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『SPL/狼よ静かに死ね』

2010年09月02日
狼
むしろ大騒ぎしながら死ぬよ!!

あらすじ・・・
マフィアのボス・ポーを、ついに追い詰めたチャン捜査官。
しかし、裁判直前に大事な証人を殺されてしまい、またもや巨悪は世に解き放たれてしまった。
それから3年。
ポーに対し、異常とも言える執念を燃やし続けながらも、自らが抱える病気の為退職を決意したチャン。
後任のマー捜査官に、率いてきたチームやポー関連の仕事を引き継いでいた最中、ポーの懐に潜り込ませていた部下が死体で発見されるという事件が起こる。
市民から偶然持ち込まれたビデオテープには、ポーが事件に絡んでいたという決定的なシーンが・・・。
そのシーンだけでは、ポーを実刑に持ち込めないと判断したチャンたちは、独断でテープに手を加え、さらにポー側にとって有利な証人を殺す事を決意する。
その計画を知ったマーは、なんとかチャンたちの暴走を食い止めようと奔走するが・・・。


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ドニー・イェン!かっこいいよドニー・イェン!
かあさん、オレ明日からドニー・イェンになるよ!!


この方面を好きな方には、「何をいまさら」という感じが否めないかもしれませんが、恥ずかしながらドニー・イェン初体験のアガサにとっては人生に突如舞い降りた闘いの神としか言い様がない程、完璧な魅力に満ちていたドニー・イェン。
その技のキレ味、そのしなやかな肢体、はにかむ笑顔、皮ジャケットに収まりきれていない筋肉、どれをとっても一級品だよドニーさん。
こんなにはちきれんばかりなのに、皮ジャケットだよドニーさん。
怒りに包まれれば包まれる程、袖山と袖ぐりがギッチギチになるよドニーさん。
街の悪党だけでなく、皮ジャケットにまで悲鳴を上げさせるよドニーさん。
ああ、出来る事なら、ドニーさんの皮ジャケットの後ろ身ごろになりたい。
わかった、ちょっと落ち着こうオレ。

■ ドニーさんを知らなかったオレ
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(  ↑ドニーさん                  ↑チャン捜査官 )

先程も書きましたが、ドニーさんの名前くらいはなんとなく聞いた事があったものの、どんな顔なのか、どんな役者さんなのか、さっぱりわからなかったアガサは、てっきりチャン捜査官が物語の主役なんだと思っていたのですよね。(冒頭もチャン捜査官の激闘から始まりますし)
なので、途中から“後任のマー捜査官”として登場したドニーさんに対して、「もしかしてコイツ、ポー側から送り込まれたスパイなんじゃねえの」なあんて穿った見方しちゃって・・・。
なんか、気取ったサングラスかけちゃってさぁ・・ 皮ジャケットもどことなくゲイっぽいと言うか・・ 。
これは中盤で裏切りがバレて死ぬね。 実はポーに内通してました!みたいな感じで寝返るね。 なあんて思っていた時期が、私にもありました。

■ ドニーさんを知ってしまったオレ
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(今にも張り裂けそうな袖山)

と・こ・ろ・が、そんな浅はかな読みは、早々に吹き飛ばされてしまうことになるんですよね。
ポーに対する執着心のせいで、大きく刑事としての道を踏み誤ってしまったチャン捜査官とその仲間たちに、堂々とノーを突きつけるドニーさん。
しかも強い。 滅法強い。
目にも留まらぬカンフーアタックで、百戦錬磨のチャン捜査官たちを捻じ伏せてしまうドニーさん。
しかし、逆に「悪人を逃がして、それを捕らえようとする者を牢獄に入れるのが正義なのか?」と反論されて、彼らの暴走と自らの過去を重ね合わせ、自問自答するドニーさん。
法の執行の為に振り下ろされる拳と、自分が信じる正義の為に振り下ろされる拳の間に、どうしようもなく大きな溝がある事は否定出来ない。
だから、法を無視して“正義”を執り行えばいいのか。
それとも、結果がどこに有利になるにせよ、心を鬼にして法を遵守するべきなのか。
震える心。 震える筋肉。
あからさまに不条理な現実を前に、怒りと哀しみを爆発させるドニーさんに、夢中にならない人などいるでしょうか。 いや、いない。

と言う訳で、明日からオレはドニー・イェンになるよ!
世帯主さまは、障子の影から飛んでくる飛び後ろ回し蹴りに注意するといいよ!

