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すきもの主婦が選ぶ佐野史郎映画ベストテン

2012年11月21日
晩秋だ!蒜山で初冠雪だ!ベストテン企画だ!

てな具合に、先日大人気ブログ・男の魂に火をつけろ! 様の「ホラー映画ベストテン企画」にちゃっかり乗っからせて頂いたアガサなのですが、今回はさらに便乗して、というか寄り道をして、「これだけは決めておかねばならないベスト」、否、「オレの人生のベスト・オブ・ベスト」というべき10本を選んでみようと思います。

そう、佐野史郎さん出演作ベストテンをね!

1986年のスクリーンデビュー以来、100本を超える作品に出演されてきた佐野さんですが、テレビドラマの例のアレの印象が強すぎて「映画・・・? 佐野史郎って何か出てましたっけ?」なんつって思っていらっしゃる方も少なくないのでは。 ちがうんですよ! 「何か」もなにも、いっぱい出てるんですよ! しかも脇じゃなく主演でね!
というわけで、沢山の出演作の中からアガサが独自の目線で選んだ魂の10本は以下のとおり。


1 『夢みるように眠りたい』(1986年)
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(林海象監督/深水藤子さん、吉田義夫さん、遠藤賢司さん、他)

映画初出演にして堂々主演を務めた記念すべき作品。
同時に林監督のデビュー作でもある本作は、全編モノクロ&サイレントで製作され、古き良き日本映画への愛が溢れかえる、切なくも美しい「活動写真」となっております。
謎の大富豪からの依頼を受け、誘拐された桔梗という女性を探す、名探偵史郎。
ゆでたまごをもしゃもしゃ食べる姿にキュン死必至です。
「夢みるように眠りたい」というタイトルの意味が映像とリンクするラストシーンも素晴らしい。


2 『カラオケ』(1999年)
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(佐野史郎監督/段田安則さん、黒田福美さん、他)

佐野さん初監督作品は、意外にも「普通」の物語だった!

大方の期待(というかイメージ)に反し、佐野さんが描いた風景は、少し懐かしく、どこにでもある情景。
平凡な毎日の中にふと落とされた「同窓会」という非日常が、せわしくも生きる大人たちの心をさわさわと波立てる様を、優しい眼差しで描いた秀作です。
詳しい感想はこちら


3 『ぼくらの七日間戦争』(1988年)
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(菅原比呂志監督/宮沢りえさん、生徒、先生、他)

アガサが「佐野史郎」という俳優さんをはじめて認識したのは、『はいすくーる落書き』という学園ドラマでして。
陰湿でこわい先生役を演じていた佐野さんが、レンタルビデオ屋さんの店内で流れていた『ぼくらの七日間戦争』の映像を観ながら「宮沢さん元気かな・・」みたいな事を呟くシーンがありまして、それを見た瞬間、当時高校生だったアガサはなんだか訳もなく興奮してですね。 
「あっちではあんな先生でこっちでもこんな先生で・・同じ人なんだけど別の人!」みたいな。パラレルワールドに迷い込んだような感覚に陥って、そんな「遊び」をしてしまう佐野さんという役者さんに、物凄く惹かれてしまったのでした。 マジでけっこんしてほしいよね!(←さりげなく盛り込んでみた)
そんな想い出の詰まった本作は、今よりも3割くらい細い佐野さんの体型が眩く、神経質に叫ぶさまが非常に愛おしい、最高のオレ得映画なのであります。 
あと余談ですけど、宮沢さんもかわいいよ!


