『借りぐらしのアリエッティ』
2010年08月10日

※ なんだかんだネタバレしています。
【小さい人がうちにあがりこんできたんだが】
1:名無しさん@借りぐらし
ぼくは、あの年の夏、母の育った古い屋敷で1週間だけ過ごした。
そこでぼくは、母の言っていた小さい子に出会ったんだ・・・
2:名無しさん@借りぐらし
爆発してしまえ
3:名無しさん@借りぐらし
>>1
もげろ
4:名無しさん@借りぐらし
ごめん!子はうそ!! 小さいって言っても幼女とかじゃなく、本当に小さい人なんだ!
6:名無しさん@借りぐらし
スペックは?
7:名無しさん@借りぐらし
そうだなぁ・・。 大体10センチくらいかなぁ。 手のひらに乗るくらいのサイズ。
10:名無しさん@借りぐらし
なんだ釣りか・・
15:名無しさん@借りぐらし
病院へ池
20:名無しさん@借りぐらし
残念ながら釣りじゃない。 あと、病院はシャレにならんからやめろ。
その人の存在を始めて知ったのは裏庭を走り回っている姿を見かけた時。
実は昔祖母から「うちは夜中にこっそり食べ物が無くなってる事がよくあったのよ・・」って聞いてたから、ぼくはすぐピンと来た。
あ、これがそうなんだ、って・・。
23:名無しさん@借りぐらし
いいか、よく聞け、それはGだ
24:名無しさん@借りぐらし
>>1は害虫板に行った方がいい
25:名無しさん@借りぐらし
人のカタチのGがいるかよwwwww
26:名無しさん@借りぐらし
祖母の話では、小さい人たちは家の中の物を借りて行きながら暮らしているんじゃないか、というコトだった。
つまり、「借りぐらし」って訳だな。
まぁともかく、ぼくは注意深くその日が来るのを待った。
実はぼくの部屋には祖父の代から受け継がれているドールハウスがあるんだ。
だからきっと、小さな人はそこにやってくる。
そう思って待ってた。
31:名無しさん@借りぐらし
そしてついに その日はやってきた。
夜中に物音がしたから、薄目を開けて部屋を見回してたら、2人組の小さい人たちが現われたんだ。
彼らは力を合わせて、一生懸命ティッシュペーパーを引っ張り取ろうとしてる真っ最中だった。
32:名無しさん@借りぐらし
ティッシュかよwwwwwwww
何に使うつもりだったんだwwww
33:名無しさん@借りぐらし
オ●ニーだな
34:名無しさん@借りぐらし
カリ濡らしな訳ですね、わカリます
35:名無しさん@カリ濡らし
>>34
優勝
36:名無しさん@借りぐらし
おいwwやめろwww
・・今更だけど、もしかして誰も信じてくれてないのかな・・。
話、続けてもいいのか・・?
37:名無しさん@借りぐらし
>>1
オレは聞いてるぞ 続けてくれ
38:名無しさん@借りぐらし
ありがとう。
とにかくぼくは、初めて小さな人の姿をきちんと見て、とても興奮した。
「怖がらないで」 って声をかけたんだけど、余計怖がらせちゃったかもしれないw
小さい人たちはそのまま部屋からいなくなり、後に残されていたのはビックリした拍子に落っことしたらしき角砂糖だけだった。
40:名無しさん@借りぐらし
お砂糖持って逃げようとしてたのかw
なんだか可愛らしいなwww
42:名無しさん@借りぐらし
そうなんだ。
なんというか、ホントかわいらしいんだ。
見た目が小さいって事だけじゃなく、守ってあげたくなる瞳をしてるっていうか・・
ぼくは何とかしてお砂糖を返してあげたくって、次の日床下の格子の前に、手紙と角砂糖を置いておいた。
43:名無しさん@借りぐらし
ちょっとわからないんだが>>1はその小人をどうしたかったんだ?
捕まえたかったのか? それとも遊び相手になって欲しかったのか?
