ブログパーツ

『GAMER(ゲーマー)』

2012年07月10日
middle_1243835704_convert_20120709155824.jpg



19136964.jpg
同僚を殺して終身刑をくらったジェラルド・バトラーさんが、ゲーム好きの青少年に操作されてバーチャル世界で大暴れします。

・ その世界を作ったのは、天才プログラマーのケン・キャッスル社長。 現実世界で圧倒的な人気を誇る「ソサエティ」「スレイヤー」という2つのゲームの責任者です。

gamer2b.jpg
(もちろんIT社長なのでロクロも回すヨ!)

・ 生身の人間の脳に「外部からコントロール出来る細胞」を埋め込み、増殖させる事で、「定められたエリア内」をプレイヤーの思い通りに動かせる、という画期的な鬼畜ゲーム。 バーチャルなんだかリアルなんだか。

・ 「ソサエティ」の方は、アメーバピグのえげつなさを100倍に膨らませたような、品行下劣なおっぱいワールド。 畑の世話も動物の飼育もありません。 あるのはナンパと公然わいせつだけ。 あと、やたらと色がチカチカします。 これが近未来か! 近未来っぽさなんか!

・ 一方、「スレイヤー」の方はというと、さらに人権無視の一大殺戮エンターテインメント。 「死刑囚(終身刑含む)なんかどうせ死ぬんだから好きなように使おうず!」とばかりに政府を言いくるめて、派手に人と人とを殺し合わせます。 操作するのは「プレイキャラ」を買った一般人ユーザーなので、ヘタクソに買われたが運の尽き。

・ 「スレイヤー」に参加させられる囚人のメリットとしては、30回死なずにゲームをクリア出来れば恩赦を受け釈放されるというものがあります。 ま、戦争ゲームなので、今までクリア出来た人なんていないんですけどね。 で、ジェラルドさんは自分自身の戦闘能力の高さやプレイヤー少年の腕の良さから、目下27連勝中。 あと3回勝てたら釈放・・・ とは言え、ゲームクリエイター側もただ手をこまねいている訳ではなく、新たな強敵キャラを投下したりなんかしちゃったりするので、かなり厳しい戦いになりそうな予感。 しかし、ジェラルドさんには、たとえ多くの命を犠牲にしても、どうしてもクリアしなくてはならない理由があったのです・・・。

ゲーム
(へいへーい!ねーちゃんいいしりしてんじゃん!くいこみ具合もたまんねーな!へっへっへ!恥ずかしがってないでご尊顔の方も拝ませてくれよ!なあ!いいだろ!こっち向いて・・)

gamer-amber-1_288x288.jpg
(お、おう・・・)

・ 奇抜なコスプレをしているこの方こそ、ジェラルドさんの奥さん。 なんと生活費を稼ぐため「ソサエティ」の世界でコントロールされる「キャラクター」を生業にしています。 格好はいいんですよ。格好はね。 ただ、ほうれい線がね・・・

・ 夫は逮捕され、幼い娘もソーシャルワーカーに取り上げられ、希望のない日々を送る奥さん。 ジェラルドさんは奥さんの元に帰る為、そして我が身の無実を晴らすため、なんとしてでも現実世界に戻る事を誓っていたのでした。

・ 果たしてジェラルドさんの事件の裏に隠された真実とは・・・。

KYRA BLANK
(なんとキーラ・セジウィックさんが敏腕ジャーナリスト役で登場!お懐かしい!鼻ソケットさんによろしくお伝えください!)

・ アガサは戦争ゲームをプレイした事がないのですが、画面ってだいたいこんな感じなのかなぁ・・と思いながら観ていました。 とりあえず始終ガチャガチャします(※映像が)。

・ やたらと顔が近い。(どアップばっかり)

・ ジュラルドさんの奥さん役の人といい、キーラさんといい、熟女好きにはたまらないキャスティングが味わえます。 あと、双方に「嫌がらせか!」というような若作り衣装があてがわれていたのもね、なんかしらの嗜好を感じさせて感慨深いですね。 よっ!へんたい!

