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『テキサス・チェーンソー』

2006年07月29日
天才トビー・フーパーが74年に作った、スプラッターの傑作 『悪魔のいけにえ』 を、恐れを知らないパール・ハーバー野郎がリメイクしました。

と、くれば、面白い訳が無い。


だって、パール・ハーバーのあいつですよ。

私も100円じゃなかったら借りていません。
でも、私の命綱・WOWOWが、リピート放送してくれないんだもの。
大体、夏だってのにホラーの放送が少なすぎやしないか?WOWOW。

まあ、WOWOWに対する苦情は置いておいて、多少の不安を抱えつつも好奇心に勝てずに借りてきた 『テキサス・チェーンソー』 。


圧倒的な程、おぞましい芸術品へのこだわりに満ち満ちていた、オリジナル。
今回のリメイク版はそんなこだわりは殆ど排除され、一般的なティーン・ホラーに仕上がっています。
ですから、“普通に怖い”出来でした。
オリジナルを観ていない人、オリジナルにこだわらない人、重箱をツンツンしない人には、文句なしの正統派ティーン・ホラーとして楽しめるでしょうね。
言ってみれば、
オリジナル ← 神レベル
が、
リメイク ← ジェイソンレベル

レザー・フェイスはおぞましい例のマスクを被っていますし、キ○ガイ一家も登場します。


・・・ただ・・
私はオリジナルで、頭をガーンとやられてしまったクチなので、どうしてもこの方向転換には付いて行かれませんでした。

そこで・・・、

重箱ツンツン、ドーンと行ってみよー!


映画は、古びたワゴン車でイチャつくカップルから始まります。
定番通り、女2人男3人というおミソ付きのグループで、どこかのコンサート会場に向かう若者達。
後部座席でモッチャリモッチャリしているカップルに刺激されたのか、運転席と助手席の二人までイチャつき始める始末。
どっかに止めてやれよ・・・
そう思った矢先、前方不注意で歩行者を撥ねそうになるワゴン。
自分の不注意のクセに、「どこ歩いてんだバカヤロー!」とは、つくづく恐ろしい民族ですね。

その歩行者はと言うと、何やらブツブツ呟き、目は完全にとんだ状態です。
男連中の制止を振り切って、歩行者をワゴンに乗せる女子連中。
何かに怯えているような気配も感じられる歩行者(女)に、大した質問もしない女子連中。
さては「あたし達って優しいのよねー」という、男連中へのアピールの為だったのでしょうか
ところが放心状態だった歩行者が、道の脇の看板を見て、突然取り乱します。
「この道はやめて!逆の方向へ行って!」
とハッキリ指示を出しているにも関わらず、「おいおい・・・イタイの乗せちゃったよ・・」的な空気でドン引きの一行。
おまえら空気読め。

一向に方向転換しないワゴン車に覚悟を決めたのか、歩行者は隠していた銃を取り出し、
「みんな死ぬのよ・・・」
という捨て台詞と共に自殺します。
と、まぁこの時点で大きくオリジナルと違うのが、

・車椅子の弟がいない。

・車に乗せるのが(どうやら)逃げてきた被害者だ。


という2点です。
逃げてきた被害者が、どうしてき○がい一家の近所をノンキにテクテク歩いていたのか判りませんが、それより何よりオリジナルならここで出て来る筈の、き○ガイ一家のホンマルであるお兄ちゃんが出て来ないのが気になります。

もしかして・・・お兄ちゃんはカット?


自殺者を乗せたままコンサートにも行けないので、とりあえず一行は通りかかったガソリンスタンドに立ち寄り、警察に通報する事にします。
はい、また大きな変更点、

・バーベキュー&スタンドの店主がおばあちゃんだ。

あまりにも限りなくオッサンとの境界線が曖昧なおばあちゃんだったので、一瞬オッサンが女装しているのかとも思いましたが、やはり正真正銘おばあちゃんでした。

もしかして・・・オッサン(き○がい長男)もカット?


保安官に連絡して貰ったはいいが、何故か警察署ではなく製粉所に来るよう指示される一行。
その時点で、何故もっと先の警察に行こうとしないのか?小一時間問い詰めたい。
アホヅラ下げて、まんまと製粉所に辿り着いた一行。
どこから見ても製粉所じゃないし。
どう見ても廃墟だし。
さすがに怪しみ始めた男連中は、死体を放置して逃げる事を提案します。
ところがまたもや、取ってつけた様な正義感を振り回し、「保安官を待つ」とごり押しする女子連中。
この時点でも、充分引き返せるのに、と小一時間 (略)

廃墟を探索していると、謎の少年に遭遇します。
まぁ、子供なので害も無いだろうと、軽く放置しつつ、一行はついに少年から「保安官がいる」と教えられた民家を訪ねることにします。
いよいよ例の家が登場ですね。
若干、少年の存在が気になりますが、まぁ子供なので害も無いでしょう。

民家の中から出てきたのは、車椅子に乗った老人。

お・おじいちゃん?!

