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『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』

2012年04月23日
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あらすじ・・・
飽食と欺瞞の時代に警鐘を鳴らす社会派サバイバルアクションドラマの先駆者、それがわたしです。

詳細・・・

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(血まみれというか、なんか赤いヤツまみれです)

ある日、平凡な主婦が惨たらしい姿で発見されました。
凶器は発見されず、死因もはっきりしない変死体。
一体何が彼女を死に至らしめたのか?
事件を解き明かすヒントはどこにあるのか・・・?

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(ペロリ)(こ・・これは・・ リコピン・・?!)

そうです。 
実は、アメリカ政府が極秘に開発していた巨大トマトが何らかの突然変異を起こし、人を襲い始めたのです。
何が「実は」なのかよくわかりませんが。

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(こんな部屋しか空いてなくてすみませんねぇ)

という訳で、巨大トマト開発の責任者である農務省のえらいひとや軍のえらいひと、あと科学者や大統領補佐官などが膝を突き合わせて対策会議を開く事になりました。
突き合わせすぎだから。 膝とかもう、そういうレベルじゃなくなってるから。 接近戦すぎて、あとひと押しで接吻さわぎだから。

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(対トマト戦の最終兵器は彼氏)

何一つ有意義な意見が出されない中、時間だけがいたずらに過ぎてゆく会議室。
しかし、アメリカの優秀な科学者たちは、銃もミサイルも除草剤も何も効かないトマトども相手に、ただ手をこまねいていたわけではありません。
半分人間・半分アンドロイドのスーパーメカ人間を秘密裏に開発していたのです!

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(その名はブルース)

リコピン野郎どもを粛清する為の最後の切り札・ブルースくん。
おおよそ無敵なんじゃねーの、と思われたのですが、片脚だけを強化し終えた所で開発費が底をついてしまったので、まぁ、なんというか、使えるか使えないかと言ったら圧倒的に使えないですよね。

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(われわれの目の前に、信じられないような光景が!)

ここまでは割とアブラートに包んだ恐怖表現しか出てこなかった為、レイティング関係も安心な内容だったのですが、「お遊びはここまでだ!」とばかりに牙をむき出して来たジョン・デ・ベロ監督。
容赦なく人間に襲い掛かり、その血肉をむさぼり食うトマトたちに背筋が凍ります。
色んな意味で凍ります。
かんけいないですが、ジョンデベロという文字列をじーっと見つめていたらジョン・テヘペロに見えてきた不思議。

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(テヘペロ☆彡)

ちなみにこちらがジョン・デ・ベロ監督のご尊顔。
盲目の警察官役でスクリーンデビューを果たしていました。
まあね、出たがりますよね、カントクなんて生き物はたいがいね。

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(バキュンバキューン!)(キャータチケテー!)

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(ジョーズっぽいのもあるよ!)

凶暴なトマトの進撃は留まる所を知らず、海水浴を楽しむものにまでその魔手を伸ばしてきます。
まるでプカーと浮かび上がっているかのように女体に押し迫る赤い悪魔。
ここでポイント。  トマトが水に浮かぶのは完熟度が足りない為であり、程よく熟して糖度も上がったモノは水に沈むそうですので、今度おやさいを購入される際はぜひ参考にしてみてくださいね。

次回、「トマトで作る簡単アンチエンジングレシピ」おたのしみに!

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(「家庭用トマトが超デッカくなっちゃった件に関する報告書」みたいなニュアンスのアレ)

何の話でしたっけ。 そうそう、トマトね。トマトがこわいっていう話ね。

科学者によるスーパーメカ人間計画が頓挫してしまい、政府のえらいひとは報告書をもとに別口の調査会を行います。

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(「極秘! えらいひと限定!マスコミは特にダメ!」みたいなニュアンスのアレ)

一部の人間だけが知り得るはずの情報などというものは、いつの時代も「流出するもの」と相場が決まっています。
ということで、トマト報告書もその一部がなんらかのルートを経て新聞社の手に渡ってしまいました。ヤバーい超ヤバーい。

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(※ 本作のヒロインです)

ところが、あいにく新聞社では腕利きの記者が全員出払っており、残っていたのは芸能関連ゴシップ記事担当の新人記者ロワス・フェアチャイルド女史のみ。
ところで、これ役名の表記は『スーパーマン』のヒロイン・ロイスと同じ「Lois」になっており、劇中にはギリギリアウトなスーパーマンもカメオ出演していたのですが、字幕では「ロワス」になっていたのですよねー。なんだろう、大人の事情の匂いがぷんぷんするぜ!

