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『第9地区』

2010年04月15日
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ろくでもない生き物ばかり出てくるすばらしい映画です。


あらすじ・・・
おかえり。 
ただいま。
あいしてる。
あいしてる。
いってきます。
いってらっしゃい。
ぜったいかえってくる。
ぜったいまってる。
ぜったいに。
ぜったいに。


先週末の公開直後から、アガサが巡回させて頂いているブログのみなさまやtwitterなどで、絶賛の嵐というかハリケーン、いや、トルネード級の賞賛の声が巻き起こっている『第9地区』を観てきたのですが、如何せん生まれ持っての天邪鬼な性格なものですから、そんな簡単に右に倣えとばかりに褒めちぎるだとかとてもじゃないですけど第9地区さいこう!! バカ!!あいしてる!!!


ある日突然、南アフリカはヨハネスブルグ上空に現われた巨大な宇宙船。
その中で飢え死に寸前の状態に陥っていた無数の宇宙人を、“諸外国に対するええかっこしい”(またの名を“人道支援”)の名の下保護する事となった、南アフリカ政府。
月日は飛ぶように流れ、20年の時を経ても一向に動く気配も無く相変わらず上空にぽっかりと浮かぶ宇宙船と、保護区域・別名「第9地区」で荒れ放題の生活を送っていた宇宙人。
増えも増えたり、その数180万人。
日に日に激化の一途を辿る、市民と宇宙人との対立抗争の急場しのぎの為、政府は宇宙人を新たな保護地区・「第10地区」へと大移動させる事を決定。
現場の指揮を命ぜられた民間企業・MNUの中間管理職ヴィカスは、昇進の喜びに顔を緩ませながら、いそいそと第9地区に向かうのでしたが・・・。

という本作。

残念ながら、アガサには本作の舞台となる南アフリカの歴史や現状についても、本作を彩るさまざまな兵器についても、ここでさりげなく引き合いに出して「どう?オレ結構出来る女っしょ」とえばれる程の豆知識は、何も持ち合わせておりません。
ですが、だからこの映画の面白さや哀しさ、虚しさ、いとおしさが感じ取れないなんていう事は微塵もなく、むしろそういった知識のある無いに関わらず、本作には万人の心の奥深くにグっと訴えかけるモノがあるのです。

大事な人に、もう一度だけ会いたい。
大事な人を、なんとしてでも守りたい。
時に配偶者に、時に肉親に、そして時に愛する誰かに対して・・・。
こういった気持ちというのは種族や性別は関係なく、誰もが持っている根本的な感情なのではないでしょうか。
だからこそ本編のクライマックス、私たちの前で繰り広げられる血肉の饗宴は、ただただグロい、醜い、えげつない見世物ショーではなく、胸をグラグラと揺り動かされ、熱い感情をふつふつと湧き出させる、魂のドラマとなっているのだと思います。

と言う訳で、本作を観て「えーやだーきたなーい」なんて言うばかものがいたら、「お前の体の中にも、これとそっくりな汚い物質が山ほど詰め込まれてるんだよ!このクソ袋!」とこってり叱ってやろうと思います。
キレイなものだけが真実なわけじゃないし、目にやさしいものだけが愛なわけでもないんだよ!
『第9地区』は、汚くて血みどろでかっこ悪くてろくでなしばっかり出てくる掃き溜めみたいな映画だけど、他のどんな作品よりも、生き物(ヒト、エイリアン関係なく)が輝く瞬間を美しく描き出しているのである!

傑作です!

未見の方は是非劇場へ。
無理な方も、いつになっても構いませんので、是非DVDなりBDなりで鑑賞してみて下さい。

ただし、グロいのと虫っぽいのが平気な方のみですけどね!

