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『貞子3D』

2012年05月15日
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あらすじ・・・

さだこゎ這ぃ寄った…… 動画ぉ見たみんながまってる……

でも……拡散されちゃってて… ミラー動画まで……多ぃょ…

もぅつかれちゃった… でも…… 見たら呪われるって… みんなの期待…… ぁきらめるのょくなぃって……

そもそも… ホントゎ成仏してた……ケド… 「復活しないとダメだょ」って… ぃわれて……

さだこゎ……がんばった…… 井戸… 結構深ぃケド……

でも……ネイル…われて……イタイょ…… ぁ…… クラウド対応してるんだった……

……テレビもブラウン管じゃなくなったし… 液晶モニター… スマホとか超狭ぃ……

でも……さだこゎみんなのトコロに……これからも……ズッ…ズッ……って…… ズッ友だょ……!!



ということで、擬音的な意味での「ズッ友」こと山村貞子さんが全国のネットユーザーの元にズズっと駆けつける話題作『貞子3D』を鑑賞してきましたよ。
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(悠々這い出せていたブラウン管時代)

12年ぶりに復活を果たしたシリーズ最新作。
過去に一時代を築いた「リング」というタイトルを捨て、「貞子3D」という身も蓋もない題名になっている事からもわかるように、今回の目玉はとにかく「飛び出せ貞子」。その一点勝負だった訳ですが、いやぁ、実に気持ちのいい勝負でしたねぇ!
「飛び出す以外の事なんて、もうこの際どうでもいいんだよ!」
という、正しいのか間違いなのかはさておいた、非常にまっすぐな想いのもと撮影されたであろうびっくらかしシーンの連続に、忍び寄る眠気も吹き飛びました。
パソコンのモニターやスマホの画面や街頭の大型ビジョンから、貞子がちょいちょい飛び出すの飛び出さないのって奥さん。
「貞子=テレビの画面から出てくるひと」という固定イメージを文字通りの意味で再現する為だけに、成仏したはずの貞子を復活させてしまうというスタッフの無邪気さ。 キライじゃない。オレはキライじゃないよ!
『リング』『呪怨』に代表されるようなじっとりとしたホラーから大きく方向転換し、細かいことにこだわらずひたすらギミック重視で突き進んだ本作。 まるで遊園地のお化け屋敷に迷い込んだような感覚を味わえるのではないでしょうか。

砕け散るガラス、一斉に羽ばたく無数の蛾、ゆっくりと落下する黒髪の美少女などがデジタル感剥き出しのテカテカとしたビジュアルで描かれている為、テレビの画面で観てしまうとかなり不自然さが際立ってしまうのではないかと思うのですが、それもこれもすべて、大きなスクリーンで飛び出し効果を堪能して貰いたい・・・という作り手の情熱が込められているからこそのモノ。
もしも「そのうち観るかもな・・」と思っていらっしゃる方は、そのうちではなく是非劇場でご覧頂けたらと願うばかりです。
そうでないと、壮絶ガッカリするかもよ! そうでなくてもスーパーガッカリする内容なのに!


( 以 下 ネ タ バ レ で す )

・ 先に述べたように、飛び出し効果に関してはおなかいっぱいになれるのものの、ストーリーの方はというと「どうしてこうなった!」というハチャメチャな展開のオンパレードでしたよ。

・ ネット上でアーティスティックな活動をし、そこそこ人気を博していた雰囲気イケメン・柏田清司。 彼は他のアーティストを名指して批判した事から自分自身が壮絶にdisられ、大炎上の末ニコニコ動画の生放送中に自殺してしまいます。

・ すると、生放送を観ていた5人の視聴者が突然自殺。

・ 5人も・・・ というか5人しか見てなかったのか。

・ 元人気アーティスト&炎上物件の割には、スッカスカに過疎ってんのな!

・ それはさておき、実は柏田の自殺中継はただの当てつけではなく、壮大な計画の一端だったのです。 その計画とは、昔「呪いのビデオ」で一世を風靡した伝説の磯っ子・貞子を復活させる事。

・ 長くなりそうなのでかいつまんで説明すると、要は
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「オレをdisりやがって・・・世の中ぜんいん酷い目に遭え!」「おい!貞子!女の子の体を提供してやるから、それ使って復活してあいつらに仕返ししろ!」「結構な数提供してんのに、なんでいつまでたっても復活しねえんだよ!ああん?!」「女の子さらってくるのも疲れんだよ!ネットに釣り動画ばら撒いてやるから自分で探せよ!」「さくさく逆アクセスしろよコノヤロウ!」「人違いでした だぁ?!自分でなんとかしろよ!」「見つけたんならさっさと憑依するなりなんなりして復活しろよ!」「・・って乱暴に言ってごめんね・・それもこれも全て、オレがマジ貞子の事信頼してるからなんだよ・・・」 
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「ううん・・あたしこそごめんね・・・もっとがんばるから・・」
みたいなお話だった訳です!

 お も て た ん と ち ゃ う !!

・ イケメンにいいように利用されて、なんかもう完全にだめんず臭いんスけど! おい貞子!目を覚ますんだ貞子!

