ブログパーツ

『ダレン・シャン』

2011年06月17日
ダレンシャン
友の心、友知らず。

あらすじ・・
シャン
まぁ聞いてくれ。ぼくの話を聞いてくれ。 確かにぼくの家は裕福だ。友達も多いし女の子にもモテる。こないだの数学のテストではAをとった。お母さんはぼくの生活態度についてガミガミ言ったりするけど、全てはぼくの将来を心配しての事だと思ってる。反発したくなる事もあるけど、本当は感謝の念でいっぱいだ。 なので、アレはほんの出来心なんだ。何らかの不満があったわけじゃない。言ってみれば不幸な事故だ。
シャン3
・ ・ ・
シャン
わかった。 正直に言おう。 事故じゃない。自己責任だ。ぼくは自分で自分が抑えられなかったんだ。 なぜならクモがだいすきだから。 人によってはグロテスクと思う人もいるかもしれない。だが、ぼくはクモの美しさに強く惹かれてしまう。もしかしたら前世からの運命なのかもしれない。 うん、もしかしたら抗えない何か大きな力に操られていたのかもしれない。 ぼくにはそれを、どうする事も出来なかった・・・。
シャン3
・ ・ ・
シャン
わかったわかった。 正直に言うよ。 欲しかったんだよあのクモが。だってキレイかったんだもん。 まぁ、それはともかく、うっかり魔が差した為に君の命を危険に晒してしまった事は悪かったと思ってる。まさかあのクモが君を刺すだなんて・・・。本当に申し訳ない。  だからこそ、ぼくは「半バンパイア」になってでも、君を助けようと思ったんだ。  あのクモの飼い主であるバンパイアが、解毒剤と引き換えに家族を捨ててバンパイアの道に入れって言った時は迷ったよ。けど、君の命には代えられないからね。 君はぼくの親友だもの。
シャン3
・ ・ ・ 
シャン
ああ、そうだよ。君がその前に、あのバンパイアに「吸血鬼の仲間に入れてくれ」って懇願していた事は知っていたよ。 でも、別に抜け駆けしてどうしようとか、君を裏切ってどうこうとか、そういうつもりは毛頭無かったんだ。 とにかく君の体内からクモの毒を消す事、その事しか頭になかった。 お陰でぼくは一度死に、家族と永遠の別れをするという選択を強いられたけどね・・ アレはつらかったけど・・。
シャン3
・ ・ ・
シャン
あの、別に恩を売ってるつもりじゃないからね。 ただ、ぼくが半バンパイアになった結果、君もバンパニーズという吸血鬼の仲間になってしまった事が哀しいだけで。何も競うようにこっち側に来なくても、ってさ。 だって、ぼくは君を助ける為にバンパイア人生を歩む事になってしまったのに、そんな苦労が水の泡になってしまったんだもの・・ちょっとね・・徒労感が凄まじいよね・・。  おまけに君はぼくを逆恨みして憎しみを顕にしてくるしさ・・ ほんと・・なんというか・・ ままならないよね・・人生って・・。  でも、ぼくは君の事、今でも親友だと思ってるよ。 ぼくは人間を信じてる。人の心を信じてる。 色々行き違ってしまったけど、誤解さえとければまた友達になれるハズだよ。 ぼくは幸せな家族に恵まれて育ち、きみは不幸な家庭環境に育ったけれど、あと、つきあってるって両親に知られたら心配をかけちゃうからナイショのつきあいにはなるけれど、でも、ぼくらは、ずっとずっと友達だかr
シャン3
お ま え も う 帰 っ て く れ よ 。


よろしかったら にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 一夜限りでいいので一押しお願いいたします


と言う訳で、子どもから大人まで大人気の児童文学を華麗に映画化した『ダレン・シャン』を鑑賞しましたよ。

かなり脚色して書いた上記のあらすじからは、あまりダレシャンの魅力が伝わってこないかもしれませんが、実際のダレシャンはイヤミなトコロが全く無く、とっても誠実で、真面目で、お堅くて、真摯で、昔だったら「公務員?」と聞かれるタイプのダレシャンですよ。
で、そんな公務員ダレシャンがうっかり万引きしてしまったせいで、家族や友達の人生をも狂わしてしまう、という現代にも通じるような悲喜劇を、一風変わった人々のにぎやかしと共に描いているのが本作な訳です。 間違ってない。たぶん間違ってないはず。

