ブログパーツ

『グレイヴ・エンカウンターズ』

2012年10月29日
grave-encounters-Smaller_convert_20121027011004.jpg

あらすじ・・・
敏腕テレビプロデューサーのジェリー・ハートフィールド氏は語る。
「私の元にそのパイロット版テープが届けられた時、それはもう興奮しましたよ。 今ではそう珍しくもない“ゴーストバスターズ”系リアリティ番組ですが、あの当時はまだ誰も手をつけていない未開拓のジャンルだった。 若きプロデューサーのランス・プレストンは、その禁断の領域に勇敢に攻め込み、とてもおもしろい恐怖映像を作り上げていたのですから、躊躇する理由などないでしょう。 私は彼らにゴーサインを出し、新番組『グレイヴ・エンカウンターズ』は産声をあげたのです。」
しかしその後ほどなくして彼らは消息を絶った?
「そう、76時間に渡る取材テープを残してね。」
あなたはそれを見た?
「見ました。 そして、どうあっても公表すべきだと思ったのです。 とても過激でとても恐ろしいが、しかしこれを封印してしまっては、彼らの努力が浮かばれない。」
眉唾モノだという意見もあるのでは?
「勿論、そういう風に受け取る方もいらっしゃるでしょう。 だが、私は断じて彼らのテープに手を加えてはいません。 ここに映っているのはすべて、彼らがコリンウッド精神病院(※今は廃墟となっている)に潜入しカメラに収めてきたリアルな映像なのです。 心を開き、目に映るすべてを受け止めて欲しい。 彼らの身に、一体なにが起きたのかを。彼らが何に、遭遇してしまったのかを・・・」


はい、という訳で世にも奇妙なVTRドーン!


(※ サムネイルがおっかないキメ顔なので、できる限り小さくしてみました。)

予告編のYouTube再生回数、なんと脅威の2,100万回突破!というふれこみで意気揚々と公開された『パラノーマル・エンカウンターズ』を観ましたよ。 じゃなかった、『グレイヴ・エンカウンター』を観ましたよ!
オカルト系リアリティ番組の製作の為、潰れた精神病院でロケをしていた5人のテレビクルーたちが、謎の怪奇現象に襲われウンジャラゲー、その一部始終を収めていた固定カメラがハンジャラゲー、といういつものアレですよ!

あのですね、アガサには常常ふしぎに思っていた事があるのですけどね、「霊能力もないのにさも有るみたいに適当な事をくっちゃべっておぜぜのタネにしている」人たちのコト、当の幽霊さんたちはどう思ってるんだろうな、と。
ええ、もちろん「幽霊はいる」体での話ですよ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、というように、世に存在する多くの「幽霊目撃証言」は勘違いや思い込みの産物だと思います。
しかし、本当にそれらの存在を感じる事の出来る人はいるし、見える人もいる、と信じた上での疑問。
「自称霊能師」が「ふうむ・・あなたのうしろに亡くなったおじいさんが心配そうに佇んでますね・・」なんて訳知り顔で宣っている姿は、アチラ側から見ればさぞかし滑稽なのではないか。
もしくは「ちょ・・おま・・・ ふざけんなよ・・(ビキビキ)」てな具合にカッチーンと来ているのではないか。
あんがい、人(幽霊)によっては「また言ってらww」程度なのかもしれませんが、とにかくそこんトコどうなの?と。正味の話どう思ってんの?と。 

で、本作はそんな疑問にズバリ答える内容となっておりました。
つまり、「ヤラセで飯くってる不届き者にはそれ相応のお仕置きですだよ!」という全員野球宣言がなされていた訳です。
まずはラップ音で軽く肩慣らし。
ドアをバタンと閉めるポルターガイストでビビらせたら、空間を捻じ曲げ玄関扉を封印。
開けても開けても次の病棟に繋がるネバーエンディングな建造物にクルーを閉じ込めると、今度は矢継ぎ早に白塗りオバケを投入。
あっちの廊下やこっちの病室。 逃げ惑うクルーたちと上昇の一途をたどるエンカウント率。

legion_movie_image_ice_cream_man_bite_01_convert_20121027011019.jpg
(※ おばけのイメージ図)(これを白く塗った感じ)

クルーのひとりには、精神病棟専用のパジャマまで着せてあげる気配りゴースト。
ただし、パジャマは保険対応外なので実費です。
気の配り方の「そうじゃない」度が計り知れなさすぎてオレは泣いた!