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(生みの親に襲いかかる完熟トマト)

マスコミが動き始める中、一連の騒動の隠蔽活動に奔走していた農務省の人間の上にもついにトマトのジューシーな果肉が降り注ぎ始めます。
親の因果が子に報い・・・。 危険な生き物を作り出してしまった親のエゴが、見事に結実した瞬間でした。ト マ ト な だ け に 。 
でもこれ、画づらだけ見てると完全にトマトの方がヤラれてますよね。潰れちゃってるし。したたっちゃってるし。

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(せいふがはなったたたかいのエキスパート・その1)

打つ手の全てが徒労に終わり、残るは絶望だけかと思われた時、政府の特別対策室が満を持してスーパーエージェントを野に解き放ちました。
今までも数多の危機をこっそり救ってきた、アメリカ希望の星。
豊満バディがチャームポイントの元水泳メダリスト、片時も酸素ボンベを口から離さないスキューバダイビングの達人、どんな歴史上の有名人のコスプレでも瞬時にこなしてしまう変装の名人、背中から出しっぱなしのパラシュートと興奮したら振り回す日本刀がおちゃめな大尉の4人です。 ええとね、ええとね、水関係多くね?

元水泳選手のグレタさんは、たぶんトマト野郎をおびき寄せる為に森でピクニックを楽しみます。たぶんですが。 もしくはお腹がすいちゃったのかも。
ステロイドという名のシリアルというか錠剤というか、まぁ、言ってみれば軽食ですよ軽食。それをぼりぼり貪り喰らうグレタさん。打倒ギャル曽根。

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(ただいま本領発揮期間中!)

そこにのこのこと現れたナス科ナス属の多年生植物。
ステロイドという名のアレで腹バンバンなグレタさんは、思う存分その凶暴な本能をむき出しに。蜂のように刺し、蟻のように運べ・・じゃなかった、穴子のように・・・ ちがうな・・なんでしたっけ・・・まぁいっか。
しかし、たった一人で闘うグレタさんに対し、迫り来る多年生植物はあまりに大きく多い。
奮闘虚しく、荒野に散ってしまったグレタさんの純情に幸あれ・・・!

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(たたかいのエキスパート・その2)

スキューバの人は公園の噴水でダイビングを楽しんでいましたのでさておき、変装の名人であるサムさんは、トメイトゥに変装し敵陣に潜入することに。
ちなみにこの斬新なコスチュームがのちのレディガガに多大な影響を与えたであろう事は、完全にアガサの妄想ではあるものの、なんというか、絶対無いとは限らないですよね、ほら、可能性の話としてね。夢は捨てたらおしまいやでー。

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(破壊行為の限りを尽くす緑黄色野菜)

しかし、野蛮なトマトどもにはエキスパートたちのスーパースキルすらも歯が立たず、ついには軍隊との壮絶な市街戦が幕を開けてしまいます。
トマトによる略奪、トマトによる焼き討ち、トマトによるレイプ、トマトによる・・・え?・・レイ・・ええっ?

あと、そろそろ展開が読めてきたと思いますが、終始こんな感じです。 ヒトが何かする→トマトに負ける→ヒトが次の手を打つ→トマトに負ける の繰り返しです。 裏切りもどんでん返しもないので安心してご覧いただけますよ。

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(トマトは安全ですよ ・・・アレに比べればね!)