オリジナルではほぼミイラだったおじいちゃんが、現役バリバリで登場です。
金づちブンブンはあるのか?
これなら外さずに撃てそうだけど・・・


老人の指示に従い、女(エリン)だけが電話をかけに室内に入ります。
見ず知らずの怪しい家に、女一人入れさせておいて、呑気に庭で待つ男(ケンパー)。
彼氏にしたくない男・ナンバー1です。

なかなか戻らないエリンを、やっと探しに向かうケンパーですが、部屋を覗き見していたが為にレザー・フェイスに襲われてしまいます。
一方、家から出てきたエリンは、ケンパーを探して一旦仲間が待つ製粉所に戻ります。

実はその頃、製粉所で待機していた一行のところに保安官が現れて、死体を引き取っていました。
この保安官こそが、オリジナルでいう所のオッサン(き○がい長男)だったのです。
保安官スタイルが、ただのコスプレなのか本職なのかが気になる所です。

仲間の所に戻りついたエリンは、先程の民家にカンパーを探しに行く事を提案します。
が、当然拒否する仲間達。
この状況においては、100%仲間達の方が正しいと思うのですが・・・。
そんな仲間達に、「行くなら行けば?私は探す!」と意気込むエリン。
でも車のキーは渡さない。それがエリン・イズム
どうせぇっちゅーねん!(仲間・談)


結局、尻込みするモーガンとペッパーをワゴン車に待機させ、エリンとアンディが民家に戻ります。
エリンがおじいちゃんの気を引き付けておいて、こっそり家に入るアンディ。
何気に不法侵入です。
マヌケなアンディはこっそりし続けることも出来ず、家具を派手に倒して不法侵入はあっさり露見します。
正当に怒るおじいちゃんに対して、若者特有の逆ギレで開き直るエリンとアンディ。
ついに怒り心頭に発したおじいちゃんは、魔法の杖で指令を送り、秘密兵器・レザーフェイスを召還します。

あとは (密室に) 逃げる・ (行き止まりで) 襲われる・ (また密室に) 逃げる・ (また行き止まりで) 襲われる の繰り返しです。

人数が次々減って行き、お約束通りエリン一人の死闘へとなだれ込むのですが、そこから先にも大きな変更点がありました。

・き○がい一家が大家族になっていた。

私の予感は的中し、お兄ちゃんはカットされていました。
その代わりなのか何なのか、き○がい家族は
おじいちゃん(無職)・おばあちゃん(店主)・オッサン(保安官)・オッサンの嫁(専業主婦)・オバサン(ニート)・少年(無害)・赤ちゃん(誘拐)・犬(噛み付き注意) そしてレザーフェイス(やっぱり女装癖あり)
という大編成になっていました。 
・・・増やせばいいってもんじゃ・・

こんな大所帯になったので、オリジナル中で一番狂気を発揮していた家族の食卓シーンはカットされていました。

勿論おじいちゃんの金づちアタックも無し。

まぁ、男やもめじゃない時点で、食卓にエリンを招待する必要も無いのですが・・・。
それにしても、なんか拍子抜けです。


少年の助けで、何とか民家から逃げ出したエリンは、追いかけてきたレザー・フェイスを何とか振り切り、国道を走ってきたトラックに乗せて貰う事が出来ました。
命が助かり、ホッと一息ついたエリンでしたが、トラックが向かっていた先にあったのは、例のバーベキュー&ガソリンスタンドでした。
数時間前に自分達が拾った歩行者と同じように取り乱し、「引き返して!」と叫ぶエリン。
しかし、叫びも虚しく、あの時の自分たちと同じようにドン引きのトラック運転手は、スタンドに急停車して、中に助けを呼びに行ってしまいました。

エリン、絶体絶命!

しかし、機転を利かせたエリンは見事オッサン(保安官)を欺き、パトカーを盗んで、き○がい一家にさらわれていた赤ちゃんまでも奪還して、無事逃げぬく事が出来たのでした。

めでたし、めでたし。

めでたいか?
映画のラストは、後日き○がい亭に調査に向かった警官が、見事にレザーフェイスに襲われるシーンで幕を閉じます。

・・・続きを作る気、マンマンですね。



パール・ハーバー野朗が製作した割には、まずまずホラー映画として成り立っていましたし、それなりの恐怖は味わえるのではないでしょうか。

とにかく、この映画を楽しむにはオリジナルの存在を頭から消し去る事。
それが大前提です。
まぁ、私のようにオリジナル大好きっ子でも、“変更点に突っ込みを入れる”という楽しみ方は出来るかもしれませんが。

ただ、一つだけ許せなかった点は、

レザーフェイスの足が速かった事です。

あんなに機敏なの、レザーフェイスじゃないやい。


続編の製作も決まっているようですが、やっぱりオリジナルのようなキワモノ路線への変更はないのでしょうね。
中途半端にガチなホラーになる事でしょう。

だってアルマゲドンのあいつだもの・・・。
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