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『スペイン一家監禁事件』

2013年01月08日

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あらすじ・・・
・・・セコム、していなかったのですね!

犯人密着型スーパー監禁エンターテイメント。 
豪邸に引っ越してきたその日の晩に押し入られた金持ち一家の悲劇が、「まるで自分がその場に入り込んでしまった」ような視点で描かれます。 
おとうさんは娘に甘く、おかあさんは娘の反抗的な態度にキリキリしている。と、とても一般的な家族の情景が、窓ガラスの砕け散る音と共に崩壊してゆく様は背筋が凍るほどおそろしく、鑑賞中ずっと胃がキリキリ痛むわ手がべっとりするわで疲労困憊してしまいました。  
父親の前で目出し帽をあっさり脱ぎ捨て、「通報しないよね?」と平然と言ってのける強盗団のリーダー。 
彼は無駄な殺生をしたくない訳ではなく、ただ単に仕事を簡素化したいだけ。
殺してしまうと後片付けが面倒なので、しないだけ。 
「人の命に対し空気ほどの重みすら感じていないのだ」、という事をまざまざと見せるけられるラストシーンは、あまりに残酷で、あまりにショッキングでした。 
ひたすら淡々と一部始終を収めるだけのカメラなのかと思いきや、突如画面ニ分割というブライアン・デ・パルマ的な技法に走ったりするのですが、これがまたより一層「誰も家族に味方してくれない」という無情感をかきたてるのですよね。 
カメラですら、この悲劇をちょっとおもしろい見物にしようとしているのか、と。 

ホントにおそろしかったです。 

傑作。

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