■ しびれる男たち
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(チャン捜査官とわるい仲間たち)

ドニーさんの魅力もさることながら、本作は出てくる男たちがホントもうかっこいいのかっこよくないのと、上を下への大騒ぎなのですよね。
冒頭の事件で遺された証人夫婦の幼子を引き取り、養子として育てるチャン捜査官。
自分の余命と、またもや遺されてしまう事になる少女と、どうしても捕まえる事の出来なかったポーへの思いで揺れ動くチャン捜査官は、どうしようもない程、刑事としてはダメな部類なのですが、人間としてはどうしようもなく魅力的なんですよね。
そりゃ部下にも慕われるよ。
で、ギャンブル好きなロクや、家族に捨てられたサム、家族を捨てたワーという3人の部下もまた、ダメ人間なんですが心底憎めないいいやつばかりなんですよね。
それぞれに深いドラマがあり、すさまじい死に方(←ネタバレになるのでいちおう反転)が用意されているので、終盤以降は涙腺が大崩壊必至と心得るがいいよ。(←えらそう)

■ サモ・ハン・キンポーじゃないよ、サモ・ハンだよ
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(ジャッキー? オレオレ、サモハン!悪い方のサモハン!)

そして、忘れちゃいけない大悪党ポーに扮しているのが、我らのサモ・ハン・キンポー。
アメリカ進出に際して、今はサモ・ハンに縮小されているそうですが、その迫力ある巨体と愛くるしい表情、圧倒的な存在感は全く縮小される事無く、むしろ拡大公開の方向で。モアーモアーな感じで。
とにかく強い。 滅法強い。
先程ドニーさんの時にも書きましたが、サモ・ハンは還暦を迎えても俄然強い。(※撮影時は50代なかば)
本作ではマフィアのボス役、と、あまりに今までのほんわかしたイメージとかけ離れた役柄だったので、「あんな愛嬌のあるサモハンが・・ 完全にミスキャストだわ・・」と白目をむいた亜弓さんばりに不安を抱いていたのですが、その愛嬌をうまいこと活かした、人間味溢れる悪役となっておりました。
ケープ・フィアーな初登場シーンや、アル・カポネな君臨っぷりは必見です。 よっ!デニーロ・アプローチ知らず!自然体!
サモ・ハンを観て「うへえー!こええー!!」と悶絶する日が来ようとは・・ ユンピョウ逃げてー!(ホントはむしろ加わって欲しい)

そして、画像はうっかり忘れましたが、本作にもう一人登場する悪役・ジェットがまた、掛け値なしのきちがいで、むちゃのくちゃに強いんですよね。
長ドスをバトントワリングのように華麗にコントロールしながら、まっしぐらに襲い掛かってくるジェットと、特殊警棒でそれに迎い打つドニーさんの死闘は、映画史に残る名シーンだと思います。
観てない人は絶対観る方がいいですよ!
そしてドニーさんのまねをしたくなるといいよ! カモン・ジョイナス!

ちなみにそんなジェットを演じていたのはウー・ジンさん。
甘い顔してるくせに、完全体のきちがいなんだよ!
『ハムナプトラ3』に出ているそうなので、きっとそちらでも大先輩ジェット・リー相手に長ドスで襲い掛かって・・  ないの?そうなの?じゃあなにで襲い掛かってるっていうの?!(※今度確認してみます)


今までほとんど手を出していなかった世界の面白さを味わう事が出来て、あらたな日々の活力になって、映画はホントにすばらしい栄養源だなぁと思いました。
やっぱりオレ、映画がだいすきだよ!

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