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『レ・ミゼラブル』

2013年07月16日
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あらすじ・・・
ジャン・ヴァルジャン、成り上がりすぎ!


ヤザワ コピー

【続発する突然死! 散りゆく若き命! 殺伐とした世の中で、いろいろと「すぎる」やつらが無情な人生を謳いあげすぎます・・・!】

・ ジャン・ヴァルジャン、刑期長すぎ!

・ 女性が多い職場、往々にして可愛い子に手厳しすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、無一文からたった8年で市長兼事業家とか大物になりすぎ!

・ 19世紀のフランス、治安悪すぎ!

・ ファンティーヌ、体調が急変しすぎ!

・ ジャヴェール警部、記憶力良すぎ!

・ コゼットの里親、手クセに問題ありすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、いくらかの現金だけを持って着の身着のままで幼子を連れ逃亡したのちたった9年しか経ってないのに何不自由なく暮らせすぎ!

・ ジャヴェール警部、高所好きすぎ!

・ マリウス、典型的な金持ちのボンボンすぎ!

・ コゼットとマリウス、衝動的に恋に落ちすぎ!

・ エポニーヌ、幼い頃からクズい親に窃盗や詐欺の片棒を担がされて育ってきたのに、ええ子すぎ!

・ マリウス、エポニーヌを都合のいい女として扱いすぎ!

・ エポニーヌ、一生懸命マリウスに尽くしすぎ!

・ エポニーヌ、「ホントは恋愛対象として見てもらえていないってわかっているけれど、目を閉じれば、想像の世界ではいつでも彼がそばに寄り添ってくれているから大丈夫なんだ・・・」って現実逃避することで「辛い片思い」も「幸せ」に変えてゆくとか、ネガティブなんだかポジティブなんだかどっちなんだかな思考回路が不憫すぎ!

・ わたし、エポニーヌに共感しすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、指名手配中なのに隠れる気なさすぎ!

・ マリウス、全般的に浮かれすぎ!

・ マリウス、仲間の冷ややかな目に晒されてるのに平常心すぎ!

・ マリウス、「革命とコゼットちゃん、どっちも捨てがたいんだけどとりあえずコゼットちゃん姿を消しちゃったから革命しとくかぁ!」 みたいなサックリとしたニュアンスで革命に参加しすぎ!

・ ていうかマリウス、あのままコゼットとくっついていたら毎日朝から晩までデートで革命どころじゃなくなってたんだろうなーというチャラい雰囲気醸し出しすぎ!

・ ジャヴェール警部、潜入捜査したる!って息巻いてた割には先の見通し甘すぎ!

・ ガブローシュ少年、堂々と敵の前に出てきすぎ!撃たれすぎ!何しに出てきたのかわからなすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、「遠くに行きます・・探さないでください」って言ってたのに、いつまでも近場で待機しすぎ!

・ ジャヴェール警部、心折れすぎ!

・ 革命を起こそうとした学生たち、「自由、さもなくば死を!」って極端すぎ!

・ マリウス、担がれすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、担ぎすぎ!

・ マリウスのおじいちゃん、暴動に加わりあまつさえ人を殺めてしまった孫の罪を見て見ぬふりしすぎ!

・ コゼットとマリウス、結婚急ぎすぎ!

・ ジャン・ヴァルジャン、一気に老けすぎ!

・ ファンティーヌ、天国からの参戦なのに坊主すぎ!

・ なんだかんだで沢山無駄死にしちゃいつつも、オレたち(はきっちり爪痕を残していったから、たぶん意志を継いでくれる人たちも現れると思うし、そんな彼ら)の戦いはこれからだ! って感じにええ話に持っていってるけどよく考えたらやっぱ悲惨な話だったよなぁ・・・ と思わせすぎ!


