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『インフェルノ』

2012年09月05日
インフェルノ_convert_20120904115954

あらすじ・・・
・ 衝撃! 知る人ぞ知る錬金術師兼一級建築士のバレリさんが伝説の魔女三姉妹に依頼されて作ったお屋敷は欠陥住宅だった!!

お屋敷_convert_20120904121356
(※耐久性無視で隠し通路や床下収納を増設した結果、とっても崩れやすくなりました)

・ NYの小洒落たマンションに住むローズさんは、近所の古本屋さんで購入した「三母神」という本を読んで驚愕します。 なぜなら、そこに紹介されていた「魔女に依頼されて作った家」と自宅マンションの風貌が瓜二つだったからです。

・ 家を作った張本人・バレリ氏の日記をもとに書かれたというその本には、魔女の家がどうかを見分けるポイントが紹介されており、1つ目は「ご近所周りがけっこう臭い」2つ目は「地下に魔女の絵がある」3つ目は「その鍵は君の靴底の下に・・・」というものだった。

・ なんで3つ目のトコだけちょっと金田一少年の事件簿みたくなっちゃってんの・・。

・ 「そう言われてみれば、うちの近所モウレツに臭いわ・・・!」 と、まず1つ目の「臭さ」を確認したローズは、マンション脇にあった蓋を開け地下室に潜入。 水没していた地下2階部分にダイブすると、2つ目の「魔女絵」もチェック。 しかし、戻ろうとした瞬間、どこからか腐乱した死体が浮かび上がってきて、彼女の体に絡みつくのでした。

・ 命からがらマンションに着くと、地下から壮絶に何かが崩れ落ちる物音が・・・  ・・そう、地下の主柱がポキっと折れたこの時から既に、マンション倒壊の序章は始まっていたのです・・!



・と、いう訳で魔女三部作の第2部にあたる「3人の母はつらいよ・NY旅情篇」こと『インフェルノ』を鑑賞しました。 ドイツのフライブルグにあるバレエ鬼宿学校を舞台にした『サスペリア』と、ローマに世界中の魔女が集まって大騒ぎする『サスペリア・テルザ』の真ん中にあたる本作は、魔女とのお付き合いの中で深淵に魅せられ、頼まれれるがままにお屋敷を作ったものの、なんかもう色々とイヤになってしまった錬金術師のおじいちゃんが、自由の為に闘い、自由を勝ち取り死んでゆくまでの一代記となっております。 ちょっと盛ってますけど、だいたいそんな感じです。

・ とは言っても、本編のほとんどを割いて描かれるのは、かわいい女の子が出てきては死ぬ。また新たな女の子が出てきては死ぬ、という繰り返し。 時々おっさんも死にますが、女の子のねちねちとした殺され方に比べれば随分あっさりとしたものです。 アルジェントさんは素直さが魅力!

・ 殺害シーンはすべて自ら黒手袋を嵌め行なっていたという変態の鑑・アルジェント。 白眉だったのは、主人公・マークの姉・ローズさんが、逃げ込んだ地下室で謎の人物に追い詰められ、半分割れた状態のガラスがはめられた窓枠に押し付けられるシーンです。 あわやギロチンの如くガラスが落下するのでは・・・?!と思った瞬間、ローズさんの喉元すれすれで止まるガラス。 一安心・・・ と気持ちが緩んだトコロを見計らって、ガラスをつかみ無理やりローズさんの首にスライドさせる黒手袋。 断末魔の叫びをあげるローズさん。 もっかいガラスを引上げ、再び落とす黒手袋。 かわいい女の子はとことん虐め抜くアルジェントさんスゲー!!変態力(へんたいりょく)たけー!!

・ NYとローマを縦横無尽に駆け回り、「三母神」という本を読んだ(もしくは興味を持った)人物を殺しまくる謎の人物の正体とは一体・・・  なにかというのは大した問題ではないのですが、一応書いておきますと暗黒の母さんなんですよね。魔女っ子三姉妹のうちのひとりです。 で、そもそも魔女っ子三姉妹とはなんなのか?なんで命を生み出さない宣言してるのに「母」って言っちゃってるのか?と言いますと、それは彼女たちが「死神」だからなのだ!ババーン!ねえねえ!ビックリした?!ねえ、ビックリした?!

・ だったら「死神三姉妹」でいいじゃない・・・

・ ため息の母ことサスペリオルム!涙の母ことラクリマクリスティ!暗黒の母ことテネブラルクアンシエル! オレたち三人あわせてビジュアル系死神三姉妹!(※一部事実と異なる表記があります)

・ 死神っていちおう名前に神さまってついてるのに、汚れ仕事は全部手作業なのな。 ・・・マーテル、おまえかわいいトコあんじゃん・・(おでこコツン)

・ シリーズ3部作全てに於いて全焼・倒壊してしまった魔女屋敷。 あまりに脆いそれはきっと、最後の最後で良心を取り戻したバレリさんからの贈り物だったのではないか。 設計の途中でちょちょっと手を加え、いざとなったらぶっこわれるように仕込んでおいたのではないか。 「わしはしょせん囚われの身なのじゃよ・・・」と最後の力を振り絞って告白するバレリさんの姿から、そんな邪推をしてしまったアガサだったのでした。

・ ま、たぶん全然そういうんじゃないと思いますけどね! だって!お屋敷は!最後燃える方が!絶対かっこいいじゃない!!

・ ローマのパートで主人公をやたらとガン見する超絶美女が登場しまして、意味ありげにうろついた挙句そのままどっか行ってしまうのですが、今思うとあの人は涙の母ことラクリマルムさんだったのですね。 てことは、この頃はまだ元気だったって事・・なのか・・?(でもサスペリア・テルザの冒頭では封印されてましたよね・・)

・ あと、皆既月食が始まってから終わるまでの間に、近所の野良猫を始末しようとした古本屋のおじいちゃんが、ドブネズミの大群に襲われるというショッキングな事件が起こるのですが、その幕引きがとても意外なもので、なんと助けを求めるおじいちゃんの叫びを聞いて駆けつけたホットドッグ売りのおじさんは、手に持っていた包丁でネズミではなくおじいちゃんをひと突きしてしまうのですよ。 ちなみにおじさんは物語の本筋とは何の関係も無い人物ですよ。 どうかしてるぜ!

・ で、アガサはこの犯行が月食の間に行われた点に着目。 きっとおじさんは、月の魔力に取り憑かれたに違いない。 ネズミが猫殺しのおじいちゃんを襲ったのは、トムとジェリー的な、なんつうかほら、仲良くケンカしな!的な、そういうKIZUNA精神からに違いない。 そう思った訳ですが、あとでアルジェントさんのインタビューを見てみると「あのシーンに意味なんかないヨ!」とか「うそうそ!魔女パワー魔女パワー!」とか、煙に巻く気満々な発言をされているようなので、もうあまり、深く考えない事にします。

・ 赤と青を基調としたライティングが今回も美しかったので、今度我が家の外壁に赤セロファンで覆った懐中電灯を並べるという実験をしてみたいと思います。 めざせ!新・魔女っ子三姉妹!


関連感想:シリーズ第1作『サスペリア』
           第3作『サスペリア・テルザ 最後の魔女』



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