ブログパーツ

『REC/レック3 ジェネシス』

2013年06月11日
ドゥバル_convert_20130611002809
(※正確にいうと、シェリー・デュヴァルたん系の女の子)

前作までのあらすじ
『REC』 (シリーズ1作目感想)
『REC/レック 2』 (シリーズ2作目感想)

あらすじ・・・
きょうはだいすきなクララおねえちゃんのけっこんしき!
だんなさまになるコルドさんはとってもやさしいナイスガイなので、おとうさんもおかあさんもあんしん!
あったことのあるしんせきはおねえちゃんたちをしゅくふくするために、あったことのないしんせきはタダめしをくらうために、やたらとノリのいいおともだちのみなさんは、あわよくばけっこんあいてをゲットしてやろうともくろんだりして、とにかくいっぱいおきゃくさんがきてくれて、えんもたけなわ!
おねえちゃんてば、コルドにいさん(キャっ!にいさんていっちゃった!)にはまだあのことこくはくしてないらしいけど、どのタイミングでいうつもりなんだろ!
もしかしたら、ひろうえんのさいごにつきものの「おなみだちょうだいコーナー」こと「りょうしんへのおてがみコーナー」で、なしくずしてきなかんじではっぴょうするつもりなのかしら!
ああ、それにしても、さっきからしんせきのおじさんがヘドロみたいなかおいろをしてゲボをはいてるのがきになるわ! よっぱらうにもほどがあるでしょ!
けさ「さっきいぬにてをかまれたんだけどたいしたことないよ!」っていきまいてたけど、ホントにだいじょうぶなのかなぁ!
ほらほら、そんなこというてるうちに、しんださかなのようなめつきになってきちゃって・・・
・・・しんださかな・・・
・・しんだ・・
・・・・ギョギョッ!? マジでしんでない?あれ!?


というわけで、スペイン生まれのPOVゾンビパニックムービー『REC』の第3弾、『レック3 ジェネシス』を観てみましたよ!
ポスターのビジュアルが非常に魅力的だった為、期待に胸を躍らせていたら全く違ったニュアンスの美女が出て来て戸惑ったりもしましたが、まぁ、とにかく観てみましたよ!

Rec+3+Genesis+Poster_convert_20130611001220.jpg
(※ ポスターではこんな感じだったのが)
クララ_convert_20130611001242
(※ 蓋を開けてみるとこんなことに。)

まあね、まあね、ポスターと映画の本編が異なることなんて、そんなに珍しいことではないですからね!

トトロ_convert_20130611001253
(※ トトロの初期ポスターなんてこの有様。さつきでもメイでない・・きさまッ・・・一体何者だッ!)


(※ 以下ネタバレ)


「とあるアパート」という限られた空間の中、ゾンビと一般人とSWAT隊員と神父さんが食うか食われるかの死闘を繰り広げ、その一部始終を偶然居合たカメラが撮りまくるという奇跡のシリーズ『REC』。
いや、ゾンビと書きましたが、実はその正体は過去2作において依然不明のままでありまして。
「感染者なのかゾンビなのか悪魔憑きなのか、って? ・・・それはですね・・・なんと言いますかね・・・つまりその・・・ ・・じゃあ逆に聞きますけど、どっちだと思うんですか?!え?!えぇ?!!」
という、理不尽なキレ方で終わってしまった過去2作品のオチは、今回バシッとついていたのでしょうか。
そんなこんなで、「アパートとは別の場所で起きた事件」という最低限の情報だけを頭に入れ鑑賞した本作は、オチこそついていないものの、ある意味期待どおりの、ある意味潔い、正統派ゾンビ映画だったのでした。

・ 潔さその1「POVじゃない」
「バッテリー問題」や「どうしてこんな状況下でまで撮影を?」などなど、何かとツッコミを受けやすいPOV方式を開始約20分で潔く放棄。 
導入部は今までどおりの家庭用ハンディカメラ目線ですし、POVをやめてからも突然ハンディカメラ映像になったりしますので、いちおう過去2作のニュアンスというか思い出は大切にしている、ということなのかもしれません。
まぁ、ややこしいだけだけどな!

・ 潔さその2「アンヘラたんじゃない」
過去2作のヒロイン・アンヘラたんがまさかの戦力外通告。
しかも前作のラストで悪魔っ子覚醒し、お客さんをドギー&マギーさせたにも関わらず。
どないやねん。
ただし、物語の中盤で、件のアパートがテレビで報道されているシーンがありましたので、アンヘラたんを投げっぱなしにしているのではなく、あくまで「あの一件と同時進行でこんなことも起きていたのですよ~」というテイなのですね。
まぁ、ややこしいだけだけどな!