・ で、ハイパー磯っ子パワー全開の貞子を受け止める事ができるのは、これまた強力なサイキックでなければならないわけで。

・ 呪いだのなんだのと言いつつ、けっきょく超能力バトルになってしまう点は過去4作と共通しているので、特段違和感はないです。 

・ とはいえ、子どもの頃から「制御不可能な超能力」に振り回されてきたはずの石原さとみが、いざクリーチャー化した怨霊と闘うとなると、サイキックパワーを使う事なくただ単にワーキャー泣き叫ぶだけのゆるふわ女子に成り下がってしまい、とてもじゃなくけど超能力バトルって雰囲気でもないので、やっぱり違和感ありまくりです。 

・ 過去のテンションからかけ離れている為、てっきり「今までのアレは無かった事にする戦法」なのかと思っていたのですが、途中で登場した石原さとみの恋人の名前を聞いてビックリ。 なんと恋人は「安藤孝則」だったのです!

・ 説明しよう!「安藤孝則」とは、『らせん』で貞子の現世転生に一役買った医者・安藤満男(佐藤浩市)が、事故死した我が子を蘇らせるため貞子の子宮を借りて作ったクローン人間なのである!

・ 今までのアレ(「リング」シリーズ)と全部繋がってたー!

・ ていうか「安藤孝則」でわかるか?フツー? どんだけ「リング知識」求められるんだよ!

・ アガサはたまたま「リング」シリーズを観直したばかりだったので、「ん・・・?安藤・・?」と思ったものの、この情報だけで『らせん』のアレとつなげるってハードル高すぎじゃね?  と思っていたら、今回の映画化に原作者の鈴木光司さんががっつり協力していると知ってこれまたビックリ。

・ どうやら鈴木さんは「貞子復活」の打診を快諾し、自らも、映画の公開と合わせて本作の原案となる小説『S(エス)』を発表された模様。 こちらは映画のストーリーとは違った形となっており、『らせん』と『ループ』の間に位置する物語となっているとの事です。

・ てことは、なんだかんだあっても結局最後は「コンピューター上に作られた仮想現実での話だからね!(←いちおう反転)」で終わるということなんですね! 確かに本編でも謎めいた女性が「この世はすべて作り物なんですよ・・」って言ってたし! ま、とどのつまりは何でもアリってことだな!オッケー!

・ 貞子によって再生された安藤孝則がそうとは知らず自らの生みの親と対峙してしまう、という設定はなかなかおもしろいと思うのですが、脚本の中でそれが活かされていたかというと、これが実に微妙でして。 というか、何もかも微妙なんですよね。 サイキックさとみの実力も、クローン人間・安藤孝則と貞子の関係も、動画を観て死んでゆく人の「死亡タイミング」も、そもそも貞子が何をしたかったのかも。 つじつまも統一感も何もないのですよ。  過去の「リング」シリーズにもつっこみドコロは山ほどありましたので、重箱をつつくような事は野暮かなぁ・・と思うのですが、それにしても今回のはちょっとハチャメチャすぎましたねぇ。 おらなんだかガッカリしたぞ!

・ まあね、まあね、ホラーではなくアトラクション感覚で観れる映画として作りたかったのでしょうから、その目的は大いに達成できていたと思いますよ。 恐怖に打ち震える事はなく、ビックリドッキリしながらたのしく鑑賞できましたし。

・ プロ野球の始球式に貞子を登場させたり、巨大なハリボテの貞子を乗せた車で都内を走行したり、渋谷のスクランブル交差点を大量の貞子に練り歩かせたりという、意表をついた宣伝を行う事で「貞子はこわくない!むしろワロス!」と、これまでのおっかなかったイメージを一新させ、今まで『リング』シリーズを観た事のなかった「非ホラー層」のお客様までもを取り込む事に成功したコトもすばらしいと思います。

・ 要は、自分が映画に何を求めて行くか、に尽きるのですよね。 「ストーリーや情感が肝心!」という方にはまったくもっておすすめ出来ないペラい作品ですし、「3Dメガネで臨場感あふれる貞子を味わいたい!」という方には大満足の逸品です。 ちなみにアガサは「貞子をスクリーンで観れるチャンスを無駄にしたくない!」というスキモノですので、ガッカリな気持ちなんてものともせず普通にたのしみましたよ! ごめんなみんな・・・!オレは参考にならないブログNo.1を目指す!

・ 大型ビジョンから貞子の髪ファッサー! とか、クケケケケ・・って鳴きながらM字開脚でピョンピョン跳ねてくるカマドウマ状態の貞子! とか、純粋におもしろかったですし。 あいつらアレなのな!井戸に落とされた時はスカート履いてたハズのなのに、M字でもパンツ丸見えにならないようズボン仕様に変わってんのな!(←後ろからのシーンの時凝視した) どんな配慮やねん!

・ 橋本愛ちゃんが可愛すぎて悶えた。

・ 人間の好奇心を巧みに利用し、常にその時代に合った宣伝方法と媒体を選ぶスゴ腕メディアクリエーター・貞子が次に打つ手は何なのか。 今後も適度に注視してゆきたいと思います。



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