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『タイタンの逆襲』

2012年04月27日
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大きいことは、いいことだ!


あらすじ・・・
「ゼ・ウ・ス! ゼ・ウ・ス!」
その時、地鳴りのような人々の叫びが神殿にこだました。
「やっぱゼウスさま最高ですよね!」「全能だし!」「今までゼウスさまをdisっていたなんて、我々はなんて愚かだったのか!」「ゼウスさま!」「みんなだいすきゼウスさま!」

「ありがとう、ありがとうみんな・・!」
ゼウスは穏やかな笑みを浮かべ観衆を見下ろした。
「みんなのきもち、このゼウスのハートにしかとキャッチしたぜよ・・!」
長かった“信仰心の冬”はついに終わったのだ。
うららかな春の日差しのような、温かい信仰心に包まれたゼウスは、しあわせだった。
「ありがとう・・ ありがとう・・みんな・・・これからも信心の方、ヨロシク・・・ヨロシクたのんま・・す・・・

《ジリリリリリリ!!》

「ゆ・・・夢か・・」
甘美な夢から醒めたゼウスは、レースの天蓋が揺れるベッドのふちに座り、深いためいきをついた。
今日は土曜日。
地底に閉じ込めているハデス兄さんに会いに行く日だ。
昨晩のペルセウスとの面会は散々だった。
神の身でありながら、人間の王妃を身ごもらせて作った息子・ペルセウスとは、最初こそ様々な誤解やすれ違いがあったものの、10年前の「アンドロメダ奪還事件」以来、確実にその絆を修復しつつあった。
しかし、全能の神である父親の存在は認めたものの、あくまで「デミゴッド」ではなく「ヒト」として生きる事を選んだ息子。
ゼウスはまだ、孫にも紹介されていなかった。
「あのね・・ 実はね・・ お前も知ってのとおり、相変わらずみんな神さまを信じてくれないじゃない・・? だもんで、ゴッドパワーが減っちゃって、ハデス兄さんを閉じ込めてるタルタロスの牢獄がね、開いちゃいそうなんだよね・・」
「父さん」
「だからね、ほんとゴメンなんだけどね、今度いっしょに、ハデス兄さんとこ様子見に行ってもらえないかなーって思って・・」
「父さん」
「ん?なになに?」
「オレ、猟師の仕事楽しいんだ」
「あ、ああ・・・ そっか・・うん・・」
気まずい沈黙。
「あ!すやすね寝ているこの子はヘレイオスくんだね! こないだ夢の中に会いに行っちゃたよーエヘヘ お前に似てかわいいよねー」
「うん・・・。  ・・じゃ。」
「あ、ああ・・  ご、ごめんね・・じゃあ行くわ・・」
やはり孫には紹介してもらえなかった。

「父上、支度!」
廊下から長男・アレスの怒号にも似た叫びが聴こえる。
慌てて服を着替えたゼウスが玄関から飛び出すと、既に馬車に乗り込み眉間に皺を寄せて待機しているアレスの姿が目に入った。
その右足は、規則的に床を踏み鳴らしている。 
怒っている時はいつもこうだ。
「ごめんごめん、ちょっと微睡んじゃってさ・・」「行くぞ老害」「は、はい・・」
(「老害」というのは、アレスなりのジョークなんだ。そうにちがいない。ひょうきんなやつだなあ。あはは)
そう思うことにして、ゼウスは窓の外を飛ぶように過ぎてゆく景色にぼんやりと目を向けた。
途中で次兄のポセイドンと合流するものの、たった数人でのタルタロス訪問。
ゼウスの心は重く沈んでいた。
(せめてペルセウスが来てくれていれば・・ いや・・言うまい・・)
振り払おうとすればする程膨れ上がる不吉な妄想。