・ 世界を牛耳らんばかりにわる巧みをする悪党の圧倒的小物感が、毎度の事ながらスーパーガッカリイリュージョン。

・ ジェラルドさんにあっさり自宅を突き止められた悪党が「まあこちらへ来まえ・・」って言うのですが、この手の悪党が「その前にこれを見たまえ」とか「ふっふっふ・・・いいものを見せてやろう」と言い始めた時の、「全然いいものじゃない」度の途方も無さは異常ですね。 まずホントに「いいもの」であったためしがないですもんね。 もうね、ディノスのいいものセレクションでも見てた方がまだマシですよ。

・ 案の定、ジェラルドさんが向かった先にも大した舞台は用意されていなかったという。 むしろ、悪党が自滅する為だけの仕掛けが満載であるという。 おまえはMか!壮絶なMか!

・ ほんで、なぜだか悪党がベラベラ喋り初めて、「実はその一部始終がネットを通じて全世界に放送されていましたー!ババーン!」みたいなオチの既視感ときたら。 もうちょっとなんとかならんかったのか。

・ 結局、社長が作り上げたインモラルなバーチャルゲームの是非も、倫理観も、全く論議されないまま、ただ「あいつ悪いやつだったのか~」で何もかもがご破産になるという。  世界中を巻き込んだ一大産業だったのに。  もっと根本的なトコを話し合った上でのご破産にしないと、また同じことが繰り返されるんじゃなかろうか・・と思うのですが、ま、いんだよね、細けぇ事は!

・ 作中、「同じ映像が繰り返される」シーンがあったのですが、これが「ゲーム内のバグ」を演出したものなのか、それ以外の意味があるのか、少し考えてしまいました。 と言うのも、「ソサエティ」内でのそれはいいとして、ジェラルドさんが過去を回想するシーンとラストシーンとが同じだったものですから・・・。(奥さんが来ているセーターまで同じだった)

・ 「奥さんと一緒にドライブをしている」という姿が繰り返されたのを観て、アガサは「もしやジェラルドさんはまだ、ゲームの中にいるのではないか・・」と思ったのですよね。 つまり、最初から(「スレイヤーの中」も「外」も含め全て)ひとつの大きなバーチャルな空間なのだったのか、と。 ゲームをクリアして自由を手に入れたと思い込んでいるジェラルドさんは、いまだに誰かに操作されている状態なのではないか、と。 それなら、あのアホみたいなオチも受け入れようじゃないか、と。

・ しかし、それが「バグ」ではなく他の意味を持っている、たとえば「ジェラルドさんが夢見ていた幸せな日々のイメージが実現しました」という意味だったのなら、ああ、やっぱり陳腐な映画だったなぁ・・と。 

・ きっと後者なのでしょうし、だからアガサはこの映画をあまりおもしろいと思えなかったのですが、もしも前者だったら、ひねりと悪意があっていいなぁ、と思います。 ひっちゃかめっちゃかなストーリーで、凝った事をしようとしすぎて空回りしていて、既視感に溢れる内容でしたが、それもこれも全部「抜け出すことの出来ない、操作されるだけの世界」の一部分なのだったら、すごくパンチが効いていておもしろいじゃないか。

・ ゲームをたくさん知っていて、プレイしている方が観たら、きっともっと違う楽しみ方が出来るのだろうと思います。 

009GMR_John_Leguizamo_002_convert_20120709171640.jpg
(ジョン・レグイザモが“操作してもらえないキャラ=ノンプレイヤーキャラクター”として登場。 顔は濃いのに役柄は空気! もったいない使い方するんじゃないよ!まったくもう!!)



参考記事:ゲームをたくさん知っていて、プレイしている現役ゲーマー・暗黒皇帝さんの記事(アガサとは全く異なる視点でのレビューがたのしいです)
生身の人間使って戦争ゲームだ!~映画『GAMER:ゲーマー』



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。