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『トレマーズ』

2010年07月04日
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出てくるのは“トレマーズさん”じゃなくて“グラボイズさん”な! みんなも覚えておこう!


あらすじ・・・
喉の渇きを覚えたぼくは、土をそっと掻き分け表に出た。
モトモトとした振動を感じる。 
何かの動物だろうか。
とにかく喉が渇く。 最後にごはんを食べたのがいつだったのかすら思い出せない。
器用に地上の動物の足を捕らえたぼくの触手たち。 
口をあける。 
放り込む。 
ごくごくと喉をうごかす。 
ああ、おいしい。 体のすみずみまで、水分が行き渡るのを感じる。
続けざまに、別の4歩足歩行の動物たちを飲み干し、ついでに、その傍にいた2本足歩行の生き物も一緒に頬張る。 
たのしい。 やっぱりごはんはいいものだ。

しかし、そんな束の間の食事は、無残にも踏みにじられる事となる。
ぼくの仲間が、鉄の乗り物に乗った生き物に触手を引きちぎられたのだ。
悲痛な叫び声が、その心の痛みと共にぼくに伝わってくる。
繊細なぼくらのハートは、ガラスの様に脆くも崩れさ・・  
・・くず・・
く・・
・・・え? ちがうよ。 20億歳ちがうよ。そんな歳いってないよ。
いやいやいや! あのさー! さっきからちょいちょい悪口言ってるよね! 「老け顔」とか「推定20億歳」とか! ほんとは聞こえてたんだかんね!
いやいやいや! カッコつけてないよ! 胸の内を吐露してるだけだよ! え? トロの意味くらい知ってるよ! ほら、アレでしょ、マグロの部位の中で脂肪の多い・・ ってわかってるよ! これはわかった上でのボケだよ! ボケを真面目に訂正するとか、人間の恥だよ!このボケ殺し! いけず! いけず後家!


はい、と言う訳で、グラボイズです! 年齢は秘密なのら!
お腹がすいたので、久しぶりに地上に出てみたら、鼻がソケットみたいな男の人にフルボッコにされました。
あのね、人間のみんなも食べるでしょ? イルカとかクジラとか食べるでしょ? 
一緒! あらやだ偶然! ぼくらも一緒!
やなせたかし先生も仰っているように、「ひもじいことはがまんできない」んですよ!「たべずにいれば死んでしまう」んですよ! 注目!はい、ここ注目ね!

でね、ぼくらも常識人ですからね、あ、人じゃないですけどね(笑)、いちおう配慮はしたんですよね。
人口の多い大都会じゃなくて、人口14人程度のドカントリーで食料を確保するってね、ものすごい配慮。
なのにあいつら人間ときたら、まぁコンクリートの壁まで誘導して衝突させるわ、銃で撃つわ、挙句の果てには爆弾まで使うわ、総力戦なわけですよ。
いやいやいや、こちとら完全に丸腰じゃい、 と。
拳と拳の勝負とか、正々堂々とか、そういう選択肢はないのか、 と。
ノーチョイスっすか! 向けた背中を躊躇無く撃ちますか! おいおいおい!こええな!アル・カポネも真っ青やで!
それにね、まぁ、生きるか死ぬかの戦いは、百歩譲っていいとしますよ。 そこはいいとしても、あの悪口は聞き捨てならないぞ、と。
もうね、口を開くごとに「異臭」「激臭」「鼻がもげそう」「驚きの臭さ」ってね、グラボの体臭を大バッシングなわけ。
ちょっと待てエブリバディ。
お前らの尺度でモノを測るなと。
グラボはこのスメルで、今までライフゴーズオンしてきたわけ。
別に元カノとかからも、「グラボマジちょー臭い」とか言われた事ないですし。
それをね、事あるごとに「臭い、臭い」のオンパレード。
あ、じゃあね、ちょっとお伺いしますけどね、「臭い」ってリアルに言われたら、あなたどんな気持ちがしますか?って話ですよね。
はい、そこの鼻がソケットみたいなあなた!  「おまえの体臭、1週間出し忘れたまま放置してあった生ゴミみたいな臭いがすんな」って言われました! はい、トンチの効いた返答ドーン!
出ませんよね? トンチの代わりにトンカチ出ちゃいますよね?
マジ流血騒ぎだぜワチュガナセイ・イエー! って感じですよ。
やれやれ、今宵はとんだパーリタイムだぜ。