44:名無しさん@借りぐらし
正直なトコ、ぼくにもわからない。
ただ、ぼくは何かを成し遂げたかったのかもしれない。
手術の前に・・
死んでしまう前に・・・
46:名無しさん@借りぐらし
>>1
!!!
kwsk
55:名無しさん@借りぐらし
ゴメンw ちょっと風呂入ってたww
ええと、続きいきます。
そもそもぼくが、この古い屋敷に滞在していたのは、夏休み中に受ける事になっていた心臓手術に備えての静養の為だったんだ。
仕事で年中飛び回っている母に代わって、ぼくの面倒をみてくれていた祖母。
その祖母が幼少期を過ごした屋敷は、とても静かで、緑に囲まれて、静養するのにピッタリだった。
・・の、はずだったからw
56:名無しさん@借りぐらし
小人が夜中に砂糖やらティッシュやら盗みに来る家がかwww
とんだ静養だなwww
57:名無しさん@借りぐらし
>>56
まあねwwww
心臓の手術は、上手くいくかもしれないし、ダメかもしれない。
っていうか、ぼくはもう、ダメなんだと思ってた。
だから、少し自棄になってて、実は小さい人に八つ当たりしてしまった事もある。
60:名無しさん@借りぐらし
何言ったんだ
61:名無しさん@借りぐらし
「おまいらなんて、どうせ絶滅すんだよ」って。
63:名無しさん@借りぐらし
鬼畜あらわるwwww
64:名無しさん@借りぐらし
ヤダこの>>1さいてい
67:名無しさん@借りぐらし
ホントだよな・・・
マジ あの頃のコト思い出すと居た堪れない気持ちになる・・
ぼくは最低だよ・・
68:名無しさん@借りぐらし
で、ぼくは暴言のお詫びにと思って、ドールハウスの中の台所セットを小さい人たちの住処に置いてあげる事にしたんだ。
そのセットはとても高級で、イタリアの職人さんがひとつひとつ手作りした逸品だったから。
きっと彼らも喜んでくれると思って・・
70:名無しさん@借りぐらし
置くっつったって・・・ それって逆に迷惑なんじゃないのか?
72:名無しさん@借りぐらし
>>1が何気に金持ち乙なのが気に喰わないんだが・・
マジレスすると ほ っ と い て や れ
73:名無しさん@借りぐらし
ホントそうなんだよな・・
実際、ぼくのこの行動が、さらに彼らを追い詰めてしまったんだ。
75:名無しさん@借りぐらし
その屋敷には、ハルさんというお手伝いさんがいたんだけど、彼女がぼくと小さい人たちとのやり取りに感づいてしまったんだ。
ハルさんは害虫駆除業者を呼んで、なんとか床下の小さい人たちを生け捕りにしようと目論んだ。
77:名無しさん@借りぐらし
ババアぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
78:名無しさん@借りぐらし
金か! 金が目当てなのか!
80:名無しさん@借りぐらし
www
ハルさんが、小さい人たちを捕まえてどうしたかったのか、今でもよくわからない。
もしかしたら、ハルさん自身も昔小さい人を見た事があって、でも周りに信じて貰えなくて、悔しい思いをしたコトがあったのかもしれない。
その頃にもネットがあったらよかったのにねwwww
81:名無しさん@借りぐらし
とにかく、危険を感じた小さい人たちは、屋敷から引っ越すことを決意した。
決行は深夜。
何も知らなかったぼくは、なんだか胸騒ぎがして縁側に出た。
そうしたら、そこに飼い猫のニーヤがやってきた。
小さい人たちの居場所を教えてくれようとしていたんだ。
83:名無しさん@借りぐらし
ぬこwww かわいいよぬこwwwwww
84:名無しさん@借りぐらし
もう、お別れまでの時間はほとんど残されていない。 ぼくはそう悟った。
心臓がどうなろうと構わない。
とにかく最後に、もういちどあの人にあって、謝りたかった。
そして、ありがとう、って言いたかった。
彼らが必死に生きて行く姿が、ぼくに生きる勇気をくれたから。
手術を受ける勇気をくれたから。
ぼくは必死でニーヤの後を追いかけた。
85:名無しさん@借りぐらし
長々とつきあってくれてありがとう。
もう話すことはほぼありません。
爆発しそうな心臓を抱えながら岸辺に辿り着くと、そこに彼らがいた。
新しい仲間も一緒だったみたいだった。
ぼくは、すこし寂しくて、すこし切なくて、でも、彼らの新天地への旅路を精一杯祝福した。
小さい人も、すこし寂しそうに微笑んで、そして去って行った。
86:名無しさん@借りぐらし
その後ぼくは無事手術に成功し、今では元気に暮らしています。
彼らに再び会ったことは、まだありません。
でも、きっといつの日にか、また会えると思う。
そう信じてる。
90:名無しさん@借りぐらし
>>1
乙です!