グレイヴ
(※ 昔の名前で出てきます)

そしてついには、過去この病院で非人道的な手術を行なっていたマッドなドクターまでもが、時間の枠を越え華麗にカムバック。
あのね、患者さんのおばけなら判るのですけどね、自分たちを虐げていたドクターまで蘇らせてどうするんですかね。 おまえたちは全員野球の意味をはき違えている・・・!

Vicious+Brothers+Premiere+Grave+Encounters+m7ccM7Q-trEl.jpg
(※ 本日の皆まで言うなスレはこ(rt )

メガフォンを執ったのは、本作が長編映画監督デビュー作となるザ・ヴィシャス・ブラザーズ。
ブラザースと言っても本当の兄弟ではなく、MVで腕を磨いてきたコリン・ミヒハンさんと映画のトレイラー編集や視覚効果などでキャリアを積んできたスチュアート・オルティスさんのコンビ名なのだそうです。
先日アメリカで公開された続編『グレイヴ・エンカウンター2』では脚本のみを担当している模様で、なんというか、こんな早い段階から既に『パラノーマル』のオーレン・ペリさんとか、『SAW』のジェームズ・ワンさんとか、『ブレア・ウィッチ』のダニエル・マイリックさん的な匂いを醸し出している点に、いささか不安を感じなくもないのですが、もうこうなったら行けるトコまで行くがいいと思うよ! うまく転がれば、先のおふたりの様に、年中行事として認知されるかもしれませんし!

まぁ、もしくはね、うまく転ばなくても、きっとアサイラムのみんなが「パラノーマル・エンカウンターズ」とか「グレイヴ・エンティティ」とか、なんかそんなニュアンスのアレに生まれ変わらせて骨を拾ってくれるはず!
というか多分もうアップを始めているに違いない!

・・・

・・

と思ったらもう拾ってました。 さすがアサイラム社!ナイスレシーブ!!




『100 GHOST STREET: THE RETURN OF RICHARD SPECK』(実在する殺人鬼リチャード・スペックが大量殺人を犯した現場に潜入し、一部始終を撮影したのち消息を絶った超常現象調査隊のお話)


『8213: GACY HOUSE』(日本版タイトル『パラノーマル・エンティティ2』/実在する殺人気ジョン・ゲイシーが昔住んでいた家を取り壊して新たに建てた家に潜入し、一部始終を撮影したのち消息を絶ったテレビクルーのお話)(感想


『The Amityville Haunting』(日本版タイトル『パラノーマル・エンティティ4』/実際に一家惨殺事件が起きたとされる住宅に引っ越してきたものの、一部始終を撮影したのち消息を絶った一家のお話)(感想

先生、アサイラムくんは消息を絶たせればなんとかなると思っているフシがあるので良くないと思います。


― 追記 ―
・ いつものアレ以上のモノは無く、アレ以下のモノも無いので、過剰な期待さえしなければワーキャー言いながらイチャつけるかも! イチャつく相手が居ない人は、ひたすら苦痛かもしれませんので、写経でもして心を落ちつかせるのが吉!
・ 代わり映えのない映像をとらえ続ける固定カメラは、例によって例のごとく、おばけの活動開始と共に「ウィーン」と唸り始めますので、「おっ、来るな」という心構えも出来るってもんですよね。
・ それにしても前半のダルさは異常。
・ 30分程経過して、やっとポルターガイストが起こり始めるも、おばけのバリエーションが少ない為、予告に使われている以上の「恐怖映像」が出てこないという。 「また白塗りアゴおばけぇ?」みたいなスーパーがっかりイリュージョン。
・ とは言え、「質より量!」といわんばかりのエンカウント率や、クライマックスに差し掛かった頃突如現れる「実験室」の盛りっぷり、マッドなドクターにプラスして山羊爪系悪魔の存在すらちらつけせるという貪欲さはキライじゃないですけどね! あれもこれもほしーの!
・ 結局、脅威の再生回数を誇ったという2分強の予告篇が一番おもしろかったのかもしれませんね。長さといい、後の引き方といい、好奇心の掻き立て方といい、出オチ感といい。

 

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。