と言う訳で、みんな勝手な事ばっか言ってるけど、“臭い”って言ってるヤツが臭いんだ、という事をくれぐれも忘れない様に、残りの人生を謳歌して欲しいグラボでした。
ま、悠長に地面歩いてたら食べちゃいますけどね。
せいぜい頑張って、建物や岩の上で踏ん張ってみりゃいんじゃねえの。イエイエイエー!お前石の上にも3年オレ土の下に20億ね・・
・・・
・・あっ・・ いや、だから20億歳じゃないですってば・・・。 ホントですってば・・。 


時々調子にのりやすいグラボたんが にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  他人とは思えない瞬間があります。


と言う訳で(何回目だよ)、“陸のジョーズ”との誉れ高い 『トレマーズ』 を十数年ぶりに鑑賞しました。
日曜洋画劇場や木曜洋画劇場で、皆さんもきっと一度はご覧になった事あると思います。 そうです、あの傑作モンスター映画です。
たまたまレンタル屋さんでシリーズ3作目まで発見した事からの再見だったのですが、幼い頃と変わらない興奮を味わう事が出来ました。
やっぱりおもしろいなぁ、コレ。

ド田舎の小さな町を舞台に、キャラのたった登場人物と原始的で愛嬌のあるモンスター(グラボイズ)が織り成す人情ドタバタ劇。
アニマトロニクスとミニチュアと実写との合成だけでここまで面白くなるのですから、世の“とりあえずCGでスケール感出して誤魔化しときゃいい”みたいなデジタルバカは大いに反省すべきだと思います。
人が思ったより死ななかったのも、本作に於いては効果的でしたね。
なにせ、グラボたんとの戦いそのものが、
「地面にさえ降りなければセーフ、地面にタッチしたらアウト」
という、小学生の頃休み時間にやってたようなユルいゲーム感覚ですからねぇ。
大きな石の上に避難したはいいけれど、その先どうする事も出来ず、「こまったねー」「こまったなー」「とりあえず寝るか」みたいなのん気なやりとりをする主人公たちと、その下で「あいつら降りてこないなー」「どうする?」「とりあえず待つか」みたいなやりとりを(たぶん)するグラボたんたち。
ジリジリと照りつける太陽。 
ジリジリと燃え上がる恋模様。(鼻ソケットとヒロインの)
悲壮感を全く感じさせない底抜けに明るいカッペどもが、ブーブー文句を言いながら一致団結してゆく様のなんと愉快な事か。
だからね、死ぬのは数人で正解。 それも、きちんとロン・ハワード似の脇役なトコがいい。
(※ロン・ハワードが嫌いな訳でもなんでもなく、ただ、あっけなく死ぬキャラとしてロン・ハワード顔の俳優さんは物凄くしっくりくる、というお話でして、ほら、例えばこれがアルジェントさんみたいな顔の人だったら生々し過ぎると言うかなんと言うか・・すみませんハワードさんのファンの方すみません)

それと、幼い頃は気付きませんでした(もしくは意識してなかった)が、グラボたんが爆破される時にドロドロの物体が撒き散らされるトコロもよかったです。
こういう部分を手抜きしない映画とは、いいお友達になれそうな気がしますものね!
鼻ソケットとその相棒がいかにアウトローであるか、というのを、“ビールを冷やしておくバケツ代わりに便器を使う”という1シーンで物語ってしまう演出手腕にも脱帽です。 いや、もちろん新品の便器だと思いますけどね。 負けたよ!あんたらマジでアウトローだよ!トロキングだよ!(アウトロー・キングの略)

風呂敷を広げすぎず、適度なユーモアを織り交ぜ、理想的な尺の長さでキレイにオチをつける。
モンスター映画のお手本のような、とても楽しい作品でした。
2作目も楽しみです!



(※注釈:鼻がソケットみたいな人↓)
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(2作目は出ないそうです。 『エルム街第6弾』に律儀に顔を出した男気溢れるジョニー・デップさんの爪の垢を、バケツ1杯飲ませてやりたいね!)



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