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『エクスペンダブルズ』

2010年10月21日
エクスペ


あらすじ・・・
警察や軍隊が介入出来ない汚れ仕事を、巨額な報酬で引き受ける史上最強の傭兵軍団・エクスペンダブルズ。
彼らに舞い込んだ新たな依頼は、南米の島国・ヴィレーナを支配する独裁者・ガルザ将軍を抹殺せよ、というもの。
それは、たった5人で200もの兵を相手にしなければならない、あまりに危険な仕事だった。
実行に先立って、現地の視察に向かったリーダーのバーニーと彼の右腕であるクリスマスは、将軍の裏で全てを仕切っている謎のアメリカ人・モンローの存在を知る。
そして、そのモンローは、実は元CIAの職員であり、ヴァレーナの国民を苦しめている恐怖政治の全ては、ヴァレーナで栽培されている麻薬の利権を巡るCIAとモンローとの駆け引きが原因となっていた事が判明。
CIAの汚いやり方に辟易していたバーニーは、直ちにこの依頼から手を引く事を決意するのだが、島を脱出する際協力してくれた、将軍の娘・サンドラの事が気にかかってしかたない。
非力な島民を、そこで闘おうとしているサンドラを、このまま見捨てる事が自分の進むべき道なのか?
しかし、もし島に戻るならば命の保障は無い。
悩んだ末にバーニーが選んだ道とは・・・。



スタローンは、男に愛される男だと思う。

いや、もちろん女共もスタローンのこと大好きなんだけど、男のそれには敵わないのではないだろうか。
だって、スタローンは常に、“男”の最前線を走ってきたから。

時に“愛”の為に、時に“義”の為に、時に“忠”の為に、時に“友情(とも)”の為に、そして時に“ただ生きる”為に、泥にまみれ死に物狂いでがんばるスタローンの姿は、いつだって男を勇気付け、奮起させ、熱く滾らせてきた。
世の男にとってスタローン(や、その作品)は、生きる教科書であり、人生の羅針盤だったのではないかと言っても過言ではないと思う。 (※ロッキーのテーマがかかっても無反応な人や、ランボーナイフを買おうとしなかった人なんているのだろうか?いや、いないね!)
その長いキャリアの中では、パーフェクトマッスルなシュワちゃんにアクションスターとしての座を掻っ攫われてしまった事もあったし、普通のおじさんに見えて実はデキる男系のブルース・ウィリスの出現で「筋肉を誇る事はもう古い」と思われてしまった事もあったし、「え?また違うモデルとくっついてんの?慰謝料大丈夫なの?」と心配されてしまう事もあったと思う。 
でも、スタローンはいつだってブレなかった。
60歳を過ぎてもなお、『ランボー/最後の戦場』『ロッキー・ザ・ファイナル』のような傑作を送り出す事が出来たのが、その確固たる証拠である。
惚れた女はモノにするし、これと思った企画は周りに顰蹙をかっても完成させる。常に失敗を恐れずに突き進む。
スタローンはブレない。 だから男は、スタローンに憧れ、愛さずにはいられないのだ。

本作に、ジェイソン・ステイサムやジェット・リー、ドルフ・ラングレンやミッキー・ロークといった“男が好きな男”が喜び勇んで駆けつけたのも、言いだしっぺがスタローンだったからに他ならないのではないだろうか。
もしもこれがシュワちゃんだったら・・・、いや、まぁ、そうだったとしても集まったかもしれないけれど、その理由は人徳ではなく他の事情なのではないかと勝手な妄想をしてしまう。
スタローンだったからなし得た“男祭り”。
ちょいちょいオカシイ所もあるけれど、頭をからっぽにして楽しまないなんて勿体無い。
“祭り”って、そういうものだろ?

と言う訳で、アガサも喜び勇んでお祭りに参加してきました。
いやぁ、とても気持ちいいお祭りでした!

