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『パラノーマル・ビギニング』

2011年10月31日
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全熟女必見!

秋深き 隣は何を する人ぞ。 
私はおうちで『パラノーマル・ビギニング』を観ていました。  こんにちは、アガサです。
最近、レンタル屋さんの棚で「パラノーマル」と名がついたパッケージを見かけると借りずにはいられないような心理状態に陥ってしまっています。 そして、そんな自分が意外とキライじゃありません。
とはいえ、既にどのパラノーマルがあのパラノーマルで、このパラノーマルがどっちのパラノーマルなのかさっぱりわからんのーまるになりつつありますので、ちょっとここで過去のパラノーマルをまとめてみたいと思います。 うん、さっきのダジャレは忘れてくれ。

『パラノーマル・アクティビティ』 ・・・本家シリーズ第一弾。 おっぱいは出ない。
『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』 ・・・日本で作られた本家シリーズ第二弾。 またもやおっぱいは出ない。
『パラノーマル・アクティビティ2』 ・・・本家シリーズ第三弾。 もちろんおっぱいは出ない。
『パラノーマル・エンティティ』 ・・・雨後の筍作戦で作られた名前だけ似てるシリーズ。 満を持しておっぱい登場!!
『パラノーマル・エンティティ2』 ・・・先の「エンティティ」とは無関係な名前だけシリーズその2。 あんまりありがたくない感じのおっぱいあります。
『パラノーマル・ヴィレッジ』 ・・・もはや隠しカメラもホームビデオすらも登場しない名前だけシリーズその3。 人喰いおじいさんが山奥で人を喰うお話。 こっちのおっぱいはチャンネーのブルンブルン系。

なんだか途中からおっぱいのまとめになっているような気もしないでもないですが、まぁ、いいですよね!
では、今回あらたに仲間に加わった「ビギニングくん」をさっくりご紹介したいと思います。



※ 以下ネタバレ配慮なし



あらすじ・・・
産後の鬱により、生後間もない息子に愛情を抱くことが出来ない妻・ジュリーを説得し、田舎の一軒家に引っ越してきたフランク。
新たな環境なら妻の精神状態も少しは安定だろう、と思い決めた転居だったのですが、妻の体調は一向に改善の傾向がみられず、予定していた執筆活動に着手する事も出来ないまま、家事と育児に追われる毎日。
業を煮やしたフランクは、隣家の熟女・ヘレンにベビーシッターを何度も依頼してみるものの、彼女は極度の子ども嫌いだったのか、けんもほろろにあしらわれる始末。
そんな中、フランクは息子の寝姿になにやらおかしな雰囲気を感じ取り、ベビーモニターを仕掛けるのでしたが、そこから聞こえてきたのは、なんとも説明しがたい異様な雑音っぽい、でも雑音とも言いがたい、なんというか、ほら、泣き声まじりのへんなニュアンスのアレだったのでした・・・。



【まとめ】 ノーおっぱい。

ちがうのか、おっぱいメインの話じゃなかったのか、わかったよ、オレが悪かったよ・・。
では、もうひとつのメイン「パラノーマル」成分についてですが、ちょっと待てと。 そもそも「パラノーマル」ってなにかね? と思いましてね。 今更ですが。
アガサは、このシリーズに関しては「パラノーマル=隠し撮り」という気持ちでね、いくぞー!という気概で挑んでいたのですが、ちょっくら辞書でひいてみましたら本来は「超常現象・心霊現象・科学的に説明できない現象」ということらしいじゃないですか奥さん。いや、うすうすは感づいていたけども。
じゃあね、そっちの意味でどうだったのかというと、本作は「パラノーマル」というより「パラノイア」だったのではないか、と思う訳なのですよ。
もうね、確実に病んでいますから、夫婦とも。 あ、あと隣の熟女も。

本作で描かれる二つの怪奇現象。
ひとつは、熟女・ヘレンが取り憑かれている亡き妹の呪い。 具体的には何が起こるかというと、強風が吹く。
もうひとつは、フランクの息子・サムを寝かしているゆりかごに降り注ぐ呪い。 具体的に言うと、強風が吹く。
つまり、なにかというと強風が吹くんですよ! ははーん!犯人は桶屋だな!!

