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「つまり、やつらは親学を普及させておぜぜを浮かそうとしているんだよ!」「な・・なんだってー!!」

2012年05月05日

こんばんは、アガサです。
先日更新した、大阪維新の会のひとたちが考えた「家庭教育支援条例(案)」についての長々とした感想の中で、

第21条 (民間有資格者の育成に対する支援)
(・・略・・)「親学アドバイザー」など、民間有資格者等の育成を支援する
第22条 (「親守詩」実行委員会の設立による意識啓発)
(・・略・・)親守詩実行委員会を設立して発表会等の催しの開催を支援し、意識啓発をおこなう
(第5章 親の学び・親育ち支援体制の整備より)
>資格制度を取り入れればおぜぜが発生しますし。


と書いたのですが、今日とあるエントリーを拝見していたトコロ、そのおぜぜの行き着く先がとんでもない団体である事を知りまして。

トンデモ教育論「親学」を推進してる人たちの話 - 俺の邪悪なメモ トンデモ教育論「親学」を推進してる人たちの話 - 俺の邪悪なメモ

家庭教育支援条例(案)に出てきた「親学」って、前話題になっていた高橋史朗が推進してるヤツだったのかー!!

(頭がウルトラハッピーな人についての参考記事・産経新聞が発達障害についての俗説を広め、偏見を助長しようとしている件について 産経新聞が発達障害についての俗説を広め、偏見を助長しようとしている件について


で、ちょっとその総本山である「親学推進協会」の公式ホームページを見てみたのですが、がっちり書いてありましたね。案の定。

「親学アドバイザーとは」
親学アドバイザーとは、親学(親としての学び・親になるための学び)の基本と(中略) 親学アドバイザーは全国で約650人(平成22年3月末)を数え(またまた中略)勉強会、講演会などの活動を、自主的におこなっています。

「親学アドバイザーの認定」
一般財団法人親学推進協会では、親学基礎講座を修了された方を対象に「親学アドバイザー認定講座」を開催し、講座受講態度や、修了後に提出するレポートなどを総合的に評価して、親学アドバイザーの資格認定審査を実施して、合格者には認定証を授与しています。
(親学推進協会ホームページより)
ほうほう、つまり「親学アドバイザー」になろうと思ったら、「親学基本講座」と「認定講座」を受けなければならない訳ですね。
で、なんぼや!なんぼはろうたらええんや!
「親学基礎講座費用」・・・全4講座で13,000円(税込み、別途テキスト代1,680円)
*地域、会場により異なることがあります。 
「親学アドバイザー認定講座」・・・全6講座で25,000円(税込、認定審査料5,000円を含む。別途テキスト代1,680円)
*地域、会場により異なることがあります
総額41,360円だってさ! たっけえ!!

(悪い方の意味で)評判を呼んだ漢検ですら4,500円(1級)なのにねー。 いやぁ盛ったねー。
家庭教育支援条例(案)には、「この資格を有する為の支援をします、いや、したいんです!(←要約)」と書かれていますので、かなりのおぜぜが大阪市から親学推進協会につけ届けられるようになる訳ですね! 条例が通ればね!


で、ここでふと浮かんでくるのが、そもそもこの「親学」とは一体どういうモノなのだろう・・・というコトなのでありまして。
昨日の感想でも散々触れた
「親の育て方が悪いから発達障害なんかになるんだ! 伝統的な子育てをすればそんなもんならないんだよ」
というトンデモ論を口角泡飛ばしながら唱えているのが件の高橋氏な訳ですが、果たして「親学」全般がそんな調子なのか。
先のエントリーによりますと、数々の「有識者」のみなさんやTOSS、その他にもいくつかの自治体で“口当たりをよくした「親学」”が取り入れられているとの事。
どう考えてもばっかじゃねえのとしか言いようがない「親学」は、どんな感じに紹介されているのか。
トンデモ論以外の部分で、何を勧めようとしているのか。