万策尽きた政府は、もうこうなったら逆にトマトを受け入れてもらう方向にシフトしようとばかりに、大手広告代理店に情報操作を依頼。
トマトはこわくない。 トマトはみんなのともだち。 たしかにトマトにも危険性は無くはないですよ、それは認めますよ、でも、でもね、じゃあ聞きますけど、交通事故や成人病で年間どれだけの人が亡くなっていますか?って話じゃないですか。 トマトがわるいって言うんなら、車の販売も禁止すべきだと思うねオレは!
それに、原発に比べてもぜんぜん安全だし安いし、なによりおいしいもんね!これ大事!

って、マスコミが取り上げた途端にトマトの印象がよくなったと報告されています。ホントですよ。ウソだけどあながち絵空事とも言い切れないですよ。

情報操作に一定の効果はあったものの、現実問題としてトマトによる大量殺戮は繰り広げられ続けている訳で、つまりもう、どん詰りだったアメリカ本土。
そんな時、当初から捜査を続けていた捜査員・ディクソンさんがひょんなことから重大な事に気付きました。
トマトの弱点についてです。

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(トマト、侵入)

生き残った人々をスタジアムに集め、トマトをおびき寄せるディクソンさん。
まんまと現れたトマトの顔には、こころなしか慢心の笑みが浮かんでいるようです。

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(ワーーっつって)

巨大トマトに包囲された人々の頭上から、全米ヒットチャートナンバー1ソング「思春期の恋」が大音量で鳴り響いたその時、歴史は動きました。
音程外しまくりのペラい歌がトマトの神経を蝕み、巨大だった体が一斉に一般的なサイズに戻り始めたのです。
逃げ惑うトマトたち。
人間の猛攻撃が始まります。

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(※ 使用されたトマトは この後スタッフがおいしくいただきました)(たぶん)

精彩を欠いたトマトはなすすべなく粉砕されてゆき、人類滅亡という最悪のシナリオはなんとか回避されたのでした。
よかったねーほんとよかったよー(棒読み)

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(ト・・トマトが進化している・・だと・・?!)

しかし、喜びもつかの間、ディクソン捜査官の前に巨大な赤い影が立ちふさがります。
もっさい音楽を聞かされて骨抜きになったはずなのに、一体なぜ・・?!
と思ったら、そのトマトの耳にはなんとヘッドフォンが・・・  ・・え?・・ヘッド・・?・・みみ・・?

・・・

・・


  ∧_∧
 ( ・ω・)__.._______
 ( ⊃ //       /  
 と____(∠_______/    よっこらせ・・と



  <⌒/⌒`ヽ、____
  </     ヽ    /
  ∠______/      キョウモツカレタナー・・


総括・・・

ゆるい映画だとか、B級ならぬZ級映画の代表作だとか、眠気を誘うバカ映画だとか色々評されている本作ですが、その実態は、危機管理能力に欠けた政府に対する批判、有事に際し隠蔽工作に奔走するしか脳のない役人、国とマスコミとのズブズブな関係、「ジャーナリズム」の名のもとに繰り返される人権蹂躙などを鋭く切り取り、カリカチュアライズされた登場人物と共に描いた社会派ドラマなんじゃねぇの。 そう言っておけばなんとかなるんじゃねぇの。

一見普通にしか見えないものの、心の眼でみつめてみればなんとなく凶暴に見えてこない事もないトマトたちが、人間のまわりをコロコロと転がるお話は、いうまでもなくコメディ以外の何ものでもない(真面目に作っているけれどコメディに見えるのではなく、作る方もコメディのつもりで作っているという意味で)のですが、出てくるギャグのひとつひとつが壮絶に空回りしており、本気でお布団を敷こうと思った瞬間が私にもありました。
ただ、見慣れてくると可笑しくなってくるというか、「しょうがねーなー」という大らかな気持ちになってきますので、憎めない作品だなぁ・・とも思います。 ホント楽しそうなんですよねぇ。

突如ミュージカル風になったり、画面の下に映画のスポンサーである家具屋さんのセール情報が流されるなど、初監督作とは思えないほど余裕に満ち溢れた作風に、改めてアメリカの作品層の奥深さを感じさせられました。

ようするに、キライじゃないよ!こういうの!


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