92:名無しさん@借りぐらし
ちょっとわからない部分もあったけど、最後はなんか感動した!
ありがとう!
93:名無しさん@借りぐらし
何はともあれ、手術うまくいってよかったな!
95:名無しさん@借りぐらし
で、>>1はその小人さんのこと、好きだったの?
96:名無しさん@借りぐらし
うーん・・ww どうだろ。
でも、ひたすら守ってあげたいと思ったよ。
初恋・・だったのかもしれないなぁ。
97:名無しさん@借りぐらし
チクショウww オレの家にも来ないかなぁ 小さい人www
98:名無しさん@借りぐらし
結構その相手の小人さんも、>>1のこと好きだったりしてね
99:名無しさん@借りぐらし
www
そうだったら ・・・なんか嬉しいかもwwwww
100:名無しさん@借りぐらし
>>1
写真うpしる
101:名無しさん@借りぐらし
ごめん
さすがに写真はないww でも釣りとかじゃないから
103:名無しさん@借りぐらし
>>1
似顔絵でもおk
104:名無しさん@借りぐらし
wwww
ちょっとまてww 実は前に何度か描いてみたことがあるwww
105:名無しさん@借りぐらし
wwwwwwwwwwww
106:名無しさん@借りぐらし
wktk
121:名無しさん@借りぐらし
お待たせ。
ちょっとうろ覚えのトコもあるんだけど、概ねこんな感じ。
初めて見た時、あんまりキレイでビックリした。
今もどこかで元気にしてるといいなぁ。

122:名無しさん@借りぐらし
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-‐'―ニ二二二二ニ>ヽ、 ┃ ━━━━━━━━
ァ /,,ィ=-;;,,, , ,,_ ト-、 ) ┃ ┃┃┃
' Y ー==j 〈,,二,゙ ! ) 。 ┛
ゝ. {、 - ,. ヾ "^ } } ゚ 。
) ,. ‘-,,' ≦ 三
ゞ, ∧ヾ ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
'=-/ ヽ゚ 。≧ 三 ==-
/ |ヽ \-ァ, ≧=- 。
! \ イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
| >≦`Vヾ ヾ ≧
〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
123:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
125:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
126:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
135:名無しさん@借りぐらし
全俺が泣いた
144:名無しさん@借りぐらし
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│ 映 画 化 決 定 !!|
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すみません。

どうもこんにちは。
本作を観る前、ちびっこに 「おかあさん、かりぐらしってなに?」 と聞かれたので 「持って無いものを借りて暮らすんじゃないの?」 と答えると、 「じゃあ、つかったあとかえすの?」 とさらに聞かれたため、正しい大人の態度を示さんとばかりに 「たぶんね」 と答えたものの、結局作中で「返す」シーンは一切無く、観終わったちびっこから 「おかあさんのうそつき!かえさなかったじゃん!」 と詰め寄られたので 「返すよ、とは言ってない。 たぶんね、って言ったでしょ」 と、大人の洗礼を浴びせてやったアガサです。
きっとちびっこは、玉虫色な大人の世界を垣間見て、その階段の険しさをしっかと目に焼き付けた事でしょう。
わんぱくでもいい! 煮ても焼いても食えない大人になれ!
というコトで、そんな、世の純真無垢なちびっこ諸君を混乱の渦に叩き込んだ(であろう)『借りぐらしのアリエッティ』の感想です。
簡潔に言うと、おもしろかったです。
細かく描き込まれた床下の生活風景。(超シャレオツ!)
小人目線のリアルさ。(間近に人間を見た時のド迫力ときたら! リアルナイトメア!)