4 『さよなら、こんにちは』(1990年)
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(福田陽一郎監督/南果歩さん、露口茂さん、他)

佐野さんが大都会の真ん中で南果歩さんと愛をさけぶロマンティックラブコメディ。(ホントは叫ばない)
海外だったらトム・ハンクスとメグ・ライアンが演っていそうな、不器用な男女のすれ違い劇場。 ありえないようで実は(ドラマ的には)ベタな出会いに戸惑う史郎。恋に奥手でもじもじする史郎。自分に自信が持てずいじいじする史郎に壮絶キュン死必至。(←2回目)


5 『毎日が夏休み』(1994年)
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(金子修介監督/佐伯日菜子さん、風吹ジュンさん、他)

通勤拒否のおとうさんと登校拒否のムスメさんがそれぞれのしがらみを断ち切り、家族で手に手を取って社会貢献してゆこうとするほのぼのコメディ。
「エリートサラリーマン」で「容姿端麗」で「女性社員の憧れの的」だったおとうさん役を演じる佐野さんの、圧倒的説得力ときたら! あるよ説得力!あるったらあるの!
いや、何を隠そう佐野さんはこの手の役柄が結構多いのですよね。ホントですよ。変質者ばっか演じている訳じゃないのですよ。
本作でデビューを果たした佐伯日菜子さんの神々しいまでの可憐さも必見。


6 『青春デンデケデケデケ』(1992年)
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(大林宣彦監督/ちっくん、大森嘉之さん、浅野忠信さん、明石のタコ、他)

大林監督作の中でも一二を争う名作(※アガサ調べ)に、佐野さんもちょこっと登場。
主人公のバンド小僧たちが楽器代を稼ぐ為バイトするかまぼこ工場の、エキセントリックな先輩役として作品に爪痕を残す史郎。 ラストのライブシーンでの輝きは、主人公たちのそれをも凌ぐ・・・!(※あくまでアガサ調べ)
作品そのものもとにかくとても素晴らしく、何かに夢中になる学生時代特有の高揚感、異性間で繰り広げられる甘酸っぱい情景に、きっとあなたも胸を締め付けられるはず。
浅野忠信さんのギター少年っぷりにも悶絶。 ギター+眼鏡=至高!


7 『あふれる熱い涙』(1992年)
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(田代廣孝監督/ルビー・モレノさん、戸川純さん、他)

嫁不足に喘ぐ東北の農村に嫁いできたフィリピン人妻ルビー・モレノさんと、その寡黙すぎる夫のすれ違い。
17歳の少年に子どもを殺された被害者遺族の佐野さんと、加害者家族戸川さんのこんがらがった愛。
「誤解」や「偏見」にがんじがらめになって苦しむ2組のカップルが辿り着く、それぞれの結末とは・・・。
佐野さんがまたもや「知的」で「ハンサム」で「モテてモテてしょうがない」役に扮し、哀しみを越え前に進もうともがく男性を熱演。かっこよすぎて目眩がするので、横になって鑑賞することをおすすめします。
微かな、しかし確かな希望を感じさせるラストは、製作の段階から脚本にも深く関わっていた佐野さん発案だそうで、なんつうか、天は二物も三物も与えちゃった?って感じ?みたいな?
奥さんの石川真希さんも、劇中の「奥さん」役でサブリミナル的に出演。


8 『ちぎれた愛の殺人』(1993年)
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(池田敏春監督/横山めぐみさん、余貴美子さん、他)

『人魚伝説』の池田監督と『死んでもいい』の石井隆脚本による猟奇サスペンス。
もはや定番といっていい「知的」で「フェロモンの塊」で「なんかもうゆく先々でモテまくる」大学教授役の佐野さんが、怪奇俳優の面目躍如というべき怪演を披露しています。
映画が作られたのは、タイミング的に「冬彦」さんやインスマス面のすぐ後の頃だったと思いますが、「みんなが求める(キモくて不気味な)佐野史郎像」にきっちり応えたばかりか、「いや・・あの・・・そ、そこまでやってくれなくてもよかったんだけど・・・」と若干引くぐらいのロン毛女子コスまで盛り込んでおり、そんな佐野さんの役者魂に圧倒された覚えがあります。


9 『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999年)
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(大河原孝夫監督/村田雄浩さん、阿部寛さん、ゴジラ、タコ型宇宙人、宇宙怪獣オルガ、他)

幼少期に東京から松江へと居を移した佐野さんが、慣れない環境の中不安な日々を送っていたその当時出会った『キングコング対ゴジラ』。 
その造形と迫力に瞬く間に夢中になり、以来自他ともに認める熱狂的なゴジラファンとなったのだそうです。 なんかね、紙じゃ足りなくて、襖にでっかくゴジラの絵とか描いていたらしいですよ。子どもの頃。なんだよそれ。かわいらし過ぎるだろ。