平行して描かれるこの二つの現象が「裏でがっつり繋がっていました!」という事が熟女の口から明らかにされる終盤の展開は、「・・と思ったけどやっぱり無関係でした!」という衝撃の真実と共に打ち砕かれ、しかも「無関係というか、そもそも呪いとか無かったんですよね・・・ごめんね・・」という最大の台無しオチで幕を閉めるという色んな意味でかなしい結末に。 背筋が凍るなオイ!(別の意味で)
パラノーマルな現象として登場する、このふたつのエピソードは、実はどちらも心の病からきておりまして。
熟女・ヘレンは、幼い頃に実父が生まれたての妹を生き埋めにするのを見殺しにしてしまっていた。
そして、償いの意味から助産師になったものの、取り上げた赤ちゃんが全員死産だった事から「自分は妹の霊に呪われている」と思い込み、田舎の家で引きこもりのような生活を送るようになってしまったのですよね。
で、風の強い日は「これはきっと妹が怒っているに違いない・・・!」と震えて眠る。
フランク一家の場合ですと、妻・ジュリーは産後の鬱で息子に触れることも愛することも出来ない状態。 そして病をこじらせた結果、夜泣きがとまらない息子を殺めて自殺してしまう。 その事実を目の当たりにし、しかしどうしても受け入れる事が出来なかったフランクは、「ジュリーは病んでいるものの生きている」「息子はなんだかんだあっても死なない」という現実を作り出し、その幻想の中で生活してゆく。
つまり、心が風邪(心療内科的な意味で)をひいた人の集落に、千の風(亡くなった身内のおもひで)が吹き荒れるという。そういうお話だった訳です。

なんというか、悪くはないと思う。
きちんと計算された構図や、最小限に削られたセリフだけで登場人物の心を表そうする試み、全編に漂うどうしようもない程の閉塞感。 
愛する人の死を受け入れられず自分を責めに責めてしまう、「哀しい物語」として悪くはないと思うのですよ。
ただ、バッチリ怖くないのがね。 
どう贔屓目に見てもホラーじゃないという。 ジャンルでいうと、「ちょびっとアンニュイ」ジャンルの映画だったというのが残念でなりません。  パッケージ詐欺にも程がありまっせ!!

あと、自ら隠匿生活を選択したヘレンはともかく、奥さんが鬱で育児放棄状態だっていうのに病院も無い山奥に連れて行くフランクは人としてどうなんだ?と言わざるを得ないですよね。 フォロー体制どうなってるんだよ、と。
ダメな夫選手権が開かれたとするならば、『アンチクライスト』のウィリアム・デホーとどっこい勝負だと思いますよ! 困った時の山小屋頼みはもう勘弁な!

なにより、派手さを排除した映画作りが災いし、最終的に「再生ボタンを押すたびに睡魔に襲われる奇跡のストーリー」に仕上がってしまっているという点が、一番残念だったと思います。
私が108分の上映時間を何日間かけて観たか・・・ 言えない・・そんなの絶対言えないよ・・!!

と言う訳で、大方の予想通り、全く「パラノーマル」でも「ビギニング」でもなかった本作なのですが、無精ひげも小粋なイクメンに扮した『刑事ジョン・ブック』の元天才子役ルーカル・ハースくんがひたすら熟女を口説きまくる(※)、という夢のある画を堪能するコトが出来ましたので、世の中の「似非熟女好き芸人」に辟易していらっしゃる奥様方は是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
「なんだよなんだよ!“熟女にグっとくる”って言いながら若いギャルと結婚してんじゃんかよ!」という行き場の無い憤りが溶けてゆくこと間違いなしですよ!

(※)唯一のご近所さんである熟女・ヘレンの家を、何度袖にされてもくじけず日参するフランクは、ピースの綾部よりはガチの熟女好きなのではないかと思う。きっと。


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