ブログパーツ

『モテキ』

2012年03月31日
モテキ2_convert_20120330172003
お前がモテてるんじゃなくて、長澤まさみがモテてるんだよ! 見誤るな!



公開当時、鑑賞を終えた「是」の人と「非」の人たちが血で血を洗う抗争を繰り広げたと風の便りで聞いていた『モテキ』を観ましたよ。

主な内容をかいつまんで説明すると、
まともな恋愛をしたことがない非モテのアラサー男子(とは言っても傍から見れば普通にかっこいいメガネ男子)の藤本幸世は、フリーター生活に終止符を打たんとばかりに、サブカル系インターネットニュースサイト・ナタリーの就職試験に挑むが、面接官にセカンド童貞(筆は下ろしたもののそれ以降性交が無い)である事を嘲笑されたり、たまたま事務所に乱入してきた女性に刺されたり、と散々な目に遭って(けど、そのお陰で就職試験には合格する)しまう。 その後、新人ライターとして上司(巨乳でドSで仕事が出来て超絶美人)に罵倒されつつ忙しい日々(趣味と実益を兼ねた仕事なのでウハウハではあるが)を送る幸世は、ある日愚痴を書き込んでいたミニブログ「Twitter」上で同業者らしき人物・松尾から声をかけられる。 ライターならではのストレスや苦労を共有するうち、すっかり意気投合した二人はオフ会を催す事に。 リアルで会う事に若干の緊張が隠せない幸世。 すると目の前に想像もしない人物が現れる。 「こんにちは・・幸世くん?だよね?」。 なんと男性だと思っていた松尾は(巨乳で気立てもよさそうで超かわゆくてサブカルにも通じている20代の)女の子だったのだ! 出会って2秒で即ハ恋に落ちてしまった幸世は、松尾に自分の想いを伝えられない(ちゃっかりキスだけはしてしまうんだけども)まま、彼女に紹介された(美人で控えめで甲斐甲斐しく尽くすタイプの)OL・るみ子とも関係を持ってしまい・・・
という、まぁ要約するとモテていると勘違いした男が実はまんまと手玉にとられていたというお話だった訳ですね。

いや、あらかじめ断っておきますが、これは全てアガサの勘違いなのかもしれません。
監督が意図したものではないのかもしれない。(というかたぶんそう)
しかし、演出が作り出した奇跡なのか長澤まさみさんのナチュラルな成分のせいなのかはさておき、アガサには長澤さん演ずる「松尾みゆき」の立ち振る舞いが、すべて「高度な心理操作」にしか見えなかったのですよ! 眠そうにしてても目の奥がギラギラ光ってるトコとか、他意なくやっている事のはずが計算ずくでやっているようにしか見えないトコとかがね!
(ええとねええとね、本来は「眠そうな演技」の筈だったんだけど諸事情で眠そうに見えなかったとかじゃなくてね、「寝ている演技」がぎこちなさすぎて寝たふりにしか見えなかったとかそういうんじゃなくてね、うーんなんだろなぁ、この「言えば言うほど敵を増やしている」感じ!まいっか!うふふーオッケー!)

という訳で、今回は『モテキ』のモテ子・松尾みゆき嬢から読み解いた恋愛方程式、その名も【“女のプロ”はココがすごい!】をお送りしようと思います。 完全にアガサの独断と偏見の塊ですけどお送りしますよ!オーケーライドオン!

その1・初対面でもボディタッチ
たとえネット上では気心が知れている相手でも、直接会う時には多少なりとも緊張するのが人の常。
しかし、男を手玉に取る事に長けた女性(アガサはこれを“女のプロ”と名付けたよ)は、その緊張をいとも簡単にときほぐすのです。そう、さりげないボディタッチでね。 肩から始まり、背中、ふともも、そして最終的には自分のちちを相手の二の腕にこすりつけて華麗にフィニッシュ。 これで殿方は「アレ・・こいつオレに気があるんじゃね?」といっぱしのモテ男気分になる事まちがいなし!

その2・二次会に女友達を呼ぶ
すっかり(性的な意味で)ほろ酔い気分になった殿方をクールダウンさせるべく、友達を召喚する女のプロ。
もちろん友達は色気の無いジャンルの無難なタイプをチョイスします。 ここで、殿方は一旦「アレ・・やっぱグループで、ってコトか・・まぁそうだよね・・テヘヘ・・勘違いすんなよオレ・・」と涙混じりに鼻の頭をこすりつつ友達気分に原点回帰しようと努力します。 しかし、彼は気づいていない・・・意識的に「努力」しようとしている時点で、もう時既に遅しなのだと言う事に!