名古屋市教育委員会が発行した「親学パンフレット」を要約してみると、このようになりました。
・ あいさつをはじめとした「コミュニケーション」を大切にしよう
・ ただ叱るのではなく、愛情をもって諭しましょう
・ 「愛されている」という実感を与えてあげましょう
・ 子どもを理解するよう心がけ、しっかりと会話をしながら見守りましょう
・ 命の尊さを伝えて行きましょう
・ いじめをなくす為、大人自身が偏見をもたず、いじめや差別をしない、許さないという断固とした姿勢を示して行きましょう
・ インターネットの利用には目を光らせましょう
・ 早寝、早起き、朝ごはんを心がけましょう
・ 夕食の時間を決めるなどし、生活リズムを整えて家庭学習に集中させてあげましょう
・ テレビやゲームの時間を限定させてみましょう
・ 子どもの友達やその親と関わるようにしてみましょう
・ 清掃などの地域活動に参加してみましょう
・ PTAや子ども会にも参加しましょう
どうですか! 若干説教くさいですが、意外と普通ですよね!
アガサもこの手の提言はわんさか見てきましたよ!(幼稚園と小学校のPTAで)

(※ ちなみに、2007年にはこの「親学」が国の教育再生会議で大いにプッシュされそうになり、その後大炎上して先送りになったようなのですが、その際には
「テレビは見ずに、演劇みたいな芸術を鑑賞せよ!それも親子一緒に!」
だとか
「授乳中はぜったいテレビ見るな!」
といった、テレビ業界に何らかの恨みがあるとしか思えない文言も盛り込まれていたようですね。 高橋先生、これじゃあ ホンマでっか!?TV に呼んでもらえませんよ!)




「家庭教育支援」は、本当に難しいものです。
おらが街・岡山でも、昨年小中高生による暴力行為と小学校の不登校発生率が全国ワースト1位になるという危機的状況を迎え、岡山県幼・小・中・高PTA連合会連絡協議会が 「保護者がしっかりせんといけんで!」 という緊急声明を出すなど、あらためて「家庭教育支援」のあり方について再検討する事が必要とされていますが、一番届いてほしいトコロにその想いが届くのかというと、正直どうだかなーと思ってしまうのですよね。
なぜなら、お役所の考えた「提言」や「方策」に目を通すのは、既に危機的状況を実感している保護者だけだから。

毎日のように新聞を賑わす「虐待」の文字や、みんなの心を悩ませる「不登校」「学級崩壊」の問題。
それだけを見ていると、今の保護者はどれだけアカンタレなんや! と思ってしまうかもしれません。 
世の中モンペ&バカ親か、過保護すぎる激甘な親ばかりなのではないか、と。
大阪維新の会のひとたちが考えた「家庭教育支援条例(案)」の前文にしても、「子育てのイロハもわからない無責任な親が増えたお蔭で、虐待・不登校・非行・ひきこもり・発達障害などなど問題山積だよ!」と、いかに現代の保護者がダメかという事をのっけから大批判。

しかし、実際はそうではない。 
たしかに「子どもに関心を持たない保護者」も存在しているのですが、多くの保護者はそうではないのですよ。

多くの保護者は、空気を吐くようにごく自然に、子どもの事を考えています。
少なくとも、アガサが今までに見てきた数百の保護者のみなさんはそうでした。
目をギラギラとさせて四六時中「子どもの為だけに・・オレは生きている・・・!」なんて考えている訳ではなく、ただ、頭の片隅ではぼんやりと、子どもの事を心配して、どんな風に育てていけばいいのかあーでもないこーでもないと悩んで、学校での様子も気にしながら過ごしている。
「親学パンフレット」に書かれているような事を完璧にこなせている人は居ないでしょうが、それぞれが出来る限りの愛情を注いで過ごしているのですよ。 言われなくてもとっくにね。

お役所がかんがえる「家庭教育支援条例」にせよ、「親学パンフレット」にせよ、多くの保護者が気づいていたり気をつけていたりしている内容ばかりで、なんというか、とっても薄いのです、印象が。 あと、ありきたりだなーと思います。
で、本当にこれらを読んで頂きたい、気に止めてみて頂きたい「関心のない保護者」の方々は、そもそもパンフレットを配られても読まないのですよ。だってその手の説教に関心がないから。
(とか言いながら、実はアガサも以前はまじめに読んでいなかったのですけどね。子どもに関心はアリアリなんですけど、内容をちらっと見た時点で「あーはいはい」と思ってしまったもんで・・スミマセン。最近は後でつっこむ為に読んでいますけどね!)