スタローンさんが顔やら二の腕やらに血管を浮かび上がらせて走ったり飛んだりドンパチしたりする姿は、相変わらずグっときますし、飛行機の機首からちょこんと上半身を出して “ジェットコースターで両手を挙げて大喜びしている人” みたいないい顔をしているジェイソン・ステイサムさんも超かわいかったです。
圧倒的体格差をものともしないパワフルさで、でっかいおじさん達に踵落としをお見舞いするジェット・リーさんは、ちょっと物足りなさが否めなかったり、「アジア人ってこう思われてるのかなぁ」というような“うそつき・ケチ・チビ”なキャラ設定にされていたりするものの、やっぱり技にキレがあって惚れ惚れしてしまう。
未だに出てくると「あ、ドラゴだ!」と言ってしまうドルフ・ラングレンさんは、ラリった眼でスタローンさんと濃厚なラブシーン絡みを魅せてくれ、総合格闘家のランディ・クトゥーアさんと元プロレスラーのストーン・コールドさんによる炎上爆破デスマッチは本作中のベストバウトと言ってもいいのではないかと思うくらい、とにかくハードでかっこいい。
低炭素社会なんてくそくらえだ!とでも言うような燃やしっぷり&爆破っぷりも、豪快な人体破壊描写も、キザでいなせな男同士の会話もいちいち最高で、本当にいいもの見せて貰いました!
ありがとう!スタローンさん!


ちょっと話が逸れるのですが、なんというか、アガサはこういう火薬と血の気の多い映画を「男子必見」「男向け」みたいな言葉で語られるのがとってもイヤでですね。
逆の場合でいうと、恋愛映画を「女性なら誰でもこの映画と恋におちる」というベタな文句で片付けられたり、とにかくそういう、「女性=スイーツだいすき」「男性=長渕だいすき」みたいな十把一絡なまとめ方は、どうも気に入らないと言うか、性別だけで安直にカテゴライズされるのが大嫌いという、とってもめんどくさい性格でありまして、「男向け」と言われれば「なんだよ!オレは観ちゃいけねえってのかよ!」とひねくれて、「女向け」と言われれば「こんな甘っちょろい映画観てられっかよ!」とやさぐれるような、リベラルでジェンダーフリーなウーマンリブ活動をラディカルに求めるファスター・プッシーキャット キル!キル!なフェミニストなのでありますが。(※すみません、適当に書いているので深く追求しないでください)

でも、普通に考えれば、男女が全く同等なんて事は有りえないわけで、実際問題、女性と男性には超えられない壁が多々あると思うのですよね。現実的に。
でもって、本作の様な“漢(おとこ)臭”ふんぷんと漂う映画を観ていると、否応無しに自分の中の“女”部分を思い知らされてしまう。
結局、“男は強くあるべし! 女は可憐であるべし! 男女差別上等!” なんだよなぁ、と思うわけですよ。
だって男と女の強さはそれぞれ別の次元のものなんだし、男と女が独自に持つ“いいところ”は、互いに到底敵わないモノだから。
男女はきっちりと区切られていいんですよね。 区切るだけ。 優劣じゃなく、違うというコトを認め合うだけ。

本編が終わって暗転した瞬間、頭の中がビリビリと痺れるような快感に襲われ、大音量で鳴り響く「The Boys Are Back In Town」のリフに思わず体を乗っ取られずにはいられなかったアガサ。
頭のてっぺんから尻尾の先まで、女には決して真似できない“男が漢である事の美しさ”という濃厚な味の餡子がたっぷり詰まった本作は、改めて“男に生まれてよかった”と弱腰な男たちを奮い立たせるだけの熱を持った傑作だと思うし、“男向けだから女は観てもつまらない”というのではなく、是非沢山の女性にも観てもらって“こういう男に愛されてみたい・・!”と胸を焦がして頂きたいものです。
大型のバイクを操縦する支配感もたまらないでしょうが、その後ろにまたがる事の快感もまた堪えられない悦びですものね。

ま、要するに「・・・抱いて!」って事です。(※特にランディ・クートゥアさん! ちょうタイプです!けっこんしてください!)