その3・初対面でも家でまったりする
グループ交際方面に舵をきった殿方の家で、友達も含めDVD鑑賞を楽しむ女のプロ。 お次の一手は再びボディタッチです。 タッチ、ノータッチからの再タッチです。 ここでのタッチは、ずばり「手つなぎ」プレイ。 そう、この世のほぼ全ての殿方が夢見ているであろう、「だらだらビデオを見ながら手をつないだり重ねたりカップルみたいに組み合わせたり」プレイです。 一緒に連れてきた友達には悟られないよう、体の陰(死角)でプレイすることで、「アレ・・?やっぱオレに気がある・・?」という期待と背徳感が間欠泉のように一気に噴き出す事でしょう!

その4・眠気をアピール
昭和タイプの女のプロは「あたし酔っちゃったみたい・・」と酔いをアピールしていたそうですが、平成のプロは違います。 男友達の家でまったりしている最中に眠気モードを稼働させる事で、プロの表情からは邪気が消え、純粋無垢な「甘え」の精神だけが残るのです。 そして殿方は、プロのあどけない「ねむいよう・・」の一言に今夜の勝利を確信する。 性的な意味での勝利をね!

その5・狸寝入りを駆使
ここで邪魔になるのが一緒に連れてきている女友達の存在です。 背徳感には一役かったものの、その後のイチャイチャには邪魔以外の何者でもない。 そんな状況を軽々と打開するのが、秘技「狸寝入りの術」。 始発電車で帰る事を提案する女友達の呼びかけには一切答えず、「こりゃもう動かせないな」と思わせるまで丸太のように転がるプロ。 諦めた女友達がひと足先に帰宅するやいなや、「むにゃむにゃ・・あれえ・・ねちゃってた・・?」と殿方にベイビーフェイスで問いかけます。 自分の家で、無防備にぽやんとしている寝惚けまなこの女の子。 あなたの心には何が残りましたか? そう、性欲ですね!

その6・何事も寸止め
シャワーを済ませ、殿方の服を借りてもなお、最終結合には及ばせないのが女のプロ。 誰とでも定額な世の中で敢えてファミリー割引にこだわり続けるドコモの如く、身持ちの硬さを貫くプロの姿は時に、「次こそは・・・!」という希望にも似た何かを感じさせる事でしょう・・・ そしてそれこそが、殿方が既にプロの術中にまんまとはまりこんでいる事の証明なのです!

その7・美人な友達を紹介
「彼女はオレのこと、好きなのかなぁ・・きらいなのかなぁ・・、いや、きらいではない筈なんだけど、でもどうなんだろう・・ああ・・気になるなぁ・・でも聞いてみて否定されるのもイヤだしなぁ・・・」。 おわかりいただけたでしょうか。これがきょうびの草食い男子です。 ダイレクトに聞けばいいのに。 聞 け ば い い の に 。  かように、気持ちを伝えない上確認する事すら躊躇う殿方が多い昨今、プロが編み出したのが「囮作戦」。 キレイめの女友達を紹介し、殿方の心を激しく揺さぶる作戦です。 「なかなか気持ちに応えてくれない彼女を思い続けるよりも、いっそ簡単に落とせそうで且つ美人の友達に乗り換える方が・・・いやしかし・・」とグラグラする殿方を思い切って放置。 仮に、彼が友達と一線を越えてしまったのを確認したら、即座に失望の色をあからさまにしつつその場を立ち去ります。 殿方の気持ちは、もはや「やってもうた」という後悔と「アレ・・ショック受けてるって コ ト は ?!」という期待でズブズブですね!

その8・追いつかれる程度に逃げる
どんな草食い野郎でも、好意を寄せている女性が目の前で思わせぶりに逃げれば、追わずにはいられないもの。 「あんな風に逃げ出すという事は、きっと追いかけて欲しいに違いない!」という根拠のない自信を抱かせる程度に逃げるのが、プロの腕の見せ所と言っても過言ではないでしょう。 「涙を見せる」「チラッチラッと視線をおくる」「逃げすぎない」といったポイントを抑えつつ、お互いの息が上がるまで逃げたら、あとは思う存分殿方の腕に飛び込んで相手の気持ちを受け入れてあげるプロ。 これらの一連の行動で「コイツはオレが一生守ってやらないと・・!」と堅く誓わせる所まで持ってゆくのがプロの流儀なのです。 


いかがだったでしょうか。 
このように、女のプロの手にかかれば、世の殿方は「オレってモテてる!」と思い込みながらいとも簡単に「運命の愛」を誓ってしまうものなのです。
ただし、誓っているのは殿方の方だけですので、プロはいつでもフリーエジェント宣言し、もっと条件のよい他の殿方へと電撃移籍を果たしてしまうことでしょう。 
その時きみは、刻の涙を見る・・・!