信仰心を失ってしまった人間。
反抗心が度を超えて強いアレス。
警戒心を解こうとしてくれない兄・ハデス。
そして、父の苦悩に無関心を決め込むペルセウス。

タルタロスの牢獄の奥底には、その昔兄たちと力を合わせて封印した巨大な父・クロノスも眠っている。
万が一、あの父が目覚めてしまうような事になってしまったら、どうすればいいのか。
一度だけ、もう一度だけでいい、人間たちが再びゼウスを崇拝し、信心という名の元気玉さえ送ってくれたなら・・・・

「ゼ・ウ・ス! ゼ・ウ・ス!」
その時、地鳴りのような人々の叫びが神殿にこだました。




という訳で、オリンポスの孕ませ王ビッグダディこと全能の神ゼウスが親子関係や兄弟関係ですったもんだする『タイタンの逆襲』を観てきましたよ!
前作のオリジナルキャストが再び顔を揃え、いや、正確に言うと、女性メンバーは降板&リ・イマジネーションされていたのですけども正直女なんかどうでもいいので全く問題ありませんでしたね!ぼくはそう断言するね!


【信心が足りなくて力が出ないよー!】
信仰心減少のあおりを受け虫の息となっていた神さまたちが、前作に引き続き、関係ない人間たちを巻き込んでの大騒ぎに至る本作。
封印の力が弱まってゆくタルタロス補強の為、自分が地底深くに追いやった兄・ハデスにSOSを発するものの、けんもほろろに却下されてしまいションボリ感満載のゼウス。
ていうか、なぜ協力してくれると思ったのかゼウス。
まだ謝ってすらないのに。 ま だ ハ デ ス に 「 ご め ん な さ い 」 し て す ら い な い の に 。
手順がまるでなっていない愚弟にカチンときたハデスは、甥っ子のアレスと共に、邪悪な父・クロノスを蘇らせる計画に着手。
信頼していた我が子に裏切られ、ショックで瞳をうるませる愛されゴッド。
しかし、アレスはアレスで、なにかにつけ「ペルセウスはいい子だよー。それにつよいよー。メデューサもクラーケンも倒しちゃうもんねー」とほくほく顔をしていた父に、自尊心を傷つけ続けていたのではないでしょうか。
長男、しかも純粋な神の血統であるにも関わらず、劣等感を抱かずにはいられなくなってしまったアレス。
悪気はなかったのかもしれないけど、「兄弟を比べる」って、それ複数の子を持つ親が一番やっちゃいけない事だかんね! ばか! ばかゴッド!
そりゃ信心も減るわ! 育児の参考にもなりゃしねえぜ!


【まるでクリーチャーのバーゲンセールだな。いい意味で!】
魅力的なクリーチャーがわんさか出てくる事も本シリーズの楽しみのひとつ、というか、楽しみの半分位を占めているのですが、今回も双頭の獣・キメラや、ひとつ眼の巨人・サイクロプス、牡牛の頭を持つ大男・ミノタウロスに、ふたつの上半身を持つ火の玉ボーイ・マカイなど、完成度の高い凶暴な生き物が続々登場。
ハデスとアレスという、ある意味「邪悪な寅さんと満男」的コンビの悪巧みのせいで、残り少ないゴッドパワーを父・クロノスに注入されてしまうゼウス。
着々と復活への段階を踏むクロノスに呼応するように、ガバガバとなったタルタロスから放たれた、これらのクリーチャー(サイクロプスはちょっと別口ですが)が人間たちに襲いかかるシーンは、実際の破壊シーンと最新のCGが融合され、抜群の臨場感が生み出されていました。
戦闘シーンがステキすぎて、合間のドラマ(説明)シーンがすこぶるダルかったので、なんだったら次からは説明部分はとっぱらって、もっとクリーチャーを増やしてくれてもいいですよ!


