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『エルム街の悪夢 7 ザ・リアルナイトメア』

2006年08月20日
前回のおさらい
主役・・・マギー
犠牲者・・・カルロス(少年その1)・スペンサー(少年その2)・ジョン(少年その3)
フレディの住宅事情・・・庭付き一戸建て(4LDK地下室付き)
フレディの変態度・・・
監督・・・レイチェル・タラレイ



書き出してみても判りますが、前作“第6作”の犠牲者って、男だけなんですね。
いくらやる気がないとは言え、フレディ・・・力抜きすぎ。


近所のレンタル屋で、冷たい視線を感じつつも借り続けた『エルム街シリーズ』も、ついに堂々完結です!
前回、明らかに呼ばれもしないのに復活させられて、どうでもいい感じのカーテンコールを行った感のあるフレディ
そんな可愛い我が子の窮地に立ち上がったのが、フレッド・クルーガー 産みの親ウェス・クレイヴンその人です。

散々繰り広げられてきたフレディ祭りに終止符を打つべく。
また、どんどんホラー系からお笑い系に路線変更して行く陽気な変態・フレディを方向修正させるべく。

オレが思い付いたフレディはこんなんじゃないやい!

そんな想いが詰まった、愛と青春の『エルム街』シリーズ・第7作、万感の思いを込めて鑑賞開始です!

あらすじ
世界中で愛されている『エルム街』シリーズ。
その第1作と3作に出演しているナンシー役のヘザー・ランゲンカンプは、奇妙な悪夢に悩まされていました。
夢の中で彼女は、『エルム街』の新作の撮影に取り掛かっており、その撮影現場ではフレディの爪がスタッフたちに襲い掛かっているのです。
悪夢を見始めたのと時を同じくして、ロスでは地震が頻繁に起きており、また、ヘザーの家にはフレディの声色を使った変態電話や、謎の手紙も舞い込んでいました。
徐々にノイローゼ気味になっていくヘザー。
そんな彼女を明るく元気付ける、夫で特殊効果マンのチェイズと息子のディラン。

しかし、ヘザーの悪夢は益々凶悪さを増し、それと同時に息子のディランにも異変が起こっていました。
コンセントの刺さっていないテレビから流れる、『エルム街(1作目)』のシーン。
ひきつけを起こし、フレディ数え歌を口ずさむディラン。

「こりゃーシマシマセーターが蘇ったな・・・」
そんな確信を胸に抱いたヘザーは、仕事で出張中のチェイズを電話で呼びつけます。
「何か怖いから、直ぐ帰って来い! 3時間で帰って来い!!」
有無を言わさぬ命令っぷりの堂に入っている事・・・。

いっつも言ってるな・・・ヘザー。

鬼嫁っぷりを全世界に向け発信したヘザーはともかく、慌てて帰路に着いたチェイズ。
仕事で疲れていた彼は、車をとばしながら船を漕ぎ始めます。
その彼の股の間から、銀色に光る4本の爪が伸びてゆく・・・。
男だよ?  いいのかい?フレディ?
お前は本当にそれでいいのかい?!


そのまま爪は股を掴むのかと思いきや、真っ直ぐチェイズの胸に突き刺さりました。
そりゃそうだ。 ちょっと安心。
なかなか帰宅しない夫に、不安を隠せないヘザーの元に駆けつけたのは、2人の警官。
夫の死亡を聞き、遺体の確認に訪れたヘザーは、夫の亡骸に残された4本の爪あとを見るのでした。

その頃、ニューラインシネマでは、プロデューサーのロバート・シェイや監督のウェス・クレイヴンたちが、新たな『エルム街』の新作準備に取り掛かっていました。
「新作でもう一度ナンシー役をやらないか?」
とオファーされたヘザーですが、自分の悪夢の事を考えると、とてもナンシーにカムバックする気にはなれません。

フレディと言えばロバート・イングランドと言う事で、一応ロバートにも電話をして、何か身の回りに異変が起きていないか確認をするヘザー。
本心では“ロバートが臭い”と踏んでいたに違いありません。
「別になんとも無いよ」と明るく振舞うロバートですが、その手に握られた絵筆からは、おぞましいフレディ復活のシーンが描き出されていました。
話しているうちに、ロバートもまたフレディの悪夢に悩まされている事を感じたヘザーは、翌日にロバートと会う約束を取り付けます。

一方、フレディに順調に取り憑かれて行くディラン。
息子のあまりの“リーガン(※リンダ・ブレア)状態”を見かねたヘザーは、ディランを病院に連れて行きます。
検査入院を余儀なくされたディラン。
怖い夢から守ってくれていた、愛用のヌイグルミを家に忘れてきた為に、完全に負け犬の顔をしています。
検査の為に睡眠薬を飲まされるディランですが、眠ると布団の中から変態が現れるので、薬をこっそり隠して臨戦態勢です。
かしこい少年ですね。(台詞は棒読みだけど)

一旦家に帰ったヘザーは、自分の元に現れた本物のフレディの原因を探る為、作者であるウェス・クレイヴンの家を訪ねます。
驚いた事に、今までヘザーの身に起こって来た事は、全てウェスの夢の中で起こり、脚本に興されていたのです。
ならば、とウェスに詰め寄るヘザー。「どうやったらあのシマシマセーター野郎を葬り去れるの?」
「君がやるしかない」
「何で私が?」
「うーん・・・まあ色々ねぇ・・・あるからねぇ・・・。」