で、ここまではアガサによる「あの眠いアピールは全て計算だったに違いない」という判断に基づく妄想夢芝居だった訳ですが、仮に、計算ではなく純粋に眠かっただけで、その他の幸世を振り回すかのような言動も全てみゆき嬢の天真爛漫さゆえのものだったとしたら、『モテキ』は「不器用な男女による、とても甘酸っぱい恋愛活劇」だったと言えるでしょう。
妻帯者との不毛な恋愛に寂しさを感じていたみゆき嬢が、同世代で趣味も合う青年と出会い、心揺れ動かされ、迷走の果てに青年との愛を選ぶ
というね。 マジ苦々し甘酸っぱいですよね。
まぁその場合だったとしても、結局「本来好きなタイプとは違うタイプに寄り道した」だけですので、遅かれ早かれフリーエージェト宣言が飛び出すものと、アガサは推測しますケドね!
ゴメンね! 辛酸なめすぎたせいで心が錆び付いてる大人なもんでゴメンね!

という訳で、どちらにせよ、当人たち以外にとっては非常にはた迷惑な恋愛が繰り広げられていた本作ですが、恋愛なんてものはそもそもはた迷惑なシロモノですし、迷惑をかけたりかけられたりしながら、人は成長してゆくのではないかと思いますので、まぁ・・アレだ・・、みんなもがんばってネ!うふふ!オッケー!


- 追 記 -

・ 出てくる部屋や居酒屋などがいちちシャレオツ地獄! 机が樽とか!飲み屋さんの机がワイン樽とか!

・ 物語を邦楽で語らせる場面が多かったのですが、大江千里の「格好悪いふられ方」がカラオケ風に字幕付きで流れ始めた時は思わずゾっとしましたよ。(そのままの意味で)

・ TwitterやUSTREAM、ロフトプラスワンや野外フェスや多岐多様な邦楽などのおもしろさや楽しみ方を知っている人と、そういったものをあまり知らない人では、この映画に対する印象は違ってくるのかもしれませんね。 アガサはあまり知らないので、「えっえっ N'夙川BOYSってどう読むの?野外フェスってテント張って寝泊りするの?」とおのぼりさん気分で鑑賞しました。

・ みゆき嬢はさておき、主人公である幸世くんが心底クズい男でアガサは辟易したよ!

・ 冒頭、尾崎豊を軽くdisっていた幸世に、オレは今「耳の後ろがひどく臭くなる呪い」をかけた!(※アガサは数十年来の尾崎大好きっ子です)

・ みゆき嬢の親友・るみ子に告白され、勢いで一夜を共にしてしまったまではいいものの、「コーヒー淹れようか?あ、それとも何かごはんたべる?ウフフ」と含羞むるみ子にまともな返事すら返さず、露骨に「あ゛ーヤるんじゃなかったーくそー」と後悔してみせる、デリカシーの欠片もない幸世に、オレは今「30歳とは思えない程無残な生え際になる」呪いをかけた!

・ 女とみれば「自分はモテているのかモテていないのか」、はたまた「性交出来るのか出来ないのか」しか考えないゲスい幸世に、オレは今「ここぞいう時に限って中折れする」呪いをかけた!もちろん性的な意味でだ!

・ 要するに、幸世という人間は「本当の愛がしたい」のではなく「綺麗でちちがでかくて好みのタイプの女性とたんまり性交したい」だけなのではないでしょうかねぇ。

・ だから彼は作中で成長しない。 幼稚園児並みに駄々をこねながらなんとか一つ仕事を済ませた程度で、その後も公私の区別が全くつけれていない。 そういう所がものすごくイヤだなぁ、と思いました。

・ 計算なんだか天然なんだかは定かではありませんが、とりあえずアガサはみゆき嬢の「女子力」の高さに圧倒されましたね。 あのね、合コンの途中で離脱する時にね、「すみませ~ん!わたしここでドロンします~♪」とか正気の沙汰とは思えないですよね。 ほんでさらにその後ダメ押しで「シュッシュッシュ~」って手裏剣のパントマイムとかもう・・ ・・見える・・セットも何も無いのに、あの子の後ろに伊賀の里が見える・・・!!って こ わ い 子 !!


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。