【全体的にはしょりすぎ!】

舞台を観ていて、「ああ、このお芝居をもっと間近で観てみたいなぁ・・」と思ったことはありませんか?
わたしはあります。
その息遣い、その感情の高まりを、目と鼻の先で観てみたい。 
役者さんの体温を、全身に浴びてみたい。
毛穴から汗がにじみ出る瞬間を、この目に焼き付けたい。

トム・フーパー監督による『レ・ミゼラブル』は、そんな願いを見事に叶えてくれました。
ミュージカル映画で初となる、歌の同時録音という撮影方法により、「ミュージカルナンバー」はより生々しい「言葉」として胸を響かせ、めまいがするほどのクローズアップから一気に「神の視点」まで上昇するカメラからは、映画ならではのダイナミックさを感じることができましたよ。

ただ、2時間半強でひとりの男性の人生をとっぷりと描ききるには、どう考えても時間が足りていない、ということも否めなく、全体的に端折りに端折った結果、若者たちが命をかけた革命についても、ジャヴェール警部の人生観の変化についても、マリウスとコゼットの運命的な恋愛についても、いまひとつ説得力に欠けた語り口になっていたように感じてしまいまして。
とりあえずですね、みんなタイミングよく亡くなりすぎ。 
「宴もたけなわではございますが、お時間の都合もありますので・・そろそろこのへんで・・・」みたいな感じでコロっと逝きすぎ。 空気読みすぎ。

死亡者を含むオールキャストによる大合唱で締めくくられるという、なんとなく「急遽打ち切りになったジャンプ漫画の最終回」みたいな終わり方になってしまった六月暴動。
実際、当時パリで起こっていた「王政を倒すための民衆蜂起」は、その後十数年をかけて実を結ぶことになったようですので、若者たちの死は決して無駄ではなかったのかもしれませんが。(血濡れた歩道を掃除する女たちの嘆きからも、彼ら(学生たち)の死が、なんらかの影響を残していったことは伝わってきましたし)
しかしできれば、回想(空想)上の一致団結シーンではなく現実のシーンとして、パリっ子たちをどう変えたのか、本当に無駄死にではなかったのか、といったあたりをもう少し具体的に描いてほしかったなぁ、と思ってしまいましたねぇ。じゃなきゃ悲しすぎるですよ・・・(特にガブローシュ少年の短すぎる半生が)

とまぁ、諸手を挙げて大絶賛するには物足りない部分もありましたが、とにかくジャン・ヴァルジャンを演じたヒュー・ジャックマンさんとファンティーヌ役のアンちゃんが身震いするほど素晴らしかったので、わたしは充分満足させていただきましたよ。
あと、大スターふたりを凌ぐほどの存在感を見せつけた、サマンサ・バークスさん!
舞台版でもエポニーヌ役を演じていたというサマンサさんによる「オン・マイ・オウン」は、今も耳に焼きついて離れません!

それにしても、こんな身近にエポニーヌのようなええ子がいてくれているのに、初対面のコゼットにうつつを抜かし、その上エポニーヌに「あの子んち調べてきてよ」と使いっぱしりのようなことをさせるマリウスは、鈍感とかではなく確信犯とみたね!
だってさぁ、常に自分の周りをうろちょろして、目をハートにして世話を焼いてくれる女の子がいたら、「ああ、オレに気があるな」ってわかるじゃんか!いや、わかんないとは言わせないよ!
あいつはそれらのことを全部把握してて、その上でエポニーヌをパシリにしてるんだよ!しどいひとだよ!
・・でもってね・・エポニーヌもそれは承知の上で、それでもなお、パシリでもいいから、恋愛感情無しでも微笑んでさえくれればいい・・っていうね・・・ ・・なんじゃい・・・なんじゃいこの涙は・・・!

【今日のまとめ・わたし、エポニーヌに共感しすぎ!】



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今、この8月の間(8/3~31)、福岡にある博多座劇場でミュージカル『レ・ミゼラブル』が公演されています。 ヒュー・ジャックマン主演の2012年版の映画『レ・ミゼラブル』を観て

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