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『ファンボーイズ』

2010年07月01日
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あなたは『スターウォーズ』を観た事がありますか?
あなたはベイダー卿の呼吸音の物真似をした事がありますか?
あなたはルークとレイアがどんな関係か知っていますか?
あなたはEP4でデススターに破壊された惑星の名前を知っていますか?
あなたはチューバッカの生まれ故郷の名前を知っていますか?
あなたは映画以外のスターウォーズ関連商品に手を出した事がありますか?
あなたは『スターウォーズ』が好きですか?
あなたは『スターウォーズ』が心底大好きですか?

1~3つ、「イエス」と答えたあなたは、7月にNHK-BSで放送される『ファンボーイズ』を鑑賞される事をお勧めします。
3つ以上「イエス」と答えられたあなたは、今すぐレンタル屋さんに走り『ファンボーイズ』を借りてくる事をお勧めします。
7つ以上「イエス」と答えられたあなたは、きっともう、『ファンボーイズ』のDVDを購入済みの事と思います。ね、ね、そうなんでしょ。素直に言ってごらんなさいな。
・・え? 全て「ノー」と答えられたあなた?   そうさのう・・ まぁ・・ほら、アレだ、そういうあなたは『THE LAST MESSAGE 海猿 3D』でも観てりゃいいんじゃねえの? 
(※アガサは『海猿』を揶揄するつもりは毛頭ありません。むしろ観に行きたい気持ちで一杯です。 気持ちだけですが)


と言う訳で、6つ「イエス」と答えた(中途半端やなぁ)そこそこ『スターウォーズ』ファンのアガサが、先日やっとこさ鑑賞いたしました『ファンボーイズ』。
うそです。 ホントは大ファンです。 なんでもっと早く観なかったんだろう。バカバカ、わしのバカ。
罰としてトーントーンのお腹の中で一晩過ごすの刑を甘んじて受けたいと思います。 たぶん相当臭いんだろうと思います。えへへ。こいつはありがてえ。

高校卒業と共に夢に終止符を打ち、毎日をなんとなく生きていたエリック。
久しぶりに再会した親友が末期ガンに侵されている事を知り、彼に最後で最高の思い出をプレゼントすべく、悪友たちと共にアメリカ横断の旅に出る。
エリックはその旅の途中で、もう一度自分の夢と正面から向き合い、友人たちもまた、今まで見過ごしていた大切なものに気付き始め・・・
という本作は、物凄くまっとうな青春記、成長記となっておりますので、沢山の方の胸に響きやすい作品なのではないかと思います。

が、実は、正直言うとこのドラマの部分、かなり物足りないコトになっているのですよね。
末期ガンという設定の友人は至って元気で、ほとんど“病気”である事を感じさせない。
エリックが諦めていた“夢”を取り戻す過程も、そんなに丹念には描かれていない。
友人が大切な存在に気付くというドッキドキエピソードも、そんなにグっとくる内容ではない。 そもそも、その友人の魅力が特に描かれてはいないので、なんというか、棚からぼたもち的な都合のよさが否めない。

では本作で一番力を入れられている部分は何か、というと、まぁもう言うまでも無く“スターウォーズ愛”なのであります。

もしも自分が映画を撮れるとしたら・・・。
その映画に、大好きなスターウォーズネタを仕込めるとしたら・・・。
あまつさえ、オリジナルの役者の方々にもご登場願えるとしたら・・・。
そんな妄想を余す事無く具現化したのが本作であり、だからこそ、スターウォーズファンは画面を観ながらいちいち頷いたり、ニヤニヤしたり、ちょっと涙を滲ませたりしてしまうのです。
ですので、もしかしたら、スターウォーズに何の思い入れも無い方が観ると、「なんだよマジつまんねえよ」と思われるかもしれません。
じゃからわしがあれ程口を酸っぱくして言っておいたじゃろう、「SWに興味が無いなんて言う不届き者はさっさと家に帰ってTENGAでもして寝てろ」と。(そこまでは言ってない)

“車で看板を突き破ったら、開いた穴がダース・ベイダーの頭の形になってストップランプが目の光になる”なんていう「なんや!お前は小学生か!」というような若干上滑り気味のSWギャグ(ネタ)も、気持ちがわかるだけに微笑ましい限り。
そうそう、そうだよねー!やってみたいよね、そういうベタなギャグね!
あと、「ランド男爵をキャスティングしてもいいよ!」って言われたら、たぶんこういう役にするよね! 話のわかる偉い人にね!
そういえばそのシーンでは、ランド男爵演ずる判事の役名がラインホルドになってましたね。 
判事(ジャッジ)なだけにラインホルド。 
なんや!今度はオヤジギャグか!! (何その振り幅)(そしてSW関係ない)

レイア姫とのやりとりだって、お約束中のお約束、ベッタベタのコッテコテなのですが、にも関わらずとても胸にグっとくるのは、きっとスターウォーズを愛するみんななら、誰でも一度は夢見た事があるからだと思うのですよね。
「愛してる」「知ってたわ」。 そんな、映画史に輝く不朽の名シーン。

他にも、敵陣(?)に乗り込んだらダースモールの中の人がお出迎えしてくれたり、で、案の定大して強くなかったり(笑)、SW臭を嗅ぎ付けてきたサイレントボブ(akaケヴィン・スミス)もちゃっかり覗きに来ていたり、何故かトレホさんも出てきたり、小さなセリフネタや宿敵・トレッキーネタあり、「せっかくだからあんなコトもやっておきたい」「こんなコトも言わせておきたい」と、痛い程の熱を持ったスターウォーズファンの思いが随所に散りばめられ、とても心地よく感じられた90分だったのでした。
せっかくなんだから、ユアン・マクレガーの叔父さんにもオファーすればよかったのにね!


スターウォーズは、それをこよなく愛する人たちにとっては、我が子であり、恋人であり、心の友であり、人生の師であるのですよね。
何物にも変えがたい存在で、消える事のない感情の源である。
だから時として、誰かの人生を変える程の力を持つし、「自分の人生は幸せな人生だった」と思わせてくれる。
もちろん、必ずしもスターウォーズでなければかからない魔法という訳ではなく、夢中になる対象は他にも色々あるでしょう(スタートレックも含め)が、でもやはり、あの映画には特別な魔力があるような気がしてなりません。
アガサもまた、10歳の秋に初めてテレビで観た時からずっと、その魔法にかかったままです。
この映画の若者たちと同じ、とまではいかない(知識も情熱も)ものの、これからもずっとこの特別な魔法から解ける事なく、愉快な生き物や胸躍る冒険や中学生みたいな恋愛に心焦がし、尽きる事のない暗黒面からの誘惑に抗い続けるコトでしょう。
たとえ狂言回しに起用されるのがジャージャーでもね。

楽屋ネタの様な作品ですので、楽しめる方は限られてくるかもしれませんが、一度でも何かに寝食を忘れるほど夢中になった事のある方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

それと、もし本作を観ていて「あれ?ソロはともかく、なんでルークが出てこないの?」と思われた方。
『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』の方をご鑑賞頂ければ、その辺の理由がほんのりご理解頂けるのではないなと思います。
たぶんね、もうこりごりなんだと思うよ!

May The Force Be With ルークとその中の人!!

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