【愛されゴッドの美しき魂が!」「邪悪な心を打ち砕く!」】
危険をくぐり抜け、地底まで駆け付けてくれたまな息子・ペルセウスのお蔭で、なんとか囚われの身を脱する事ができたゼウス。
暴走するアレスを目の当たりにし、弟からもやっとこさ「今までごめんね」と謝ってもらえたハデスもまた「ちょっとオレ・・やりすぎたかも・・」とばかりに、ゼウスと共にタイタロスから脱出するのですが、思い直した時には時すでに遅し。 
ゼウスのパワーをたんと頂いていたクロノスが、元気いっぱい復活してしまいます。
打倒クロノスの切り札である三種の槍を手に入れるため、兄・アレスとの最終決戦に赴くペルセウス。
主人公が帰ってくるまでのつなぎとしてがんばるぽんこつブラザーズ、ゼウスとハデスの勇姿をとくとご覧あれ!

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(共闘シーンが超胸アツのキュアゼウスとキュアハデスさん)(イメージ図)


【なぎ払えー! みたいな!】
アガサが今回、ぽんこつブラザーズ以外の登場人物の中でもっともグっときたのは、世界で最も邪悪・・じゃなかった、高貴な一族のゴッドファーザー・クロノスなのですよね。
ゼウス&ハデス&ポセイドンを含むオリンポス12神の生みの親、いしにえの神であるクロノス。
あまりの傍若無人っぷりが祟り、息子たちの手によってフルボッコにされた上地下牢獄に封印されてしまった巨神は、態度もビッグですがそのガタイも規格外のウルトラサイズ。
だけど、全長500メートルの体から真っ赤なマグマをしたたらせ、久しぶりに再会した息子たちに対し「ゼウス・・・ ハデス・・・」と寂しげに呼びかける様はどことなくTOO SHY SHY BOY!
このクロノスの圧倒的な大きさや、性根の凶悪さや、思わず「腐ってやがる・・早すぎたんだ・・!」と叫びたくなるようなしたたりっぷりが、スクリーンを覆い尽くすかのごとくスケールで描かれる訳ですよ。
もうね、気づいたら興奮のあまり拳を握り締めていましたよね。
前作の強敵・クラーケンもなかなかのものでしたが、あんなタコをこじらせたようなクリーチャーとは格が違うのですよ。 だって神だもん。 腐っても神なんだもん!(腐ってないのか)
やっとこさ蘇らせてもらえたと思ったら、今度は孫にフルボッコにされちゃうトコロがなんともいじらしいですね!

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(クロノスさん・イメージ図)(盛大にしたたってます)


【スカートじゃないからはずかしくないもん!】
という事で、今回も色々と書きましたが、とにかくもうね、最高でした! でっかいことはいいことだ!
ポセイドンの隠し子発覚!とか、ポセイドンが空気!とか、ポセイドンの息子のアゲノールも空気!とか、ヘパイストスもやや空気!など、もったりしてしまう部分も確かにあったのですが、胸踊る闘いとむせ返るような男臭(おとこしゅう)に概ね大満足です!
ごっつい殿方がミニスカートをひらりとひる返しながらくんずほぐれつの肉弾戦とか(いい意味で)殺す気か! ホントごちそうさまでした!
できればハデスとゼウスにもミニスカを穿いてほしかったですね。
いや、心配しなくてもホントはスカートじゃなくてチュニックだからだいじょうぶだよ! なあ、いいだろリーアム! (回想シーンでもいいから!)

前作を撮ったルイ・ルテリエ監督の頭の中では全3部作構想が渦巻いていた本シリーズ。
さすがに次回に続けるのは難しい(今回亡くなった人が多すぎたので)ような気もしますが、万が一、ついうっかり第3弾がお目見えするような事になったとしてもアガサは全然大歓迎ですので、安心して作ってくれたらいいと思うよ! 
なにはともあれ、今回も沢山のときめきをありがとう!重ね重ねありがとう!!


【今日のそっくりさん】
クリソツ2_convert_20120427114216  クリソツ3_convert_20120427114228
(↑ミノタウロスさん)       (↑闇の魔王さん/『レジェンド / 光と闇の伝説』)

どっちか(の責任者)が怒られるな!たぶん!


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『タイタンの戦い』(前作)の感想



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