり。
子どもの頃相思相愛だったマリコの存在が一番大事なのか・・・というとそうでもなかったり。
おまえは結局、なにがしたかったのだ原田よ・・にほんごもカタコトだしさぁ・・・。
もしかしたらですけど、屋根の上や塀の上からクルクル回りながら降りることが一番大事だったのかもしれませんね。 まあね、まあね、ニンジャですし。
せっかく隠密なんだから、ひとりひとりと個別懇談を設けて事情を聞いてあげていれば、みんなの思惑をひとつにまとめることだって出来たような気もしないでもないのですが・・・。
ま、隠密のくせして瓦の上で丸見え状態でしたけどね!
灰色の瓦なのに黒い服着てやんの! そりゃ目立つわ!

■ 球が多すぎて拾いきれない
クズリ
(※ 据え膳に手を出すクズリさん)(※ イメージ)

『ラスト・サムライ』『SAYURI』『コンタクト』等等・・・、ちょっとどうかという感じの「日本」が登場するハリウッド映画は、今までも何度か鑑賞してきたわたしですよ。
ですので、いまさら何が描かれようと驚くことはないと思っていました。
なんだったら、全部拾ってつっこんでやろう、ぐらいの心づもりで映画館に向かいました。
「とんでもニッポン・百本ノック」にいざ挑戦!ぐらいのね、そういう気持ちでね。
そしたらまぁ、飛んできたの飛んでこないのって。
最初のうちこそ、「なんでヤクザは上半身丸出しなんだよwww」とか「そんな風呂ねえよww」とかがんばって拾っていましたけどね、諦めましたよね、途中で。
だって「千本ノックか!」という勢いなんですもん。 無理だわー。 これ拾いきれないわー。
とりあえず、時速300キロぐらいで移動する新幹線の屋根にしがみつき、挙句ドスだけを駆使しその屋根を移動する日本のヤクザは超すごい。 
っていうかドス超すごい。 
ジャパニーズ短刀(ドス)がアダマンチウムを越える日も近い・・・かもよ!

■ とにかくヒドイ!いい意味で!

もはやコントの域に達しているといっても過言ではない新幹線シーンといい、日本列島の端から端へものの数時間で高速移動してしまう魔法のアウディ(高級外車)といい、そんなに悪いことをしているつもりはないけれど実際恩を仇で返してしまっているヤシダさんの「あえて言わないのが美徳」という日本っぽさといい、でっかすぎるロボの中のヤシダさんのこじんまりとした収まり具合といい、日本のカルチャーにショックを受けているように見えて「据え膳食わぬはなんとやら」という日本のことわざをマッハで習得してしまっているローガンさんといい、とにかくヒドい! 
一緒に鑑賞した世帯主さまと交わす言葉のほとんどが「いやぁ・・・ヒドかったな!」「まったくヒドかったね!」に尽きたというぐらいヒドい! 
でも、「だから嫌い!」とか「おもしろくなかった!」とかではないのですよね。
よくぞこんな映画を作ってくれたなぁ・・と感謝の気持ちこそあれ、嫌悪感や不快感などはまったくありませんでした。

「いい意味でヒドい!」 
わたしはこれを最高の褒め言葉として、『ウルヴァリンSAMURAI』に送りたいと思います。
手に汗握るシーンあり、胸を打つシーンあり、んなアホな!というシーンあり、色々な表情を楽しむことの出来る素敵な作品でした!
ヒュー・ジャックマンさん、おもしろい映画をありがとう!


■ おまけ

・ ユキオちゃん!! さいこうだよユキオちゃん!!
ユキオ

・ 不幸な生い立ちから救い出してくれたヤシダさんにつかえ、ローガンのガイドとして通訳からボディガード役まで引き受けるユキオちゃんが超さいこうでした! ボーダーのニーハイにいかついロングブーツ、そしてぱっつん前髪にストレートのロングヘアと、ビジュアルもわしの大好物ですわい!たまらんですわい!

・ 演じているのは、国内外でトップモデルとして活躍されている福島リラさん。 趣味がテコンドーというだけあって、殺陣のキレは半端なかったですねぇ。 特殊な能力を持つ、という設定ですので、今後は是非ポンコツハゲチャールズ・エグゼビア氏からのスカウトを期待したいものです。

・ もうね、正直ヒロインのマリコは空気でしたし、この際ユキオちゃんがヒロインってことにしちゃえばいいと思うんですよね。 だいたいマリコの「特技・ナイフ」っていう設定活かされなさすぎだろ! 最後しか出てこないじゃんか! ていうか「村の祭りのイベントが弓矢選手権とナイフの使い手選手権」ってどんな村なんだよ! アサシン養成村か!