そんな佐野さんが満を持して登板した『ゴジラ ミレニアム』。
作品としては頭のてっぺんからしっぽの先までツッコミ所の塊で、ゴジラが大活躍するまで(本編のほぼ3分の2くらい)やたらとダラダラしている為ノルにノレない生殺し状態が続き、非常に退屈な内容なのですが、それらの不満を吹き飛ばすかのようにきらめく史郎が画面の隅で飛び回り、観ているこちらは明日にときめく状態で、最終的には「史郎が(ゴジラに出演出来て)幸せそうだから、まぁ、それでいいや・・」と大納得してしまうという、奇跡的な1本に。
ちなみに佐野さんはこの後2本のゴジラ作品に出演。 ゴジラリスペクトな特撮映画『長髪大怪獣ゲハラ』でも輝きまくっておりますので、ホントにね、よかったね!と言いたいですね、ぼかぁ!


10 『LSD -ラッキースカイダイアモンド-』(1990年)
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(橋本以蔵監督/網浜直子さん、中村れい子さん)

10本目は映画ではないのですが、どうしても外せないオリジナルビデオ作品を。
あたまのおかしいカップルが街中で拉致してきた若い女性を虐めに虐め抜くお話なのですが、本当にただそれだけなので、観ているうちにこちらの頭までなんだかおかしくなってきそうに。
演じていたご本人である佐野さんをして「観終わったら気持ち悪くなった」と言わしめた狂気の作品。
ダンボールからニョキっと飛び出す史郎はこわいを通り越してKawaii!といっても過言ではないのではないか。いや過言か。よし、けっこんしてくれ。





いかがでしたでしょうか、佐野史郎映画ベストテン。
あなたの心には何が残りましたか。
アガサの心にはあーんな史郎やこーんな史郎が残りましたよ。 というか今回の記事を書くにあたって、廃盤になっていない作品を立て続けに観直したので、夢にダンボ-ル史郎が出てきました。 もちろん、ありがたいこってすよ!

入りきらなかった作品は、緑のスライムがデンデロリーンってなって佐藤浩市がキャッってなる怪奇映画『感染』、ジェームズ・スペイダー級の色気を発揮するもあっさり退場してしまう『帝都物語』、弟にしたい俳優ナンバー1の異名を欲しいままにした(※アガサ調べ)『寝取られ宗介』、佐野さんが大好きだった原作の世界観を自ら見事に体現してみせた『ゲンセンカン主人』などなど。
ま、それ以外のどの作品も最高にすてきなのですけどね! 順番なんかつけらんねーな!

ただひとつ、こんなアガサですがどうしても好きになれない作品がありまして、なぜこんな作品を作ったのか、なぜこんな作品に出演されたのか、出来ることなら佐野史郎さんを小一時間問い詰めたいのがこちら、『完全なる飼育 赤い殺意』。
小学校の下校途中に誘拐され、以来10年間犯人である中年男に監禁され続けてきた少女が、たまたまその家に迷い込んできた傷を負ったホストの男性と体の関係を結び、性の喜びを知り・・・ という物語なのですが、とにかく不快です。車の窓から手を伸ばし少女を拐う史郎も不快ですし、安っぽいポルノみたいな性行為のシーンも不快。
実際にこういう監禁事件は起きていますし、そういう痛ましい現実から目をそらさない事は大切だと思うのですが、「暴力」「支配」「抑圧」からの「解放」という荒々しい流れは合間にはさまれたポルノ部分によって澱み、「性の解放」と「心の解放」も一緒くたにされてしまって、なんだかとても虚しくなりました。
これを観終わってしばらくの間は、危うく史郎の事まで嫌いになりそうでしたからね・・。
今でも「もう二度と観たくない」作品として忘れられない1本です。(そう思わされている時点で、若松監督の思うツボなのかもしれませんけどね!)


それではみなさんも、よい佐野史郎映画を!




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