ブログパーツ

『ホステル3』

2012年03月07日
hostel_convert_20120226233322.jpg
「あれ・・・? こんなんだっけ・・・」 と、必ずあなたに思わせます!

いままでの流れ
パート1・・・ヨーロッパ旅行中のアメリカ人のアホ2人とアイスランド人のアホ1人がスロバキアのホステルでひどい目に遭います。(感想)
パート2・・・ヨーロッパ留学中のアメリカ人女子大生3人がスロバキアのホステルでひどい目に遭います。(感想)


今回の流れ・・・
結婚式を一週間後に控えたアメリカ人が、バチェラー・パーティーのつもりで友人たち3人と訪れたラスベガスのホステルでひどい目に遭います。

おまっとさん!
みんな大好きイーライ・ロス兄貴の出世作『ホステル』が、生みの親の手を離れ独り立ちを果たし、しかも劇場まで足を運ばずともいきなりご家庭で鑑賞出来るフットワークの軽さを身に着け戻ってきましたよ! ま、要するにDVDスルー扱いでリリースされましたよ! 誰だよ待ってたの!そうだよオレだよ!
「地球儀上を指差してみてください」と言われたら困る国ベスト3に入るであろう、ふんわりとした認知度でお馴染みスロバキアを舞台にしてきた本シリーズも、イーライ兄貴の手を離れた途端アメリカへと活躍の場を移動。
まあね、ぼくなんかはもう5年前の時点で「アメリカ本土決戦」を予言していましたけどね。 1作目を観た時点でね。 感想にもばっちし書き残しちゃってますけどね、ホントにね、ホントたいがいの人が薄っすら予想していたコトなんだけどでもなんでオレこんなに悲しいんだろう。


ま、それはさておき。
全く過去の作品に触れた事がなく、いきなりパート3からご覧になる方もそうそういらっしゃらないとは思いますが一応説明しておきますと、このシリーズには“エリート・ハンティング・クラブ”なるフリーメイソンも真っ青な世界規模の秘密組織が登場しまして、そこに登録したお金持ちのみなさんが「わいはともかく生きた人間をいじくり倒したいんや!」という野蛮な欲望を大枚と引き換えに果たしているというおっかない世界が描かれているわけですな。
で、過去の作品に登場したスロバキア本部では完全個室専門制となっていた「いじくりルーム」が、今回は舞台であるラスベガスの特性に合わせたのか劇場鑑賞型となっておりまして、そこに連れてこられた一般市民がルーレットでお金を賭けられながらあーんな事やこーんな事をされる羽目になってしまうというのがおおまかな内容となっている次第でございます。

このイベント、果たしてどのくらいの頻度で開催されているのでしょうね・・。
仮に週4回開催として、一晩3人で毎週ざっと12人の犠牲者が必要になりますよね。
確保する場所は指定ホテルの一室が改造済みなのでそこを使うとして、クラブのマニュアルに従い「近親者の居ない者」をピックアップしようとすると、まず宿泊客の中からざっくり目星をつけて、さらにパスポートか免許書から個人情報にアクセスして、捜索依頼が出されにくい外国人旅行客がいれば御の字だけどもし居ない場合はなるべく独り身のバックパッカー的な若者に絞って・・ ・・って手間かかり過ぎるだろ!! 今までもちょいちょいおかしなトコあったけど、今回のエリハンはなんかもう「突っ込み待ち」な姿勢が色濃すぎて鼻につくよ!そんな再々つっこんで貰えると思ったら大間違いだかんね!

一緒_convert_20120227005336
主人公の婚約者とラスベガスで出会う娼婦・・・ ざっくり似すぎだろ!!

hostel-part-3-ヴィクトール_convert_20120227003619
最初にエリハンにハンティングされコンテナに閉じ込められたはいいものの、結局最後までお声が掛からなかったヴィクトールさん・・・ 無駄にハンティングしすぎだろ!! 

hostel-part-3-ジョジョ_convert_20120305154600
劇場型拷問ショーを執行する為に出てきたなんかすごく雰囲気が独特の人・・・ なんだろうか、もうすごい既視感なんですけど、何者が足りないのですよね・・ 何かしらの・・フォント的なモノが・・


ドドド_convert_20120229230418
は い は い は い !(←すごくシックリきた)

てな具合に、ついいつもの習慣でつっこんでしまった訳ですが、こんなシックリくる井出達の処刑人が意気揚々とやってきて何をするかというと、おもむろにボーガンでシュポンシュポン矢を射り始めたりするトコロこそ、最もつっこまなければならないのかもしれませんね。
そう、素直に告白しますが、アガサがっかりしちゃったのですよ。
イーライ兄貴の手を離れようとも、なんとかあの路線で頑張ってくれるのかと思いきや、まんまと「なんてこたぁないトーチャーサスペンス(※但しトーチャーなし)」に仕上がってしまった事にがっかりしちゃったのですよ。

過去2作に感じた不気味さや陰湿さは取り払われ、「つっこみ所は多いのに、なんだかゾワっとなってしまう謎組織」だったエリハンは「つっこみ所が多いだけの謎組織」になり下がってしまった。
上得意さまからのご依頼だからと言って、いつもは慎重に「足がつかないような被害者選び」をしている筈がノープランで拉致監禁しまくるなんて、そんなのオレの知ってるエリハンじゃないやい!

『ホステル』シリーズがおもしろかったのは、得体の知れない欲望が人を狂わせる様がエグくコミカルに描かれていたからなのですよ。
そこにプラスして、気合の入った拷問シーンのねちっこさ(とオカシサ)と無駄なエロね!ココとても重要ヨ!
それなのに、主人公の友人は「金持ちのオレよりもモテるなんて許せない」というかなり小規模なルサンチマン全開でエリハンに「普通の人殺し」を依頼するわ、エリハンはエリハンで「依頼されていないけど成り行きで色々さらってしまいましたメンゴメンゴ」みたいな軽いノリだわ、と、なんかもう壮絶などっちもどっち感が漂ってくるという。
挙句の果てに、先ほども書いた「ボーガンでシュポン」ですよ! なにボーガンて!やっとこだのドリルだの抜いたり刺したりするような道具だの色々見せといてボーガンて!もうキミとはやっとれんわ!!
ガツンと言っておきますけどね、痛そうな拷問シーンがないホステルなんて、ケツ出しシーンのないケヴィン・ベーコン映画みたいなもんだかんね!

唯一の見所は、エリハンの事務局員の休憩所でお酌を担当していたチェンネーの格好が超エロくてしかもチャンネー自体のクオリティも超高かった、という点なのですが、その娘も1シーンしか登場しませんでしたので、正直後半はかったるくて寝ぼけ眼をこすりつつの鑑賞となりました。
あと、やたらと「しり」に重点を置いたカメラワークから監督の尋常でないこだわりが伝わってきましたが、力入れるのソコじゃないと思うよ、ぼくは。

というわけで、過去2作の輝かしい思い出を引き摺ったまま鑑賞すると大やけどを負う「しょんぼりサスペンス」だった本作ですが、「オレは『ホステル』にはこだわらないよー」という方ならそこそこ楽しめるかもしれませんので、旧作になった頃合を見計らってご覧になってみてはいかがでしょうか。



hostel-part-3-グループ_convert_20120227003602
絶対に手放したくない婚約者がいるにも関わらず、バチェラー・パーティーで呑む打つ買うの三拍子を目論むバカカルテット・・・ あまりにも華は無いわ、松葉杖の設定は活かされないわ、ホントもうイイトコなし! どうせだからイーライの兄貴ひとりくらい混ぜとけばよかったのにな!

     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。