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『ハチェット アフターデイズ』(シリーズ2作目)

2012年02月06日
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あらすじ・・・
呪われた沼に戻ってきた荒くれ者たちのみなさんが手斧を持った殺人鬼に追い掛け回されて、ギャバーってなってブシューってなってドビャーってなります。

自身2作目の長編映画『ハチェット』で世の中のすきもの達をほくほく顔にさせたアダム・グリーン監督が、置き去り系サスペンス『フローズン』を間に挟みつつ、再びエログロホラーの世界に舞い戻った・・・!
・・ということで、前作から4年の時を経て送り出された『ザ・手斧2』を鑑賞しました。

かお3
(※ 前作のラストで絶体絶命のピンチに陥っていたヒロイン・メリーベスさんが)

かお
(※ 今回はこんな感じにリニューアル・・ お、思てたんとちゃう!!)

失恋のショックを「地獄の沼ツアー」で紛らわそうとした青年が(中略)ミンチにされるという、なんのひねりも無い超オモシロスラッシャーだった『ハチェット』。
今回の続編は、4年ぶりのお目見えだというのになんと前作終了直後という設定でスタート。
ただし、ヒロインの中の人は大人の事情で別のチャンネーにリニューアルされているという、違和感があるようなないような幕開けとなっております。 いや、実を言うと前作のチャンネーの顔はすっかり忘れてしまっていたので、違和感なかったです! ごめん、正直ごめん!

本シリーズの何がすばらしいといって、「出し惜しまない」点が最高に好ましいとアガサは思うのですよね。
脱ぎ要員のチェンネーはあっけらかんとちちを放り出す。
殺され要員のみなさんは趣向を凝らした(かつアリエない)方法で切り刻まれる。
殺人鬼である怪人ビクターは、オリジナリティ溢れる怪奇フェイスをモロ出しで走り回る。
細かい事は気にしない。
よってらっしゃいみてらっしゃい精神に満ち溢れた、ペラい内容。 それが本作の魅力であり、見所であると思うのですよ。
今回もそこいらへんの「出し惜しまなさ加減」はバッチリ健在で、本編が始まって一番最初に映し出されるのは、なんとビクターの超おっかない素顔。 
そりゃもう画面いっぱいにドバーンって。
惜しまないにも程があるわ!というくらいに。
いくら続編だとは言え、他のホラーならば「メインである殺人鬼」のご面相はここぞという時まで温存すると思うのですよ。 
しかし、本作は全く惜しまない。 なんと気持ちの良い連中だろう!

その後、ビクターとヒロインとのちょっとした格闘から、物語はタイトルバックすら出すさないまま一気に核心へと雪崩込み、ヒロインを助けた沼の近所に住むおじさんの口から、「怪人ビクター誕生に一役買っていた悪ガキは、実はヒロインのお父さんだった」という衝撃の事実がさっくり告げられたり、そのおじさんがビクターの急襲に遭ったり、腸を引っ張り出されて「オーエス!オーエス!」風に弄ばれた挙句に首を腸で絞められたり、腸パワーでちぎれた首が宙高く舞い上がったりという頭が悪いにも程があるオモシロ映像が映し出されたトコロでオープニングクレジット。
まさに息もつかせぬ魅せっぷり! 憎いね!日本一!!(※洋画ですケドも)

ただ、今回はこの抜群なオープニングから後半再び沼に戻りてんやわんやするまでの間、結構な時間を費やして「ドラマパート」が描かれておりまして、
「ヒロインの父は、どんな風にビクター誕生に関わったのか」
ですとか
「そもそもビクターのおうちはどんなご家庭だったのか」
みたいな逸話が、ぼくらの頼れる兄貴ことトニー・トッドさんによって涙ながらに語られるのですが、このくだりがホントにもうどうにもならない程退屈極まりなかったのですよね。
前作の時点で、ある程度の「出生の秘密」は説明されておりましたし、よしんば前作のおさらい的な意味合いなのだったとしても尺使いすぎだろ。
やたらと感極まってすすり泣くばかりのヒロインとトニトド兄貴を観ていたアガサの脳裏には、以前アダルト向けビデオについて
「ドラマ部分なんか正直いらんねん!そんなもん全部早送りしたんねん!」
と男らしく語っていた時の世帯主さまの凛とした眼差しが浮かんでいたのでした。 わかる!わかるわーなんとなく!(違うわい!って言われるかもしれないケドも)

新事実として紹介されたポーカスホーカス的ないわゆるひとつの「呪い」要素も・・ まぁ・・設定に説得力を持たせたかったのかもしれませんが、あってもなくてもいいですよね・・ ビクターくんが無駄に不死身なトコ、オレらそんなに気にしてないヨ!
もしかしたら、前回はカメオ程度だったトニトド兄貴をメインキャラクターにする為の工夫だったのかもしれませんが、とりあえずもう次からは新事実なんていらないので、サクッと本題に入ってもらえたらなぁ・・と。

本題に入ってからの展開は切り株描写満載の安心設計となっておりまして、「いかにオモシロく殺されるか」に全力投球するおっさんたちの勇姿に舌つづみを打ったり、トロマ色豊かなビクターくんの造形に胸を熱くするなどして、たっぷり楽しむことができましたよ。
超長いチェーンソーで2人同時に縦割りしたら睾丸がプラーンとか、テーブルに頭をつけて後頭部を蹴っ飛ばしたら顔の上半分だけがテーブルの上をツルルーとか、せっかく「ドラマ部分」で描かれた登場人物のキャラ設定がまるで活かされない殺戮シーンがとても味わい深かったのですが、なかでも「上半身だけになったトニトド兄貴の背骨を持ってエイヤーと引っ張る」シーンは本当にひどい!(もちろんいい意味で)
普通ね、背骨を引っ張ったら、骨だけがぶっこ抜けると思いますよね。 なんだったら、背骨に頭蓋骨がついた状態でスポーンってなるのかなぁ・・くらいの想像をね、するじゃないですか普通。(ホラー愛好者にとっての“普通”)
ところがグリーン監督がしでかしたのは、薄皮だけ残して中身が全部すっぽ抜けるという超大技! 黒人のトニトド兄貴があら不思議!ツルリとした白人に大変身! バーカ!おまえバーカ!!(←グリーン監督に対する最大の賛辞)

ロバート・イングランド、トニー・トッド、ケイン・ホッダーというホラーの三大イコンが顔を揃えた前作に引き続き、今回は『チャイルド・プレイ』のトム・ホランド監督が顔出しで後方支援。 
超有名ホラーサイト「ホラーSHOX [呪]」さんの記事によりますと、トロマの祖ロイド・カウフマンさんや『ワナオトコ』のマーカス・ダンスタン監督もカメオ出演されているとの事です。
なんというかね、『ホステル2』にルッジェロ・デオダート監督がホクホク顔で出ていた時みたいな、和気あいあいとした感じがいいですよね。 
きっとグリーン監督もみんなに愛されているんだろうなぁ。
あのね、ホラーを愛する人って、意外といい人が多いんですよ。ホントだよ。

ちょっとしたヒネリが楽しいクライマックスの展開や、ブチギレヒロインによる大暴走も小気味いいばかりで、ますますグリーン監督の事がだいすきになってしまったアガサだったのでした。
一応製作が予定されている第三弾も大いに期待して待ちたいと思います!


参考記事
映画|ハチェット アフターデイズ|Hatchet 2 :: ホラーSHOX [呪] 映画|ハチェット アフターデイズ|Hatchet 2 :: ホラーSHOX [呪]  ←超くわしくてべらぼうに面白いレビューです!おすすめ!

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