あとね、正直にいうと、血の気のおおい映画を「男向け」って言われる事がおもしろくないのは、嫉妬なんですよね、結局。
「こんなおもしろそうな映画、男だけに限定されてたまるか!」 という。
「男子のみんなーよってらっしゃーい」って言われてるみたいで、「女子は入れてやんねーぜベロベロー」って言われてるみたいで、悔しいんです。
勝手な僻みだって事はわかっているのですけどね、でも、きっとツールのお店で一緒にナイフ投げに興じるコトは出来ないし、大型バイクでブロロロンっていうのも無理なんだもん。
「女子供は帰んな」って言われちゃうんだもん。
そんでもって、フェロモンが足りないから、バイクの後ろに乗っけて貰う事も出来ないでしょうし。
せめてバストがもう20センチ大きかったら、ほんでくびれとの高低差ももう10センチくらいあったら、ミッキー・ロークさんの52人目に名乗りを上げるのになぁ!
ちくしょう! オレもチアの格好してHOOTERSで働いてみたいなぁ!!(←なんかちょっと本来の趣旨とはズレつつある叫び)(←ちなみに昔はアンミラの衣装に憧れていました)

まぁね、フェロモン路線で入れてもらうのが無理だったら、『ストリート・オブ・ファイヤー』でいうトコロのマッコイさん的な役割で、なんとか捻じ込んで頂きたいトコロなんですけどね。オレがんばって鍛えるから!
ああ・・ホント男祭りっていいよなぁ。 オレももりもり筋肉なおじさんたちときゃははうふふしたいんだよう!ギギギ!!

聞くところによると、スタローンさんは既に次回作の製作に着手しているとかしていないとか。
是非実現して頂きたいですし、その際は必ず劇場に駆けつけます!
あと、出来ればその時は千葉真一先生も仲間に入れてあげて下さい!お願い!スタローンさん!



-追記-

・ アップが多くて、全体的な動きがわかりづらかったのが残念でした。 がんばれ!オレの動体視力!

・ 男たちが躊躇なく敵の膝や肘を攻撃していて、「ああ、これが本当の実戦ってモノなんだろうなぁ」と関心しました。 そうだよなぁ、肩とか撃っても即戦力は奪えないもんなぁ。 あと、最初に出てくるソマリアの海賊の服が超汚かったり、そういう細かい部分がリアルなトコロがとても素晴らしかったです。 何日洗ってないんだ・・あのスカーフ・・。うへえ・・。

・ 将軍の娘の存在が、おまけ程度だったにしてもちょっと適当すぎてがっかりしました。 「島の人たちの為に残る」と言っていた割には全く行動を共にしていなかったし、そもそも島民にどれくらい認知されていたのかもわからない。 せっかく“独裁者の父と、それを倒そうとする娘”という設定なんだから、もうちょっと島民のリーダー的存在になっていてもよかったんじゃなかろうか。 スタローンさんたちが戻ってくる動機付けには弱すぎたと思います。

・ スタローンさんの目の中に炎! 最高!

・ そのまま逃げればいいのに、やっぱ沢山殺しとこう!とばかりに引き返すスタローンさんとステイサムさん! ちょう最高!

・ 最近、アクション映画で何かと起用されることが多く、すっかり悪い人の温床としてお茶の間に公認されつつあるCIA。 がんばれ中央情報局! (今回だって、堂々とCIAの収入源は麻薬って言っちゃってるし。それとも、よっぽどアメリカ人の中では“CIAはなんかやらかしているに違いない”って思われてるのだろうか。)

・ 一時期、ランボーの5作目の噂が流れていた頃言われていた内容(誘拐された少女を救出すべく、麻薬密売組織や人身売買組織と闘う)が本作の内容とちょいちょい被っているのですよね。 本当に続編を作るのかどうかは判りませんが、ランボーは4作目が最高のラストだったのだから、新作なんて考えずに、エクスペンダブルズ・シリーズを長く続けて頂きたいものです。


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