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『トロール・ハンター』

2012年11月29日
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(※ 夢だけど、夢じゃなかった!)


あらすじ・・・
河原でもないのにでっかい岩がゴロゴロしている場所ってあるでしょ、山裾とか。アレね、トロールがケンカした名残ね。石投げ合って、えいやーって。マジで。


(※ 感想の最後にトロールの画像を添付しておりますので、未見の方は是非本編をご覧になってからお読みください)



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(※ でっかいことはいいことだ!)

というわけで、ノルウェー産の新感覚POV『トロール・ハンター』を鑑賞しましたよ。
何で新感覚なのかというと、画像が超キレイだから!
いわゆる、自分ちのハンディカムでやみくもに撮りまくった「素人動画」ではなく、機材にこだわった「記録映画」なのですよね。
だから映像も(走る時以外は)ブレないし、ノルウェーの雄大な景色がこれでもかと収められていて、ちょっとした観光気分まで楽しめるという。 
カメラも不自然にまわしっぱなしにならないし、動揺したら天井とかが写しっぱなしになってしまう。物凄く本物くさい。イイネ!

で、そんな「記録映画」を製作したのは誰なのかというと、ノルウェーの西部にあるヴォルダ大学に籍を置く三人の若者たち。マイケル・ムーアに憧れるリーダーのトマスくん、でっかい収音マイクを片手にどんなトコロにもついてくる音響担当のハンナちゃん、撮影担当のカッレくんでして。
卒業制作なのか授業での課題なのか、当初「ノルウェーにおけるクマの密猟」をテーマに取材を始めた彼らは、怪しいハンター・ハンスさんの存在を知り、張り込みの末マイクを向けるものの、あっさり取材拒否。
そこでこっそりハンスさんのお出かけについて行きましたところ、人っ子一人いない山の奥を閃光が駆け抜け、血相をかえたハンスさんが叫びながら飛び出してきます。「トロールだぁぁぁぁあ!」、と。

学生たちはこのハンスさんの発言に半信半疑なわけですが、トマスくん自身が引っ掻かれて背中に傷を負ってますし、何より自分たちのカメラに収めちゃっているので、本来なら疑いようがない筈なのですけどね・・・。 おまえらの目は節穴か!
そして「オレは政府からの依頼を受けてトロールを監視している、この国ただひとりのトロールハンターだ」というハンスさんの香ばし発言の裏をとるべく、彼の行動に同行。
完全に本来の趣旨からは離れてますが、細かいことは気にせず、ハンスさんと一緒にあっちの森やこっちの丘陵でいろんな種類のトロールを目撃。 その生態を知る事となる大学生。 ていうか学校は?ねぇ、学校は? もう行かない方向なの・・・?あ・・冬休み・・とか・・? 

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(※ 日本でいうところの The・マタギ)

このハンスさんが、本作を2倍も3倍も魅力的にしている事は明白で、手作りの装甲ファッションや閃光弾、三脚がついたままみたいな紫外線ライトを有効活用し、うすら笑いでついてくる学生たちの安全に配慮しつつも、収めなければならない映像を押さえさせ、確実にトロールを仕留めてゆく姿に超絶シビれました。 
中の人の本業はノルウェーの人気コメディアンなのだそうですが、渋すぎる面構えや落ち着いた佇まいからは、普段ブーブークッションに座ってズコーとかやっている姿など想像もつきませんね。 ま、やってるかどうか知らないんですけどね。

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(※ ぬいぐるみ感あふれるクマちゃん)

トロール部分はもっぱらCGで描かれているのですが、風光明媚な景観に見事に溶け込み、安っぽさは感じられません。
夜行性の生き物なので、暗闇の中での撮影か、もしくは暗視モードに切り替えて撮影せざるを得ない、という条件も功を制していますね。
で、いざ写りこんでみたらみたで、体はもっふもふだわ顔は邪悪な友蔵さくらももこ)テイストだわで、ものすごく憎めないビジュアルだった、という点も良いと思います。
主食は?習性は?どんな種類がいるの?なんで紫外線に弱いの?などなど、細かい設定も定められており、そのひとつひとつが微妙にホントくさくて、なんだか微笑ましい気持ちになってしまいました。いや、居ないってわかっていますよ?でもね、もしかして居たりなんかしちゃったりなんかしたら、そしたらどうしますか? ああ!夢がある映画っていいなぁ!

そしてそんなトロールに関するリアル描写が続けられる一方、家畜被害の濡れ衣を着せられるクマちゃんは見るからにニセモノ・・・というか完全にぬいぐるみの質感だったりして、どうしてくれようかこの胸のときめきを。 ぼかぁ抱きしめたいよ!クマちゃんを!(※トロールは臭そうなので遠慮します)

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(※ けしからん!まことにけしからん!)

あとね、トロール以外の点で、アガサがもうひとつどうしても言っておきたい事。
それは、家畜殺害の現場をレポートしていた女の子のかわゆさ。そのコートのサイズの絶妙さ加減でありまして。
ほんの1シーンだけの登場で、本作に出てくる女性出演者すべてを凌駕してしまった、荘厳なまでのダイナマイトバディ。 おお・・神よ・・・!
だいたいねぇ、コートって普通からだを覆うのもじゃないですか!ボディラインを隠すくらいの、なんつうか「着膨れ」感すら漂うくらいの衣料品じゃないですか!それがなんですか!このピッタリ具合は!ドニーさんの皮ジャンかっつうの! 
横乳に沿って出来た服皺の丁度いい膨らみときたらもうね・・・ あたしゃこの衣装をあつらえた人に、ノーベル平和賞をあげたいよ!(←まだちょっとさくらももこを引きずっている)

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(※ 「毛がはえてて、こーんな口してて、こんなのと、こんくらいのと、こーんなに大きいのが寝てた!」 メイ談)

『となりのトトロ』や『指輪物語』などのファンタジーでもお馴染みの生き物・トロルを、とことん真面目に蘇らせた『トロール・ハンター』。
「実在する」ことを前提に作られた本作を観ていると、ばかばかしい事を全力でやることの尊さを再確認させられましたねぇ。
ありえない事なのに、出来上がった作品の完成度の高さから圧倒的な説得力を感じてしまう。
なんかすごくかっこいいよ・・監督もスタッフもさぁ!
これからは、何気ない見慣れた風景も、特別なものに見えてきそうな気がする・・・。 ほらご覧・・あの峡谷はトロルが流したおしっ・・ ええと、涙の跡だよ・・!

官庁の下請けとして劣悪な労働条件を飲まされている職人さんの嘆きだったり、自然に生きるモノと人間との共存だったりと、実は「トロール」という特殊な設定を取り除いてもなお、充分我々の身に思い当たる問題が描かれており、社会派映画としても見応えたっぷりだったりします。
山から降りてくるクマが悪いのか、自然を破壊した人間が悪いのか、お互いに傷つけ合わず生きてゆく術はないのか。 トロールハンターの生き様から学ぶ事は多い・・・  ・・かもしれない!

非常に素晴らしい作品でした!
わたしは大好きです、この映画!

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