壁の中を移動する時の高揚感。(等間隔に打たれた釘の上を軽やかに走行!糸巻きを使って上昇!)
清く正しい病人。(寝巻きの美少年!サナトリウム感覚!耽美!耽美!!)
結ばれない運命。(初恋が成就してたまるかよ!世の中そんなに甘くねえよ!)
滅法性根の曲がった悪人。(どうでもいいけど人相悪すぎ!)
そして、せつない別れ。
映画を観ていて「うはあ! オレもこれやりたいよう!」と思えたら、その映画はいい映画だ。
というのが信条なアガサにとっては、真似してみたいシーンのつるべ打ちだった本作は、たまらなくいい映画でした。
ちびっこにとっても同じだったようで、観終わった後「わたしも10センチになりたいよう! ゆかしたのへやにすんでみたいよう!」と泣きの涙でした。
うむ。 いい反応だ!わがむすめよ!
少し欲を言えば、ジブリの十八番とも言える“飛行シーン”があればなぁ・・と。
イケメン版ジムシー(ことスピラーくん)がムササビの術で滑空するシーンはあったものの、ヒロインであるアリエッティはひたすら上へ上へとのぼるばかりで飛ばないのですよね。
出来れば、小さい人目線で映し出された滑空の画が観てみたかった。
それはきっと、素晴らしくスペクタクルな映像になっただろうと思うから。
ハンパなく胸が躍っただろうと。
そういう、突出したシーンが無かったという点が、残念といえば残念でした。
ただ、だからと言って本作が平坦でコレといった見所の無い凡作、という訳では全く無く、たった1週間の出会いと別れがキュンキュンポイント満載で描かれている、とても美しい作品だったのではないかと思うわけでありまして。
初めて大人の階段を登ろうとした日に、初めて出会った異性。
初めて掛けられた優しい言葉。
初めて感じた胸のドキドキ。
甘酸っぱい。 なんて甘酸っぱいんだ。 いいかよく聞け!これは飲みすぎた翌朝特有の胃酸ではない!思春期特有の甘酸っぱい感情なのだ!!
自分とは違う誰かに出会ってしまった瞬間に生まれる、理性ではコントロール出来ない感情。
わかり合えるだろうかという恐れや、伝えきれるだろうかという不安、もっと知りたいという欲求や、もっと知って欲しいという期待。
幼さゆえモタモタしたり、やる事なす事裏目に出たりしながらも、少しずつお互いを認め合い、その先に待ち受ける現実を受け入れるまでに成長する2人の姿は、時に歯がゆくもあり、時に微笑ましくもあり。
旅立ちの前、アリエッティがそっと翔の指に頬を寄せるラストシーンは、大人になって失った何かをとっぷりと思い出させてくれる、素晴らしいシーンだと思いました。
ていうか、あれ2人のサイズが同じ尺なら絶対キスしていただろうになぁ・・。
いや違う! まだそんな生臭い欲望とは縁遠い2人なんだ! すまん!邪な目線ですまん!
文明の利器に囲まれ、胃にやさしいハーブティなどを飲んで暮らしていた箱入り娘のアリエッティが、野生児スピラーとの新生活に果たして馴染んで行く事が出来るのか、幾許かの不安はありますが、きっと1ヶ月後くらいにはバリバリ喰ってると思うよ、バッタの脚。
お前ならそれが出来ると信じてる。 がんばれ、アリエッティ! 種の保存の為に!!
ひと夏の思い出にピッタリな、とても誠実な映画だったと思いますので、是非、おこさまと一緒にご覧になって、人付き合いの大変さや、危機管理の大切さ、 「人という字は支えあって出来ているんじゃねえのメイビー」 という助け合いの精神について、語り合ってみては如何でしょうか。
なお、その際は、「盗んだんじゃない、借りただけだ」という汚い大人の言葉遊びについても、きちんと説明してあげる事をおすすめします。
「助け合い」 と 「たかり」 は違うんだよ、と。
でないと、大竹しのぶさんに 「借りたものを返せないのは人間のクズです」 って、生ゴミを見るような目つきでこってり怒られちゃうからね! いいかい!約束だよ!
(※参考作品『夜逃げ屋本舗』)