「家庭教育支援」について、えらいひとや有識者のひとが喧々諤々と意見を交わしてくれるのは結構なのですが、一番肝心な、「出来上がった文章を、どうやったら関心を持たない保護者に読んでもらえるか・浸透させられるか」 という点がずっと置いてけぼりのままである以上、その「提言」や「条例」に意味などないのではないでしょうか。
内容よりも、そちらの方が重要課題だと思いますがねぇ。

子どもに対する考え方が根本的に異なる保護者たちにどう対応して行けばいいのか、まだ誰にも答えが出せていない中、そういった「関心のない保護者」の存在に困っている他の保護者や教職員が、「わかんねー親にはわからせてやんべ!」という厳つい正論に満ちた「親学」に賛同してしまう気持ちは、正直わからなくもない。
でも、でもね、「親学」のパっと見ありがちなアドバイスの先に、狂気すら感じる暴論がある以上、絶対にこれを「まぁしょうがないな」で済ませてはいけないのですよ。

先にも書きましたが、名古屋市教育委員会が発行した「親学パンフレット」の内容に似たアドバイスは、多くの自治体で挙げられていると思います。
岡山市の社会教育委員会からもかなり丸かぶりな提言が行われていましたし。
【これからの家庭教育のあり方と家庭教育を支援するための方策について】

私たちに出来ることは、これらの「家庭教育支援」策の中で、彼らが異様な本音を剥き出しにしていないか、しっかり見極める事なのではないでしょうか。
今回大阪維新の会の一件にまったを掛けたように。



それにしても、
「発達障害になるのは親の愛情が足りないせいなんや!」だの「親(特にははおや)だけががんばったらええんや!」だのと、ちょっと読めばすぐわかるようなトンデモ論に満ちた「親学」に、少なくない数の政治家が首ったけになってしまう理由ってなんなのでしょうね・・。

「伝統的な子育て」を徹底させれば「発達障害」がなくなるので、子どもの個性に合わせた授業の為に学級編成基準を見直す(+教師の増員)必要がなくなるかも・・・

「伝統的な専業主婦による全力子育て」の結果、学童クラブや待機児童の対策をしなくて済むかも・・・

なんだったら「伝統的な母親お手製の栄養バランスばっちりお弁当」を義務制にしちゃえば、給食費の公費負担分も浮くんじゃねえの・・・


・・・・


     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |
  \`.、_  __ ,. _彡'ノリ _,.ゝ、  |         ∧
   `ゝf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< y=レヽ.     l\ / 
.    |fjl、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ リ   __|  ` そ、そうかわかったぞ・・
    ヾl.`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'  ,ン   \    つまりやつらは「親学」を普及させて
      l    f,.ニニニヽ u /:|   _∠,    おぜぜを浮かせようと
       ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /    しているんだよ!
     _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|   
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /


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-おまけ-

なんの気なしに、「親学推進協会」のゆかいななかまの年齢をしらべてみたよ!

顧問  社団法人日本国際青年文化協会会長 中條高徳さん  85さい
顧問  音楽家・前埼玉県教育委員会委員長  松居 和さん   58さい
顧問  日本保育協会女性部 女性部長     山田和子さん  63さい
顧問  全日本私立幼稚園連合会 会長     吉田敬岳さん  62さい
顧問  ジャーナリスト                櫻井よしこさん  67さい
顧問  日本BE研究所所長             行徳哲男さん  79さい

会長  共立女子大学名誉教授          木村治美さん  80さい
理事長 明星大学教授                髙橋史朗さん  62さい
評議員 日本大学教授                森 昭雄さん   65さい

なんということでしょう・・・!
ほとんどのみなさんが、「親心が喪失していたり、保護能力が衰退してしまっている現代のダメ親」の親とか、さらにその親の世代、つまり、「伝統的子育て」をたんまりと受けてきたど真ん中世代ではないですか・・・おかしいなぁ・・みなさんデキる親だったんですよねぇ・・・。

いたしかたないなぁ・・ じゃあ「現代のダメ親」を正す為にまずは、「祖父母学」とか「曽祖父母学」から始めなきゃですね!超スパルタでね! ねっ!!



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