・ 潔さその3「縦割り」
なにしろ、今回は「結婚式から一転、阿鼻叫喚の地獄絵図に」というシンプルストーリーですので、もっさりとした披露宴の最中におじさんがゾンビ化して以降は延々お肉の祭典状態な訳でして。
二手に分かれた花嫁チームと花婿チームが、式場の中、ゾンビをかいくぐりつつ再会目指して移動する。
そんな、今すぐXboxのソフトが出せそうな物語に華を添えようと、少なくない量のゴア表現が盛り込まれております。
チェーンソーを振り回す花嫁が、一度ならず2度までも気持ちのいい縦割りを披露してくれたことは、何かと締め付けの多いホラー映画に差し込む一筋の光のようで、私の心に活力を与えてくれたのでした。
まぁ、劇場公開時はどうだったのかしらないけどな!

・ 潔さその4「解決法が雑」
なんらかのウィルスに感染しているのか、はたまたピュアな悪魔憑きなのか、その真相は明らかとなっていないものの、ひとつだけ前作でハッキリしていたことがありました。
それは「やつらは聖書の一節を聞かされるとしおらしくなる」ということ。
正当な続編である本作でもその特徴はフルに活かされ、なんと式場の放送室から神父さんがありがたい説教を生ライブ! 即座にげっそりするゾンビ! まさに青菜に塩状態!
ちなみに前作の感想を読み返したトコロ、【いっそのこと、アパートの上空からゴスペルでも流してればいいんじゃねえの?】と書いていたので、わしの発想は間違ってなかった!ていうかそのまんまだった! やだーもー!パコ(パコ・プラサ監督)ったらー!うちのブログ見たでしょー!もー!

スピーカー完備の建物内はともかく、ほとんど音の聞こえてこない庭や駐車場のゾンビまでもがしょんぼりしているのですが、まあそこはご愛嬌ってことで! ささやく程度でいいんです! 要は気持ちの問題なんです! イワシの頭も信心からって言うじゃないですか!ちがうか!
まぁ、耳の遠いお年寄りゾンビには効果無いんだけどな!

・ 潔さその5「主人公も助からない」
最も潔いポイントは、主人公が迎える悲劇的な結末。
親切な友達を巻き添えにし、すべての招待客がゾンビ化する中、ミラクル連続で生き延びてきた新婚カップル。
何を隠そう、花嫁・クララのお腹には、授かったばかりの赤ん坊がいるのです。こんなトコロでくたばるわけにはいかんのです。
新婚かつ新米パパ&ママは大奮闘。
しかし、脱出途中で花嫁が感染してしまい、やっとたどり着いた玄関は政府によって完全封鎖されていました。
刻一刻と変化してゆく花嫁を前に、夫がとった行動は、観る者の胸を打つことでしょう。
「もしも愛する人がゾンビ化したら・・・」
『REC3』のラストは、そんな問いに対するひとつの答えであり、もちろん異論はあるでしょうが、わたしはだいすきですよ、この選択。
まぁ、ベタすぎるっちゃあベタすぎるんだけどな!
だが、そこがいい!


ということで、良質なゾンビ映画であり、尚且つ究極の純愛ドラマでもあった本作。
ところどころに散りばめられたスベり気味のギャグ(スポンジボブとか中世の騎士コスとか)に真顔になってしまった瞬間もありましたが、雨の中のシーンや宴会場に佇むゾンビ群など、ハッするほど美しい映像たちで、充分お釣りがくるのではないかと思いました。

あと、POVを放棄した為「もうREC(録画中)というタイトルの意味ないじゃん!」とツッコミたくなってしまったのですが、作中、結婚式の撮影をしているカメラマン(※プロの業者)さんが「どうも~!フィルマックス社です!」と自己紹介するくだりがあるのですよね。
そして、何を隠そう『REC』シリーズを制作している会社の名前はFilmax (フィルマックス)。
要するに今回の作品は、フィルマックスのいちカメラマンによって「REC」されたフッテージであるのだと。
「現実世界に存在しているフィルマックスと映画の中のフィルマックスは同じフィルマックスだと思う? あのシーンはあのフィルマックス社員だけど、このシーンはどのフィルマックス社員だと思う?全部こっちのフィルマックス社員だと思ってる?ねえ?ねえ?」という、虚構と現実がないまぜになったオチが隠されていたことに気づいて、ツッコもうと上げた右手をそっと下ろした私だったのでした。

まぁ、ややこしいだけだけどな!


なんでも、ホントのホントの続編である『REC4/アポカリプス』が来年公開予定だそうですよ。
今回は2作目のラストから後のお話になっているので、みんなだいすきアンヘラたんも再登板!
サブタイトルが、「ジェネシス」「アポカリプス」とめちゃくちゃバイオハザード寄りになってきている点が若干気がかりではありますが、無事日本公開されることを心より願っております。


(※ ほとんど前作までの映像です)






     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。