・・あ、でも大丈夫ですよ!
グロいと言っても、ほとんどが「パーン」って水風船が弾け飛ぶみたいな肉体破壊描写ですし。

あと、虫っぽいっていっても、いちおうは「エビ」って事になってますから。いや、実はアガサも観る前に世帯主さまから「おまえ、このエイリアンのスチール見たの?」って言われて「うん、顔だけは見たよ」って言ったら「ああ・・そう・・」なんつって意味深なセリフを送られたので内心ドキドキだったんですけどね。 そんなの言われたら「え?もしかしてアレ寄りなの?!」って思っちゃうじゃないですか。 アレってアレね、例の黒くてテカテカしてるアレ。 フィギュアのライサチェックじゃない方のアレですよ? で、どうなのかなぁーって思いながら観ていたんですけど、まぁ正直微妙っちゃあ微妙でしたよね。 顔はいいんですけど、背中のラインとか特にね。 「うぉあヤバイヤバイヤバイ」ってなった部分もありましたよね、確かに。 あと、触覚もアウトっちゃあアウトなんですけどねぇどっちかって言うと。 でもまぁ、ヒゲに救われたというか、活発に動いていたのでじっくり観なくて済んだというか、まぁ要するにギリギリセーフでした。 

無名の俳優さん揃いで役柄の判別に困った場合も、基本的には「ギャングの黒人と悪い白人」しか出てきませんから大丈夫ですよ。
特にナイジェリアンギャングのボス・オバサンジョと、MNU傭兵部隊のクーバス大佐のやんちゃっぷりが抜きん出てすばらしい。
足が不自由で車椅子の生活を強いられていることから、未知の強さを持つエイリアンに固執するオバサンジョ。
エイリアンの人権などクソくらえで、汚物は消毒だ!!とばかりに引き金を引くクーバス大佐。
奇しくも、何かと引き合いに出される『アバター』の登場人物と若干被るこの2人が、最高に魅力的なんですよねー!

他の登場人物も、(主人公を含めて)悪人とまでは行かなくても、そこそこ腹黒いとか、身勝手な小心者ばっかりですからねぇ。
斬新というか、リアルというか・・・。 とにかく物凄く自分に近い姑息さ、身勝手さを感じて、親近感無限大でした。 そんなもんだよ、人間なんて!


と言う訳で、クドいようですが、本当に観る価値のある作品だと思いますので、機会がありましたら是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか!




おまけ。(ネタバレ含むので反転かなり下までスクロールして下さい)














・ 小心者のクセに、カメラが回ると威勢がよくなる主人公・ヴィカスと、とことん温和なエビ型宇宙人・クリストファーは、すごく似たもの同士なんですよね。

・ ていうか、こんなヘタレな宇宙人は初めてだ。

・ 仲間が切り刻まれているのを目の当たりにして、怒りに我を忘れるのではなく呆然と立ちすくむとか・・・お前はオレか!(リアルにこういう状況に立たされたら、きっとこういう反応ですよね)

・ で、そんなクリストファーは、ヴィカスの捨て身の援護のお陰で無事母船へ到着。 一路生まれ故郷の星へ・・・ って仲間全員置き去りなんでやんの!

・ え、母船から光線が出て仲間をサルベージとか、そういう機能ないんですか?

・ アナログなのかハイテクなのかようわからん宇宙人やな!

・ お陰で3年後には、宇宙人難民は250万人まで膨れ上がっていました。 強烈!

・ それにしても、20年ぶりに起動を始めた上空の宇宙船に対して、嫌悪感を露に「けぇれけぇれ!さっさとクニにけぇってしまえ!」と手を振る地球人の姿の、恐ろしいまでのリアリティときたら。 自己中心的で排他的。それが地球人というものなのか。

・ 他人の痛みは他人にしかわからない。 
相手と同じ状況になって、はじめてその気持ちを理解した主人公が、妻への愛を燃料にどんどんたくましく成長してゆく姿に涙がとまりませんでした。 
3年後・・・、 3年後には必ず元の姿になれますように。  って、あの姿からヒト型に戻せるんだとしたら、それはそれでスゴイ技術だけどな!(やっぱハイテクな宇宙人なのだろうか)

・ ポニョ、あのエビ型ハイテクパワードスーツ、すき!!


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映画『第9地区』(District 9) 良い意味で、人としてどうかと思う。(笑) そんな映画です。 まぁ、結構評判のこの映画。 アイデア...
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