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『着信アリ』

2006年09月14日
 「えーっと、最近Jホラーが大ブームなので、ここらでうちも一本作っとこうと思うんですが・・」
 「そーねぇ。 とりあえず、時代のイコンとして携帯電話でも出しとく?」
 「いいッスねー!」
 「不幸の手紙ってあったでしょ? あれの携帯版ってのはどう?」
 「いいですねー!」
 「一人掛かって来たら、次々と連鎖していくの」
 「なるほどー!」
 「死の予告電話なんてどうですか?」
 「それだよ!それ!」
 「あのさー、それってリングと被らない?」
 「そうッスよねー!」
 「じゃあさー、リングは電話が掛かってきて7日だったじゃん?あれってまどろっこしいから、もっと短くしない?」
 「なるほど!さすがですねー!」
 「5日くらいですか?」
 「・・3日くらいでいいんじゃん?」
 「それですね!それで行きましょう!」

そんな井戸端会議から端を発したに違いない 『着信アリ』!
監督に、邦画界の担い手三池崇史。
主演に、邦画界のトップ女優柴咲コウを迎えて、大ヒット間違いなしなのだ!

で、大ヒットしたんでしょう、きっと。
何故なら、パート2、テレビシリーズと続いて、今年の夏には劇場版完結編まで登場したからなのだ!

で、そんな 『着信アリ』 は怖かったのか?

それはどうなのだ?

怖かった所もあったのですが、それを打ち消すかのような彼女の演技。
彼女の正体とは一体?!
(って、一人しかいませんけど)

あらすじ
大学生の由美(柴咲コウ)は、ある日友人の陽子の携帯に、陽子自身からの着信が残る所を目撃します。
その日付は3日後。
陽子自身の叫び声が残された留守電機能に、不安を感じる由美。
何かのイタズラだろうと本気にしていなかった陽子は、3日後に事故死。
不安を募らせる由美と、親友のなつみ。
陽子のお葬式で、2人は居合わせた女子高生からある噂話を聞きます。

“死の予告電話というものがありまして、どうもこの世に恨みを残して死んだ女が、携帯を通じてやって来るってんです。
で、呪い殺した犠牲者の携帯のメモリーから、次の犠牲者を無作為に選んで次々と血祭りに上げるって算段で。
選ばれた犠牲者の携帯には、自分自身の携帯からの着信履歴が、殺される日付・時間で残されまして、時にはその時の断末魔の叫びまでも留守電に残されるってんだから、お念が入ってますわな。
だもんで、姉さん方も、自分の携帯番号は着信拒否にしておいた方が身の為ですぜ。”(立川志らく風)

不安に駆られる2人でしたが、その直後なつみの電話にまたもやなつみ自身からの着信が残されます。
パニックに陥るなつみ。
一方、由美は自分の周りをウロチョロする不審な男に気付き、声を掛けてみました。
その男(堤真一)もまた、妹を死の予告電話で殺された遺族でした。
電話の謎を探る、由美と男。
しかし、なつみが2人の目の前で殺された直後、今度は由美の携帯が不吉な着信音を発します。

由美たちは、死の予告電話の謎を解き、生き延びる事が出来るのでしょうか?


着信拒否、 してなかったんだね。

死の予告電話が掛かって来た携帯電話は、壊しても契約解除して廃棄しても、近くに居た誰かの携帯を介して、何事も無かったように復活します。
揚句の果てには、何にも無かった所にまで突如魔法のように現れる携帯電話。

自分の携帯に、と言う設定は、完全無視ですか。

死の予告電話の謎も、正直どうでもいいです。
取ってつけた様な、“幼児虐待”のキーワードをも打ち消すような、彼女の演技があるからです。
彼女のシーン・・・。
お願いだから、テロップで
(怒ってる顔)
(身の毛のよだつ顔)
(憐憫の表情)
(おびえる顔)

などなど、説明を入れてもらえないでしょうか。
彼女は基本がメンチ切っている様な顔なので、着信に怯えるなつみを見る目は
「なにキョドってんだよ?!」
死の予告電話の話をする女子高生には
「ガセ言ってんじゃねえぞ?!」
怨霊と対面した時も
「やんのか?ゴラァ?!」
と、街で一番のやんちゃガールに見えてしかたありません。
彼女のファンの方は、お気になさらないよう)

それにしても、最近のJホラーは、その殆どが
無念の死を遂げた怨念の塊←最強
怨念の謎を探る主人公←やや強
怨念によって殺されて行く脇役←超弱
で構成されているような気がするのですが・・・。
非業の死を遂げた犠牲者が、強い怨念を持つのは判りますが、じゃあどうして勝手な呪いを受けて亡くなったその他大勢は、怨霊化しないんでしょうか?

「死にたくないよ~ 助けてよ~」
と、まだ青春真っ盛りに無残に殺されたら・・・普通化けて出るでしょう?

私なら、化けて出ますね。
そして呪いの元の怨霊と、真っ向勝負します。
生身なら太刀打ちできなくても、霊同士なら・・・
・・負ける気がしねぇ!!

実は今作でも、クライマックス辺りで堤真一の前に、死の予告電話で亡くなった妹の霊が唐突に現れます。
「お兄ちゃん・・・人の数だけ、空はあるんだよ・・・。」

?! 
言ってる意味はよく判りませんが、犠牲者の霊が出て来たと言う事は・・・
・・ついに、
・・・ついに来るか?!
犠牲者と怨念との霊魂バトルが!!

しかし、期待も虚しく、結局妹の霊はそれだけ言い残して成仏してしまったのでした。

何故こうも、脇役の霊は弱いのか?
犠牲者の霊がゾロゾロ出て来たら、『エルム街4』のラストみたいになっちゃうからなのか?
それとも日本人の習性なのか?
事なかれ主義か?!
お前らみんなそうか?!
そうなのか?!


いつの日か、犠牲者のその他大勢諸君が決起する日を夢見て、今回のレビューを終わらせて頂きます。

激しく観る気が湧いて来ない 『着信アリ 2』 の、レビューはまたそのうちに・・・。
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