なんとなく説得されるものの、最後の決心がつかないヘザー。

ところが、またもや夢でフレディが息子にちょっかいを出すのをみて、慌てて病院に戻ります。
病院に行く前に、ロバートの家も覘いてあげたほうがいいと思うのですが・・・。

「あいつがやって来るのよ!」
「息子が危険なのよ!」

そんなヘザーの余りの挙動不審っぷりに、疑惑の目を向け始める病院関係者たち。
あちこちでヘザーをチラ見しながら、ヒソヒソやっています。
ヤク中・・・
電波が・・・
ホラーなんかに出てるから・・・
危険はお前だ!
と、偏見のオンパレードです。

毒電波を出す母親には、可愛い少年は渡せないとばかりに、ヘザーが面会を許可されない間、無理やり睡眠剤の注射を打たれたディランは、ついに夢の中へ。

ディランの夢を借りて、フレディはディランに付き添っていたベビーシッターを殺害。
錯乱したディランは病院を抜け出し、それを知ったヘザーも慌ててディランの後を追いかけます。
それもいいのですが、ロバートの家は覘いてみなくていいのでしょうか・・・?

増殖したり巨大化したりと、やる気満々なフレディから逃れてディランが辿り着いたのは、ヘザーと暮していた家。
夢の中にディランを奪われたヘザーは、ついにリアル・フレディと闘う事を決意します。

ナンシー=ヘザーは、果たして息子を救うことが出来るのでしょうか?
また、フレディは今度こそ葬り去られるのでしょうか?
ロバート・イングランドは、その後どうなってしまったのでしょうか?



誰かロバートの家も覘いてやって下さい!

第7作にして、やっと産みの親の元に回帰した『エルム街』シリーズ
ナンシー役を演じたヘザー・ランゲンカンプが主役で、第7作の脚本を書いている監督自らが出演、現実のヘザーも悪夢に襲われて・・・という迷宮のようなストーリーは、まさに現実と虚構が入り混じってリアル・ナイトメアです。

冒頭、ヘザーが見ている悪夢が“第7作の撮影現場”だったり、『エルム街』シリーズと言う過去の呪縛から逃れられず、トークショーに駆り出されるヘザーとロバートや、ヘザーの元に掛かって来る“フレディ風”のいたずら電話など、現実に存在してもおかしくない場面がある為、一瞬、ドキュメンタリーを観ている様な気持ちになりました。
勿論本物のフレディなど存在しないし、ヘザーに子供がいるのかも知りません。
でも、あまりにありえるエピソードのオンパレードで、観ている私の頭はグルグル混乱。
これぞ悪夢。

さすがウェス・クレイヴンですね。

出て来るセリフも、どこまでがフィクションなのか判らない様な、本音トーク(のように思える)ばかりです。
ヘザーがリムジンの運転手から『エルム街』ネタを延々聞かされ閉口するシーンなんて、絶対ヘザーの体験談だな。

そして、そんな明らかにノンフィクションと平行して描かれる、ヤル気みなぎるフレディの悪夢シーン。

これでもかとばかりに1作目の名シーンをパロディ化。
股の間から・・・のあのシーンも、
壁や天井をゴロゴロ・・・のあのシーンも、
受話器から舌をベロベロ・・・のあのシーンも、
はたまた駆け上がる階段が・・・のあのシーンまで、余す事無く再現出来たのも産みの親ならでは。
そして、中盤まで割りと控え目だった出演シーンを取り戻すかのように、終盤ナンシーとの対決シーンでは、
20060820011226.jpg ←腕伸びすぎ

20060820011407.jpg ←アゴ伸びすぎ

20060820011430.jpg←舌伸びすぎ

そんなに伸ばさんでも・・・と言ってあげたくなるような伸ばしっぷり。

しかし、そんな大活躍を魅せるリアル・フレディですが、今までのお茶目なイメージを一新させる為なのか、今回外見に大きな変化が見られました。

色男風のコート

可愛げのない四白眼
です。

特に色男風のコートの方ですが、ナンシー(ヘザー)ともみ合っている時も自分の体に纏わりついていて、明らかに邪魔になっていました。

カッコつけたかったんだよね・・・。
わかるよ・・・。
わかるんだけど・・・。
脱げばよかった、バサっと脱げばよかったんだよね・・・。

・・邪魔だよね。

で、最後はどうなったかと言うと、
古代神殿の中の焼却炉で焼かれて爆発
しました。(フレディが

そんなんでよかったのか?

まぁ、よくなかったからジェイソンと競演する羽目になったのでしょうが・・・。

これが(正統な『エルム街』シリーズとしては)完結編なのかどうかわかりません。
生誕25周年あたりに、復活またはリメイクされるんじゃないか?という予感がしないでもないですが・・・。

しかし、7作続けて観ると、さすがにすさまじい満腹感を感じますね。
毎晩カツカレーを食べたような、そんな気分です。
ちょっとざる蕎麦なんぞが食べたいかな・・・。

今回のおさらい
主役・・・ヘザー・ランゲンカンプ(お疲れ様でした)
犠牲者・・・チェイズ(股間をポリポリ)・ジュリー(天井をバタバタ)
ロバート・イングランド・・・誰か覘いてあげて下さい
フレディの変態度・・・
監督・・・ウェス・クレイヴン



今回のフェイバリット・フレディ
道路向こうに詰め掛けるフレディ軍団







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