・ ちょっとどうかというレベルの日本がある一方、ものすごくリアルな描写もあり、パチンコ屋さんやおもしろルーム満載のラブホテル、英語に対しとりあえず「オッケー!オッケー!オッケー?・・オッケー!」を連呼する気弱な獣医さんや、ガニ股で肩をいからせ歩く暴力団構成員のみなさんなど、「あーわかるわーこれぞ日本だわー」というお馴染みな光景にモジモジしてしまいました。 

・ 外国の方が日本に期待する要素を全て詰め込み、且つダイナミックな娯楽作に仕上げてありますので、日本以外の方にもたのしんでいただけるのではないでしょうか。 というか是非ヒットして欲しいです。

・ 英語のシーンと日本語のシーンの切り替えのタイミングが超不明なので、字幕版の方が余計にたのしめると思いました。

・ あと、真田さんを除く女性キャストと男性キャストのほとんどが、日本語を話し始めた瞬間カタコトになったり超棒読みになるのもおもしろかったですよ。

・ 予習は特に必要ないとは思いますが、『ファイナル ディシジョン』の内容をお忘れの方は、一度観直しておくとより一層感慨深いのではないでしょうか。

・ と、ここまでの感想を今から全て台無しにしちゃいますけど、エンドクレジット後のおまけに一番興奮したわたしですよ! マグニートーおじいちゃーん!!!

・ 来年公開予定の『X-MEN: デイズ・オブ・フューチャー・パスト』もたのしみですね!

・ ふと思ったのですが、第2次大戦中ということはビクターおにいちゃんも一緒に世界行脚していた頃ですよね! 画面に出てこなかったおにいちゃんを妄想するだけで白飯3~4杯はイケるで!


■ おまけのおまけ

・ 本編で、襲撃されたお寺からマリコと手に手を取り逃走したローガンさんが、長崎の古い港町に向かうくだりがあるのですが、実はそのロケーション場所となった「福山市」はわたしが住む岡山市の隣市でありまして、昨年の9月5日、まさにヒュー・ジャックマンさんやスタッフの方々が撮影を行なっていたその日、わたしと世帯主さまもその場を訪れておりました。

・ 真夏の日差しが照りつける中、ローガンとマリコを乗せたバスが停留所に到着するシーンを、何回も、何回も、気の遠くなるほど何回も繰り返すスタッフのみなさん。 写りこまない場所に移動し、ポカーンと口を開けバスを見守る見学者一同。 「映画って、こんなに細かいことの積み重ねなんだなぁ・・・」と感動を覚えました。

・ そして、今日晴れて完成した作品を観て確認したところ、実際本編で使われたのは、その時撮影していたうちのほんの数秒。  改めて「すごい・・・!」と思いました。 なんというこだわり・・・!

・ ヒュー・ジャックマンさんは、カットがかかるたび、周囲で見学しているわたしたちににこやかに手を振って下さり、なんというか、その人間離れした足の長さや手のひらにのっかるのではないかと思うほどスマートな尻も相まって、「これが神か・・・!」と思いましたね!ぼかあ!

・ 気遣いをみせて下さったのはヒューさんだけではなく、スタッフの方々も、ただの見学者であるわたしたちに、冷たく冷えたお茶を手渡してくださるというサービスっぷり! なんという気持ちのいい連・・気持ちのいい方々なのじゃ・・・

・ ちなみにアメコミだいすきの世帯主さまは、バスの中でスタンバイしていたヒューさんに一生懸命アピールした結果、アイコンタクトをとることに成功。 爪シャキーン!ポーズをキメ合い、「グッ」と親指を立て合って微笑みを交わすという仲良しっぷりで、わたしは「なんや!ともだちか!」とひとりハンカチを噛み締めていたのでした。 いいなー。 世帯主さまマジでいいなー。

・ 撮影が休憩に入った時点で、わたしと世帯主さまは岡山に帰らなければならない時間になっており、後ろ髪をひかれる思いで駐車場へ向かっていた所、トレーラー付近で再びヒューさんに遭遇! 先程親指を立て合っていた世帯主さまは、ヒューさんと握手をさせていただくことで見事男の本懐を遂げ、以降一週間は満面の笑みが顔から消えることはなかったといいます。 いいなー。 なんか思い出したら改めていいなー。

・ あの日から、映画の公開を首を伸ばしに伸ばしながら待ち続け約一年。 未だに目に焼きついている沢山の機材、大勢のスタッフさん、エキストラのみなさま、そしてヒューさんの和やかな笑顔を思い出しつつ鑑賞した『ウルヴァリンSAMURAI』は、いい意味で期待通りで、いい意味でとてもすてきな映画でした! 素晴らしい経験をありがとうございました! 




関連感想・・・『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』






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