身体的に個性豊かな人々が結成したサーカス団の団長を、世界のケン・ワタナベがエキセントリックに好演。
ダレシャンをバンパイア道に勧誘する、元バンパイア将軍のクレプスリーをジョン・C・ライリー、その友達のバンパイアをウィレム・デフォー、その(クレプスリーの)恋人であるヒゲのOLを、ピープル誌の「世界で最も美しい100人」に選ばれた美魔女サルマ・ハエックが熱演、などなど、ハリポタだけにメシウマさせてなるものか!というたぎるような熱情のこもったキャスティングが素晴らしいと思います。
ダレンシャン2
(※ 参考画像・ヒゲのOL)

特にインチキ髭が世界一似合う男・デフォーのバンパイアっぷりは、思わせぶりなラストのセリフと共に、いつまでもアガサの心に刻まれる事でしょう。「あの事をダレシャンに教えてあげないと・・」というセリフと共に。 
ま、続編製作が望み薄な現在、「その事」を知る機会は訪れそうにもないのですけどね・・! デフォォォォォ・・・!

原作は全12巻もの壮大なファンタジーなのだそうですが、そのさわりの部分しか語らせて貰えていない本作は映画としてかなり不憫な状態で、一応の山場こそ用意されているものの、「完結させてはならない」(原作があるから)という縛りによって全てが中途半端な盛り上がりにしかならず、結局「ダレシャンが半バンパイアになりましたよー」という、ただそれだけのお話で終わってしまったのが残念でなりませんでした。それ、5分で済むよね。手短に言うと。
ダレシャンと親友のこじれっぷりと、クレプスリーと宿敵マーロックとの対決と、ダレシャンと猿少女との淡い恋と、奇異なサーカス団の日常生活・・などなど、第1作だからこそ盛りに盛った内容も、しょうがない事とはいえ、散漫な印象を与える一因となってしまったのかなぁ、と。
万能すぎるミスター・タイニーの存在も、なんだか釈然としませんでしたし。
「争う姿が見たいだけ」って、人生の目的ざっくりしすぎだろ。 もうそんなわがままタイニーはアレだよ。『ドラゴンボール』のアニメシリーズ全巻借りて来るといいよ。 延々争う人々の姿を、結構長いスパンで楽しめると思うよ。

「人間の血を全部飲み干すから嫌われるんじゃねえの?すする程度でやめとけばいいんじゃねえの?」
という今までに無かった温和な性格の吸血鬼はおもしろかったですし、わくわくするようなオープニングタイトルや、仲間に引き入れる際の手順、爪を武器にして昭和のスケバンのカミソリ攻撃みたいにシュパーッと襲い掛かる姿も新鮮で楽しかったのですよね。
サーカス団の面々も実に個性豊かでしたので、出来る事なら彼らの今後の活躍が見てみたかったなぁ・・と、思わずにはいられませんでした。
ホント、勿体なかったですねぇ。(過去形にしちゃったらあかんのか)
あと、“親友と思っていたのに、ちょっと言葉が足りなかったばかりに絶交されてしまった。”という、「さわやか3組」にも通じるような親近感溢れる内容の割には、小さいお友達のウケがよくなかったのは、シャンの心の師となるクレプスリーを演じるのが、獅子丸テイスト満載のジョン・C・ライリーさんだったからなのでしょうかね・・。
ししまる John C_ Reilly
(※ 獅子丸とライリーさん。 だいたい一致。)

オレはすきだけどなぁ・・ライリーさん。
まぁアレだ。これが瑛太だったら、もっと小学生とか中学生にもウケたのかもな! もしくはMAKIDAIとかさ!(←ちょっと投げやりになっている)

と、いうコトで、消化不良な点が多々ある本作なのですが、捨ててしまうには惜しい部分も無くはないので、なんとかこの第1作のほとぼりが冷めた頃でいいので続きを作って貰えないかなぁ・・と思うアガサなのでした。
じゃないと、デフォーさんが美女の血をチューチュー吸うトコロやインチキ髭をむしられるトコロが観れないじゃんか! (先でそんなシーンがあるのかどうかは存じませんが)

あと、どうでもいい情報ですが、実を言うとアガサは「さわやか3組」は見ていない世代です。ホントはガッツリ「みんななかよし」世代です。いかにも知ってる風にサバ読んですみませんでした。クチブエ~フ~イテ~(・3・)~♪


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。