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『ミミズバーガー』

2010年06月25日
あらすじ・・・
もしもし? おかあさん?
あ・・うん・・わたし。 ・・うん・・元気。 いや、ちょっと声が聞きたくなってさぁ・・ ・・今? (ゲフンゲフン)今はねぇ、ちょっと映画観てたトコロなんだ・・ え? 何の映画か?・・  うん・・まぁそれは・・ちょっとした・・ファンタジーっていうか・・ ち!違うよ!ホラーじゃないよ! ・・ホラーではない・・んだけど・・ええとね、山の奥に一人で孤独に暮らしてる男の人が居てね、まぁなんというか、ちょっと精神を病んでいるっていうか・・その人のお父さんは、結構な地主だったんだけど、昔悪い人に騙されてね・・ダムに生き埋めにされちゃって・・ いや、だから違うって!バラバラとかにはしないよ! ・・バラバラ・・うん、バラバラではない。 え?それで? ・・だから・・そのショックで精神を病んだ男の人は、ちょっとした生き物と一緒に暮らすようになってね、で、お父さんを騙した連中の息子っていうのもまたあくどい人たちで、その男の人が持つ土地の権利書を狙ってるんだよね・・  で、まぁ、ちょっとした七変化があって・・ え?いや・・七変化は七変化だよ? ・・それで最後は男の人もあくどい人もミミズになって死んじゃう・・あ、待って!違うから!違うからちょっとだけ聞いて! ミミズって言っても、悪いミミズじゃないんだよ! ・・なんというか、親近感が湧くミミズっていうか、ただちょっと、そのミミズを食べちゃうとなんとビックリ!ミミズ人間に早変わr  ・・あ、おかあさん!待って!切らないでおかあさん! おかあさーん!!!



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と言う訳で、先日上京した際、ナマニクさんの暇潰しのなまにくさんが貴重なDVDをアレして下さったので鑑賞してみました! ほんとこれ貴重だよ!!

誰でも一度は耳にした事があるであろう、そのタイトルはこちら!
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はい、 ミ ミ ズ バ ~ ガ ~ ! (声・大山のぶ代)

都市伝説の中でもかなり有名な部類に入ると思われる「ミミズバーガー」。
ほら、マックを食べてたらお肉の断面にミミズのしましまが見えて、それを店員さんに言ったらこっそり1万円を握らされたの握らされないの、というアレですよ。
アガサも学生の頃、同級生からまとこしやかに教えられたものですが、まさかそのネタ元と言われる伝説のカルト映画を観る事が出来ようとは・・。
あの頃の純な自分に教えてあげたいです。
拝見、15の君へ。 37の君は深夜にミミズバーガーを観ながらそれなりの幸せを感じているよ。 あと、大人になってもちちは大きくならないよ。一生貧乳だよ。

まぁ、そんな甘酸っぱい思い出はさておき。(甘酸っぱくないか)
本編に話を戻しますと、『ミミズバーガー』というセンセーショナルな題名(原題はそのままズバリ『ワーム・イーター』)からは予想もしなかった、ファンシーなタイトルバックが観客をお出迎え。

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お誕生日ケーキを彩る、かわいいニョロニョロたち。 これなら全然グロくない! ファンシー!

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これは定番ですよね! スパゲッティといえばミミズ!ミミズといえばスパゲッティ! オレがおまえでおまえがオレで!  関係ないんですけど、ひじきとクモの足って似てますよね。

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ミミズは清潔なトコロを好むんですよ。  いや、知らないけど。 

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“友達の友達”から聞いたミミズバーガーもスムーズに表示されます。

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ミミズを使ったホットドッグだってお手のもの。 そう、iPhoneならね。

で、驚くことに、この一連のヘタウマファンシーアートはただのタイトルバックにあらず。
なんとこれらはそのまま、本編の1シーン1シーンに活かされているのですよ!

・・・
・・
ま、だからどうだと言われても、「物凄くミミズだった」よ、としか答えようがないのですが。

と言う事で、絵で見ればなんとも可愛らしいミミズと飲食物のコラボが、リアルな映像でもって次から次へと映し出されるという、夢のようなひととき。
出来れば本当に夢であって欲しかったです。
まぁ、とは言っても、そんなにグロくはなかったのですけどね。
この映画の為に、全米から集められたという悪食チャンピオンのみなさんが、「オレ全然へいき」みたいな様子でミミズを唇に挟むくらいのものですので。
そうなのです。 どう見ても咀嚼していないのです。
歯でちょっと甘噛みしていましたが、基本的には口の間からチラチラ見せ付ける程度で、グチャグチャモグモグはしていません。
好意的に解釈すれば、「映画としてミミズの姿がきちんと映らないと意味が無い」のかもしれませんが、素直に解釈すればただのチキン野郎です。

アバンギャルドな響きの“ミミズ人間”だって、ほらこの通り。

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はい、ク リ ー ム コ ロ ネ  ~ !(声・のぶ代)

低予算なのはわかりますが、もうこれミミズじゃないですよね。 クリームコロネの類いですよね。 なんや、お前はアレか!期間限定ワイルドフレーバーか!
でなければ寝袋ですよね。 完全に寝袋から出てくる途中の状態ですよね。 なんや、お前はアレか!キャンプ場で朝目覚めたはいけど寝袋から出たくないアンニュイな大学生か!


とまぁ、“底なしのバカ映画” だの “比類なきバカ映画” だの “生まれてきた事を後悔したくなるようなバカ映画” だのと散々書き綴ってしまいましたが、では全く心のヒダヒダに引っかからない様なエアリーな映画だったのかというと、そうでもないでのすよね。

主人公であるアムガー(完全体の中年)は、色々あって精神を病んでいるのですが、その行動は実に純粋で、言っている事も至極マトモです。
父親が遺した山林を守りたい。 無駄な土地開発の餌食にしたくない。
そんな単純で、真面目で、真剣な思いをミミズにぶつけるアムガー。
心なしか、ミミズたちも「うんうん」と頷いている様です。

一方、アムガーの山小屋を訪れる人たちは、観光客にせよ、権利書を狙う悪党どもにせよ、アムガーを口説こうとしている色気ばばあにせよ、皆一様に、偏見と悪意とエゴにまみれた人間ばかり。
判りやすい厚化粧や服装で極端にカリカチュアライズされた、業の深い登場人物が、次々と“下等生物”のミミズに姿を変えてゆく様は、正直者が馬鹿を見るこんな世の中を利己的に泳ぎ回る我々に対する、強烈な批判なのではないでしょうか。
そして、アムガー自身もまた、ミミズを口に捻じ込まれ、ミミズ人間と化してしまう・・・。
誰よりもミミズを愛し、ミミズの気持ちを尊重していたかのようなアムガーの、この変化は、少しばかり無情な様な気もしますが、結局彼もまた、ミミズたちを自分の目的の為に利用していた部分があったのですよね。
道端で、文字通り“虫けらの如く”無残に轢き潰されるアムガーの姿に虚しさを感じる一方、愛するミミズと一体化出来たアムガーは、実は幸せだったのかもしれない、と思いました。

ま、とか何とか言ったトコロで、要所要所にミミズ賛歌とかミミズダンスとか欲情ミミズとかが出て来た瞬間全部ぶち壊しなんですけどね。

よいこのみんなは、観ちゃだめ! ぜったい!!



前述のなまにくさんによると、この『ミミズバーガー』、WHDジャパンという会社が版権を購入したとの事でしたので、近い内にDVDもリリースされるかもしれません。
よい子でなく、且つ色んな意味で「3度の飯よりミミズ好き」、という方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


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